説明

浴室自動洗浄装置

【課題】 本発明の目的は、浴室の衛生状態を良好なものに保ちながら運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制し得る洗浄タイミングを適切に設定し、その適切な洗浄タイミングに洗浄運転を実行することができる浴室自動洗浄装置を提供する点にある。
【解決手段】 浴室1に洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段11と、洗浄水噴射手段11を作動させて浴室1を自動洗浄する洗浄運転を実行可能な自動洗浄制御手段Xとを備えた浴室自動洗浄装置において、浴室1において不衛生になり易さを示す不衛生関連値を検出する検出手段22を備え、自動洗浄制御手段Xが、検出手段22の検出結果に基づいて設定した洗浄タイミングに、洗浄運転を実行するように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室に洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、
前記洗浄水噴射手段を作動させて前記浴室を自動洗浄する洗浄運転を実行可能な自動洗浄制御手段とを備えた浴室自動洗浄装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、浴室を自動的に洗浄する浴室自動洗浄装置が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、及び、特許文献3を参照。)。
【0003】
かかる従来の浴室自動洗浄装置は、適宜給湯暖房機などで加熱された水、洗浄用の薬剤が混入された水、又は、水を電解水生成装置で電解処理して生成された電解水などが洗浄水として供給され、その洗浄水を浴室の天井や壁面に設けられた噴射ノズルから浴室に噴射する洗浄水噴射手段と、その洗浄水噴射手段を作動させて浴室を自動洗浄する洗浄運転を実行する自動洗浄制御手段とを備えて構成されている。
【0004】
また、従来の浴室自動洗浄装置において、自動洗浄制御手段は、利用者により洗浄開始スイッチが押圧されることにより洗浄開始指令が入力されたときに洗浄運転を実行するように構成されている。即ち、洗浄運転を実行して浴室を洗浄する時期については、利用者の判断により決定される。
【0005】
【特許文献1】特願平8−209957号公報
【特許文献2】特開2002−81861号公報
【特許文献3】特開2004−290397号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような浴室自動洗浄装置において、洗浄運転を実行する洗浄タイミングのインターバルが長すぎる、即ち浴室の洗浄を怠ると、カビや細菌(アレルゲンなど)が発生して不衛生になりやすく、アレルギー発生などの健康被害の原因になると考えられている。
一方、洗浄運転を実行する洗浄タイミングのインターバルが短すぎる、即ち浴室を頻繁に洗浄しすぎると、洗浄水等の浪費により、運転コスト及び環境負荷が過剰に増加する。
よって、利用者は、洗浄運転を実行する最適な時期を判断するべきであるが、季節や浴室の仕様条件等によりその最適な時期は異なるので、現実的に利用者自身がそのような最適な時期を判断することは困難である。
【0007】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、浴室の衛生状態を良好なものに保ちながら運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制し得る洗浄タイミングを適切に設定し、その適切な洗浄タイミングに洗浄運転を実行することができる浴室自動洗浄装置を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る浴室自動洗浄装置は、浴室に洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、
前記洗浄水噴射手段を作動させて前記浴室を自動洗浄する洗浄運転を実行可能な自動洗浄制御手段とを備えた浴室自動洗浄装置であって、その第1特徴構成は、前記浴室において不衛生になり易さを示す不衛生関連値を検出する検出手段を備え、
前記自動洗浄制御手段が、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記洗浄運転を実行するタイミングである洗浄タイミングを設定するように構成されている点にある。
【0009】
上記第1特徴構成によれば、上記検出手段により浴室において不衛生になり易さを示す不衛生関連値を検出することで、その検出結果から、浴室が不衛生であるか否かを認識することができる。よって、上記自動洗浄制御手段は、その検出手段により検出された不衛生関連値に基づいて、浴室の衛生状態を良好なものに保ちながら運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制し得る適切な洗浄タイミングを設定し、その適切な洗浄タイミングに浴室洗浄運転を実行することができる。
【0010】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の第2特徴構成は、上記第1特徴構成に加えて、前記検出手段が、前記浴室の湿度及び前記浴室の温度の少なくとも一方を前記不衛生関連値として検出するように構成されている点にある。
【0011】
即ち、浴室において湿度又は温度が高いほどカビや細菌などが繁殖して不衛生になり易いと判断できることから、上記第2特徴構成によれば、上記検出手段がその湿度及び温度の少なくとも一方を不衛生関連値として検出することで、上記自動洗浄制御手段は、その検出手段で検出された湿度や温度に基づいて適切な洗浄タイミングを設定することができる。
【0012】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の第3特徴構成は、上記第1乃至第2特徴構成に加えて、前記自動洗浄制御手段が、前記不衛生関連値が高いほど前記洗浄タイミングのインターバルが短くなるように、前記洗浄タイミングを設定する点にある。
【0013】
上記第3特徴構成によれば、上記自動洗浄制御手段が、不衛生関連値が高いほど、浴室が不衛生である可能性が高いことから、洗浄タイミングのインターバルが短くなるように、即ち前に洗浄運転を実行した時点から次回の洗浄タイミングまでの間隔が短くなるように、洗浄タイミングを設定することで、不衛生関連値が比較的高い場合には、頻繁に洗浄運転を実行して浴室の衛生状態を良好なものに保つことができ、逆に、不衛生関連値が比較的低い場合には、洗浄運転の実行を抑制して運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制することができる。
【0014】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の第4特徴構成は、上記第1乃至第2特徴構成に加えて、前記自動洗浄制御手段が、単位時間毎に前記不衛生関連値が設定値以上であるか否かを判定し、前記不衛生関連値が設定値以上であると判定した場合に加算する不衛生ポイントが設定ポイントに達した時期を前記洗浄タイミングとする点にある。
【0015】
上記第4特徴構成によれば、上記自動洗浄制御手段が、1時間等の単位時間毎に不衛生関連値が設定値以上であるか否か即ち浴室が不衛生になり易いか否かを判定して上記不衛生ポイントに1または一定値を加算し、前に洗浄運転を実行した時点から加算する上記不衛生ポイントが設定ポイントに達した時期を洗浄タイミングとして、洗浄運転を実行することができる。よって、浴室において不衛生関連値が比較的高い時期が多い場合には、不衛生ポイントが設定ポイントに達するまでの期間が比較的短くなることから、頻繁に洗浄運転を実行して、浴室の衛生状態を良好なものに保つことができ、逆に、浴室において不衛生関連値が比較的高い時期が少ない場合には、不衛生ポイントが設定ポイントに達するまでの期間が比較的長くなることから、洗浄運転の実行を抑制して運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制することができる。
【0016】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の第5特徴構成は、上記特徴構成の何れかに加えて、前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄タイミングになったことを利用者に通知し、洗浄開始指令が入力されたときに前記洗浄運転を実行するように構成されている点にある。
【0017】
上記第5特徴構成によれば、上記自動洗浄制御手段は、洗浄タイミングになると、直ぐに洗浄運転を実行するのではなく、そのことを利用者に通知することにより、利用者はその時期に洗浄運転を行うことで浴室の衛生状態を良好なものに保ちながら運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制し得ることを認識することができる。そして、そのように洗浄タイミングを認識した利用者により洗浄開始スイッチが押圧されるなどにより洗浄開始指令が入力されたときに洗浄運転を実行することで、利用者が浴室に居るときや浴室で洗濯物を乾かしているときに不意に洗浄運転が実行されたことで不都合が生じることを防止し、利用者の都合に応じて洗浄運転を実行することができる。
【0018】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の第6特徴構成は、上記特徴構成の何れかに加えて、前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄タイミングになり且つ予め設定された浴室不使用時間帯になったときに、前記洗浄運転を実行するように構成されている点にある。
【0019】
上記第6特徴構成によれば、上記自動洗浄制御手段は、洗浄タイミングになると、その時点が、利用者が浴室を利用しない時間帯として設定された浴室不使用時間帯である場合には、直ぐに洗浄運転を実行し、一方、その時点が上記浴室不使用時間帯でない場合には、次に浴室不使用時間帯になったときに洗浄運転を実行する。よって、上記浴室不使用時間帯以外の時間帯において利用者が浴室に居るときや浴室で洗濯物を乾かしているときに不意に洗浄運転が実行され不都合が生じることを防止することができ、浴室不使用時間帯に合わせて洗浄運転を実行することができる。
【0020】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の第7特徴構成は、上記特徴構成の何れかに加えて、前記浴室における人体の存在を検出する人体検出手段を備え、
前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄タイミングになり且つ前記人体検出手段により前記人体の存在を検出しなくなったときに、前記洗浄運転を実行するように構成されている点にある。
【0021】
上記第7特徴構成によれば、上記自動洗浄制御手段は、洗浄タイミングになると、その時点で上記人体検出手段により人体の存在を検出しておらず浴室に利用者が居ないと判断できるときには、直ぐに洗浄運転を実行し、その時点で上記人体検出手段により人体の存在を検出しており浴室に利用者が居ると判断できるときには、次に上記人体検出手段で人体の存在を確実に検出しなくなったときに洗浄運転を実行することで、利用者が浴室に居るときに不意に洗浄運転が実行され不都合が生じることを防止することができ、浴室からの利用者の退去に合わせて洗浄運転を実行することができる。
【0022】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の第8特徴構成は、上記特徴構成の何れかに加えて、前記洗浄水噴射手段として、前記浴室の床面に局所的に洗浄水を噴射する床面用洗浄水噴射手段と、前記浴室全体に洗浄水を噴射する全体用洗浄水噴射手段とを夫々備え、
前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄運転として、前記床面用洗浄水噴射手段を作動させる床面洗浄運転と、前記洗浄運転としての前記全体用洗浄水噴射手段を作動させる全体洗浄運転とを、各別に実行可能に構成され、且つ、前記床面洗浄運転を実行する前記洗浄タイミングである床面洗浄タイミングのインターバルを、前記全体洗浄運転を実行する前記洗浄タイミングである全体洗浄タイミングのインターバルよりも短く設定する点にある。
【0023】
上記第8特徴構成によれば、上記全体用洗浄水噴射手段とは別に、上記床面用洗浄水噴射手段を備え、上記自動洗浄制御手段が、不衛生関連値に基づいて上記床面用洗浄タイミング及び上記全体洗浄タイミングを設定する際に、上記床面洗浄運転を実行する床面用洗浄タイミングのインターバルを、上記全体洗浄運転を実行する全体洗浄タイミングのインターバルよりも短く設定することで、比較的頻繁に上記床面洗浄運転を実行して、比較的不衛生になり易い床面の衛生状態を良好なものに保ちながら、その床面洗浄運転よりは低頻度で上記全体洗浄運転を実行して、運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制することができる。
【0024】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の第9特徴構成は、前記洗浄水噴射手段として、前記浴室の床面に局所的に洗浄水を噴射する床面用洗浄水噴射手段と、前記浴室全体に洗浄水を噴射する全体用洗浄水噴射手段とを夫々備え、
前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄運転として、前記床面用洗浄水噴射手段を作動させる床面洗浄運転と、前記洗浄運転としての前記全体用洗浄水噴射手段を作動させる全体洗浄運転とを、各別に実行可能に構成されている点にある。
【0025】
上記第9特徴構成によれば、上記全体用洗浄水噴射手段とは別に、上記床面用洗浄水噴射手段を備え、上記自動洗浄制御手段が、上記床面洗浄運転と上記全体洗浄運転とを各別に実行可能に構成されているので、例えば、比較的頻繁に上記床面洗浄運転を実行して、比較的不衛生になり易い床面の衛生状態を良好なものに保ちながら、その床面洗浄運転よりは低頻度で上記全体洗浄運転を実行して、運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制するなど、適宜床面洗浄運転と全体洗浄運転を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明に係る浴室自動洗浄装置の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、浴室自動洗浄装置を設置した浴室1の状態を示している。
かかる浴室1は、入退室のためのドア2、浴槽3、洗い場である床面4等が設けられた一般的なものであり、更には、その天井部には、浴室暖房乾燥機50が設けられている。
【0027】
かかる浴室暖房乾燥機50は、浴室1から外部に通じる換気路51に、換気用ファン52を設け、浴室1の空気が循環する循環路53に、循環ファン54及び給湯暖房機40との間で循環する温水と循環路53を流通する空気との熱交換を行う熱交換器55を設けて構成されている。
【0028】
そして、コンピュータからなる制御装置30は、換気用ファン52を作動させて浴室1の空気を外部に排出する換気運転、循環ファン54を作動させながら熱交換器55に温水を循環させて浴室1の空気を加熱する暖房運転、上記換気運転及び上記暖房運転を同時に実行することにより浴室1を乾燥する乾燥運転を夫々実行可能に構成されている。また、これら夫々の運転は、浴室1の側壁に設けられたリモコン20の操作により開始又は停止することができる。
【0029】
本実施形態において、浴室1に設けられた浴室自動洗浄装置は、上記浴室暖房乾燥機50の機能の一部として構成されており、以下、その詳細構成について説明する。
【0030】
浴室自動洗浄装置は、浴室1に洗浄水を噴射する噴射ノズル11(洗浄水噴射手段の一例)を備え、更に、制御装置30が、噴射ノズル11を作動させて浴室1を自動洗浄する洗浄運転を実行可能な自動洗浄制御手段Xとして機能するように構成されている。
かかる噴射ノズル11は、公知の液体用噴射ノズルを利用することができる。また、噴射範囲を拡大するべく、複数の噴射ノズル11を配置したノズルユニットや、噴射方向を変更自在なスプリンクラー等を、上記噴射ノズル11として利用することができ、更には、噴射ノズル11の噴射方向を自動的に変更可能なアクチュエータを設けても構わない。
【0031】
浴室1には、洗浄用の薬剤が貯留された薬剤容器13が着脱自在に設置されており、噴射ノズル11は、供給ポンプ14により薬剤容器13に貯留されている薬剤が混入された水が洗浄水として供給されるように構成されている。尚、かかる薬剤としては、4級アンモニウム塩、次亜塩素酸、エタノール等が利用できる。
尚、上記噴射ノズル11に供給する洗浄水としては、上記薬剤が混入された水以外に、給湯暖房機40により加熱された水や、電解水生成装置で水道水を電解処理して生成された電解水などの公知の洗浄水を用いることができる。
【0032】
そして、自動洗浄制御手段Xは、洗浄運転において、まず、噴射ノズル11への洗浄水の供給を断続可能な開閉弁12を開状態とした状態で供給ポンプ14を作動して、水に上記薬剤を混入して生成された洗浄水を噴射ノズル11に供給し、噴射ノズル11から浴室1に洗浄水を噴射して、浴室1を自動洗浄するように構成されている。
【0033】
更に、上記噴射ノズル11としては、浴室1の側壁(詳しくはカウンタの下)に設置され、浴室1の床面4に局所的に洗浄水を噴射する床面用噴射ノズル11a(床面用洗浄水噴射手段の一例)と、浴室1の天井に設置され、浴室1全体に洗浄水を噴射する全体用噴射ノズル11b(全体用洗浄水噴射手段の一例)とが夫々備えられており、開閉弁12として、床面噴射ノズル11aへの洗浄水の供給を断続可能な床面用開閉弁12aと、全体用噴射ノズル11bへの洗浄水の供給を断続可能な全体用開閉弁12bとが設けられている。
【0034】
よって、自動洗浄制御手段Xは、洗浄運転として、床面用噴射ノズル11aのみを作動状態とする、即ち、床面用開閉弁12aを開状態とし全体用開閉弁12aを閉状態として、洗浄水を床面用噴射ノズル11aへ供給して床面4に噴射する床面洗浄運転と、全体用噴射ノズル11bのみを作動状態とする、即ち、床面用開閉弁12aを閉状態とし全体用開閉弁12aを開状態として、洗浄水を全体用噴射ノズル11aへ供給して浴室1全体に噴射する全体洗浄運転とを、各別に実行可能に構成されている。尚、当然、床面用噴射ノズル11aと全体用噴射ノズル11bの両方を作動させて、床面洗浄運転と全体洗浄運転とを同時に実行しても構わない。
【0035】
また、自動洗浄制御手段Xは、この洗浄運転を、詳細については後述するが適切な洗浄タイミングに自動的に行う以外に、リモコン20の操作により開始又は終了することができ、更に、かかる洗浄運転を、予め設定された時間の間実行して自動的に終了するように構成されている。
【0036】
更に、浴室自動洗浄装置は、適切な設定時期洗浄タイミングに洗浄運転を自動的に実行することで、浴室1の衛生状態を良好なものに保ちながら運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制し得る洗浄タイミングを適切に設定し、その適切な洗浄タイミングに洗浄運転を実行することができるように構成されており、その詳細構成について、以下に説明する。
【0037】
浴室1に設置されたリモコン20には、浴室1において不衛生になり易さを示す不衛生関連値を検出する検出手段として、浴室1の湿度を上記不衛生関連値として検出する湿度センサ21や、浴室1の温度を上記不衛生関連値として検出する温度センサ22等が設けられている。
更に、自動洗浄制御手段Xは、かかるの検出結果、例えば湿度センサ21で検出された浴室1の湿度及び温度センサ22で検出された浴室1の温度の一方又は両方、に基づいて設定した洗浄タイミングに、上述した洗浄運転を実行することで、浴室1の衛生状態を良好なものに保ちながら運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制するように構成されている。
【0038】
即ち、浴室1において湿度センサ21で検出される湿度が高いほど又は温度センサ22で検出される温度が高いほど、カビや細菌などが繁殖して不衛生になり易いと判断できる。そこで、自動洗浄制御手段Xは、その検出された湿度に基づいて、洗浄運転を実行する洗浄タイミングを適切なものに設定するのである。
【0039】
以下、自動洗浄制御手段Xにより実行される洗浄タイミングを適切なものに設定する方法の具体例としての第1〜第4洗浄時期設定方法について説明する。
【0040】
〔第1洗浄時期設定方法〕
第1洗浄時期設定方法について、図2のフロー図に基づいて説明する。
かかる第1洗浄時期設定方法では、単位時間(例えば1時間)毎に、不衛生関連値として湿度センサ21で検出される湿度hが設定値H以上であるか否かが判定され、湿度hが設定値H以上であると判定された場合に加算する不衛生ポイントpが設定ポイントPに達した時期が洗浄タイミングとされる。
【0041】
具体的には、図2に示すように、前に本処理フローを実行した時点から単位時間が経過したか否かが判定され(ステップ#11)、単位時間が経過した場合には、まず、湿度センサ21により浴室1の湿度hが検出される(ステップ#12)。
【0042】
次に、その湿度hが設定値H(例えば90%)以上であるか否かが判定され(ステップ#13)、湿度hが設定値H以上である場合には、不衛生ポイントpに1が加算される(ステップ#14)。
【0043】
この不衛生ポイントpが予め設定された設定ポイントP(例えば10ポイント)に達しているか否かが判定され(ステップ#15)、不衛生ポイントpが設定ポイントPに達した時期が洗浄タイミングとされて、上述した洗浄運転が実行され(ステップ#16)、噴射ノズル11から浴室1に洗浄水が噴射され、浴室1の衛生状態が良好なものに保たれる。
【0044】
更に、上記ステップ#16において自動洗浄運転が実行された後には、換気用ファン52及び循環ファン54の両方を作動させて浴室1の空気を外部に排出しながら熱交換器55により浴室1の空気を加熱することで浴室1を乾燥する乾燥運転が一定時間実行され(ステップ#17)、上記不衛生ポイントpが0にリセットされる(ステップ#18)。
【0045】
よって、上記のような第1洗浄時期設定方法により、梅雨時や夏季のような多湿時期である場合や頻繁に浴室1を利用して入浴した場合などのように、浴室1の不衛生関連値としての湿度hが高くなることが多い場合には、不衛生ポイントpが設定ポイントPに達するまでの期間が比較的短くなるので、頻繁に洗浄運転が実行されるので、浴室1の衛生状態が良好なものに保たれる。
一方、冬季のような乾燥時期である場合やあまり浴室1を利用していない場合などのように、浴室1の不衛生関連値としての湿度hが高くなることが少ない場合には、不衛生ポイントpが設定ポイントPに達するまでの期間が比較的長くなるので、洗浄運転の実行が抑制されて運転コスト及び環境負荷の過剰増加が抑制される。
【0046】
〔第2洗浄時期設定方法〕
第2洗浄時期設定方法について、図3のフロー図に基づいて説明する。
かかる第2洗浄時期設定方法では、上記第1洗浄時期設定方法と同様に、単位時間(例えば1時間)毎に、不衛生関連値として湿度センサ21で検出される湿度hが設定値H以上であるか否かが判定され、湿度hが設定値H以上であると判定された場合に加算する不衛生ポイントpが設定ポイントPに達した時期が洗浄タイミングとされるのであるが、更に、上述した床面洗浄運転を実行する洗浄タイミングである床面洗浄タイミングのインターバルが、上述した全体洗浄運転を実行する洗浄タイミングである全体洗浄タイミングのインターバルよりも短く設定される。
【0047】
具体的には、図3に示すように、前に本処理フローを実行した時点から単位時間が経過したか否かが判定され(ステップ#21)、単位時間が経過した場合には、まず、湿度センサ21により浴室1の湿度hが検出される(ステップ#22)。
【0048】
次に、その湿度hが設定値H(例えば90%)以上であるか否かが判定され(ステップ#22)、湿度hが設定値H以上である場合には、不衛生ポイントpである床面用不衛生ポイントpa及び全体用不衛生ポイントpbの夫々に1が加算される(ステップ#24)。
【0049】
そして、まず、全体用不衛生ポイントpbが予め設定された全体用設定ポイントPb(例えば10ポイント)に達しているか否かが判定され(ステップ#25)、全体用不衛生ポイントpbが全体用設定ポイントPbに達した時期が全体洗浄タイミングとされて、上述した全体洗浄運転が実行され(ステップ#26)、浴室1の天井に設けられた全体用噴射ノズル11bから浴室1全体に洗浄水が噴射され、浴室1全体の衛生状態が良好なものに保たれる。
更に、上記ステップ#26において全体洗浄運転が実行された後には、乾燥運転が一定時間実行され(ステップ#27)、上記全体用不衛生ポイントpb更には後述する床面用不衛生ポイントpaが0にリセットされる(ステップ#28)。
【0050】
また、上記ステップ#25において全体用不衛生ポイントpbが全体用設定ポイントPbに達していない場合には、床面用不衛生ポイントpaが予め設定された上記全体用設定ポイントPbよりも小さい床面用設定ポイントPa(例えば5ポイント)に達しているか否かが判定され(ステップ#29)、床面用不衛生ポイントpaが床面用設定ポイントPaに達した時期が床面洗浄タイミングとされて、上述した床面洗浄運転が実行され(ステップ#30)、浴室1の側壁に設けられた床面用噴射ノズル11aから浴室1の床面4に局所的に洗浄水が噴射され、浴室1の床面4の衛生状態が良好なものに保たれる。
更に、上記ステップ#30において床面洗浄運転が実行された後には、乾燥運転が一定時間実行され(ステップ#31)、上床面用不衛生ポイントpaが0にリセットされる(ステップ#32)。
【0051】
そして、上記床面用設定ポイントPaが、上記全体用設定ポイントPbよりも小さく設定されている。よって、床面洗浄運転(ステップ#30)を実行する洗浄タイミングである床面洗浄タイミングのインターバルが、全体洗浄運転(ステップ#26)を実行する洗浄タイミングである全体洗浄タイミングのインターバルよりも短く設定されていることになり、比較的不衛生になり易い床面4の衛生状態を良好なものに保たれ、更に、その床面洗浄運転よりは低頻度で上記全体洗浄運転が実行されて、運転コスト及び環境負荷の過剰増加が抑制される。
【0052】
また、第2洗浄時期設定方法では、不衛生関連値としての湿度hに基づいて床面洗浄タイミングや全体洗浄タイミングを設定するように構成したが、別に、自動洗浄制御手段Xが、このような不衛生関連値を用いることなく、床面洗浄運転と全体洗浄運転とを、各別に実行可能に構成されているだけでも、利用者は、床面4については頻繁に床面洗浄運転を実行して比較的不衛生になり易い床面4の衛生状態を良好なものに保ち、浴室1全体については低頻度で全体洗浄運転を実行して運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制することができる。
【0053】
〔第3洗浄時期設定方法〕
第3洗浄時期設定方法について、図4のフロー図に基づいて説明する。
かかる第3洗浄時期設定方法では、不衛生関連値として湿度センサ21で検出される湿度hが高いほど、浴室1が不衛生である可能性が高いことから、洗浄運転を実行する洗浄タイミングのインターバルが短くなるように、洗浄タイミングが設定される。
即ち、第3洗浄時期設定方法では、自動洗浄運転手段Xにより、洗浄運転を所定の設定周期T毎に実行されると共に、湿度hの平均値である平均湿度haveが高いほどその設定周期Tが短くなるように調整される。
【0054】
具体的には、図4に示すように、湿度センサ21により浴室1の湿度hが検出され(ステップ#41)、その検出された湿度hがメモリ等の記憶媒体に記憶される。
そして、その記憶された夫々の湿度hを用いて、前回洗浄運転を実行した洗浄時点(以下、「前回洗浄時点」と呼ぶ。)からの平均湿度haveが算出され(ステップ#42)、その平均湿度haveが予め設定された設定湿度Have(例えば、70%)以上であるか否かを判定される(ステップ#43)。
【0055】
次に、その平均湿度haveが設定湿度Have未満である場合には、洗浄運転を実行する設定周期Tを比較的長い周期T(例えば、1週間)に設定され(ステップ#44)、一方、その平均湿度haveが設定湿度Have以上である場合には、洗浄運転を実行する設定周期Tを上記周期Tよりも短い周期T(例えば、3日)に設定される(ステップ#45)。
【0056】
そして、前回洗浄時点からの経過時間tが計測され(ステップ#46)、その経過時間tが設定周期Tに達したか否かを判定され(ステップ#47)、経過時間tが設定周期Tに達した時点が洗浄タイミングとされて、上述した洗浄運転が実行され(ステップ#48)、後に乾燥運転が一定時間実行される(ステップ#49)。
【0057】
よって、平均湿度haveが比較的高い場合には、頻繁に洗浄運転を実行して浴室の衛生状態が良好なものに保たれ、逆に、平均湿度haveが比較的低い場合には、洗浄運転の実行を抑制して運転コスト及び環境負荷の過剰増加が抑制される。
【0058】
〔第4洗浄時期設定方法〕
第4洗浄時期設定方法について、図5のフロー図に基づいて説明する。
かかる第4洗浄時期設定方法では、検出手段は、単位時間(例えば1時間)毎に、不衛生関連値として湿度センサ21により浴室1の湿度hを検出するのに加えて、温度センサ22により浴室1の温度を検出する。そして、上記第1洗浄時期設定方法と同様に、不衛生関連値として湿度センサ21で検出される湿度hが設定値H以上である場合に、不衛生ポイントpを加算し、更には、不衛生関連値として温度センサ22で検出される温度tが設定値T以上である場合にも、不衛生ポイントpを加算することで、自動洗浄制御手段Xにより、それら湿度hと温度tの複数の不衛生関連値に基づいて洗浄運転を実行する洗浄タイミングが設定される。
【0059】
具体的には、図5に示すように、前に本処理フローを実行した時点から単位時間が経過したか否かが判定され(ステップ#51)、単位時間が経過した場合には、まず、湿度センサ21により浴室1の湿度hが検出され、更には、温度センサ22により浴室1の温度Tが検出される(ステップ#52)。
【0060】
次に、上記湿度hが設定値H(例えば90%)以上であるか否かが判定され(ステップ#53)、湿度hが設定値H以上である場合には、不衛生ポイントpに一定ポイントph(例えば1)が加算される(ステップ#54)。
【0061】
更に、上記温度tが設定値T(例えば10°)以上であるか否かが判定され(ステップ#55)、温度tが設定値T以上である場合には、不衛生ポイントpに一定ポイントpt(例えば1)が加算される(ステップ#56)。
【0062】
そして、上述した第1洗浄時期設定方法と同様に、この不衛生ポイントpが予め設定された設定ポイントP(例えば10ポイント)に達しているか否かが判定され(ステップ#57)、不衛生ポイントpが設定ポイントPに達した時期が洗浄タイミングとされて、上述した洗浄運転が実行され(ステップ#58)、噴射ノズル11から浴室1に洗浄水が噴射され、浴室1の衛生状態が良好なものに保たれ、更には、乾燥運転が一定時間実行され(ステップ#59)、上記不衛生ポイントpが0にリセットされる(ステップ#60)。
【0063】
よって、上記のような第4洗浄時期設定方法により、浴室1の湿度や温度が高い場合には、不衛生ポイントpが設定ポイントPに達するまでの期間が比較的短くなるので、頻繁に洗浄運転が実行されるので、浴室1の衛生状態が良好なものに保たれる。
また、上記湿度hに対して設定される設定値Hと上記温度tに対して設定される設定値Tとの間のバランスを調整したり、又は、湿度hが設定値H以上であったときに不衛生ポイントpに加算される一定ポイントphと温度tが設定値T以上であったときに不衛生ポイントpに加算される一定ポイントptとの間のバランスを調整することにより、洗浄タイミングのインターパルに対する湿度hと温度Tとの夫々の影響度合いを適切に調整することができる。
【0064】
また、この第4洗浄時期設定方法では、不衛生関連値としての温度tが高いほど頻繁に洗浄運転が実行されるが、例えば、冬場などの外気温度が比較的低い時期においても、入浴により比較的温暖となった浴室内の空気が比較的冷たい壁面に接触することにより結露水が多量に生成され、更にはその結露水が蒸発し難い等の理由で、カビや細菌などが繁殖して不衛生になり易い場合がある。そこで、浴室1の一定時間内の温度変化量や外気と浴室1内との温度差などを上記不衛生関連値として検出し、その温度変化量や温度差などが大きい場合に頻繁に洗浄運転が実行されるように構成しても構わない。
【0065】
また、不衛生関連値として上記湿度hや温度t以外の一種又は複数種の浴室1の状態を検出し、それら一種又は複数種の不衛生関連値に基づいて洗浄運転を実行する洗浄タイミングを設定しても構わない。
【0066】
上述したように適切なものに設定された洗浄タイミングになると自動洗浄制御手段Xは洗浄運転を自動的に実行しては構わないが、利用者が浴室1に居るときや浴室1で洗濯物を乾かしているときに不意に洗浄運転が実行されることで不都合が生じることがある。
そこで、このような不都合を回避するための洗浄運転の実行方法の具体例としての第1〜第3洗浄運転実行方法について、以下に説明する。
【0067】
〔第1洗浄運転実行方法〕
図1を参照して、第1洗浄運転実行方法では、自動洗浄制御手段Xは、洗浄タイミングになったときに、浴室1に設置されたリモコン20の表示部23に「洗浄開始スイッチを押して浴室を洗浄してください。」のメッセージを表示するなどして、洗浄タイミングになったことを利用者に通知し、同リモコン20に設けられた洗浄開始スイッチ24が押圧されて洗浄開始指令が入力されたときに洗浄運転を実行するように構成されているので、利用者の都合に応じて洗浄運転を実行することができる。
【0068】
〔第2洗浄運転実行方法〕
図1を参照して、第2洗浄運転実行方法では、リモコン20の操作部(図示せず)により利用者が浴室1を使用しない時間帯(例えば、深夜など)である浴室不使用時間帯を予め設定することができ、自動洗浄制御手段Xは、洗浄タイミングになり且つその浴室不使用時間帯になったときに、洗浄運転を自動的に実行するように構成されているので、浴室不使用時間帯に合わせて洗浄運転を実行することができる。
【0069】
〔第3洗浄運転実行方法〕
図1を参照して、第3洗浄運転実行方法では、浴室1の天井に、浴室1における人体の存在を検出する赤外線センサ25(人体検出手段の一例)が設けられ、自動洗浄制御手段Xは、洗浄タイミングになり且つその赤外線センサ25により人体の存在を検出しなくなったときに、洗浄運転を自動的に実行するように構成されているので、浴室1からの利用者の退去に合わせて洗浄運転を実行することができる。
【0070】
更に、上記夫々の洗浄運転実行方法において、洗浄運転の実行中に、浴室1に設けられた赤外線センサ25により人体の存在を検知したときや、ドア2の開閉を検出する近接スイッチ26によりドア2が開状態となったことを検出したときには、その洗浄運転を一次停止するように構成することが好ましい。
【0071】
〔別実施形態〕
(1)上記実施の形態において、噴射ノズル11を、洗浄運転を実行するための洗浄水噴射手段として設けたが、この噴射ノズル11を、給湯暖房機40から供給された温水を浴室1に噴射して利用者がその温水のミストを浴びる所謂ミストサウナのために利用しても構わない。
【0072】
(2)上記実施の形態では、浴室自動洗浄装置を、浴室暖房乾燥機50の機能の一部として構成したが、浴室暖房乾燥機50とは別の装置として設けても構わない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明に係る浴室自動洗浄装置は、浴室の衛生状態を良好なものに保ちながら運転コスト及び環境負荷の過剰増加を抑制し得る洗浄タイミングを適切に設定し、その適切な洗浄タイミングに洗浄運転を実行することができる浴室自動洗浄装置として有効に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】浴室自動洗浄装置が設置された浴室の状態を示す図
【図2】第1洗浄時期設定方法の処理フロー図
【図3】第2洗浄時期設定方法の処理フロー図
【図4】第3洗浄時期設定方法の処理フロー図
【図5】第4洗浄時期設定方法の処理フロー図
【符号の説明】
【0075】
1:浴室
4:床面
11噴射ノズル(洗浄水噴射手段)
11a床面用噴射ノズル(床面用洗浄水噴射手段)
11b全体用噴射ノズル(全体用洗浄水噴射手段)
21:湿度センサ(検出手段)
22:温度センサ(検出手段)
25:赤外線センサ(人体検出手段)
30:制御装置
X:自動洗浄制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室に洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、
前記洗浄水噴射手段を作動させて前記浴室を自動洗浄する洗浄運転を実行可能な自動洗浄制御手段とを備えた浴室自動洗浄装置であって、
前記浴室において不衛生になり易さを示す不衛生関連値を検出する検出手段を備え、
前記自動洗浄制御手段が、前記検出手段の検出結果に基づいて、前記洗浄運転を実行するタイミングである洗浄タイミングを設定するように構成されている浴室自動洗浄装置。
【請求項2】
前記検出手段が、前記浴室の湿度及び前記浴室の温度の少なくとも一方を前記不衛生関連値として検出するように構成されている請求項1に記載の浴室自動洗浄装置。
【請求項3】
前記自動洗浄制御手段が、前記不衛生関連値が高いほど前記洗浄タイミングのインターバルが短くなるように、前記洗浄タイミングを設定する請求項1又は2に記載の浴室自動洗浄装置。
【請求項4】
前記自動洗浄制御手段が、単位時間毎に前記不衛生関連値が設定値以上であるか否かを判定し、前記不衛生関連値が設定値以上であると判定した場合に加算する不衛生ポイントが設定ポイントに達した時期を前記洗浄タイミングとする請求項1又は2に記載の浴室自動洗浄装置。
【請求項5】
前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄タイミングになったことを利用者に通知し、洗浄開始指令が入力されたときに前記洗浄運転を実行するように構成されている請求項1〜4の何れか一項に記載の浴室自動洗浄装置。
【請求項6】
前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄タイミングになり且つ予め設定された浴室不使用時間帯になったときに、前記洗浄運転を実行するように構成されている請求項1〜5の何れか一項に記載の浴室自動洗浄装置。
【請求項7】
前記浴室における人体の存在を検出する人体検出手段を備え、
前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄タイミングになり且つ前記人体検出手段により前記人体の存在を検出しなくなったときに、前記洗浄運転を実行するように構成されている請求項1〜6の何れか一項に記載の浴室自動洗浄装置。
【請求項8】
前記洗浄水噴射手段として、前記浴室の床面に局所的に洗浄水を噴射する床面用洗浄水噴射手段と、前記浴室全体に洗浄水を噴射する全体用洗浄水噴射手段とを夫々備え、
前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄運転として、前記床面用洗浄水噴射手段を作動させる床面洗浄運転と、前記洗浄運転としての前記全体用洗浄水噴射手段を作動させる全体洗浄運転とを、各別に実行可能に構成され、且つ、前記床面洗浄運転を実行する前記洗浄タイミングである床面洗浄タイミングのインターバルを、前記全体洗浄運転を実行する前記洗浄タイミングである全体洗浄タイミングのインターバルよりも短く設定する請求項1〜7の何れか一項に記載の浴室自動洗浄装置。
【請求項9】
浴室に洗浄水を噴射する洗浄水噴射手段と、
前記洗浄水噴射手段を作動させて前記浴室を自動洗浄する洗浄運転を実行可能な自動洗浄制御手段とを備えた浴室自動洗浄装置であって、
前記洗浄水噴射手段として、前記浴室の床面に局所的に洗浄水を噴射する床面用洗浄水噴射手段と、前記浴室全体に洗浄水を噴射する全体用洗浄水噴射手段とを夫々備え、
前記自動洗浄制御手段が、前記洗浄運転として、前記床面用洗浄水噴射手段を作動させる床面洗浄運転と、前記洗浄運転としての前記全体用洗浄水噴射手段を作動させる全体洗浄運転とを、各別に実行可能に構成されている浴室自動洗浄装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−333909(P2006−333909A)
【公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−158844(P2005−158844)
【出願日】平成17年5月31日(2005.5.31)
【出願人】(000000284)大阪瓦斯株式会社 (2,453)
【Fターム(参考)】