浮遊アレルゲン検知装置
【課題】浮遊アレルゲン検知装置において、連続的かつ自動的に浮遊アレルゲンを検知することを目的とする。
【解決手段】浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンをガス化するガス化手段3とアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段4を備えている。サンプリングした浮遊アレルゲンをガス化してアレルゲンに特徴的なガス成分を検知することで、連続的かつ自動的に浮遊アレルゲンを検知する。
【解決手段】浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンをガス化するガス化手段3とアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段4を備えている。サンプリングした浮遊アレルゲンをガス化してアレルゲンに特徴的なガス成分を検知することで、連続的かつ自動的に浮遊アレルゲンを検知する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境中のアレルゲンを検知するために使用される浮遊アレルゲン検知装置とその検知装置を利用した各種機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のアレルゲン検知装置としては、ダニアレルギーの主要原因であるダニアレルゲンを検知するための簡易検査キットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その簡易検査キットについて図17を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、ダニアレルゲン簡易検査キット101は、ダニアレルギーの主要アレルゲンを抗原とする、抗原抗体反応を利用したダニアレルゲン検査キットである。発色によるダニアレルゲンレベルの検知が可能である。採取されたアレルゲン102はあらかじめ緩衝溶液103中に懸濁されている。緩衝溶液103を滴下部位104に滴下すると簡易検査キット101の中を進展していく。緩衝溶液103中にアレルゲン102が存在した場合は検知ライン105が発色し、検査終了はコントロールライン106の発色で確認する。
【特許文献1】特開2001−305134号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来のアレルゲン検知装置としてのダニアレルゲン検査キットでは、カーペット、畳、寝具などの表面に付着しているアレルゲンが検知対象であり、アレルギー患者に大きな影響を与える可能性のある、生活環境中に浮遊しているアレルゲンを検知することはできないという課題があり、浮遊しているアレルゲンを検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置を提供することを目的としている。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、環境中で浮遊しているアレルゲンを検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置を提供することを目的としている。
【0007】
また、従来のアレルゲン検知装置としてのダニアレルゲン検査キットでは、抗原抗体反応を利用しているので、一つの検査キットにつき一回しか検査できないという課題があり、いつ発生するか予測のできないアレルゲン、または発生量が変動する可能性のあるアレルゲンに対しては連続的な検知ができることが要求されている。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、アレルゲンを連続検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置を提供することを目的としている。
【0009】
また、従来のアレルゲン検知装置としてのダニアレルゲン検査キットでは、カーペット、畳、寝具などから電気掃除機にてハウスダストを採取し、そのハウスダストからリン酸緩衝液などによりダニアレルゲンを抽出した液を用いて、ダニアレルゲンレベルを検知する検知方法であり、実際に検知を行う場合の操作が煩雑であるという課題があり、自動的に検知ができることが要求されている。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、アレルゲンを自動的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の浮遊アレルゲン検知装置は上記目的を達成するために、空気中に浮遊しているアレルゲンをサンプリングできるようにしたものである。
【0012】
この手段により生活環境中に浮遊しているアレルゲンを検知することができる浮遊アレルゲン検知装置が得られる。
【0013】
また、本発明の浮遊アレルゲン検知装置は上記目的を達成するために、サンプリング手段により採取したアレルゲンをガス化手段によりガス化する構成としたものである。
【0014】
これによりガス検知手段を用いてアレルゲンの有無を検知することができ、また、アレルゲンを連続的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置が得られる。
【0015】
また、本発明の浮遊アレルゲン検知装置は上記目的を達成するために、サンプリング手段により採取したアレルゲンをガス化手段によりガス化する構成としたものである。
【0016】
これによりアレルゲンの採取から検知までの各工程を連続的に自動化することができ、また、アレルゲンを自動的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置が得られる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば空気中に浮遊しているアレルゲンを検知できる効果のある浮遊アレルゲン検知装置を提供できる。
【0018】
また、アレルゲンを連続検知することのできる効果のある浮遊アレルゲン検知装置を提供することができる。
【0019】
また、アレルゲンを自動的に検知することのできる効果のある浮遊アレルゲン検知装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の請求項1記載の発明は、空気中に浮遊しているアレルゲンを採取するためのサンプリング手段と、採取したアレルゲンをガス化するガス化手段を備え、アレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段により、空気中に浮遊しているアレルゲンを検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、ガス化されたアレルゲンの濃度を検知することで、浮遊アレルゲンの量を検知するという作用を有する。
【0021】
また、空気中に浮遊しているアレルゲンを採取するためのサンプリング手段と、採取したアレルゲンを加熱する加熱手段を備え、加熱されたアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段により、空気中に浮遊しているアレルゲンを検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、加熱されて発生したアレルゲン由来のガスの濃度をガス検知手段により検知することで、浮遊アレルゲンの量を検知するという作用を有する。
【0022】
また、加熱されたアレルゲンから発生したガスを、ガスセンサにより検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、加熱されて発生したアレルゲン由来のガスの濃度をガスセンサにより検知することで、浮遊アレルゲンの量を検知するという作用を有する。
【0023】
また、ガスセンサ出力信号補正手段を備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を補正することで浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0024】
また、複数のガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、複数のガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0025】
また、複数のガスセンサと集塵フィルタを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、集塵フィルタを通過した後に設置したガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0026】
また、複数のガスセンサと複数の加熱手段を備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、複数の加熱手段と組み合わせたガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0027】
また、加熱手段を間欠運転することにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、加熱手段の運転タイミングにより変化するガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0028】
また、粉塵センサとガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、粉塵センサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0029】
また、異なるガス検知特性を有する複数のガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、異なるガス検知特性を有するガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0030】
また、アレルゲンの蓄積手段を備えることにより、アレルゲンの検知感度を向上することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、アレルゲンの蓄積手段に浮遊アレルゲンを一旦蓄積した後でガス化することで、浮遊アレルゲン量の変化をガス検知手段により検知しやすくするという作用を有する。
【0031】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる空気清浄機としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて空気清浄機の運転状態を制御することで、効率的に空気を清浄化するという作用を有する。
【0032】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる除湿機としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて除湿機の運転状態を制御することで、効率的に室内環境の除湿を行い、アレルゲンの発生を低減するという作用を有する。
【0033】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる掃除機としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて掃除機の運転状態を制御することで、効率的に室内環境の掃除を行い、アレルゲンの発生を低減するという作用を有する。
【0034】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる空気調和機としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて空気調和機の運転状態を制御することで、効率的に室内空気の温湿度状態の調整を行い、アレルゲンの発生を低減するという作用を有する。
【0035】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる換気装置としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて換気装置の運転状態を制御することで、効率的に室内空気の換気を行い、アレルゲンの発生を低減するという作用を有する。
【0036】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0037】
(実施の形態1)
図1に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンをガス化するガス化手段3とアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段4を備えている。生活環境中に浮遊してアレルギー症状の原因となるアレルゲンはダニアレルゲン、ネコ上皮などの微細なたんぱく質である物質が多い。したがって、このような微細なたんぱく質をガス化することで、特徴のあるガス成分を得ることができる。つまり、たんぱく質に特有な窒素、炭素、硫黄などを主成分とする窒素酸化物、二酸化炭素、二酸化硫黄などのガス成分等が代表的である。ガス検知手段によりこれらの特徴的なガスの存在を検知することで、浮遊アレルゲンの存在を検知することができる。ガスの成分に関しては、アレルゲンの種類によってそれぞれ特徴的な成分比を示すので、ガスの成分比を検知することで、アレルゲンの種類を推定することも可能である。したがって、ガス検知手段4としては、ガスの種類、濃度を検知できる方法であれば同様の効果を得ることができる。
【0038】
また、サンプリング手段に関しては、ファンにより空気を吸引する機構を図示したが、この構造に限ったものではなく、熱対流を利用する方法や静電気を利用する方法等、空気中に浮遊しているアレルゲンをサンプリングできる方法であれば同様の効果を得ることができる。
【0039】
また、ガス化手段とガス検知手段に関しては以降の実施の形態で詳細を説明する。
【0040】
(実施の形態2)
図2に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段4を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガス検知手段4により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。
【0041】
なお、ここでは加熱手段5としてはヒーターによる加熱手段として図示したが、この方法に限ったものではなく、アレルゲンを効果的にガス化することができれば、炎を用いる方法であっても同様な効果を得ることができる。
【0042】
また、ガス検知手段に関しては以降の実施の形態で詳細を説明する。
【0043】
(実施の形態3)
図3に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。
【0044】
なお、ここではガスセンサ6としては特に詳細な特性を説明しないが、アレルゲンから発生する特徴的なガスを検知できるガスセンサであれば、二酸化窒素に反応するガスセンサ、または二酸化硫黄に反応するガスセンサ等であっても同様な効果を得ることができる。
【0045】
(実施の形態4)
図4に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6とガスセンサの出力信号を補正するガスセンサ出力信号補正手段7を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。ガスセンサ6の出力信号は浮遊アレルゲン量以外の要因でも変動する可能性があるので、ガスセンサ出力信号補正手段7により補正することで、より正確な浮遊アレルゲン量を検知することができる。
【0046】
ガスセンサ出力信号補正手段7に関しては、以降の実施の形態の中で説明する。
【0047】
(実施の形態5)
図5に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6ともう一方のガスセンサ8を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。ガスセンサを複数備えているので、加熱手段の近傍にあるガスセンサ6では浮遊アレルゲンによるガスを検知し、もう一方のガスセンサ8では雰囲気のガス濃度の変動を検知することができる。
【0048】
ガスセンサ6とガスセンサ8は同様の特性を示しているので、ガスセンサ8により雰囲気のガス濃度の変動を検知してガスセンサ6の出力信号を補正することで、より正確な浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。
【0049】
(実施の形態6)
図6に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6ともう一方のガスセンサ8と集塵フィルタ9を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。集塵フィルタ9ではアレルゲンを捕集することができる。ガスセンサを複数備えているので、加熱手段の近傍にあるガスセンサ6では浮遊アレルゲンによるガスを検知し、もう一方のガスセンサ8では集塵フィルタ9によりアレルゲンを除去された雰囲気のガス濃度の変動を検知することができる。
【0050】
ガスセンサ6とガスセンサ8は同様の特性を示しているので、ガスセンサ8により雰囲気のガス濃度の変動を検知してガスセンサ6の出力信号を補正することで、より正確な浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。
【0051】
なお、集塵フィルタ9に関して、アレルゲンを捕集できるとしたが、粒子の衝突による捕集効果を示す集塵フィルタや静電気による捕集効果を示す集塵フィルタなど、アレルゲンを効果的に捕集できる集塵フィルタであれば同様な効果を得ることができる。
【0052】
(実施の形態7)
図7に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5ともう一方の加熱手段10とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6ともう一方のガスセンサ8を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。加熱手段を複数備えているので、それぞれの加熱条件を変化させることで、加熱手段5の近傍にあるガスセンサ6では浮遊アレルゲンによるガスを検知し、加熱手段10の近傍にあるもう一方のガスセンサ8では他のガス濃度の変動を検知することができる。
【0053】
ガスセンサ6とガスセンサ8は同様の特性を示しているので、ガスセンサ8により雰囲気のガス濃度の変動を検知してガスセンサ6の出力信号を補正することで、より正確な浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。
【0054】
なお、ガスセンサ8では雰囲気のガス濃度の変動を検知できるとしたが、それぞれの加熱手段の温度条件を任意に設定することで、異なる温度でガス化するアレルゲンを区別して検知するなどの効果を得ることもできる。
【0055】
(実施の形態8)
図8に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。加熱手段5を間欠運転することで、アレルゲンがガス化する条件のタイミングで浮遊アレルゲン濃度を検知し、加熱手段5の運転を停止したタイミングで雰囲気のガス濃度の変動を検知することができる。雰囲気のガス濃度の変動に基づいてガスセンサの出力信号を補正することで、正確に浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。
【0056】
なお、加熱手段を間欠運転する場合、浮遊アレルゲンがガス化する条件とガス化しない条件を実現できれば同様の効果を得ることができる。
【0057】
(実施の形態9)
図9に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6と粉塵センサ11を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。さらに粉塵センサ11により粉塵濃度としてアレルゲンの量を計測することでガスセンサ6の出力信号を補正することができるので、正確に浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。浮遊アレルゲンは加熱する前の段階では、粒子状物質として存在するので、粉塵センサで計測することができるが、浮遊アレルゲン以外の雰囲気のガスは粉塵センサで計測することができない。すなわち、浮遊アレルゲンが存在する場合はガスセンサ6の出力信号と粉塵センサ11の出力信号の両方が変動するが、雰囲気のガス濃度の変動の場合は、ガスセンサ6の出力信号のみが変動する。同様にアレルゲンに特徴的なガスを発生することのない粉塵が存在する場合は、粉塵センサ11の出力信号が変動するが、ガスセンサ6の出力信号は変動することがない。
【0058】
なお、粉塵センサに関しては、浮遊アレルゲンを粉塵量として計測できる特性を有していれば同様の効果を得ることができる。
【0059】
(実施の形態10)
図10に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5ともう一方の加熱手段10とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6ともう一方のガスセンサ8を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。異なる特性を有するガスセンサを複数備えているので、それぞれの出力信号により浮遊アレルゲンによるガスセンサ出力の変動を補正することができる。たとえば、ガスセンサ6により浮遊アレルゲンに由来するガス濃度の変動を検知し、もう一方のガスセンサ8で雰囲気のガス濃度の変動を検知することができれば、ガスセンサ6の出力信号を補正することができる。
【0060】
(実施の形態11)
図11に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段4と蓄積手段12を備えている。採取したアレルゲン102は、一旦、蓄積手段12により蓄積される。蓄積されたアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガス検知手段4により検知することで浮遊アレルゲン102を感度良く検知することができる。蓄積手段12によりアレルゲンを蓄積してからガス化するのでアレルゲンに由来するガス濃度を高濃度化することができ、ガス検知手段4の出力信号の変化量を多くすることができる。蓄積手段12に関しては、アレルゲンを効率良く吸着できるものであれば同様の効果を得ることができ、多孔質の材料など表面積が多い物質でアレルゲンを吸着するような構造でも良い。また、加熱手段5により蓄積手段12を加熱してアレルゲンをガス化する必要があるので、耐熱性を有する材料であることが望ましい。
【0061】
(実施の形態12)
図12に示すように、空気清浄機13は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、空気清浄機13の風量を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、空気清浄機の処理風量を増加させ、浮遊アレルゲンの量が少ない場合は、処理風量を減少させることができ、少ない消費電力で最大の空気清浄効果を得ることができるようになる。
【0062】
(実施の形態13)
図13に示すように、除湿機14は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、除湿機14の除湿能力を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、ダニやカビなどの繁殖を防止するために除湿能力を増大させることができるようになる。
【0063】
(実施の形態14)
図14に示すように、掃除機15は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、掃除機15の吸引能力を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、吸引能力を増大させることで、浮遊アレルゲンの元となるダニや粉塵を効果的に吸引除去することができるので、浮遊アレルゲンも低減することができるようになる。
【0064】
(実施の形態15)
図15に示すように、空気調和機16は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、空気調和機16の運転状態を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、風量を増加または除湿能力を増大させることで、浮遊アレルゲンを効果的に吸引することができ、浮遊アレルゲンの元となるダニやカビの繁殖を防止する雰囲気条件にすることができるので、浮遊アレルゲンも低減することができるようになる。
【0065】
(実施の形態16)
図16に示すように、換気装置17は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、換気装置17の運転状態を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、換気風量を増加させることで、浮遊アレルゲンを効果的に除去することができるようになる。また、室外空気の浮遊アレルゲン量を検知することで、室外に浮遊しているアレルゲンが多い場合は、室外から直接外気を取り入れることを止め、一旦、集塵フィルタを通して外気を導入するなどして、室内の浮遊アレルゲン量を低いレベルに保つことができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明の浮遊アレルゲン検知装置を居住空間に設置することで、アレルゲンの発生を容易にかつ連続的に検知することができる。特にアレルギー症状の患者にとっては、浮遊アレルゲン量をリアルタイムに検知することで、適切なアレルゲン対策を実施することができるので、アレルギー症状の低減や生活の質の向上を実現するために適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施の形態1の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図2】本発明の実施の形態2の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図3】本発明の実施の形態3の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図4】本発明の実施の形態4の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図5】本発明の実施の形態5の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図6】本発明の実施の形態6の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図7】本発明の実施の形態7の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図8】本発明の実施の形態8の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図9】本発明の実施の形態9の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図10】本発明の実施の形態10の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図11】本発明の実施の形態11の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図12】本発明の実施の形態12の空気清浄機を示す図
【図13】本発明の実施の形態13の除湿機を示す図
【図14】本発明の実施の形態14の掃除機を示す図
【図15】本発明の実施の形態15の空気調和機を示す図
【図16】本発明の実施の形態16の換気装置を示す図
【図17】従来のアレルゲン検知装置の簡易検査キットを示す図
【符号の説明】
【0068】
1 浮遊アレルゲン検知装置
2 サンプリング手段
3 ガス化手段
4 ガス検知手段
5 加熱手段
6 ガスセンサ
7 ガスセンサ出力信号補正手段
8 ガスセンサ
9 集塵フィルタ
10 加熱手段
11 粉塵センサ
12 蓄積手段
13 空気清浄機
14 除湿機
15 掃除機
16 空気調和機
17 換気装置
102 アレルゲン
【技術分野】
【0001】
本発明は、環境中のアレルゲンを検知するために使用される浮遊アレルゲン検知装置とその検知装置を利用した各種機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のアレルゲン検知装置としては、ダニアレルギーの主要原因であるダニアレルゲンを検知するための簡易検査キットが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
以下、その簡易検査キットについて図17を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、ダニアレルゲン簡易検査キット101は、ダニアレルギーの主要アレルゲンを抗原とする、抗原抗体反応を利用したダニアレルゲン検査キットである。発色によるダニアレルゲンレベルの検知が可能である。採取されたアレルゲン102はあらかじめ緩衝溶液103中に懸濁されている。緩衝溶液103を滴下部位104に滴下すると簡易検査キット101の中を進展していく。緩衝溶液103中にアレルゲン102が存在した場合は検知ライン105が発色し、検査終了はコントロールライン106の発色で確認する。
【特許文献1】特開2001−305134号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来のアレルゲン検知装置としてのダニアレルゲン検査キットでは、カーペット、畳、寝具などの表面に付着しているアレルゲンが検知対象であり、アレルギー患者に大きな影響を与える可能性のある、生活環境中に浮遊しているアレルゲンを検知することはできないという課題があり、浮遊しているアレルゲンを検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置を提供することを目的としている。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、環境中で浮遊しているアレルゲンを検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置を提供することを目的としている。
【0007】
また、従来のアレルゲン検知装置としてのダニアレルゲン検査キットでは、抗原抗体反応を利用しているので、一つの検査キットにつき一回しか検査できないという課題があり、いつ発生するか予測のできないアレルゲン、または発生量が変動する可能性のあるアレルゲンに対しては連続的な検知ができることが要求されている。
【0008】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、アレルゲンを連続検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置を提供することを目的としている。
【0009】
また、従来のアレルゲン検知装置としてのダニアレルゲン検査キットでは、カーペット、畳、寝具などから電気掃除機にてハウスダストを採取し、そのハウスダストからリン酸緩衝液などによりダニアレルゲンを抽出した液を用いて、ダニアレルゲンレベルを検知する検知方法であり、実際に検知を行う場合の操作が煩雑であるという課題があり、自動的に検知ができることが要求されている。
【0010】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、アレルゲンを自動的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の浮遊アレルゲン検知装置は上記目的を達成するために、空気中に浮遊しているアレルゲンをサンプリングできるようにしたものである。
【0012】
この手段により生活環境中に浮遊しているアレルゲンを検知することができる浮遊アレルゲン検知装置が得られる。
【0013】
また、本発明の浮遊アレルゲン検知装置は上記目的を達成するために、サンプリング手段により採取したアレルゲンをガス化手段によりガス化する構成としたものである。
【0014】
これによりガス検知手段を用いてアレルゲンの有無を検知することができ、また、アレルゲンを連続的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置が得られる。
【0015】
また、本発明の浮遊アレルゲン検知装置は上記目的を達成するために、サンプリング手段により採取したアレルゲンをガス化手段によりガス化する構成としたものである。
【0016】
これによりアレルゲンの採取から検知までの各工程を連続的に自動化することができ、また、アレルゲンを自動的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置が得られる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば空気中に浮遊しているアレルゲンを検知できる効果のある浮遊アレルゲン検知装置を提供できる。
【0018】
また、アレルゲンを連続検知することのできる効果のある浮遊アレルゲン検知装置を提供することができる。
【0019】
また、アレルゲンを自動的に検知することのできる効果のある浮遊アレルゲン検知装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の請求項1記載の発明は、空気中に浮遊しているアレルゲンを採取するためのサンプリング手段と、採取したアレルゲンをガス化するガス化手段を備え、アレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段により、空気中に浮遊しているアレルゲンを検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、ガス化されたアレルゲンの濃度を検知することで、浮遊アレルゲンの量を検知するという作用を有する。
【0021】
また、空気中に浮遊しているアレルゲンを採取するためのサンプリング手段と、採取したアレルゲンを加熱する加熱手段を備え、加熱されたアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段により、空気中に浮遊しているアレルゲンを検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、加熱されて発生したアレルゲン由来のガスの濃度をガス検知手段により検知することで、浮遊アレルゲンの量を検知するという作用を有する。
【0022】
また、加熱されたアレルゲンから発生したガスを、ガスセンサにより検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、加熱されて発生したアレルゲン由来のガスの濃度をガスセンサにより検知することで、浮遊アレルゲンの量を検知するという作用を有する。
【0023】
また、ガスセンサ出力信号補正手段を備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を補正することで浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0024】
また、複数のガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、複数のガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0025】
また、複数のガスセンサと集塵フィルタを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、集塵フィルタを通過した後に設置したガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0026】
また、複数のガスセンサと複数の加熱手段を備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、複数の加熱手段と組み合わせたガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0027】
また、加熱手段を間欠運転することにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、加熱手段の運転タイミングにより変化するガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0028】
また、粉塵センサとガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、粉塵センサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0029】
また、異なるガス検知特性を有する複数のガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、浮遊アレルゲン量以外の要因で変動するガスセンサの出力信号を、異なるガス検知特性を有するガスセンサの出力信号を用いて補正することで、浮遊アレルゲンの検知精度が向上するという作用を有する。
【0030】
また、アレルゲンの蓄積手段を備えることにより、アレルゲンの検知感度を向上することのできる浮遊アレルゲン検知装置としたものであり、アレルゲンの蓄積手段に浮遊アレルゲンを一旦蓄積した後でガス化することで、浮遊アレルゲン量の変化をガス検知手段により検知しやすくするという作用を有する。
【0031】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる空気清浄機としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて空気清浄機の運転状態を制御することで、効率的に空気を清浄化するという作用を有する。
【0032】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる除湿機としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて除湿機の運転状態を制御することで、効率的に室内環境の除湿を行い、アレルゲンの発生を低減するという作用を有する。
【0033】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる掃除機としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて掃除機の運転状態を制御することで、効率的に室内環境の掃除を行い、アレルゲンの発生を低減するという作用を有する。
【0034】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる空気調和機としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて空気調和機の運転状態を制御することで、効率的に室内空気の温湿度状態の調整を行い、アレルゲンの発生を低減するという作用を有する。
【0035】
また、浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる換気装置としたものであり、浮遊アレルゲンの量に応じて換気装置の運転状態を制御することで、効率的に室内空気の換気を行い、アレルゲンの発生を低減するという作用を有する。
【0036】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0037】
(実施の形態1)
図1に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンをガス化するガス化手段3とアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段4を備えている。生活環境中に浮遊してアレルギー症状の原因となるアレルゲンはダニアレルゲン、ネコ上皮などの微細なたんぱく質である物質が多い。したがって、このような微細なたんぱく質をガス化することで、特徴のあるガス成分を得ることができる。つまり、たんぱく質に特有な窒素、炭素、硫黄などを主成分とする窒素酸化物、二酸化炭素、二酸化硫黄などのガス成分等が代表的である。ガス検知手段によりこれらの特徴的なガスの存在を検知することで、浮遊アレルゲンの存在を検知することができる。ガスの成分に関しては、アレルゲンの種類によってそれぞれ特徴的な成分比を示すので、ガスの成分比を検知することで、アレルゲンの種類を推定することも可能である。したがって、ガス検知手段4としては、ガスの種類、濃度を検知できる方法であれば同様の効果を得ることができる。
【0038】
また、サンプリング手段に関しては、ファンにより空気を吸引する機構を図示したが、この構造に限ったものではなく、熱対流を利用する方法や静電気を利用する方法等、空気中に浮遊しているアレルゲンをサンプリングできる方法であれば同様の効果を得ることができる。
【0039】
また、ガス化手段とガス検知手段に関しては以降の実施の形態で詳細を説明する。
【0040】
(実施の形態2)
図2に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段4を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガス検知手段4により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。
【0041】
なお、ここでは加熱手段5としてはヒーターによる加熱手段として図示したが、この方法に限ったものではなく、アレルゲンを効果的にガス化することができれば、炎を用いる方法であっても同様な効果を得ることができる。
【0042】
また、ガス検知手段に関しては以降の実施の形態で詳細を説明する。
【0043】
(実施の形態3)
図3に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。
【0044】
なお、ここではガスセンサ6としては特に詳細な特性を説明しないが、アレルゲンから発生する特徴的なガスを検知できるガスセンサであれば、二酸化窒素に反応するガスセンサ、または二酸化硫黄に反応するガスセンサ等であっても同様な効果を得ることができる。
【0045】
(実施の形態4)
図4に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6とガスセンサの出力信号を補正するガスセンサ出力信号補正手段7を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。ガスセンサ6の出力信号は浮遊アレルゲン量以外の要因でも変動する可能性があるので、ガスセンサ出力信号補正手段7により補正することで、より正確な浮遊アレルゲン量を検知することができる。
【0046】
ガスセンサ出力信号補正手段7に関しては、以降の実施の形態の中で説明する。
【0047】
(実施の形態5)
図5に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6ともう一方のガスセンサ8を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。ガスセンサを複数備えているので、加熱手段の近傍にあるガスセンサ6では浮遊アレルゲンによるガスを検知し、もう一方のガスセンサ8では雰囲気のガス濃度の変動を検知することができる。
【0048】
ガスセンサ6とガスセンサ8は同様の特性を示しているので、ガスセンサ8により雰囲気のガス濃度の変動を検知してガスセンサ6の出力信号を補正することで、より正確な浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。
【0049】
(実施の形態6)
図6に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6ともう一方のガスセンサ8と集塵フィルタ9を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。集塵フィルタ9ではアレルゲンを捕集することができる。ガスセンサを複数備えているので、加熱手段の近傍にあるガスセンサ6では浮遊アレルゲンによるガスを検知し、もう一方のガスセンサ8では集塵フィルタ9によりアレルゲンを除去された雰囲気のガス濃度の変動を検知することができる。
【0050】
ガスセンサ6とガスセンサ8は同様の特性を示しているので、ガスセンサ8により雰囲気のガス濃度の変動を検知してガスセンサ6の出力信号を補正することで、より正確な浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。
【0051】
なお、集塵フィルタ9に関して、アレルゲンを捕集できるとしたが、粒子の衝突による捕集効果を示す集塵フィルタや静電気による捕集効果を示す集塵フィルタなど、アレルゲンを効果的に捕集できる集塵フィルタであれば同様な効果を得ることができる。
【0052】
(実施の形態7)
図7に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5ともう一方の加熱手段10とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6ともう一方のガスセンサ8を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。加熱手段を複数備えているので、それぞれの加熱条件を変化させることで、加熱手段5の近傍にあるガスセンサ6では浮遊アレルゲンによるガスを検知し、加熱手段10の近傍にあるもう一方のガスセンサ8では他のガス濃度の変動を検知することができる。
【0053】
ガスセンサ6とガスセンサ8は同様の特性を示しているので、ガスセンサ8により雰囲気のガス濃度の変動を検知してガスセンサ6の出力信号を補正することで、より正確な浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。
【0054】
なお、ガスセンサ8では雰囲気のガス濃度の変動を検知できるとしたが、それぞれの加熱手段の温度条件を任意に設定することで、異なる温度でガス化するアレルゲンを区別して検知するなどの効果を得ることもできる。
【0055】
(実施の形態8)
図8に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。加熱手段5を間欠運転することで、アレルゲンがガス化する条件のタイミングで浮遊アレルゲン濃度を検知し、加熱手段5の運転を停止したタイミングで雰囲気のガス濃度の変動を検知することができる。雰囲気のガス濃度の変動に基づいてガスセンサの出力信号を補正することで、正確に浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。
【0056】
なお、加熱手段を間欠運転する場合、浮遊アレルゲンがガス化する条件とガス化しない条件を実現できれば同様の効果を得ることができる。
【0057】
(実施の形態9)
図9に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6と粉塵センサ11を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。さらに粉塵センサ11により粉塵濃度としてアレルゲンの量を計測することでガスセンサ6の出力信号を補正することができるので、正確に浮遊アレルゲン濃度を検知することができる。浮遊アレルゲンは加熱する前の段階では、粒子状物質として存在するので、粉塵センサで計測することができるが、浮遊アレルゲン以外の雰囲気のガスは粉塵センサで計測することができない。すなわち、浮遊アレルゲンが存在する場合はガスセンサ6の出力信号と粉塵センサ11の出力信号の両方が変動するが、雰囲気のガス濃度の変動の場合は、ガスセンサ6の出力信号のみが変動する。同様にアレルゲンに特徴的なガスを発生することのない粉塵が存在する場合は、粉塵センサ11の出力信号が変動するが、ガスセンサ6の出力信号は変動することがない。
【0058】
なお、粉塵センサに関しては、浮遊アレルゲンを粉塵量として計測できる特性を有していれば同様の効果を得ることができる。
【0059】
(実施の形態10)
図10に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5ともう一方の加熱手段10とアレルゲンから発生したガスを検知するガスセンサ6ともう一方のガスセンサ8を備えている。採取したアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガスセンサ6により検知することで浮遊アレルゲン102を検知することができる。異なる特性を有するガスセンサを複数備えているので、それぞれの出力信号により浮遊アレルゲンによるガスセンサ出力の変動を補正することができる。たとえば、ガスセンサ6により浮遊アレルゲンに由来するガス濃度の変動を検知し、もう一方のガスセンサ8で雰囲気のガス濃度の変動を検知することができれば、ガスセンサ6の出力信号を補正することができる。
【0060】
(実施の形態11)
図11に示すように、浮遊アレルゲン検知装置1はアレルゲン102をサンプリングするサンプリング手段2と採取したアレルゲンを加熱する加熱手段5とアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段4と蓄積手段12を備えている。採取したアレルゲン102は、一旦、蓄積手段12により蓄積される。蓄積されたアレルゲン102を加熱手段5により加熱することでガス化する。実施の形態1で示したように、特徴的なガス成分をガス検知手段4により検知することで浮遊アレルゲン102を感度良く検知することができる。蓄積手段12によりアレルゲンを蓄積してからガス化するのでアレルゲンに由来するガス濃度を高濃度化することができ、ガス検知手段4の出力信号の変化量を多くすることができる。蓄積手段12に関しては、アレルゲンを効率良く吸着できるものであれば同様の効果を得ることができ、多孔質の材料など表面積が多い物質でアレルゲンを吸着するような構造でも良い。また、加熱手段5により蓄積手段12を加熱してアレルゲンをガス化する必要があるので、耐熱性を有する材料であることが望ましい。
【0061】
(実施の形態12)
図12に示すように、空気清浄機13は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、空気清浄機13の風量を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、空気清浄機の処理風量を増加させ、浮遊アレルゲンの量が少ない場合は、処理風量を減少させることができ、少ない消費電力で最大の空気清浄効果を得ることができるようになる。
【0062】
(実施の形態13)
図13に示すように、除湿機14は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、除湿機14の除湿能力を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、ダニやカビなどの繁殖を防止するために除湿能力を増大させることができるようになる。
【0063】
(実施の形態14)
図14に示すように、掃除機15は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、掃除機15の吸引能力を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、吸引能力を増大させることで、浮遊アレルゲンの元となるダニや粉塵を効果的に吸引除去することができるので、浮遊アレルゲンも低減することができるようになる。
【0064】
(実施の形態15)
図15に示すように、空気調和機16は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、空気調和機16の運転状態を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、風量を増加または除湿能力を増大させることで、浮遊アレルゲンを効果的に吸引することができ、浮遊アレルゲンの元となるダニやカビの繁殖を防止する雰囲気条件にすることができるので、浮遊アレルゲンも低減することができるようになる。
【0065】
(実施の形態16)
図16に示すように、換気装置17は浮遊アレルゲン検知装置1を備えている。浮遊アレルゲン検知装置1からの信号に基づいて、換気装置17の運転状態を制御することで、浮遊アレルゲンの量に応じた適切な運転状態を実現することができる。すなわち浮遊アレルゲンの量が多い場合は、換気風量を増加させることで、浮遊アレルゲンを効果的に除去することができるようになる。また、室外空気の浮遊アレルゲン量を検知することで、室外に浮遊しているアレルゲンが多い場合は、室外から直接外気を取り入れることを止め、一旦、集塵フィルタを通して外気を導入するなどして、室内の浮遊アレルゲン量を低いレベルに保つことができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明の浮遊アレルゲン検知装置を居住空間に設置することで、アレルゲンの発生を容易にかつ連続的に検知することができる。特にアレルギー症状の患者にとっては、浮遊アレルゲン量をリアルタイムに検知することで、適切なアレルゲン対策を実施することができるので、アレルギー症状の低減や生活の質の向上を実現するために適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施の形態1の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図2】本発明の実施の形態2の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図3】本発明の実施の形態3の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図4】本発明の実施の形態4の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図5】本発明の実施の形態5の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図6】本発明の実施の形態6の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図7】本発明の実施の形態7の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図8】本発明の実施の形態8の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図9】本発明の実施の形態9の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図10】本発明の実施の形態10の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図11】本発明の実施の形態11の浮遊アレルゲン検知装置を示す図
【図12】本発明の実施の形態12の空気清浄機を示す図
【図13】本発明の実施の形態13の除湿機を示す図
【図14】本発明の実施の形態14の掃除機を示す図
【図15】本発明の実施の形態15の空気調和機を示す図
【図16】本発明の実施の形態16の換気装置を示す図
【図17】従来のアレルゲン検知装置の簡易検査キットを示す図
【符号の説明】
【0068】
1 浮遊アレルゲン検知装置
2 サンプリング手段
3 ガス化手段
4 ガス検知手段
5 加熱手段
6 ガスセンサ
7 ガスセンサ出力信号補正手段
8 ガスセンサ
9 集塵フィルタ
10 加熱手段
11 粉塵センサ
12 蓄積手段
13 空気清浄機
14 除湿機
15 掃除機
16 空気調和機
17 換気装置
102 アレルゲン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気中に浮遊しているアレルゲンを採取するためのサンプリング手段と、採取したアレルゲンをガス化するガス化手段を備え、アレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段により、空気中に浮遊しているアレルゲンを連続的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項2】
空気中に浮遊しているアレルゲンを採取するためのサンプリング手段と、採取したアレルゲンを加熱する加熱手段を備え、加熱されたアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段により、空気中に浮遊しているアレルゲンを連続的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項3】
加熱されたアレルゲンから発生したガスを、ガスセンサにより検知することのできる請求項2記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項4】
ガスセンサ出力信号補正手段を備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる、請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項5】
複数のガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項6】
複数のガスセンサと集塵フィルタを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項7】
複数のガスセンサと複数の加熱手段を備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項8】
加熱手段を間欠運転することにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項9】
粉塵センサとガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項10】
異なるガス検知特性を有する複数のガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項11】
アレルゲンの蓄積手段を備えることにより、アレルゲンの検知感度を向上することのできる請求項1および請求項2および請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる空気清浄機。
【請求項13】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる除湿機。
【請求項14】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる掃除機。
【請求項15】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる空気調和機。
【請求項16】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる換気装置。
【請求項1】
空気中に浮遊しているアレルゲンを採取するためのサンプリング手段と、採取したアレルゲンをガス化するガス化手段を備え、アレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段により、空気中に浮遊しているアレルゲンを連続的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項2】
空気中に浮遊しているアレルゲンを採取するためのサンプリング手段と、採取したアレルゲンを加熱する加熱手段を備え、加熱されたアレルゲンから発生したガスを検知するガス検知手段により、空気中に浮遊しているアレルゲンを連続的に検知することのできる浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項3】
加熱されたアレルゲンから発生したガスを、ガスセンサにより検知することのできる請求項2記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項4】
ガスセンサ出力信号補正手段を備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる、請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項5】
複数のガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項6】
複数のガスセンサと集塵フィルタを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項7】
複数のガスセンサと複数の加熱手段を備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項8】
加熱手段を間欠運転することにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項9】
粉塵センサとガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項10】
異なるガス検知特性を有する複数のガスセンサを備えることにより、ガスセンサの出力信号を補正することのできる請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項11】
アレルゲンの蓄積手段を備えることにより、アレルゲンの検知感度を向上することのできる請求項1および請求項2および請求項3記載の浮遊アレルゲン検知装置。
【請求項12】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる空気清浄機。
【請求項13】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる除湿機。
【請求項14】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる掃除機。
【請求項15】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる空気調和機。
【請求項16】
請求項1から請求項11のいずれかの浮遊アレルゲン検知装置を内蔵し、浮遊アレルゲン検知装置からの情報に基づいて運転状態を制御することのできる換気装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2006−47094(P2006−47094A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−227943(P2004−227943)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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