説明

消化器不全治療剤

【課題】 この出願発明は、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体とクルクミンおよびシムノールおよび/またはシムノールエステルを含むことを特徴とする消化器不全治療剤を投与することにより消化器不全を改善することを目的とする。
【解決手段】 この出願発明は、イソフラボンおよび/またはイソフラボン配糖体と、クルクミンおよびシムノールおよび/またはシムノールエステルを含む消化器不全治療剤に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願発明は新しい消化器不全治療剤に関する。
【背景技術】
【0002】
脳における意志の充実、即ち気力の充実は脳ホルモンと呼ばれるセロトニン、ノルアドレナリンによって支配され、この意志の充実に対応して随意筋は副腎骨髄質や神経筋上のクロム親和細胞から分泌され、副腎髄質ホルモンであるアドレナリンによって賦活される。
セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリンは生体モノアミンとよばれ、これらは、最長3時間以内にはモノアミンオキシダーゼという酵素によって酸化分解されるか又は神経組織などに再吸収されて分泌された殆どのモノアミンは作用を失う。
これはモノアミンが長時間作用することにより疲労をもたらすので、その疲労を防ぐための巧妙な人体のからくりである。
ところで、気とは人体の総ての機能を指すがその機能は大別して2種に分かれる。その一つは自律神経によって支配されている機能で各臓器、ホルモン分泌、血管などのもつ機能である。今一つは脳思考の機能と脳思考によって発せられる指令によって動く随意筋などの機能である。
中医学で補気、理気で表現されている気は前者の自律神経支配の機能のみを指すことは早くから指摘されていた。これらのどの機能をどれだけ発揮させるかの指令は脳の最下部にある延髄から発せられる。補気薬がある特定の臓器、器官だけを賦活するのではなく総ての自律神経支配の機能を賦活することを考えると、補気薬の作用点は各臓器、器官ではなくその指令発生源である延髄と考えられる。即ち、補気薬の作用は延髄からの指令発信とその伝達の強化との促進にあることになる。私達は補気薬が体内血液を臓器などに偏在させることを見出しているが、これも延髄の重要な作用の一つである血管の収縮、拡張の作用が働いて自律神経支配系に向う血管を拡張し、脳や脳支配系器官に向う血管を収縮することによって達成し、補気薬の副次的な作用として必要な部分により多くの養分を送ることを目指したものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−255823号公報
【特許文献2】特開平10−114649号公報
【特許文献3】特願2002−42639号(特許第4609875号)
【特許文献4】特開2002−204672号公報
【特許文献5】特開2002−205998号公報
【特許文献6】特開2002−255823号公報
【特許文献7】特開2002−253169号公報
【特許文献8】特開2000−103718号公報
【特許文献9】特開平10−114649号公報
【特許文献10】特表平11−500725号公報
【特許文献11】特願2002−42639号(特開2003−245054号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
年齢を重ねるにしたがって、いろいろな症状が発生する。
これらの障害の原因は脳指令の局所への伝達の不十分によるものであり、血行障害などのために発生したトラブルである。
【0005】
この出願発明は、このようなトラブルによって発生する栄養不良、消化器不全を治療することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この出願発明は、A.シムノールまたはシムノール硫酸エステル、B.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体、C.クルクミンのA、BおよびCの成分を含むことを特徴とする消化器不全治療剤に関する。
【発明の効果】
【0007】
この出願発明は、イソフラボン、コール酸またはシムノール、および辛味物質、苦味物質又は酸味物質、とくに、辛味物質を投与することによりそれらの相乗作用により、栄養不良、消化器不全に対してより早く治療、予防できる栄養剤、消化器不全治療剤を提供することができるという優れた効果がある。
【発明を実施するための形態】
【0008】
この出願発明は、辛味物質、苦味物質又は酸味物質が含まれていればよいが、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体が含まれていることが好ましく、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体は、大豆に含まれる大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体がとくに好ましい。
また、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体を使用するときは、コール酸を加えることが好ましい。
【0009】
イソフラボンおよびイソフラボン配糖体の一日の投与量は、1〜500mgが好ましく、5〜200mgがより好ましく、10〜100mgがとくに好ましい。
【0010】
この出願発明の辛味物質、苦味物質又は酸味物質は、辛味物質であることが好ましい。
辛味物質は、ウコンのクルクミン、
【化1】



トウガラシのカプサイシン、
【化2】

コショウのピペリン、
【化3】




ショウガのジンゲロン、
【化4】

ショウガの[6]−ショーガオール、
【化5】


ショウガの[6]−ジンゲロール
【化6】

であることが好ましく、クルクミンがとくに好ましい。
苦味物質は、スウェルチアマリン、ゲンチオピクリン、ロガニンが好ましい。
また、酸味物質は、クエン酸、乳酸が好ましい。
【0011】
辛味物質の一日の投与量は、1〜1000mgが好ましく、5〜300mgがより好ましく、10〜70mgがとくに好ましい。
これらの単独使用の一日の投与量は、100〜800mgが好ましく、300〜500mgがとくに好ましい。
また、十全大補湯などの扶正の効果を持つ漢方製剤又は漢方薬との併用のときの一日の投与量は、100〜200mgが好ましい。
【0012】
コール酸の一日の投与量は、1〜1000mgが好ましく、2〜300mgがより好ましく、10〜100mgがとくに好ましい。
【0013】
シムノールおよび/またはシムノールエステルの一日の投与量は、0.1〜100mgが好ましく、0.1〜50mgがより好ましく、0.3〜10mgがとくに好ましい。
【0014】
その他の成分として、医薬品一般が使用され、ビタミン類、抗生物質、抗ガン剤、ヘム鉄、プルーンエキス、生薬が使用される。
生薬としては、扶正の効果を有するもの、例えば、自律神経に支配される器官、腺、血管の機能を賦活するもの、消化を助けるものが好ましい。
【0015】
自律神経に支配される器官、腺、血管の機能を賦活する生薬は十種以上が知られており、例えば、ニンジンその他があるが、ニンジンをはじめこれらの生薬の幾つかの有効成分は既に明らかにされている。
したがって、これらの有効成分を加えることが好ましい。これらの有効成分をさらに加えることにより、人体機能賦活作用を発揮することができる。
このような生薬としては、人参(ニンジン)、党参(トウジン)、太子参(タイシジン)、西洋参(セイヨウジン)、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、山薬(サンヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、膠飴(コウイ)、黄精(オウセイ)、四葉参(シヨウジン)などがとくに好ましい。
【0016】
また、消化を助ける生薬である、サンザシ、神麹(シンキク)、ライフクシ、麦芽(バクガ)、穀芽(コクガ)、鶏内金(ケイナイキン)、阿魏(アギ)などを加えることがとくに好ましい。
【0017】
シムノールおよび/またはシムノールエステルは、鮫の胆汁に含まれている。
シムノールはつぎの構造式で表される。
【化7】




また、シムノール硫酸エステルナトリウム塩はつぎの構造式で表される。
【化8】

【0018】
また、この出願発明において用いられるもうひとつの素材は、イソフラボンおよびイソフラボン配糖体である。
大豆に含まれるこの目的のための有効成分はダイズイン(Daidzin)、グリシチン(Glycitin)、ゲニスチン(Genistin)などの数種のイソフラボン配糖体であり、また、そのアグリコンであるダイゼイン(Daidzein)、グリシテイン(Glycitein)、ゲニステイン(Genistein)などの数種のイソフラボンである。
大豆は大豆油の製造原料であるが、大豆油の需要量は大きく、その副産物である大豆粕は同時に大量に生産される。大豆粕の一部は食品原料となる大豆蛋白などの製造原料となるが主として肥料、飼料として使われその価格は極めて低い。産業廃棄物に近い大豆粕を原料として大豆イソフラボンおよび大豆イソフラボン配糖体を高い純度で廉価に製造することができる。
【0019】
この出願発明は、イノシン酸を加えることが好ましい。
【0020】
この出願発明は、奇数脂肪酸を加えることが好ましい。
奇数脂肪酸としては、トリデカノイックアシッド、ペンタデカノイックアシッド、ヘプタデカノイックアシッド、ノナデカノイックアシッドが好ましく、ペンタデカノイックアシッド、ヘプタデカノイックアシッドがとくに好ましい。
【0021】
この出願発明の栄養剤、消化器不全治療剤を投与する剤形としては、とくに限定されないが、錠剤、粉末剤、固形剤、液剤等の内服薬、座薬、注射薬その他として投与される。
また、乳糖、デンプン等の賦形剤、植物油、その他が使用される。
【0022】
以下に、この出願発明を具体的に説明する。
使用する大豆イソフラボン、大豆イソフラボン配糖体の純度は40%とした。
また、純品以外の使用するコール酸の純度は90%である。
【0023】
実施例1
散剤
クルクミン 30mg
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 800mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 2000mg
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して散剤を製造した。
【0024】
実施例2
顆粒剤
クルクミン 30mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 1500mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 2000mg
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して顆粒剤を製造した。
【0025】
実施例3
錠剤
クルクミン 30mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
結晶セルロース 適量
乳糖 140mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
タルク 3mg
合計 1120mg
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して錠剤を製造した。
【0026】
実施例4
錠剤
クルクミン 25mg
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 250mg
人参末 2000mg
乳糖 886mg
結晶セルロース 適量
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 558mg
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 55mg
合計 5600mg
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して錠剤を製造した。
【0027】
実施例5
ハードカプセル
クルクミン 30mg
シムノール 1mg
大豆イソフラボン 125mg
乳糖 218mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 6mg
合計 1150mg
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してハードカプセルを製造した。
【0028】
実施例6
ソフトカプセル
クルクミン 25mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【0029】
実施例7
ドリンク剤
クルクミン 30mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
朝鮮人参エキス 10mg
ジオウエキス 10mg
ローヤルゼリー 100mg
硝酸チアミン 10mg
リン酸リボフラビンナトリウム 5mg
塩酸ピリドキシン 10mg
無水カフェイン 50mg
エタノール 1.2L
パラオキシ安息香酸エチル 4mg
精製水 適量
合計 50mL瓶
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してドリンク剤を製造した。
【0030】
実施例8
ビタミン剤配合(ハードカプセル)
クルクミン 25mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
塩酸チアミン 25mg
塩酸ピリドキシン 10mg
リボフラビン 10mg
シアノコバラミン 12μg
ニコチン酸アミド 20mg
パントテン酸カルシウム 20mg
アスコルビン酸 60mg
L−システイン 10m
乳糖 263mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 1150mg
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してハードカプセルを製造した。
【0031】
実施例9
注射剤
クルクミン 30mg
シムノール硫酸ナトリウム塩 1mg
純品大豆イソフラボン 20mg
ブドウ糖 500mg
pH調整用10%水酸化ナトリウムでpH7にして注射用蒸留水を加えて全量5mLとしてアンプルを融封後、滅菌する。
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用して注射剤を製造した。
【0032】
実施例10
散剤
クルクミン 30mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg(1包2g1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して散剤を製造した。
【0033】
実施例11
顆粒剤
クルクミン 25mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 2700mg
トウモロコシデンプン 適量
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 4000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【0034】
実施例12
球形顆粒剤
クルクミン 30mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
乳糖 515mg
トウモロコシデンプン 適量
寒梅粉 500mg
結晶セルロース 400mg
合計 2000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して球形顆粒剤を製造した。
【0035】
実施例13
錠剤
クルクミン 30mg
コール酸 140mg
大豆イソフラボン配糖体 280mg
乳糖 4000mg
カルボキシメチルセルロースカルシウム 320mg
ヒドロキシプロピルセルロース 74mg
結晶セルロース 適量
カープレックス 30mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
合計 5484mg(1錠280mg1回5錠1日2回)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して錠剤を製造した。
【0036】
実施例14
ハードカプセル
クルクミン 25mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 9mg
合計 1153mg(1号カプセル1日4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してハードカプセルを製造した。
【0037】
実施例15
ソフトカプセル
クルクミン 30mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg(1日分4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してソフトカプセルを製造した。
【0038】
実施例16
注射剤
クルクミン 25mg
純品コール酸 20mg
純品大豆イソフラボン配糖体 20mg
ブドウ糖 1000mg
pH調整剤炭酸ナトリウム 適量
注射用蒸留水を加えて全量5mlとする。
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して注射剤を製造した。
【0039】
実施例17
ドリンク剤
クルクミン 30mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
朝鮮人参エキス 1500mg
リュウガンエキス 100mg
ゴミシ流エキス 300mg
ローヤルゼリー 150mg
リン酸リボフラビンナトリウム 10mg
エタノール 1.2ml
パラオキシ安香酸 4mg
精製水 適量
合計 50ml
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してドリンク剤を製造した。
【0040】
実施例18
顆粒剤
クルクミン 25mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
塩酸チアミン 10mg
塩酸ピリドキシン 100mg
塩酸ヒドロキソコバラミン 1.027mg
酢酸トコフェロール 100mg
乳糖 2700mg
結晶セルロース 300mg
軽質無水ケイ酸 5mg
ステアリン酸マグネシウム 10mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 4000mg
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用して顆粒剤を製造した。
【0041】
実施例19
カプセル
クルクミン 30mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ビタミンA油 4mg
コレカルシフェロール 0.005mg
酢酸トコフェロール 10mg
ビタミンC 600mg
結晶セルロース 250mg
ステアリン酸マグネシウム 6mg
トウモロコシデンプン 適量
合計 1150mg(1号カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してカプセルを製造した。
【0042】
実施例20
カプセル
クルクミン 25mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
セファレキシン 375mg
トウモロコシデンプン 適量
ステアリン酸マグネシウム 6mg
合計 855mg(2号カプセル/3個)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してカプセルを製造した。
【0043】
実施例21
ソフトカプセル
クルクミン 25mg
シムノール硫酸エステルNa 1mg
大豆イソフラボン 125mg
タラ肝油 80mg
酢酸トコフェロール 5mg
ヘプタデカン酸 30mg
イノシン酸 100mg
人参エキス 200mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg
同様に、大豆イソフラボンの代わりに大豆イソフラボン配糖体を使用してソフトカプセルを製造した。
【0044】
実施例22
ソフトカプセル
クルクミン 30mg
コール酸 60mg
大豆イソフラボン配糖体 125mg
ヘプタデカン酸 30mg
イノシン酸 100mg
ミツロウ 55mg
食用油 適量
合計 1200mg(1日分4カプセル)
同様に、大豆イソフラボン配糖体の代わりに大豆イソフラボンを使用してソフトカプセルを製造した。
【0045】
クルクミン、ジンゲロン、ショーガオールのアドレナリン分泌促進作用についての研究はなされていなかったが、鼠を使用した動物実験において顕著な血中ブドウ糖濃度の上昇を示したことからアドレナリン分泌促進作用の存在が確認された。
【0046】
実施例6のソフトカプセル剤を1日1回服用した。その結果つぎのような効果がみられた。
74才の女性が16週間服用することにより体力増強された。精力減退・慢性疲労の72才の男性が8週間服用することにより改善された。48才の男性が2週間服用することにより慢性疲労、精力減退が改善された。74才の食欲不振で激痩せし、慢性性疲労、意欲がわかない女性が、6週間服用することにより改善された。慢性疲労性症候群の54才の女性が7週間服用することにより改善された。発作性頭位変換性めまい症の43才の女性が6週間服用することにより改善された。だるさと無気力を訴えていた50才の男性が6週間服用することにより改善された。無気力、体力の無さを訴えていた36才の女性が12週間服用することにより改善された。
【産業上の利用可能性】
【0047】
この出願発明は新しい栄養剤、消化器不全治療剤に関する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
A.シムノールまたはシムノール硫酸エステル
B.大豆イソフラボンまたは大豆イソフラボン配糖体
C.クルクミン
のA、BおよびCの成分を含むことを特徴とする消化器不全治療剤。
【請求項2】
ビタミン剤を加えることを特徴とする請求項1に記載の消化器不全治療剤。
【請求項3】
人参(ニンジン)、党参(トウジン)、太子参(タイシジン)、西洋参(セイヨウジン)、黄耆(オウギ)、白朮(ビャクジュツ)、山薬(サンヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、膠飴(コウイ)、黄精(オウセイ)、四葉参(シヨウジン)、サンザシ、神麹(シンキク)、ライフクシ、麦芽(バクガ)、穀芽(コクガ)、鶏内金(ケイナイキン)、阿魏(アギ)の1種以上を加えることを特徴とする請求項1または2に記載の消化器不全治療剤。
【請求項4】
イノシン酸を加えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の消化器不全治療剤。
【請求項5】
ヘプタデカン酸を加えることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の消化器不全治療剤。

【公開番号】特開2012−193202(P2012−193202A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−155593(P2012−155593)
【出願日】平成24年7月11日(2012.7.11)
【分割の表示】特願2002−293904(P2002−293904)の分割
【原出願日】平成14年10月7日(2002.10.7)
【出願人】(501072197)有限会社大長企画 (28)
【Fターム(参考)】