説明

消費者製品の評価および選択方法

消費者製品のための製品評価および選択方法が記載される。前期方法は、製品で処理する皮膚の実際のイメージと、人工的に変換した皮膚のイメージを比較することにより、消費者の皮膚に対する消費者製品の有効性を実演することを含む。前期方法はまた、製品のパフォーマンスにおける差異に関するシンボルの割り当てを含み、前記シンボルを製品選択において消費者を助けるために使用してよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消費者製品の評価および選択方法に関する。より詳細には、本発明は、製品で処理した皮膚の実際のイメージと、例えばデジタル変換したイメージとを比較することにより、消費者の皮膚における消費者製品の効果を示すことを含む、評価方法に関する。本発明はまた、製品の選択において消費者を助けるために、製品の差異の評定、および前記差異に関するシンボルの割り当ても含む。
【背景技術】
【0002】
多くの消費者、特にベビーブーム世代は、自分の外見に関心がある。特に消費者は、顔面における、および顔面の周辺における皮膚の特性に関心がある。明るさ、暗さ、しわ、乾燥、および不均一な色素過剰を含む皮膚の特性は、消費者が関心をもつ複数の特性である。
【0003】
多くの市販されている皮膚製品を消費者は使用することができ、そのように使用できる製品は、しばしば使用後の皮膚における明確な差異を示すのに、数カ月かかる。この結果、消費者が製品を比較し、利益をもたらすであろう製品を選択することを支援する迅速で便利なシステムが必要とされている。
【0004】
それゆえ本発明は、消費者製品の評価および選択方法に関する。本発明により、製品で処理した皮膚の実際のイメージと、例えばデジタル変換したイメージとを比較することにより生まれた情報に基づく製品比較が可能となる。本発明はまた、製品の選択において消費者を助けるために、製品の違いの評定、および前記違いに関するシンボルの割り当ても含む。
【0005】
付加情報
消費者製品を評価するための努力が開示されている。US 6 959 119には、デジタル変換した消費者の皮膚のイメージを示す方法が記載されている。
【0006】
皮膚の色分布を評定するための他の努力が開示されている。US 2004/0261280 A1には、カラールーラー(color ruler)装置、方法、およびキットが記載されている。US 2007/0086651 A1には、皮膚の欠陥を特徴づける方法および装置が記載され、WO 2008/028893 A1には、皮膚の損傷を測定する方法が記載されている。
【0007】
製品を評定するためのさらに他の努力が開示されている。US 6 734 858には、電子的インターフェースを介してイメージをエージング(aging)し、利点を示すための方法が記載されている。
【0008】
皮膚を評定するためのさらに他の努力が開示されている。JP 2007-252891およびJP 2002-330943(要約)には、それぞれ年齢および美容のための皮膚の評価方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】US 6 959 119
【特許文献2】US 2004/0261280 A1
【特許文献3】US 2007/0086651 A1
【特許文献4】WO 2008/028893 A1
【特許文献5】US 6 734 858
【特許文献6】JP 2007-252891
【特許文献7】JP 2002-330943
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記の付加情報はいずれも、消費者製品用の評価および選択方法であって、製品で処理した皮膚の実際のイメージを、例えばデジタル的に改変されたイメージと比較することにより生まれた情報に基づく製品比較が可能となる方法は記載していない。さらに、上記の付加情報はいずれも、製品の選択において消費者を助けるための、シンボルに関する製品の違いの評定は記載していない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
第一の態様において、本発明は、
(a) 消費者の未処理皮膚を解析する工程、
(b) 製品で未処理皮膚を処理し、処理皮膚を生成する工程、ならびに
(c) 未処理皮膚を処理皮膚を比較する工程であって、前記未処理皮膚および処理皮膚を比較してシンボルに関する違いを得る工程
を含む、消費者製品の評価方法に関する。
【0012】
第二の態様において、本発明は、
(a) 消費者の未処理皮膚を解析し、未処理皮膚を所望の結果のために人工的に変換し、人工変換皮膚を生成する工程、
(b) 製品で未処理皮膚を処理し、処理皮膚を生成する工程、ならびに
(c) 処理皮膚を人工変換皮膚と比較してシンボルに関する違いを取得する工程
を含む、消費者製品の評価方法に関する。
【0013】
第三の態様において、本発明は、違いに関連するシンボルを割り当て、シンボルを製品の販売に利用する、複数の製品において、本発明の第一または第二の態様に記載の方法を繰り返すことを含む、消費者製品の販売方法に関する。
【0014】
第四の態様において、本発明は、青色光変換で皮膚の均一性を評定することに関する。
【0015】
本明細書において、解析することは、例えば、拡大鏡のような視覚補助を伴って、もしくは伴わないで、皮膚の一部を視覚的に試験することにより、評定することを意味する。解析することはまた、例えば、写真およびイメージ解析を使用することによる、デジタル解析も含む。そのような解析は、色の均質、美容、輝度、光沢、質感、自然さ、孔径ならびに水分含量を含む、皮膚の特質または特徴に関することが意図される。本明細書において、皮膚は、顔面、首、胸、背中、腕、手、脚、頭皮、足、臀部、および腹部の皮膚を含むことが意図される。人工変換は、活性剤(すなわち化合物)を使用して意図した結果を生み出すことを含まない方法により改変することが意図される。そして、人工変換は、所望の最終結果を生み出すためのメークアップのような覆いを適用すること、あるいは、例えば光、レンズ、鏡および/または(イメージ計算を使用する)デジタル変換を含むイメージ変換を使用して、所望の外見を生み出すことを含む。皮膚自体、皮膚の写真イメージ、および/または両方を変換してもよい。本明細書において、シンボルは、差異、特に人工変換皮膚に対する比較においてある製品と他の製品のパフォーマンスの間で知覚される差異を同定するために使用されてよい、数、形状、エンブレムなどを含む。そのようなシンボルは、(記載および/または口説の)広告、ならびに製品において使用されてよい。本明細書において、青色光変換は、(人工的に)赤色光(すなわち約630 nmから約670 nmの波長を有する光)をそれに加えることによる、その写真を含む、皮膚のイメージを変換する、青色光(すなわち約440 nmから約490 nmの波長を有する光)の利用が意図される。本明細書において、均一性は、皮膚の色の空間的均質が意図される。皮膚のイメージは、皮膚の観察、または写真再生のようなその再生の観察により生み出されるイメージが意図される。製品で処理することは、局所的に適用される、摂取される、注射される製品、可視光または紫外線または両方の照射を介して適用される製品、ならびに微小針または超音波を使用するもののような物理的機器で処理して適用されるまたは適用した結果生ずる製品を含む。本明細書において、製品は、皮膚上に残留する(leave on)製品、並びに洗い落とされる(wash off)製品を含む。本明細書において、含むとは、本質的による、およびからなることを含むと意図される。別途特定して述べられなければ、規定される全ての範囲は、その中に含まれる全ての範囲を含むと意図される。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明で評定されてよい皮膚の特徴のタイプに関する唯一の制限は、特徴が典型的に人に関するタイプであることである。本発明を実行する際に、色の均一性を改善するように設計された製品またはレジメンで処理する前に、典型的にはヒトの身体上、好ましくは顔面上の未処理皮膚を、色の均一性のような目標とする特徴について、評定および解析する。評定は、皮膚に直接行っても、その写真であってもよい。評定に関わるパネリストは、一般に目標とする皮膚の特徴に関連して一連の質問を尋ねられ(すなわち、調査され)、そのような質問は、例えばパネリストの伸長、体重、性別、年齢、食事、国籍、皮膚の状態および/または所望の皮膚科依然に関連してよい。
【0017】
調査の間に提供されるいずれかの回答を含む、評定より回収される情報は、例えば、色の均一性のような目標とする特徴を改善するためにパネリストが利用するために推奨される製品をもたらしてよい。推奨される製品の利用に続き、結果生じる処理皮膚を、製品効率および全体のパフォーマンスに関して評定する。処理前および処理後に生じるいずれかおよび全ての情報を、好ましくはデータベースに保管および保持し、市販製品にたいするシンボルに関して使用することができる。
【0018】
典型的には、製品を使用して処理皮膚を得る場合、製品は一度、または、その中に含まれる全ての範囲を含む、約1分から約12ヶ月の期間、最も好ましくは、約2分から約4ヶ月の期間使用される。上記に加えて、未処理皮膚またはそのいずれかの写真もしくはイメージを、製品の使用に独立して、人工的に変換して、目標とする特徴に関連するように、所望の消費結果を得ることができる。好ましい実施態様において、人工変換からの結果をその後、処理皮膚の評定からの結果と比較する。最も好ましい実施態様において、処理皮膚と人工変換皮膚が、パネリストの同一の部位/身体の一部に由来するように処理されるのとは独立に、解析の目標となる皮膚を、人工的に変換する。評定は、パネリストにより実行され、それにより自己評定試験であってよく、あるいは、製品を使用していてもいなくてもよいオブザーバー、または、製品および人工変換をその皮膚に行っているパネリストではないが、皮膚の評定におけるトレーニングおよび試験を伴う個人である、訓練されたグレーダー(trained grader)でありうる個人により実行されてよい。
【0019】
製品を評定する場合、典型的には少なくとも約10人のパネリスト、好ましくは約15人から約150人のパネリスト、最も好ましくは約50人から約100人のパネリストが単一製品の評価に参加する。例えば、競合者からの皮膚を明るくする製品を評定する場合、行うまたは実行される評定は、同一のパネリストに適用される異なる製品の結果であることが好ましい。それゆえ、第一の製品を、例えば、パネリストの右ほほに適用してよく、第二の製品を同一のパネリストの左ほほに適用してよい。そして、少なくとも約10人のパネリストの対応する領域の皮膚に製品を適用することにより、製品Aを、製品Bと比較してよい。これにより、非常に正確な二者間の比較をすることができる。好ましい実施態様において、同一の特徴を標的とする少なくとも2つの製品を比較し、最も好ましくは、同一の特徴を標的とする約2から約10の製品を比較する。さらに別の好ましい実施態様において、式
Q(i,j) = X * P1 (i,j) + (1-X) * P2 (i,j)
[前記式中、iおよびjはピクセルを定義し、P1およびP2は2つのインプットイメージであり、P2はまた定数である可能性があり、Xは、各インプットイメージのアウトプットイメージに対する影響を決定する混合比または変換レベルである]
による算術的混合により、複数の変換レベル(例えば、7から12%または13から18%)で、人工変換皮膚で処理する間、複数の時間点(例えば、0から30週の間、好ましくは0から20週の間)で、皮膚間の比較がなされる。
【0020】
本発明で使用される製品は、人で使用されてよい程度のみに限定される。そのような製品は、例えば、ナイアシンアミドのような皮膚美白剤、および/またはヒドロキノン、レゾシノールおよびその誘導体、レチノイド、共役レチノイド酸、ペトロセリン酸、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸、ペルオキシド、芳香剤、植物抽出物、表面活性剤、保湿剤、増粘剤、水、シリコーン、溶媒、日焼け止め剤、ビタミン、他のニコチンアミド、茶もしくは茶固形物、抗にきび剤、保存剤、および当業者が認識するそれらの組み合わせのいずれかを含むことができる。
【0021】
試験する各製品の効率またはパフォーマンスに関するシンボルを割り当てることは本発明の範囲内であり、未処理皮膚を人工的に、消費者(すなわちパネリスト)の所望の結果に変換し、製品を使用することにより得られる実際の結果と比較することが好ましい。例示的な目的および明確性のために、消費者/パネリストは、彼または彼女が改善したい、ほほ回りの色の均一性のような特定の顔面特性を選択してよい。人工変換を、消費者のほほの一方または両方で使用して、所望の結果を得てよい。続けて、一社の製品をパネリストの一方のほほに使用し、二番目の社の製品を、同一のパネリストの反対側のほほに使用する。その後得られる結果を、パネリストにより同定される所望の結果に類似するよう選択される人工変換皮膚と比較されてよい。全てのパネリストが、レジメンを完了し、処理皮膚を、所望の人工変換皮膚と比較するのに続いて、得られた結果を統計的に解析し、広告および製品の販売に使用してよい、認識される相違(デルタ)が得られる。
【0022】
好ましい実施態様において、パネリスト、オブザーバー、またはグレーダーに二択の質問を尋ねることにより結果を得る。そのようなパネリストまたはグレーダーは、例えば、どのイメージがより均一な色を有するか、あるいはどのイメージがよりしわおよび孔が少ないかを尋ねられてよい。別の好ましい実施態様において、人工変換皮膚からの変換イメージと、処理皮膚のイメージの両方において、(例えば、Media Cybernetics and ITT Visual Information Solutionsにより市販されているもののような)慣用的なイメージ解析法を使用して結果を得る。
【0023】
本発明で使用してよいデータ解析は、消費者製品を評定する際に一般に認識される程度にのみ限定され、処理皮膚と変換皮膚との間の認識差異の数的な見積を提供する。説明的事例は、D−プライム、R−インデックス、コーエンのD(Cohen's D)およびT検定(T-statistic)を含む。
【0024】
未処理皮膚の人工変換に関して、同じことが、US 6 959 119 B2に記載されているようにイメージをデジタル変換することにより、ならびにPrototyping and Transforming Facial Textures for Perception Research, IEEE computer Graphics and Applications, Vol. 21, pp. 42-50, 2001に記載されているように平均技術を使用することにより達成され、これらの開示は、本明細書に参照して取り込まれる。好ましい実施態様において、本発明が標的とする特徴は、皮膚の色の均一さである。別の好ましい実施態様において、そのような不均一な色の皮膚の人工変換を、青色光を使用し、イメージを通して算術的赤色光を青色光チャンネルに導入し、所望の人工変換イメージを作り出すことにより達成する。典型的には、本明細書で青色光変換と同定されるこの方法は、その中に含まれる全ての範囲を含む、青色光チャンネルにおける約0.5%から約60%、好ましくは約3%から約40%、最も好ましくは約6%から約30%の赤色光を必要とするであろう。
【0025】
本発明で取得され、本明細書で規定される評定の結果であるアウトプットまたは認識される差異は、特定の製品が、他の製品に対してどのようなパフォーマンスを有するかという点において認識される差異を、消費者に伝えるためのシンボルに関連してよい。説明のために、製品Aと製品Bが皮膚の質感を改善する能力について評定される場合、関連するいずれのパネリストも、分析され、彼女の好みに適した外観に人工変換される未処理皮膚を有し、ここで人工変換は各パネリストに均等に適用されるであろう。
【0026】
製品AおよびBによる処理(すなわち、各パネリストに同一のレジメン)に続いて、製品で処理された皮膚および人工変換皮膚において認識される差異は、シンボルをもたらす。例えば、1または星は、人工(高度に望ましい)変換皮膚の外観に非常に近い皮膚をもたらす製品を意味しうる。5または四角は、人工変換皮膚と比較して、約50パーセント改善した皮膚をもたらす製品を意味しうる。0または丸は、未処理皮膚および/または人工変換皮膚と比較して、改善がなかったことを意味しうる。
【0027】
使用されるシンボル、およびそのようなシンボルに関連する製品を、雑誌広告またはテレビもしくはラジオコマーシャルのような当業者に認識される広告に記載してよい。そのようなシンボルは、本発明を利用し、それにより消費者が広告によく接する場合、シンボルを連想することができる、会社の製品に印象付けられる。あるいは、購入前に消費者がシンボルと連想することができるように、店舗で製品の近くに鍵となるものまたは広告を設置してよい。
【実施例】
【0028】
実施例は、本発明の理解を容易にするために提供される。実施例は、請求の範囲を限定することを意図するものではない。
【0029】
実施例1
49人のパネリストに対して、所望の色の均一性を有する顔面のイメージ(すなわち人工変換皮膚)を得るために、青色光変換を実行した。変換を、10%および18%の赤色チャンネルを青色チャンネルに混合することにより実行した。ヒドロキノン(4%)を含む製品が、皮膚科医により49人のパネリストに処方された。製品は、12週間の間、一日一回家庭で使用され、パネリストの顔面に適用された。製品適用の完了後、パネリストは顔面選択試験において彼らの写真を評価した。0週(すなわち製品の最初の適用前)において、10%および18%の変換は、未処理皮膚と比較して、それぞれ約1.4および2.3のD−プライム値を有していた。処理の5週間後、10%および18%の変換は、処理皮膚と比較して、それぞれ約0.6および1のD−プライム値を有していた。処理の8週間後、10%および18%変換に対するD−プライム値は、それぞれ0.1および0.6であった。12週間後、処理皮膚と、人工変換皮膚(10%および18%)との間で、本質的な差異は見られなかった。本明細書で得られるD−プライム値を使用して、皮膚美白化製品のような消費者製品のマーケッティングおよび広告を支援するシンボルを伴うシステムを作り出してよい。独立変数として変換レベルと時間点を有する双線形モデルに近似した後、12週間で試験した製品が青色光変換の13%の効率を達成したことが観察された。
【0030】
実施例2
実施例2の手順は、2つの市販の非処方皮膚美白化製品を、それぞれパネリストの顔面の反対側に適用する試験において評定した点を除いて、実施例1に記載されたものと同等の方法で実行した。12週間処理後の写真と変換との間の二択(自己評定)を、青色光変換により、および14%赤色チャンネルの青色チャンネルへの混合により実行した。処理12週間後の各製品に対して得られたD−プライム値は約0.4であり、12週間後に、製品は類似した皮膚美白パフォーマンスを有することを示した。そのようなD−プライム値を使用して、非処方消費者製品の消費者製品のマーケッティングおよび広告を支援するシンボルを伴うシステムを作り出してよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの製品を評価するための方法であって、
(a) 消費者の未処理皮膚を解析し、所望の結果が得られるよう未処理皮膚を人工的に変換し、人工変換皮膚を生成する工程、
(b) 製品で未処理皮膚を処理し、処理皮膚を生成する工程、ならびに
(c) 処理皮膚を人工変換皮膚と比較する工程であって、前記処理皮膚および人工変換皮膚を比較してシンボルに関連する相違点を取得する工程
を含む方法。
【請求項2】
前記製品が、残留する製品または洗い落とされる製品である、請求項1に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項3】
前記未処理、処理、および人工変換皮膚を、イメージ解析により、または写真を通して視覚的に解析する、請求項1または2に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項4】
前記未処理皮膚を、デジタル変換で、または光、レンズ、鏡、メークアップもしくは写真のモーフィングを使用する変換で人工的に変換する、請求項1から3のいずれか一項に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項5】
前記未処理皮膚を、注射する、摂取する、局所的に適用する、照射を使用して適用する、または物理的機器で適用するために適している製品で処理する、請求項1から4のいずれか一項に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項6】
前記製品が、ナイアシンアミドを含む皮膚美白化製品である、請求項1から5のいずれか一項に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項7】
前記相違点を、D−プライム解析で統計的に解析する、請求項1から6のいずれか一項に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項8】
少なくとも2つの前記消費者製品を評価し、前記人工変換皮膚と比較する、請求項1から7のいずれか一項に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項9】
皮膚の色の均一性を得るために前記製品を評価する、請求項1から8のいずれか一項に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項10】
前記未処理皮膚を、色の均一性について評定し、かつ青色光変換で人工的に変換する、請求項9に記載の少なくとも1つの製品を評価するための方法。
【請求項11】
(a) 消費者の未処理皮膚を解析し、未処理皮膚を所望の結果のために人工的に変換し、人工変換皮膚を生成する工程、
(b) 前記製品で未処理皮膚を処理し、処理皮膚を生成する工程、
(c) 前記処理皮膚と前記人工変換皮膚と比較してシンボルに関する相違点を取得する工程、ならびに
(d) 製品上の前記シンボル、広告を伴う前記シンボル、またはその両方を使用して、製品をマーケティングおよび/または販売する工程、
を含む、製品をマーケティングまたは販売するための方法。
【請求項12】
複数の製品が解析され、かつ生み出される全ての相違点が、購入前に消費者が依存するシンボルに関連する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記製品が、局所適用される消費者製品である、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記未処理皮膚が青色光変換で人工的に変換される、請求項11から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
色の均一性を改善するために前記未処理皮膚の写真を変換するための方法であって、
(a) 処理する皮膚を同定する工程、および
(b) 未処理皮膚の写真を、赤色光を青色光チャンネルに混合することにより、青色光変換する工程
を含む方法。
【請求項16】
0.5%から60%の赤色光を青色光チャンネルに混合する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
(a) 消費者の未処理皮膚を解析する工程
(b) 製品で前記未処理皮膚を処理し、処理皮膚を生成する工程、および
(c) 前記処理皮膚と人工変換皮膚と比較する工程であって、前記処理皮膚および人工変換皮膚を比較してシンボルに関連する相違点を取得する工程
を含む、消費者製品を評価する方法。

【公表番号】特表2012−510837(P2012−510837A)
【公表日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−539028(P2011−539028)
【出願日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際出願番号】PCT/EP2009/066322
【国際公開番号】WO2010/066633
【国際公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【出願人】(590003065)ユニリーバー・ナームローゼ・ベンノートシヤープ (494)
【Fターム(参考)】