説明

消雪用散水ノズル

【課題】ノズル本体と、水量調整機構部と、複数の散水路を備えてノズル本体の上方に水封装着する散水体で構成される消雪用散水ノズルにおいて、一部の散水路に目詰まりによる障害(他の散水路からの多量散水)及び目詰まり解消後のノズル体内の砂の残留障害を解決する。
【解決手段】散水路Cの途中から散水路より同径若しくは大径の横孔26を、水室部の水封個所より上方位置に穿設すると共に、散水体(リング体2)をノズル本体1に装着した際に、ノズル体の水室部内面と散水体外周面との間に前記横孔の内径に対応する水路部B、及びノズル本体と散水体の上面境界に前記水路部と連通する放水部(放水間隙D、放水口E)を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消雪道路に使用される消雪用散水ノズルに関するもので、特に散水路の目詰まり問題の解消に関するものである。
【背景技術】
【0002】
消雪道路は、道路面下に融雪水を供給する給水管を埋設し、給水管からの融雪水を道路面に散布する散水ノズルを適当間隔毎に設置してなるものである。この消雪用散水ノズルは、従前より種々の構造のものが知られているが、基本的には給水管と接続する給水部と、給水部と通ずる水室部と、水室部から上方へ放射状に形成された散水路(散水孔)とを有するノズル本体に、給水部と水室との間に水量調整並び遮断を行う水量調整機構を介設してなるものである。
【0003】
特に本願の対象となる消雪用散水ノズルは、給水部と水室部を備えると共に、水室部上部を開口したノズル本体と、散水路(散水孔)を有すると共に、前記ノズル本体の上方開口部に装着される散水体とを備えたものである(特許文献1,2参照)。
【0004】
また路面に埋設設置される散水ノズルは、散水路(散水孔)に砂が入り込み、目詰まりが生ずることがしばしば見受けられる。このため従前においては、特許文献3(特開2001−226930号公報)に開示されているように、散水孔に清掃針を差し入れて、砂を散水孔から除去することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−276748号公報。
【特許文献2】特開2009−185474号公報。
【特許文献1】特開2001−226930号公報。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
路面に埋設設置される散水ノズルにおいて、一部の散水路に砂が入り込み、目詰まりが生ずると、当該散水ノズルにおいては、他の散水路の散水圧力が高まり、散水の吹き出し距離が大きくなって歩行者の障害になったり、散水量が偏った状態となって、路面消雪が効率的に行われない等の不都合な状態となる。而も当該状態は目詰まりが解消されるまで継続することになる。
【0007】
また目詰まり解消処置は、詰まった散水路に清掃針を押し込み散水路から砂をノズル本体の水室内に押し込むことになり、微細な砂片は散水路から噴射されて外部に放出されるが、大きな砂片は、そのまま水室内に留まり、水室内方から散水路の入口個所や散水路内に引っ掛って、新たな目詰まりを生じさせてしまう虞もある。
【0008】
そこで本発明は、一部の散水路に目詰まりが生じたとしても、目詰まりが生じていない散水路からの多量散水を解消すると共に、再度の目詰まりの発生を防止し、また目詰まり解消後の砂の排出も容易に行われる新規な散水ノズルを提案したものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明(請求項1)に係る消雪用散水ノズルは、下方に給水管と接続する給水部、及び上方に上部を開口して水室部を設けたノズル本体と、水室部と給水部との間で水量調整を行う調整弁を備えた水量調整機構部と、複数の散水路を備え、前記ノズル本体の水室部上方開口個所に水封装着する散水体で構成される消雪用散水ノズルにおいて、散水路の途中から散水路より同径若しくは大径の横孔を、水室部の水封個所より上方位置に穿設すると共に、散水体をノズル本体に装着した際に、前記ノズル体の水室部内面と散水体外周面との間に前記横孔の内径に対応する水路部、及びノズル本体と散水体の上面境界に前記水路部と連通する放水部が形成されるようにしてなることを特徴とするものである。
【0010】
而して給水管から供給された融雪水は、調整弁を通過して水室部に入り、散水路から路面に噴射されるもので、噴射方向は、当該路面の融雪に最適な噴射方向となるように噴射孔を設けたノズルを採用しているものである。前記の融雪水の噴射に際しては、散水路内をある程度の速度を以て融雪水が流れることになるので、散水路の途中に設けた横孔には融雪水が流れ込まなく、各散水路から適切な融雪水噴射が行われる。
【0011】
そして一部の散水路に目詰まりが生ずると、当該散水路での融雪水の流れが止まるので、融雪水は、横孔から水路部に流れ込み、放水部から外部に散水されることになる。
【0012】
従って散水路の一部に目詰まりが生じても、目詰まり散水路へ融雪水は、横孔から水路部を通過して、放水部から路面に放出されるので、目詰まりが生じている散水路以外の散水に大きな影響を与えることなく、当該散水路の融雪水噴射が適切に継続されることになる。
【0013】
更に目詰まり解消のために、清掃針を目詰まり散水路に差し入れ、目詰まりの原因となっている砂粒を水室部方向へ押し込むと、当該砂粒は、融雪水の流れに乗って散水路内径と同径若しくは大径の横孔から水路部に入り込み、水室部内に砂粒が残留することを防止しているものである。
【0014】
また本発明(請求項2)に係る消雪用散水ノズルは、前記のノズルにおいて、水路部の底面が横孔より下方に位置してなるもので、水路部に入った目詰まり原因の砂粒を、水路部の底面に沈下させておくことで、水路部から逆流時(特に清掃針の引き抜いた瞬間)に、前記砂粒が散水路に流れ込むことを阻止するものである。
【0015】
更に本発明(請求項3)に係る消雪用散水ノズルは、前記のノズルにおいて、放水部を、横孔と対応する大きさの放水口としてなるもので、横孔に清掃針を差し入れた状態を少し維持すると、融雪水は、横孔から水路を通過して放水部から放出されるので、水路部に入り込んだ目詰まり原因の砂粒は、流れに乗って放水部からノズル外に放出されることになる。
【0016】
また本発明(請求項4)に係る消雪用散水ノズルは、前記のノズルにおいて、水路部を、各散水路に対応して分離形成してなるもので、散水路の目詰まり時に、当該目詰まり散水個所に対応する放水部から融雪水が放出されるので、消雪効果が偏ることなく効率的になされる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の構成は上記のとおりで、散水路の一部が目詰まりを起こしても、他の散水路は安定した散水状態を維持して効果的な路面融雪を継続するすると共に、また目詰まり解消後の目詰まりの原因となった砂粒等を水室部に戻すことなく、目詰まりの再発を防止したものである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第一実施形態の分解斜視図。
【図2】同各部材の一部切断正面。
【図3】同全体平面図。
【図4】同全体断面図。
【図5】本発明の第二実施形態の分解斜視図。
【図6】同各部材の一部切断正面。
【図7】同全体平面図。
【図8】同全体断面図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に本発明の実施形態について説明する。図1乃至4は第一実施形態に示したものでこの実施形態に示した消雪用散水ノズルは、ノズル本体1と、散水体(リング体2及び上蓋体3)と、水量調整機構部材4と、メクラ蓋体5で構成される。
【0020】
ノズル本体1は、基本的に従前のものと同一で、下方に給水管Aと接続する給水部11と、散水を行うための水室部12と、給水部11と水室部12間に設けた螺合部13を備え、水室部12の上方を開口(上方開口部14)し、且つ上方開口部14の下方内側には、散水体との間に水路部Bを形成するための傾斜凹部15と、傾斜凹部15の下方に散水体を嵌合載置するための嵌合段差部16を設けてなる。
【0021】
散水体は、リング体2と、上蓋体3で構成され、リング体2は、皿状の外周傾斜面21を備え、その下方の外周面22を、ノズル本体1の上方開口部14内の嵌合段差16に嵌合載置するもので、前記外周面22にOリング23を設けて水密性を確保し、傾斜内周面24に散水用溝25を形成したもので、前記散水用溝25は、後述する上蓋部体2bを傾斜内周面24に装着した際に散水路Cとなるものである。
【0022】
従って融雪水の噴射散水方向等を決定する散水路Cを所望なものとするために、傾斜内周面24の角度や散水用溝25の形成数や形成位置などは適宜定められるので、予め形成した種々の部品から選択採用できるものである。
【0023】
また特にリング体2の前記散水用溝25の途中に、前記散水路Cよりも大径(僅かに大きい程度で良い)で外周傾斜面21に達する横孔26を穿設したものである。
【0024】
また前記外周傾斜面21は、上方開口部14内にリング体2を装着した際に、傾斜凹部15との間で、水路部Bが形成されるようにしたものであり、更にリング体2の上端外周とノズル本体1の露出上面との間に、放水間隙Dが形成されると共に、リング体2の上端外周に切欠凹部27を設けて、放水口Eが形成されるようにしたものである。
【0025】
尚水路部Bは、底面が横孔26より下方位置となるようにし、また前記横孔26の内径と同一若しく幅広の間隙に形成され、放水間隙Dは、極めて幅狭に形成され、放水口Eは、水路部Bと同様に横孔26の内径と同一若しく幅広の間隙に形成されるものである。
【0026】
上蓋体3は、前記リング体2の傾斜内周面24に当接して、周縁の外側箇所に散水口を有する前記散水路Bを形成する鍔状蓋部31と、水量調整機構部材4を装着する中央透孔32を備え、中央透孔32の下端部に係止段差部33を周設してなるものである。
【0027】
水量調整機構部材4は、基本構造が従前と同様で、筒状本体41に通水孔42を設けると共に、前記通水孔42の開閉をなす開閉弁43を内装し、筒状本体41の下方外周にネジ部44を設けてなる。
【0028】
特に筒状本体41の頭部45を、前記係止段差部33に係止される大きさとし、頭部45の外周にOリング46を装着して上蓋体3と水量調整機構部材4との間の水密性を確保し、更に頭部45の上面には、筒状本体41の螺合操作用レンチ穴47を形成してなる。
【0029】
而して前記の消雪用散水ノズルは、ノズル本体1の上方開口部14内にリング体2を嵌合装着し、上蓋体3の鍔状蓋部31をリング体2の傾斜内周面24上に位置せしめ、水量調整機構部材4を上蓋体3の中央透孔32に差し入れて、ネジ部44を螺合部13に螺合して、頭部45で係止段差部33を係止して、上蓋体3及びリング体2をノズル本体1側に押さえ込み、その後に水量調整機構部材4の上方の中央透孔32の空間にメクラ蓋体5を装着するものである。
【0030】
前記のとおり組み立てた消雪用散水ノズルは、従前と同様に路面に埋設した給水管Aと接続し、上面のみを路面状に露出させて設置するもので、給水管Aから供給された融雪水は、開閉弁43によって開口された通水孔42から水室部12に入り、散水路Cを通過して路面に噴射されるものである。
【0031】
前記の散水路Cの途中には横孔26が設けられているが、融雪水は、散水路C内をある程度の速度を以て融雪水が流れることになるので、前記横孔26には融雪水が流れ込まず、各散水路Cから適切な融雪水噴射が行われる。
【0032】
そして一部の散水路口から砂粒が入り込み、目詰まりが生ずると、当該散水路Bでの融雪水の流れが止まるので、融雪水は、横孔26から水路部Bに流れ込み、放水部(放水間隙D及び放水口E)から外部に散水されることになる。
【0033】
従って散水路Cの一部に目詰まりが生じても、目詰まり散水路Bへ融雪水は、横孔26から水路部Bを通過して、放水部(放水間隙D及び放水口E)から路面に放水されるので、目詰まりが生じている散水路C以外の散水に大きな影響を与えることなく、当該散水路Bの融雪水噴射が適切に継続されることになる。
【0034】
勿論放水口Eも目詰まりが生ずる可能性が無いとは言えないが、放水部(放水間隙D及び放水口E)の全てが詰まってしまう恐れは非常に低いので、不都合はない。仮に放水口Eの目詰まりが確認できた場合には、清掃針で当該放水口Eの目詰まりを解消すると、砂粒等は一旦水路部Bに押し込まれるが、水室部12内に達することが無く、そのほとんどが放水口Eより放出されるか、或いは水路部Bの底面に沈下してしまう。
【0035】
次に散水路Cの目詰まり解消のために、清掃針を目詰まり散水路Cに差し入れ、目詰まりの原因となっている砂粒を水室部12方向へ押し込むと、当該砂粒は、融雪水の流れに乗って散水路Cの内径と同径若しくは大径の横孔26から水路部Bに入り込む。従って目詰まり原因となった砂粒が水室部12内に侵入して残留することがない。
【0036】
そして水路部B内に流れ込んだ砂粒は、その大部分は融雪水の流れに乗って放水口Eより外部に放出されるもので、放出されなかったとしても水路部Bの底面に沈下してしまうので、ノズル散水に何ら影響を与えないものである。
【0037】
従って一部の散水路Cにおいて目詰まりが生じたとしても、他の散水路Cからの融雪水噴射状態が維持されて、歩行者に迷惑をかける虞もなく、また目詰まりを解消するために目詰まりの原因となった砂粒を押し込んでも、ノズル本体の水室部内に入り込むことが無く、容易にノズル外に放出することができるものである。
【0038】
次に図5乃至8に示した第二実施形態について説明する。第二実施形態は、第一実施形態において、リング体2と上蓋体3で形成した散水体を、一体のものとした例で、第一実施形態と相違する構造について以下に説明する。尚第一実施形態と同一の構造部の図示番号は、第一実施形態のもので表示した。
【0039】
第二実施形態のノズル本体1aは、第一実施形態の傾斜凹部15とせずに、傾斜面17としたものである。
【0040】
散水体7は、実質的にリング体(2)と上蓋体(3)とを一体に形成したもので、外周傾斜面71は、前記傾斜面17と密着する外形としたもので、その下方の外周面72は、ノズル本体1aの上方開口部14内の嵌合段差16に嵌合載置する形状で、前記外周面72にOリング73を設けて水密性を確保し、外周面72に水路用溝74を形成し、また表裏を貫通する散水孔(散水路)75を適宜穿設形成し、散水孔75の途中と水路用溝74との間に、前記散水孔75よりも大径(僅かに大きい程度で良い)の横孔76を穿設したものである。
【0041】
また水量調整機構部材4を挿着する中央透孔77と、中央透孔77の下端部に係止段差部78を設けてなるものである。
【0042】
而して前記の第二実施形態の消雪用散水ノズルも、ノズル本体1aの上方開口部14内に散水体7を嵌合装着し、水量調整機構部材4を中央透孔77に差し入れて、ネジ部44を螺合部13に螺合して、頭部45で係止段差部78を係止して、散水体7をノズル本体1a側に押さえ込み、その後に水量調整機構部材4の上方の中央透孔77の空間にメクラ蓋体5を装着するものである。
【0043】
前記のとおり組み立てた消雪用散水ノズルは、従前と同様に給水管Aと接続して、路面に埋設し、給水管Aから供給された融雪水を、散水孔75(散水路C)から路面に噴射するものである。
【0044】
散水孔75の途中には横孔76が設けられているが、第一実形態と同様に散水孔75に目詰まりが生じない限り、横孔76には融雪水が流れ込まず、各散水孔75から適切な融雪水噴射が行われる。
【0045】
そして一部の散水孔75の噴射口から砂粒が入り込み、目詰まりが生ずると、当該散水孔75から融雪水が噴射されないので、横孔76から水路用溝74と傾斜面17で形成される水路部Bに流れ込み、水路部上端の放水口(放水部E)から外部に散水されることになる。
【0046】
従って散水孔75の一部に目詰まりが生じても、当該目詰まり散水孔75からの融雪水噴射は当該散水孔75と対応する放水部Eから散水されることになる。
【0047】
勿論放水口Eも目詰まりが生ずる可能性が無いとは言えないが、適時散水状態をチェックして、散水孔75を塞ぐ操作(清掃針の挿入)を行うと、融雪水が水路部Bに流れ込み、放水口Eから土砂を押し出すので、簡単な保守点検で放水口Eも目詰まりを解消できる。
【0048】
また散水孔75の目詰まり解消のために、清掃針を目詰まり散水路Cに差し入れ、目詰まりの原因となっている砂粒を水室部12方向へ押し込むと、当該砂粒は、融雪水の流れに乗って散水孔75の内径と同径若しくは大径の横孔76から水路部Bに入り込む。従って目詰まり原因となった砂粒が水室部12内に侵入して残留することがない。
【0049】
従って一部の散水孔75において目詰まりが生じたとしても、他の散水孔75からの融雪水噴射状態は維持され、歩行者に迷惑をかける虞もなく、また目詰まりを解消するために目詰まりの原因となった砂粒を押し込んでも、ノズル本体の水室部内に入り込むことが無く、容易にノズル外に放出することができるものである。
【0050】
尚前記の第一実施形態においても、第二実施形態と同様に、分割された水路部Aを備えるように、傾斜凹部15或いは外周傾斜面21又は双方に隔壁用の突条を設け、当該隔壁で区分けされ水路部Aに対応する放水口Dを設けるようにしても良い。
【符号の説明】
【0051】
1,1a ノズル本体
11 給水部
12 水室部
13 螺合部
14 上方開口部
15 傾斜凹部
16 嵌合段差部
17 傾斜面
2 リング体
21 外周傾斜面
22 外周面
23 Oリング
24 傾斜内周面
25 散水用溝
26 横孔
27 切欠凹部
3 上蓋体
31 鍔状蓋部
32 中央透孔
33 係止段差部
4 水量調整機構部材
41 筒状本体
42 通水孔
43 開閉弁
44 ネジ部
45 頭部
46 Oリング
47 螺合操作用レンチ穴
5 メクラ蓋体
7 散水体
71 傾斜面
72 外周面
73 Oリング
74 水路用溝
75 散水孔(散水路)
76 横孔
77 中央透孔
78 係止段差部
A 給水管
B 水路部
C 散水路
D 放水間隙
E 放水口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下方に給水管と接続する給水部、及び上方に上部を開口して水室部を設けたノズル本体と、水室部と給水部との間で水量調整を行う調整弁を備えた水量調整機構部と、複数の散水路を備え、前記ノズル本体の水室部上方開口個所に水封装着する散水体で構成される消雪用散水ノズルにおいて、散水路の途中から散水路より同径若しくは大径の横孔を、水室部の水封個所より上方位置に穿設すると共に、散水体をノズル本体に装着した際に、前記ノズル体の水室部内面と散水体外周面との間に前記横孔の内径に対応する水路部、及びノズル本体と散水体の上面境界に前記水路部と連通する放水部が形成されるようにしてなることを特徴とする消雪用散水ノズル。
【請求項2】
水路部の底面が横孔より下方に位置してなる請求項1記載の消雪用散水ノズル。
【請求項3】
放水部が、横孔と対応する大きさの放水口としてなる請求項1記載の消雪用散水ノズル。
【請求項4】
水路部を、各散水路に対応して分離形成してなる請求項1乃至3記載の何れかの消雪用散水ノズル。
【請求項5】
ノズル体の給水部と水室部間に螺合部を設けると共に、水室部に散水体の嵌合載置部を設け、散水体の中央に受け段差を形成した装着孔を設け、水量調整機構部を、前記螺合部に螺合する螺着部、及び受け段差と対応する抑え部とを備える独立部材に形成し、水室部上方開口部に嵌合載置した散水体の装着孔に、水量調整機構部材を挿通してノズル本体に螺合し、散水体を装着固定してなる請求項1乃至4記載の何れかの消雪用散水ノズル。
【請求項6】
散水体を、傾斜内周面に散水用溝を形成したリング体と、前記リング部の傾斜内周面に当接して周縁の外側箇所に散水路を形成する鍔状の上蓋体とで形成してなる請求項5記載の消雪用散水ノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−169011(P2011−169011A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−33091(P2010−33091)
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(593206148)株式会社ユーテック (5)
【Fターム(参考)】