説明

浮き上がり防止装置

【課題】ストッパの位置を外部から確認できる浮き上がり防止装置を提供すること。
【解決手段】第一継手要素2に嵌め込まれる第二継手要素3の浮き上がりを防止する浮き上がり防止装置9であって、第一継手要素2に取り付けられるケーシング10と、このケーシング10に摺動可能に支持されるストッパ20と、このストッパ20を第二継手要素3に係合する方向に付勢する付勢手段(スプリング30)と、ナット部材43とネジ部材42との螺合位置を変えてストッパ20を第二継手要素3との係合を解除する方向に移動するロック解除ジャッキ機構40と、を備える構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第一継手要素に嵌め込まれる第二継手要素の浮き上がりを防止するストッパを作動させる浮き上がり防止装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば建築物の施工時に、構築された柱に対して、クレーン等に吊り上げられる梁を接合するのに、嵌め込みによって接合する継手が用いられる。この継手として、柱に設けられる第一継手要素と、梁に設けられる第二継手要素と、第一継手要素に嵌め込まれる第二継手要素の浮き上がりを防止する浮き上がり防止装置と、を備えるものがある。
【0003】
従来、この種の浮き上がり防止装置として、第一継手要素側から突出して第二継手要素に係合するストッパを備え、このストッパを駆動する油圧シリンダまたは電動シリンダ等を備えるものがある。これは、第一継手要素に第二継手要素が嵌め込まれた後に、油圧シリンダ等を作動してストッパを第二継手要素に係合するロック位置に移動し、第二継手要素の浮き上がりを防止するようになっている。
【0004】
また、特許文献1には、建築物の足場枠において、スプリングによって付勢されるストッパ(ロックピン)と、このストッパをスプリングに抗して抜き取るロック解除レバーを用いて、支柱を継手に着脱可能に結合する結合構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平8−260691号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の浮き上がり防止装置にあっては、ストッパの摺動抵抗等に起因してストッパが第一継手要素に嵌め込まれる第二継手要素の浮き上がり防止をするロック作動と、この浮き上がり防止を解除するアンロック作動が円滑に行われないという問題点があった。
【0007】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、第一継手要素に嵌め込まれる第二継手要素の浮き上がり防止をするロック作動と、この浮き上がり防止を解除するアンロック作動が円滑に行われる浮き上がり防止装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、第一継手要素に嵌め込まれる第二継手要素の浮き上がりを防止する浮き上がり防止装置であって、第一継手要素に取り付けられるケーシングと、このケーシングに摺動可能に支持されるストッパと、このストッパを第二継手要素に係合する方向に付勢する付勢手段と、ナット部材とネジ部材との螺合位置を変えてストッパを第二継手要素との係合を解除する方向に移動するロック解除ジャッキ機構と、を備える構成とした。
【0009】
上記構成に基づき、継手の接合工程にて、第一継手要素に第二継手要素が嵌め込まれるのに伴って、付勢手段によってストッパが第二継手要素に係合するロック位置に移動し、第一継手要素に対する第二継手要素の浮き上がりが防止される。一方、継手の分解工程にて、ロック解除ジャッキ機構がナット部材とネジ部材との螺合位置を変えてストッパを第二継手要素との係合を解除するアンロック位置に移動し、第一継手要素から第二継手要素が抜き取られる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によると、第一継手要素に嵌め込まれる第二継手要素の浮き上がり防止をするロック作動と、この浮き上がり防止を解除するアンロック作動が円滑に行われる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】(A)は、本発明の第1実施形態を示す浮き上がり防止装置の平面図であり、(B)は、側面図であり、(C)は、背面図であり、(D)は、正面図である。
【図2】図1の(A)おけるA−A線に沿う断面図である。
【図3】(A)〜(D)は、浮き上がり防止装置がロック作動する動作を示す断面図である。
【図4】(E)〜(H)は、浮き上がり防止装置がアンロック作動する動作を示す断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態を示す浮き上がり防止装置の断面図である。
【図6】(A)(B)は、浮き上がり防止装置がアンロック作動する動作を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1、2において、継手1は、例えば建築物の柱と梁とを接合するものであり、柱に設けられる第一継手要素2と、梁に設けられる第二継手要素3と、を備える。クレーン等に吊り上げられる梁を柱に接合する場合に、第一継手要素2に第二継手要素3が嵌め込まれることによって、継手1の接合が行われる。
【0014】
第二継手要素3には、ブロック(係合部)4が設けられる一方、第一継手要素2には、このブロック4に係合する浮き上がり防止装置9が設けられる。
【0015】
以下、浮き上がり防止装置9の構造を説明する。ここで、互いに直交するX、Y、Zの3軸を設定し、X軸が略水平前後方向、Y軸が略水平横方向、Z軸が上下方向(略鉛直方向)に延びるものとする。
【0016】
浮き上がり防止装置9は、箱形のケーシング10と、このケーシング10に出没可能に収められるストッパ20と、このストッパ20を突出方向に付勢するスプリング(付勢手段)30と、を備える。ストッパ20がスプリング30の付勢力によってケーシング10からX軸前方向に突出して、第二継手要素3のブロック4に係合することによって、第二継手要素3が第一継手要素2に対してZ軸上方向に変位する浮き上がりが防止される。
【0017】
ケーシング10は、第一継手要素2に設けられる台座5に取り付けられる。ケーシング10は、台座5に締結される基板11と、この基板11に直交して結合される左右の側板12と、この左右の側板12の上面に渡って結合される天板14と、この左右の側板12の後面に渡って結合される後板15と、を備える。
【0018】
基板11と天板14との間には、Y軸方向に延びる左右の補強板16が結合される。天板14の上面には、X軸方向に延びる左右の補強板17と、Y軸方向に延びる左右の補強板18が結合される。これらの補強板16〜18によってケーシング10の剛性が確保される。
【0019】
ケーシング10の内側には、ガイドプレート19が取り付けられる。ストッパ20は、ケーシング10にガイドプレート19を介して摺動可能に支持される。
【0020】
ストッパ20は、略矩形の断面を有するブロック状に形成され、その先端にブロック4に摺接するカム面23を有し、その下面にブロック4に対峙するストッパ面27を有する。このカム面23は、下降するブロック4に対向するように、ブロック4の移動方向(Z軸方向)に対して傾斜している。
【0021】
ストッパ20の背後には、ストッパロッド35が結合され、このストッパロッド35がケーシング10の後板15を貫通する。ストッパ20には、その後端面24に開口する凹部25と、この凹部25の底面に開口するネジ穴26と、が形成され、このネジ穴26にストッパロッド35の前端ネジ部が締結される。ケーシング10の後板15には、ストッパロッド35を摺動可能に挿入させる穴15Aが形成される。
【0022】
ストッパロッド35のまわりに付勢手段の一例としてコイル状のスプリング30が間隙を持って介装される。このスプリング30は、ケーシング10の後板15と、ストッパ20の凹部25の底面との間に圧縮して介装される。ストッパ20は、スプリング30の弾性復元力によってX軸前方向に付勢される。
【0023】
なお、付勢手段は、コイル状のスプリング30に限らず、他の形状をした弾性材、または空気バネ等を用いてもよい。
【0024】
第二継手要素3に取り付けられるブロック4は、略水平方向に延びる係合面4Aと、略鉛直方向に延びる端面4Bと、この端面4Bから連続して湾曲する湾曲面4Cと、を有する。
【0025】
継手1の接合時に、第一継手要素2に対して第二継手要素3がZ軸下方向に移動する過程で、ストッパ20は、図3の(B)(C)に示すように、そのカム面23がブロック4の湾曲面4Cに摺接し、この摺接部分から受ける反力によってX軸後方向に押され、スプリング30の弾性復元力に抗してケーシング10内へと移動する。
【0026】
ストッパ20は、ケーシング10内へ移動した後、図2、図3の(D)に示すように、スプリング30の付勢力によってケーシング10から突出し、当該ストッパ20のストッパ面27がブロック4の係合面4Aに対峙することによって、第二継手要素3が第一継手要素2に対してZ軸上方向に変位する浮き上がりが防止される。
【0027】
ケーシング10の基板11には、ストローク規制部材29が結合される。ストッパ20は、その後端面24がストローク規制部材29に当接することにより、それ以上にX軸後方向に移動しないように係止される。
【0028】
浮き上がり防止装置9は、ストッパ20をブロック4から離れるX軸後方向に移動させるロック解除ジャッキ機構40を備える。このロック解除ジャッキ機構40は、ストッパ20をブロック4に係合するロック位置から、ブロック4から外れるアンロック位置へと移動させるものである。
【0029】
ロック解除ジャッキ機構40は、ストッパロッド35を介してストッパ20と共に移動するナット部材43と、このナット部材43に螺合するネジ部材42と、を備える。ネジ部材42の外周には、雄ネジが形成され、ナット部材43の内周にはこれに螺合する雌ネジ(ネジ穴)が形成される。ネジ部材42を回転させることによってナット部材43と共にストッパ20を解除方向に移動する。
【0030】
ナット部材43は、ケーシング10の後板15から突出するストッパロッド35の後端部に結合される。
【0031】
図2に示すように、ナット部材43がスプリング30の付勢力によってケーシング10の後板15に当接する状態において、ストッパロッド35がそれ以上にX軸前方向に移動することが係止され、ストッパ20がロック位置に保持される。
【0032】
ネジ部材42を回転する駆動手段として、ネジ部材42の後端部にハンドル45が結合される。作業者がハンドル45を持って、ネジ部材42を一方に回転することにより、ネジ部材42の前端部がナット部材43から突出する。このときに、ネジ部材42の前端が、スプリング30の付勢力によってケーシング10の後板15に当接し、ネジ部材42の前端部がナット部材43から突出するのに伴って、ナット部材43がストッパロッド35及びストッパ20と共にX軸後方向に移動する。やがて、ストッパ20がブロック4から外れるアンロック位置に到達すると、ストッパ20の後端面24がストローク規制部材29に当接し、それ以上に移動しないように係止される。
【0033】
なお、ネジ部材42を回転する駆動手段は、ハンドル45に限らず、ネジ部材42の後端部にボルト頭部を形成し、このボルト頭部に係合するインパクトレンチ等の工具を用いてネジ部材42を回転する構成としてもよい。
【0034】
ケーシング10の後板15には、ナット部材43を案内するジャッキガイド44が結合される。このジャッキガイド44は、図1の(C)に示すように、コの字形の断面形状を有するレール部材であり、X軸方向に延びるようにケーシング10の後板15に結合される。このジャッキガイド44は、ナット部材43の端面を摺接させることによって、ナット部材43の回動を係止しながらナット部材43をX軸方向に移動可能に案内する。
【0035】
後述するように、図3の(F)、(G)に示すように、浮き上がり防止装置9のロック作動を解除する作業時に、ネジ部材42がナット部材43に螺合して取り付けられる。図3の(A)〜(D)に示す継手1の接合を行う作業時に、ネジ部材42とハンドル45は、ナット部材43から取り外されている。
【0036】
浮き上がり防止装置9は、ストッパ20の位置を表示するストッパ位置表示機構50を備える。このストッパ位置表示機構50によってストッパ20がブロック4に係合するロック位置に到達したことを外部から確認できる。
【0037】
ストッパ位置表示機構50は、ケーシング10に揺動可能に支持される表示リンク51と、この表示リンク51にストッパ20の動きを伝える連携手段(連携ピン52)と、を備える。
【0038】
ケーシング10の天板14の後端部には、左右のブラケット54が結合され、この左右のブラケット54に支持ピン53の両端部がそれぞれが結合される。
【0039】
帯板状の表示リンク51は、クランク形に曲折し、その中央部が支持ピン53を介してY軸まわりに揺動可能に支持される。表示リンク51は、支持ピン53より上方に延びるアーム部51Aと、支持ピン53より下方に延びるアーム部51Bと、を有する。
【0040】
表示リンク51にストッパ20の動きを伝える連携手段として、ストッパ20の後端面24には、連携ロッド55が結合され、この連携ロッド55の後端部に連携ピン52が結合される。連携ロッド55は、ストッパロッド35と並んで設けられ、ストッパ20の後端面24からX軸後方向に突出する。
【0041】
連携手段として、表示リンク51のアーム部51Bは、ケーシング10の内側へと延び、その先端(下端)に長穴56が形成され、この長穴56に連携ピン52が摺動可能に挿入される。これにより、第二継手要素3が下降する過程において、ストッパ20がX軸方向に移動する動きが、支持ピン53を介して表示リンク51がY軸まわりに揺動する動きに変換される。
【0042】
なお、連携手段は、上記構成に限らず、例えば、表示リンク51の一端(下端)に連携ピンが結合される一方、連携ロッド55側にこの連携ピンに係合する長穴が形成される構成としてもよい。
【0043】
表示リンク51の他端(上端)には、左右の作動確認プレート57が吊り下げられる。この作動確認プレート57は、長細い長円形の板状に形成され、その表面が着色され、その姿勢が容易に確認できるようになっている。
【0044】
左右の作動確認プレート57は、表示リンク51の先端部に支持ピン58を介してY軸まわりに揺動可能に連結される。左右の作動確認プレート57は、両者の間に表示リンク51を挟み、支持ピン58の両端部にそれぞれ結合される。支持ピン58の中程は、表示リンク51に形成された穴に摺動可能に挿入されている。
【0045】
左右の作動確認プレート57の揺動先端部には、係合ピン(係合部)59が結合される。この係合ピン59は、左右の作動確認プレート57の間に掛け渡され、Y軸方向に延びる。
【0046】
また、ケーシング10の後板15にはZ軸上方向に突出する初期位置表示カム61が設けられる。初期位置表示カム61は、後述するようにストッパ20がロック作動する前の初期位置にて、係合ピン59(作動確認プレート57の係合部)に当接して作動確認プレート57を所定の傾斜姿勢に保持し(図3の(A)参照)、ストッパ20がケーシング10に一旦押し込まれる過程で係合ピン59との係合を解除する(図3の(B)参照)。
【0047】
表示リンク51は、ストッパ20が第二継手要素3に係合する過程で係合ピン59に当接する部位(アーム部51A)を有し、作動確認プレート57を傾斜姿勢に保持するようになっている。ストッパ20が初期位置から外れてブロック4の端面4Bに摺接しながらケーシング10内に押し込まれるアンロック位置にあるときに、係合ピン59が表示リンク51のアーム部51Aに係合することによって作動確認プレート57は、傾斜姿勢に保持される(図3の(B)(C)参照)。一方、ストッパ20がケーシング10から突出してブロック4の係合面4Aに係合するロック位置に到達すると、作動確認プレート57が重力によって略鉛直方向に延びる鉛直姿勢に切り換えられる(図1、2、図3の(D)参照)。
【0048】
図3の(A)〜(D)は、浮き上がり防止装置9がロック作動する動作を示す断面図である。建築物の施工時に、第二継手要素3が図中2点鎖線の矢印Aで示すように下降して第一継手要素2に嵌め込まれる、継手1の接合工程にて、浮き上がり防止装置9は以下のようにしてロック作動する。
【0049】
図3の(A)に示すように、ブロック4がストッパ20に当接する前の状態では、スプリング30の付勢力によってストッパ20がケーシング10から突出した初期位置にある。このときに、係合ピン59が初期位置表示カム61に係合しているため、作動確認プレート57は、傾斜姿勢に保持される。
【0050】
図3の(B)に示すように、第二継手要素3が下降する過程において、ブロック4の湾曲面4Cがストッパ20のカム面23に摺接するときに、ストッパ20がスプリング30の付勢力に抗して図中矢印Bで示すようにケーシング10内に押し込まれる。このときに、表示リンク51が図中矢印Cで示すように揺動するのに伴って、係合ピン59が初期位置表示カム61から外れる。係合ピン59が初期位置表示カム61から外れた後に、表示リンク51のアーム部51Aに当接することによって、表示リンク51は、再び傾斜姿勢に保持される。
【0051】
図3の(C)に示すように、第二継手要素3がさらに下降する過程において、ブロック4の端面4Bがストッパ20のカム面23に摺接する状態では、ストッパ20がケーシング10内に押し込まれている。このとき、作動確認プレート57は、傾斜姿勢に保持され、その傾斜角度が図3の(B)に示す傾斜角度に比べて大きくなる。
【0052】
図3の(D)に示すように、第二継手要素3が所定の最下位置に下降すると、ブロック4がストッパ20のカム面23から外れるのに伴って、ストッパ20は、スプリング30の付勢力によって図中矢印Dで示すように移動してケーシング10から突出したロック位置に保持される。このロック位置では、ブロック4の係合面4Aが、ロック位置にあるストッパ20のストッパ面27に対峙することによって、第二継手要素3が第一継手要素2に対してZ軸上方向に変位する浮き上がりが防止される。このときに、表示リンク51のアーム部51Aが略鉛直方向に延びる位置に来て、作動確認プレート57がアーム部51Aに沿って吊り下げられる鉛直姿勢に切り換えられる。
【0053】
以上のように、第一継手要素2に第二継手要素3を嵌め込まれるのに伴って、スプリング30の付勢力によってブロック4に追従するストッパ20が往復動してロック位置に移動し、継手1の接合が完了する。
【0054】
作動確認プレート57は、ストッパ20が初期位置からロック位置に移動するまでの間は、作動確認プレート57または表示リンク51のアーム部51Aに係合する係合ピン59によって傾斜姿勢に保持される一方、ストッパ20がロック位置に移動すると、鉛直姿勢に切り換えられる。作業者がこの作動確認プレート57の姿勢を見ることにより、ストッパ20がブロック4に係合するロック位置に到達したことを確認できる。
【0055】
図4の(E)〜(H)は、浮き上がり防止装置9がロック作動を解除する動作を示す断面図である。建築物の解体時等に、以下のようにして浮き上がり防止装置9がロック作動を解除し、継手1の分解工程が行われる。
【0056】
図4の(E)に示すように、継手1の接合が完了した状態では、ブロック4の係合面4Aが、ロック位置にあるストッパ20のストッパ面27に対峙して、第一継手要素2に対する第二継手要素3の浮き上がることが防止される。このように継手1の接合が完了した施工後の状態では、ネジ部材42とハンドル45は、ナット部材43から取り外される。
【0057】
図4の(F)に示すように、浮き上がり防止装置9のロック作動を解除するのにあたって、まず、作業者がロック解除ジャッキ機構40のナット部材43にネジ部材42を螺合して取り付ける。そして、作業者がハンドル45を持って、ネジ部材42を矢印Eで示すように一方に回転することにより、ネジ部材42の前端部がナット部材43から突出する。これに伴って、ナット部材43がストッパロッド35及びストッパ20と共に矢印Fで示すようにX軸後方向に移動する。
【0058】
図4の(G)に示すように、ストッパ20がブロック4から外れるアンロック位置に到達すると、ストッパ20のストッパ面27がブロック4の係合面4Aから外れ、浮き上がり防止装置9のロック作動が解除される。これにより、第二継手要素3を第一継手要素2に対して矢印Gで示すようにZ軸上方向に変位させる、継手1の分解が行われる。
【0059】
ロック解除ジャッキ機構40は、ネジ部材42に対するナット部材43の螺合位置を変えることによって、ストッパ20の摺動抵抗等に抗してストッパ20を円滑に移動させることができ、第一継手要素2から第二継手要素3を抜き取ることが行われる。
【0060】
ストッパ20がロック位置からアンロック位置に移動するまでの間に、作動確認プレート57の姿勢が、鉛直姿勢から傾斜姿勢へと次第に切り換えられる。作業者がこの作動確認プレート57の姿勢(傾斜角度)を見ることにより、ストッパ20の位置を確認できる。
【0061】
浮き上がり防止装置9のロック作動を解除した後に、次回に行われるロック作動にそなえて、図4の(H)に示すように、ストッパ20をアンロック位置から初期位置に移動させる。ネジ部材42に対するナット部材43の螺合位置を元に戻すのに伴って、ストッパ20がスプリング30の付勢力によって矢印Hで示すようにX軸前方向に移動し、やがて初期位置に到達する。
【0062】
このとき、作動確認プレート57を矢印Iで示すように上方に回動させた状態で、ストッパ20を初期位置に移動させる。その後に、作動確認プレート57を矢印Jで示すように下方に回動させて、作動確認プレート57の係合ピン59を初期位置表示カム61に当接させる。こうして作動確認プレート57が所定の傾斜姿勢に保持される。そして、ネジ部材42とハンドル45が、ナット部材43から取り外される。
【0063】
なお、ストッパロッド35をその外周に雄ネジを形成することによってネジ部材としても用いてもよい。この場合に、ロック解除ジャッキ機構は、ストッパロッド35の雄ネジに螺合するナット部材を備え、工具を用いてナット部材を回転させることによってストッパロッド35と共にストッパ20を解除方向に移動する構成としてもよい。
【0064】
(第2実施形態)
次に図5示す第2実施形態を説明する。図5は、浮き上がり防止装置109の断面図である。これは図1〜4の第1実施形態と基本的に同じ構成を有し、相違する部分のみを説明する。なお、第1実施形態と同一構成部には同一符号を付す。
【0065】
図5に示す浮き上がり防止装置109は、第一継手要素2に取り付けられるケーシング110と、このケーシング110に出没可能に収められるストッパ120と、このストッパ120を突出方向に付勢するスプリング(付勢手段)30と、を備える。スプリング30の付勢力によってケーシング110からX軸前方向に突出するストッパ120が、第二継手要素3の係合部に係合することによって、第二継手要素3が第一継手要素2に対してZ軸上方向に変位する浮き上がりが防止される。
【0066】
ストッパ120は、略矩形の断面を有する中空の箱形に形成され、当該ストッパ120とケーシング110の間に形成されるガイドブロック118、119を介してケーシング110に摺動可能に支持される。
【0067】
ケーシング110の後板115には、支持板117を介してスプリングシート116が結合される。ストッパ120の内側には、ナット部材としてスプリングシート114が結合される。スプリングシート116とスプリングシート114との間には、コイル状のスプリング30が圧縮して介装される。
【0068】
ストッパ120は、その先端に第二継手要素3の係合部に摺接するカム板123を有する。継手1の接合時に、第二継手要素3がZ軸下方向に移動する過程で、ストッパ120は、そのカム板123が第二継手要素3の係合部に摺接し、この摺接部分から受ける反力によってX軸後方向に押され、スプリング30の弾性復元力に抗してケーシング110内へと移動する。第二継手要素3が所定の最下位置に下降すると、第二継手要素3の係合部がストッパ120のカム板123から外れるのに伴って、スプリング30の付勢力によってケーシング110から突出するロック位置に移動し、第二継手要素3が第一継手要素2に対してZ軸上方向に変位する浮き上がりが防止される。
【0069】
浮き上がり防止装置109は、ストッパ120の位置を表示するストッパ位置表示機構150を備える。このストッパ位置表示機構150は、ケーシング110に揺動可能に支持される表示リンク151と、この表示リンク151にストッパ120の動きを伝える連携手段と、を備える。表示リンク151の先端部に円盤状の作動確認プレート157が結合される。
【0070】
ケーシング110の後板115には、ブラケット154が結合され、このブラケット154に支持ピン153を介して表示リンク151の基端部が揺動可能に結合される。
【0071】
連携手段として、ストッパ120の背後に突出するストッパロッド135が設けられる。このストッパロッド135は、その前端部がスプリングシート114を介してストッパ120に結合され、その後端部が後板115の穴を貫通してケーシング110の外側に突出する。
【0072】
連携手段として、ストッパロッド135の突出端部には、ブラケット155が結合され、このブラケット155に支持ピン156を介して連携リンク152の基端部が揺動可能に結合される。連携リンク152の先端部は、支持ピン158を介して表示リンク151の中程が揺動可能に結合される。なお、これに限らず、連携手段として、ストッパロッド135の突出端部に連携ピンを結合し、表示リンク151の中程にこの連携ピンに係合する長穴を形成する構成としてもよい。
【0073】
建築物の施工時に、第二継手要素3が下降して第一継手要素2に嵌め込まれるのに伴って、ストッパ120が第二継手要素3の係合部に摺接しながらケーシング110内に押し込まれる。このときに、表示リンク151及び作動確認プレート157は、ストッパロッド135、連携リンク152等を介して図中矢印Hで示すように下方向に揺動する。第二継手要素3が最下位置に下降する直前にて、表示リンク151及び作動確認プレート157は、図中2点鎖線で示すように、略水平方向に延びる。続いて、第二継手要素3が最下位置に下降すると、第二継手要素3の係合部がストッパ120のカム面123から外れるのに伴って、スプリング30の付勢力によってストッパ120がX軸前方に移動してロック位置に到達する。このとき、表示リンク151及び作動確認プレート157は、図中矢印Iで示すように上方向に揺動し、実線で示すように、傾斜姿勢に切り換えられる。これにより、作業者が表示リンク151及び作動確認プレート157の姿勢を見ることにより、ストッパ120が第二継手要素3の係合部に係合するロック位置に到達したことを確認できる。
【0074】
浮き上がり防止装置109は、ストッパ120を第二継手要素3の係合部から離れるX軸後方向に移動させるロック解除ジャッキ機構140を備える。
【0075】
ロック解除ジャッキ機構140は、ストッパロッド135をスプリングシート114に螺合させ、ストッパロッド135をインパクトレンチ等の工具を用いて回転することによってストッパロッド135とスプリングシート114との螺合位置を変えて、ストッパ120を移動する構成とする。
【0076】
ネジ部材として設けられるストッパロッド135は、その外周に雄ネジ141が形成され、雄ネジ141を有するネジ部材を構成する。
【0077】
スプリングシート114は、その中央部に雌ネジ(ネジ穴)125が形成され、ネジ部材に螺合するナット部材を構成する。
【0078】
図6の(A)(B)は、浮き上がり防止装置109がロック作動を解除する動作を示す断面図である。以下のようにして浮き上がり防止装置109がロック作動を解除し、継手1の分解工程が行われる。
【0079】
図6の(A)に示すように、継手1の接合が完了した状態では、第二継手要素3の係合部がストッパ120のストッパ面127に対峙して、第一継手要素2に対する第二継手要素3の浮き上がることが防止される。このように継手1の接合が完了した施工後の状態では、ストッパ位置表示機構150のブラケット155、支持ピン156、表示リンク151と、作動確認プレート157等が取り外されている。
【0080】
図6の(B)に示すように、浮き上がり防止装置109のロック作動を解除するのにあたって、作業者がインパクトレンチ等の工具を用いて、ストッパロッド135を矢印Jで示すように一方に回転することにより、ストッパロッド135とスプリングシート114との螺合位置変わり、スプリングシート114がストッパ120と共に矢印Kで示すようにX軸後方向に移動する。
【0081】
ストッパ120がブロック4から外れるアンロック位置に到達すると、ストッパ120のストッパ面127が第二継手要素3の係合面から外れ、浮き上がり防止装置9のロック作動が解除される。これにより、第二継手要素3を第一継手要素2に対して矢印Lで示すようにZ軸上方向に変位させる、継手1の分解が行われる。
【0082】
こうして、ロック解除ジャッキ機構140は、ストッパロッド(ネジ部材)135に対するスプリングシート(ナット部材)114の螺合位置を変えることによって、ストッパ120の摺動抵抗等に抗してストッパ120を円滑に移動させることができ、第一継手要素2から第二継手要素3を抜き取ることが円滑に行われる。
【0083】
以下、本発明の要旨と作用、効果を説明する。
【0084】
(ア)第一継手要素2に嵌め込まれる第二継手要素3の浮き上がりを防止する浮き上がり防止装置9、109であって、第一継手要素2に取り付けられるケーシング10、110と、このケーシング10、110に摺動可能に支持されるストッパ20、120と、このストッパ20、120を第二継手要素3に係合する方向に付勢する付勢手段(スプリング30)と、ナット部材43(スプリングシート114)とネジ部材42(ストッパロッド135)との螺合位置を変えてストッパ20、120を第二継手要素3との係合を解除する方向に移動するロック解除ジャッキ機構40、140と、を備える構成とした(図1〜6参照)。
【0085】
上記構成に基づき、継手1の接合工程にて、第一継手要素2に第二継手要素3が嵌め込まれるのに伴って、付勢手段によってストッパ20、120が第二継手要素3に係合するロック位置に移動し、第一継手要素2に対する第二継手要素3の浮き上がりが防止される。一方、継手1の分解工程にて、ロック解除ジャッキ機構40がナット部材43とネジ部材42との螺合位置を変えてストッパ20、120を第二継手要素3との係合を解除するアンロック位置に移動し、第一継手要素2から第二継手要素3が抜き取られる。
【0086】
これにより、第一継手要素2に嵌め込まれる第二継手要素3の浮き上がり防止をするロック作動と、この浮き上がり防止を解除するアンロック作動が円滑に行われる浮き上がり防止装置9、109を提供できる。
【0087】
(イ)ロック解除ジャッキ機構40、140は、ストッパ20と共に移動するナット部材43(スプリングシート114)と、このナット部材43に螺合するネジ部材42(ストッパロッド135)と、を備え、ネジ部材42を回転させることによってナット部材43と共にストッパ20、120が第二継手要素3との係合を解除する方向に移動する構成とした(図1〜4参照)。
【0088】
上記構成に基づき、継手1の分解工程にて、ロック解除ジャッキ機構40、140がナット部材43(スプリングシート114)に対するネジ部材42(ストッパロッド135)の螺合位置を変えてストッパ20、120を第二継手要素3との係合を解除するアンロック位置に移動し、第一継手要素2から第二継手要素3が抜き取られる。
【0089】
(ウ)ケーシング10、110に揺動可能に支持される表示リンク51、151と、この表示リンク51、151にストッパ20、120の変位を伝える連携手段(連携ピン52、ストッパロッド135)と、を備え、表示リンク51、151を介してストッパ20、120の位置を表示する構成とした(図1〜4参照)。
【0090】
上記構成に基づき、ストッパ20、120の変位に連携して揺動する表示リンク51、151を介してストッパ20、120の位置が表示され、浮き上がり防止装置9、109の作動状態を外部から確認できる。これにより、第一継手要素2に第二継手要素3が嵌め込まれる継手1の接合工程にて、ストッパ20、120が所定のロック位置に到達したことが的確に判定され、継手1の接合不良を防止できる。
【0091】
(イ)表示リンク51に吊り下げられる作動確認プレート57を備え、作動確認プレート57は、ストッパ20が第二継手要素3に係合する過程で表示リンク51に係合して傾斜する一方、ストッパ20が第二継手要素3に係合したロック位置に到達すると重力によって略鉛直方向に延びる構成とした(図3の(B)、(C)、(D)参照)。
【0092】
上記構成に基づき、作動確認プレート57は、ストッパ20がケーシング10から突出する過程で傾斜する傾斜姿勢に保持される一方、ストッパ20がロック位置に到達すると垂下する姿勢に切り換えられるため、作業者が作動確認プレート57の姿勢を見てストッパ20がアンロック位置とロック位置のいずれにあるかを判定できる。
【0093】
(エ)表示リンク51に吊り下げられる作動確認プレート57と、ストッパ20が第二継手要素3に係合する前の初期位置にあるときに作動確認プレート57に係合する初期位置表示カム61と、を備え、この初期位置表示カム61は、ストッパ20が初期位置にあるときに作動確認プレート57に係合して作動確認プレート57を傾斜姿勢に保持する一方、ストッパ20がケーシング10に一旦押し込まれる過程で作動確認プレート57との係合を解除する構成とした(図3の(A)、(B)参照)。
【0094】
上記構成に基づき、作動確認プレート57は、ストッパ20が初期位置にあるときに傾斜する一方、ストッパ20がロック位置に到達すると垂下するため、ストッパ20がケーシング10から突出した状態でも、作業者が作動確認プレート57の姿勢を見てストッパ20が初期位置にあるか、ロック位置にあるかを外部から確認できる。
【0095】
(オ)ストッパ20を第二継手要素3に係合するロック位置から、第二継手要素3との係合を解除するアンロック位置へと移動させるロック解除ジャッキ機構40を備える構成とした(図1〜3参照)。
【0096】
上記構成に基づき、例えば建築物を解体する場合に、ロック解除ジャッキ機構40が、ストッパ20をロック位置からアンロック位置へと移動することによって、第一継手要素2から第二継手要素3を外すことができる。
【0097】
(カ)連携手段は、ケーシング10の内側に配置されストッパ20の変位に連携する連携ピン52を備え、この連携ピン52の変位に連携する表示リンク51がケーシング10の内外に渡って延びる構成とした(図1〜3参照)。
【0098】
上記構成に基づき、連携ピン52は、ストッパ20の変位に連携して表示リンク51を揺動し、ケーシング10の外側に延びる表示リンク51の姿勢が変えられるため、作業者が表示リンク51の姿勢を見て浮き上がり防止装置9の作動状態を確認できる。
【0099】
(キ)連携手段は、ケーシング110の内外に渡って配置されストッパ120に結合されるストッパロッド135を備え、このストッパロッド135の変位に連携して表示リンク151が揺動する構成とした(図4参照)。
【0100】
上記構成に基づき、ストッパロッド135は、ストッパ20の変位に連携して表示リンク151を揺動し、表示リンク51の姿勢が変えられるため、作業者が表示リンク51の姿勢を見て浮き上がり防止装置9の作動状態を確認できる。
【0101】
本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【産業上の利用可能性】
【0102】
本発明の浮き上がり防止装置は、建築物に限らず、例えば他の設備、機械等に利用できる。
【符号の説明】
【0103】
2 第一継手要素
3 第二継手要素
9、109 浮き上がり防止装置
10、110 ケーシング
20、120 ストッパ
30 スプリング(付勢手段)
40、140 ロック解除ジャッキ機構
42 ネジ部材
43 ナット部材
51、151 表示リンク
52 連携ピン(連携手段)
57 作動確認プレート
61 初期位置表示カム
114 スプリングシート(ナット部材)
135 ストッパロッド(ネジ部材、連携手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一継手要素に嵌め込まれる第二継手要素の浮き上がりを防止する浮き上がり防止装置であって、
前記第一継手要素に取り付けられるケーシングと、
前記ケーシングに摺動可能に支持されるストッパと、
前記ストッパを前記第二継手要素に係合する方向に付勢する付勢手段と、
ナット部材とネジ部材との螺合位置を変えて前記ストッパを前記第二継手要素との係合を解除する方向に移動するロック解除ジャッキ機構と、を備えることを特徴とする浮き上がり防止装置。
【請求項2】
前記ロック解除ジャッキ機構は、
前記ストッパと共に移動する前記ナット部材と、
前記ナット部材に螺合する前記ネジ部材と、を備え、
前記ネジ部材を回転させることによって前記ナット部材と共に前記ストッパが前記第二継手要素との係合を解除する方向に移動することを特徴とする請求項1に記載の浮き上がり防止装置。
【請求項3】
前記ケーシングに揺動可能に支持される表示リンクと、
前記表示リンクに前記ストッパの変位を伝える連携手段と、を備え、
前記表示リンクを介して前記ストッパの位置を表示することを特徴とする請求項1または2に記載の浮き上がり防止装置。
【請求項4】
前記表示リンクに吊り下げられる作動確認プレートを備え、
前記作動確認プレートは、前記ストッパが前記第二継手要素に係合する過程で前記表示リンクに係合して傾斜する一方、前記ストッパが前記第二継手要素に係合したロック位置に到達すると重力によって略鉛直方向に延びることを特徴とする請求項3に記載の浮き上がり防止装置。
【請求項5】
前記表示リンクに吊り下げられる作動確認プレートと、
前記ストッパが前記第二継手要素に係合する前の初期位置にあるときに作動確認プレートに係合する初期位置表示カムと、を備え、
前記初期位置表示カムは、前記ストッパが初期位置にあるときに前記作動確認プレートに係合して前記作動確認プレートを傾斜姿勢に保持する一方、前記ストッパが前記ケーシングに一旦押し込まれる過程で前記作動確認プレートとの係合を解除することを特徴とする請求項3または4に記載の浮き上がり防止装置。
【請求項6】
前記連携手段は、前記ケーシングの内側に配置され前記ストッパの変位に連携する連携ピンを備え、前記連携ピンの変位に連携する前記表示リンクが前記ケーシングの内外に渡って延びることを特徴とする請求項3から5のいずれか一つに記載の浮き上がり防止装置。
【請求項7】
前記連携手段は、前記ストッパに結合され前記ケーシングの内外に渡って延びるストッパロッドを備え、前記ストッパロッドの変位に連携して前記表示リンクが揺動することを特徴とする請求項3から5のいずれか一つに記載の浮き上がり防止装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−87549(P2013−87549A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−230834(P2011−230834)
【出願日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【出願人】(304039065)カヤバ システム マシナリー株式会社 (185)
【Fターム(参考)】