説明

消火設備

【課題】簡単な構造で消火用水中の溶存酸素の脱気作業性が向上し、またランニングコストも低減される消火設備を得る。
【解決手段】この発明に係る消火設備は、スプリンクラヘッド19に接続された送水管2の内部が、加圧ポンプ5の駆動により消火用貯水槽1からの消火用水で満たされる消火設備において、密閉された消火用貯水槽1に接続され、消火用水中に窒素ガスを混入する窒素ガス供給配管8と、消火用貯水槽1に取り付けられ、消火用貯水槽1内部の上部空間の空気圧が外気圧よりも高いときに空気を外部に排出する空気逃がし弁9とを備え、窒素ガスを消火用水中に混入させて消火用貯水槽内1の消火用水中の溶存酸素を脱気させるようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スプリンクラヘッド等の消火装置と接続された送水管の内部が、例えば消火用貯水槽からの消火用水で満たされている消火設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
消火設備の送水管の内部は、給排水管のように常時水が流れているのではなく、消火用水が滞留しているので、この消火用水中の溶存酸素に起因して、消火用貯水槽、高架水槽から消火装置に至る送水管の内面での腐食は避けることができない。
【0003】
この送水管の腐食を防止することを目的として、例えば消火用貯水槽に取り付けられ消火用貯水槽内の水を外に抜き出して消火用貯水槽内に戻す循環管と、この循環管に取り付けられ消火用水中の溶存酸素量を所定値以下に低減する膜脱気装置とを備えた消火設備が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平10−118218号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記構成の消火設備では、膜脱気装置を用いて消火用水中の溶存酸素を除去しているが、消火用水に含まれた浮遊物質により膜が詰まるため、膜交換を頻繁に行わなければならず、溶存酸素の脱気作業性を良くないという問題点があった。
また、膜脱気は、膜により強制的に消火用水中の溶存酸素を除去しており、消火用水の組成は不安定な状態となり、このまま不安定で酸素を溶け込み易い状態の、脱気された消火用水が上部空間を空気で占めた消火用貯水槽に貯留されている間に、再び空気中の酸素を短時間で溶け込んでしまうので、頻繁に脱気作業を行わなければならず、ランニングコストが高いという問題点もあった。
また、貯水槽に循環管を取り付けなければならず、それだけ構造が複雑になってしまうという問題点もあった。
【0006】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、簡単な構造で消火用水中の溶存酸素の脱気作業性が向上し、またランニングコストも低減される消火設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明に係る消火設備は、消火装置に接続された送水管の内部が、加圧ポンプの駆動により消火用貯水槽からの消火用水で満たされる消火設備において、密閉された前記消火用貯水槽に接続され、前記消火用水中に窒素ガスを混入する窒素ガス供給配管と、前記消火用貯水槽に取り付けられ、消火用貯水槽内部の上部空間の空気圧が外気圧よりも高いときに空気を外部に排出する空気逃がし弁とを備え、前記窒素ガスを前記消火用水中に混入させて前記消火用貯水槽内の消火用水中の溶存酸素を脱気させるようになっている。
【0008】
また、発明に係る消火設備は、消火装置に接続された送水管の内部が、水頭差により高架水槽からの消火用水で満たされる消火設備において、密閉された前記高架水槽に接続され、前記消火用水中に窒素ガスを混入する窒素ガス供給配管と、前記高架水槽に取り付けられ、高架水槽内部の上部空間の空気圧が外気圧よりも高いときに空気を外部に排出する空気逃がし弁とを備え、前記窒素ガスを前記消火用水中に混入させて高架水槽内の消火用水中の溶存酸素を脱気させるようになっている。
【0009】
また、発明に係る消火設備は、消火装置及び圧力タンクにそれぞれ接続された送水管の内部が、加圧ポンプの駆動により消火用貯水槽からの消火用水で満たされ、消火用水の入った前記圧力タンクの内部圧力の低下により、前記消火装置、前記送水管からの消火用水の漏れが検知される消火設備において、密閉された前記圧力タンクに接続され、前記消火用水中に窒素ガスを混入する窒素ガス供給配管と、前記圧力タンクに取り付けられ、圧力タンク内部の上部空間の空気圧が外気圧よりも高いときに空気を外部に排出する空気逃がし弁とを備え、前記窒素ガスを前記消火用水中に混入させて前記圧力タンク内の消火用水中の溶存酸素を脱気させるようになっている。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係る消火設備によれば、簡単な構造で消火用水中の溶存酸素の脱気作業性が向上し、またランニングコストも低減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図に基づいて説明する。
図1はこの発明の実施の形態1の消火設備を示す構成図である。なお、図1において点線は電気回路を示している。
この消火設備では、地下に消火用水が貯留された消火用貯水槽1(以下、貯水槽と呼ぶ)が設けられている。密閉容器であるこの貯水槽1の内部には、送水管2の先端部に取り付けられたフード弁3が設けられている。送水管2には、モータ4により駆動する加圧ポンプ5が取り付けられている。
貯水槽1には、窒素ガス供給源である窒素ボンベ6からの窒素ガスが窒素ガス供給配管8(以下、窒素配管と呼ぶ)、バブリング用のノズル43を通じて消火用水中に供給される。窒素配管8には、窒素ガスの流れを制御する開閉弁7が取り付けられている。また、貯水槽1には、貯水槽1の内部空間の空気圧が所定の圧力を超えたときに、その空気を貯水槽1の外部に放出する空気逃がし弁9が取り付けられている。
なお、ノズル43は、100μmメッシュ程度のフィルータパイプであり、また貯水槽1内に複数箇所設置される。
【0012】
貯水槽1の上側には、呼び水を貯留した呼水槽11が設けられている。この呼水槽11内の呼び水は、水頭差により加圧ポンプ5の内部を常に満たしている。呼水槽11と貯水槽1とは、呼び水逃がし配管10により接続されており、呼水槽11内の呼び水は、一定の水位を超えた場合に、呼び水逃がし配管10を通じ貯水槽1の内部に放流される。
【0013】
高架水槽22まで延びた送水管2では、途中、第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20が分岐されている。第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20のそれぞれには、消火装置である、補助散水栓35及び複数個のスプリンクラヘッド19が接続されている。
また、第1のスプリンクラ配管18には、第1の流水検知装置13が取り付けられている。この第1の流水検知装置13は、二次側(下流側)が一次側(上流側)と比較して低圧のときに開く自動警報弁14、圧力計15、圧力スイッチ16及び流水検知器17を備えている。
第2のスプリンクラ配管20には、第2の流水検知装置21が取り付けられている。この第2の流水検知装置21も、第1の流水検知装置13と同様に、自動警報弁14、圧力計15、圧力スイッチ16及び流水検知器17を備えている。
第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20のそれぞれの圧力スイッチ16は、受信機33に電気的に接続されている。
【0014】
高架水槽22には、窒素ガス供給配管28(以下、窒素配管と呼ぶ)が接続されており、この窒素配管28を通じて窒素ガス供給源である窒素ボンベ26からの窒素ガスが、ノズル43を通じて高架水槽22内の消火用水中に供給される。この窒素配管28には、窒素ガスの流れを制御する開閉弁27が取り付けられている。また、高架水槽22には、高架水槽22の内部空間の空気圧が所定の圧力を超えたときに、その空気を高架水槽22の外部に放出する空気逃がし弁25が取り付けられている。
この高架水槽22の内部には、弁24が途中に取り付けられた給水管23を通じて消火用水が供給される。
【0015】
送水管2からは、途中、圧力タンク30まで延びた圧力タンク配管12が分岐されている。この圧力タンク30には、圧力タンク30の内部の圧力を測定する圧力計31及び圧力スイッチ32が取り付けられている。この圧力スイッチ32は、制御盤34と電気的に接続されている。
【0016】
第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20のそれぞれの先端部は、試験用配管38と接続されている。この試験用配管38には、第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20にそれぞれ対応して端末試験弁36、オリフィス37及び圧力計39が取り付けられている。
【0017】
次に、上記構成の消火設備の動作について説明する。
先ず、貯水槽1内に給水管(図示せず)を通じて所定の高さまで注水されて貯留された貯水槽1内の消火用水中の溶存酸素の脱気手順について説明する。
この脱気処理のときには、貯水槽1内は外気と遮断されている。
先ず、開閉弁7を開き、窒素配管8を通じて窒素ボンベ6からの窒素ガスを消火用水中に所定の時間混入させる。
この窒素ガスは、ノズル43を通じてバブリングされた状態で消火用水中に混入されるので、消火用水中に効率良く溶解する。この窒素ガスの溶解に伴い消火用水中に溶存した酸素は、消火用水中から消火用貯水槽1内の上部空間に追い出される。
そして、貯水槽1内への窒素ガスの供給に伴い、上部空間が所定の圧力を超える空気逃がし弁9が開弁し、消火用水中に溶存していた酸素ガスは、窒素ガスとともに外部に放出される。
この所定の圧力については、空気逃がし弁9は、外気との密閉、及び酸素ガスの外気への放出を目的とするものであり、所定の圧力が大きいと、それだけ消火用水中に溶存する酸素量も増大してしまう不都合が生じるので、外気よりもやや高い程度でよい。
なお、窒素配管8に取り付けた開閉弁7の開弁時間を、タイマー設定で設定してもよいし、また上記一連の動作を、プログラム化することで、無人化運転も可能である。
【0018】
この窒素ガスの溶解に伴い消火用水中に溶存した酸素が追い出されるのは、溶解度が低いガスが持つ性質のヘンリーの法則が適用されるからである。
即ち、定温では、一定量の溶媒(消火用水)に溶ける気体(酸素ガス、窒素ガス)の質量は圧力に比例することから、消火用貯水槽1内に窒素ガスを供給することで消火用貯水槽1の上部空間を占める窒素ガスの割合が酸素ガスと比較して増大する、つまり圧力が増大することから、消火用水中にはより多くの窒素ガス量は溶存し、消火用水中に溶存した酸素ガスは消火用貯水槽1の上部空間に放出される。
因みに、1atmの空気が水と接触した状態では、20℃の水中に溶ける酸素の量は、8mg/lであるが、脱気処理後では、1mg/l程度まで低下する。
【0019】
また、高架水槽22内に給水管23を通じて貯留された消火用水中の溶存酸素の脱気手順についても、貯水槽1内の溶存酸素の脱気手順と同様である。
即ち、開閉弁27を開き、窒素ボンベ26からの窒素ガスを、窒素配管28を通じて密閉された高架水槽22内に貯留された消火用水中に所定の時間混入させる。この窒素ガスの溶解に伴い消火用水中に溶存した酸素は、消火用水中から追い出され、空気逃がし弁25を通じて、窒素ガスとともに外部に放出される。
なお、窒素配管28に取り付けた開閉弁27の開弁時間を、タイマー設定で設定してもよいし、また上記一連の動作を、プログラム化することで、無人化運転も可能である。
【0020】
このようにして、脱気処理され、消火用貯水槽1内に貯留された消火用水は、常に呼水槽11内の呼び水で満たされた加圧ポンプ5の駆動により、送水管2、自動警報弁14を通じて第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20内に所定の圧力下で満たされる。所定の圧力に達すると、圧力スイッチ16からの信号は、受信機33を通じて制御盤34に送られる。この制御盤34では、モータ4に通電停止の信号が出され、加圧ポンプ5の運転は停止される。
運転停止後は、第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20内の消火用水は、送水管2に取り付けられた逆止弁49の働きにより消火用貯水槽1内に逆流することなく、所定の圧力下で満たされた状態が維持される。
【0021】
また、例えば、年に1回の消火設備の点検では、端末試験弁36が開弁される。この開弁により、第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20内に所定の圧力下で満たされた消火用水は、外部に放出され、それに伴う第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20内の圧力低下を圧力スイッチ16が検出する。そして、この圧力スイッチ16からの信号は、受信機33を通じて制御盤34に送られる。この制御盤34では、モータ4に運転信号が出され、加圧ポンプ5が駆動することで、消火設備が正常であることが確認される。
【0022】
また、火災発生により、何れかのスプリンクラヘッド19が熱により開放されると、スプリンクラヘッド19からは消火用水が放出される。その結果、第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20内の圧力低下を圧力スイッチ16が検出し、この圧力スイッチ16からの信号により、加圧ポンプ5が駆動し、消火用貯水槽1内の消火用水は、引き続きスプリンクラヘッド19を通じて外部に放出される。
また、高架水槽22内の消火用水も、水頭差により同時にスプリンクラヘッド19を通じて外部に放出される。
なお、消火用貯水槽1には水位計を設けることが望ましい。
【0023】
消火用水が放出し、火災が鎮火された後、熱により開放されたスプリンクラヘッド19については、新規なスプリンクラヘッド19と交換される。
そして、脱気処理され、消火用貯水槽1内に貯留された消火用水は、加圧ポンプ5の駆動により、再び送水管2、自動警報弁14を通じて第1のスプリンクラ配管18及び第2のスプリンクラ配管20内に送られ、所定の圧力下で満たされた状態で滞留する。
【0024】
以上説明したように、この実施の形態による消火設備によれば、窒素配管8を通じて窒素ガスを消火用水中に混入させて貯水槽1内の消火用水中の溶存酸素を脱気させており、簡単な構造で、既存の貯水槽1を利用して脱気処理を簡単な作業で行うことができる。
また、貯水槽1内に貯留されている消火用水は、窒素ガス割合がリッチな空気で占められた上部空間で覆われているので、貯留中に再び酸素ガスが消火用水中に溶存する量は大幅に低減され、それだけ脱気処理頻度も低減され、ランニングコストも低減される。
【0025】
また、窒素配管28を通じて窒素ガスを消火用水中に混入させて高架水槽22内の消火用水中の溶存酸素を脱気させており、簡単な構造で、既存の高架水槽22を利用して脱気処理を簡単な作業で行うことができる。
また、高架水槽22内に貯留されている消火用水は、窒素ガス割合がリッチな空気で占められた上部空間で覆われているので、貯留中に再び酸素ガスが消火用水中に溶存する量は大幅に低減され、それだけ脱気処理頻度も低減され、ランニングコストも低減される。
【0026】
また、窒素配管8,28の先端部には、バブリングにより窒素ガスを消火用水中に溶存させるバブリング用のノズル43が取り付けられているので、安価に簡単な構造で気液混合を行うことができる。
【0027】
なお、上記の実施の形態では、貯水槽1及び高架水槽22の両方において、窒素ガスを用いて脱気処理を行った例について説明したが、貯水槽1内の消火用水を高架水槽22内に送水管2を介して送るようにした場合には、高架水槽22での脱気処理は不要となる。
【0028】
また、圧力タンク30に消火用水中に窒素ガスを混入する窒素ガス供給配管を接続し、また圧力タンク30に圧力タンク30内部の上部空間の空気圧が外気圧よりも高いときに空気を外部に排出する空気逃がし弁を取り付けることで、窒素ガスを消火用水中に混入させて圧力タンク30内の消火用水中の溶存酸素も脱気させるようにしてもよい。
【0029】
また、この発明は、貯水槽1、高架水槽22及び圧力タンク30の何れにも窒素ガスを用いて脱気処理を行う消火設備にも適用できるし、また何れか一つのみに適用した消火設備であってもよい。
また、窒素ガス供給源として、搬送可能で安価な窒素ボンベ6,26を用いて説明したが、勿論このものに限定されるものではなく、要は貯水槽1、高架水槽22及び圧力タンク30に窒素ガスを供給できるものであればよい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】この発明の実施の形態1の消火設備を示す構成図である。
【符号の説明】
【0031】
1 消火用貯水槽、2 送水管、5 加圧ポンプ、6 窒素ボンベ(窒素ガス供給源)、7,27 開閉弁、8,28 窒素ガス供給配管、9,25 空気逃がし弁、19 スプリンクラヘッド(消火装置)、22 高架水槽、30 圧力タンク、43 ノズル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
消火装置に接続された送水管の内部が、加圧ポンプの駆動により消火用貯水槽からの消火用水で満たされる消火設備において、
密閉された前記消火用貯水槽に接続され、前記消火用水中に窒素ガスを混入する窒素ガス供給配管と、
前記消火用貯水槽に取り付けられ、消火用貯水槽内部の上部空間の空気圧が外気圧よりも高いときに空気を外部に排出する空気逃がし弁とを備え、
前記窒素ガスを前記消火用水中に混入させて前記消火用貯水槽内の消火用水中の溶存酸素を脱気させることを特徴とする消火設備。
【請求項2】
消火装置に接続された送水管の内部が、水頭差により高架水槽からの消火用水で満たされる消火設備において、
密閉された前記高架水槽に接続され、前記消火用水中に窒素ガスを混入する窒素ガス供給配管と、
前記高架水槽に取り付けられ、高架水槽内部の上部空間の空気圧が外気圧よりも高いときに空気を外部に排出する空気逃がし弁とを備え、
前記窒素ガスを前記消火用水中に混入させて高架水槽内の消火用水中の溶存酸素を脱気させることを特徴とする消火設備。
【請求項3】
消火装置及び圧力タンクにそれぞれ接続された送水管の内部が、加圧ポンプの駆動により消火用貯水槽からの消火用水で満たされ、消火用水の入った前記圧力タンクの内部圧力の低下により、前記消火装置、前記送水管からの消火用水の漏れが検知される消火設備において、
密閉された前記圧力タンクに接続され、前記消火用水中に窒素ガスを混入する窒素ガス供給配管と、
前記圧力タンクに取り付けられ、圧力タンク内部の上部空間の空気圧が外気圧よりも高いときに空気を外部に排出する空気逃がし弁とを備え、
前記窒素ガスを前記消火用水中に混入させて前記圧力タンク内の消火用水中の溶存酸素を脱気させることを特徴とする消火設備。
【請求項4】
前記窒素ガス供給配管の先端部には、バブリングして窒素ガスを前記消火用水中に溶存させるノズルが取り付けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の消火設備。
【請求項5】
前記窒素ガス供給配管には、開閉弁が取り付けられており、この開閉弁の開弁時間は、タイマーにより設定されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の消火設備。

【図1】
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【公開番号】特開2008−35949(P2008−35949A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−210961(P2006−210961)
【出願日】平成18年8月2日(2006.8.2)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】