説明

浴室乾燥機

【課題】浴室内を飛散する水から受ける影響に配慮しつつ洗い場のスペースを無駄にしないように配置可能な浴室乾燥機を提供する。
【解決手段】浴室における洗い場に設けられたカウンターの下方に配置されるハウジングDUhと、前記ハウジングの一面に設けられ、浴室の空気を吸い込む吸込口DUaと、前記ハウジングの一面に設けられ、前記吸込口から吸い込んだ空気を浴室に吹き出す吹出口DUbと、前記ハウジングの内部に設けられ、前記吸込口と前記吹出口とを繋ぐ内部風路101と、前記内部風路に設けられ、前記吸込口から前記吹出口に至る空気の流れを形成する送風機20とを備え、少なくとも前記送風機が設けられた前記内部風路の部分に、水が侵入しないように阻止する水侵入阻止手段103b、103cを設けてなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
このような浴室乾燥機として、浴室の空気を吸引してヒーターを経由させて浴室方向に空気を噴出する循環モードと、浴室の空気を吸引して浴室外へと排出する換気モードとを実行可能なように、換気口と循環吹出口とをダンパで切り替えるものが知られている。その中で、1つの送風機を備え、その1つの送風機によって浴室以外の第二室からの換気を浴室内の換気と同時に行うものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−304357号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の浴室乾燥機は、浴室に設けられていた換気扇の代わりに設けられるものであるから、浴室の天井に取り付けられていた。しかしながら、浴室の床面から全体を効果的に乾燥可能なように乾燥機能を発揮させようとすると、浴室乾燥機の配置位置は浴室の天井が必ずしも最善の位置ではなく、より好ましい配置位置を検討する必要がある。更に、浴室乾燥機を天井ではなくより下方に配置した場合には、浴室内を飛散する水から悪影響を受けないように工夫する必要がある。
【0005】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、浴室の床面から全体を効果的に乾燥可能な浴室乾燥機であって、浴室内を飛散する水から受ける影響に配慮しつつ洗い場のスペースを無駄にしないように配置可能な浴室乾燥機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明に係る浴室乾燥機は、浴室の床面近傍に設けられる浴室乾燥機であって、浴室における洗い場に設けられたカウンターの下方に配置されるハウジングと、前記ハウジングの一面に設けられ、浴室の空気を吸い込む吸込口と、前記ハウジングの一面に設けられ、前記吸込口から吸い込んだ空気を浴室に吹き出す吹出口と、前記ハウジングの内部に設けられ、前記吸込口と前記吹出口とを繋ぐ内部風路と、前記内部風路に設けられ、前記吸込口から前記吹出口に至る空気の流れを形成する送風機と、を備え、少なくとも前記送風機が設けられた前記内部風路の部分に、水が侵入しないように阻止する水侵入阻止手段を設けてなる。
【0007】
本発明によれば、浴室の洗い場床面近傍にハウジングが配置されるので、吹出口を洗い場の床面近傍に設けることができ、洗い場床面に空気を吹きつけて乾燥することができる。更に、本発明に係る浴室乾燥機は、少なくとも送風機が設けられた内部風路の部分に、水が侵入しないように阻止する水侵入阻止手段を設けているので、洗い場の下方といった浴室内を飛散する水が入り込みやすい環境であっても、送風機に水がかかることを防止することができる。従って、浴室内を飛散する水から受ける影響に配慮しつつ洗い場のスペースを無駄にしないように配置可能な浴室乾燥機を提供することができる。
【0008】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記水侵入阻止手段は、前記吹出口に繋がる前記内部風路の第一領域に、前記吹出口から侵入した水を前記ハウジングの外に排出するように傾斜した排水傾斜部を有することも好ましい。
【0009】
この好ましい態様では、吹出口に繋がる内部風路の第一領域に排水傾斜部を有するので、吹出口から水が侵入しても送風機が配置されている場所に至る前に確実にハウジングの外に排出することができる。
【0010】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記水侵入阻止手段は、前記排水傾斜部の前記吹出口近傍に第一水返し突起を有することも好ましい。
【0011】
この好ましい態様では、排水傾斜部の吹出口近傍に第一水返し突起を有するので、吹出口から水が侵入しても第一水返し突起によってそれ以上の侵入を抑制することができる。
【0012】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記水侵入阻止手段は、前記排水傾斜部の前記第一水返し突起が配置された位置よりも上流側に第二水返し突起を有することも好ましい。
【0013】
この好ましい態様では、第一水返し突起が配置された位置よりも上流側に第二水返し突起を有するので、吹出口から侵入した水が第一水返し突起を乗り越えたとしても、第二水返し突起によってそれ以上の侵入を抑制することができる。
【0014】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記内部風路壁面からの突出量は、前記第一水返し突起の突出量が前記第二水返し突起の突出量よりも少なくなるように形成されていることも好ましい。
【0015】
この好ましい態様では、より吹出口に近い第一水返し突起の突出量を抑制しているので、吹出口から吹き出す空気への影響を低減することができる。また、第一水返し突起の突出量を抑制する一方で、第二水返し突起の突出量は抑制していないので、吹出口から侵入した水を阻止する機能は十分に確保することができる。
【0016】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記第一水返し突起の端部に、前記排水傾斜部を流れる水を通すために前記内部風路壁面からの突出量を部分的に抑制した排水流路を設けることも好ましい。
【0017】
この好ましい態様では、より吹出口に近い第一水返し突起の端部の突出量を抑制し、排水流路を設けているので、吹出口から侵入した水が一時的に第一水返し突起を超えてしまったとしても、排水流路から排出することができる。
【0018】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記吹出口から侵入した水を前記ハウジングの外部に排出するための外部排出流路を設け、前記排水流路を流れる水が流入可能なように構成したことも好ましい。
【0019】
この好ましい態様では、第一水返し突起を乗り越えた水を排水流路から外部排出流路を経由して、確実にハウジングの外部へと排出することができる。
【0020】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記吹出口近傍の前記内部風路には、前記吹出口から浴室に吹き出す空気を方向付けるルーバーと、前記ルーバーの方向を調整するルーバー調整モーターとが設けられており、前記水侵入阻止手段は、前記ルーバー調整モーターが設けられた前記内部風路の第二領域に水が侵入しないように、前記ルーバー調整モーターを前記吹出口よりも高い位置に配置することも好ましい。
【0021】
この好ましい態様では、ルーバー調整モーターを吹出口よりも高い位置に配置しているので、吹出口から水が入ってきたとしてもルーバー調整モーターが配置されている第二領域への水の侵入を確実に防止できる。
【0022】
また本発明に係る浴室乾燥機では、前記ルーバーの傾きは、暖房運転時又は涼風運転時において、前記吹出口から上方に向かうように構成されていることも好ましい。
【0023】
この好ましい態様では、水が浴室内を飛散しやすいと想定される使用時に対応する暖房運転時又は涼風運転時において、ルーバーの傾きを上方に向かうように調整するので、吹出口よりも高い位置に配置されたルーバー調整モーター側への水の入り込みをより確実に防止できる。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、浴室内を飛散する水から受ける影響に配慮しつつ洗い場のスペースを無駄にしないように配置可能な浴室乾燥機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態に係る浴室乾燥機を浴室内に配置した状態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す浴室乾燥機の拡大斜視図である。
【図3】図1に示す浴室乾燥機の内部構成を示す概略構成図である。
【図4】図1に示す浴室乾燥機の内部構成を示す透過斜視図である。
【図5】図3に示す洋室乾燥機のルーバーを駆動した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
【0027】
本発明の実施形態である浴室乾燥機について、図1及び図2を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態に係る浴室乾燥機を浴室内に配置した状態を示す斜視図である。図2は、図1に示す浴室乾燥機の拡大斜視図である。図1及び図2に示すように、浴室乾燥機DUは、浴室BRに配置されている。浴室BRには浴槽BTが配置されており、浴室乾燥機DUは浴槽BTが配置されていない領域、すなわち洗い場領域に配置されている。
【0028】
浴室乾燥機DUは、洗い場領域のカウンターCTの下方に配置されている。浴室乾燥機DUには、吸込口DUaと吹出口DUbとが設けられている。吸込口DUaは下方に、吹出口DUbは上方に、それぞれ設けられている。浴室乾燥機DUは、吸込口DUaから吸い込んだ浴室BR内の空気を昇温したり乾燥したりして、吹出口DUbから浴室BR内へ吹き出す。吸込口DUa及び吹出口DUbは、浴室乾燥機DUのハウジングDUhの前面パネルDUhaに設けられている。
【0029】
続いて、図3を参照しながら浴室乾燥機DUの構成について説明する。図3は、図1及び図2に示す浴室乾燥機DUの内部構成を示す概略構成図である。図3に示すように、浴室乾燥機DUは、ハウジングDUhの内部に、内部風路10と、送風機20と、ヒーター30とを備えている。
【0030】
内部風路10は、吸込口DUa側から順に、第一内部風路101、第二内部風路102、第三内部風路103と繋がり、吹出口DUbに至っている。
【0031】
第一内部風路101は、水平方向に延びつつ、吸込口DUaから緩やかに上昇するようにその底面101aが形成されている。第一内部風路101の最奥部には第二内部風路102が繋がっている。第二内部風路102は、鉛直方向に延びるように形成されている。第一内部風路101の最奥部には、水返し凹部101bが形成されている。従って、吸込口DUaから水が入り込んでも、水返し凹部101bによって返され、前方に傾斜する底面101aによってハウジングDUhの外部に排出されるように構成されている。
【0032】
第二内部風路102には、送風機20及びヒーター30が配置されている。送風機20の駆動によって内部風路10内に空気の流れができる。ヒーター30は、内部風路10内を流れる空気を加温するためのヒーターである。
【0033】
第二内部風路102の上端には第三内部風路103が繋がっている。第三内部風路103は、最奥部から吹出口DUbに向かって水平方向に延びつつ、吹出口DUbに向かって緩やかに下降するようにその底面103aが傾斜し、排水傾斜部(水侵入阻止手段)が形成されている。
【0034】
排水傾斜部(水侵入阻止手段)である底面103aの吹出口DUb近傍には、第一水返し突起103cが形成されている。更に、底面103aには、第一水返し突起103cよりも上流側(奥側)である最奥部に、第二水返し突起103bが形成されている。内部風路壁面である底面103aからの突出量は、第一水返し突起103cよりも第二水返し突起103bが多くなるように形成されている。
【0035】
図4に示すように、第一水返し突起103cの端部には、排水傾斜部である底面103aを流れる水が通る排水流路103caが形成されている。この排水流路103caを通る水が円滑に外部に排出されるように、第三内部風路103から第一内部風路101に向かうように設けられた溝状の外部排出流路104が形成されている。
【0036】
図3に戻って説明を続ける。吹出口DUbから吹き出される空気の方向づけをするために、ルーバー24が設けられている。このルーバー24の方向を変化させるために、ルーバー調整モーター22が設けられている。
【0037】
吹出口DUbから入り込む水がかからないように、ルーバー調整モーター22は吹出口DUbよりも高い位置に配置されている。また、図5に示すように、ルーバー24の傾きは、暖房運転時又は涼風運転時において、吹出口DUbから上方に向かうように調整される。
【0038】
上述したように本実施形態に係る浴室乾燥機は、浴室BRの床面近傍に設けられる浴室乾燥機であって、浴室BRにおける洗い場に設けられたカウンターCTの下方に配置されるハウジングDUhと、ハウジングDUhの一面である前面DUhaに設けられ、浴室BRの空気を吸い込む吸込口DUaと、ハウジングDUhの一面である前面DUhaに設けられ、吸込口DUaから吸い込んだ空気を浴室BRに吹き出す吹出口DUbと、ハウジングDUhの内部に設けられ、吸込口DUaと吹出口DUbとを繋ぐ内部風路10と、内部風路10に設けられ、吸込口DUaから吹出口DUbに至る空気の流れを形成する送風機20と、を備え、少なくとも送風機20が設けられた内部風路10の部分である第二内部風路102に、水が侵入しないように阻止する水侵入阻止手段を設けている。
【0039】
本実施形態では、浴室BRの洗い場床面近傍にハウジングDUhが配置されるので、吹出口DUbを洗い場の床面近傍に設けることができ、洗い場床面に空気を吹きつけて乾燥することができる。更に、少なくとも送風機20が設けられた内部風路10の部分に、水が侵入しないように阻止する水侵入阻止手段を設けているので、洗い場の下方といった浴室内を飛散する水が入り込みやすい環境であっても、送風機20に水がかかることを防止することができる。従って、浴室内を飛散する水から受ける影響に配慮しつつ洗い場のスペースを無駄にしないように配置可能な浴室乾燥機を提供することができる。
【0040】
また、水侵入阻止手段としては、吹出口DUbに繋がる内部風路10の第一領域ARaである第三内部風路103に、吹出口DUbから侵入した水をハウジングDUhの外に排出するように傾斜した排水傾斜部である底面103aが設けられている。第一領域ARaは、図3に示すように、第三内部風路103の特に底面103aを含む領域である。また、第二領域ARbは、第三内部風路103の特に吹出口DUbよりも上方の領域である。
【0041】
このように、吹出口DUbに繋がる内部風路10の第一領域ARaである第三内部風路103に排水傾斜部である底面103aを有するので、吹出口DUbから水が侵入しても送風機20が配置されている場所に至る前に確実にハウジングDUhの外に排出することができる。
【0042】
また、水侵入阻止手段としては、排水傾斜部である底面103aの吹出口DUb近傍に第一水返し突起103cも形成されている。
【0043】
このように、排水傾斜部である底面103aの吹出口DUb近傍に第一水返し突起103cを有するので、吹出口DUbから水が侵入しても第一水返し突起103cによってそれ以上の侵入を抑制することができる。
【0044】
また、水侵入阻止手段としては、排水傾斜部の第一水返し突起103cが配置された位置よりも上流側に第二水返し突起103bが形成されている。
【0045】
このように、第一水返し突起103cが配置された位置よりも上流側に第二水返し突起103bを有するので、吹出口DUbから侵入した水が第一水返し突起103cを乗り越えたとしても、第二水返し突起103bによってそれ以上の侵入を抑制することができる。
【0046】
また、内部風路壁面である底面103aからの突出量は、第一水返し突起103cの突出量が第二水返し突起103bの突出量よりも少なくなるように形成されている。
【0047】
このように、より吹出口DUbに近い第一水返し突起103cの突出量を抑制しているので、吹出口DUbから吹き出す空気への影響を低減することができる。また、第一水返し突起103cの突出量は抑制する一方で、第二水返し突起103bの突出量は抑制していないので、吹出口DUbから侵入した水を阻止する機能は十分に確保することができる。
【0048】
また、第一水返し突起103cの端部に、排水傾斜部である底面103aを流れる水を通すために内部風路壁面である底面103aからの突出量を部分的に抑制した排水流路103caを設けている。
【0049】
このように、より吹出口DUbに近い第一水返し突起103cの端部の突出量を抑制し、排水流路103caを設けているので、吹出口DUbから侵入した水が一時的に第一水返し突起103cを超えてしまったとしても、排水流路103caから排出することができる。
【0050】
また、吹出口DUbから侵入した水をハウジングDUhの外部に排出するための外部排出流路104を設け、排水流路103caを流れる水が流入可能なように構成している。
【0051】
このように、第一水返し突起103cを乗り越えた水を排水流路103caから外部排出流路104を経由して、確実にハウジングDUhの外部へと排出することができる。
【0052】
また、吹出口DUb近傍の内部風路10には、吹出口DUbから浴室BRに吹き出す空気を方向付けるルーバー24と、ルーバー24の方向を調整するルーバー調整モーター22とが設けられており、水侵入阻止手段として、ルーバー調整モーター22が設けられた内部風路10の第二領域ARbに水が侵入しないように、ルーバー調整モーター22を吹出口DUbよりも高い位置に配置する。
【0053】
このように、ルーバー調整モーター22を吹出口DUbよも高い位置に配置しているので、吹出口DUbから水が入ってきたとしてもルーバー調整モーター22が配置されている第二領域ARbへの水の侵入を確実に防止できる。
【0054】
また、ルーバー24の傾きは、暖房運転時又は涼風運転時において、吹出口DUbから上方に向かうように構成されている(図5参照)。
【0055】
このように、水が浴室内を飛散しやすいと想定される使用時に対応する暖房運転時又は涼風運転時において、ルーバー24の傾きを上方に向かうように調整するので、吹出口DUbよりも高い位置に配置されたルーバー調整モーター22側への水の入り込みをより確実に防止できる。
【符号の説明】
【0056】
10 内部風路
20 送風機
22 ルーバー調整モーター
24 ルーバー
30 ヒーター
101 第一内部風路
101a 底面
101b 凹部
102 第二内部風路
103 第三内部風路
103a 底面
103b 第二水返し突起
103c 第一水返し突起
103ca 排水流路
104 外部排出流路
BR 浴室
BT 浴槽
CT カウンター
DU 浴室乾燥機
DUa 吸込口
DUb 吹出口
DUh ハウジング
DUha 前面
ARa 第一領域
ARb 第二領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室の床面近傍に設けられる浴室乾燥機であって、
浴室における洗い場に設けられたカウンターの下方に配置されるハウジングと、
前記ハウジングの一面に設けられ、浴室の空気を吸い込む吸込口と、
前記ハウジングの一面に設けられ、前記吸込口から吸い込んだ空気を浴室に吹き出す吹出口と、
前記ハウジングの内部に設けられ、前記吸込口と前記吹出口とを繋ぐ内部風路と、
前記内部風路に設けられ、前記吸込口から前記吹出口に至る空気の流れを形成する送風機と、を備え、
少なくとも前記送風機が設けられた前記内部風路の部分に、水が侵入しないように阻止する水侵入阻止手段を設けたことを特徴とする浴室乾燥機。
【請求項2】
前記水侵入阻止手段は、前記吹出口に繋がる前記内部風路の第一領域に、前記吹出口から侵入した水を前記ハウジングの外に排出するように傾斜した排水傾斜部を有することを特徴とする請求項1に記載の浴室乾燥機。
【請求項3】
前記水侵入阻止手段は、前記排水傾斜部の前記吹出口近傍に第一水返し突起を有することを特徴とする請求項2に記載の浴室乾燥機。
【請求項4】
前記水侵入阻止手段は、前記排水傾斜部の前記第一水返し突起が配置された位置よりも上流側に第二水返し突起を有することを特徴とする請求項3に記載の浴室乾燥機。
【請求項5】
前記内部風路壁面からの突出量は、前記第一水返し突起の突出量が前記第二水返し突起の突出量よりも少なくなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の浴室乾燥機。
【請求項6】
前記第一水返し突起の端部に、前記排水傾斜部を流れる水を通すために前記内部風路壁面からの突出量を部分的に抑制した排水流路を設けたことを特徴とする請求項4又は5に記載の浴室乾燥機。
【請求項7】
前記吹出口から侵入した水を前記ハウジングの外部に排出するための外部排出流路を設け、前記排水流路を流れる水が流入可能なように構成したことを特徴とする請求項6に記載の浴室乾燥機。
【請求項8】
前記吹出口近傍の前記内部風路には、前記吹出口から浴室に吹き出す空気を方向付けるルーバーと、前記ルーバーの方向を調整するルーバー調整モーターとが設けられており、
前記水侵入阻止手段は、前記ルーバー調整モーターが設けられた前記内部風路の第二領域に水が侵入しないように、前記ルーバー調整モーターを前記吹出口よりも高い位置に配置することを特徴とする請求項2に記載の浴室乾燥機。
【請求項9】
前記ルーバーの傾きは、暖房運転時又は涼風運転時において、前記吹出口から上方に向かうように構成されていることを特徴とする請求項8に記載の浴室乾燥機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−76543(P2013−76543A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−218257(P2011−218257)
【出願日】平成23年9月30日(2011.9.30)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】