説明

浴室における臀部洗浄具

【課題】浴室において浴室用イスに腰掛けた状態で自らの臀部をシャワーヘッドにより容易に洗浄することができるようにした浴室における臀部洗浄具を提供する。
【解決手段】浴室用イス1内にはホース3の先端に設けたシャワーヘッド5における湯放出部7を上方に向けた状態で該シャワーヘッド5を挿脱自在に保持するシャワーヘッド保持体9を配設し、該シャワーヘッド保持体9は該浴室用イス1の外部に連通し、該シャワーヘッド保持体9における該シャワーヘッド5の湯放出部7に対応する上面にはシャワーヘッド5からの湯13を通過させるための第一透孔15を備えさせ、該浴室用イス1の座面1cにはシャワーヘッド5からの湯13を通過させるための第二透孔17を設けたことを特徴とする浴室における臀部洗浄具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室における臀部洗浄具に関するものであり、さらに詳しくは、浴室において浴室用イスに腰掛けた状態で自らの臀部をシャワーヘッドにより容易に洗浄することができるようにした浴室における臀部洗浄具に係るものである。
【背景技術】
【0002】
例えば特開平11−342086号公報に示すように、浴室内には通常シャワーヘッドが備えられている。
【特許文献1】特開平11−342086号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
浴室内において、シャワーヘッドを手に把持して自らの臀部を洗浄することは不可能ではないにしても、困難である。
【0004】
本発明は、浴室において浴室用イスに腰掛けた状態で自らの臀部をシャワーヘッドにより容易に洗浄することができるようにした浴室における臀部洗浄具を提供しようとしてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明は、下記の浴室における臀部洗浄具を提供する。
【0006】
浴室用イス内にはホースの先端に設けたシャワーヘッドにおける湯放出部を上方に向けた状態で該シャワーヘッドを挿脱自在に保持するシャワーヘッド保持体を配設し、該シャワーヘッド保持体は該浴室用イスの外部に連通し、該シャワーヘッド保持体における該シャワーヘッドの湯放出部に対応する上面にはシャワーヘッドからの湯を通過させるための第一透孔を備えさせ、該浴室用イスの座面にはシャワーヘッドからの湯を通過させるための第二透孔を設けたことを特徴とする浴室における臀部洗浄具。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、浴室における臀部洗浄具の使用者は、浴室内に備えられたシャワーヘッドを浴室用イス内のシャワーヘッド保持体に挿入し、該シャワーヘッドにおける湯放出部を上方に向けた状態で該シャワーヘッドをシャワーヘッド保持体に保持させ、該シャワーヘッドより湯を上方に放出させることにより、自らの臀部を容易に洗浄することができる。すなわち、シャワーヘッドの湯放出部より上方に放出された湯は、シャワーヘッド保持体の第一透孔と浴室用イスの第二透孔とを経て臀部に達する。したがって、使用者は、浴室用イスに腰掛けた状態で自らの臀部をシャワーヘッドにより容易、かつ、快適に洗浄することができる。使用者は、臀部を洗浄する際に、手でシャワーヘッドを把持する必要がない。
【0008】
本発明による浴室における臀部洗浄具は、浴室内に備えられたシャワーヘッドをそのまま利用するものであって、構造が極めて簡単であるため、安価に提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
符号1に示すものは浴室用イスである。浴室用イス1内にはホース3の先端に設けたシャワーヘッド5における湯放出部7を上方に向けた状態で該シャワーヘッド5を挿脱自在に保持するシャワーヘッド保持体9を配設する。浴室用イス1は、形状の如何を問わない。
【0010】
シャワーヘッド保持体9は浴室用イス1の外部に連通している。
【0011】
図示の事例におけるシャワーヘッド保持体9は、略筒状体である。シャワーヘッド保持体9の基部9aは浴室用イス1の内面1aに固定され、シャワーヘッド保持体9の先端部9bにはシャワーヘッド5における湯放出部7を備えた頭部5aを固定する頭部固定部9cを備えている。
【0012】
図示の事例においては、浴室用イス1の側面1bにはシャワーヘッド保持体9の基部9aに対応する位置に貫通孔11が形成されている。
【0013】
シャワーヘッド保持体9におけるシャワーヘッド5の湯放出部7に対応する上面にはシャワーヘッド5からの湯13を通過させるための第一透孔15を備えさせる。
【0014】
浴室用イス1の座面1cにはシャワーヘッド5からの湯13を通過させるための第二透孔17を設ける。
【0015】
符号19に示すものは、使用者の臀部である。
【0016】
なお、シャワーヘッド5の湯放出部7は、湯13を1本の棒状に放出してもよいが、湯13を多数本の線状に放出しても差し支えない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明による浴室における臀部洗浄具の一例を示す断面図である。
【図2】同上臀部洗浄具の平面図である。
【図3】シャワーヘッド保持体にシャワーヘッドを保持させた状態を示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
【0018】
1 浴室用イス
1a 内面
1b 側面
1c 座面
3 ホース
5 シャワーヘッド
5a 頭部
7 湯放出部
9 シャワーヘッド保持体
9a 基部
9b 先端部
9c 頭部固定部
11 貫通孔
13 湯
15 第一透孔
17 第二透孔
19 臀部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室用イス内にはホースの先端に設けたシャワーヘッドにおける湯放出部を上方に向けた状態で該シャワーヘッドを挿脱自在に保持するシャワーヘッド保持体を配設し、該シャワーヘッド保持体は該浴室用イスの外部に連通し、該シャワーヘッド保持体における該シャワーヘッドの湯放出部に対応する上面にはシャワーヘッドからの湯を通過させるための第一透孔を備えさせ、該浴室用イスの座面にはシャワーヘッドからの湯を通過させるための第二透孔を設けたことを特徴とする浴室における臀部洗浄具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−297255(P2009−297255A)
【公開日】平成21年12月24日(2009.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−154755(P2008−154755)
【出願日】平成20年6月13日(2008.6.13)
【出願人】(308019058)
【Fターム(参考)】