説明

浄化槽設置支援システムおよび浄化槽設置支援方法

【課題】浄化槽の設置を支援するための浄化槽設置支援システムの提供。
【解決手段】設置管理装置1は、各事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードと、浄化槽の使用者ごとに使用者および設置する浄化槽に関する浄化槽設置情報とを記憶する情報記憶手段と、浄化槽設置情報を管理する情報管理手段と、浄化槽設置情報を情報中継装置2を介して他の設置管理装置1へ送信する情報送信手段と、他の設置管理装置1から送信された浄化槽設置情報を情報中継装置2を介して受信する情報受信手段とを備え、情報中継装置2は、各事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードにより認証を行い、各事業者の設置管理装置1の情報送信手段により送信される浄化槽設置情報を一時蓄積するとともに、この一時蓄積する浄化槽設置情報を、各事業者の設置管理装置1へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浄化槽の設置を支援するための浄化槽設置支援システムおよび浄化槽設置支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
上下水道は古くから発達してきており、人社会にとって不可欠のものである。下水道については、環境の汚染を防止する意味で、今日では特に重要なものとなっている。汚水を受け入れてから処理して排水するまでの汚水処理システムとして、大都市では大規模な下水道システムが発達しているが、建物や施設が分散している地域ではコストの面から大規模な下水道を敷設するのは困難であり、分散型の浄化槽システムが使われることが多くなっている。
【0003】
浄化槽の設置は、まず浄化槽の設置希望者が自治体または民間事業会社へ浄化槽設置の申し込みを行う。その後、民間事業会社によって現地調査が行われ、民間事業会社から工事業者へ工事の依頼が行われる。工事業者は工事計画書を作成して民間事業者へ提出し、民間事業者と設置希望者との間で工事計画書の承認や諸契約等が行われる。また、浄化槽の設置に対しては自治体から補助金が出されるので、民間事業者は設置希望者から分担金を徴収する。そして、工事計画書に従って工事業者により工事が行われ、工事完了後、検査機関による検査が行われる。設置希望者は、浄化槽の使用を開始後、使用開始届出書を提出する。その後は定期的に点検、清掃、調整などの保守が行われる。
【0004】
本発明者は、このような個人住宅や地域の施設等の浄化槽を巡回して点検、保守、検査や清掃などの管理業務を支援するための浄化槽管理システムを開発している(例えば、特許文献1−4参照。)。これらの浄化槽管理システムでは、浄化槽を管理するに際して、委託された企業が1日で管理する複数の浄化槽の浄化槽チェックリストを作成し、浄化槽の管理を安全で確実に、かつ効率良く行うことが可能である。また、他の浄化槽管理システムとしては、例えば、特許文献5,6に記載のものが知られている。
【0005】
【特許文献1】特開2002−230145号公報
【特許文献2】特許第3649726号公報
【特許文献3】特開2005−279440号公報
【特許文献4】特開2006−110483号公報
【特許文献5】特開2002−7600号公報
【特許文献6】特開2002−14718号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述のように、浄化槽の設置には、設置希望者、自治体、民間事業者、工事業者や検査機関などの間で様々な書類のやり取りを行う必要があり、非常に煩雑である。しかしながら、上述のように既設の浄化槽の管理を支援するシステムについては開発が進んでいるものの、浄化槽の設置を支援するシステムは未だ存在しない。
【0007】
そこで、本発明においては、浄化槽の設置を支援するための浄化槽設置支援システムおよび浄化槽設置支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の浄化槽設置支援システムは、浄化槽設置整備業者、工事業者および点検保守業者の各事業者にそれぞれ配置される設置管理装置と、各設置管理装置間での情報のやり取りを行う情報中継装置とから構成され、設置管理装置は、当該設置管理装置を使用する事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードと、浄化槽の使用者ごとに使用者および設置する浄化槽に関する情報(以下、「浄化槽設置情報」と総称す。)とを記憶する情報記憶手段と、情報記憶手段に記憶する浄化槽設置情報を管理する情報管理手段と、情報記憶手段に記憶する浄化槽設置情報を、情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する情報中継装置を介して他の設置管理装置へ送信する情報送信手段と、他の設置管理装置から送信された浄化槽設置情報を、情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する情報中継装置を介して受信する情報受信手段とを備え、情報中継装置は、各事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードにより認証を行い、各事業者の設置管理装置の情報送信手段により送信される浄化槽設置情報を一時蓄積するとともに、この一時蓄積する浄化槽設置情報を、各事業者の設置管理装置へ送信するものである。
【0009】
また、本発明の浄化槽設置支援方法は、浄化槽設置整備業者、工事業者および点検保守業者の各事業者にそれぞれ配置される設置管理装置と、各設置管理装置間での情報のやり取りを行う情報中継装置とによる浄化槽設置支援方法であって、設置管理装置が、当該設置管理装置を使用する事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードと、浄化槽の使用者ごとに使用者および設置する浄化槽に関する情報(浄化槽設置情報)とを情報記憶手段に記憶して管理するステップと、設置管理装置が、情報記憶手段に記憶する浄化槽設置情報を、情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する情報中継装置を介して他の設置管理装置へ送信するステップと、設置管理装置が、他の設置管理装置から送信された浄化槽設置情報を、情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する情報中継装置を介して受信するステップと、情報中継装置が、各事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードにより認証を行い、各事業者の設置管理装置の情報送信手段により送信される浄化槽設置情報を一時蓄積するとともに、この一時蓄積する浄化槽設置情報を、各事業者の設置管理装置へ送信するステップとを含む。
【0010】
上記本発明の浄化槽設置支援システムおよび浄化槽設置支援方法によれば、浄化槽設置整備業者、工事業者および点検保守業者の各事業者のそれぞれに設置管理装置を配置し、各事業者にユーザIDおよびパスワードを割り当てて、それぞれの設置管理装置に記憶し、各事業者は、それぞれの設置管理装置により浄化槽設置情報を管理する。そして、各事業者は、各事業者間の浄化槽設置情報を各事業者のユーザIDおよびパスワードにより認証する情報中継装置を介して各事業者の設置管理装置間でやり取りを行う。このとき、各事業者の設置管理装置は、情報中継装置に対して各事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードにより認証を行うことで、他の設置管理装置から各事業者の設置管理装置に対して送信された浄化槽設置情報を受信する。これにより、浄化槽設置整備業者、工事業者および点検保守業者の各事業者間で、煩雑な書類のやり取りを行うことなく、各事業者の設置管理装置間で浄化槽設置情報をやり取りすることができ、容易に浄化槽の設置を行うことが可能となる。
【0011】
ここで、情報管理手段は、設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報の入力および表示を行う使用者情報等入力表示部と、受付情報の入力および表示を行う受付情報入力表示部とを含む浄化槽情報管理画面を表示するものであり、かつ、使用者情報等入力表示部を表示したまま、受付情報入力表示部を、既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報の入力および表示を行う入力表示部へ切り換え可能とするものであることが望ましい。
【0012】
これにより、既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報について入力および表示をする際に、その浄化槽に関する基本的な情報である設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報が常に表示され、入力が可能な状態となっているため、これらの基本的情報を参照しながら既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報の個々の情報を管理することが可能となる。
【0013】
また、情報送信手段は、情報をファイル単位で情報中継装置に対して送信するとともに、各情報ファイルを送信する相手の事業者の設置管理装置に宛てた電子メールによって通知するものであり、情報受信手段は、電子メールを受信することで、受信すべき情報ファイルが情報中継装置に蓄積されたことを検知し、画面上に通知するものであることが望ましい。
【0014】
これにより、各情報ファイルが、各事業者の設置管理装置から情報中継装置に対して送信された際に、各情報ファイルが情報中継装置に蓄積されたことをそれぞれの情報ファイルを受信すべき設置管理装置が自動的に検知し、画面上に通知するので、各設置管理装置間で早期かつ確実に情報ファイルをやり取りすることが可能となる。
【発明の効果】
【0015】
(1)設置管理装置が、当該設置管理装置を使用する事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードと、浄化槽の使用者ごとに使用者および設置する浄化槽に関する情報(浄化槽設置情報)とを情報記憶手段に記憶して管理し、情報記憶手段に記憶する浄化槽設置情報を、情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する情報中継装置を介して他の設置管理装置へ送信し、設置管理装置が、他の設置管理装置から送信された浄化槽設置情報を、情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する情報中継装置を介して受信する構成により、浄化槽設置整備業者、工事業者および点検保守業者の各事業者間で、煩雑な書類のやり取りを行うことなく、各事業者の設置管理装置間で浄化槽設置情報をやり取りすることができ、容易に浄化槽の設置を行うことが可能となる。
【0016】
(2)情報管理手段が、設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報の入力および表示を行う使用者情報等入力表示部と、受付情報の入力および表示を行う受付情報入力表示部とを含む浄化槽情報管理画面を表示するものであり、かつ、使用者情報等入力表示部を表示したまま、受付情報入力表示部を、既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報の入力および表示を行う入力表示部へ切り換え可能とするものであることによって、設置する浄化槽に関する基本的な情報である設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報が常に表示され、入力が可能な状態となり、これらの基本的情報を参照しながら既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報の個々の情報を管理することが可能となる。これにより、設置する浄化槽の設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報と、それぞれの浄化槽の既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報とを取り違えるのを防止することが可能となる。
【0017】
(3)情報送信手段が、情報をファイル単位で情報中継装置に対して送信するとともに、各情報ファイルを送信する相手の事業者の設置管理装置に宛てた電子メールによって通知するものであり、情報受信手段が、電子メールを受信することで、受信すべき情報ファイルが情報中継装置に蓄積されたことを検知し、画面上に通知するものであることにより、各情報ファイルが、各事業者の設置管理装置から情報中継装置に対して送信された際に、各情報ファイルが情報中継装置に蓄積されたことをそれぞれの情報ファイルを受信すべき設置管理装置が自動的に検知し、画面上に通知するので、各設置管理装置間で早期かつ確実に情報ファイルをやり取りすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1は本発明の実施の形態における浄化槽設置支援システムの全体構成図、図2は図1の設置管理装置の構成を示すブロック図、図3は図1の設置管理装置のメインメニュー画面の例を示す図である。
【0019】
図1において、本発明の実施の形態における浄化槽設置支援システムは、浄化槽設置整備を行う浄化槽設置整備業者としてのSPC(特別目的会社)、SPCからの依頼に基づき浄化槽設置工事を行う管工事組合や水道組合等の工事業者や設置後の浄化槽の点検や保守等を行う点検保守業者等の事業者にそれぞれ配置される設置管理装置1と、SPC、工事業者や点検保守業者等の設置管理装置1間での情報のやり取りを行う情報中継装置2とから構成される。
【0020】
図2に示すように、設置管理装置1は、当該設置管理装置1を使用する事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードと、浄化槽の使用者(設置希望者)ごとに使用者および設置する浄化槽に関する情報(以下、「浄化槽設置情報」と総称す。)と、各種マスタ情報等とを記憶する情報記憶手段3と、情報記憶手段3に記憶する浄化槽設置情報を管理する情報管理手段4と、情報記憶手段3に記憶する浄化槽設置情報を、情報中継装置2を介して他の設置管理装置1へ送信する情報送信手段5と、他の設置管理装置1から送信された浄化槽設置情報を、情報中継装置2を介して受信する情報受信手段6と、情報記憶手段3に記憶する各種マスタ情報を管理するマスタ管理手段7とを備える。
【0021】
情報記憶手段3に記憶される浄化槽設置情報は、使用者情報(浄化槽の使用者を識別するIDとしての使用者コード、使用者名、地区、郵便番号、住所、電話番号等)、連絡先情報(郵便番号、住所、電話番号等)、浄化槽情報(浄化槽種別、建築物用途、建築物面積、処理人数、平均汚水量、処理対象、放流先、メーカ、型式、認定番号、型式適合認定番号、製造番号、処理人槽、槽全容量、処理方式、処理性能、槽容量、ブロア、スクリーン、破砕機、ポンプ等)、工事情報(工事業者、浄化槽整備士、協力工事業者、協力配管業者、撤去業者、廃棄情報、清掃業者、産廃業者等に関する情報、着工予定日、撤去工期(予定・実績)、設置工期(予定・実績)、使用開始予定日、使用開始日、施工状態等)、検査情報(工事チェックリスト、設置工事写真集、付帯工事写真集、竣工チェックリスト、工事完了報告書等)、保守情報(保守業者、技術管理者等に関する情報)、工事場所情報(工事場所名称、工事名等)、保健所/保健福祉環境事務所情報(都道府県、名称等)、受付情報(受付日、申込番号、受付区分、受付種別、受付担当者、日中の連絡先、調査希望日、住居の形態、風呂の形態、トイレの改装、工事区分等)、既設情報(既存設備、設置届出受付日、設置届出受付番号、設置場所郵便番号、設置場所住所、浄化槽管理者、処理人槽、平均汚水量、処理方式等)、スケジュール情報(申込受付日、現地調査日(現調日)、設置申請日、工事着工日、工事完了日、竣工検査日、使用開始日、工事完了届出日、使用開始届出日等の予定日や実績日等)、書類情報(調査依頼申込書、保健所や自治体等への各種提出書類、工事見積および請求書・領収書等)、現地調査結果情報(転換区分、撤去区分、仮設トイレの有無、トイレ工事の有無、付帯工事の有無等)や、買取情報(買取日、買取先等)等である。
【0022】
情報記憶手段3に記憶される各種マスタ情報は、浄化槽のメーカ、処理方式、移流方式、ブロアの種類、スクリーンの種類、建築物用途、消毒剤名、ポンプの種類、処理対象、施設、放流先、販売元、施工業者、槽名称、清掃業者等に関する情報である。マスタ管理手段7は、図3に示すメインメニュー画面10のマスタ管理ボタン群16の選択により動作し、マスタ管理ボタン群16の中で該当するボタンを選択することにより表示されるマスタ管理画面(図示せず。)によりそれぞれのマスタ情報の入力および編集を行うことが可能である。
【0023】
図4は情報管理手段4により表示する浄化槽情報管理画面20の例を示している。図4に示す浄化槽情報管理画面20は、図3のメインメニュー画面10の「設置者管理」ボタン11を選択することにより表示される。図4に示すように、浄化槽情報管理画面20には、左側および右側上部に設置者情報、根拠法令情報、受付番号、使用者情報、連絡先情報、工事場所情報、保健所/保健福祉環境事務所等の入力および表示を行う使用者情報等入力表示部21が設けられている。また、この浄化槽情報管理画面20の右側には、受付情報の入力および表示を行う受付情報入力表示部22が設けられている。また、この受付情報入力表示部22は、その上部の「受付」、「既設情報」、「スケジュール」、「書類」、「現調結果」および「買取」のそれぞれのタブ22a,23a,24a,25a,26a,27aを選択することによって図4の受付情報入力表示部と図5〜図9にそれぞれ示す既設情報入力表示部23、スケジュール情報入力表示部24、書類情報入力表示部25、現地調査結果情報入力表示部26および買取情報入力表示部27とを切り換えられるようになっている。なお、使用者情報等入力表示部21は、どのタブ22a〜27aが選択されているかに関わらず、常に浄化槽情報管理画面20の左側に表示されており、使用者情報、連絡先情報や工事場所情報等の入力および表示が可能である。
【0024】
図4に示すように、使用者情報等入力表示部21では、設置者情報としての設置者の名称と、根拠法令情報としての浄化槽法または建築基準法の区分と、受付番号と、使用者情報としての浄化槽の使用者を識別するIDとしての使用者コード、使用者名、地区、郵便番号、住所、電話番号等と、連絡先情報としての郵便番号、住所、電話番号等と、工事場所情報としての工事場所名称、工事名等と、保健所/保健福祉環境事務所情報としての都道府県、名称等とを入力および表示する。受付情報入力表示部22では、受付情報としての受付日、申込番号、受付区分、受付種別、受付担当者、日中の連絡先、調査希望日、住居の形態、風呂の形態、トイレの改装、工事区分等を入力および表示する。
【0025】
また、図5に示すように、既設情報入力表示部23では、既設情報としての既存設備、設置届出受付日、設置届出受付番号、設置場所郵便番号、設置場所住所、浄化槽管理者、処理人槽、平均汚水量、処理方式等を入力および表示する。図6に示すように、スケジュール情報入力表示部24では、スケジュール情報としての申込受付日、現地調査日(現調日)、設置申請日、工事着工日、工事完了日、竣工検査日、使用開始日、工事完了届出日、使用開始届出日等の予定日や実績日等を入力および表示する。図7に示すように、書類情報入力表示部25では、書類情報としての調査依頼申込書、保健所や自治体等への各種提出書類、工事見積および請求書・領収書等を入力および表示する。図8に示すように、現地調査結果情報入力表示部26では、現地調査結果情報としての転換区分、撤去区分、仮設トイレの有無、トイレ工事の有無、付帯工事の有無等を入力および表示する。図9に示すように、買取情報入力表示部27では、買取情報としての買取日、買取先等を入力および表示する。
【0026】
また、浄化槽情報管理画面20の下部には、浄化槽情報を入力および表示するための「浄化槽情報」ボタン30、工事情報を入力および表示するための「工事情報」ボタン31、検査情報を入力および表示するための「検査情報」ボタン32、保守情報を入力および表示するための「保守情報」ボタン33や、集金管理を行うための「集金管理」ボタン34等が設けられている。
【0027】
図10は「浄化槽情報」ボタン30を選択した際に表示される浄化槽情報を入力および表示するための浄化槽情報入力表示画面40の例を示している。図10に示すように、浄化槽情報入力表示画面40では、浄化槽情報としての浄化槽種別、建築物用途、建築物面積、処理人数、平均汚水量、処理対象、放流先、メーカ、型式、認定番号、型式適合認定番号、製造番号、処理人槽、槽全容量、処理方式、処理性能、槽容量、ブロア、スクリーン、破砕機、ポンプ等に関する情報の入力および表示を行うことができる。なお、これらの浄化槽情報の項目のうち、処理人数については、「人員算定」ボタン41を選択することにより表示される図11の処理対象人員算定画面43において、浄化槽を設置する建築物の用途および面積を入力することで自動的に算定される。また、平均汚水量については、図10の「汚水量算定」ボタン42を選択することにより表示される図12の平均汚水量算定画面44において、建築物の面積または処理人数を選択することで自動的に算出される。
【0028】
なお、図11の処理対象人員算定画面43において入力する建築物の用途や、処理人数および平均汚水量の算定に用いられる算定式や各種定数については、予め情報記憶手段3にマスタ情報として登録される。また、図4〜図11で示した各項目や以下で説明する各項目のいくつかも同様に、予め情報記憶手段3にマスタ情報として登録されており、入力の際にはプルダウンメニューからこのマスタ情報に登録されている内容を選択することにより各項目を入力することが可能となっている。
【0029】
図13は図4の「工事情報」ボタン31を選択した際に表示される工事情報を入力および表示するための工事情報入力表示画面50の例を示している。図13に示すように、工事情報入力表示画面50では、工事情報としての工事業者、浄化槽整備士、協力工事業者、協力配管業者、撤去業者、廃棄情報、清掃業者、産廃業者等に関する情報、着工予定日、撤去工期(予定・実績)、設置工期(予定・実績)、使用開始予定日、使用開始日等)、施工状態等に関する情報の入力および表示を行うことができる。なお、図13に示すように、工事情報入力表示画面50には、「設置」タブ50aと「撤去」タブ50bとが設けられており、「設置」タブ50aを選択した場合には、工事業者、浄化槽整備士、協力工事業者および協力配管業者の入力および表示を行うことができ、「撤去」タブ50bを選択した場合には、撤去業者、廃棄情報、清掃業者および産廃業者の入力および表示を行うことができるようになっている。また、この工事情報入力表示画面50では、どちらのタブ50a,50bが選択されているかに関わらず、着工予定日、撤去工期(予定・実績)、設置工期(予定・実績)、使用開始予定日、使用開始日、施工状態等が表示されており、入力を行うことが可能である。
【0030】
図14は図4の「検査情報」ボタン32を選択した際に表示される検査情報を入力および表示するための検査情報入力表示画面51の例を示している。図14に示すように、検査情報入力表示画面51では、検査情報としての検査日、検査項目、プラカード作成、工事チェックリスト、設置工事写真集、付帯工事写真集、竣工チェックリスト、工事完了報告書、竣工チェックリスト、竣工検査結果報告書等の入力および表示を行うことが可能である。
【0031】
図15は図4の「保守情報」ボタン33を選択した際に表示される保守情報を入力および表示するための保守情報入力表示画面52の例を示している。図15に示すように、保守情報入力表示画面52では、保守情報としての保守業者、技術管理者等に関する情報等の入力および表示を行うことが可能である。また、図示しないが、図4の「集金管理」ボタン34を選択した際には集金に関する情報(以下、「集金情報」と称す。)、すなわち請求先や請求金額等を管理する集金管理画面が表示される。
【0032】
図2に戻って、情報送信手段5は、工事業者、SPCおよび保守業者のいずれかの設置管理装置1から他者の設置管理装置1に対して、情報記憶手段3に記憶されている各種帳票、工事写真や集金情報等の情報を、情報中継装置2を介して送信するものである。情報送信手段5は、図3に示すメインメニュー画面10の「現場に送信」ボタン12および「工事組合に送信」ボタン14や、図14に示す「竣工チェック完了通知」ボタン51a等の選択により動作する。一方の情報受信手段6は、他者の設置管理装置1から送信された情報を、情報中継装置2を介して受信するものである。情報受信手段6は、図3に示すメインメニュー画面10の「現場から受信」ボタン13および「工事組合から受信」ボタン15や、図14に示す「使用開始直前検査報告書」ボタン51bおよび「使用開始等届出書」ボタン51c等の選択により動作する。
【0033】
ここで、情報送信手段5および情報受信手段6による情報中継装置2を介した情報のやり取りの詳細について説明する。情報中継装置2は、FTP(File Transfer Protocol)等を使用して情報送信手段5および情報受信手段6との間で情報ファイルの送受信を行うものである。情報中継装置2は、工事業者、SPCや保守業者等の事業者単位でユーザIDおよびパスワードにより認証を行い、それぞれの事業者の設置管理装置1の情報送信手段5および情報受信手段6との間で情報ファイルの送受信を行う。情報送信手段5は、情報をファイル単位で情報中継装置2に対して送信し、蓄積するとともに、各情報ファイルを送信する相手の事業者の設置管理装置1に宛てた電子メールによって通知する。
【0034】
図16は図3に示すメインメニュー画面10の「工事組合に送信」ボタン14を選択した際に表示される送信画面の例を示している。この送信画面60では、送信する情報ファイルを送信ファイル指定欄61に複数指定するとともに、送信する相手の事業者を宛先欄62に宛先として指定することが可能である。そして、これらの送信ファイル指定欄61および宛先欄62にそれぞれ指定後、実行ボタン63を選択すると、送信ファイル指定欄61に指定された情報ファイルが情報中継装置2へ送信されるとともに、宛先欄62に指定された宛先へ電子メールが送信される。この電子メールには、通知先となる事業者を識別するための情報や各情報ファイルの区分等が含まれており、情報受信手段6は、この電子メールを受信することで、受信すべき情報ファイルが情報中継装置2に蓄積されたことを検知し、設置管理装置1の画面上に通知する。
【0035】
この通知は、例えば、前述の「工事組合から受信」ボタン15、「使用開始直前検査報告書」ボタン51bや「使用開始等届出書」ボタン51cの左の枠に赤色表示することにより行われる。そして、「現場から受信」ボタン13、「工事組合から受信」ボタン15、「使用開始直前検査報告書」ボタン51bや「使用開始等届出書」ボタン51c等が選択されると、情報受信手段6は、情報中継装置2から該当する情報ファイルを受信し、情報記憶手段3へ記憶する。
【0036】
なお、送信中の情報ファイルの状態は、図16の送信画面60において、「送信中」のチェックボックス64aまたは「反映済」のチェックボックス64bのいずれか一方または両方を選択したうえで「一覧表示」ボタン65を選択することにより確認することが可能である。状態表示欄66には、「送信中」のチェックボックス64aおよび「反映済」のチェックボックス64bにより指定された状態に該当するものの一覧が表示される。ここで、送信中とは、情報中継装置2に蓄積はされているが、まだ相手の設置管理装置1により受信されていない状態である。また、反映済とは、相手の設置管理装置1により受信され、相手の設置管理装置1の情報記憶手段3に情報が反映されている状態である。
【0037】
次に、上記構成の浄化槽設置支援システムを用いた浄化槽設置手順について説明する。
まず、浄化槽の設置を希望する者(浄化槽の設置後、使用者となる者。以下、「使用者」と称する。)が市町村を介してSPCへ、あるいは直接SPCへ浄化槽の設置を依頼する。このとき、使用者には、図17に示す浄化槽設置調査依頼申込書に各項目を記入して提出してもらう。そして、SPCは、この浄化槽設置調査依頼申込書に記載された内容に基づいて、図4に示した設置管理装置1の浄化槽情報管理画面20の使用者情報等入力表示部21および受付情報入力表示部22から浄化槽設置情報を入力し、浄化槽設置調査依頼を受け付ける。
【0038】
そして、SPCは、工事業者立ち会いの下、現地調査(浄化槽の設置場所、家の間取り、面積や配管図等の確認等)を行い、現地調査で確認した事項を、図8に示した設置管理装置1の浄化槽情報管理画面20の現地調査結果情報入力表示部26へ入力するとともに、図10に示した浄化槽情報入力表示画面40の「人員算定」ボタン41および「汚水量算定」ボタン42から入力する。なお、これらの入力した情報は、前述のように図16の送信画面60から適宜工事業者の設置管理装置1へ情報中継装置2を介して送信する。
【0039】
工事業者は、現地調査の結果に基づいて工事費用の見積りを行い、工事業者の設置管理装置1からSPCの設置管理装置1へ情報中継装置2を介して見積書を送信する。送受信手順は前述と同様である。SPCは、この見積書を使用者に提出し、合意および工事の了承を得る。そして、図18に示す正式な浄化槽設置申込書を記入して提出してもらう。
【0040】
SPCは、浄化槽設置申込書の受付後、自治体に提出する書類に使用者から署名、捺印を取り、使用者から分担金を集金する。このとき、SPCは使用者に電子印影の使用をする旨の同意を得ておく。SPCは、使用者から提出してもらった書類を設置管理装置1へスキャナ等の情報読み取り装置(図示せず。)により取り込み、情報記憶手段3へ登録する。この登録処理は、図7に示した書類情報入力表示部25から行う。そして、自治体による浄化槽の買取時には、この書類データを自治体へ提出する。
【0041】
そして、SPCは、SPCの設置管理装置1から工事業者の設置管理装置1へ情報中継装置2を介して使用者の情報を送信する。工事業者は、この送信された情報に基づいて工事工程表を作成し、工事業者の設置管理装置1からSPCの設置管理装置1へ情報中継装置2を介して送信する。送受信の手順は前述と同様である。SPCの設置管理装置1へ受信された工事工程表のデータは、図13の下部の各予定に反映される。また、SPCは、設置管理装置1に受信した工事工程表をウェブサーバ(図示せず。)上に公開し、自治体が中間検査に行く際に閲覧できるようにする。
【0042】
また、工事業者は、工事工程表を工事業者の設置管理装置1から浄化槽メーカの管理装置(図示せず。)へ送信しておき、浄化槽の工事工程に合わせて浄化槽を搬入してもらうようにする。また、浄化槽メーカは、浄化槽の型式や製造番号等を管理装置から工事業者の設置管理装置1へ送信する。なお、浄化槽メーカの管理装置は、設置管理装置1と同様に、情報中継装置2を介して設置管理装置1と情報のやり取りを行う機能を有するものであり、送受信の手順は前述と同様である。
【0043】
なお、SPCは、浄化槽設置調査依頼申込書、浄化槽設置申込書等の書類を、図7の書類情報入力表示部25により設置管理装置1へ入力し、情報記憶手段3に記憶する。単独処理浄化槽がある場合には、単独処理浄化槽の廃止届出書も同様に入力する。また、分担金が納付された後、SPCは、自治体(保健福祉環境事務所)に浄化槽の設置届出計画書の申請を行う。これらの書類等はすべて設置管理装置1の書類情報入力表示部25から管理する。
【0044】
そして、設置届出計画書が受理されると、浄化槽の設置工事の着工となる。工事業者は、工事を行いながら、設置管理装置1へ工事検査のチェックリストの入力や、デジカメで撮影した写真の登録等を行う。この入力等は、図14の検査情報入力表示画面51から行う。そして、工事が完了すると、工事業者は、工事業者の設置管理装置1からSPCの設置管理装置1へ情報中継装置2を介して情報を送信する。送受信の手順は前述と同様である。
【0045】
一方、SPCでは、工事が完了した分、すなわち工事業者から工事完了の情報を受信した分について、浄化槽設備士が竣工検査を実施する。竣工検査の情報は、設置管理装置1から検査端末(図示せず。)に送信し、竣工検査員はこの検査端末を用いて現場で竣工チェックリストの入力等を行う。そして、検査完了後、SPCの設置管理装置1へ送信する。
【0046】
そして、竣工検査をパスした浄化槽は、SPCの設置管理装置1から保守業者の設置管理装置1へ情報中継装置2を介して情報を送信し、保守業者はこの受信した情報に基づいて使用開始直前検査を実施する。この検査結果は、保守業者の設置管理装置1からSPCの設置管理装置1へ情報中継装置2を介して送信する。そして、SPCは、使用開始直前検査をパスした浄化槽について、設置管理装置1に蓄積している情報に基づいて自治体へ工事完了や使用開始の届けを行う。
【0047】
以上のように、本実施形態における浄化槽設置支援システムでは、各事業者間の浄化槽設置情報のやり取りを各事業者のユーザIDおよびパスワードにより認証する情報中継装置2を介して各事業者の設置管理装置1間でやり取りを行うので、浄化槽設置整備業者、工事業者および点検保守業者の各事業者間で、煩雑な書類のやり取りを行うことなく、容易に浄化槽の設置を行うことが可能である。
【0048】
また、この浄化槽設置支援システムでは、情報管理手段4が、設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報の入力および表示を行う使用者情報等入力表示部21を表示したまま、受付情報、既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報の入力および表示をそれぞれ行う受付情報入力表示部22、既設情報入力表示部23、スケジュール情報入力表示部24、書類情報入力表示部25、現地調査結果情報入力表示部26および買取情報入力表示部27へと切り換え可能であるため、既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報について入力および表示をする際に、その浄化槽に関する基本的な情報である設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報が常に表示され、入力が可能な状態となっている。そのため、この浄化槽設置支援システムでは、これらの基本的情報を参照しながら既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報の個々の情報を管理することが可能であり、設置する浄化槽の設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報と、それぞれの浄化槽の既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報とを取り違えるのを防止することが可能である。
【0049】
また、この浄化槽設置支援システムでは、情報送信手段5が、情報をファイル単位で情報中継装置2に対して送信するとともに、各情報ファイルを送信する相手の事業者の設置管理装置1に宛てた電子メールによって通知し、情報受信手段6が、電子メールを受信することで、受信すべき情報ファイルが情報中継装置2に蓄積されたことを検知し、画面上に通知するものであるため、各情報ファイルが、各事業者の設置管理装置1から情報中継装置2に対して送信された際に、各情報ファイルが情報中継装置2に蓄積されたことをそれぞれの情報ファイルを受信すべき設置管理装置1が自動的に検知し、画面上に通知するので、各設置管理装置1間で早期かつ確実に情報ファイルをやり取りすることが可能である。なお、各情報ファイルが情報中継装置2に蓄積されたことを検知したときに、自動的に設置管理装置1が情報ファイルを受信する構成とすることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明の浄化槽設置支援システムおよび浄化槽設置支援方法は、浄化槽の設置を支援するための装置および方法として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の実施の形態における浄化槽設置支援システムの全体構成図である。
【図2】図1の設置管理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の設置管理装置のメインメニュー画面の例を示す図である。
【図4】情報管理手段による浄化槽情報管理画面の例を示す図である。
【図5】図4の「既設情報」タブを選択した際に表示される既設情報入力表示部の例を示す図である。
【図6】図4の「スケジュール」タブを選択した際に表示されるスケジュール情報入力表示部の例を示す図である。
【図7】図4の「書類」タブを選択した際に表示される書類情報入力表示部の例を示す図である。
【図8】図4の「現調結果」タブを選択した際に表示される現地調査結果情報入力表示部の例を示す図である。
【図9】図4の「買取」タブを選択した際に表示される買取情報入力表示部の例を示す図である。
【図10】図4の「浄化槽情報」ボタンを選択した際に表示される浄化槽情報入力表示画面の例を示す図である。
【図11】図10の「人員算定」ボタンを選択した際に表示される処理対象人員算定画面の例を示す図である。
【図12】図10の「汚水量算定」ボタンを選択した際に表示される平均汚水量算定画面の例を示す図である。
【図13】図4の「工事情報」ボタンを選択した際に表示される工事情報を入力および表示するための工事情報入力表示画面の例を示す図である。
【図14】図4の「検査情報」ボタンを選択した際に表示される検査情報を入力および表示するための検査情報入力表示画面の例を示す図である。
【図15】図4の「保守情報」ボタンを選択した際に表示される保守情報を入力および表示するための保守情報入力表示画面の例を示す図である。
【図16】図3に示すメインメニュー画面の「工事組合に送信」ボタンを選択した際に表示される送信画面の例を示す図である。
【図17】浄化槽設置調査依頼申込書の例を示す図である。
【図18】浄化槽設置申込書の例を示す図である。
【符号の説明】
【0052】
1 設置管理装置
2 情報中継装置
3 情報記憶手段
4 情報管理手段
5 情報送信手段
6 情報受信手段
7 マスタ管理手段
10 メインメニュー画面
11 「設置者管理」ボタン
12 「現場に送信」ボタン
13 「現場から受信」ボタン
14 「工事組合に送信」ボタン
15 「工事組合から受信」ボタン
16 マスタ管理ボタン群
20 浄化槽情報管理画面
21 使用者情報等入力表示部
22 受付情報入力表示部
22a 「受付」タブ
23 既設情報入力表示部
23a 「既設情報」タブ
24 スケジュール情報入力表示部
24a 「スケジュール」タブ
25 書類情報入力表示部
25a 「書類」タブ
26 現地調査結果情報入力表示部
26a 「現調結果」タブ
27 買取情報入力表示部
27a 「買取」タブ
30 「浄化槽情報」ボタン
31 「工事情報」ボタン
32 「検査情報」ボタン
33 「保守情報」ボタン
34 「集金管理」ボタン
40 浄化槽情報入力表示画面
41 「人員算定」ボタン
42 「汚水量算定」ボタン
43 処理対象人員算定画面
44 平均汚水量算定画面
50 工事情報入力表示画面
50a 「設置」タブ
50b 「撤去」タブ
51 検査情報入力表示画面
51a 「竣工チェック完了通知」ボタン
51b 「使用開始直前検査報告書」ボタン
51c 「使用開始等届出書」ボタン
52 保守情報入力表示画面
60 送信画面
61 送信ファイル指定欄
62 宛先欄
63 実行ボタン
64a,64b チェックボックス
65 「一覧表示」ボタン
66 状態表示欄

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浄化槽設置整備業者、工事業者および点検保守業者の各事業者にそれぞれ配置される設置管理装置と、各設置管理装置間での情報のやり取りを行う情報中継装置とから構成され、
前記設置管理装置は、
当該設置管理装置を使用する事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードと、浄化槽の使用者ごとに使用者および設置する浄化槽に関する情報(以下、「浄化槽設置情報」と総称す。)とを記憶する情報記憶手段と、
前記情報記憶手段に記憶する浄化槽設置情報を管理する情報管理手段と、
前記情報記憶手段に記憶する浄化槽設置情報を、前記情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する前記情報中継装置を介して他の設置管理装置へ送信する情報送信手段と、
他の設置管理装置から送信された浄化槽設置情報を、前記情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する前記情報中継装置を介して受信する情報受信手段とを備え、
前記情報中継装置は、
各事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードにより認証を行い、各事業者の設置管理装置の情報送信手段により送信される浄化槽設置情報を一時蓄積するとともに、この一時蓄積する浄化槽設置情報を、各事業者の設置管理装置へ送信するものである
浄化槽設置支援システム。
【請求項2】
前記情報管理手段は、設置者情報、使用者情報、連絡先情報および工事場所情報の入力および表示を行う使用者情報等入力表示部と、受付情報の入力および表示を行う受付情報入力表示部とを含む浄化槽情報管理画面を表示するものであり、かつ、前記使用者情報等入力表示部を表示したまま、前記受付情報入力表示部を、既設情報、スケジュール情報、書類情報、現地調査結果情報または買取情報の入力および表示を行う入力表示部へ切り換え可能とするものである請求項1記載の浄化槽設置支援システム。
【請求項3】
前記情報送信手段は、情報をファイル単位で前記情報中継装置に対して送信するとともに、各情報ファイルを送信する相手の事業者の前記設置管理装置に宛てた電子メールによって通知するものであり、
前記情報受信手段は、前記電子メールを受信することで、受信すべき情報ファイルが前記情報中継装置に蓄積されたことを検知し、画面上に通知するものである請求項1または2に記載の浄化槽設置支援システム。
【請求項4】
浄化槽設置整備業者、工事業者および点検保守業者の各事業者にそれぞれ配置される設置管理装置と、各設置管理装置間での情報のやり取りを行う情報中継装置とによる浄化槽設置支援方法であって、
前記設置管理装置が、当該設置管理装置を使用する事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードと、浄化槽の使用者ごとに使用者および設置する浄化槽に関する情報(以下、「浄化槽設置情報」と総称す。)とを情報記憶手段に記憶して管理するステップと、
前記設置管理装置が、前記情報記憶手段に記憶する浄化槽設置情報を、前記情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する前記情報中継装置を介して他の設置管理装置へ送信するステップと、
前記設置管理装置が、他の設置管理装置から送信された浄化槽設置情報を、前記情報記憶手段に記憶したユーザIDおよびパスワードにより認証する前記情報中継装置を介して受信するステップと、
前記情報中継装置が、各事業者に割り当てられたユーザIDおよびパスワードにより認証を行い、各事業者の設置管理装置の情報送信手段により送信される浄化槽設置情報を一時蓄積するとともに、この一時蓄積する浄化槽設置情報を、各事業者の設置管理装置へ送信するステップと
を含む浄化槽設置支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図17】
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【図18】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−87239(P2009−87239A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−258958(P2007−258958)
【出願日】平成19年10月2日(2007.10.2)
【出願人】(501046800)
【Fターム(参考)】