説明

液体ポンプ

液体ポンプは容器への噴出型ディスペンサーを作る。液体ポンプは、上端部、伸長体部および底部を備える。底部は、電気モーターが作動した際に底部の中へ流体を吸い込むよう設計されている電気モーターを、少なくとも部分的に備える。底部は伸長体部と流動的に連結されており、伸長体部は上端部と流動的に連結されており、底部へと吸引された流体は、底部から伸長体部へ、次いで伸長体部から上端部へと流れるよう設計されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は2009年6月3日に出願された米国特許出願61/183,719を優先とするものであり、参照によってここに完全に組み込まれる。本願発明は液体ポンプに示され、特に、飲料容器を噴出型ディスペンサーに変える飲料ポンプに示される。
【背景技術】
【0002】
大きな飲料容器は、一般的に大衆によって使用される。例えば、ミルクおよびジュースのガロンおよびハーフガロン容器は一般的に消費者によって購入される。さらに、凍結または粉末化された濃縮物から製造されるジュースおよびその他の飲料は、一般的に、ハーフガロンおよびガロン容器において作られる。大量の状態での購入および/または製造は消費者にとって費用は有意となり得るが、大きい容器から飲料を持ち上げ注ぐことは特定の個人(例えば、小さい子供、老人、障害を有する人、関節炎を有する人等)にとっては困難でもあり得る。さらに、容器から液体を注ごうとすると、大きく重い容器の落下、または当該大きく重い容器からの飲料の溢れの発生が増加する。このため、多くの人々は、典型的に経済的ではない、より小さな飲料の容器を購入するよう決める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
容器技術の現在の状態をみると、様々な幅の容器上に使用され得るディスペンサーよりも、使用者が容器を持ち上げ液体を注がずとも、そのような容器において便利に液体を分注できるようなディスペンサーが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願発明は液体ポンプによって示され、特に飲料ポンプによって示される。当該液体ポンプは飲料以外の液体を汲み上げるためにも使用され得る。本願発明の液体ポンプは、特に、消費者によって大きな容器(例えば、クオート容器、リットル容器、ハーフガロン容器、2リットル容器、ガロン容器、2ガロン容器、5ガロン容器等)から飲料が分注される際、容易および便利に使用され得るポンプシステムに示されている。本願発明の目的において、大きな容器とは、クオートまたはそれより多くの液体を入れることが可能である容器と定義される。本願発明の液体ポンプは、特に、ハーフガロン容器およびそれより大きい容器から液体を分注する際において便利である。本願発明において記載される液体ポンプは、様々な容器に対する噴出型ディスペンサーの創出を使用者に可能とし、容器から液体を持ち上げた後分注する必要がなく、容器からの液体の分注を便利にする。
【0005】
本願発明の一つの非限定的な観点では、上端部と、伸長体部と、底部とを備える液体ポンプを提供する。当該液体ポンプの構成要素の材料および/または色は限定されない。一般的に、材料は耐久性および耐水性のあるもので、軽いものである。限定されないが、プラスチック、ゴムを含有したものが材料に使用され得る。上端部、伸長体部および底部の形状は限定されない。例えば、上端部の形状は円形、楕円形および/または多角形の、上端部の縦の長さに沿った断面形状を構成し得る。伸長体部は円形および/または楕円形の、伸長体部の縦の長さに沿った断面形状を構成し得る。底部は円形、楕円形および/または多角形の、底部の縦の長さに沿った断面形状を構成し得る。しかし、必須ではない。
【0006】
本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、上端部の外形が一般的に高さがあまり無い外形に選択される。しかし、必須ではない。上端部に高さがあまり無い外形であると、使用する際に、容器の上端へと液体ポンプを連結することが容易となり、さらに液体ポンプを冷蔵庫の棚上に配置された容器の上に位置させることも容易となる。一般的に、液体ポンプの上端部の最大の厚さは5インチより小さい。もう一つの非限定的な設計では、液体ポンプの上端部の最大の厚さは3インチより小さい。さらに、もう一つの非限定的な設計では、液体ポンプの上端部の最大の厚さは約0.5〜4インチである。また、もう一つの非限定的な設計では、液体ポンプの上端部の最大の厚さは約0.5〜3インチである。さらに、もう一つの非限定的な設計では、液体ポンプの上端部の最大の厚さは約1〜3インチである。もう一つの非限定的な設計では、液体ポンプの上端部の最大の厚さは約1〜2.5インチである。さらに、もう一つの非限定的な設計では、液体ポンプの上端部の最大の厚さは約1〜2インチである。また、もう一つの非限定的な設計では、上端部の最大の断面範囲は、一般的に容器における開口の断面範囲より大きい。しかし、必須ではない。上端部の最大の断面範囲が容器における開口の断面範囲よりも大きく、そのような大きさの関係性であると、上端部が容器の開口を通り不注意に落ちてしまうことを防ぐ。
【0007】
さらに、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、液体ポンプの上端部は、一つまたはそれより多くのディスペンサー作動部を備える。ディスペンサー作動部は、限定されているわけではないが、分注タブ、ノブおよび/またはボタン等である。本願発明の一つの非限定的な実施の形態において、一つまたはそれより多くのディスペンサー作動部は、少なくとも部分的に、上端部の本体の一つまたはそれより多くの側方上に位置し得る。一つまたはそれより多くのディスペンサー作動部は、液体ポンプを作動させるための使用が可能であり、容器内における流体を液体ポンプから分注させる。一つまたはそれより多くのディスペンサー作動部は、旋回する、回転する、または押すこと等によって作動状態にし得る。しかし、一つまたはそれより多くのディスペンサー作動部による作動は、その他または追加の手段によっても成すことは可能である。一つの非限定的な設計では、少なくとも一つのディスペンサー作動部は、上端部の本体の少なくとも一つの側方上に、全体的または部分的に位置し得る。カップやグラス等が少なくとも一つのディスペンサー作動部に対して上向きに押された際、もしくは接触した際、および/または、使用者が指を使用し少なくとも一つのディスペンサー作動部に対して上向きに押した際、もしくは接触した際に、少なくとも一つのディスペンサー作動部は液体ポンプを作動させるよう設計されている。ボタンが使用される場合、押すことができる状態とし得るが、必須ではない。分注タブが使用される場合、押すことができる状態および/または旋回可能とし得るが、必須ではない。ノブが使用される場合、回転可能および/または押すことができる状態とし得るが、必須ではない。一つまたはそれより多くのディスペンサー作動部は、非作動位置において、少なくとも一つのディスペンサー作動部の位置を傾斜させるよう、傾斜処置(例えば、ばね、弾力性を有する材料等)を備え得る。しかし、必須ではない。傾斜処置が使用された場合、ディスペンサー作動部が作動位置から非作動位置へ動く、または切り替わるよう、傾斜処置は設計され得る。作動位置では、少なくとも部分的な液体ポンプの場所を通過し、流体が汲み上げられる。これは、作動位置では、液体ポンプ内の一つまたはそれより多くの構成要素を前述のように動かすよう、液体ポンプに引き起こすためである。もう一つおよび/または代替となる非限定的な設計では、少なくとも一つのディスペンサー作動部が、上端部の本体の上端および/または底の側方上に、完全または部分的に位置する。一つまたはそれより多くのディスペンサー作動部は、本体の側方上のみ、本体の上端のみ、本体の底上のみ、またはこれらの任意の組み合わせにも位置し得る。上端部の本体は二つのディスペンサー作動部(例えば、ボタン等)を備え得る。一つのディスペンサー作動部は液体ポンプを作動させるものであり、一つのディスペンサー作動部は液体ポンプを非作動化させるものであるが、必須ではない。一つまたはそれより多くのディスペンサー作動部の大きさおよび形状は限られない。液体ポンプを作動および/または非作動化させるために、光センサーおよび/または動作センサーも追加として使用し得るし、代替としても使用し得る。しかし、必須ではない。
【0008】
また、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、液体ポンプの上端部に、使用者に液体ポンプが作動および/または非作動状態なのかを知らせるために使用される、一つまたはそれより多くの視覚表示を任意に備えさせることができる。使用される場合、視覚表示ではプリントされた材料(例えば、オン、オフ等)、光(例えば、緑の光はオンを示し、赤い光はオフを示す等)、および/または、触覚表示(例えば、突出したリブ等)が可能である。一つまたはそれより多くの視覚表示は、上端部の本体の任意の部分上に位置され得る。
【0009】
さらに、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、液体ポンプの上端部は、液体ポンプからの流体を分注するために使用される、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部を備える。一つまたはそれより多くのディスペンサー上部の大きさおよび形状は限定されない。一つまたはそれより多くのディスペンサー上部は、上端部の本体の、上端、底および/または側方に連結され得る。一つまたはそれより多くのディスペンサー上部は、上端部の本体に相対して一つの位置に固定されたり、または上端部の本体に相対して可動式であったりしてもよい。一つの非限定的な実施の形態において、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部は、上端部の本体と連結しており、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部は、本体に相対して可動式である。そのような設計では、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部は、上端部の本体に対して回転および/または旋回できるよう連結され得る。1)液体ポンプから流体を分注するように、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部を上端部の本体に相対する望ましい位置に設置し、2)液体ポンプが非作動化/作動化され、および/または、3)一つまたはそれより多くのディスペンサー上部を通る流体の流れの防止/許可といったように、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部の動きは使用され得る。一つまたはそれより多くのディスペンサー上部が可動式である場合、一つまたはそれより多くの視覚(例えば、光、書、矢印、マーク等)、触覚(例えば、リブ、本体の突出/押し込み位置等)、および/または聴覚表示で、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部の望ましい、または選択性を有する位置について、使用者に知らせるよう使用することができる。しかし、必須ではない。上端部の本体に相対する、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部の動きの防止/許可での、一つまたはそれより多くの可動式のディスペンサー上部に関して、ロック設計を任意に使用することもできる。一つまたはそれより多くのディスペンサー上部は、任意に上方へ傾斜をつけることができ、および/または上方へ傾斜した間の経路を備えることも可能である。しかし、必須ではない。このような場合、上端部および/または一つもしくはそれより多くのモーターが非作動化の際、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部内に含有されている流体が伸長体部へ向かい流れ戻るよう、上方の傾斜は設計されている。これによって、一つまたはそれより多くのモーターが非作動化した後に、一つまたはそれより多くのディスペンサー上部から流体が落ちることを限らせ、防止する。一つの非限定的な設計では、上端の開口を有し液体ポンプを備える容器が平坦な表面上に配置された場合、約0.5°〜10°の角度において、一つもしくはそれより多くのディスペンサー上部が上方に傾斜、および/または、一つもしくはそれより多くのディスペンサー上部の間の経路が上方に傾斜している。もう一つの非限定的な設計では、上端の開口を有し液体ポンプを備える容器が平坦な表面上に配置された場合、約1°〜5°の角度において、一つもしくはそれより多くのディスペンサー上部が上方に傾斜、および/または、一つもしくはそれより多くのディスペンサー上部の間の経路が上方に傾斜している。さらに、もう一つの非限定的な設計では、上端の開口を有し液体ポンプを備える容器が平坦な表面上に配置された場合、約2°〜3°の角度において、一つもしくはそれより多くのディスペンサー上部が上方に傾斜、および/または、一つもしくはそれより多くのディスペンサー上部の間の経路が上方に傾斜している。
【0010】
本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、液体ポンプの上端部は、一つまたはそれより多くの動力源を備え得る。一つまたはそれより多くの動力源は、液体ポンプの伸長体部および/または底部においても、または代替としても、配置され得る。一つまたはそれより多くの動力源は、一般的に、一つまたはそれより多くのバッテリーおよび太陽電池を備えている。しかし、その他の、または追加となる動力源も使用され得る(例えば、電気プラグ、手動クランク等)。一つの非限定的な設計では、一つまたはそれより多くのバッテリーは、上端部の本体において全体的に、または部分的に配置される。そのような設計の上端部では、上端部の本体の中のバッテリー空間に使用者が接触できるよう、本体上に可動および/または取り外し可能なバッテリーカバーを任意に備え得る。その結果、使用者はバッテリー空間から一つまたはそれより多くのバッテリーを挿入/取り外し可能となる。可動および/または取り外し可能なバッテリーカバーが使用される場合、上端部の本体の上端、底および/または側方に配置され得る。バッテリー空間内における、一つまたはそれより多くのバッテリーの方向付けは限定されない。バッテリーの型についても限定されない(例えば、単一、単二、単三、ボタン電池、電卓電池等)。バッテリーカバーの一つまたはそれより多くの表面には、本体上のバッテリーカバーの可動を容易にするよう、一つまたはそれより多くのリブもしくはグリップ構造のその他の形状が任意に備えられ得る。その結果、使用者はバッテリー空間に接触可能となる。上端部の本体に対してバッテリーカバーがロック/ロック解除されるよう、バッテリーカバーに関してロック設計が任意に使用され得る。
【0011】
また、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、液体ポンプは任意に連結アダプタを備え得る。連結アダプタは、一つまたはそれより多くの流体容器上に液体ポンプの上端部を維持するよう設計されている。使用者に容器から液体を注がせる際の開口は、異なる容器では、異なる大きさ/形状を有し得る。連結アダプタは、様々な異なる大きさの容器の開口に対して液体ポンプの上端部が連結可能となるよう設計されている。連結アダプタは、容器の上端の開口と液体ポンプの上端部の部分との間に液封止を形成するよう設計されることも可能である。しかし、必須ではない。連結アダプタの色、形状および材料は限定されない。連結アダプタは、一般的に、液体ポンプと連結される容器の少なくとも一部を受けるよう設計された空洞を備えている。空洞の断面の形状は、限定されない(例えば、円形、楕円形、多角形等)。空洞の断面の大きさおよび/または形状は、空洞の縦の長さまたは中央の軸に沿って、一定でもあり得るし、または変形もし得る。空洞の内部表面は、容器に対する連結アダプタの連結への使用のための、連結手段(例えば、スレッド、リブ等)を任意に備え得る。しかし、必須ではない。連結アダプタが使用された場合、上端部の本体の底および/または側方に対して恒久的に、または取り外し可能な状態で連結され得る。連結アダプタが使用される場合、容器開口上に対して通り抜けるよう、容器開口上に対して連結され閉まるよう、および/または容器開口に摩擦的にかみ合うよう、任意に設計され得る。一つの非限定的な実施の形態では、連結アダプタは、容器に対する液体ポンプの連結設計のため、上端部に取り外し可能な状態で連結される。しかし、必須ではない。そのような設計では、多様な大きさ/形状の連結アダプタが、特定の容器開口に対する連結のために、カスタマイズされた連結アダプタとして使用され得る。例えば、液体ポンプが使用される特定の容器のために使用者が一つの連結アダプタを選択し、当該液体ポンプの上端部に対し当該連結アダプタのみを連結する。もう一つのおよび/または代替となる非限定的な実施の形態では、連結アダプタは、当該連結アダプタを洗浄し易い、および/または取り替え易いように、上端部に対して取り外し可能な状態で連結される。しかし、これは必須ではない。また、もう一つのおよび/または代替となる非限定的な実施の形態では、連結アダプタは、一つまたはそれより多くの取り外し可能な挿入部分を備えている。当該挿入部分は、特定の容器開口に対する連結のために連結アダプタをカスタマイズするよう使用され得るが、必須ではない。例えば、液体ポンプが使用される特定の容器に対し、使用者が一つの取り外し可能な挿入部分を選択し、連結アダプタに対して取り外し可能な挿入部分を唯一連結し、その結果、連結アダプタは流体容器に対して連結されることが可能となる。また、さらにもう一つのおよび/または代替となる非限定的な実施の形態では、連結アダプタは、連結アダプタの縦の長さまたは軸に沿った、様々な連結アダプタの空洞の大きさ、形状の断面を備えている。しかし、必須ではない。一つの非限定的な形状では、連結アダプタの空洞は一様に減少する直径を有する(例えば、コーンのような形状)。もう一つの非限定的な形状では、連結アダプタの空洞は一つまたはそれより多くのランディングリブまたはステップを備え、それぞれのステップの後、連結アダプタの空洞の直径は減少する。連結アダプタの異なる空洞の直径または断面範囲は、連結アダプタを、異なる容器の型の異なる大きさの開口に合致させることを可能とする。ランディングリブまたはステップは、連結アダプタが容器開口上に合致した場合、連結アダプタと容器との間の連結をきつく、より安定した状態とするよう、容器の開口の上端の縁に掛かるよう設計されている。もう一つのおよび/または代替となる非限定的な実施の形態では、容器内の開口に対する連結アダプタを配置させるため、および/または容器の開口から連結アダプタを取り外すため、使用者が連結アダプタの部分を容易に握ることができるよう、連結アダプタは一つまたはそれより多くのグリップ要素(例えば、リブもしくは粗い面等)またはタブを任意に備えることが可能である。もう一つのおよび/または代替となる実施の形態では、連結アダプタは弾力性を有する、および/または伸長し易い材料(例えば、ラバー等)から任意に形成され得る。例えば、連結アダプタの一つまたはそれより多くの部分が弾力性を有する、および/または伸長し易い材料から形成されている場合、連結アダプタは、容器の開口に対して引っ張られること、および/または伸長されることが可能となる(例えば、任意のタブ等を経て)。もう一つのおよび/または代替となる例では、連結アダプタ上の弾力性を有する、および/または伸長し易い材料は、容器の開口における連結アダプタの配置を容易とし、使用者に連結アダプタの一部分をロールアップさせることを可能とする。
【0012】
さらに、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、液体ポンプは、容器内において開口を通過して挿入され、部分的または全体的に容器内における液中に沈む底部を備える。底部の形状、大きさおよび材料は限定されない。一般的に、底部は軽く、耐水性を有する材料から形成されている(例えば、プラスチック)。底部の長さは、容器内に完全に挿入され得るよう選択されるが、必須ではない。一つの非限定的な実施の形態では、底部は少なくとも約0.25インチの縦の長さを有し、一般的に約10インチ以下である。一つの非限定的な設計では、底部は約0.5〜6インチの縦の長さを有する。もう一つの非限定的な設計では、底部は約1〜4インチの縦の長さを有する。底部の縦の長さは、一般的に伸長体部の縦の長さと等しいか、またはそれより短い。しかし、必須ではない。一つの非限定的な設計では、伸長体部の縦の長さに対する底部の縦の長さの比率は、約0.05〜1:1である。もう一つの非限定的な設計では、伸長体部の縦の長さに対する底部の縦の長さの比率は、約0.1〜0.5:1である。また、もう一つの非限定的な設計では、伸長体部の縦の長さに対する底部の縦の長さの比率は、約0.2〜0.4:1である。底部の断面の大きさおよび形状も限定されない。しかし、大きさおよび形状は、様々な容器開口の中へ挿入可能な底部を選択すべきである。もう一つのおよび/または代替となる非限定的な実施の形態では、底部は一般的に円形の断面形状を有し、約0.1〜3インチの最大直径を有する。もう一つの非限定的な設計では、底部は一般的に円形の断面形状を有し、約0.25〜2インチの最大直径を有する。さらに、もう一つの非限定的な設計では、底部は一般的に円形の断面形状を有し、約0.5〜1.5インチの最大直径を有する。底部の最大断面範囲は、伸長体部の最大断面範囲よりも大きくとも、等しくとも、または小さくともよい。一つの非限定的な設計では、伸長体部の最大断面範囲に対する底部の最大断面範囲の比率は、約0.5〜3:1である。もう一つの非限定的な設計では、伸長体部の最大断面範囲に対する底部の最大断面範囲の比率は、約0.75〜2:1である。また、もう一つの非限定的な設計では、伸長体部の最大断面範囲に対する底部の最大断面範囲の比率は、約1〜1.8:1である。さらに、もう一つの非限定的な設計では、伸長体部の最大断面範囲に対する底部の最大断面範囲の比率は、約1.01〜1.75:1である。さらに、もう一つのおよび/または代替となる非限定的な一つの実施の形態では、底部は、一般的に、水中および人間により消費される殆どの飲料中に沈むよう選択された重さ、および比重を有する。しかし、必須ではない。そのような設計であると、底部の平均比重は、一般的に77°Fにおける水の比重よりも大きくなり、底部は水中に自然と沈むだろう。さらに、もう一つのおよび/または代替となる非限定的な一つの実施の形態では、容器内の流体を底部の内部へと吸い込むことを可能とするため、底部には一つまたはそれより多くの開口が設計されている。底部上の一つまたはそれより多くの開口の位置、形状および大きさは限定されない。一つの非限定的な設計では、底部は、底部の下端に少なくとも一つの開口を備える。開口の一つは下端において中央となる部分に位置し得るが、必須ではない。一つまたはそれより多くの開口は円形状であり得るが、一つまたはそれより多くの開口は円形状以外の断面形状も有し得る。一つまたはそれより多くの開口は、底部上のその他の、または追加となる場所にも位置し得る(例えば、一つまたはそれより多くの開口は底部の側方上に位置し得る、等)。
【0013】
さらに、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、液体ポンプは任意に一つまたはそれより多くの電気モーターを備える。電気モーターは、1)底部内に流体を吸引するよう、2)流体に伸長体部を通過させ上昇させるよう、3)流体を上端部へ流動させ、上端部上の一つまたはそれより多くのディスペンサー開口部から流動するように設計されている。一つの本発明の非限定的な実施の形態では、一つまたはそれより多くの電気モーターが、上端部、伸長体部および/または底部において、部分的または全体的に配置されている。もう一つのおよび/または代替となる非限定的な設計では、一つまたはそれより多くのモーターが、底部において、部分的または全体的に配置されている。また、もう一つのおよび/または代替となる非限定的な設計では、液体ポンプは、伸長体部および/または底部において、部分的または全体的に配置されている一つのモーターを備えている。さらに、もう一つのおよび/または代替となる非限定的な設計では、液体ポンプは、液体ポンプの底部において全体的に配置されている一つのモーターを備えている。液体ポンプの底部における当該モーターの部分的または全体的配置は、特に底部が部分的または全体的に容器の流体内に沈んでいる場合、結果としてモーターの作動により生じる音を有意に鈍くし得る。しかし、必須ではない。一つまたはそれより多くのモーターは、一般的に、流体が液体ポンプを通過し流れるよう、電気モーターによって回転させられる一つまたはそれより多くのブレードを備える。電気モーターは、追加の、または代替となる動力としても、一つまたはそれより多くのピストンに流体が液体ポンプを通過し流れるよう使用され得る。もう一つのおよび/または代替となる非限定的な本発明の実施の形態では、一つまたはそれより多くの電気モーターは、一般的に、液体ポンプへ入る流体から封止されている。しかし、必須ではない。一つまたはそれより多くの電気モーターの封止は、一つまたはそれより多くの利点がある。つまり、1)電気モーターが流体によって損傷を受けない、2)流体が当該モーターによって汚れない、3)一つまたはそれより多くのモーターを備える液体ポンプの部分が、部分的または全体的に流体中に沈み得る。一つの非限定的な設計では、一つまたはそれより多くの封止リングが、一つまたはそれより多くの電気モーターを、液体ポンプを通過して流れる液体から隔離するために使用される。もう一つおよび/または代替となる非限定的な設計では、上端部、伸長体部および/または底部において配置されている、一つまたはそれより多くのチャンバーは、全体的または部分的に一つまたはそれより多くのモーターを含むように、かつ全体的または部分的に一つまたはそれより多くの電気モーターを液体ポンプを通過し流れる流体から隔離するよう設計されている。例えば、液体ポンプの底部は一つのモーターが入っており、モーターのシャフトが広がって通っていくための開口を備えており、チャンバー内におけるモーターシャフトと開口との間を液封止するよう開口は封止リングを備えている。そのようなチャンバーは底部上の中心部に配置され得るが、必須ではない。
【0014】
さらに、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な観点では、液体ポンプは、液体ポンプの上端部と底部との間に連結されている伸長体部を備える。流体が液体ポンプの底部から伸長体部を通過し上端部へと流れることができるよう、伸長体部は伸長体部の縦の長さに沿った一つまたはそれより多くの導管を備える。伸長体部は、上端部および/または底部と分かれた構成要素になり得るし、または全体として形成されていてもよい。伸長体部の長さ、形状、断面の形状、色および/または材料は限定されない。伸長体部は部分的または全体的に弾力性を有する材料(例えば、プラスチック等)から形成され得るが、必須ではない。一つの非限定的な実施の形態では、伸長体部は、液体ポンプの上端部および/または底部から分かれた構成要素である。伸長体部は、液体ポンプの上端部および/または底部に対して恒久的な状態で、または取り外せる状態で連結して設計され得る。伸長体部が底部に対して連結されている場合、伸長体部は底部における一つまたはそれより多くの開口と流動的に連結されている。一般的に底部は、底部内に流体を吸い込んだ後、底部から流体が流れ出る底部の上端において、一つまたはそれより多くの開口を備える。しかし、一つまたはそれより多くの開口は、底部のその他または追加となる領域上に位置され得る。一つの非限定的な設計では、底部は一つの上端の開口を備え、伸長体部の底は、底部における上端の開口内に挿入されるよう、または底部における上端の開口に適宜合わされて設計されている。もう一つのおよび/または代替となる非限定的な実施の形態では、伸長体部は一般的に円筒形状であるが、伸長体部はその他または付加的な形状でもあり得る。伸長体部の断面形状および大きさは、一般的に、伸長体部の縦の長さに沿って一様であるが、伸長体部の断面形状および/または範囲は伸長体部の縦の長さに沿って変わっていてもよい。伸長体部の長さは限定されない。一つの非限定的な設計では、伸長体部は約1〜25インチの長さを有する。もう一つの非限定的な設計では、伸長体部は約2〜20インチの長さを有する。さらに、もう一つの非限定的な設計では、伸長体部は約6〜14インチの長さを有する。伸長体部の断面範囲も限定されない。一つの非限定的な設計では、伸長体部が円形の断面形状を有する場合、直径は約0.1〜3インチである。もう一つの非限定的な設計では、伸長体部が円形の断面形状を有する場合、直径は約0.25〜2インチである。さらに、もう一つの非限定的な設計では、伸長体部が円形の断面形状を有する場合、直径は約0.5〜1.25インチである。さらに、もう一つおよび/または代替となる一つの非限定的な実施の形態では、伸長体部の一つまたはそれより多くの部分は、弾力性があるよう、および/または弾力性を有する材料で形成されるよう設計され得るが、必須ではない。伸長体部が部分的または全体的に弾力性があるよう設計されている場合、異なる形状および大きさの容器内においても、伸長体部がより容易に配置可能となる。一つの非限定的な設計では、伸長体部は弾力性を有する管状の材料から形成されている。管状の材料は、透明であったり、部分的に透明であったり、または伸長体部の内部が見えないよう色付けされ得る。さらに、もう一つのおよび/または代替となる非限定的な実施の形態では、一つまたはそれより多くの電気ワイヤが部分的または全体的に伸長体部を通って延び得るが、必須ではない。例えば、一つまたはそれより多くの電気モーターが伸長体部および/または底部において配置され、動力供給部が上端部、伸長体部および/または底部において配置された場合、一つまたはそれより多くの電気ワイヤは伸長体部の内部に、および/または、伸長体部の外側に沿って、位置する必要がある。一つの非限定的な設計では、部分的または全体的に液体ポンプの伸長体部および/または底部において配置されている一つまたはそれより多くの電気モーターから、一つまたはそれより多くの電気モーターのための動力供給部が離れている場合、一つまたはそれより多くの電気モーターを動力供給部に対して電気的に連結するよう、伸長体部の内部の一つまたはそれより多くの部分において、一つまたはそれより多くの電気ワイヤが配置される。一つまたはそれより多くの電気ワイヤが伸長体部の内部の一つまたはそれより多くの部分において配置された場合、一つまたはそれより多くの電気ワイヤは、伸長体部を通過し流体を流すことに使用される伸長体部の内部の配置された一つまたはそれより多くの経路から隔離され得る。しかし、必須ではない。一つまたはそれより多くの電気ワイヤの隔離は、一つまたはそれより多くの利点を有する。つまり、1)一つまたはそれより多くの電気ワイヤが流体によって損傷を受けない、および/または2)流体が一つまたはそれより多くの電気ワイヤによって汚染されない。一つまたはそれより多くのワイヤの隔離が使用される場合、限定されないが、いくつかの次の方法において達成され得る。1)伸長体部の内部において、一つまたはそれより多くの電気ワイヤのための隔離経路を形成し、当該隔離経路は流体のための一つまたはそれより多くの経路の流体と接触していないこと、2)管材料またはその他の型の材料において、一つまたはそれより多くの電気ワイヤを包むこと、および/または3)一つまたはそれより多くの電気ワイヤをコーティング(例えば、プラスチックコーティング等)することである。コーティングまたは管材料が使用される場合、そのようなコーティングまたは管材料は、一般的に水耐性であり、人間が消費する水またはその他のタイプの飲料と反応せず、または汚染もしない。一つの非限定的な設計では、管は、伸長体部の内部における流体の経路の少なくとも一つにおいて配置されている。一つまたはそれより多くの電気ワイヤは、当該管を含む経路中に流れるいくらかの流体から、一つまたはそれより多くの電気ワイヤを隔離するよう当該管において配置されている。
【0015】
本願発明の一つの非限定的な目的は、容器を持ち上げ液体を注ぐ必要がなく、容器からの流体の便利な分注を可能とする液体ポンプを提供することである。
【0016】
本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な目的は、容器を噴出型の飲料ディスペンサーに変えることができる液体ポンプを提供することである。
【0017】
また、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な目的は、液体ポンプの伸長体部を通過し上端部へと上方へ流体を運ぶ、基盤としてモーターを備える液体ポンプを提供することである。
【0018】
さらに、本願発明のもう一つおよび/または代替となる非限定的な目的は、容器において異なる大きさの開口に対して液体ポンプを連結させるために使用され得る連結アダプタを備える液体ポンプを提供することである。
【0019】
これら、およびその他の目的、並びに効果は、添付の図面と共にまとめられた次の説明から明らかとなるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本願発明の物理的な形状、ならびに、特定の部分および部分の配置におけるいくつかの非限定的な実施の形態を描いた図面を参照とする。
【図1】本願発明の液体ポンプの一つの非限定的な実施の形態の側面図である。
【図2】図1に示された液体ポンプの正面図である。
【図3】図2の線3−3に沿った断面図である。
【図4】図1の液体ポンプの伸長体部の下部および底部の拡大立面図である。
【図5】図3の線5−5に沿った断面図である。
【図6】図3の線6−6に沿った断面図である。
【図7】図1の液体ポンプの伸長体部の上部および上端部の拡大立面図である。
【図8】ロールアップ部分における連結アダプタが示された、図7の液体ポンプの伸長体部の上部および上端部の下方の拡大立面図である。
【図9】図1に示された液体ポンプの上面図である。
【図10】バッテリーカバーが外されている、図9に示された液体ポンプの上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本願発明と一致する液体ポンプの一つの非限定的な実施の形態を示す。図1〜10と同様のものに限定する目的でなく、本願発明の一つの非限定的な実施の形態の描写の目的のために、図面が示すものを参照する。図1を参照すると、液体ポンプ100が示されている。図示されていないが、液体ポンプ100は、容器CからグラスG(カップまたはそのようなもの)へ流体を分注するよう設計されている。液体ポンプと共に使用され得る容器の型は、限定されない。液体ポンプによって様々な液体が分注され得る。人によって消費される殆どの液体(例えば、水、フルーツジュース、野菜ジュース、ミルク、ソーダ、エネルギー飲料、プロテイン飲料、お茶、コーヒー等)は、液体ポンプによって分注され得る。本願発明の液体ポンプは、容器を持ち上げ液体を容器から注ぐ必要がなく、容器からの流体の分注が便利になるよう、様々な容器での噴出型のディスペンサーを使用者に与える。
【0022】
液体ポンプ100は、上端部110、伸長体部140および底部160を備える。液体ポンプの構成要素の材料および/または色は、限定されない。
【0023】
液体ポンプの底部160は、一般的に、上方テーパー端164および下方テーパー端166を有する円筒体162で構成されている。しかし、底部は多くのその他の形状でもよい。底部は、一般的に、プラスチック材料から形成されている。しかし、その他または追加となる材料を、底部の全体または部分の形成に使用してもよい。底部の長さは限定されない。一つの非限定的な設計においては、底部の長さは約0.5〜5インチであり、典型的には約1〜4インチであり、さらに典型的には約1〜3インチである。底部の断面の大きさおよび形状も限定されない。一つの非限定的な設計においては、底部の断面が円形の場合、直径は約0.25〜2インチであり、典型的には約0.5〜1.5インチであり、さらに典型的には約0.5〜1インチである。底部の断面の大きさおよび形状は、一定でもよいし、縦の長さまたは底部の中央の軸に沿って変化してもよい。
【0024】
最も好ましいものとしては図3および4に示されており、底部160の底端168が開口170を備えている。底部は一つより多くの開口を備えていてもよいが、必須ではない。開口はその他または追加の底部の位置に配置されていてもよいが、必須ではない。開口170は、図示されていないが、容器C内における流体を底部の内部172に汲み上げられるよう設計されている。底部は、底端において中央に配置された円形の開口を備えるよう示されている。しかし、1)開口は円形以外のその他の形状でもよく、2)開口は底端の中央に配置されなくてもよく、3)底部は一つより多くの開口を備えてもよく、4)一つまたはそれより多くの開口は底部の側方に配置されてもよく、および/または、5)開口は底部の底端に配置されている必要はない。一つまたはそれより多くのベースリブ174は、底部の底端に任意に連結、または形成させてもよい。ベースリブは、底部が容器の中に配置された場合、容器の底表面から当該底端を上げるために使用され得る。容器の底からの底端168の空間は、開口170の容器の底表面への付着の防止を容易とする。これにより、容器の形状によって開口170を通過し、底部の内部172に流体を汲み上げてしまうことを阻害または防止できる。図4に示すように、四つのリブ174は、底部の底端168に設置されている。リブが使用される場合、四つより多く、または四つより少ないリブを使用してもよい。使用する場合、リブの形状は限定されない。
【0025】
底部160の円筒体162の内部172には、電気モーター180が設置されている。電気モーターは、ブレード182を回転させるよう設計されている。ブレード182は、図3における矢印によって示したように、容器C内において、開口170を通過し底部160の内部172の中に流体をくみ上げる。回転シャフト184は、当該モーターと当該ブレードとの間に結合されている。封止リング186は、モーターと液体との接触および/またはモーターの内部への液体の浸入を妨げる、または防ぐための水封シールを形成するよう使用され得る。液体ポンプの底部における電気モーターは、一般的には部分的または全体的に、液体ポンプの底部の内部に入る流体から密封されているが、必須ではない。モーターの密封は一つまたはそれより多くの利点を有する。すなわち、1)電気モーターが流体によって損傷を受けず、および/または、2)流体がモーターによって汚染されない。ブレード182は、多数のフィン183を備える。図5に示すように、ブレードは弓状であり、モーターがブレードを回転する際に、底部の中への液体のくみ上げを促進する。モーター固定チャンバーまたはブラケット188は、底部の内部172の中においてモーターを固定するために使用され得る。一つまたはそれより多くのブレードを回転するために、一つより多くの電気モーターを使用してもよい。また、モーターの全体または一部分を、液体ポンプの上端部および/または伸長体部にも、または代替として当該場所に配置してもよい。電気モーターを全体的または部分的に液体ポンプの底部に配置することにより、特に底部が部分的または全体的に容器内の流体に浸されている際に、電気モーターの操作によって生じる音が有意に鈍化できることが解った。さらに、底部にモーターを設置することにより、より小さな外形の上端部を使用することが可能となり、弾力性のある伸長体部が維持され得る。
【0026】
上端開口190は、底部の上方テーパー端164に、またはその近傍に構成されている。図3に示すように、連結フランジ192は、テーパー端164から上方に延びており、上端開口190において終端している。伸長体部140の下方端142は、伸長体部140と底部160との間に連結を形成するため、連結フランジ192に合致するように示されている。図3の矢印によって示されるように、電気モーター180がブレード182を回転すると、容器内の流体は、開口170を経由して底部の内2008−050312部172の中にくみ上げられ、その後、内部を通過し上端開口190を経由し底部から伸長体部の内部導管144の中へと上方に向かって流れる。底部は一つより多くの上端開口が構成されていても構わない。また、一つまたはそれより多くの上端開口の大きさおよび/または形状も、限定されない。さらに、底部上での一つまたはそれより多くの上端開口の位置は、限定されない。
【0027】
一般的に、伸長体部の下方端は、底部160を取り外しできないよう連結されているが、これは必須であるわけではない。伸長体部は一般的に円筒形の形状を有するよう示されているが、その他または追加の形状を有してもよい。伸長体部の断面の形状および大きさについては、おおよそが伸長体部の縦の長さに沿って一般的に均一となるよう示されているが、伸長体部の断面の形状および/または大きさが、伸長体部の縦の長さに沿って変化してもよい。伸長体部の長さは、限定されない。一つの非限定的な設計においては、伸長体部は約2〜20インチの長さであり、典型的には約6〜14インチである。伸長体部の断面の大きさもまた限定されない。一つの非限定的な設計において、伸長体部が円形の断面形状を有する場合、直径は約0.25〜2インチであり、典型的には約0.5〜1.25インチである。
【0028】
伸長体部の一部またはより多くの部分は、弾力性のあるように、および/または弾力性を有する材料で形成され設計され得る。しかし、必須ではない。伸長体部が部分的または全体的に弾力性を有するよう設計されると、異なる形状および大きさの容器においても、伸長体部をより容易に配置することが可能となる。一つの非限定的な設計において、伸長体部は弾力性を有する管状の材料によって形成されている。管状の材料は透明でも、部分的に透明でも、または伸長体部の内部が見えないよう着色されていてもよい。
【0029】
上述したように、図示されていないが、伸長体部の内部には一つまたはそれより多くの導管が構成されており、伸長体部の下方端から伸長体部140の上方端146へ流体を送ることを可能にしている。下方端142は、底部上の連結フランジ192に合致し伸縮するよう示されている。接着剤も底部に対して伸長体部をしっかりと固定するために使用され得る。連結フランジ192の外側の表面は、伸長体部と底部との間の連結の維持を向上するため、一つまたはそれより多くの連結リブ193を構成し得る。しかし、必須ではない。底部と伸長体部との間の連結を形成するために、その他または追加の設計を使用してもよい。一般的に、底部と伸長体部との間の連結は、液体耐性の封止で形成される。しかし、必須ではない。
【0030】
伸長体部は一つまたはそれより多くの内部導管を備え得る。伸長体部の内部導管144は、一つまたはそれより多くの電気ワイヤ200、202を備え得るが、必須ではない。電気ワイヤは、保護および/または絶縁材料によってコーティングされ得る(保護/絶縁コーティング204、206)が、必須ではない。電気モーターのための動力供給部300が部分的または全体的に上端部110および/または伸長体部140において配置された場合、一つまたはそれより多くの電気ワイヤは、動力供給部に対して電気モーターが電気的に接続するよう、伸長体部の内部導管の一つまたはそれより多くの部分において典型的に配置される。一つまたはそれより多くの電気ワイヤが伸長体部の内部導管において配置された場合、一つまたはそれより多くの電気ワイヤは内部導管において流体から隔離され得る。しかし、必須ではない。一つまたはそれより多くの電気ワイヤの隔離は、一つまたはそれより多くの利点を有する。すなわち、1)一つまたはそれより多くの電気ワイヤは流体により損傷を受けず、および/または、2)流体は一つまたはそれより多くの電気ワイヤにより汚染されない。一つまたはそれより多くの電気ワイヤの隔離は、使用する場合、いくつかの方法において成し得る。これらのみに限定されないが、1)一つまたはそれより多くの電気ワイヤのために伸長体部の内部において分離した導管を製造すること(当該分離した導管とは、流体のための一つまたはそれより多くの導管と連結をしていない、流体と分離した導管のことである。)、2)一つまたはそれより多くの電気ワイヤを、導管またはその他の材料の型において包含すること、および/または、3)一つまたはそれより多くの電気ワイヤをコーティングすること(例えば、プラスチックコーティング等)。図3および6に示すように、電気ワイヤ200、202は保護/絶縁コーティング204、206がなされており、保護導管400の内部の空洞にも配置されている。保護導管400の下方端404には、電気モーター180の上端と連結する様子が示されている。一般的には、保護導管の下方端と電気モーターの上端との間には液封止がなされているが、必須ではない。保護導管の上端は、液体ポンプの上端部110へと連結するよう設計されている。一般的には、保護導管の上端と上端部との間には液封止が形成されているが、必須ではない。そのような設計においては、保護導管は、伸長体部の全長またはほぼ全長に沿って伸長する。図3において示される非限定的な設計においては、伸長体部の内部の経路において流れる流体から電気ワイヤを隔離するように、電気ワイヤは保護導管内において設置されている。保護導管の下方端は電気モーターと連結しており、底部から伸長体部へと流れる流体は、導管へ入らないか、および/または、一つまたはそれより多くの電気ワイヤと接触しない。同様に、保護導管の上方端は液体ポンプの上端部と連結しており、伸長体部内の液体ポンプの上端部へと流れる流体は、保護導管へ入らないか、および/または、電気ワイヤと接触しない。保護導管は、一般的に、弾力性を有する材料から形成されるが、必須ではない。電気ワイヤも一般的に弾力性を有するが、必須ではない。
【0031】
図1、2および7〜10を参照すると、液体ポンプ100の上端部110は、ディスペンサー上部114および分注タブ120を備えている。分注タブ120は、上端部110の本体112と中枢的に連結するように、図1において矢印で示されている。分注タブは、使用者によって押され、作動位置に動かすことで、電気モーターの作動を引き起こすよう設計されている。電気モーターの作動は、底部内から伸長体部を通過し上端部の本体の中へ入りディスペンサー上部114のディスペンサー開口部116から流体が出る流れを次々と引き起こす。分注タブは、一般的に、図示していないが、非作動位置では例えばバネのようなものを用いる斜向配置により傾いている。分注タブが非作動位置である場合、電気モーターは動力供給部によって作動することはない。任意のその他の設計において、ディスペンサー上部のディスペンサー開口部から流体の分注を使用者が起こすことができるようにしてもよい(例えば、上端部上のスウィッチ、ノブまたはボタン等)。使用者による分注タブの押し付けの際は、グラスG、カップもしくはその他の型の容器をディスペンサー上部のディスペンサー開口部の下に配置し、その後手動で分注タブを押す。または、図1に示すように、分注タブへとグラスGの一部を押す。図1に示す様子は、分注タブを非作動位置から作動位置へと旋回させるため、分注タブの正面121へとグラスGが押されている様子である。分注タブの正面には、一つまたはそれより多くのリブ122が任意に備えられている。当該リブ122は、分注タブとのグラスのかみ合いを容易にし、使用者の手動での分注タブの押し付けを容易にするよう使用され得るが、必須ではない。また、分注タブは、使用者のその他または追加の設計によって作動され得る。
【0032】
液体ポンプの上端部110の本体112は一般的に四角形の断面であるが、当該本体は異なる様々な形状および/または大きさを有してもよい。本体の最大の断面の大きさは、一般的に、本体が容器Cの開口に挿入されないよう選択されるが、必須ではない。そのような設計であれば、上端部が容器内に不注意に落ちてしまうことを防ぎ、使用し得る。人が消費する流体を入れておくことに使用される多くの飲料容器は、約0.5〜3インチ間の開口を有している。5インチよりも小さく、典型的には4インチよりも小さく、より典型的には3インチよりも小さく、さらに典型的には約2.5インチよりも小さい直径を有する容器の開口を通り、上端部の本体が挿入されないよう、一般的に、本体の最大の断面の大きさは選択される。しかし、底部および伸長体部については、底部および伸長体部が容器C内における開口の通過に適するよう、一般的に最大の断面の大きさが選択される。5インチよりも小さく、典型的には4インチよりも小さく、より典型的には3インチよりも小さく、さらに典型的には約2.5インチよりも小さく、よりさらに典型的には約1.5インチよりも小さく、もっと典型的には約1インチよりも小さく、よりさらに典型的には約0.75インチよりも小さい直径を有する容器の開口を通過し完全に底部が挿入できるよう、一般的に底部の最大の断面の大きさは選択される。例えば、もし容器の上端における開口の直径が約0.75インチであり、底部が円形の断面形状を有していた場合、開口を通過し容易に容器内に底部が挿入できるよう、底部の最大の直径は0.75インチより小さい値から選択されるだろう。同様に、容器内へと挿入されるよう設計された伸長体部の部分も、5インチよりも小さく、典型的には4インチよりも小さく、より典型的には3インチよりも小さく、さらに典型的には約2.5インチよりも小さく、よりさらに典型的には約1.5インチよりも小さく、もっと典型的には約1インチよりも小さく、よりさらに典型的には約0.75インチよりも小さい直径を有し、容器の開口を通過し伸長体部の部分が完全に挿入されるよう、最大の断面の大きさを有している。例えば、もし容器の上端の開口の直径が約0.75インチであり、伸長体部の容器内に挿入される部分が円形の断面形状を有していた場合、伸長体部のそのような部分の最大の直径は、伸長体部のその部分が容器内の開口を通過して容易に挿入できるよう、0.75インチよりも小さい値から選択されるだろう。
【0033】
ディスペンサー上部114は、本体112の上表面に位置するよう示されている。しかし、ディスペンサー上部は上端部の本体のその他または追加の範囲上に位置されていてもよい。同様に、分注タブ120は本体112の正面上に位置するよう示されているが、分注タブは本体112のその他または追加の範囲上に位置されていてもよい。さらには、ディスペンサー上部および分注タブの大きさおよび/または形状は、限定されない。
【0034】
ディスペンサー上部は本体112と回転可能に連結されているが、必須ではない。上端部の分注タブと本体および/またはディスペンサー上部は、使用者による電気モーターの不注意な作動を防ぐための安全特性(例えば、タブロック、非作動化スウィッチ、ディスペンサー上部のロック配置およびロック無効配置等)を備え得るが、必須ではない。
【0035】
最も好ましくは、図9および10に示すように、上端部の本体112はバッテリーカバー130を備え、バッテリーカバー130は上端部の本体におけるバッテリー空間132に使用者が触れられるよう動く。二つのバッテリー空間が示されているが、二つより多くの、または二つより少ないバッテリー空間が上端部に配置されていてもよい。二つのバッテリー空間は、ディスペンサー上部のそれぞれの側方上に配置されている。そのような配置の場合、上端部の高さのない配置の維持を容易にする。使用者によって分注タブが作動された場合、電力を電気モーターに供給するよう動力供給部は設計されている。一つまたはそれより多くのバッテリー空間は、二つより多くのバッテリーまたは二つより少ないバッテリーを備え得る。バッテリー空間および上端部における、一つまたはそれより多くのバッテリーの適応性については限定されない。バッテリー空間のそれぞれには電気コネクタ133、134が備えられている。底部における電気モーターへ電力を供給する際に使用される二つのワイヤに、電気コネクタが接続される。電気ワイヤは底開口136を通過するよう示されている。保護導管400は底開口136と連結されるよう設計されている。
【0036】
図10に示すように、バッテリーカバー130は本体112から完全に取り外せるよう設計されているが、必須ではない。バッテリーカバー130の上表面は、一つもしくはそれより多くのリブ138、または本体上のバッテリーカバーを動かし易くし、使用者の手がバッテリー空間に届くようにするその他のタイプのグリップ構造を任意に備え得る。しかし、必須ではない。バッテリーカバー130の上面には、使用者にどのようにバッテリーカバーを開けるのかを知らせるための視覚表示として機能するオプションとしての矢印が備えられている。バッテリーカバーは、バッテリーカバーを本体112と結合するよう使用され得る、一つまたはそれより多くの結合タブ139を任意に備え得る。
【0037】
図1〜3、7および8を参照すると、連結アダプタ150は、本体112の底表面に連結されている。連結アダプタは液体ポンプの任意の要素である。連結アダプタは、一つまたはそれより多くの液体容器C上の液体ポンプの上端部を維持するよう設計されている。連結アダプタは、多くの異なる容器の場合であっても、使用者に容器から液体を注ぐことを可能とさせる、異なる大きさの開口を有するものである。連結アダプタは、異なる大きさの開口において、液体ポンプを維持するよう設計されているものである。連結アダプタは、容器の上端の開口と液体ポンプとの間に、液封止を形成するよう設計し得るが、必須ではない。
【0038】
連結アダプタ150は、様々な手段(例えば、接着剤、クランプ、スレッド、スナップ・リング、摩擦連結等)によって、本体の底表面へ、着脱可能に、または着脱不可能に取り付けられ得る。連結アダプタは二つのタブ152を有するよう示されているが、必須ではない。二つより多くまたは二つより少ないタブも使用され得る。タブを使用すると、使用者は連結アダプタの一部を握り易くなる。すると、容器における開口へ連結アダプタを配置すること、および/または容器の開口から連結アダプタを取り外すことが可能となる。
【0039】
最も好ましくは、図7に示すように、連結アダプタの内部空洞154が、連結アダプタの底から上端へ連結アダプタの縦の長さに沿って直径が細くなっている。しかし、必須ではない。内部空洞は、連結アダプタの縦の長さに沿って、一つまたはそれより多くのランディングリブ156も備えているが、必須ではない。連結アダプタの下方部分における内部空洞の直径を変化させると、異なる容器における異なる大きさの開口に連結アダプタを合わせ得る。使用されるランディングリブは、容器の開口上に連結アダプタが取り付けられた場合、容器の開口の上端の縁とかみ合うよう設計されている。これは、連結アダプタと容器との連結をよりきつく、および/またはより固くするためである。ランディングリブおよび内部空洞154の直径の変化は、連結アダプタの任意の特徴である。内部空洞は、連結アダプタを容器の上端の開口上まで巻き上げられるようなロールアップ部158も追加して、もしくは代替として備えられ得る。しかし、必須ではない。
【0040】
使用者が容器の上端の開口上に連結アダプタを合わせようとする場合、当該使用者はタブ152を握り、タブを上端部の本体112の底表面に向かって引っ張ることもできる。連結アダプタが弾力性を有する材料であると、その結果、内部空洞の側壁は図8に示すようにロールアップされる。連結空洞は弾力性のある材料にて形成されていなければならないわけではない。さらに、連結空洞は内部空洞の側壁がロールアップされるよう設計されていなければならないわけではない。再度、図8を参照すると、一度内部の側壁が部分的または全体的にロールアップされれば、その後は使用者は図1に示すように容器Cの中へ底部160および伸長体部140を配置することが可能となるので、それから容器の開口の上端上に連結アダプタを配置し得る。その後は、使用者がタブ152を握り、容器の上端部分に向かって下方に引っ張ればよい。しかし、必須ではない。その他の設計において、内部空洞は、二つの異なる大きさの開口に対する連結のための二つのスレッドを備え得る。より大きい容器の開口のためには、内部空洞の側壁はロールアップせずに、連結アダプタが容器上においてスレッドとなる。より小さい容器の開口のためには、内部空洞の側壁をロールアップさせ、内部空洞の狭い部分に位置するスレッドが、当該容器上においてスレッドとなる。内部空洞におけるいずれのスレッドの設計も使用されない場合、容器に対して液体ポンプを固定するように内部空洞を容器の開口に合うよう伸縮させ得る連結アダプタ上のタブが使用され得る。
【0041】
連結アダプタは、液体ポンプの上端部に取り外せるよう連結され、設計されることが可能であり、様々なアダプタが上端部に連結され、および/または、液体ポンプの一つまたはそれより多くの構成要素の汚れを落とすことを容易にすることを可能にし得る。
【0042】
これらの明確にされた上述の説明により、前述した課題は効果的に果たされるだろう。そして、本願発明の意図および観点から離れることのない限り、前述の構成において特定の変形が成されてもよく、上述の説明において含まれ、およびそれに伴う図において示された全ての事項は例証として理解され、限定される意味としてではない。本願発明は、好ましい、および代替となる実施の形態を参照して説明した。上述の技巧の解釈、およびここに提供された本願発明の詳細な検討の理解によって、変形例および代替例の技術は明らかとなるだろう。本願発明は、本願発明の観点の範囲内における全てのそのような変形例および代替例を含有することを意図する。続く請求の範囲はここに記載された本願発明の総称的および具体的特性の全ての含有を意図し、言語という手段による本願発明の観点の全ての陳述が、これらの間に置かれていると言われてもよいとも理解される。
【符号の説明】
【0043】
100 液体ポンプ
110 上端部
112 上端部の本体
114 ディスペンサー上部
116 ディスペンサー開口部
120 分注タブ
121 分注タブの正面
122 リブ
130 バッテリーカバー
132 バッテリー空間
133、134 電気コネクタ
136 底部開口
138 リブ
139 結合タブ
140 伸長体部
142 伸長体部の下方端
144 伸長体部の内部導管
146 伸長体部の上方端
150 連結アダプタ
152 タブ
154 連結アダプタの内部空洞
156 ランディングリブ
158 ロールアップ部
160 底部
162 円筒体
164 上方テーパー端
166 下方テーパー端
168 底部の底端
170 開口
172 底部の内部
174 ベースリブ
180 電気モーター
182 ブレード
183 フィン
184 回転シャフト
186 封止リング
188 ブラケット
190 上端開口
192 連結フランジ
193 連結リブ
200、202 電気ワイヤ
204、206 保護/絶縁コーティング
300 動力供給部
400 保護導管
404 保護導管の下方端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上端部と、伸長体部と、底部と、電気モーターと、前記電気モーターに動力を与えるよう設計された動力供給部とを備え、
前記電気モーターが作動した場合、流体が前記底部の中に入り、前記伸長体部を通過し、前記上端部へと吸引されるよう、前記電気モーターは設計されており、
前記底部内に吸引された流体が、前記底部から流出し前記伸長体部に流入し、次いで前記伸長体部から流出し前記上端部に流入するよう、前記底部は前記伸長体部と流動的に連結されており、前記伸長体部は前記上端部と流動的に連結されており、
前記上端部は、ディスペンサー作動部とディスペンサー上部とを備え、
前記ディスペンサー作動部は、前記電気モーターを作動できるよう設計されており、
前記ディスペンサー上部は、前記上端部へ流れる流体が、前記ディスペンサー上部を通過して前記上端部に現れることができるよう設計されていることを特徴とする、飲料容器から液体を分注するために連結される、液体ポンプ。
【請求項2】
前記底部は、前記電気モーターを全体的に含有し、前記上端部は前記動力供給部を全体的に含有し、
電気連結の少なくとも一部は、前記伸長体部を通過する流動体から隔離されて前記伸長体部内において配置されており、および/または、前記底部および前記伸長体部の少なくとも一部が前記飲料容器内に配置されている場合、前記飲料容器内における流体から隔離されていることを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項3】
前記底部は、前記電気モーターを全体的に含有し、前記上端部は前記動力供給部を全体的に含有し、
電気連結の少なくとも一部は、前記伸長体部を通過する流動体から隔離されて前記伸長体部内において配置されており、および/または、前記底部および前記伸長体部の少なくとも一部が前記飲料容器内に配置されている場合、前記飲料容器内における流体から隔離されていることを特徴とする、請求項2に記載の液体ポンプ。
【請求項4】
前記上端部は最大の断面範囲を有しており、前記上端部の前記最大の断面範囲は、前記飲料容器の開口の断面範囲よりも大きいことを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項5】
前記上端部は最大の断面範囲を有しており、前記上端部の前記最大の断面範囲は、前記飲料容器の開口の断面範囲よりも大きいことを特徴とする、請求項1または3に記載の液体ポンプ。
【請求項6】
前記上端部は、最大厚さ4インチまで有することを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項7】
前記上端部は、最大厚さ4インチまで、約0.5〜3インチまで、約1〜3インチまで、または、約1〜2.5インチまでのいずれかを有することを特徴とする、請求項2ないし5のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項8】
前記上端部は、使用者が前記上端部に位置する前記動力供給部に接触できるよう、可動または取り外し可能である動力供給部カバーを備えることを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項9】
前記上端部は、使用者が前記上端部に位置する前記動力供給部に接触できるよう、可動または取り外し可能である動力供給部カバーを備えることを特徴とする、請求項2ないし7のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項10】
前記伸長体部の少なくとも一部が弾力性を有し、前記伸長体部は少なくとも部分的に前記伸長体部の縦の長さに沿って弾力性を有することを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項11】
前記伸長体部の少なくとも一部が弾力性を有し、前記伸長体部は少なくとも部分的に前記伸長体部の縦の長さに沿って弾力性を有することを特徴とする、請求項2ないし9のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項12】
前記ディスペンサー作動部は、旋回タブを備えており、
前記旋回タブは、前記ディスペンサー上部の少なくとも一部より下方に配置されるよう、または配置可能であるよう設計されており、
前記旋回タブは、非作動位置において傾斜されることを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項13】
前記ディスペンサー作動部は、旋回タブを備えており、
前記旋回タブは、前記ディスペンサー上部の少なくとも一部より下方に配置されるよう、または配置可能であるよう設計されており、
前記旋回タブは、非作動位置において傾斜されることを特徴とする、請求項2ないし11のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項14】
異なる飲料容器の上の多数の異なる大きさの開口に連結できるよう設計されており、前記上端部、前記伸長体部またはこれらの組み合わせに対し連結される、連結アダプタを備えることを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項15】
異なる飲料容器の上の多数の異なる大きさの開口に連結できるよう設計されており、前記上端部、前記伸長体部またはこれらの組み合わせに対し連結される、連結アダプタを備えることを特徴とする、請求項2ないし13のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項16】
前記連結アダプタは、弾力性を有し、少なくとも一つの掌握タブを備えることを特徴とする、請求項14に記載の液体ポンプ。
【請求項17】
前記連結アダプタは、弾力性を有し、少なくとも一つの掌握タブを備えることを特徴とする、請求項15に記載の液体ポンプ。
【請求項18】
前記連結アダプタは、前記連結アダプタの内部空洞において、少なくとも一つのランディングリブまたはステップを備えることを特徴とする、請求項14に記載の液体ポンプ。
【請求項19】
前記連結アダプタは、前記連結アダプタの内部空洞において、少なくとも一つのランディングリブまたはステップを備えることを特徴とする、請求項15ないし17のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項20】
前記連結アダプタは、少なくとも部分的にロールアップされた側壁を有するよう設計されていることを特徴とする、請求項14に記載の液体ポンプ。
【請求項21】
前記連結アダプタは、少なくとも部分的にロールアップされた側壁を有するよう設計されていることを特徴とする、請求項15ないし19のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項22】
前記連結アダプタは、前記連結アダプタの内部空洞において、少なくとも一つのスレッドを備えることを特徴とする、請求項14に記載の液体ポンプ。
【請求項23】
前記連結アダプタは、前記連結アダプタの内部空洞において、少なくとも一つのスレッドを備えることを特徴とする、請求項15ないし21のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項24】
前記ディスペンサー上部は、前記上端部上において可動であることを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項25】
前記ディスペンサー上部は、前記上端部上において可動であることを特徴とする、請求項2ないし23のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項26】
前記底部と前記伸長体部は、前記伸長体部に対する前記底部の縦の長さの割合が約0.05〜6:1、約0.1〜2:1、約0.1〜1:1、約0.1〜0.6:1、または、約0.2〜0.5:1のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項27】
前記底部と前記伸長体部は、前記伸長体部に対する前記底部の縦の長さの割合が約0.05〜6:1、約0.1〜2:1、約0.1〜1:1、約0.1〜0.6:1、または、約0.2〜0.5:1のいずれかであることを特徴とする請求項2ないし25のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項28】
前記モーターの作動および/または非作動を示す、視覚および/または触覚表示を備えることを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項29】
前記モーターの作動および/または非作動を示す、視覚および/または触覚表示を備えることを特徴とする、請求項2ないし28のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項30】
前記モーターが非作動となった後、前記ディスペンサー上部における開口を通過し液体が流れることを阻害する、および/または妨げるため、前記ディスペンサー上部は傾斜している、および/または傾斜した間の経路を有しており、
前記傾斜は約0.5〜10°、約0.5〜5°、約1〜4°または約2〜3°のいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項31】
前記モーターが非作動となった後、前記ディスペンサー上部における開口を通過し液体が流れることを阻害する、および/または妨げるため、前記ディスペンサー上部は傾斜している、および/または傾斜した間の経路を有しており、
前記傾斜は約0.5〜10°、約0.5〜5°、約1〜4°または約2〜3°のいずれかであることを特徴とする、請求項2ないし29のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項32】
前記底部および前記伸長体部は最大の断面範囲を有しており、前記底部の前記最大の断面範囲の、前記伸長体部の前記最大の断面範囲に対する割合は約0.1〜4:1、約0.2〜3:1、約0.5〜2:1、約0.8〜1.9:1または約1.01〜1.8:1のいずれかであり、
前記底部の前記最大の断面範囲は、前記底部に容器内の開口を完全に通過させ適合させ得ることを特徴とする、請求項1に記載の液体ポンプ。
【請求項33】
前記底部および前記伸長体部は最大の断面範囲を有しており、前記底部の前記最大の断面範囲の、前記伸長体部の前記最大の断面範囲に対する割合は約0.1〜4:1、約0.2〜3:1、約0.5〜2:1、約0.8〜1.9:1または約1.01〜1.8:1のいずれかであり、
前記底部の前記最大の断面範囲は、前記底部に容器内の開口を完全に通過させ適合させ得ることを特徴とする、請求項2ないし31のいずれか1項に記載の液体ポンプ。
【請求項34】
上端部と、伸長体部と、底部と、連結アダプタと、電気モーターと、前記電気モーターに動力を与えるよう設計された動力供給部と、前記動力供給部と前記電気モーターの間の電気連結とを備え、
前記電気モーターが作動した場合、流体が前記底部の中に入り、前記伸長体部を通過し、前記上端部へと吸引されるよう、前記電気モーターは設計されており、
前記底部内に吸引された流体が、前記底部から流出し前記伸長体部に流入し、次いで前記伸長体部から流出し前記上端部に流入するよう、前記底部は前記伸長体部と流動的に連結されており、前記伸長体部は前記上端部と流動的に連結されており、
前記底部には少なくとも部分的に前記電気モーターが含まれ、前記上端部には少なくとも部分的に前記動力供給部が含まれ、前記電気連結には少なくとも一つの電気ワイヤが含まれ、前記少なくとも一つの電気ワイヤは少なくとも部分的に前記伸長体部内に位置し、前記伸長体部内における前記電気連結の部分は、前記電気連結の少なくとも一部が前記伸長体部を通過する流動体から隔離されるよう、かつ前記電気連結の少なくとも一部が前記底部および前記伸長体部の少なくとも一部が前記飲料容器内に配置されている場合、前記飲料容器内における流体から隔離されるよう配置され、
前記上端部は、ディスペンサー作動部とディスペンサー上部とを備え、
前記ディスペンサー作動部は、前記電気モーターを作動できるよう設計されており、
前記ディスペンサー上部は、前記上端部へ流れる流体が、前記ディスペンサー上部を通過して前記上端部に出ることができるよう設計されており、
前記ディスペンサー作動部は、旋回タブを備えており、前記旋回タブは、前記ディスペンサー上部の少なくとも一部より下方に配置されるよう、または配置可能であるよう設計されており、前記旋回タブは、非作動位置においては傾斜し、
少なくとも部分的に前記伸長体部の縦の長さに沿って弾力性を有するよう、前記伸長体部の少なくとも一部が弾力性を有し、
前記底部と前記伸長体部は、前記伸長体部に対する前記底部の縦の長さの割合が約0.1〜2:1であり、
前記連結アダプタは、異なる飲料容器の上の多数の異なる大きさの開口に連結できるよう設計されており、前記上端部、前記伸長体部またはこれらの組み合わせに対し連結されることを特徴とする、飲料容器から液体を分注するために連結される、液体ポンプ。
【請求項35】
a.上端部と、伸長体部と、底部と、電気モーターと、前記電気モーターに動力を与えるよう設計された動力供給部と、前記動力供給部と前記電気モーターの間の電気連結とを備え、前記電気モーターが作動した場合、流体が前記底部の中に入り、前記伸長体部を通過し、前記上端部へと吸引されるよう、前記電気モーターは設計されており、前記底部内に吸引された流体が、前記底部から流出し前記伸長体部に流入し、次いで前記伸長体部から流出し前記上端部に流入するよう、前記底部は前記伸長体部と流動的に連結されており、前記伸長体部は前記上端部と流動的に連結されており、前記上端部はディスペンサー作動部とディスペンサー上部とを備え、前記ディスペンサー作動部は前記電気モーターを作動できるよう設計されており、前記ディスペンサー上部は前記上端部へ流れる流体が前記ディスペンサー上部を通過して前記上端部に出ることができるよう設計されており、前記底部には少なくとも部分的に前記電気モーターが含まれ、前記上端部には少なくとも部分的に前記動力供給部が含まれ、前記電気連結には少なくとも一つの電気ワイヤが含まれ、前記少なくとも一つの電気ワイヤは少なくとも部分的に前記伸長体部内に位置し、飲料容器から液体を分注するために連結される液体ポンプを提供する工程と、
b.前記上端部が前記飲料容器の開口上または上方に配置されるまでに、前記底部および前記伸長体部の少なくとも一部が、前記飲料容器の開口を通るよう配置する工程と、
c.前記動力供給部からの動力が前記電気モーターにエネルギーを与え、前記飲料容器内の流体が前記底部内における一つまたはそれより多くの開口を通り前記底部の中に吸い込まれ、前記底部を通り前記伸長体部の中に入り、前記伸長体部を通り前記上端部の中に入り、前記ディスペンサー上部を通り抜けるよう、前記ディスペンサー作動部が作動する工程と、
を含むことを特徴とする、容器を噴出型飲料ディスペンサーを有する容器に変える方法。
【請求項36】
前記ディスペンサー作動部が作動する工程には、グラスまたはカップが前記ディスペンサー作動部に接触しながら動かされ、前記接触によって前記ディスペンサー作動部が作動する間での、前記ディスペンサー上部における開口の下方に前記グラスまたは前記カップが配置される工程が含まれることを特徴とする、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ディスペンサー作動部は、旋回タブを備えており、
前記旋回タブは、前記ディスペンサー上部の少なくとも一部より下方に配置されるよう、または配置可能であるよう設計されており、
前記旋回タブは、非作動位置において傾斜されることを特徴とする、請求項35または36に記載の方法。
【請求項38】
前記液体ポンプは、異なる飲料容器の上の多数の異なる大きさの開口に連結できるよう設計されており、前記上端部、前記伸長体部またはこれらの組み合わせに対し連結される連結アダプタを備え、前記飲料容器に対する前記上端部の取り外しを確実に行えるよう、前記飲料容器における前記開口に前記連結アダプタの少なくとも一部を位置付けするステップを含むことを特徴とする、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記液体ポンプは、異なる飲料容器の上の多数の異なる大きさの開口に連結できるよう設計されており、前記上端部、前記伸長体部またはこれらの組み合わせに対し連結される連結アダプタを備え、前記飲料容器に対する前記上端部の取り外しを確実に行えるよう、前記飲料容器における前記開口に前記連結アダプタの少なくとも一部を位置付けするステップを含むことを特徴とする、請求項36または37に記載の方法。
【請求項40】
前記連結アダプタは、弾力性を有し少なくとも一つの掌握タブを備え、
前記伸長体部は少なくとも部分的に弾力性を有し、少なくとも部分的に前記伸長体部の縦の長さに沿って弾力性を有することを特徴とする、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記連結アダプタは、弾力性を有し少なくとも一つの掌握タブを備え、
前記伸長体部は少なくとも部分的に弾力性を有し、少なくとも部分的に前記伸長体部の縦の長さに沿って弾力性を有することを特徴とする、請求項39に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2012−528986(P2012−528986A)
【公表日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514113(P2012−514113)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際出願番号】PCT/US2010/037194
【国際公開番号】WO2010/141676
【国際公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【出願人】(312010607)イノベーション ダイレクト エルエルシー (1)
【Fターム(参考)】