説明

浴室内の鏡面の曇り止め装置

【課題】浴室内の鏡の曇り止め装置を提供する。
【解決手段】鏡面の上辺に放水管を付けて、放水管の下部に開けた複数の放水孔から放水された水雫が鏡面を伝わり落下する際に鏡面に付着した湯気を同時に拭い去ることにより、放水を停止後の一定の期間は鮮明な映像を確保出来ることと再び湯気により鏡面が不鮮明になれば手元の給水栓の開閉制御で放水を開始及び停止出来ることを特徴とする鏡の曇り止め装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は入浴中、浴室内の鏡の表面に湯気が付着して鏡が曇り、鮮明に姿・形を写さなくなる状態を改良して本来の鮮明な映像を鏡面上に得るようにする浴室内の鏡面の曇り止め装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、一般家庭用及びそれに類する風呂場は、閉め切って入浴するため、湯気が充満し、洗い場に鏡があっても鏡の表面に湯気が付着し、良く映らない状態になっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この原因は、一般家庭用及びそれに類する風呂場が次の状況にあるためである。
(イ)風呂場の面積が狭いため、湯気が部屋全体に充満する。
(ロ)窓や換気扇がある場合でも、室内の湯気を排出する目的でそれらを長く開けたり、長く稼動したりすれば寒くなるので入浴中は殆ど使用されない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
鏡面の上辺に放水管を付けて、放水管の下部に開けた複数の放水孔から放水された水雫が鏡面を伝わり落下する際に鏡面に付着した湯気を同時に拭い去るようにする装置である。但し、水雫が鏡面を落下中は水雫が乱反射するため、鮮明な映像の確保は難しいので手元にある給水栓の制御により、放水の停止を行なうことで鏡面より水雫が落下した後、一定の期間に鮮明な映像の確保が出来るようになる。又、湯気の付着により不鮮明になれば、手元の給水栓の制御を行なうことにより、引き続き鮮明な映像の確保を行なうものとする。
【発明の効果】
【0005】
鏡面の下部に給水栓を設けて手動により、給水栓を開閉し、鏡面の上部の放水孔から放たれた水雫を制御する事により鏡面上に付着した湯気を洗い流す効果が生じる。この時、水雫が鏡面を落下中は鏡面を流れる水雫が均一でないため、鏡面上の像が歪んで見えるが、給水栓を閉じて水雫が鏡面から落下し終わると湯気を洗い流された鮮明な映像が鏡面上に映し出される。湯気はしばらくすると徐々に鏡面上に付着してきて映像が見え難くなってくるが、一度洗い直すとしばらくは鮮明な映像を鏡面上に映し出す。
引き続き鮮明な映像を必要とする時は再び給水栓を開き、放水の水雫で鏡面上の湯気を洗い流す事により鮮明な映像を得る事が出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)鏡(1)の裏に給水管(2)を敷設し、鏡(1)の上辺に取り付けた放水管(3)に給水管(2)を接続し、放水管(3)の下部に開けた複数の放水孔(4)から給水が放水出来るようにする。
(ロ)鏡(1)の下端より下方の給水管(2)に給水栓(5)を取り付ける。
本発明は以上の構成より成っている。尚、給水栓(5)は手動バルブとし、放水される水は温水でも冷水でも良い。
【符号の説明】
【0008】
1 鏡
2 給水管
3 放水管
4 放水孔
5 給水栓
【図1】

【図2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
風呂場に設けられた鏡の上辺に放水管を付けて、給水栓の制御により放水管の下部に開けた複数の放水孔から放水された水雫が鏡面を伝わり、落下する際に鏡面に付着した湯気を同時に拭い去る事により、必要な時に鏡面上に鮮明な映像を確保する事が出来る浴室内の鏡面の曇り止め装置。

【公開番号】特開2010−17502(P2010−17502A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−204790(P2008−204790)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(508239643)
【Fターム(参考)】