説明

浄化器具の製造装置及び製造方法

【課題】テーパ部を有する縮径部内で筒構造体を押し進めて外筒を縮径し、外筒内に触媒担体が設置される触媒コンバータ等の浄化器具を製造する際に、製造コストを低減し、製造効率を高めることができる。
【解決手段】出口方向に向かって縮径するテーパ部22を有する略筒状の縮径部10と、縮径部10に進退可能に設けられる押圧部40とを備え、縮径部10内に複数の筒構造体50、60を配置し、後側に配置される筒構造体60の外筒61の一方端を押圧部40で押圧し、押圧部40を前進して後側の筒構造体60を前進させると共に、前側に配置される筒構造体50の外筒51の一方端を後側の筒構造体60の外筒61の他方端で押圧して、前側の筒構造体50を前進させ、前側の筒構造体50の前進により、前側の筒構造体50の外筒の少なくとも一部をテーパ部22で縮径する触媒コンバータ等の浄化器具の製造装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外筒内に浄化体が設置される浄化器具の製造装置及び製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
外筒内に浄化体が設置される浄化器具は、例えば外筒内に触媒担体が設置される触媒コンバータが知られている。前記触媒コンバータは、例えば外筒内に触媒担体が収容されている筒構造体の外筒の一方端を、周状に配置され縮径方向に移動可能な係止爪で係止し、出口方向に向かって縮径するテーパ部が形成されている縮径ダイス内に係止爪で押して筒構造体を押し進め、縮径ダイスで外筒を縮径して触媒担体を設置し、更に、係止爪を前進して縮径ダイスから筒構造体を押し出し、係止爪の外筒の一方端への係止を解除することにより製造される(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2005−69016号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記触媒コンバータの製造で使用する係止爪は、外筒の縮径に合わせて縮径方向に移動し、更に拡径方向に移動して復元する必要があるため、外筒の形状が円筒以外の筒である場合には構造が複雑となり、製造コストが高くなる。また、上記触媒コンバータの製造では、外筒の縮径を筒構造体毎に完全に独立して行う必要があるため、製造効率を高めることも困難である。また、外筒の一方端を係止爪で係止して押すものであるため、外筒の一方端に係止爪で傷がついてしまうという問題もある。
【0005】
本発明は上記問題点を解消するために提案するものであって、テーパ部を有する縮径部内で筒構造体を押し進めて外筒を縮径し、外筒内に触媒担体等の浄化体が設置される浄化器具を製造する際に、製造コストを低減し、製造効率を高めることができる浄化器具の製造装置及び製造方法を提供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、テーパ部を有する縮径部内で筒構造体を押し進めて外筒を縮径して触媒コンバータ等の浄化器具を製造する際に、外筒の端部に傷がつくことを防止できる浄化器具の製造装置及び製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の浄化器具の製造装置は、外筒内に浄化体が収容される筒構造体若しくは浄化体と前記浄化体を支持する支持体が収容される筒構造体を縮径して、外筒内に浄化体が設置される浄化器具を製造する浄化器具の製造装置であって、出口方向に向かって縮径するテーパ部を有する略筒状の縮径部と、前記縮径部に進退可能に設けられる押圧部とを備え、前記縮径部内に複数の前記筒構造体を配置し、後側に配置される前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記後側の筒構造体を前進させると共に、前側に配置される前記筒構造体の外筒の一方端を前記後側の筒構造体の外筒の他方端で直接的若しくは間接的に押圧して、前記前側の筒構造体を前進させ、前記前側の筒構造体の前進により、前記前側の筒構造体の外筒の少なくとも一部を前記テーパ部で縮径することを特徴とする。
【0007】
また、本発明の浄化器具の製造装置は、前記縮径部内に配置される第1の前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の前部を前記テーパ部で縮径し、前記押圧部を後退して前記縮径部内の前記第1の筒構造体の後側に配置される第2の前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記第2の筒構造体を前進させ、前記第2の筒構造体の外筒の他方端で前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の残部と前記第2の筒構造体の前部を前記テーパ部で縮径することを特徴とする。前記構成において、第1の筒構造体は前側の筒構造体に相当し、第2の筒構造体は後側の筒構造体に相当する。
【0008】
また、本発明の浄化器具の製造装置は、前記縮径部内に配置される第1の前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の前部を前記テーパ部で縮径し、前記押圧部を後退して前記縮径部内の前記第1の筒構造体の後側に配置される筒状スペーサの一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記筒状スペーサを前進させ、前記筒状スペーサの他方端で前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の一部を前記テーパ部で縮径し、前記押圧部を後退して前記縮径部内の前記第1の筒構造体及び前記筒状スペーサの後側に配置される第2の前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記第2の筒構造体を前進させ、前記第2の筒構造体の外筒の他方端で前記筒状スペーサを介して前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の残部と前記第2の筒構造体の前部を前記テーパ部で縮径することを特徴とする。前記構成において、第1の筒構造体は前側の筒構造体に相当し、第2の筒構造体は後側の筒構造体に相当する。
【0009】
また、本発明の浄化器具の製造装置は、前記縮径部を、前記テーパ部を有する縮径ダイスと、前記縮径ダイスの入口側に配置され、前記筒構造体、若しくは前記筒構造体と前記筒状スペーサを筒状に保持する保持部とで構成することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の浄化器具の製造装置は、前記縮径ダイスに対する前記保持部の配置を維持しつつ、複数の前記筒構造体の前記押圧による縮径を行うことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の浄化器具の製造装置は、前記押圧部が、前記筒構造体の外筒の一方端の端面に沿って略面接触して押圧することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の浄化器具の製造方法は、外筒内に浄化体が収容される筒構造体若しくは浄化体と前記浄化体を支持する支持体が収容される筒構造体を縮径して、外筒内に浄化体が設置される浄化器具を製造する浄化器具の製造方法であって、出口方向に向かって縮径するテーパ部を有する略筒状の縮径部内に前側に前記筒構造体が配置されている状態で、後側に別の前記筒構造体を配置する工程と、前記後側の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記後側の筒構造体を前進させると共に、前記前側の筒構造体の外筒の一方端を前記後側の筒構造体の外筒の他方端で直接的若しくは間接的に押圧して前記前側の筒構造体を前進させることにより、前記前側の筒構造体の外筒の少なくとも一部を前記テーパ部で縮径する工程とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の浄化器具の製造方法は、前記縮径部内に第1の前記筒構造体を配置する工程と、前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の前部を前記テーパ部で縮径する工程と、前記縮径部内の前記第1の筒構造体の後側に第2の前記筒構造体を配置する工程と、前記第2の前記筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第2の筒構造体を前進させ、前記第2の筒構造体の外筒の他方端で前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の残部と前記第2の筒構造体の前部を前記テーパ部で縮径する工程とを備えることを特徴とする。前記構成において、第1の筒構造体は前側の筒構造体に相当し、第2の筒構造体は後側の筒構造体に相当する。
【0014】
また、本発明の浄化器具の製造方法は、前記縮径部内に第1の前記筒構造体を配置する工程と、前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の前部を前記テーパ部で縮径する工程と、前記縮径部内の前記第1の筒構造体の後側に筒状スペーサを配置する工程と、前記筒状スペーサの一方端を押圧して前記筒状スペーサを前進させ、前記筒状スペーサの他方端で前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の一部を前記テーパ部で縮径する工程と、前記縮径部内の前記第1の筒構造体及び前記筒状スペーサの後側に第2の前記筒構造体を配置する工程と、前記第2の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第2の筒構造体を前進させ、前記第2の筒構造体の外筒の他方端で前記筒状スペーサを介して前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の残部と前記第2の筒構造体の前部を前記テーパ部で縮径することを特徴とする。前記構成において、第1の筒構造体は前側の筒構造体に相当し、第2の筒構造体は後側の筒構造体に相当する。
【0015】
また、本発明の自動車は、本発明の浄化器具の製造装置で製造された浄化器具、又は本発明の浄化器具の製造方法で製造された浄化器具を備えることを特徴とする。本発明の自動車には、自動四輪車、自動二輪車など適宜の自動車が含まれる。
【0016】
尚、本発明における浄化体、浄化器具には適宜のものが含まれるが、例えば浄化体を触媒担体とする触媒コンバータである浄化器具、或いは浄化体をフィルターとする黒煙除去器具(DPF;Diesel Particulate Filter)である浄化器具など自動車用の浄化器具とすると好適である。本発明における縮径には、円形のものの径を縮めることの他に、円形以外の形状の大きさを小さくする場合も含まれ、筒構造体には円筒形以外の四角筒、六角筒など多角形の筒構造体等の適宜の筒形状のものが含まれる。更に、筒構造体の円形には真円形以外に楕円形も含まれ、楕円筒形の筒構造体としてもよい。また、前側に配置される筒構造体と、後側に配置される筒構造体には、3つ以上の複数の筒構造体が配置される場合の最前列など前側の筒構造体と、最後列など前側の筒構造体よりも後側の筒構造体の場合も含まれる。
【0017】
また、本明細書開示の発明には、各発明や各実施形態の構成の他に、これらの部分的な構成を本明細書開示の他の構成に変更して特定したもの、或いはこれらの構成に本明細書開示の他の構成を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な構成を部分的な作用効果が得られる限度で削除して特定した上位概念化したものも含まれる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、後側の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前進させ、前側の筒構造体の外筒の一方端を後側の筒構造体の外筒の他方端で直接的若しくは間接的に押圧して前側の筒構造体を前進させて、前側の筒構造体の外筒の少なくとも一部をテーパ部で縮径する構成により、縮径部や縮径される外筒の大きさに合わせて縮径方向に移動し、更に拡径方向に移動して復元する複雑な器具が不要となり、製造コストを低減することができる。また、筒構造体の外筒や浄化体等の形状が円形以外の場合にも同様に縮径することが可能であり、斯様な場合にも複雑な器具が不要で、製造コストを低減することができる。また、複数の筒構造体の外筒を連続して縮径することができるため、製造効率を高めることができる。
【0019】
また、第1の前記筒構造体の外筒の一方端を押圧して第1の筒構造体を前進させ、第1の筒構造体の外筒の前部をテーパ部で縮径し、第2の前記筒構造体の外筒の一方端を押圧して第2の筒構造体を前進させ、第2の筒構造体の外筒の他方端で第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して第1の筒構造体を前進させ、第1の筒構造体の外筒の残部と第2の筒構造体の前部をテーパ部で縮径する構成により、筒構造体の縮径を非常に効率的な2段階の縮径で完了することができる。
【0020】
また、第1の前記筒構造体の外筒の一方端を押圧して第1の筒構造体を前進させ、第1の筒構造体の外筒の前部をテーパ部で縮径し、筒状スペーサの他方端で第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して第1の筒構造体を前進させ、第1の筒構造体の外筒の一部をテーパ部で縮径し、第2の筒構造体の外筒の他方端で筒状スペーサを介して第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して第1の筒構造体を前進させ、第1の筒構造体の外筒の残部と第2の筒構造体の前部をテーパ部で縮径する構成により、筒構造体の外筒の長さが触媒担体等の浄化体よりも短い場合にも、浄化体同士の接触を防いで効率的な製造を行うことができる。
【0021】
また、縮径部を、テーパ部を有する縮径ダイスと、筒構造体や筒状スペーサを筒状に保持する保持部とで構成することにより、例えば縮径ダイスと保持部を別体の短尺部材とし、又、半円形部材を突き合わせて固定して別体の筒状の保持部を構成し、一方の半円形部材を開閉可能とする等により、メンテナンスを容易化することができる。また、例えば複数の保持部を周状に設け、筒構造体を配置した一の保持部を縮径ダイスの入口側に配置し、押圧で保持部から筒構造体が抜けた後に、筒構造体を配置した別の保持部を縮径ダイスの入口側に配置して同様に押圧する構成等により、作業効率を一層高めることができる。
【0022】
また、縮径ダイスに対する保持部の配置を維持しつつ、複数の筒構造体の押圧による縮径を行う構成により、筒構造体の外筒と縮径ダイスの状態が傾いて、外筒に傷がつく、縮径ダイスが磨耗する、縮径ダイスで外筒に加えられる面圧が過多になること等を防止することができる。
【0023】
また、押圧部が、筒構造体の外筒の一方端の端面に沿って略面接触して押圧する構成により、押圧部の押圧で筒構造体或いは浄化体の外筒の一方端に局所的に大きな応力が負荷されることを無くし、外筒の端部に傷や切欠き等が生ずることを防止することができる。従って、係止爪を用いた場合に生じ得るような傷も完全に防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
本発明の浄化器具の製造装置及び製造方法の実施形態として、触媒コンバータの製造装置及び製造方法の例により説明する。
【0025】
〔第1実施形態の浄化器具の製造装置及び製造方法〕
第1実施形態の浄化器具の製造装置は、浄化器具である触媒コンバータの製造装置である。前記触媒コンバータの製造装置は、図1〜図3に示すように、外筒51、61内に浄化体に相当する触媒担体52、62が収容される筒構造体50、60、若しくは外筒51、61内に浄化体に相当する触媒担体52、62と触媒担体52、62を支持する支持体53、63が収容される筒構造体50、60を縮径して、外筒51、61内に触媒担体52、62が設置される触媒コンバータを製造する装置であり、出口方向に向かって縮径するテーパ部22を有する略円筒状の縮径部10と、縮径部10内に進退可能に設けられる押圧部40とを備え、その他に図示省略する縮径部10を固定する固定部材や、押圧部40を進退させる油圧シリンダ等の進退機構、進退機構の進退動作を制御する制御部等を有する。
【0026】
縮径部10は、縮径ダイス20と、縮径ダイス20の入口側に隣接して配置される保持部30とから構成される。縮径ダイス20は、段差のある略円筒状であり、入口側に設けられている大径部21と、出口側に設けられている小径部23とを有し、大径部21と小径部23との間には出口方向に向かって漸次縮径するテーパ部22が長さ方向の略中間位置に形成されている。保持部30は、内部に挿入して配置される後述の筒構造体50、60を保持する円筒形の部材であり、31はその内面である。保持部30の軸方向の長さは、筒構造体50、60の外筒51、61と略同一長さか、若干長くなっている。縮径ダイス20の大径部21の内径と、保持部30の内径は略同一径で、大径部21と保持部30の内面は同一径で連続しており、大径部21と保持部30の内面の径は筒構造体50、60の外筒51、61の外径と同一径になっている。
【0027】
押圧部40は、円筒状の本体42の後端にフランジ43が形成された形状であり、本体42の先端外周には断面視L字形の切欠部41が形成されている。切欠部41における本体42の径方向の面は押圧面411、本体42の軸方向の面は支持面412であり、押圧面411、支持面412は円筒状の本体42の周方向に沿ってそれぞれ形成されている。本体42の先端からフランジ43の前面までの長さは、保持部30の前端面まで到達可能な長さであり、押圧部40を保持部30内で前進した際に保持部30の前端面と縮径ダイス20の後端面が接触している位置まで、押圧部40の先端を前進可能である。また、フランジ43は、保持部30に対する本体42の進入する距離を規制するストッパーとして機能する。
【0028】
前記触媒コンバータの製造装置で触媒コンバータを製造する際には、先ず図1に示すように、円筒形の保持部30内に、前側の筒構造体に相当する第1の筒構造体50の外筒51を嵌め込んで、保持部30内に第1の筒構造体50を配置する。第1の筒構造体50と後述する第2の筒構造体60は同一構成であり、円筒形の外筒51、61内に触媒担体52、62を支持している支持体53、63が収容され、外筒51、61の周方向における支持体53、63の端面が外筒51、61の内面513、613に接触し、外筒51、61内で触媒担体52、62及び支持体53、63が所定位置に配置されている。511、611は外筒51、61の一方端の端面、512、612は外筒51、61の他方端の端面、514、614は外筒51、61の外面である。
【0029】
その後、図2に示すように、押圧部40を前進して押圧部40の切欠41を第1の筒構造体50の外筒51に係合し、押圧面411を外筒51の一方端の端面511に当接すると共に支持面412を外筒51の一方端近傍の内面513に接触する。そして、前記係合状態で外筒51の一方端の端面511に沿って押圧面411を面接触した状態で端面511を押圧面411で押圧しながら押圧部40を前進して、押圧部40を保持部30内に進入させ、押圧部40を所定距離、本実施形態では本体42の先端が保持部30と縮径ダイス20との境界に到達するまで前進する。前記所定距離の押圧部40の前進に伴い、第1の筒構造体50が保持部30内から縮径ダイス20内に順次移動し、テーパ部22に到達した外筒51の部分はテーパ部22で縮径され、外筒51の前部が縮径される。
【0030】
その後、押圧部40を後退して保持部30から抜き出し、保持部30は縮径ダイス20に対する位置をそのまま保持する。その後、押圧部40が抜き出された保持部30内に第2の筒構造体60の外筒61を嵌め込んで、保持部30内に、後側の筒構造体に相当する第2の筒構造体60を配置する。そして、図3に示すように、押圧部40を前進して押圧部40の切欠41を第2の筒構造体60の外筒61に係合し、押圧面411を外筒61の一方端の端面611に当接すると共に支持面412を外筒61の一方端近傍の内面613に接触する。
【0031】
更に、前記係合状態で外筒61の一方端の端面611に沿って押圧面411を面接触した状態で端面611を押圧面411で押圧しながら押圧部40を前進して、押圧部40を保持部30内に進入させ、押圧部40を所定距離、本実施形態では本体42の先端が保持部30と縮径ダイス20との境界に到達するまで前進する。前記所定距離の押圧部40の前進に伴い、第2の筒構造体60の外筒61の他方端の端面612が第1の筒構造体50の一方端の端面511に接触して押圧し、第2の筒構造体60が第1の筒構造体50を押し進め、第1の筒構造体50の残部である後部がテーパ部22に順次到達して縮径されると共に、第2の筒構造体60が保持部30内から縮径ダイス20内に順次移動し、テーパ部22に到達した外筒61の部分がテーパ部22で縮径され、外筒61の前部が縮径される。
【0032】
外筒51が全体に亘ってテーパ部22で縮径された第1の筒構造体50は、縮径ダイス20の出口側から第2の筒構造体60で押し出されるようにして排出され、所要の工程を施して触媒コンバータとされる。また、第2の筒構造体60が縮径ダイス20に残っている状態の縮径部10に対しては、押圧部40を後退して保持部30から抜き出し、次の筒構造体を保持部30内に配置して同様の工程を繰り返し、連続的に筒構造体を縮径する。
【0033】
第1実施形態における触媒コンバータの製造装置或いは製造方法は、縮径方向や拡径方向に移動する複雑な器具が不要となり、製造コストを低減できる。また、筒構造体50、60の外筒51、61を各々2段階で縮径することができ、且つ複数の筒構造体50、60の外筒51、61を連続して縮径できるため、製造効率を非常に高めることができる。また、縮径部10を、テーパ部22を有する縮径ダイス20と、別体の保持部30とで構成することにより、メンテナンスを容易化することができる。また、縮径ダイス20に対する保持部30の配置を維持しつつ、第1の筒構造体50と第2の筒構造体60の押圧による縮径を行う構成により、第1の筒構造体50の外筒51と縮径ダイス20の状態、第2の筒構造体60の外筒61と縮径ダイス20の状態が傾いて、外筒51、61に傷がつく、縮径ダイス20が磨耗する、縮径ダイス20で外筒51、61に加えられる面圧が過多になること等を防止できる。また、押圧部40が外筒51、61の一方端の端面511、611に沿って略面接触して押圧する構成により、押圧部40の押圧で筒構造体50、60或いは触媒コンバータの外筒51、61の一方端に局所的に大きな応力が負荷されることを無くし、外筒の端部に傷や切欠き等が生ずることを防止できる。
【0034】
〔第2実施形態の浄化器具の製造装置及び製造方法〕
次に、第2実施形態の浄化器具の製造装置及び製造方法について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様に触媒コンバータの製造装置の例であり、筒状スペーサ70を用いる点と、第1の筒構造体50、60の触媒担体52、62が外筒51、61から外に突出している点が第1実施形態と異なるので、以下では第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0035】
第2実施形態における触媒コンバータの製造装置は、図4〜図7に示すように、縮径ダイス20と保持部30とから構成される縮径部10と、縮径部10内に進退可能に設けられる押圧部40等を備え、これらの各部の構成は第1実施形態と同様である。更に、第2実施形態の製造装置では、筒構造体50、60を縮径する際に筒構造体50、60の外筒51、61間に挟む筒状スペーサ70を用いる。筒状スペーサ70は短尺円筒状であり、筒構造体50、60の外筒51、61の外径と同一の外径を有し、701は一方端の端面、702は他方端の端面である。
【0036】
第2実施形態における触媒コンバータの製造装置で触媒コンバータを製造する際には、図4に示すように、円筒形の保持部30内に、前側の筒構造体に相当する第1の筒構造体50の外筒51を嵌め込んで、保持部30内に第1の筒構造体50を配置する。第1の筒構造体50、第2の筒構造体60は、触媒担体52、62が外筒51、61から外側に突出している点以外は第1実施形態と同一である。そして、図5に示すように、第1実施形態と同様に、押圧部40を前進して押圧部40の切欠41を第1の筒構造体50の外筒51に係合し、押圧部40を前進して押圧部40を保持部30内に進入させ、押本体42の先端が保持部30と縮径ダイス20との境界に到達する所定距離まで前進し、第1の筒構造体50を保持部30内から縮径ダイス20内に順次移動させ、テーパ部22に到達した外筒51の部分をテーパ部22で縮径し、外筒51の前部を縮径する。
【0037】
その後、押圧部40を後退して保持部30から抜き出し、保持部30は縮径ダイス20に対する位置をそのまま保持する。そして、押圧部40が抜き出された保持部30内に筒状スペーサ70を嵌め込んで、保持部30内に筒状スペーサを配置する。更に、図6に示すように、押圧部40を前進して押圧部40の切欠41を筒状スペーサ70に係合し、押圧面411を筒状スペーサ70の一方端の端面701に当接すると共に支持面412を筒状スペーサ70の一方端近傍の内面703に接触する。前記係合状態で筒状スペーサ70の一方端の端面701に沿って押圧面411を面接触した状態で端面701を押圧面411で押圧しながら押圧部40を前進して、押圧部40を保持部30内に進入させ、押圧部40を所定距離、本実施形態では本体42の先端が保持部30と縮径ダイス20との境界に到達するまで前進する。
【0038】
前記所定距離の押圧部40の前進に伴い、筒状スペーサ70の他方端の端面702が第1の筒構造体50の一方端の端面511に面接触して押圧し、筒状スペーサ70が第1の筒構造体50を押し進めると共に、筒状スペーサ70が保持部30内から縮径ダイス20内に順次移動し、テーパ部22に到達した外筒51の更なる部分がテーパ部22で縮径され、外筒51の一部が縮径される。
【0039】
その後、押圧部40を後退して保持部30から抜き出し、保持部30は縮径ダイス20に対する位置をそのまま保持する。そして、押圧部40が抜き出された保持部30内に、後側の筒構造体に相当する第2の筒構造体60の外筒61を嵌め込んで、保持部30内に第2の筒構造体60を配置する。更に、図7に示すように、押圧部40を前進して押圧部40の切欠41を第2の筒構造体60の外筒61に係合し、押圧部40を前進して押圧部40を保持部30内に進入させ、押圧部40を本体42の先端が保持部30と縮径ダイス20との境界に到達する所定距離まで前進する。
【0040】
前記所定距離の押圧部40の前進に伴い、第2の筒構造体60の外筒61の他方端の端面612が筒状スペーサ70の一方端の端面701に面接触して押圧し、更に、筒状スペーサ70の他方端の端面702が第1の筒構造体50の外筒51の一方端の端面511に面接触して押圧し、第2の筒構造体60の外筒61が筒状スペーサ70を介して第1の筒構造体50の外筒51を押圧して第1の筒構造体50を押し進め、第1の筒構造体50の残部である後部がテーパ部22に順次到達して縮径されると共に、第2の筒構造体60が保持部30内から縮径ダイス20内に順次移動し、テーパ部22に到達した外筒61の部分がテーパ部22で縮径され、外筒61の前部が縮径される。
【0041】
外筒51が全体に亘ってテーパ部22で縮径された第1の筒構造体50は、縮径ダイス20の出口側から第2の筒構造体60で押し出されるようにして排出され、所要の工程を施して触媒コンバータとされる。また、第2の筒構造体60が縮径ダイス20に残っている状態の縮径部10に対しては、押圧部40を後退して保持部30から抜き出し、次の筒構造体を保持部30内に配置して同様の工程を繰り返し、連続的に筒構造体を縮径する。筒状スペーサ70は第2の筒構造体60の縮径ダイス20からの排出に先んじて縮径ダイス20から排出される。
【0042】
第2実施形態における触媒コンバータの製造装置或いは製造方法は、筒構造体50、60を3段階で縮径するので製造効率の面で第1実施形態よりも若干低下するものの、高レベルの製造効率を得ることができ、その他は第1実施形態と同様の効果を有する。更に、筒状スペーサ70を第1、第2の筒構造体50、60の間に設けることで、筒構造体50、60の外筒51、61の長さが触媒担体52、62よりも短い場合にも、触媒担体52、62同士の接触を防いで効率的に製造を行うことができる。
【0043】
〔実施形態の変形例等〕
本発明は上記第1、第2実施形態に限定されず、下記のような各種の変形が可能である。
【0044】
例えば第1、第2実施形態では、別部材である縮径ダイス20と保持部30とで縮径部10を構成したが、縮径部10を一体的な部材で構成することも可能である。また、筒構造体50、60が多角形の筒状等である場合には、縮径部10、例えば縮径ダイス20と保持部30をこれに合わせて多角形の筒状等とするとよい。また、保持部30は、単純な筒状の他に、例えば半円形部材を突き合わせて固定し、半円形部材が開閉可能な筒状部材、或いは径方向に把持部が移動して筒状に筒構造体50、60を把持する保持部等とすることも可能である。
【0045】
また、保持部30は製造工程の一連の流れの中で常時縮径ダイス20の入口側に定置して配置する構成の他に、例えば複数の保持部を周状に設け、筒構造体を配置した一の保持部を縮径ダイスの入口側に配置し、押圧で保持部から筒構造体が抜けた後に、筒構造体を配置した別の保持部を縮径ダイスの入口側に配置して同様に押圧する構成等とすることも可能である。また、第1、第2実施形態では縮径部10内に2つの筒構造体50、60を配置して縮径する構成としたが、例えば保持部30で2つ以上の筒構造体を保持しながら最前列の筒構造体を縮径ダイス20で縮径する等、3つ以上の複数個の筒構造体を縮径部10に配置して縮径する構成とすることも可能である。
【0046】
また、第1、第2実施形態では、浄化器具を触媒コンバータとする場合について説明したが、浄化器具は適宜であり、例えば浄化体に相当するフィルターが、第1、第2実施形態の触媒担体と同様の構成で、外筒内に設置される黒煙除去器具(DPF;Diesel Particulate Filter)の浄化器具等としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、例えば自動車の触媒コンバータや黒煙除去器具の製造に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】第1実施形態の浄化器具の製造装置で第1の筒構造体が保持部に配置されている状態を示す要部断面図。
【図2】第1実施形態の浄化器具の製造装置で第1の筒構造体を押圧部で押圧している状態を示す要部断面図。
【図3】第1実施形態の浄化器具の製造装置で第2の筒構造体を押圧部で押圧している状態を示す要部断面図。
【図4】第2実施形態の浄化器具の製造装置で第1の筒構造体が保持部に配置されている状態を示す要部断面図。
【図5】第2実施形態の浄化器具の製造装置で第1の筒構造体を押圧部で押圧している状態を示す要部断面図。
【図6】第2実施形態の浄化器具の製造装置で筒状スペーサを押圧部で押圧している状態を示す要部断面図。
【図7】第2実施形態の浄化器具の製造装置で第2の筒構造体を押圧部で押圧している状態を示す要部断面図。
【符号の説明】
【0049】
10…縮径部 20…縮径ダイス 21…大径部 22…テーパ部 23…小径部 30…保持部 31…内面 40…押圧部 41…切欠部 411…押圧面 412…支持面 50…第1の筒構造体 60…第2の筒構造体 51、61…外筒 511、611…一方端の端面 512、612…他方端の端面 513、613…内面 514、614…外面 52、62…触媒担体 53、63…支持体 70…筒状スペーサ 701…一方端の端面 702…他方端の端面 703…内面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外筒内に浄化体が収容される筒構造体若しくは浄化体と前記浄化体を支持する支持体が収容される筒構造体を縮径して、外筒内に浄化体が設置される浄化器具を製造する浄化器具の製造装置であって、
出口方向に向かって縮径するテーパ部を有する略筒状の縮径部と、
前記縮径部に進退可能に設けられる押圧部とを備え、
前記縮径部内に複数の前記筒構造体を配置し、
後側に配置される前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記後側の筒構造体を前進させると共に、
前側に配置される前記筒構造体の外筒の一方端を前記後側の筒構造体の外筒の他方端で直接的若しくは間接的に押圧して、前記前側の筒構造体を前進させ、
前記前側の筒構造体の前進により、前記前側の筒構造体の外筒の少なくとも一部を前記テーパ部で縮径することを特徴とする浄化器具の製造装置。
【請求項2】
前記縮径部内に配置される第1の前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の前部を前記テーパ部で縮径し、
前記押圧部を後退して前記縮径部内の前記第1の筒構造体の後側に配置される第2の前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記第2の筒構造体を前進させ、前記第2の筒構造体の外筒の他方端で前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の残部と前記第2の筒構造体の前部を前記テーパ部で縮径することを特徴とする請求項1記載の浄化器具の製造装置。
【請求項3】
前記縮径部内に配置される第1の前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の前部を前記テーパ部で縮径し、
前記押圧部を後退して前記縮径部内の前記第1の筒構造体の後側に配置される筒状スペーサの一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記筒状スペーサを前進させ、前記筒状スペーサの他方端で前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の一部を前記テーパ部で縮径し、
前記押圧部を後退して前記縮径部内の前記第1の筒構造体及び前記筒状スペーサの後側に配置される第2の前記筒構造体の外筒の一方端を前記押圧部で押圧し、前記押圧部を前進して前記第2の筒構造体を前進させ、前記第2の筒構造体の外筒の他方端で前記筒状スペーサを介して前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の残部と前記第2の筒構造体の前部を前記テーパ部で縮径することを特徴とする請求項1記載の浄化器具の製造装置。
【請求項4】
前記縮径部を、前記テーパ部を有する縮径ダイスと、前記縮径ダイスの入口側に配置され、前記筒構造体、若しくは前記筒構造体と前記筒状スペーサを筒状に保持する保持部とで構成することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の浄化器具の製造装置。
【請求項5】
前記縮径ダイスに対する前記保持部の配置を維持しつつ、複数の前記筒構造体の前記押圧による縮径を行うことを特徴とする請求項4記載の浄化器具の製造装置。
【請求項6】
前記押圧部が、前記筒構造体の外筒の一方端の端面に沿って略面接触して押圧することを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の浄化器具の製造装置。
【請求項7】
外筒内に浄化体が収容される筒構造体若しくは浄化体と前記浄化体を支持する支持体が収容される筒構造体を縮径して、外筒内に浄化体が設置される浄化器具を製造する浄化器具の製造方法であって、
出口方向に向かって縮径するテーパ部を有する略筒状の縮径部内に前側に前記筒構造体が配置されている状態で、後側に別の前記筒構造体を配置する工程と、
前記後側の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記後側の筒構造体を前進させると共に、前記前側の筒構造体の外筒の一方端を前記後側の筒構造体の外筒の他方端で直接的若しくは間接的に押圧して前記前側の筒構造体を前進させることにより、前記前側の筒構造体の外筒の少なくとも一部を前記テーパ部で縮径する工程とを備えることを特徴とする浄化器具の製造方法。
【請求項8】
前記縮径部内に第1の前記筒構造体を配置する工程と、
前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の前部を前記テーパ部で縮径する工程と、
前記縮径部内の前記第1の筒構造体の後側に第2の前記筒構造体を配置する工程と、
前記第2の前記筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第2の筒構造体を前進させ、前記第2の筒構造体の外筒の他方端で前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の残部と前記第2の筒構造体の前部を前記テーパ部で縮径する工程とを備えることを特徴とする請求項7記載の浄化器具の製造方法。
【請求項9】
前記縮径部内に第1の前記筒構造体を配置する工程と、
前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の前部を前記テーパ部で縮径する工程と、
前記縮径部内の前記第1の筒構造体の後側に筒状スペーサを配置する工程と、
前記筒状スペーサの一方端を押圧して前記筒状スペーサを前進させ、前記筒状スペーサの他方端で前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の一部を前記テーパ部で縮径する工程と、
前記縮径部内の前記第1の筒構造体及び前記筒状スペーサの後側に第2の前記筒構造体を配置する工程と、
前記第2の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第2の筒構造体を前進させ、前記第2の筒構造体の外筒の他方端で前記筒状スペーサを介して前記第1の筒構造体の外筒の一方端を押圧して前記第1の筒構造体を前進させることにより、前記第1の筒構造体の外筒の残部と前記第2の筒構造体の前部を前記テーパ部で縮径することを特徴とする請求項7記載の浄化器具の製造方法。
【請求項10】
請求項1〜6の何れかに記載の浄化器具の製造装置で製造された浄化器具、又は請求項7〜9の何れかに記載の浄化器具の製造方法で製造された浄化器具を備えることを特徴とする自動車。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−90854(P2010−90854A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263487(P2008−263487)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(000175766)三恵技研工業株式会社 (50)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】