説明

液体、特に化粧品の包装兼用小出し組立体

【課題】比較的単純であって液体を比較的正確に小出しできる構造の包装兼用小出し組立体を提供する。
【解決手段】液体の包装兼用小出し組立体(1)であって、液体容器(2)と、補充可能ユニット(10)とを有し、補充可能ユニットは、本体(25)及び本体と協働して液体を収容する可変容積の貯蔵室(55)を構成するピストン(32)を有し、貯蔵室(55)は、容器と流体連通状態に配置可能であり、補充可能ユニットは、補充可能ユニットを容器に取り付けると液体を容器から取り出すことができ、補充可能ユニットが容器から分離しているとき液体を貯蔵室(55)から取り出すことができるポンプ(150)を更に有し、ポンプは貯蔵室(55;338)とは異なるポンプ室(157)を有する組立体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体、特にケア製品を含む化粧品の包装兼用小出し組立体に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明の意味において、「化粧品」という用語は、指令76/768/EECを改訂した1993年6月14日付け指令93/35/EECで定義された化粧品を示すために用いられている。
【0003】
フランス国特許出願第2,773,443号明細書は、液体を貯蔵する室を備えた本体を有する補充可能なアトマイザスプレーを開示している。アトマイザは、本体内に摺動自在に受け入れられていて、室の容積を減少させて液体を小出しするために押し下げ可能なピストンを更に有する。小出しされる物質の量は、ピストンの押し下げストロークの長さで決まり、室は、ピストンをそのフルストロークにわたって押し下げると、完全に空になる。このアトマイザによっては、室の最大容量の一部に相当する正確な量の液体を小出しすることは容易ではない。
フランス国特許出願第2,705,039号明細書は、液体を収容していて、第1のポンプを備えた容器と、第2のポンプを備えた補充可能なびんとを有するディスペンサ装置を記載している。びんに第1のポンプを介して液体を補充することができる。びんに入っている液体を小出しするために、ユーザは、びんを容器から分離し、次に第2のポンプを作動させる。
【0004】
フランス国特許出願第2,813,291号明細書は、主要びんから補助びんに充填するシステムを記載している。主要びんは、主要びんと補助びんを互いに流体連通させることができる管を備えている。補助びんはポンプを備え、ポンプは、補充のために主要びんと補助びんを相互連結する前に取り外さなければならない。
フランス国特許第2,802,447号明細書は、タンクと、ポンプを備えたスプレーとを有する補充可能なスプレーシステムを記載している。タンク及びスプレーは、スプレーを補充できるようにするために一時的に互いに連結されるのに適したダクトを備えている。スプレー中へ延びるダクトは、液体がスプレーシステムのタンク内に直接流入できるようにするためにその頂端部が開口している。
フランス国特許出願第2,556,091号明細書は、本体と、本体内に摺動自在に受け入れられたピストンとを有する着脱自在な補充可能装置を記載している。この装置は、ポンプを備えていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、比較的単純であって液体を比較的に正確に小出しできる構造を備えた包装兼用小出し組立体を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かくして、本発明は、液体の包装兼用小出し組立体であって、
・液体を収容する容器と、
・容器に分離可能に取り付けられる補充可能なユニットとを有し、補充可能ユニットは、
・本体と、本体に対して動くことができ、本体と協働して液体を収容する可変容積の貯蔵室を構成するピストンとを有し、貯蔵室は、補充可能ユニットを容器に取り付けると、容器から充填されるように、容器と流体連通状態に配置可能であり、補充可能ユニットは、
・補充可能ユニットを容器に取り付けると、液体を容器から取り出すことができ、補充可能ユニットが容器から分離しているとき、液体を貯蔵室から取り出すことができるポンプを更に有し、ポンプは、貯蔵室とは異なる、即ち、貯蔵室とは一致していないポンプ室を有する上記組立体において、
貯蔵室は、補充可能ユニットをその頂部を上側にした状態で見たときに、ピストンの上方に形成されることを特徴とする組立体を提供する。
【0007】
本発明により、補充可能ユニットを容器と分離して用いる場合、1又はそれ以上の計量された量の液体を比較的正確に小出しすることができ、各量は、貯蔵室の最大容積の一部だけに相当する。小出しされる量は、ポンプ室の最大容量によって定められ、この場合、ポンプ室の最大容量は、貯蔵室の最大容量よりも小さい。
また、ポンプを用いて、容器内に入っている液体を取り出すことができる。
容器が補充目的で補充可能ユニットの貯蔵室と流体連通状態をなすのに適した出口オリフィスを有する場合、容器は、上記出口オリフィスに液体を供給することができるポンプを備える必要はない。かくして、容器の構造は、比較的単純である。
かくして、本発明の組立体は、たった1つのポンプ、即ち、補充可能ユニットのポンプを有することができ、かくしてコストを減少させることができる。
有利には、補充可能ユニットは、少なくとも貯蔵室が容器と流体連通状態にあるときに吸引力を貯蔵室内に生じさせて、貯蔵室に充填できるようにするよう構成されている。
【0008】
本発明の実施形態では、ポンプ室は、少なくともポンプが液体を小出ししている間、貯蔵室から隔離される。
本発明の実施形態では、ポンプは、吸引オリフィスを有し、補充可能ユニットを容器に取り付けると、ポンプの上記吸引オリフィスは、例えば上記出口オリフィスと垂直方向に位置合わせ状態で容器の出口オリフィスに近接して配置されるのに適している。
かくして、出口オリフィスを通って容器を出た液体は、比較的短い経路を辿ってポンプの吸引オリフィスに向かって流れることができ、それにより損失水頭が制限される。
【0009】
本発明の実施形態では、ポンプは、「エアレス」ポンプ、即ち、空気取入れ口を備えていないポンプである。ポンプは、あらかじめ圧縮されていてもよく、あらかじめ圧縮されていなくてもよい。
容器は、補充可能ユニットを受け入れるよう構成された支持体を有するのがよく、上記支持体は、例えば容器のその他の部分に対して静止状態にある。支持体は、別個の部品によって構成されたものであってよく、或いは、容器と一体に形成されてもよい。
補充可能ユニット及び容器はそれぞれ、特にスナップ留め、ねじ締結、差込み形締結、摩擦又は他の何らの方法で解除自在に、互いに協働するのに適した締結部分を有するのがよい。これにより、貯蔵室が液体で充填される間、及び(又は)、補充可能ユニットのポンプが液体を容器から取り出すために用いられている間、補充可能ユニットを容器に固定することができる。
【0010】
有利には、少なくとも補充可能ユニットを用いて液体を容器から取り出す場合に、補充可能ユニット及び容器のうち少なくとも一方は、ポンプの吸引オリフィスを外部から漏れ止め状態で隔離するように、補充可能ユニット及び容器のうち他方と協働するのに適した凹凸部を有する。
容器は、補充可能ユニットのポンプが液体を容器から取り出すために用いられているとき、空気を取り入れることができる空気取り入れ通路を受け入れるのがよい。
【0011】
変形例として、容器は、空気取入れ口を備えておらず、特に、液体と接触状態にあるピストン又はバッグを有する。一例を挙げると、容器は、容器から抜き取られている液体に応答して動くピストンを有するのがよい。一例を挙げると、変形例として、液体を軟質バッグ内に入れてもよい。
好ましくは、ポンプが液体を容器から取り出すことができるように、ポンプが特に容器の浸漬管と連通した状態で、補充可能ユニットを容器に取り付けられているとき、貯蔵室の容積は、その最小状態にあり、例えば実質的にゼロである。
ピストンは、容器を貯蔵室に流体連通させるのに適したオリフィスを有するのがよい。
ピストンは有利には、ポンプの外形に実質的に一致した形状を備え、それにより、貯蔵室の容積がその最終状態にあるとき、補充可能ユニット内に残る液体の量を減少させることができる。
補充可能ユニットは、ピストンの上記オリフィスを閉鎖する第1の位置と、液体が上記オリフィスを通って流れることができるようにする第2の位置との間で動くことができる逆止弁を有するのがよい。逆止弁は、内部通路を備えた本体を有するのがよい。
【0012】
変形例として、逆止弁はボールを有し、補充可能ユニットは、ボールを閉鎖された第1の位置に戻す傾向のある力をボールに加えるよう構成された弾性戻し部材を有する。
ピストンは、補充可能ユニットを容器に取り付けると、特にねじ締結又はスナップ留めにより、容器の締結部分と解除可能に協働するのに適した締結部分を有するのがよい。
本発明の実施形態では、ピストンは、ピストンのオリフィスと連通する通路を構成するスカートを有し、スカートは、締結部分を有する。
【0013】
変形例として、ピストンは実質的に同軸状の内側及び外側スカートを有し、締結部分は、外側スカートに設けられ、内側スカートは、特に、ピストンのオリフィスと連通した通路を構成する。
容器は、上記補充可能ユニットが容器に取り付けられるときに、補充可能ユニットの本体に嵌合するのに適した中央部分を有するのがよく、上記中央部分は、ピストンの締結部分と協働するのに適した締結部分を有する。中央部分は、浸漬管を締結するようになっているのがよい。
容器には化粧品又はケア製品を入れることができ、特に、香水を入れることができる。液体は、例えばクリームであってもよい。
【0014】
本発明は又、容器に分離可能に取り付けられるよう構成された補充可能なユニットであって、
・本体と、本体に対して動くことができ、本体と協働して液体を収容する可変容積の貯蔵室を構成するピストンを有し、容器から充填されるように補充可能ユニットを容器に取り付けると、貯蔵室は容器と流体連通可能となり、補充可能ユニットは、
・補充可能ユニットが容器に取り付けられているとき、液体を容器から取り出すことができ、補充可能ユニットが容器から分離しているとき、液体を貯蔵室から取り出すことができるポンプを更に有し、ポンプは、貯蔵室とは異なるポンプ室を有する、上記補充可能なユニットにおいて、
貯蔵室は、補充可能ユニットをその頂部を上側にした状態で見たときに、ピストンの上方に形成されることを特徴とする補充可能ユニットを提供する。
【0015】
少なくとも貯蔵室が容器と流体連通状態にあるとき、補充可能ユニットは、吸引力を貯蔵室内に生じさせ、この吸引力により貯蔵室に充填できるよう構成されたものであるのがよい。
ポンプ室の容積は好ましくは、貯蔵室の最大容積よりも小さい。
ピストンは、容器を貯蔵室に流体連通させるオリフィスを有するのがよい。
【0016】
本発明は又、別の特徴では、液体を小出しする方法であって、
・液体を収容する容器及び上述したような補充可能ユニットを有する包装兼用小出し組立体を用意する段階と、
・補充可能ユニットを使用して、補充可能ユニットが容器に取り付けられているとき、液体を容器から取り出し、又は補充可能ユニットが容器から分離しているとき、液体を補充可能ユニットの貯蔵室から取り出す段階と、
・ポンプをフルストロークで作動させることにより、補充可能ユニットによって取り出された一定量の液体を小出しする段階とを有し、小出しされる液体の量は、貯蔵室の最大容積の一部だけである、特にその1/10未満であることを特徴とする方法を提供する。
【0017】
ポンプが吸引オリフィスを有し、容器が出口オリフィスを有する場合、上記方法は、
・吸引オリフィスを出口オリフィスに連通させる段階と、
・液体を容器から取り出す段階とを有する。
補充可能な容器が本体及び本体内で摺動するピストンを有する場合、上記方法は、
・補充可能ユニットを容器に取り付ける段階と、
・ピストンを本体に対して動かして貯蔵室の容積を増大させる段階とを有するのがよく、ピストンは、この運動中、ポンプから遠ざかる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の包装兼用小出し組立体の概略部分図である。
【図2】図1の組立体の概略部分軸方向断面図である。
【図3】容器から分離された図2の組立体の解除自在なユニットの概略部分軸方向断面図である。
【図4】図2及び図3の組立体の補充可能ユニットのポンプの概略部分軸方向断面図である。
【図5】本発明の別の実施形態を構成する包装兼用小出し組立体の概略部分軸方向断面図である。
【図6】本発明の別の実施形態を構成する包装組立体を2つの互いに異なる位置のうちの一方で示す概略部分軸方向断面図である。
【図7】本発明の別の実施形態を構成する包装組立体を2つの互いに異なる位置のうちの他方で示す概略部分軸方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の内容は、その非限定的な実施形態についての以下の詳細な説明を読み、添付の図面を参照すると一層よく理解できる。
図1は、本発明の包装兼用小出し組立体又はディスペンサ型包装組立体1を示す図である。
組立体1は、容器本体3及びこの容器本体3に固定された支持体4から成る容器2を有する。
容器2は、液体を収容している。
この実施形態では、液体は、化粧品、特に香水又は例えばアルコール系溶剤を含む他の或る低粘性液体である。
【0020】
変形例では、液体は、クリーム、例えばケア製品、ローション又は身体又は顔面の一部(毛を含む)に塗布される他の或る液体であってよい。
支持体4は、容器本体3のネック6にねじ締結できる組立て用スカート5と、補充可能なユニット10を受け入れるハウジング9を形成する、軸線Xをもつ実質的に円筒形の壁8と、ハウジング9の内部に延びる中央部分15とを有している。壁8の断面は、円形、楕円形又は他の或る形状であってよい。
この例では、組立て用スカート5は、ネック6にねじ締結されるが、変形例では、他の或る方法で、特にスナップ留め又は圧着により固定してもよい。
必要な場合、ネック6及び支持体4のうち少なくとも一方は、支持体4が容器2に対し回るのを阻止する回転防止手段、例えば凹凸部(図示せず)を有するのがよい。
支持体4は、容器2の内部と外部との間に空気取り入れ通路を維持しつつ、液体が逃げ出るのを阻止するために、ネック6に圧接される。
【0021】
変形例では、容器は、内部と外部との間に空気取入れ口を備える必要がない。
壁8の断面は、円形、楕円形又は他の或る形状のものであってよい。
中央部分15は、僅かに切頭円錐形であって上方にテーパしており、且つ底端部が底壁17を介して壁8に連結される軸線Xをもつ管状の壁16を有する。
変形例では、壁16の形状は、他の或る形状であってよい。
浸漬管99が、管状壁16によって構成された内部空間内に固定され、この浸漬管99は、その頂端部が中央部分15に形成された出口オリフィス19のところで開口している。
出口オリフィス19の上方では、中央部分15の頂端部は、締結部分20を有し、この締結部分20は、この例では、環状ビード21を備え、その目的については以下に説明する。
【0022】
中央部分15は、締結部分20とオリフィス19との間に内部環状溝22を有している。
補充可能ユニット10は、軸線Xの円筒形壁26及び底壁27を備えた本体25を有している。この底壁27は、補充可能ユニット10をハウジング9内に挿入するとき、中央部分15を挿通させることができる開口部28を備えている。
本体25は、その底部に、スプライン30を備え、これらスプラインは、軸線Xに平行であって、以下に説明するように当接部として役立つよう設計されている。
補充可能ユニット10は、底部環状リップ33及び頂部環状リップ34を介して本体25の内面に圧接するピストン32を有している。
【0023】
ピストン32は、本体25と協働してピストン32の上側に可変容積の貯蔵室55を形成する。ピストン32は、リップ33,34の下に延びるスカート35を有し、このスカート35は、ピストン32の上側の空間を上記ピストンの下側の空間に連通させる通路36を構成している。
スカート35は、その頂部に、内側環状ビード37を有し、その底部に、逆止弁39が嵌め込まれたオリフィス38を有している。
この例では、スカート35の底部は、環状溝48を備えた締結部分42に連設され、容器2の環状ビード21をスナップ留めにより、この環状溝48に嵌合させることができる。
【0024】
逆止弁39は、軸線Xをもつ内部通路45を備えた中空本体を有し、この内部通路45は、その頂部が側方開口部47を介して外部に向かって開口している。
逆止弁39は、その外面に、環状ビード46を有し、この環状ビード46は、容器2の溝22内にスナップ留めするのに適しており、それにより、逆止弁39と容器2の中央部分15との間の漏れ止め支承及びこれら相互間の締結を行なっている。
追加の環状ビード51が環状ビード46の上方において、逆止弁39の外面に設けられ、かかる環状ビード51は、逆止弁39をオリフィス38内で上方に動かすと、或る大きさの摩擦力でスカート35の内面に圧接し、補充可能ユニット10を容器2に定位置で取り付けると、逆止弁39の運動を制限するようになっている。
ビード51は又、補充可能ユニット10を容器2とは別個に用いる場合、逆止弁39を閉鎖位置に維持して、補充可能ユニット10が漏れ止め状態であるようにすることができる。
【0025】
逆止弁39は、切頭円錐形頂部49を備え、この切頭円錐形頂部49は、スカート35の切頭円錐形表面52に圧接するのに適していて、それにより補充可能ユニット10を図3で理解できるように容器2から分離すると、ピストン5のオリフィス38を閉鎖するようになっている。
補充可能ユニット10は、本体25内に固定される組立て用スカート56を備えた頂壁54を有している。
スカート56は、ポンプ室157を備えたエアレスポンプ150を保持するのにも役立つ。
ポンプ150は、本体25の高さと比べて比較的短いダクト162を有し、このダクトの底端部は、吸引オリフィス163を有している。
【0026】
図4に示すように、ポンプ150は、例えばスナップ留めによりスカート56に固定された本体151を有するのがよい。
操作棒152が、圧縮状態で働く戻しばね153の作用に抗して摺動するよう、本体151内に設けられている。端部品154が、操作棒152の底端部に固定されている。
図2で理解できるように、アクチュエータ部材として働くと共にディスペンサ部材として働く押しボタン98が、操作棒152の頂端部に圧力嵌めとして嵌着されている。
操作棒152は、その頂端部まで延び、半径方向オリフィス155を介してポンプ室150内へ開口する軸方向ボア158を有している。
ピストン156が、操作棒152回りに摺動するよう設けられ、ピストン156は、本体151と協働してポンプ室157を構成する。
本体151は、ボール159の受け座を形成し、このボール159は、休止状態では、オリフィス163を閉鎖する。
操作棒152が休止状態にあるとき、オリフィス155は、ピストン156によって閉鎖される。
【0027】
ユーザが押しボタン98を押すと、操作棒152は、本体151内へ押し下げられる。ピストン156は、その押し下げストロークの開始時には、操作棒152によっては駆動されない。かくして、操作棒は、ピストン156に対して動き、それによりオリフィス155を解放する。操作棒152の押し下げストロークが続いているとき、これは、ピストン156を下方に同伴する。次に、ポンプ室157内の液体が圧縮され、そして小出しされるためにオリフィス155を経てボア158内へ流れる。
操作棒152が下方に動いている間、ボール159は、本体151の底部のその受け座に圧接されたままであり、それによりポンプ室157は、貯蔵室55から隔離される。
【0028】
ユーザが押しボタン98を放すと、操作棒152は、ピストン156内で摺動することにより動作が始まって遂には端部品154に頂部のところで当接するようになる。
すると、軸方向ボア158は、ポンプ室157から隔離され、操作棒152がばね153からの駆動力を受けて引き続き上方に動くことにより、ポンプ室157内に吸引力が生じ、これに伴ってボール159が持ち上がり、液体がポンプ室157内へ吸い込まれる。
当然のことながら、ポンプ150は、本発明の範囲から逸脱することなく他の或る構造のものであってよく、特に、ボール159に代えて例えばエラストマーで作られた吸引逆止弁を用いてもよい。
【0029】
ピストン32は、ポンプ150の外形に実質的に一致する形状を備え、したがって、貯蔵室及び通路36の容積は、ピストンが完全に持ち上げられると、できる限り小さくなるようになっている。
オリフィス163は、空気の層が貯蔵室55の頂部内の液体よりも上に位置している場合であっても、液体中に浸漬されるよう貯蔵室55の頂壁から見て遠くに位置している。
この例では、スカート35は、僅かな隙間を置いてポンプのダクト162を包囲し、ビード37は、漏れ止め態様でポンプ150に圧接する。
組立体1を種々の仕方で用いることができる。
容器2内に入っている液体を取り出して小出しする目的で、ユーザは、補充可能ユニット10を容器2に取り付けてピストン32の締結部分42が、図2に示すように、容器2の中央部分15の締結部分21に嵌着状態になるようにする。
【0030】
クロージャ部材39を上方に動かして側方開口部47を開き、それにより内部通路45が先ず最初にスカート35の通路36と連通し、次に容器2の出口オリフィス19と連通するようにすることができる。
補充可能ユニット10を容器2に固定すると、貯蔵室55の容積は、その最小状態にあり、ピストン32は、ポンプ150に圧接するまで押され、環状ビード37は、図2で理解できるように、ポンプ150のダクト162に漏れ止め態様で圧接する。
ユーザが押しボタン98を押すことにより、ポンプ150のポンプ室内に入っている液体を小出しする。
押しボタン98を放すことにより、ポンプ150は、容器2内に入っている液体を吸い込み、液体は、浸漬管99、出口オリフィス19、逆止弁の内部通路45及びスカート35の通路36を経て通る経路に沿って流れる。
【0031】
押しボタン98に追加の圧力を加えると、このように吸い込まれた液体を小出しすることができる。
貯蔵室55の充填を行うため、ユーザは、補充可能ユニットの本体25を容器2に対し上方に動かし、ピストン32は、容器2の締結部分20に固定されたままである。
かくして、ピストン32が本体25に対し下方に摺動し、それにより貯蔵室55内に吸引力を生じさせ、かかる吸引力により、容器2内に入っている液体をクロージャ部材39の内部通路45を経由して吸い込むことができる。
【0032】
ストロークの終わりに、ピストン32の底部リップ33は、比較的剛性の高い部分を介してスプライン30に圧接して、ユーザが引き続き補充可能ユニット10を上方に動かすと、
・スカート35が中央部分15から解除され、逆止弁39は中央部分15に固定されたままであり、次に、
・切頭円錐形部分49が、スカート35の対応の切頭円錐形表面52に圧接して、オリフィス38を閉じ、次に、
・逆止弁39が中央部分15から解除されるようになっている。
【0033】
このような順序にすることにより、補充可能ユニット10を取り外したときに、逆止弁39が閉鎖位置にあるようにすることができる。
補充可能ユニット10を容器2から分離すると、ユーザは、ポンプ150を作動させることにより、貯蔵室55内に入っている液体を小出しすることができる。
ピストン32は、貯蔵室55が空になると本体25内で上昇する。
補充可能ユニット10が部分的に液体で満たされているとき、かかる補充可能ユニットを容器2に定位置で取り付けることにより、貯蔵室55内に入っていた液体は、容器2内に追い出され、逆止弁39は、ピストン32が中央部分15に締結されるようになる前に開放位置に移る。当然のことながら、本発明は、上述の実施形態には限定されない。
【0034】
図5は、本発明の別の実施形態の包装兼用小出し組立体又はディスペンサ型包装組立体200を示している。
組立体200は、上述の補充可能なユニットと実質的に同一の補充可能なユニット10′を有する。
補充可能ユニット10′は、補充可能ユニット10よりも短い高さ及びこれよりも大きな断面を備えるのがよい。
補充可能ユニット10′を容器202により補充することができ、この容器202は、支持体204が例えばスナップ留めにより固定されるネック206を備えた容器本体203を有している。
一例を挙げると、この支持体は、補充可能ユニット10′を受け入れるために容器本体203のネック206の上に延びる軸線Xの管状スカート205を有している。
【0035】
図6及び図7は、本発明の別の実施形態の包装組立体300を示している。
この組立体300は、容器本体302及び本体302に固定された支持体303を備えた容器301を有する。
支持体303は、容器本体302をネック305に螺着できる組立て用スカート304と、ネック305の頂部セグメントに圧接する横方向壁307と、補充可能ユニット310を受け入れるハウジング309を形成する軸線Xの実質的に円筒形の壁308とを有する。
壁308の大部分は、組立体300をヘッドアップ(ヘッドを上にした)状態で観察した場合、横方向壁307の下に延び、壁308は、横方向壁307の上方に円筒形部分312を形成する。
【0036】
支持体303は、ハウジング309内へ延びる中央部分313を更に有し、この中央部分313は、その底端部が底壁315を介して壁308に連結された軸線Xをもつ実質的に円筒形の壁314を有している。
壁314は、その頂端部に、溝318を備えた締結部分317を有し、溝318の目的については以下に説明する。
中央部分313は、壁314によって構成された内部空間内へ延びる端部品319を有し、この端部品319は、締結部分317の下方で壁314に連結された切頭円錐形壁320を有する。
切頭円錐形壁320の延長部として軸線Xの円筒形部分322が設けられ、この円筒形部分322は、その頂端部が出口オリフィス323と連通している。
浸漬管99が、円筒形部分322によって構成された内部空間内に固定され、この浸漬管99は、その頂端部が出口オリフィス323に向かって開口している。
【0037】
補充可能ユニット310は、軸線Xをもつ管状壁331を備えた本体330を有し、この管状壁331は、その底端部のところに戻り縁部332を有している。
縁部332は、環状縁又はリム333を備えた、上方にテーパしている僅かに切頭円錐形の形状のものであり、その内径は、締結部分317の最大直径よりも僅かに小さい。
リム333は、補充可能ユニット310を容器301のハウジング309内に挿入するとき、中央部分313を挿通させることができる開口部335を備えている。
補充可能ユニット310は、ピストン337を有し、このピストン337は、本体330と協働して、ピストン337の上方に可変容積の貯蔵室338を形成する。
ピストンは、外側及び内側の同軸スカート340,341を有し、内側スカート341は、上記外側スカート340の実質的に真ん中のところの外側スカート340の内面に連結され、下方にテーパした実質的に切頭円錐形の形状の開口部342を形成している。
【0038】
ピストン337は、外側スカート340に連結され、本体330の内面に圧接された底部及び頂部環状リップ345,346を有する。
外側スカート340は、環状ビード348を備えた締結部分347を有し、この環状ビード348は、補充可能ユニット310を容器のハウジング309内に挿入すると、容器301の締結部分317の溝318内にスナップ留めにより嵌まり込んだ状態になるよう構成されている。
内側スカート341は、ボール351を有する逆止弁を受け入れるよう構成されたハウジング350を形成し、ハウジング350は、内側スカート341により構成された通路353を閉鎖するためにボール351を圧接させることができる支承面352を備えている。
【0039】
補充可能ユニット310は、力をボール351に及ぼすよう構成された弾性戻し部材354を有し、この力によって、通路353を閉鎖するように、このボールが支承面352に圧接される。
この例では、弾性戻し部材354は、螺旋ばねから成り、この螺旋ばねは、一端部が、ボール351に圧接し、反対側の端部がピストン337に圧接している。
環状支承面352は、容器の出口オリフィス323と流体連通させるのに適したオリフィス355を構成する。
本体330は、その頂端部に、ビード357を有し、このビード357により、ポンプ150をフレット(fret)358により定位置に配置することができる。
ポンプ150は、開口部342を介してピストン337の通路353内に嵌まるのに適したダクト162を有する。
【0040】
ピストンは、ポンプ150の外形に実質的に一致した形状のものである。
組立体300を種々の仕方で用いることができる。
容器301内に入っている液体を取り出して小出しする目的で、ユーザは、補充可能ユニット310を容器301に取り付け、図6に示すように、ビード348を溝318内に挿入することにより、補充可能ユニット310の締結部分347が、容器の締結部分317に嵌着状態になるようにする。
ピストン337の内側スカート341を、容器の端部品319に漏れ止め態様で圧接させる。
ばね354によって及ぼされる力に抗して、端部品319を上方に押すことにより、ボール351を変位させ、それによりこれが支承面352から遠ざかって、オリフィス355を開くようにする。
【0041】
補充可能ユニット310を容器301に固定すると、貯蔵室338の容積は、その最小状態であり、ピストン337は、これがポンプ150に圧接するまで押される。
ポンプ150をピストン337に漏れ止め態様で圧接させる。
ユーザは、押しボタン98を押すことによりポンプ150のポンプ室内に入っている液体を小出しする。
押しボタン98を放すことにより、ポンプ150は、容器301内に入っている液体を吸い込み、液体は、浸漬管99、出口オリフィス323及びスカート341の通路353を経て通る経路に沿って流れる。
貯蔵室338の充填を行うため、ユーザは、補充可能ユニットの本体330を容器301に対し上方に動かし、ピストン337は、容器の締結部分317に固定されたままである。
【0042】
かくして、ピストン337は、本体330に対して摺動し、それにより貯蔵室338内に吸引力を生じさせ、かかる吸引力により、容器内に入っている液体を容器のオリフィス323及びピストン337の通路353経由で吸い込むことができる。
ストロークの終わりで、本体330の環状縁333は、容器の締結部分317及びピストン337の締結部分347に圧接され、それにより弾性変形による容器の溝318からの環状ビード348の解放に寄与する。
補充可能ユニット310を容器から取り外すと、ばね354は、ボール351を戻してこれを支承面352に当てて図7に示すようにオリフィス355を閉鎖する。
ユーザは、ポンプ150を作動させることにより貯蔵室358内に入っている液体を小出しすることができる。
ピストン337は、貯蔵室338が空になると、本体330内で上昇する。
本明細書全体を通じ、部材個数に関し、「〜を有する又は含む(comprises a )」という用語は、特段の指定がなければ、「〜を少なくとも一つ有する又は含む(comprises at least of )」という表現と同義であると解されるべきである。
【符号の説明】
【0043】
1,300 液体の包装兼用小出し組立体
2,202,301 容器
10,10′ 310 補充可能なユニット
19,323 出口オリフィス
25,330 本体
32,337 ピストン
55,338 貯蔵室
150 ポンプ
157 ポンプ室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体の包装兼用小出し組立体(1;300)であって、
・液体を収容する容器(2;202;301)と、
・容器に分離可能に取り付けられる補充可能なユニット(10;10′;310)とを有し、補充可能ユニットは、
・本体(25;330)と、本体に対して動くことができ、本体と協働して液体を収容する可変容積の貯蔵室(55;338)を構成するピストン(32;337)とを有し、貯蔵室(55;338)は、補充可能ユニット(10;10′;310)を容器(2;301)に取り付けると、容器から充填されるように、容器と流体連通状態に配置可能であり、補充可能ユニットは、
・補充可能ユニットを容器に取り付けると、液体を容器から取り出すことができ、補充可能ユニットが容器から分離しているとき、液体を貯蔵室(55;338)から取り出すことができるポンプ(150)を更に有し、ポンプは、貯蔵室(55;338)とは異なるポンプ室(157)を有する前記組立体において、
貯蔵室(55)は、補充可能ユニットをその頂部を上側にした状態で見たときに、ピストン(32;337)の上方に形成されることを特徴とする組立体。
【請求項2】
補充可能ユニット(10;10′;310)は、少なくとも貯蔵室(55)が容器と流体連通状態にあるときに、吸引力を貯蔵室内に生じさせて、貯蔵室に充填できるようにするよう構成されていることを特徴とする請求項1記載の組立体。
【請求項3】
容器は、充填目的で補充可能ユニットの貯蔵室(55;338)と流体連通状態をなす出口オリフィス(19;323)を有し、容器は、前記出口オリフィス(19;323)に液体を送ることができるポンプを備えていないことを特徴とする請求項1又は2記載の組立体。
【請求項4】
ポンプ室(157)は、少なくともポンプが液体を小出ししている間、貯蔵室(55;338)から隔離されることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項5】
ポンプ室(157)の容積は、貯蔵室(55;338)の最大容積よりも小さいことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項6】
ポンプは、吸引オリフィス(163)を有し、補充可能ユニットを容器に取り付けると、ポンプ(150)の前記吸引オリフィス(163)は、前記出口オリフィスと垂直方向に位置合わせ状態で、容器の出口オリフィス(19;323)に近接して配置されるのに適していることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項7】
ポンプ(150)は、エアレスポンプであることを特徴とする請求項1〜6のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項8】
容器は、補充可能ユニットを受け入れるよう構成された支持体(4;204;303)を有し、前記支持体(4;204;303)は、容器の残部に対し静止状態にあることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項9】
補充可能ユニット及び容器はそれぞれ、特にスナップ留め又はねじ締結により解除自在に協働するのに適した締結部分(41,42;317;347)を有することを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項10】
補充可能ユニット及び容器のうち少なくとも一方は、少なくとも補充可能ユニットを用いて液体を容器から取り出す場合、ポンプの吸引オリフィス(63)を外部から漏れ止め状態で隔離するために、補充可能ユニット及び容器のうち他方と協働するのに適した凹凸部(49;22;46;318;348)を有することを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項11】
容器は、空気取り入れ通路を有することを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項12】
容器は、空気取入れ口を備えていないことを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項13】
ポンプが特に容器の浸漬管(99)と連通した状態で、ポンプが液体を容器から取り出すことができるように、補充可能ユニット(10;310)を容器(2)に取り付けるとき、貯蔵室(55;338)の容積は、その最小状態にあることを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項14】
ピストン(32;337)は、容器(2;301)を貯蔵室(55;338)に流体連通させるのに適したオリフィス(38;355)を有することを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項15】
補充可能ユニット(10;310)は、ピストンの前記オリフィス(38;355)を閉鎖する第1の位置と、液体が前記オリフィス(38;355)を通って流れることができるようにする第2の位置との間で動くことができる逆止弁(39;351)を有することを特徴とする請求項14記載の組立体。
【請求項16】
逆止弁(39)は、内部通路(45)を備えた本体を有することを特徴とする請求項15記載の組立体。
【請求項17】
逆止弁は、ボール(351)を有し、補充可能ユニット(310)は、ボールを閉鎖された第1の位置に戻す傾向のある力をボールに加えるよう構成された弾性戻し部材(354)を有することを特徴とする請求項15記載の組立体。
【請求項18】
ピストン(32;337)は、実質的にポンプ(150)の外形に一致した形状を備えていることを特徴とする請求項1〜17のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項19】
ピストン(32;337)は、補充可能ユニットを容器に取り付けると、容器の締結部分(20;317)と解除可能に協働するのに適した締結部分(42;347)を有することを特徴とする請求項1〜18のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項20】
ピストン(32)は、ピストンのオリフィス(38)と連通する通路を構成するスカート(35)を有し、スカート(35)は、締結部分(42)を有することを特徴とする請求項19記載の組立体。
【請求項21】
ピストンは実質的に同軸状の内側及び外側スカート(341;340)を有し、締結部分(347)は、外側スカートに設けられていることを特徴とする請求項19記載の組立体。
【請求項22】
容器(2)は、前記補充可能ユニットが容器に取り付けられるときに、補充可能ユニット(10)の本体(26;330)に嵌合する中央部分(15;313)を有し、前記中央部分(15;313)は、ピストンの締結部分(42;347)と協働する締結部分(20)を有することを特徴とする請求項1〜21のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項23】
中央部分(15;313)は、浸漬管(99)を締結するようになっていることを特徴とする請求項22記載の組立体。
【請求項24】
容器にはケア製品、特に香水を含む化粧品が入っていることを特徴とする請求項1〜23のうちいずれか一に記載の組立体。
【請求項25】
液体は、クリームであることを特徴とする請求項24記載の組立体。
【請求項26】
容器に分離可能に取り付けられるよう構成された補充可能なユニット(10;10′;310)であって、
・本体(25;330)と、本体に対して動くことができ、本体と協働して液体を収容する可変容積の貯蔵室(55;338)を構成するピストン(32;337)とを有し、容器から液体で充填されるように、補充可能ユニット(10;10′;310)が容器(2;301)に取り付けられると、貯蔵室(55;338)は、容器と流体連通可能となり、補充可能ユニットは、
・補充可能ユニットが容器に取り付けられているとき、液体を容器から取り出すことができ、補充可能ユニットが容器から分離しているとき、液体を貯蔵室(55;338)から取り出すことができるポンプ(150)を更に有し、ポンプは、貯蔵室(55;338)とは異なるポンプ室(157)を有する、前記補充可能なユニットにおいて、
貯蔵室(55)は、補充可能ユニットをその頂部を上側にした状態で見たときに、ピストン(32;337)の上方に形成されることを特徴とする補充可能ユニット。
【請求項27】
少なくとも貯蔵室(55;338)が容器(2)と流体連通状態にあるとき、補充可能ユニットは、吸引力を貯蔵室内に生じさせ、吸引力により貯蔵室に充填できるよう構成されていることを特徴とする請求項26記載の補充可能ユニット。
【請求項28】
ポンプ室(157)の容積は、貯蔵室(55;338)の最大容積よりも小さいことを特徴とする請求項26又は27記載の補充可能ユニット。
【請求項29】
ピストン(32;337)は、容器(2;301)を貯蔵室(55;338)に流体連通させるオリフィス(38;355)を有することを特徴とする請求項26〜28のうちいずれか一に記載の補充可能ユニット。
【請求項30】
液体を小出しする方法であって、
・液体を収容する容器(2;301)及び請求項26〜29のうちいずれか一に記載の補充可能ユニット(10;310)を有する包装兼用小出し組立体(1;300)を用意する段階と、
・補充可能ユニットを使用して、補充可能ユニットが容器に取り付けられるとき、液体を容器から取り出し、又は補充可能ユニットが容器から分離しているとき、液体を補充可能ユニットの貯蔵室から取り出す段階と、
・ポンプをフルストロークで作動させることにより、補充可能ユニットによって取り出された一定量の液体を小出しする段階とを有し、小出しされる液体の量は、貯蔵室の最大容積の一部だけであり、特にその1/10未満であることを特徴とする方法。
【請求項31】
ポンプは、吸引オリフィス(163)を有し、容器は、出口オリフィス(19;323)を有し、前記方法は、
・吸引オリフィス(163)を出口オリフィス(19)に連通させる段階と、
・液体を容器から取り出す段階とを有することを特徴とする請求項30記載の方法。
【請求項32】
・補充可能ユニット(10;310)を容器(2;301)に取り付ける段階と、
・ピストンを本体に対して動かして貯蔵室の容積を増大させる段階とを有し、ピストンは、この運動中、ポンプから遠ざかることを特徴とする請求項31記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−105390(P2011−105390A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−25413(P2011−25413)
【出願日】平成23年1月21日(2011.1.21)
【分割の表示】特願2005−151542(P2005−151542)の分割
【原出願日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)
【Fターム(参考)】