説明

液体供給アセンブリ及び液体供給方法

【課題】液体成分の正確な混合物を製造し、その液体混合物をスプレーの注入部に供給するアセンブリ。
【解決手段】このアセンブリは、フラスト円錐形内面を有する側壁と、側壁の上端に対向する側壁の底端において容器内の空洞への開口を画定する底壁とを備える、堅い高分子材料からなる容器を含む。容器の空洞内に位置付けられる可撓性のライナーが、前記容器の内面と形状が一致する外面を有し、内面が空洞をライナー内に画定し、側壁の上端に沿った環状へりがライナー内の空洞への開口を画定する。弾性的に可撓性の高分子材料からなる表示シートが、容器の側壁と可撓性のライナーとの間に位置付けられ、容器の内面と形状が一致し、複数の様々な成分液体が、液体間の所定の比を達成するために可撓性のライナー内の空洞に順次に注入されうるレベルを表示する印を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吹き付けられる成分液体の混合物(例えば、塗料)を液体吹付け装置またはスプレーガンに供給する液体供給アセンブリ、および一態様において、かかる装置によって吹き付けられる成分液体の混合物は所定の比で量られる、かかるアセンブリの印に関する。
【背景技術】
【0002】
1998年7月30日付け国際公開第98/32539号に記載される折りたためるライナーを含む供給アセンブリを含む、種々の液体供給アセンブリが、吹き付けられる成分液体の混合物を重力供給液体(例えば、塗料)吹付け装置またはスプレーガンに供給することに関して、述べられてきた。国際公開第98/32539号に記載される液体供給アセンブリは、フラスト(frusto)円錐状側壁、および側壁の底端(側壁の対向する上端が容器内の空洞への開口を画定する)における底壁からなる堅い高分子材料の容器と、その空洞内の可撓性のライナー(ライナーは容器の内面と形状が一致する)と、を含み、ライナー内の空洞への開口を画定する側壁の上端に沿って環状へりを有する。その液体供給アセンブリは、重力供給液体吹付け装置の注入部と係合するように構成される貫通開口を有する中央部分と、容器の上端に隣接する可撓性のライナー内で係合するように構成される周辺部を含む横断部と、アダプタアセンブリのその周辺部の周りに可撓性のライナーを取り外し可能なように取り付ける手段と、を備えるアダプタアセンブリをさらに含む。容器の空洞内の可撓性のライナーは、吹き付けられる混合物用の2つ以上の成分液体を量り、混合するレセプタクルとして使用されることが可能であり、容器の内容積を確定するのを可能にする、マーキングまたは印が、容器の側面に施され、これによって、それらの成分液体の必要量を量ることが容易になる。
【0003】
自動車用塗料会社(例えば、デュポン(DuPont)、PPG、BASF、シッケンス(Sikkens))が、それらの塗り換え材料(例えば、塗料、下塗剤、クリアコート)において成分液体に関する混合比を規定し、これらの混合比の多くは極めて様々であり、所望の結果を達成するために、様々な成分液体の正確な計量を必要とする。自動車用塗料会社は、電子計量器を用いて混合比で成分液体の重さを量ることを推奨する。しかしながら、米国の自動車塗り換え店の25%未満がその方法を使用すると推定される。混合比の成分液体は適当な「混合棒」を用いて量られて、所望の比を得ることが可能であり、この混合棒は種々の混合比(例えば、1:1、2:1、3:1:1、4:1:1、100:50:30、5:1:2、100:100:10など)が印刷された精密な金属定規である。混合棒は垂直な側面を有する適当な容器内に真っ直ぐに立てられ、成分液体は混合棒のマークを用いて適当な比で加えられて、加えられる液体の量を量る。
【0004】
また一方、大部分の自動車塗り換え店が、複数の様々な成分液体が、それらの間の所望の混合比を達成するために、コップに順次に注入される必要があるレベルを表示する印を側壁に有する、堅い視覚的に透明な高分子材料からなる使い捨て混合コップを用いて、成分液体を量って、所望の混合比を得ると思われる。1999年8月16日に出願された米国特許出願第09/374,794号が、使い捨て混合コップを含む重力供給液体吹付け装置での使用に適合する液体供給アセンブリを記載し、このアセンブリは、(1)重力供給液体吹付け装置の注入部と係合するように構成される貫通開口を有する中央部分と、使い捨て混合コップの上端内で密閉係合するように構成される周辺部を含む横断部と、を備えるアダプタアセンブリ、および(2)使い捨て混合コップの底壁に隣接する側壁を貫通して挿入され、かつ液体供給アセンブリ用の真空逃がしを設けるために取り外しできる、取り外し可能なテーパーピン(例えば、時々「プッシュピン」と呼ばれる型のピン)を備える。
【0005】
国際公開第98/32539号に記載される液体供給アセンブリの容器か、或いは米国特許出願第09/374,794号に記載される液体供給アセンブリの使い捨て混合コップに施される印は、重力供給液体吹付け装置によって吹き付けられる、2つ以上の成分液体の混合物を製造するために使用されるということもありうるのに対して、かかる重力供給液体吹付け装置の操作者によって要求されるかもしれない、様々な成分液体の様々な比の全てを混合するために必要かもしれない、様々な印の全てをその容器か、或いは混合コップに施すことは不可能である。従って、様々な印を有する、いくつかの様々な容器または混合コップが製造され、提供される必要がある。少なくとも10個の様々な容器または混合コップが、デュポン(DuPont)、PPG、BASF、シッケンス(Sikkens)から市販されている、塗装成分液体に関して必要である混合比の大部分を適切にカバーするためにまさに必要だろうと、我々は推定する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述の液体供給アセンブリと同様に、かかる装置によって吹き付けられる液体の混合物に関する成分液体が量られて、所定の比を与える印を備える、液体吹付け装置で使用する液体供給アセンブリを提供するが、これにより、かかる印が上述の容器または混合コップに施される場合よりも、かかる液体吹付け装置の操作者によって要求されるかもしれない、様々な成分液体の様々な比のより多くを量るのを容易にする印を適宜に提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によって、国際公開第98/32539号に記載される液体供給アセンブリと同様に、(1)側壁と、側壁の底端にわたって延びる底壁と、を備え、内部の空洞を画定する内面を有する堅い高分子材料からなる容器であって、側壁の上端が空洞への開口を画定し、側壁に沿った内面の部分が円錐台の形状を有し、側壁の底端から上端に向かって直径が増大する容器と、(2)容器の内面と形状が一致する外面を有する、容器の空洞内の視覚的に透明な可撓性のライナーであって、内面が空洞を内部に画定し、側壁の上端に沿った環状へりが空洞への開口を内部に画定するライナーと、(3)容器の内容についての情報を与える印と、を備える液体供給アセンブリが提供される。
【0008】
また一方、国際公開第98/32539号に記載される液体供給アセンブリとは違って、本発明の印は、容器の側壁と可撓性のライナーとの間に位置付けられる、弾性的に可撓性の高分子材料からなる表示シート上に設けられ、この表示シートは側壁に沿った容器の内面と形状が一致し、ライナーおよび側壁に関して正確に位置付けられ、容器内の液体の量が量られうる、かかる印を有する。その印は、複数の様々な成分液体が、成分液体間の所定の比を達成するために、可撓性のライナー内の空洞に順次に注入されうるレベルを表示できる。
【0009】
表示シートの使用によって、人が、大手の製造業者から市販されている成分液体に関して必要である混合比の大部分を調製するのに必要である印を総合して与える、1組の表示シートの中から適当な表示シートを選択することによって、液体吹付け装置の操作者によって要求されるかもしれない、様々な成分液体の多くの様々な比のうちのいずれか1つを調製することが可能になる。様々な印が様々な混合比の成分液体(例えば、珍しいまたは新しい混合塗料など)を調製する際に使用する必要がある場合、かかる印を与える新しい表示シートが経済的に製造され、その必要を満たすために提供されうる。
【0010】
液体供給アセンブリを使用するために、弾性的に可撓性の高分子材料からなる表示シートは容器の内面に沿って位置付けられ、可撓性のライナーは容器とライナーとの間の表示シートと共に容器内に位置付けられ、そしてそこでそれは容器の側壁の内面と形状が一致するであろうし、表示シート上の印は、複数の様々な成分液体が、吹き付けられる材料に関するそれらの液体間の所定の比を達成するために、可撓性のライナー内の空洞に順次に注入されうるレベルを表示するであろう。次いで成分液体はライナー内の空洞に順次に注入されて、表示シート上の印によって表示される、成分液体間の所定の比を達成し、この後に成分液体は十分に混合される。次いで混合した成分液体を含む、容器および可撓性のライナーは、重力供給液体吹付け装置の注入部と係合するように構成される貫通開口を有する中央部分と、容器の上端に隣接する可撓性のライナー内で係合するように構成される周辺部を含む横断部と、アダプタアセンブリのその周辺部の周りに可撓性のライナーを取り外し可能なように取り付ける手段と、を備えるアダプタアセンブリによって、液体吹付け装置に取り付けられうる。
【0011】
容器の内面と形状が一致するように構成される、弾性的に可撓性の高分子材料からなる複数の表示シートが提供され、これらの表示シートの各々は同じ物理的形状および構造を有するが、表示シートが容器とライナーとの間に容器の内面に沿って位置付けられる場合、複数の様々な成分液体が、液体間の様々な所定の比を達成するために、空洞に順次に注入されうるレベルを表示するであろう様々な印を有する。液体供給アセンブリの利用者が、アセンブリを使用するために、容器の側壁に沿って位置付けられる、それらの表示シートのうちの適当な1つを選択する必要があるであろう。
【0012】
容器、表示シート、およびライナーは全て透明であることがあり、印およびライナー内の液体レベルが容器の側壁を通して見えるように、表示シートは容器の内面に沿って位置付けられうる。あるいは、ライナーだけが透明である必要があり、印を読むことができ、かつライナー内の液体レベルをライナーの開放端を通してのぞいて見ることができるように、表示シートは容器の内面に沿って位置付けられうる。この手法は、透明な液体が量られつつある場合、ライナー内の液体のレベルより下の表示シートの印が、約60度未満の液面に対する入射角(これは、液体レベルが通常観測される入射角である)における液体およびライナー材料の屈折率に因るライナーとライナー・表示シート間の空気層との間の界面における入射光線の全内部反射のために、視覚的に見えなくなるであろうという利点を与える。ライナー内の液体のレベルより下の表示シートの印のかかる消失によって、液体レベルを表示シート上の所望の印に合わせることがかなり容易となる。
【0013】
本発明は、同じ参照番号がいくつかの図の同じ部品を参照する添付図面を参照してさらに説明されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
さて図面を参照するに、参照数字10によって全体を示す、本発明による液体供給アセンブリが示される。その液体供給アセンブリ10(図6に示す)は、吹き付けられる成分液体の混合物を従来の重力供給液体吹付け装置またはスプレーガン11(例えば、NR95という商品名で、ドイツ、コルンウエストハイムのサタ、ファーブスプリツェニク会社(Sata,Farbspritzechnik GmbH & Co.,Kornwestheim,Germany)から市販されているスプレーガン)に供給するために使用されうる。
【0015】
図1、3および4に最もうまく示すように、液体供給アセンブリ10は堅い視覚的に透明な高分子材料からなる容器12(例えば、透明なポリプロピレンから射出成形され、壁厚0.047インチすなわち1.2mm)を含む。容器12は、上端14および底端15を有する側壁13と、貫通真空防止開口17が形成され、かつ容器12が水平な面に支持されうる、3つの弓形隆起18からなる円が延びる、側壁13の底端15にわたって延びる底壁16と、を備える。側壁13の上端14は、内面19によって画定される容器12内の空洞への開口を画定する。側壁13に沿った容器12の内面19の部分が円錐台の形状を有し、本明細書でフラスト(frusto)円錐状面と呼ばれ、底端15から側壁13の上端14へ向かって直径が増大する(例えば、内面19は底端15に隣接するそのフラスト円錐状内面の端で約3.6インチすなわち91.6mmの直径を有し、フラスト円錐状内面のその部分が約2.87度外側へテーパになっていて、約3.86インチすなわち90.8mmの軸高さを有する)。
【0016】
液体供給アセンブリ10は、容器12の空洞内に位置付けられるように構成される、堅いが薄い可撓性の視覚的に透明な液体不浸透性の折りたためるコップ様のライナー20(例えば、低密度ポリエチレンのシートから真空成形され、側壁が折りたたむとき底壁がほぼ平面のままである傾向にあるように、厚さ約0.004〜0.01インチすなわち0.1〜0.25mmの側壁、および約0.001インチすなわち0.25mm以上厚の底壁を有する)をさらに含み、このライナー20は、容器12の内面19と形状が一致する外面を与える、側壁および底壁を有し、内面21がライナー20内に空洞を画定し、側壁13の上端14に沿った環状の半径方向外向きに突出するへりまたはフランジ22が、ライナー20内の空洞への開口を画定する。
【0017】
液体供給アセンブリ10はまた、印25が印刷された、弾性的に可撓性の高分子材料(例えば、0.0035インチすなわち0.0089cm厚の透明なポリエステル膜)からなる表示シート24を含む。表示シート24は、製造されたとき平面である(図1および2参照)が、側壁13に沿った容器12の内面19のフラスト円錐形状内に位置付けられ、それと一致するように弾性的に曲げる(図3および4a参照)ことが可能であり、そこで印25は容器12の視覚的に透明な側壁13を通して見えるであろう。その印25の部分が、成分液体間の様々な所定の比を達成するために、複数の様々な成分液体が可撓性のライナー20内の空洞21に順次に注入されうる(ライナーもまた図3および4aのように容器12内にある)レベルを表示するのに対して、その印25の他の部分が、可撓性のライナー20に含まれる液体の全量を表示する。表示シート24およびライナー20が、人が成分液体をライナー20内の空洞に印25によって表示される所要または所望のレベルまで追加することを可能にする容器12内にある場合、側壁13、表示シート24、およびライナー20は、ライナー20内の液体のレベルをそれらを通して見ることができる程に十分に透明または半透明である。
【0018】
あるいは、図4bに示すように、印25が読まれ、かつライナー20内の液体レベルが側壁13の上端14によって画定されるライナー20内の空洞への開口をのぞいて見えるように、表示シート24は容器12の内面に沿って位置付けられうる。この手法は、透明な液体が量られつつある場合、ライナー20内の液体のレベルより下の表示シート24の印25が、約60度未満の液面に対する入射角(これは、液体レベルが通常観測される入射角である)における液体およびライナー20が製造される高分子材料の屈折率に因って、視覚的に見えなくなるであろうという利点を与える。それらの入射角において、光がライナー20とライナー20・表示シート間の空気層との間の界面によって内部に全反射される。その全内部反射に起因する表示シート24の印25の視覚的消失は、液体レベルを表示シート24上の所望の印25に合わせることを容易にする。表示シート24のこの位置付けの場合、ライナー20だけが透明である必要があるのに対して、表示シート24および容器12は不透明であるということもありうる(例えば、表示シート24は、利用者が印を見るのに役立つ白い被覆を有するということもありうる)。
【0019】
容器12から取り外され、かつ表面の各々が一面に配列される、可撓性の表示シート24が、図1および2に示される。表示シート24は、「コピー用透明フィルム」(Transparency Film for Copiers)、「PP2500」という商品名で、ミネソタ州セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチャリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company,St Paul,MN)から市販されている高分子材料からなるシートから製造されうる。表示シート24は、印を有するマスタシートを作成し、次いで事務用複写機を用いて印25を表示シートに複製することによって、印25を印刷されうる。次いで表示シート24はダイカットされて、表示シート24が容器12の側壁13の内面19に沿って配置される場合、底縁26が容器12の軸に垂直な面に沿って位置付けられうるような半径(例えば、32.5インチすなわち82.5cmの半径、または35インチすなわち89cmの半径)を有するくぼんだ底縁26を含む、図1および2に示す形状を有しうる。表示シート24の上縁27がその底縁26の半径と同じである半径を有する。表示シート24の長さが、後に説明する理由で、容器12の内面19の周りの一部だけ(すなわち、好ましくは半周より長く、かつ全半周より短い、例えば内面19の周囲の約75%)に及ぶように構成され、表示シート24は、表示シート24がその内面19に沿って位置付けられる場合、端部がほぼ平行であるように配置される端部を有する。表示シート24の底縁26と印25の位置の間の精密許容差が、正確な混合物を液体供給アセンブリ10内で得るために重要であるが、従来のラベル作成産業プロセスで容易に達成されうる。
【0020】
表示シート24とライナー20との間の正確な位置合わせが、容器12が、くぼんだ内面をその側壁13とその底壁16との間に有する環状部分28をさらに含むことで得られる。表示シート24およびライナーが、以下に示すように容器12内に位置付けられる場合、表示シート24の下縁26は環状部分28と側壁13との間の接合部で止められ、支持されて、表示シート24の印25をライナー20の内面に正確に合わせるであろうし、このライナー20もまた、容器12の内面19に一致し、それに沿って支持されることによって、その内面19に正確に合わせられる。容器12、表示シート24、およびライナー20を組み立てるために、先ず表示シート24が容器12の空洞内に位置付けられ、これによって典型的に、シート24の少なくとも一部が容器の側壁13から間隔を置いて配置され、その下縁26の一部が容器の底壁16に沿っているであろう。次いでライナー20は容器12内の空洞に挿入される。明らかに、開口17から出入りする、ライナー20の側面の周りの空気の動きのために、および/またはライナー20の外面によって表示シート24に加えられる圧力のために、この挿入によって表示シートは、容器の側壁13のフラスト円錐状面に沿ってある位置まで動くであろう。そのとき表示シート24の下縁26の少なくとも一部が、環状部分28と側壁13との間の接合部より上にあるかもしれないけれども、表示シート24はその位置まで容易に動かされることが可能であり、その下縁26は、容器12の底面を水平面に向かって軽くたたくことによって、環状部分28と側壁13との間の接合部で止められ、支持される。表示シート24が容器12内を下方へ動くときに、下縁26の近くでそのときフラスト円錐形状となる表示シート24の一部が表示シート24の残りに対して内側へ曲がることを必要とすることが明らかであるから、表示シート24の下縁26はその接合部まで動き、そこで止められ、支持されるであろう。表示シートの底縁26の環状部分28と側壁13との間の接合部とのこの位置合わせは、表示シート24が容器12およびライナー20の表面に沿って滑る容易さ(すなわち、印刷された「コピー用透明フィルム」(Transparency Film for Copiers)が、容器12およびライナー20が製造されるポリオレフィンの上を非常に容易に滑ること)によって助けられると考えられる。表示シート24の長さが容器12の内面19の周囲の約80%未満に及ぶように構成される場合、表示シートの底縁26の環状部分28と側壁13との間の接合部とのこの位置合わせは確実に起きるであろうし、また一方、表示シート24の長さが容器12の内面19の周囲の約80%よりかなり長く及ぶように構成される場合、表示シート24の端部がその接合部に必ず正しく合うとは限らないであろうということが分った。
【0021】
液体供給アセンブリ10はまた、背中合わせの内および外主面41および42を有する、好ましくは高分子材料(例えばポリエチレン)から成形される、第1アダプタ40を含む(図1、5および9参照)。第1アダプタ40は、貫通開口46を有する中央の大体円筒形の部分44と、周辺部50を含む横断部分48と、を備える。横断部分48の周辺部50は、可撓性のライナー20のへり22に近い部分内でしっかりと適合する、その外面の周りに隆起を有する円筒形の軸方向突起51を含み、軸方向突起51はライナー20内にあり、かつライナー20は容器12内にある場合、容器12の上端14に対向するライナー20のへり22の側面に沿って位置付けられる、半径方向に延びるフランジ52を有する。
【0022】
液体供給アセンブリ10はまた、第1アダプタ40の中央部が貫通して延びうる中央開口を有するシールリング53と、第1アダプタ40の外面42に沿った半径方向に延びるフランジ52を覆い、接触するように形成される、大体半径方向内側に延びる部分49と、その内面に沿って四角のネジ山45aを有する軸方向に延びる部分47と、を含む。シールリング53のそれらの四角のネジ山45aは、容器12の上端14に近い外面の周りの嵌合するネジ山45bと係合されて、リング53の部分49を横断部分48の外面42に向けて締め、それによってライナー20のへり22を容器12と第1アダプタ40との間に締めて、第1アダプタ40をライナー20の端部に取り外しできるように取り付けうる。
【0023】
液体供給アセンブリ10に含まれる第2アダプタ54(図1、5、7および8参照)は、好ましくは金属(例えば、アルミニウムまたはステンレス鋼)からなり、第1および第2の間隔をあけた端部分56および58を有し、それらの端部分56および58を通って延びる貫通開口60を有する。第2アダプタ54の第1端部分56は内側のネジ山61、およびその外面の周りに6角レンチ係合面部分62を有し、それによって、重力供給スプレーガン11の注入部の外側のネジ山と取り外し可能に係合されるように構成される。内側のネジ山61の代わりに、第1端部分56は、あるいは、スプレーガンと適切に係合するために必要である任意の形状、例えば外側のネジ山(図示せず)を有するということもありうる。第1アダプタ40および第2アダプタ54の第2端部分58は、それらの連通する貫通開口46および60と取り外し可能に液密係合するように構成される連結部を有する。それらの連結部は、第1アダプタ40の円筒形部分44の外面に沿って、軸方向に間隔をあけた半径方向外側に延びるシールリング63、およびネジ山61に対向する第2アダプタ54の端部を貫通する円筒形穴を画定する、第2アダプタ54の円筒形内面64を含む。その穴は、穴を画定する内面64と、かつ円筒形部分44の周りで第1アダプタ40のボス67と接する第2アダプタ54の第2端部分58の周りのつば65の端面66と、少し押し付けられた液密係合してシールリング63と係合する位置で、第1アダプタ40の円筒形部分44を受け入れるように構成される。つば65は、円筒形部分44が穴に軸方向に押し込まれ、第1および第2アダプタ40および54は、フック部材69がつば65の大きい凹み68に整列される第1相対位置に動かされる場合、円筒形部分44の背中合わせの側部で第1アダプタ40の横断部分48から延びるフック部材69の末端部を通すように構成される、その外周の背中合わせの面に沿って大きい円筒形凹み68を有する(図7参照)。次いで第1および第2アダプタ40および54は、第2相対位置まで互いに対して回転させられて、延びるフック部材69が、延びるフック部材69の末端部における対向する内側へ延びるへり72が、第2アダプタ54の第1端部56に隣接するつば65の面73上で係合される、つば65の大きい円筒形凹み71内に位置付けられるまで、弾性的に可撓性の延びるフック部材69は、大きい凹み68の対応する側部で半径方向外側へ延びる円筒状に出っ張ったカムローブ70によって外側へ曲げられ、カムローブ70の周りを動きうる。つば65の端面66を越えて軸方向に延びる出張り74が、円筒形部分44が内面64によって画定される穴内のその係合位置にある場合、第1アダプタ40の隆起67の側面と係合する位置の間を動き、それによってアダプタ40と54との間の相対運動をそれらの第1と第2相対位置との間の運動に制限するように構成される。
【0024】
組合せ10はまた、既知の市販されている型(例えば、イリノイ州ヘブロンのフィルタテック(Filtertek,Hebron,Illinois)から市販されているフィルタアセンブリ)の取り外しできるフィルタアセンブリ82(図5および9参照)を含むことができる。フィルタアセンブリ82は、中央部分44の貫通開口46を画定する内面内で摩擦によって係合される円筒形外面を有する円筒形出口部分84を備える堅い高分子構造を含み、この出口部分84は貫通開口を有する。フィルタアセンブリ82の構造は、第1アダプタ40の横断部分48の内面41から延びる注入口部分86をさらに含む。注入口部分86は、出口部分84の貫通開口に通じる、その外周の周りに間隔を置いて配置された、4つの軸方向に延在する長方形の注入通路87を有し、それらの注入通路87の内端にわたって延びるフィルタスクリーン88を含む。
【0025】
重力供給液体吹付け装置11によって吹き付けられる混合成分液体を供給する本発明による方法が、容器12の側壁13の内面に沿って表示シート24を位置付けることを含み、表示シートの下縁26が容器12の底端15に隣接し、印25が外側か、あるいは内側に面する。次いで、表示シート24が、上述のように、容器12の側壁13と可撓性のライナー20との間の所定の位置まで動くように、可撓性のライナー20が容器12の空洞内に位置付けられる。表示シート24の下縁26が所定の位置まで動き、容器の環状部分28と側壁13との間の接合部で支持されて、表示シート24の印25をライナー20の内面に整列させるように、容器12の底端15は水平面上で軽くたたかれる。次いで様々な成分液体が、表示シート24の印25によって表示されるレベルまでライナー20内の空洞に順次に注入されて、成分液体間の所望の規定された比を達成し、成分液体はライナー20内で十分に混合される。印25および液体レベルが、表示シート24が印25を外側に向けて位置付けられる場合、容器12の側壁を通して見ることができ、または表示シート24が印25を内側に向けて位置付けられる場合、ライナー20の開放端をのぞいて見ることができる。次いで、半径方向に延びるフランジ52が、容器12の上端14に対向するライナー20のへり22の側部に沿って位置付けられるまで、第1アダプタ40の円筒形の軸方向突起51が、可撓性のライナー20のへり22に近い部分に挿入される。次いで、リング53の部分49が第1アダプタ40の横断部分48に対して締め付けられて、ライナー20のへり22を容器12と第1アダプタ40との間に密閉し、それによって第1アダプタ40をライナー20の端部に対して密閉するように、リング53の軸方向に延びる部分47のネジ山45aが、容器12の周囲のネジ山45bと係合される。
【0026】
第2アダプタ54の第1端部56は液体吹付け装置11の注入部と係合される(これは前に行われなかった)。アダプタ40および54の取り外しできる係合部が上述のように係合され(これは、容器12がその底壁16で下支えされ、かつ吹付け装置11が逆さにされた状態で行われる)、容器12の底壁16が最高にされて、ライナー20内の混合成分液体を吹付け装置11へフィルタアセンブリ82、ならびにアダプタ40および54の開口46および60を通して供給し、その結果、液体が吹き出されるにつれてライナー20は折りたたまれるであろうように、液体吹付け装置11は図6に示すように位置付けられる。所望の量の混合液体が吹き出された後で、アダプタ40および54の部品を離脱することが可能であり、つぶれたライナー20内に液体が残る、第1アダプタ40および折りたたまれたライナー20(すなわち、ライナー20の側壁は軸方向に折りたたまれるであろうし、しかし一方その端壁は大体円形のままであろう)は、容器12から取り外され、廃棄されて、清浄にする必要がない、第2アダプタ54および吹付け装置11だけをそのままにしておくことができる。
【0027】
表示シート24に加えて、容器12の内面と形状が一致するように構成される、弾性的に可撓性の高分子材料の複数の表示シートが提供され、追加表示シートの各々が、シート24と同じ物理的形状および構造を有するが、しかし、表示シートが容器12の内面19に沿って位置付けされる場合、液体間の様々な所定の比を達成するために複数の様々な成分液体が可撓性のライナー20の空洞内に順次に注入されうるレベルを表示するであろう、様々な印を有する。次いで液体供給アセンブリ10の利用者が、アセンブリ10を使用するために、容器12の側壁に沿って位置付けられるそれらの表示シートのうちの適当な1つを選択する必要があるであろう。
【0028】
さて、本発明はそれの一実施形態を参照して説明された。多くの変更が、本発明の範囲を逸脱することなしに、この実施形態で行われうることが、当業者にとって明らかであろう。例えば、液体供給アセンブリ10は、液体の供給から液体を吸い上げる液体吹付け装置と共に使用するように構成されるということもありうる。また、容器12、ライナー20、および表示シート24は上述のように組み立てられ、成分液体が量られ、混合され、次いで混合物が吹付け装置用の液体供給容器に注入される、混合コップとして使用されるということもありうる。液体供給アセンブリ10内で量られ、混合される成分液体は任意の種類であり、塗装用の成分液体に限定されないということもありうる。少し軸方向内側に延びるへり(例えば、高さ0.005インチすなわち0.01cmのへり)が、容器12の環状部分28と側壁13との間の接合部に設けられて、表示シート24の下縁26を設置するのに役立つかもしれない。また、表示シートの下縁が完全な円を形成し、上述の型の延びるへりの有無にかかわらず、環状部分28と側壁13との間の接合部で支持されるであろうように、表示シート24は、容器12の内面19の周り全体に広がり、かつ(例えば、一端から延びるタブ、およびそのタブを受け入れる他端を貫通する開口と)かみ合う端部を有するように製造されるかもしれない。いくつかの様々な型のコネクタのうちのどれでもアダプタ40と54との間に使用されうるか、またはコネクタがアダプタ間で使用される必要が全くなく、アダプタは、液体供給アセンブリを吹付け装置に取り付ける1つの構造に組み込まれる。従って、本発明の範囲は、本出願で説明した構造および方法に限定されないが、特許請求の範囲の文言およびそれらの相当語句によって説明される構造および方法によってだけ限定されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明による液体供給アセンブリの組立斜視図である。
【図2】図1の液体供給アセンブリに含まれる表示シートの拡大図である。
【図3】容器内のライナーおよびライナーと容器との間の表示シートと共に組み立てられ、表示シートは、表示シートおよび液体を容器の側壁を通して見ることによって、ライナーに注入される様々な成分液体の所望の比を決定するために使用されうるように位置付けられる、図1の液体供給アセンブリに含まれる、容器、表示シート、およびライナーの拡大斜視図である。
【図4a】ほぼ図3の線4a−4aに沿った拡大部分断面図である。
【図4b】容器内のライナーおよびライナーと容器との間の表示シートと共に組み立てられ、表示シートは、表示シートおよび液体をライナーの開放端を通してのぞいて見ることによって、ライナーに注入される様々な成分液体の所望の比を決定するために使用されうるように位置付けられる、図1の液体供給アセンブリに含まれる、容器、表示シート、およびライナーの図4aの図に類似する部分断面図である。
【図5】液体供給アセンブリが取り付けられるように構成される、液体吹付け装置またはスプレーガンの小部分を共に示す、部分的に断面である、図1の液体供給アセンブリの拡大部分組立斜視図である。
【図6】液体吹付け装置に取り付けられ、液体を液体吹付け装置で吹き付けるために使用される位置に反転された、図1の液体供給アセンブリの斜視図である。
【図7】図1の液体供給アセンブリに含まれる第2アダプタの端面図である。
【図8】ほぼ図1の線8−8に沿った拡大断面図である。
【図9】ほぼ図1の線9−9に沿った拡大断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体吹付け装置と共に使用する液体供給アセンブリであって、
堅い高分子材料からなり、上端および底端を有する側壁並びに該側壁の該底端に沿って延びる底壁を備える容器であって、空洞を内部に画定する内面を有し、該側壁の該上端が該空洞への開口を画定し、該側壁に沿った該内面の一部が、円錐台の形状を有して該側壁の該底端から該上端に向かって直径が増大するようになっている容器と、
前記容器の前記空洞の内部の視覚的に透明な材料からなる可撓性ライナーであって、前記容器の前記内面に形状が一致する外面、空洞を内部に画定する内面、および前記側壁の前記上端に沿って配置されて該ライナーの該空洞への開口を画定する環状へりを有する可撓性ライナーと、
前記容器の前記側壁と前記可撓性ライナーとの間の弾性的に可撓性の高分子材料からなる表示シートであって、前記側壁に沿った前記容器の前記内面に形状が一致し、複数の様々な液体を前記可撓性ライナーの前記空洞に順次に注入してそれら液体間に所定の比を達成できるようにする複数のレベルを表示する印を有する表示シートと、
を具備するアセンブリ。
【請求項2】
前記容器が、前記側壁と前記底壁との間にくぼんだ内面を有する環状部分をさらに備え、前記シートが、該シート上の前記印を前記ライナーの前記内面に正確に整列させるために、前記環状部分と前記側壁との間の接合部で支持される縁部を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記容器および前記表示シートが視覚的に透明であり、前記表示シートは、前記印を外側へ向けて前記容器の前記側壁と前記可撓性ライナーとの間に位置付けられ、それにより、前記印と、液体を前記可撓性ライナーの前記空洞に注入できる前記複数のレベルとを、前記容器の前記側壁を通して見るようになっている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記表示シートは、前記印を内側へ向けて前記容器の前記側壁と前記可撓性ライナーとの間に位置付けられ、それにより、前記印と、液体を前記可撓性ライナーの前記空洞に注入できる前記複数のレベルとを、前記ライナーの前記空洞への前記開口から覗き見るようになっている、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
複数の透明な液体を前記可撓性ライナーの前記空洞に注入するときに、液体と該ライナーが製造される高分子材料との屈折率により、該ライナー内の液体のレベルよりも下の前記表示シートの前記印が、該ライナーとライナー/表示シート間の空気層との間の界面からの光の全内部反射に起因して、液面に対する約60度未満の入射角において視覚的に見えなくなる、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
貫通開口を有して液体吹付け装置の注入部と係合するようになっている中央部分と、前記容器の前記上端に隣接して前記可撓性ライナーの内部に係合するようになっている周辺部を有する横断部分と、該可撓性ライナーを該周辺部の周りに取り付ける手段とを備えるアダプタアセンブリをさらに具備する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記表示シートが、ポリエステルからなり、0.0025〜0.0045インチすなわち0.0064〜0.0114cmの範囲にある厚さを有する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
液体吹付け装置用の混合成分液体を供給する方法であって、
堅い高分子材料からなり、上端および底端を有する側壁並びに該側壁の該底端に沿って延びる底壁を備える容器であって、空洞を内部に画定する内面を有し、該側壁の該上端が該空洞への開口を画定し、該側壁に沿った該内面の一部が、円錐台の形状を有して該側壁の該底端から該上端に向かって直径が増大するようになっている容器を用意するステップと、
可撓性を有する視覚的に透明な材料からなるライナーであって、前記容器の前記内面に形状が一致する外面、空洞を内部に画定する内面、および該外面が前記容器の前記内面に沿っているときに該容器の前記側壁の前記上端に沿って配置されるようになっている環状へりを有し、該環状へりが該ライナーの該空洞への開口を画定するライナーを用意するステップと、
前記容器の前記内面に形状が一致するようになっている弾性的に可撓性の高分子材料からなる表示シートであって、該シートを前記容器の前記内面に沿って配置したときに、複数の様々な液体を前記可撓性ライナーの前記空洞に順次に注入してそれら液体間の所定の比を達成できるようにする複数のレベルを表示する印を有する表示シートを用意するステップと、
前記表示シートを前記容器の前記側壁に沿って前記空洞内に位置付けるステップと、
前記表示シートが前記ライナーと前記容器の前記側壁との間にあるように、該ライナーを該容器の前記空洞内に位置付けるステップと、
前記表示シート上の印によって表示されるレベルまで、複数の成分液体を前記ライナーの前記空洞に順次に注入して、それら成分液体間の所定の比を達成するようにするステップと、
を含む方法。
【請求項9】
前記容器が、前記側壁と前記底壁との間にくぼんだ内面を有する環状部分をさらに備え、前記表示シートが、前記容器の前記内面の全周囲よりも小さく広がるような長さを有し、前記表示シートを位置付ける前記ステップが前記ライナーを位置付ける前記ステップに先立って行われて、該表示シートが前記容器の前記側壁の前記内面に沿って任意位置まで動くようにされ、前記方法はさらに、前記表示シートを位置付ける前記ステップおよび前記ライナーを位置付ける前記ステップの後に、前記容器の前記底壁を表面上で軽くたたくステップであって、該表示シートの下縁を前記環状部分と前記側壁との間の接合部に位置付けて支持して、該シート上の前記印を前記ライナーの前記内面に正確に整列させるステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記容器の前記側壁および前記表示シートが視覚的に透明であり、前記表示シートを位置付ける前記ステップにおいて、該表示シートを前記容器の前記側壁と前記可撓性ライナーとの間に前記印を外側へ向けて位置付け、それにより、順次注入する前記ステップにおいて、該印と、液体を該可撓性ライナーの前記空洞に注入できる前記複数のレベルとを、該容器の該側壁を通して見るようにする、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記表示シートを位置付ける前記ステップにおいて、該表示シートを前記容器の前記側壁と前記可撓性ライナーとの間に前記印を内側へ向けて位置付け、それにより、順次注入する前記ステップにおいて、該印と、液体を該可撓性ライナーの前記空洞に注入できる前記複数のレベルとを、該ライナーの前記空洞への前記開口から覗き見るようにする、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記容器の前記内面に形状が一致するようになっている弾性的に可撓性の高分子材料からなる複数の表示シートであって、それらシートを該容器の該内面に沿って配置したときに、複数の様々な液体を、前記可撓性ライナーの前記空洞に順次に注入してそれら液体間の様々な所定の比を達成できるようにする複数のレベルを表示する様々な印を有する複数の表示シートを用意するステップと、
前記表示シートを前記容器の前記側壁に沿って前記空洞内に位置付ける前記ステップに際して、前記複数の表示シートのうちの適当な1つを選択するステップと、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
貫通開口を有して重力供給液体吹付け装置の注入部と係合するようになっている中央部分と、前記容器の前記上端に隣接して前記可撓性ライナーの内部に係合するようになっている周辺部を有する横断部分と、該可撓性ライナーを該周辺部の周りに封着する手段とを備えるアダプタアセンブリを用意するステップと、
前記アダプタアセンブリを前記液体吹付け装置の前記注入部に係合させるステップと、
前記アダプタアセンブリの前記周辺部を前記容器の前記上端に隣接して前記可撓性ライナーの内部に係合させるステップと、
前記可撓性ライナーを前記アダプタアセンブリの前記周辺部の周りに封着するステップと、
前記容器の前記底壁が最上部になるように前記吹付け装置を位置付けて、前記可撓性ライナー内の液体を前記アダプタアセンブリの前記開口を通して前記吹付け装置へ供給するステップと、
をさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
液体吹付け装置と共に使用する液体供給アセンブリの作製に使用される組合せであって、
堅い高分子材料からなり、上端および底端を有する側壁並びに該側壁の該底端に沿って延びる底壁を備える容器であって、空洞を内部に画定する内面を有し、該側壁の該上端が該空洞への開口を画定し、該側壁に沿った該内面の一部が、円錐台の形状を有して該側壁の該底端から該上端に向かって直径が増大するようになっている容器と、
前記容器の前記空洞の内部に位置付けられるようになっている可撓性ライナーであって、前記容器の前記内面に形状が一致する外面、空洞を内部に画定する内面、および前記側壁の前記上端に沿って配置されて該ライナーの該空洞への開口を画定する環状へりを有する可撓性ライナーと、
前記可撓性ライナーが前記容器内にあるときに、各々が該容器の前記側壁と該可撓性ライナーとの間に位置付けられるようになっている弾性的に可撓性の高分子材料からなる複数の表示シートであって、前記容器の前記内面と形状が一致するようになっており、複数の様々な液体を前記可撓性ライナーの前記空洞に順次に注入してそれら液体間の所定の比を達成できるようにする複数のレベルを表示する印を、該容器の該側壁を通して見える状態で有する複数の表示シートと、を具備し、
前記複数の表示シートは、各々の表示シートが前記容器の前記内面に沿って位置付けられるときに、複数の様々な液体を前記可撓性ライナーの前記空洞に順次に注入してそれら液体間の様々な所定の比を達成できるようにする複数のレベルを表示する様々な印を有するように構成される、組合せ。
【請求項15】
前記容器が、前記側壁と前記底壁との間にくぼんだ内面を有する環状部分をさらに備え、前記シートの各々が、該シート上の前記印を前記ライナーの前記内面に正確に整列させるために、前記環状部分と前記側壁との間の接合部で支持されるようになっている縁部を有する、請求項14に記載の組合せ。
【請求項16】
貫通開口を有して液体吹付け装置の注入部と係合するようになっている中央部分と、前記容器の前記上端に隣接して前記可撓性ライナーの内部に係合するようになっている周辺部を有する横断部分と、該可撓性ライナーを該周辺部の周りに封着するようになっている手段とを備えるアダプタアセンブリをさらに具備する、請求項14に記載の組合せ。
【請求項17】
前記表示シートが、ポリエステルからなり、0.0025〜0.0045インチすなわち0.0064〜0.0114cmの範囲にある厚さを有する、請求項14に記載の組合せ。
【請求項18】
液体吹付け装置と共に使用する液体供給アセンブリで使用されるようになっている表示シートであって、
前記供給アセンブリは、堅い視覚的に透明な高分子材料からなり上端および底端を有する側壁並びに該側壁の該底端に沿って延びる底壁を備える容器であって、空洞を内部に画定する内面を有し、該側壁の該上端が該空洞への開口を画定し、該側壁に沿った該内面の一部が、円錐台の形状を有して該側壁の該底端から該上端に向かって直径が増大するようになっている容器と、前記容器の前記空洞の内部に位置付けられるようになっている可撓性ライナーであって、前記容器の前記内面に形状が一致する外面、空洞を内部に画定する内面、および前記側壁の前記上端に沿って位置付けられて該ライナーの該空洞への開口を画定するようになっている環状へりを有する可撓性ライナーとを備え、
前記表示シートは、弾性的に可撓性の高分子材料からなり、前記容器の前記側壁と前記可撓性ライナーとの間に位置付けられるようになっており、前記側壁に沿って前記容器の前記内面と形状が一致するようになっており、該表示シートが前記容器内にあるときに、該容器の前記内面の軸に垂直な面内に位置付けられて該容器内の所定位置で支持されるようになっている下縁を有し、複数の様々な液体を前記可撓性ライナーの前記空洞に順次に注入してそれら液体間の所定の比を達成できるようにする複数のレベルを表示する印を有する、表示シート。
【請求項19】
前記容器の前記内面の全周よりも小さく延びるようになっている長さを有し、ポリエステルからなり、0.0025〜0.0045インチすなわち0.0064〜0.0114cmの範囲にある厚さを有し、前記容器および前記ライナーの表面に沿って容易に滑る、請求項18に記載の表示シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−285233(P2008−285233A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−173531(P2008−173531)
【出願日】平成20年7月2日(2008.7.2)
【分割の表示】特願2003−511969(P2003−511969)の分割
【原出願日】平成14年6月4日(2002.6.4)
【出願人】(599056437)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (1,802)
【Fターム(参考)】