説明

流量比率制御装置

【課題】流量センサを用いずとも、供給流路からの流量を所定の比率で分割することができ、且つ低価格化を実現できる流量比率制御装置Aを提供する。
【解決手段】混合プロセスガスGが流れる一つの供給パイプPXをその下流側で分流させた第1の分流路1a及び第2の分流路1bと、前記各分流路上にそれぞれ設けられ、且つ、導入口及び導出口を有しこれら導入出口間に各々の抵抗値と対応する差圧を発生させるとともにその抵抗値比が所定比の第1の抵抗体2a及び第2の抵抗体2bと、前記第1の分流路1a上にある前記第1の抵抗体2aの下流側に設けられ該第1の分流路1aを流れる流体の流量を制御するコントロールバルブ3と、前記第1の抵抗体2aの導出口2a1の圧力値と前記第2の抵抗体2bの導出口2b1の圧力値との差がゼロとなるように、前記コントロールバルブ3を開閉制御する制御部6と、を具備するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体や液晶等の電子デバイス製造などに用いられる流量比率制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体ウエハ製造のために一つの供給ラインから供給されるガスを、予め設定されている任意の比率で下流側の複数のラインに分配する流量比率制御装置が知られている。
【0003】
具体的にこの種の流量比率制御装置は、前記供給ラインに対して並列配置させた一つの比率設定用のマスフローコントローラ(以下、「比率設定用MFC」とする)と、一つの調圧用のマスフローコントローラ(以下、「調圧用MFC」とする)とを具備し、さらに前記比率設定用MFCは、上流側から供給されるガスの流量を計測する第1のマスフローメータ(流量センサ)と比率設定分の流量のガスを流すよう制御される第1の小型比例電磁弁(流量制御弁)とを有する一方、前記調圧用MFCは、上流側から供給されるガスの流量を計測する第2のマスフローメータ(流量センサ)と第2の小型比例電磁弁(流量制御弁)と圧力センサとを有するように構成されている。
【0004】
そして、調圧を行いながら前記各マスフローメータからの流量出力信号値a1,a2をフィードバックさせた後、各流量出力信号値a1,a2を制御部の演算部で加算し、トータルの流量出力信号値(a1+a2)とトータル流量に対する比率を設定するための流量比率設定信号値とを制御部において比較し、この制御部から出力される制御信号に基づいて、前記比率設定用MFCの第1の小型比例電磁弁(流量制御弁)を、比率設定分だけ制御するよう構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−038239号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら従来の構成では、流量センサが2個、流量制御弁が2個、圧力センサが1個必要であり、特に、流量センサを2個用いているために高価になるといった問題点を有している。また、流量の分割比率を変更できるようにしているため、構成が複雑になるといった問題点を有している。このため、分割比率を動的に可変する必要のないユーザからは、分割比率が固定の安価な流量比率制御装置の提供の要望が多い。
【0007】
そこで本発明は、流量センサを用いずとも、供給流路からの流量を所定の比率で分割することができ、且つ低価格化を実現できる流量比率制御装置を提供することをその主たる課題としたものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明に係る流量比率制御装置は、流体が流れる一つの供給流路をその下流側で分流させた第1の分流路及び第2の分流路と、前記各分流路上にそれぞれ設けられ、且つ、導入口及び導出口を有しこれら導入出口間に各々の抵抗値と対応する差圧を発生させるとともにその抵抗値比が所定比の第1の抵抗体及び第2の抵抗体と、前記第1の分流路上にある前記第1の抵抗体の下流側に設けられ該第1の分流路を流れる流体の流量を制御するコントロールバルブと、前記第1の抵抗体の導出口の圧力値と前記第2の抵抗体の導出口の圧力値との差がゼロとなるように、前記コントロールバルブを開閉制御する制御部と、を具備していることを特徴とする。
【0009】
このようなものによれば、制御部が、第1の抵抗体の導出口の圧力値と、第2の抵抗体の導出口の圧力値との差がゼロとなるように、コントロールバルブの開閉制御を行うため、第1の抵抗体による圧力降下量(r1×Q1)と、第2の抵抗体による圧力降下量(r2×Q2)とは常に等しくなる。ここで、r1は第1の抵抗体の抵抗値、r2は第2の抵抗体の抵抗値、Q1は第1の抵抗体を流れる流量、Q2は第2の抵抗体を流れる流量とする。
【0010】
そして、このようにそれぞれの圧力降下が等しいときの、第1の抵抗体を流れる流量と第2の抵抗体を流れる流量との比(Q1:Q2)は、r1×Q1=r2×Q2より、これら各抵抗体の抵抗値比の逆数(r2:r1)である所定比になる。しかも供給流路から流れ込んで来る流量変化の影響を受けない。
【0011】
例えば、第1の抵抗体と第2の抵抗体とに抵抗値の等しい層流素子を用いれば、第1の抵抗体を流れる流量と第2の抵抗体を流れる流量との比は1:1となり、供給流路からの流量を、その流れ込んでくる流量にかかわらず、第1の分流路及び第2の分流路に2等分割することができる。
【0012】
なお、制御部が、前記圧力値差を「ゼロ」ではなく例えば「一定差」となるように、コントロールバルブの開閉制御を行うように構成した場合には、各抵抗体に流れる流量の流量比は、上述したような単純比とはならず、また、流量比を求める際に供給流路の圧力変動の影響を受けるため、構成が複雑化してしまう。
【0013】
すなわち、本願発明によれば、流量センサを用いずとも、供給流路からの流量を各分流路に所定比の流量比で分割することができ、低価格化を図ることができるといった流量比率制御装置を提供することができる。
【0014】
本発明の望ましい態様としては、前記第1の抵抗体の導出口側の圧力を検知する第1の圧力センサと、前記第2の抵抗体の導出口側の圧力を検知する第2の圧力センサと、を具備し、前記制御部が、前記第1の圧力センサで検知した圧力値と前記第2の圧力センサで検知した圧力値とに基づいて、各圧力値の差がゼロとなるように、前記コントロールバルブを開閉制御するようにしたものが挙げられる。
【0015】
また、本発明の他の望ましい態様としては、前記第1の抵抗体の導出口側と前記第2の抵抗体の導出口側との差圧を検知する差圧センサを具備し、前記制御部が、前記差圧センサで検知した差圧値に基づいて、その差圧値がゼロとなるように、前記コントロールバルブを開閉制御するようにしたものが挙げられる。
【0016】
前記抵抗体が層流素子であれば、抵抗値比が所定比のものを用意するのが容易であり、無用なコストアップを招くことがない。
【発明の効果】
【0017】
このように本発明に係る流量比率制御装置は、分割比率を例えばm:nにしたい場合には、抵抗値比がm:nの抵抗体を、第1の分流路及び第2の分流路に設けるとともに一方の抵抗体の下流側にコントロールバルブを設け、さらに、各抵抗体の下流側の圧力値がゼロになるように、制御部によってコントロールバルブを制御れば良く、いたって簡単な構成でありながら、供給流路からの流量を、その流れ込んでくる流量にかかわらず、各分流路にm:nに分割することができる。
【0018】
このように、流量を固定比率で分割可能な流量比率制御装置を安価に供給できるため、比率設定を動的に可変させる必要のないユーザの要望を満たすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る流量比率制御装置を用いた半導体ウエハ製造装置を示す全体機器構成図。
【図2】同実施形態における流量比率制御装置の機器構成図。
【図3】同実施形態における各抵抗体の差圧−流量特性を示す図。
【図4】同実施形態における流量比率制御装置の制御部の機能構成図。
【図5】本発明の他の実施形態における流量比率制御装置の機器構成図。
【図6】本発明の他の実施形態における流量比率制御装置の機器構成図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
本実施形態の流量比率制御装置Aは、図1に示す半導体ウエハ製造装置Zの一部を構成するものである。
【0022】
半導体ウエハ製造装置Zは、半導体ウエハの製造に用いる数種類のガスを高圧でそれぞれ貯蔵する複数のガスボンベB1〜Bn(以下、「ガスボンベB」と総称する)と、各ガスボンベBから供給される各ガスの流量制御をそれぞれ制御する複数のマスフローコントローラC1〜Cn(以下、「マスフローコントローラC」と総称する)と、各マスフローコントローラCの下流側に設けた流量比率制御装置Aと、流量比率制御装置Aの下流側に設けた半導体チャンバDとを具備して成る。そして、本実施形態では、各マスフローコントローラCのぞれぞれの出口側に接続したパイプP1〜Pnの下流側を、1つの供給パイプPX(本発明の「供給流路」に相当)に集合させてから、流量比率制御装置Aに接続させている。これにより、各マスフローコントローラCからの各ガスは、供給パイプPX内で混合し、混合プロセスガスG(本発明の「流体」に相当)として、流量比率制御装置Aに供給されることとなる。
【0023】
以下、流量比率制御装置Aについて、具体的に説明する。
【0024】
流量比率制御装置Aは、図2に示すように、前記供給パイプPXをその下流側で分流させた第1の分流路1a及び第2の分流路1bと、第1の分流路1a上に設けた第1の抵抗体2aと、この第1の抵抗体2aの下流側に設けたコントロールバルブ3と、第1の抵抗体2aの導出口2a2側の圧力を検知する第1の圧力センサ4aと、第2の分流路1b上に設けた第2の抵抗体2bと、この第2の抵抗体2bの下流側に設けた第3の抵抗体5と、第2の抵抗体2bの導出口2b2側の圧力を検知する第2の圧力センサ4bと、第1の抵抗体2aの導出口2a2の圧力値と第2の抵抗体2bの導出口2b2の圧力値との差がゼロとなるように、コントロールバルブ3を開閉制御する図示しない制御部6と、を具備して成る。以下、各部を詳述する。
【0025】
第1の抵抗体2aは、導入口2a1及び導出口2a2を有しこれら導入出口間に自身の抵抗値と対応する差圧を発生させるものであって、本実施形態では、この第1の抵抗体2aの抵抗値と第2の抵抗体2bの抵抗値との抵抗比が、m:nとなる層流素子を用いている(図3参照)。
【0026】
コントロールバルブ3は、詳細は図示しないが、例えば、その弁開度をピエゾ素子よりなるアクチュエータによって変化させ得るように構成したものであって、制御部6からの開度制御信号によって前記アクチュエータを駆動し、その開度制御信号の値に応じた弁開度に調整して、第1の分流路1aを流れる混合プロセスガスGの流量を制御するものである。
【0027】
第1の圧力センサ4aは、やはり詳細は図示しないが、例えば圧力トランスデューサよりなり、所定の時間間隔、例えば数mSec毎に、第1の抵抗体2aの導出口側の第1の分流路1aを流れる混合プロセスガスGの圧力をサンプリングして検出し、その検出された圧力値を圧力検出信号として制御部6に向けて出力するものである。
【0028】
第2の抵抗体2bは、第1の抵抗体2aと同様であるので説明を省略する。
【0029】
第3の抵抗体5は、第2の抵抗体2bの下流側に圧力を発生させる目的で設けたものであって、本実施形態では、層流素子を用いている。なお、この第3の抵抗体5は、流路を細くするといった構成でも良い。
【0030】
第2の圧力センサ4bは、第1の圧力センサ4aと同様であるので説明を省略する。
【0031】
制御部6は、図示しないCPUやメモリ、A/D変換器、D/A変換器等を有したデジタル乃至アナログ電気回路で構成されたもので、専用のものであってもよいし、一部又は全部にパソコン等の汎用コンピュータを利用するようにしたものであってもよい。また、CPUを用いず、アナログ回路のみで前記各部としての機能を果たすように構成してもよいし、物理的に一体である必要はなく、有線乃至無線によって互いに接続された複数の機器からなるものであってもよい。
【0032】
そして前記メモリに所定のプログラムを格納し、そのプログラムにしたがってCPUやその周辺機器を協働動作させることによって、この制御部6が、図4に示すように、第1の圧力検出信号受信部6a、第2の圧力検出信号受信部6b、開度制御信号生成部6c、及び開度制御信号出力部6dとしての機能を少なくとも発揮するように構成している。
【0033】
第1の圧力検出信号受信部6aは、第1の圧力センサ4a部から送信されてくる圧力検出信号を受信するものである。
【0034】
第2の圧力検出信号受信部6bは、第2の圧力センサ4b部から送信されてくる圧力検出信号を受信するものである。
【0035】
開度制御信号生成部6cは、第1の圧力検出信号受信部6aで受信した圧力検出信号が示す第1の圧力センサ4aの圧力値と、第2の圧力検出信号受信部6bで受信した圧力検出信号が示す第2の圧力センサ4bの圧力値とに基づいて、各圧力値の差がゼロとなるように、コントロールバルブ3を開閉制御する開度制御信号を生成するものである。
【0036】
開度制御信号出力部6dは、開度制御信号生成部6cで生成した開度制御信号を、コントロールバルブ3に出力するものである。
【0037】
次に上記構成の流量比率制御装置Aの動作について説明する。
【0038】
各マスフローコントローラCで流量制御された各ガスが、供給パイプPX内で混合され、混合プロセスガスGとして流量比率制御装置Aに導入されると、供給パイプPXの下流側で分流させた第1の分流路1a及び第2の分流路1bに流れ込む。
【0039】
このとき、制御部6が、第1の抵抗体2aの導出口2a2の圧力値と、第2の抵抗体2bの導出口2b2の圧力値との差がゼロとなるように、コントロールバルブ3の開閉制御を行っているため、第1の抵抗体2aによる圧力降下量(r1×Q1)と、第2の抵抗体2bによる圧力降下量(r2×Q2)とは常に等しくなる。なお、r1は第1の抵抗体2aの抵抗値、r2は第2の抵抗体2bの抵抗値、Q1は第1の抵抗体2aを流れる流量、Q2は第2の抵抗体2bを流れる流量である。
【0040】
そして、このようにそれぞれの圧力降下が等しいときの、第1の抵抗体2aを流れる流量と第2の抵抗体2bを流れる流量との比(Q1:Q2)は、r1×Q1=r2×Q2より、これら各抵抗体2a,2bの抵抗値比の逆数(r2:r1)である所定比になる。しかも供給パイプPXから流れ込んで来る流量変化の影響を受けない。
【0041】
例えば、第1の抵抗体2aと第2の抵抗体2bとに抵抗値の等しい層流素子を用いれば、第1の抵抗体2aを流れる流量と第2の抵抗体2bを流れる流量との比は1:1となり、供給パイプPXからの流量を、その流れ込んでくる流量にかかわらず、第1の分流路1a及び第2の分流路1bに2等分割することができる。
【0042】
したがって、このような流量比率制御装置Aによれば、抵抗値の等しい2つの抵抗体2a,2bを、第1の分流路1a及び第2の分流路1bに設けるとともに一方の抵抗体2aの下流側にコントロールバルブ3を設け、さらに、各抵抗体2a,2bの下流側の圧力値がゼロになるように、制御部6によってコントロールバルブ3を制御するといった簡単な構成でありながら、供給パイプPXからの流量を、その流れ込んでくる流量にかかわらず、各分流路に2等分割することができる。
【0043】
また、分割比率を例えばm:nに変えたい場合には、抵抗値比がm:nの抵抗体を用いればよい。
【0044】
このように、簡単な構成であるため安価に構成でき、比率設定を動的に可変させる必要のないユーザには、低価格で提供することができる。
【0045】
すなわち、流量センサを用いずとも、供給パイプPXからの流量を各分流路1a、1bに所定比の流量比で分割することができ、低価格化を図れる流量比率制御装置Aを提供することができる。
【0046】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。
【0047】
例えば、第1の圧力センサ4aと第2の圧力センサ4bとを用いているが、それらに代えて、図5に示すように、第1の抵抗体2aの導出口側と第2の抵抗体2bの導出口側との差圧を検知する差圧センサ4Xを設け、制御部6が、差圧センサ4Xで検知した差圧値に基づいて、その差圧値がゼロとなるように、コントロールバルブ3を開閉制御するように構成してもよい。
【0048】
また、図6に示すように、1つの供給パイプPXの下流側を3以上の分流路1a〜1nに分流するとともに、そのうちの1つの分流路1aに比率制御用の第1の抵抗体2aとコントロールバルブ3とを直列配置する一方、他の分流路1b〜1nには比率制御用の第2の抵抗体2bと圧力発生用の抵抗体5とを直列配置し、さらに各比率制御用の抵抗体2a,2bの下流側の圧力差がゼロとなるように制御部6でコントロールバルブ3を制御するといった実施態様も考えられる。
【0049】
ここで、全ての比率制御用の抵抗体の抵抗値が等しければ、供給パイプPXからの流量を、その流れ込んでくる流量にかかわらず、各分流路にn等分割することができる。
【0050】
また、供給パイプPXから流量比率制御装置Aに導入されるガスを混合ガスとしているが、混合していないガスであってもよい。
【0051】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【符号の説明】
【0052】
A・・・・・流量比率制御装置
G・・・・・流体(混合プロセスガス)
PX・・・・供給流路(供給パイプ)
1a・・・・第1の分流路
1b・・・・第2の分流路
2a・・・・第1の抵抗体
2a1・・・第1の抵抗体2aの導入口
2a2・・・第1の抵抗体2aの導出口
2b・・・・第2の抵抗体
2b1・・・第2の抵抗体2bの導入口
2b2・・・第2の抵抗体2bの導出口
3・・・・・コントロールバルブ
4a・・・・第1の圧力センサ
4b・・・・第2の圧力センサ
4X・・・・差圧センサ
6・・・・・制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体が流れる一つの供給流路をその下流側で分流させた第1の分流路及び第2の分流路と、
前記各分流路上にそれぞれ設けられ、且つ、導入口及び導出口を有しこれら導入出口間に各々の抵抗値と対応する差圧を発生させるとともにその抵抗値比が所定比の第1の抵抗体及び第2の抵抗体と、
前記第1の分流路上にある前記第1の抵抗体の下流側に設けられ該第1の分流路を流れる流体の流量を制御するコントロールバルブと、
前記第1の抵抗体の導出口の圧力値と前記第2の抵抗体の導出口の圧力値との差がゼロとなるように、前記コントロールバルブを開閉制御する制御部と、を具備していることを特徴とする流量比率制御装置。
【請求項2】
前記第1の抵抗体の導出口側の圧力を検知する第1の圧力センサと、
前記第2の抵抗体の導出口側の圧力を検知する第2の圧力センサと、を具備し、
前記制御部が、前記第1の圧力センサで検知した圧力値と前記第2の圧力センサで検知した圧力値とに基づいて、各圧力値の差がゼロとなるように、前記コントロールバルブを開閉制御することを特徴とする請求項1記載の流量比率制御装置。
【請求項3】
前記第1の抵抗体の導出口側と前記第2の抵抗体の導出口側との差圧を検知する差圧センサを具備し、
前記制御部が、前記差圧センサで検知した差圧値に基づいて、その差圧値がゼロとなるように、前記コントロールバルブを開閉制御することを特徴とする請求項1記載の流量比率制御装置。
【請求項4】
前記抵抗体が、層流素子であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の流量比率制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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