説明

浴槽サウナ

【課題】家庭内の浴槽の内側に、吸盤により取り付けて利用する、浴槽サウナを提供する。
【解決手段】布状部材を升形状に構成し、開口を下にして用い、上方の閉鎖側に3個の穴を設け、首穴4、右手穴2、左手穴5とし、右手穴と左手穴の上にカバーをそれぞれ開閉自在に接着し、さらに、首穴から線状に前記右手穴と左に間在して対向側端近傍まで開口し出入り口3とし、当該出入り口の上にカバーを開閉自在に接着し出入りカバー13とし、前記升形状部材の側面外周に複数の接合部材6を接続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入浴時に、入浴者の身体を覆いサウナ効果で発汗させるために、浴槽の内壁周囲に接続固定して用いる浴槽サウナに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、身体から発汗させる方法として、特許開平8−66455に示すように、浴槽上に置く板形状の蓋に、首と両手を出す透孔を設けているのが知られている。
【特許文献1】特許開平8−66455号 しかしながら、上記文献のものは、浴槽の上に置く蓋に3つの穴を開け、首と両手を出す構造になっているので、蓋と浴槽の隙間から、水蒸気が漏れてサウナ効果が得られない致命的な欠陥があり、蓋がずれた際、首や両手をすりむいたり怪我したりする。 さらに、介助者が入浴中の患者を浴槽内で介助したり洗ったりできない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この発明はこのような従来技術を考慮してなされたもので、水蒸気の密閉性が高く、取り扱いが容易であり、怪我することもなく、入浴中の患者を介助者が介助したり洗ったり出来るサウナ袋を提供し、上記課題を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
布状部材を升形状に構成し開口を下にして用いサウナ袋とし、当該サウナ袋の上方を閉鎖側とし、当該閉鎖側に3個の穴を略三角形状態の各角に位置するように設け、前記穴の1つを首穴とし、
【0005】
サウナ袋の内側から閉鎖側を見た際に、首穴の右側を右手穴とし、首穴の左側を左手穴とし、前記右手穴と前記左手穴の上にカバーをそれぞれ開閉自在に接着し、
首穴から線状に前記右手穴と左に間在して対向側端近傍まで開口し出入り口とし、当該出入り口の上にカバーを開閉自在に接着し出入りカバーとし、前記升形状部材の側面外周に複数の接合部材を接続した浴槽サウナとした。
【発明の効果】
【0006】
浴槽に本発明を設置し給湯し入浴した際、入浴者の頭部を除く身体は浴槽サウナの内側に位置し、浴槽内の湯からの蒸気が浴槽サウナの内側に充満し入浴者の発汗を促進し、
少ない湯量で蒸気が充満するので、十分な蒸気浴として用いることが可能であり、少ない湯量で水圧がなく心臓負担が少なく、また、少ない湯量で入浴中の血圧低下で失神し溺死することが防止でき、寒冷時期の入浴でも湯に浸っていない上半身が冷えることがないので湯冷めが無く、
【0007】
入浴者の身体は頭部を除きサウナ袋の内側に位置して入浴するが、必要に応じて右手穴と左手穴から手を出して、顔の洗浄や作業が可能であり、
また、介助者は自身の手を右手穴と左手穴から浴槽サウナ内に入れ、入浴者の身体を浴室内空気に暴露することなく洗えるので、入浴者の体が冷えることが無い。
家庭の浴槽内側周囲に、接合部材で接続して設置するので簡便に設置し、折り畳んで収納できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
布状部材を升形状に構成し開口を下にして用いサウナ袋(1)とし、当該サウナ袋(1)の上方を閉鎖側とし、
当該閉鎖側に3個の穴を略三角形状態に位置して設け1個を首穴(4)とし、
【0009】
首穴(4)の右側を右手穴(2)とし、首穴の左側を左手穴(5)とし、
首穴(4)から線状に前記右手穴(2)と左手穴(5)の間を通り対向側端近傍まで開口し出入り口(3)とし、
当該出入り口(3)の上に出入りカバー(13)をサウナ袋(1)に接着部(12)で接着して覆設し、
出入り貼り付け部上(14)と出入り貼り付け部下(15)で、出入りカバー(13)を接着剥離自在に接着し、
【0010】
右手穴(2)の上に右手穴カバー(11)をサウナ袋(1)に接着部(12)で接着して覆設し、
手貼り付け部上(9)と手貼り付け部下(16)で右手穴カバー(11)を接着剥離自在に接着し、
左手穴(5)の上に左手穴カバー(10)をサウナ袋(1)に開閉自在に接着部(12)で接着して覆設し、
(9)手貼り付け部上と(16)手貼り付け部下で(10)左手穴カバーを接着剥離自在に接着し、
【0011】
浴槽(7)に湯(8)を供給した後、複数の接合部材(吸盤)(6)で浴槽(7)内壁にサウナ袋(1)を接合してサウナ袋(1)を浴槽(7)に設置し、サウナ袋(1)の下方縁を湯(8)の浸漬するように設置し水蒸気の充満を確実にする。
入浴者(17)は、出入りカバー(13)の出入り貼り付け部上(14)と出入り貼り付け部下(15)を剥離して出入り口(3)から浴槽(7)の中に入り、
首穴(4)から首を出し、出入り貼り付け部上(14)と出入り貼り付け部下(15)を接着して、出入りカバー(13)をサウナ袋(1)に接着し、サウナ袋(1)を密閉状態にしてサウナ浴を行う。
なお、出入り口カバー(13)の首穴(4)部位は半円(18)になっており、首穴(4)を完全に密閉する。
【0012】
入浴者(17)は右手穴(2)から右手で手貼り付け部上(9)と手貼り付け部下と(16)を剥離し手を出すことが出来るが、入浴中は手を出さない。
左手穴(5)から左手で手貼り付け部上(9)と手貼り付け部下と(16)を剥離し手を出し、
また、(2)右手穴から右手で手貼り付け部上(9)と手貼り付け部下と(16)を剥離し手を出し、洗顔や作業ができる。
布状部材で構成しているサウナ袋(1)は柔軟であり、介助者は手貼り付け部上(9)と手貼り付け部下と(16)を剥離し右手穴(2)と左手穴(5)から手を入れて、入浴者の体を洗ったり介助を行うことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の、(A)は斜視図、(B)は浴槽に設置した斜視図
【図2】本発明の使用状態を示す断面図
【図3】本発明の斜視図
【図4】本発明の断面図
【符号の説明】
【0014】
(1)サウナ袋
(2)右手穴
(3)出入り口
(4)首穴
(5)左手穴
(6)接合部材(吸盤)
(7)浴槽
(8)湯
(9)手貼り付け部上
(10)左手穴カバー
(11)右手穴カバー
(12)接着部
(13)出入りカバー
(14)出入り貼り付け部上
(15)出入り貼り付け部下
(16)手貼り付け部下
(17)入浴者
(18)半円






















【特許請求の範囲】
【請求項1】
布状部材を升形状に構成し開口を下にして用いサウナ袋とし、当該サウナ袋の上方を閉鎖側とし、当該閉鎖側に3個の穴を略三角形状態の各角に位置するように設け、前記穴の1つをサウナ袋の一遍側近傍に設け首穴とし、サウナ袋の内側から閉鎖側を見た際に、首穴の右側を右手穴とし、首穴の左側を左手穴とし、前記右手穴と前記左手穴の上にカバーをそれぞれ開閉自在に接着し、
首穴から線状に前記右手穴と左に間在して対向側端近傍まで開口し出入り口とし、当該出入り口の上にカバーを開閉自在に接着し出入りカバーとし、前記升形状部材の側面外周に複数の接合部材を接続した浴槽サウナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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