説明

消音プレート及び玉箱

【課題】情報媒体の取替えを容易に行うことができる消音プレート及び該消音プレートを備える玉箱を提供する。
【解決手段】パチンコ玉を収容する玉箱本体の底部内面に装着することができ、情報が表記された宣伝用シートを取替え可能に保持する消音プレート1において、板部11の上面11aの側の周縁部12に複数の係合爪16,16…を設けてなり、係合爪16,16…に透明シートを係合して、板部11及び透明シートの間に宣伝用シートを介装保持するようにしてある。係合爪16,16…との係合を解除して透明シート3を消音プレート1から取り外し、宣伝用シート2取替後、再度透明シートを係合爪16,16…に係合させるという簡単な動作により、容易に宣伝用シートを取替えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パチンコ玉を入出することが可能な開口部を有する玉箱本体に装着される消音プレート及び該消音プレートを備える玉箱に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ店においては、一般に、パチンコ玉を投入及び取出しすることができるように上面が開口された筐体形状の玉箱が、パチンコ玉の収容及び運搬のために遊技客及び店員により用いられている。
【0003】
遊技客は、この玉箱を用いて、所謂大当たりによりパチンコ機の開口部から多量に出球されるパチンコ玉を収容すると共に、溜めたパチンコ玉を景品と交換すべく景品交換用カウンタに運搬する。なお、遊技中、玉箱はパチンコ機の台又は遊技者の傍らの床上に据え置かれている。
【0004】
一方、店員は、例えば、パチンコ機の管理上の必要から多量のパチンコ玉を運搬する場合に、玉箱を用いる。また、店員は、遊技客が景品交換用カウンタに運搬してきた玉箱の中に収容されているパチンコ玉の数を数える作業を行う。
【0005】
このような玉箱本体の底部内面には、一般に、パチンコ機より勢いよく出球したパチンコ玉が玉箱内に落下するときに発生する大きな音を抑制すべく、軟質材料製の消音プレートが装着してある。そして近年、この消音プレートを、広告、宣伝等の情報が表記された宣伝用シート等の情報媒体を保持する保持体として用いることが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
特許文献1に開示された玉箱は、上面が開放されてパチンコ玉を入出可能な開口を有すると共に底部の中央部が盛り上がるように上げ底になっており、前記底部の上げ底の部分に設けた係止孔に、消音プレートとして用いる軟質プラスチックシートの一方の面に設けた係止爪を係合させることにより、軟質プラスチックシートが取り外し可能に敷設又は固着されるようにしてある。
【0007】
特許文献1に用いられている軟質プラスチックシートは、例えば、透明な軟質プラスチックシートの裏側にもう1枚の軟質プラスチックシートを重ね合せ、一辺にて接合して一体化してあり、両シート間に宣伝的表記を印した宣伝用シートを挟み、上側の透明の軟質プラスチックシートの曲げ代を下側の軟質プラスチックシートの裏側に折り込み、この状態にて玉箱本体の底部に取付けることにより宣伝用シートを保持するようにしてある。この構成により、透明な軟質プラスチックシートの裏側に宣伝用シートを取替え可能に装填することができる。
【0008】
また、玉箱本体の底部及び軟質プラスチックシートには、接地用の貫通孔が夫々設けてあり、静電気を帯びたパチンコ玉が前記貫通孔に嵌り込み、玉箱が据え置かれているパチンコ機の台又は床に接触することにより、接地されるようにしてある。これにより遊技客及び店員に、静電気による不快感を与えずにすむ。
【特許文献1】特開2005−13330号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、特許文献1においては、前述の如く、軟質プラスチックシートにより宣伝用シートを包み込み、玉箱本体の底部に取付けることにより宣伝用シートを保持しているから、新たな宣伝用シートに取替える場合、軟質プラスチックシートを玉箱本体から取り外す必要があり、また軟質プラスチックシートを玉箱本体に取付けるまで宣伝用シートが軟質プラスチックシートから脱落する虞があるため、宣伝用シートの取替作業を丁寧に行う必要があった。
【0010】
さらに、パチンコ玉の一部を玉箱の外部に突出させて接地することができるように玉箱本体の底部及び軟質プラスチックシートに形成された接地用の貫通孔は、夫々略円錐台形状及び円柱形状を有しているから、これらの貫通孔に嵌っているパチンコ玉を取り出しにくいという問題があった。
【0011】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は、消音プレートの板部の一面の側の周縁部に設けた係合部に透明シートを係合し、板部及び透明シート間に情報媒体を介装保持することにより、情報媒体の取替えを容易に行うことができる消音プレートを提供することにある。
【0012】
また他の目的は、係合部として板部の一面に離隔して対向するように係合爪を設けることにより、情報媒体の取替えを容易に行うことができる消音プレートを提供することにある。
【0013】
また他の目的は、板部の一面の側に板部の周縁から略直交する方向に延びる周壁部を有しており、前記周壁部から前記一面に平行をなして該一面に対向する方向に突出させて係合爪を形成することにより、簡易な構成にて情報媒体の取替えを容易に行うことができる消音プレートを提供することにある。
【0014】
また他の目的は、係合部として板部の周縁に沿ってスリットを設けており、透明シートをスリットに合わせて適切に形成することにより、透明シートをスリットに容易に係合することができ、情報媒体の取替えを容易に行うことができる消音プレートを提供することにある。
【0015】
また他の目的は、パチンコ玉の直径よりも大きい短径を有する略楕円形状の孔を、該孔の長径方向の一側が板部の一隅の側に、他側が板部の中央の側になるように板部に設けており、玉箱本体に消音プレートを装着したときに玉箱本体に形成された接地用の貫通孔に対応する位置に前記孔を適切に形成することにより、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができる消音プレートを提供することにある。
【0016】
また他の目的は、矩形状を有する板部に2つの前記孔を対角線上に位置するように形成しており、玉箱本体に形成された接地用の貫通孔に対応する位置に前記孔を適切に形成することにより、玉箱にパチンコ玉が投入されたときにより確実に接地することができると共に、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができる消音プレートを提供することにある。
【0017】
また他の目的は、孔の周端から延びる楕円筒状をなすガイド筒の一部の内面を前記一面の側が広がる傾斜面にすることにより、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を傾斜面に沿って転動させて容易に取り出すことができる消音プレートを提供することにある。
【0018】
また他の目的は、接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、消音プレートの形状を適切に設定することにより、情報媒体の取替えを容易に行うことができると共に、玉箱本体の接地用の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができる玉箱を提供することにある。
【0019】
また他の目的は、接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、消音プレートのスリットに係合する係合爪を透明シートに設けることにより、情報媒体の取替えを容易に行うことができると共に、玉箱本体からパチンコ玉を取り出すときに遊技客及び店員に不快感を与えずにすむ玉箱を提供することにある。
【0020】
また他の目的は、接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、消音プレートの形状を適切に設定することにより、玉箱にパチンコ玉が投入されたときに、より確実に接地することができると共に、玉箱本体の接地用の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができる玉箱を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明に係る消音プレートは、パチンコ玉を収容する玉箱本体の底部内面に装着することができ、情報が表記された情報媒体を取替え可能に保持する消音プレートにおいて、板部の一面の側の周縁部に複数の係合部を設けてなり、該係合部に透明シートを係合して、前記板部及び透明シートの間に前記情報媒体を介装保持するようにしてあることを特徴とする。
【0022】
この発明にあっては、消音プレートの板部の一面の側の周縁部に複数の係合部を設け、該係合部に透明シートを係合させて、前記板部及び透明シート間に情報媒体を介装して保持することができるように消音プレートを構成してあり、係合部との係合を解除して透明シートを消音プレートから取り外し、情報媒体を取替後、再度透明シートを係合部に係合させることにより、新たな情報媒体を消音プレートの板部及び透明シート間に介装保持するようにしてある。透明シートの消音プレートの係合部との係合及び係合解除という簡単な動作により容易に情報媒体の取替えを行うことができる。
【0023】
本発明に係る消音プレートは、前記係合部は、前記板部の一面に離隔して対向してなる係合爪であることを特徴とする。
【0024】
この発明にあっては、板部の一面の側の周縁部に該一面に離隔して対向する複数の係合爪を設けており、透明シートの消音プレートの係合爪との係合及び係合解除という簡単な動作により容易に情報媒体の取替えを行うことができる。
【0025】
また、本発明に係る消音プレートは、前記板部の一面の側に該板部の周縁から略直交する方向に延びる周壁部を有しており、前記係合爪は、前記周壁部から前記一面に平行をなして該一面に対向する方向に突出させてなることを特徴とする。
【0026】
この発明にあっては、板部の一面の側に板部の周縁から略直交する方向に延びる周壁部を設け、該周壁部から前記一面に平行をなして該一面に対向する方向に突出させて係合爪を形成しており、透明シートの消音プレートの係合爪との係合及び係合解除という簡単な動作により容易に情報媒体の取替えを行うことができる。また板部の一面の側に設けられた周壁部により透明シートを確実に保持することができる。
【0027】
また、本発明に係る消音プレートは、前記係合部は、前記板部の周縁に沿って設けられたスリットであることを特徴とする。
【0028】
この発明にあっては、係合部として板部の周縁に沿ってスリットを設けており、透明シートをスリットに合わせて適切に形成することにより、透明シートの消音プレートのスリットとの係合及び係合解除という簡単な動作により容易に情報媒体の取替えを行うことができる。
【0029】
また、本発明に係る消音プレートは、前記板部には、前記パチンコ玉の直径よりも大きい短径を有する略楕円形状の孔が設けてあり、該孔は、長径方向の一側が前記板部の一隅の側に、他側が前記板部の中央の側になるように形成してあることを特徴とする。
【0030】
この発明にあっては、パチンコ玉の直径よりも大きい短径を有する略楕円形状の孔を、該孔の長径方向の一側が板部の一隅の側に、他側が板部の中央の側になるように板部に設けており、玉箱本体に消音プレートを装着したときに玉箱本体に形成された接地用の貫通孔に対応する位置に前記孔を適切に形成することにより、玉箱にパチンコ玉が投入された後、パチンコ玉を玉箱から取り出すときに、玉箱本体の接地用の貫通孔に嵌ったパチンコ玉を消音プレートに設けた孔の長径方向に転動させることにより、容易に取り出すことができる。
【0031】
また、本発明に係る消音プレートは、前記板部は矩形状を有しており、該板部には2つの前記孔が対角線上に位置するように形成してあることを特徴とする。
【0032】
この発明にあっては、矩形状を有する板部に2つの前記孔を対角線上に位置するように形成しており、玉箱本体に形成された接地用の貫通孔に対応する位置に前記孔を適切に形成することにより、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができると共に、玉箱にパチンコ玉が投入されたときにパチンコ玉が少なくとも一方の前記孔及び貫通孔に嵌り、玉箱が据え置かれているパチンコ機の台又は床に接触するから、より確実に接地をすることができる。
【0033】
また、本発明に係る消音プレートは、前記孔の周縁から略直交する方向に延びる楕円筒状をなすガイド筒を前記板部の他面の側に有しており、前記ガイド筒の一部の内面を前記一面の側が広がる傾斜面にしてあることを特徴とする。
【0034】
この発明にあっては、板部の孔の周端縁から延びる楕円筒状をなすガイド筒の一部の内面を前記一面の側に広がる傾斜面に形成しており、玉箱にパチンコ玉が投入された後、パチンコ玉を玉箱から取り出すときに、玉箱本体の接地用の貫通孔に嵌ったパチンコ玉を消音プレートに設けたガイド筒の傾斜面に沿って転動させることにより、さらに容易に取り出すことができる。
【0035】
また、本発明に係る玉箱は、上面が開口された筐体形状を有し、底部に接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、前記消音プレートは前述の発明に記載の消音プレートであり、該消音プレートの係合部に係合する透明シートを備えることを特徴とする。
【0036】
この発明にあっては、接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、前述の発明に記載の消音プレートを用いているから、透明シートの消音プレートの係合部との係合及び係合解除という簡単な動作により情報媒体の取替えを容易に行うことができると共に、消音プレートの形状を適切に設定することにより、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができる。
【0037】
また、本発明に係る玉箱は、上面が開口された筐体形状を有し、底部に接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、前記消音プレートは前述の発明に記載の消音プレートであり、該消音プレートのスリットに係合する係合爪を有する透明シートを備えることを特徴とする。
【0038】
この発明にあっては、接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、板部の周縁に沿ってスリットが設けられた消音プレートを用いて、該消音プレートのスリットに係合する係合爪を透明シートに設けているから、透明シートの消音プレートのスリットとの係合及び係合解除という簡単な動作により情報媒体の取替えを容易に行うことができる。また、消音プレートの一面の側に透明シートを消音プレートに係合させるための係合爪等の突設部を設ける必要がないから、玉箱本体からパチンコ玉を取り出すときに遊技客及び店員の指が引っ掛かることなく、遊技客及び店員に不快感を与えずにすむ。
【0039】
また、本発明に係る玉箱は、上面が開口された筐体形状を有し、底部に接地用の2つの貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、前記玉箱本体の貫通孔は、前記パチンコ玉の直径よりも小さく、該パチンコ玉の一部が前記玉箱本体の底辺より突出することが可能な直径を有しており、前記消音プレートは、前記玉箱本体の貫通孔に対応する位置に前記孔が形成された前述の発明に記載の消音プレートであり、前記消音プレートの係合部に係合する透明シートを備えることを特徴とする。
【0040】
この発明にあっては、接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、消音プレートの形状を適切に設定することにより、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができる。また、消音プレートの板部に2つの前記孔が対角線上に位置するように設けてあり、玉箱にパチンコ玉が投入されたときにパチンコ玉が少なくとも一方の前記孔及び貫通孔に嵌り、玉箱が据え置かれているパチンコ機の台又は床に接触するから、より確実に接地をすることができる。
【発明の効果】
【0041】
本発明によれば、消音プレートの板部の周縁部に複数の係合部を設け、該係合部に透明シートを係合させて、前記板部及び透明シート間に情報媒体を介装して保持することができるように消音プレートを構成しているから、透明シートの消音プレートの係合部との係合及び係合解除という簡単な動作により容易に情報媒体の取替えを行うことができる。
【0042】
また、本発明によれば、板部の一面の側の周縁部に該一面に離隔して対向する複数の係合部を設けているから、透明シートの消音プレートの係合部との係合及び係合解除という簡単な動作により容易に情報媒体の取替えを行うことができる。
【0043】
また、本発明によれば、消音プレートの板部の一面の側に板部の周縁から略直交する方向に延びる周壁部を設け、該周壁部から前記一面に平行をなして該一面に対向する方向に突出させて係合爪を形成しているから、透明シートの消音プレートの係合爪との係合及び係合解除という簡単な動作により容易に情報媒体の取替えを行うことができると共に、一面の側に設けられた周壁部により透明シートを確実に保持することができる。
【0044】
また、本発明によれば、板部の周縁に沿ってスリットを設けているから、透明シートをスリットに合わせて適切に形成することにより、透明シートの消音プレートのスリットとの係合及び係合解除という簡単な動作により容易に情報媒体の取替えを行うことができる。
【0045】
また、本発明によれば、玉箱本体の接地用の貫通孔に対応させて消音プレートの板部に略楕円形状の孔を適切に設けることにより、玉箱本体の接地用の貫通孔に嵌ったパチンコ玉を消音プレートに設けた孔の長径方向に転動させることにより、容易に取り出すことができる。
【0046】
また、本発明によれば、矩形状を有する板部に2つの前記孔を対角線上に位置するように形成することにより、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができると共に、玉箱にパチンコ玉が投入されたときにパチンコ玉が少なくとも一方の前記孔及び貫通孔に嵌り、玉箱が据え置かれているパチンコ機の台又は床に接触するから、より確実に接地をすることができる。
【0047】
また、本発明によれば、板部の孔の周端縁から延びる楕円筒状をなすガイド筒の一部の内面を前記一面の側に広がる傾斜面に形成しているから、玉箱本体の接地用の貫通孔に嵌ったパチンコ玉を消音プレートに設けたガイド筒の傾斜面に沿って転動させることにより、さらに容易に取り出すことができる。
【0048】
また、本発明によれば、玉箱本体の底部内面に前記消音プレートを装着しているから情報媒体の取替えを容易に行うことができると共に、消音プレートの形状を適切に設定することにより、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができる。
【0049】
また、本発明によれば、消音プレートのスリットに係合する係合爪を透明シートに設けているから、情報媒体の取替えを容易に行うことができると共に、消音プレートの一面の側に係合爪等の突設部を設ける必要がないから玉箱本体からパチンコ玉を取り出すときに遊技客及び店員の指が引っ掛かることなく、遊技客及び店員に不快感を与えずにすむ。
【0050】
また、本発明によれば、消音プレートの形状を適切に設定することにより、玉箱本体の貫通孔に嵌っているパチンコ玉を容易に取り出すことができると共に、玉箱にパチンコ玉が投入されたときにパチンコ玉が少なくとも一方の前記孔及び貫通孔に嵌り、玉箱が据え置かれているパチンコ機の台又は床に接触するから、より確実に接地をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0051】
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る消音プレート1の外観斜視図である。図2は、消音プレート1の平面図を、図3は、消音プレート1の右側面図を夫々示している。
【0052】
略平板形状の消音プレート1は、図に示すように、矩形をなす板部11と、該板部11の周端から板部11に直交する方向に上下に延び、板部11を全周に亘って縁取る周壁部12とを備えている。消音プレート1は、軟質材料製であり、例えば、軟質ポリエチレン樹脂である。消音プレート1は、後述する玉箱本体の底部と略同一寸法を有している。
【0053】
板部11は、上面(一面)11aの側が平面に形成してあり、板部11には、対角線上にある二隅に略楕円形をなす貫通孔13,13が、貫通孔13,13の長径方向の一側が板部11の一隅の側に、他側が板部11の中央の側になるように夫々形成してある。図4は、板部11の下面(他面)11bの側から見た消音プレート1の部分斜視図である。
【0054】
図4に示すように、板部11の下面11bの側には、貫通孔13,13の周端から板部11に略直交する方向に延設され、後述する玉箱本体の接地用の貫通孔にパチンコ玉をガイドする楕円筒状をなすガイド筒14,14が夫々設けてある。ガイド筒14,14の端面は、周壁部12の下端面と略面一にしてある。ガイド筒14,14の長径方向の板部11の中央の側の内周面は、上側が広がる傾斜面14a,14aにしてある。
【0055】
また、板部11の下面11bの側には、適長離隔した位置から板部11に直交する方向に延び、弾性変形可能な2つの支持片15a,15aと、該支持片15a,15a夫々の延設端に互いに離反する向きに突出形成された係止爪15b,15bとを備えてなる複数(図において4つ)の係止部15,15…が、板部11の長辺に沿って適長離隔した2箇所に夫々設けてある。
【0056】
一方、周壁部12の板部11の上面11aの側の端部には、上面11aに平行をなして上面11aに対向する方向に突出させてなる矩形平板状の複数(図において8つ)の係合爪16,16…が、略等配をなして、長辺側に3つ、短辺側に1つ夫々設けてある。
【0057】
図5は、消音プレート1に情報媒体が介装保持される前の状態を示す図であり、図6は、消音プレート1に情報媒体が介装保持された状態を示す図である。
【0058】
消音プレート1の上面11aの側には、図に示す如く、パチンコ店の広告又はサービス内容の告知等の情報が一面に表記された情報媒体である宣伝用シート2が、表記側を上側にして配置される。なお宣伝用シート2は、消音プレート1の上面11aより小さい略矩形をなす紙製であり、適宜取替えられる。
【0059】
さらに消音プレート1の上面11aの側には、該上面11aと略同一寸法の略矩形をなす透明シート3が装着される。透明シート3には、図5に示すように、板部11に形成された貫通孔13,13に対応して、貫通孔13,13より若干大きい略楕円形状に切り欠かれた切欠き部3a,3aが対角線上にある二隅に形成してある。透明シート3は、該切欠き部3a,3aが消音プレート1の貫通孔13,13に対応する位置になるように向きを合わせて、少し撓めた状態にて、消音プレート1の係合爪16,16…と上面11aとの間に透明シート3の周縁部を差し込み、係合爪16,16…に前記周縁部を引掛けて係合させることにより図6に示す如く消音プレート1に装着される。なお透明シート3は、薄い透明な樹脂製であり、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂製である。
【0060】
以上の構成により透明シート3は、消音プレート1の上面11aに係合爪16,16…により上面11aに直交する方向に脱落しないように、また周壁部12により上面11aと平行をなす方向への相対移動を抑制した状態にて保持される。消音プレート1の上面11aに配置された宣伝用シート2は、このように保持された透明シート3と消音プレート1の上面11aとの間に脱落しないように介装保持されることとなる。
【0061】
このような本実施の形態に係る消音プレート1は、パチンコ玉を入出することが可能な開口部を有する玉箱本体4に装着される。図7は、消音プレート1の玉箱本体4への装着説明図である。
【0062】
玉箱本体4は、図7に示すように、上面が全面開口された筐体形状を有しており、略矩形をなす底部41と該底部41の周縁から略直交する方向に上下方向に延設された周壁部42とを備えてなる。
【0063】
玉箱本体4の底部41には、図7(a)に示すように、対角線上の二隅に接地用の貫通孔43,43が夫々形成してある。底部41の下面の側には、貫通孔43,43の周縁から底部41に略直交する方向に延び、先端に向けて縮径されたガイド筒44,44が夫々延設してある。ガイド筒44,44の最小孔径は、玉箱本体4に収容されるパチンコ玉の直径より若干小さくなるように形成してある。なお、前述した消音プレート1に設けられたガイド筒14,14の内周面は、消音プレート1が玉箱本体4に装着されたときに、ガイド筒44,44の内周面と連続するように形成してあることが望ましい。
【0064】
このように形成された玉箱本体4においては、ガイド筒44,44に嵌ったパチンコ玉の一部が、玉箱本体4の下面から突出し、玉箱が据え置かれているパチンコ機の台又は床に接触することになり、接地がなされる。対角線上の2隅に接地用の貫通孔43,43を設けているから、玉箱にパチンコ玉が投入されたときにパチンコ玉が少なくとも一方の貫通孔43,43に嵌り、玉箱が据え置かれているパチンコ機の台又は床に接触するから、より確実な接地をすることができる。
【0065】
また、底部41には、細長い矩形状の複数(図において4つ)の係止孔45,45が、底部41の長辺に沿って適長離隔した2箇所に底部41の短辺と平行をなして夫々形成してある。なお、前述した消音プレート1の係止爪15b,15bは、消音プレート1が玉箱本体4に装着されたときに、係止孔45,45に係合することができるように、適切に形成してある。
【0066】
このような玉箱本体4には、玉箱本体4の貫通孔43,43に対応する位置に貫通孔13,13が位置するように向きを合わせた消音プレート1が、玉箱本体4の開口の側から底部41に押し込まれ、係止部15,15…の係止爪15b,15bが係止孔45,45に係合されることにより、図7(b)に示すように装着される。なお、係止爪15b,15bを有する係止部15,15…は、係止爪15b,15bが係止孔45,45を通過するときに、係止孔45,45から係止爪15b,15bが受ける力により支持片15a,15aが互いに近接する方向に弾性変形し、係止爪15b,15bが係止孔45,45を通過したのちに復元力により支持片15a,15aが平行をなす位置に復帰するようにしてある。これにより、係止爪15b,15bが係止孔45,45の周縁部に引掛かることになり、消音プレート1が玉箱本体4に脱落しないように装着される。なお、図7においては、説明の便宜のため、宣伝用シート2及び透明シート3の記載を省略している。
【0067】
以上のように構成された本実施の形態に係る消音プレート1においては、消音プレート1の上面11aの側に形成された複数の係合爪16,16…に透明シート3を引掛けて係合することにより、消音プレート1及び透明シート3間に宣伝用シート2を介装保持しており、係合爪16,16…との係合を解除して透明シート3を消音プレート1から取り外し、宣伝用シート2を取替後、再度透明シート3を係合爪16,16…に係合させるという簡単な動作により、容易に宣伝用シート2を取替えることができる。
【0068】
また、透明シート3が、係合爪16,16…により上面11aに直交する方向に脱落しないように、また周壁部12により上面11aと平行をなす方向への相対移動を抑制した状態にて保持されるから、透明シート3と消音プレート1の上面11aとの間に宣伝用シート2を脱落しないように確実に保持することができる。
【0069】
また、パチンコ機より勢いよく出球するパチンコ玉が衝突する透明シート3のみが汚損又は毀損したときに、透明シート3のみを簡単に取替えることができる。
【0070】
さらに、玉箱本体4に形成された貫通孔43,43及びガイド筒44,44の形状に応じて、消音プレート1に貫通孔13,13及びガイド筒14,14が形成してあり、玉箱本体4にパチンコ玉が投入された後、パチンコ玉を玉箱本体4から取り出すときに、玉箱本体4の接地用の貫通孔43,43に嵌ったパチンコ玉を消音プレート1に設けたガイド筒14,14の傾斜面14a,14aに沿って貫通孔13,13の長軸方向に転動させることにより、容易に取り出すことができる。
【0071】
なお、本実施の形態においては、矩形平板状の8つの係合爪16,16…を消音プレート1に設けているが、係合爪16,16…の形状及び数はこれに限定されず、透明シート3を保持することができればよい。
【0072】
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2に係る消音プレート1aの平面図を、図9は、消音プレート1aの右側面図を夫々示している。
【0073】
略平板形状の消音プレート1aは、図に示すように、矩形をなす板部11と、該板部11の周端から板部11に直交する方向に上下に延び、板部11を全周に亘って縁取る周壁部17とを備えている。
【0074】
板部11には、該板部11の周縁に沿って複数(図において8つ)のスリット11c,11c…が、長辺側及び短辺側に夫々2つ設けてある。また、板部11の上面11aには、扁平な円柱状の複数(図において4つ)の突起11d,11d…が板部11の長辺に沿って適長離隔して設けてある。
【0075】
周壁部17の上面17aは、図9に示すように、板部11の上面11aより僅かに突設させてあり、外側から内側に向けて下向きに傾斜させてある。周壁部17の下面の側の周縁部には、図8に示す如く、板部11のスリット11c,11c…と同一位置に、切欠き部17b,17b…が夫々設けてある。周壁部17は切欠き部17b,17b…により部分的に薄肉になっており、周壁部17の薄肉部の下面17bは、板部11の上面11aと適長離隔して平行をなすように形成してある。その他の構成は、図2及び図3に示す実施の形態1と同様であるため、対応する構成部材に図2及び図3と同一の参照符号を付して、その構成の詳細な説明を省略する。
【0076】
図10は、消音プレート1aに情報媒体が介装保持される前の状態を示す図である。消音プレート1aの上面11aの側には、図に示す如く、パチンコ店の広告又はサービス内容の告知等の情報が一面に表記された情報媒体である宣伝用シート2が、表記側を上側にして配置される。なお宣伝用シート2は、消音プレート1aの上面11aより小さい略矩形をなす紙製であり、適宜取替えられる。
【0077】
さらに消音プレート1aの上面11aの側には、該上面11aと略同一寸法の略矩形をなす透明シート5が装着される。透明シート5には、図10に示すように、板部11に形成された貫通孔13,13に対応して、貫通孔13,13より若干大きい略楕円形状に切り欠かれた切欠き部5a,5aが対角線上にある二隅に形成してある。また、透明シート5の周縁には、板部11に設けられたスリット11c,11c…の間隔と同一の間隔にて、係合爪5b,5b…が複数(図において6つ)延設してある。
【0078】
この透明シート5は、切欠き部5a,5aが消音プレート1aの貫通孔13,13に対応する位置になるように向きを合わせて、少し撓めた状態にて、透明シート5の係合爪5b,5b…を板部11のスリット11c,11c…に夫々差し込み、スリット11c,11c…に係合爪5b,5b…を係合させることにより図9に二点鎖線にて示す如く、消音プレート1aに装着される。
【0079】
以上の構成により、透明シート5は、消音部レート1aの上面11a及び周壁部17の薄肉部の下面17b間に介装されることになり、上面11aに直交する方向に脱落しないように、また周壁部17により上面11aと平行をなす方向への相対移動を抑制した状態にて消音プレート1aの上面11aに保持される。消音プレート1aの上面11aに配置された宣伝用シート2は、このように保持された透明シート5と消音プレート1aの上面11aとの間に脱落しないように介装保持されることとなる。突起11d,11d…の内側に宣伝用シート2を位置させることにより、宣伝用シート2が上面11aと平行をなす方向への相対移動を抑制した状態にて消音プレート1aの上面11aの略中央に保持されることになる。
【0080】
この消音プレート1aは、実施の形態1において詳述した玉箱本体4に装着される。玉箱本体4の構成及び玉箱本体4への消音プレート1aの取付方法は実施の形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0081】
以上のように構成された本実施の形態に係る消音プレート1aにおいては、消音プレート1aの板部11の周縁に沿って設けられたスリット11c,11c…に透明シート5の係合爪5b,5b…を差し込み係合することにより、消音プレート1a及び透明シート5間に宣伝シート2を介装保持することができ、スリット11c,11c…との係合を解除して透明シート5を消音プレート1aから取り外して、宣伝用シート2を取替後、再度透明シート5の係合爪5b,5b…をスリット11c,11c…に係合させるという簡単な動作により、容易に宣伝用シート2を取替えることができる。
【0082】
また、周壁部17の上面17aを、板部11の上面11aより僅かに突設させて、外側から内側に向けて下向きに傾斜させてあるから、周壁部17と板部11とが滑らかに連設されることになり、玉箱本体4からパチンコ玉を取り出すときに遊技客及び店員の指が引っ掛かることなく、遊技客及び店員に不快感を与えずにすむ。
【0083】
なお、本実施の形態においては、消音プレート1aに8つのスリット11c,11c…を、透明シート5に6つの係合爪5b,5b…を夫々設けているが、スリット11c,11c…及び係合爪5b,5b…の数はこれに限定されず、例えば、玉箱の寸法に応じて適宜選定される。
【0084】
(実施の形態3)
図11は、実施の形態3に係る消音プレート1bの平面図である。消音プレート1bは、実施の形態1及び2に係る消音プレートが装着される玉箱本体4よりも小さな寸法の玉箱本体に装着される消音プレートの一例である。
【0085】
略平板形状の消音プレート1bは、図に示すように、矩形をなす板部11と、該板部11の周端から板部11に直交する方向に上下に延び、板部11を全周に亘って縁取る周壁部17とを備えている。板部11には、該板部11の周縁に沿って複数(図において6つ)のスリット11c,11c…が、長辺側に1つ、短辺側に2つ夫々設けてある。
【0086】
周壁部17の上面17aは、実施の形態2に係る消音プレートと同様に、板部11の上面11aより僅かに突設させてあり、外側から内側に向けて下向きに傾斜させてある。周壁部17の下面の側の周縁部には、図11に示す如く、板部11のスリット11c,11c…と同一位置に、切欠き部17b,17b…が夫々設けてある。周壁部17は切欠き部17b,17b…により部分的に薄肉になっており、周壁部17の薄肉部の下面は、板部11の上面11aと適長離隔して平行をなすように形成してある。なお、消音プレート1bには、該消音プレート1bが装着される玉箱本体の接地用の貫通孔及び係止孔の位置及び形状に合わせて、貫通孔13,13及び係止部15,15…の係止爪15b,15b…が夫々設けてある。その他の構成は、図2に示す実施の形態1と同様であるため、対応する構成部材に図2と同一の参照符号を付して、その構成の詳細な説明を省略する。
【0087】
消音プレート1bには、実施の形態2に係る消音プレートと同様に、宣伝用シート2が配置され、係合爪を有する透明シートが装着される。そして、この消音プレート1bは、実施の形態1において詳述した玉箱本体4よりも小さい寸法の玉箱本体に装着される。玉箱本体の基本的な構成及び玉箱本体への消音プレート1bの取付方法は実施の形態1と同様であるため、詳細な説明を省略する。
【0088】
本実施の形態に係る消音プレート1bにおいても、実施の形態2に係る消音プレート1aと同様に、消音プレート1bの板部11の周縁に沿って設けられたスリット11c,11c…に透明シートの係合爪を差し込み係合することにより、消音プレート1b及び透明シート間に宣伝シートを介装保持することができ、スリット11c,11c…との係合を解除して透明シートを消音プレート1bから取り外して、宣伝用シートを取替後、再度透明シートの係合爪をスリット11c,11c…に係合させるという簡単な動作により、容易に宣伝用シートを取替えることができる。また、周壁部17と板部11との間が滑らかに連設されることになるから、玉箱本体4からパチンコ玉を取り出すときに遊技客及び店員の指が引っ掛かることなく、遊技客及び店員に不快感を与えずにすむ。
【0089】
なお、以上の実施の形態においては、消音プレートとして、軟質ポリエチレン樹脂製を用いているが、これに限定されず、ゴム、発泡性の樹脂等、衝撃を吸収することが可能な材料製であればよい。
【0090】
さらに、本発明は、特許請求の範囲に記載した事項の範囲内において種々変更した形態にて実施することが可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明に係る消音プレートの外観斜視図である。
【図2】消音プレートの平面図である。
【図3】消音プレートの右側面図である。
【図4】板部の下面の側から見た消音プレートの部分斜視図である。
【図5】消音プレートに情報媒体が介装保持される前の状態を示す図である。
【図6】消音プレートに情報媒体が介装保持された状態を示す図である。
【図7】消音プレートの玉箱本体への装着説明図である。
【図8】実施の形態2に係る消音プレートの平面図である。
【図9】消音プレートの右側面図である。
【図10】消音プレートに情報媒体が介装保持される前の状態を示す図である。
【図11】実施の形態3に係る消音プレートの平面図である。
【符号の説明】
【0092】
1,1a,1b 消音プレート
11 板部
11a 上面(一面)
11b 下面(他面)
11c スリット
12 周壁部
13 貫通孔(孔)
14 ガイド筒
16 係合爪
2 宣伝用シート(情報媒体)
3,5 透明シート
5b 係合爪
4 玉箱本体
41 底部
43 貫通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パチンコ玉を収容する玉箱本体の底部内面に装着することができ、情報が表記された情報媒体を取替え可能に保持する消音プレートにおいて、板部の一面の側の周縁部に複数の係合部を設けてなり、該係合部に透明シートを係合して、前記板部及び透明シートの間に前記情報媒体を介装保持するようにしてあることを特徴とする消音プレート。
【請求項2】
前記係合部は、前記板部の一面に離隔して対向してなる係合爪であることを特徴とする請求項1記載の消音プレート。
【請求項3】
前記板部の一面の側に該板部の周縁から略直交する方向に延びる周壁部を有しており、前記係合爪は、前記周壁部から前記一面に平行をなして該一面に対向する方向に突出させてなることを特徴とする請求項2記載の消音プレート。
【請求項4】
前記係合部は、前記板部の周縁に沿って設けられたスリットであることを特徴とする請求項1に記載の消音プレート。
【請求項5】
前記板部には、前記パチンコ玉の直径よりも大きい短径を有する略楕円形状の孔が設けてあり、該孔は、長径方向の一側が前記板部の一隅の側に、他側が前記板部の中央の側になるように形成してあることを特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の消音プレート。
【請求項6】
前記板部は矩形状を有しており、該板部には2つの前記孔が対角線上に位置するように形成してあることを特徴とする請求項5記載の消音プレート。
【請求項7】
前記孔の周縁から略直交する方向に延びる楕円筒状をなすガイド筒を前記板部の他面の側に有しており、前記ガイド筒の一部の内面を前記一面の側が広がる傾斜面にしてあることを特徴とする請求項5又は請求項6記載の消音プレート。
【請求項8】
上面が開口された筐体形状を有し、底部に接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、前記消音プレートは請求項1から7の何れか1項に記載の消音プレートであり、該消音プレートの係合部に係合する透明シートを備えることを特徴とする玉箱。
【請求項9】
上面が開口された筐体形状を有し、底部に接地用の貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、前記消音プレートは請求項4に記載の消音プレートであり、該消音プレートのスリットに係合する係合爪を有する透明シートを備えることを特徴とする玉箱。
【請求項10】
上面が開口された筐体形状を有し、底部に接地用の2つの貫通孔が形成された玉箱本体と、該玉箱本体の底部内面に装着される消音プレートとを備える玉箱において、前記玉箱本体の貫通孔は、前記パチンコ玉の直径よりも小さく、該パチンコ玉の一部が前記玉箱本体の底辺より突出することが可能な直径を有しており、前記消音プレートは、前記玉箱本体の貫通孔に対応する位置に前記孔が形成された請求項6に記載の消音プレートであり、前記消音プレートの係合部に係合する透明シートを備えることを特徴とする玉箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−112771(P2009−112771A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−58400(P2008−58400)
【出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【出願人】(397054716)光ナノテック株式会社 (17)
【Fターム(参考)】