説明

液体化粧料塗布体の製造方法

【課題】多様な形状のブラシを有する液体化粧料塗布体を、安価に、しかも簡易且つ正確に製造できるようにする。
【解決手段】一面には複数の突起物3を、他面にはその両端で長手方向に断面略L字形状の係止凸縁分割体5’、5’を一体に形成する長方形状の成形体Aを係止凸縁5を形成するように巻回して円筒形状の塗布体本体部2とするとともに、クリップ6の係止凹縁6cと塗布体係止凸縁とを挿嵌させるので、円筒形状の塗布体本体部と、クリップと、該塗布体本体部の表面に一体に形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体1を製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、液体化粧料、例えばマスカラを塗布する液体化粧料塗布体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、液体化粧料であるマスカラを塗布する液体化粧料塗布体には、長い柔軟なプラスチック製の芯と、該芯から放射状に伸びている複数のプラスチック製の毛を備えているブラシとからなるものがある。
そして、該液体化粧料塗布体は、金型を用いて射出成形によって芯とブラシとを一体に成形しているものである(特許文献1参照)。
【0003】
ところで、該液体化粧料塗布体を構成する芯の表面には、複数のプラスチック製の毛を備えているブラシが一体に形成されている。そのため、成形後に金型から液体化粧料塗布体を取り出すにあたっては、液体化粧料塗布体を構成する芯やブラシの破損に注意しなければならず、また、該芯及びブラシの形状自体も金型から取り出しやすい形状とする必要もある。
【0004】
そこで、金型から成形後の液体化粧料塗布体を取り出すにあたって、該液体化粧料塗布体を構成する芯やブラシの破損を防止できるように、射出成形に用いる金型を円周方向に複数の型割り構造とすることが行われている。
【0005】
しかしながら、射出成形に用いる金型を複数の型割り構造とすると、該金型は非常に複雑、且つ精密となるので、金型の製造費用は高価となる上、金型の取り扱い及び維持において必要となる費用も高価になるものである。その上、製造作業自体も複雑なものになる。そのため、液体化粧料塗布体の製造費用が著しく上昇してしまうものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−18245
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
解決しようとする問題点は、液体化粧料塗布体の製造にあたって、該液体化粧料塗布体を構成する芯及びブラシを一体に金型を用いて成形するため、多様な形状のブラシを有する液体化粧料塗布体を製造しようとすると、成形に用いる金型を単純化することができないので、製造作業時における作業性は低下し、液体化粧料塗布体の製造費用は著しく上昇してしまう点である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1の特徴として、
塗布体本体部と、その表面において形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体について、
一面に複数の突起物を成形してなる平面形状の成形体を成形し、
該成形体を変形させて立体形状とし、
立体形状である塗布体本体部と、該塗布体本体の表面において複数の突起物よりなるブラシとを形成してなるものである。
【0009】
そのため、液体化粧料塗布体を構成する塗布体本体部の表面に成形される突起物及び該突起物より形成されるブラシが複雑な形状であっても、該突起物を成形する成形体は平面形状であるので、該成形体の成形に用いる金型を単純化することができる。その結果、金型の製造費用のみならず、金型の取り扱い及び維持に要する費用も安価になるので、液体化粧料塗布体の製造費用を低減化させることができるものとなる。
【0010】
さらに、金型より取り出す成形体は平面形状であるので、金型から容易に抜き出すことができる。その結果、平面形状の成形体及びその表面において成形されて複数の突起物、及び該突起物より形成されるブラシを多様な形状にすることができるものとなる。
【0011】
また、平面形状の成形体を立体形状に変形させるだけで、立体形状の塗布部本体部と、該塗布部本体部の表面において一体に形成されるブラシとにすることができる。その結果、液体化粧料塗布体を簡易且つ正確に製造することができるものである。
【0012】
第2の特徴として、
塗布体本体部と、その表面において形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体について、
一面に複数の突起物を成形してなる方形状であって平面形状の成形体を成形し、
該成形体を巻回させて円筒形状とし、
円筒形状の塗布体本体部と、該塗布体本体部の表面において複数の突起物よりなるブラシとを形成してなるものである。
【0013】
更に、第3の特徴として、
塗布体本体部と、その表面において形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体について、
一面に複数の突起物を成形してなる平面形状であって、その断面形状を塗布体本体部断面を径方向に分割したものとする複数の成形体片を、連結部を中心に各々の成形体片を放射状に配置してなる平面形状の成形体を成形し、
該成形体の各成形片を連結部に対して各々同方向へ折曲させて柱形状とし、
柱形状の塗布部本体部と、該塗布部本体部の表面において複数の突起物よりなるブラシとを形成してなるものである。
【0014】
その上、第4の特徴として、
塗布体本体部と、その表面において形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体について、
一面に複数の突起物を成形してなる方形状であって平面形状の成形体を成形し、 該成形体を柱形状の軸体に巻き付け、
柱形状の軸体の外周面に一体となる円筒形状の塗布部本体部と、該塗布部本体部の表面において複数の突起物よりなるブラシとを形成してなるものである。
【0015】
そのため、平面形状の成形体を立体形状に変形、すなわち該成形体を巻回し、折曲し、又は軸体に巻き付けることによって塗布体本体部及びブラシとにすることができる。その結果、金型に要する費用の低減及びブラシの多様化のみならず、液体化粧料塗布体を簡易且つ正確に製造することができるものとなる。
【発明の効果】
【0016】
本願発明は、塗布体本体部と、該塗布体本体部の表面に一体に形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体を、平面形状の成形体を立体形状に変形させることによって製造するので、金型に要する費用の低減、液体化粧料塗布体ののブラシの形状の多様化とともに液体化粧料塗布体の製造を簡易且つ正確に行うことができる優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1は、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布体の正面図である。
【図2】図2は、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布体の製造工程を示す模式図である。
【図3】図3は、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布体の製造工程で使用する係止ピンの全体斜視図である。
【図4】図4(イ)は、本願発明の実施例2である液体化粧料塗布体の正面図、(ロ)は、そのA−A断面図、(ハ)は、そのB−B断面図である。
【図5】図5は、本願発明の実施例2である液体化粧料塗布体の製造工程を示す模式図である。
【図6】図6(イ)は、本願発明の実施例3である液体化粧料塗布体の正面図、(ロ)は、その平面図である。
【図7】図7は、本願発明の実施例3である液体化粧料塗布体の製造工程を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
例えばマスカラ等の液体化粧料を塗布する液体化粧料塗布体を、多様な形状のブラシを有するにも関わらず、安価に、しかも簡易且つ正確に製造できるように、該液体化粧料塗布体を金型により一体に成形される平面形状の成形体を立体形状に変形させて製造することで実現した。
【実施例1】
【0019】
図1において示すのは、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布体1である。該液体化粧料塗布体1は、円筒形状の塗布体本体部2と、該塗布体本体部2を円筒形状に保持するクリップ6と、該塗布体本体部2の表面において複数の突起物3を長手方向に直列状に配置してなるブラシ4とから構成されるものである。
なお、該液体化粧料塗布体1は、該液体化粧料塗布体1を構成し、塗布体本体部2を円筒形状に保持するクリップ6によって、マスカラ等の液体化粧料を貯留する容器本体(図示せず。)とともに液体化粧料容器(図示せず。)をなすキャップ(図示せず。)内に根元部7’を保持する固持軸7先端の固持孔7”内に挿嵌して固持するものである。
【0020】
本願発明の実施例1である液体化粧料塗布体1は、図2(イ)〜(二)で示すようにして製造するものである。
まず、一面には直列状に複数の突起物3を、他面には長手方向両端において対称となるように断面略L字形状の係止凸縁分割体5’、5’を一体に形成してなる長方形状であって平面形状の成形体Aを金型によって成形する。
そして、成形した金型から抜き出した後に該長方形状の成形体Aは、複数の突起物3を一体に形成する一面を表面とし、該成形体Aの他面の断面略L字形状の係止凸縁分割体5’、5’同士を突き合わせて断面略T字形状の係止凸縁5を形成するように巻回して円筒形状の塗布体本体部2とする。
その上で、該円筒形状とした塗布体本体部2の内部に対してクリップ6を挿入して該塗布体本体部2を円筒形状に保持させるとともに、該クリップ6の先端を固持軸7の先端の固持孔7”内に挿嵌して固持軸7に固持するものである。すなわち、図3において示すように、該クリップ6の円筒形状の本体部6a先端にはその断面形状が略半円状である本体部6aより径小の挿嵌部6bが一体に形成されるとともに、該本体部6aには断面略T字形状の係止凸縁5に挿嵌する溝状の係止凹縁6cが配設されているものである。その結果、巻回して円筒形状とした塗布体本体部2内部に該クリップ6を挿入して、該塗布体本体部2の係止凸縁5に対してクリップ6をなす本体部6aの係止凹縁6cを挿嵌させることで塗布体本体部2は円筒形状に保持されるものとなる。さらに該クリップ6の先端の挿嵌部6bは塗布体本体部2より突出するものとなるので、該挿嵌部6bを固持軸7先端の固持孔7”内に挿嵌して固持することができるものである。
【0021】
以上のように、本願発明の実施例1である液体化粧料塗布体1を製造するにあたっては、該液体化粧料塗布体1を構成する成形体Aを長方形状であって平面形状とするものであるので、射出成形に使用する金型を複雑に型割りする必要がなくなるものである。その結果、金型の製造の他に、金型の取り扱い及び維持に必要となる費用を安価にすることができる。
【0022】
その上、金型から成形体Aを取り出すにあたっても、成形体A自体が平面形状であるので、ブラシ4を形成することとなる複数の突起物3を変形させ、また破損させることなく容易に取り出せるものである。その結果、多様な形状のブラシ4を有する液体化粧料塗布体1を製造することができるものである。
【0023】
さらに、平面形状に成形された成形体Aを巻回させて円筒形状にするとともに、クリップ6によって塗布体本体部2を円筒形状に保持させることができる。その結果、液体化粧料塗布体1を簡易且つ正確に製造することができるものである。
【実施例2】
【0024】
図4(イ)において示すのは、本願発明の実施例2である液体化粧料塗布体1’である。該液体化粧料塗布体1’は、断面十字形状である角柱形状の塗布体本体部2’と、該塗布体本体部2’の端部に形成される挿嵌部8と、該塗布体本体部2’の表面において複数の突起物3’を長手方向に直列状に配置してなるブラシ4’とから構成されるものである。
なお、該液体化粧料塗布体1’は、該液体化粧料塗布体1’を構成する挿嵌部8を、実施例1と同様に、マスカラ等の液体化粧料を貯留する容器本体(図示せず。)とともに液体化粧料容器(図示せず。)をなすキャップ(図示せず。)内に根元部を保持する固持軸先端の固持孔内に挿嵌して固持するものである。
【0025】
本願発明の実施例2である液体化粧料塗布体は、図5(イ)〜(ハ)で示すようにして製造するものである。
まず、先端に挿嵌部8となる挿嵌部片8’を形成するとともに、一面には直列状に複数の突起物3’を一体に形成してなる成形体片B’を、連結部B”を中心に4つの成形体片を互いに90°をなすように放射状に配置してなる平面形状の成形体Bを金型によって成形する。
ここで、該成形体Bをなす成形体片B’の断面形状は、該成形体片B’が一体となったときに相互に確実に密着して断面十字形状である角柱形状の塗布体本体部2’となるように4等分に分割した形状とするものである。また、成形体片B’の先端において一体に形成される挿嵌部片8’の断面形状は中心角が90°の扇形形状となるので、該挿嵌部片8’が一体となった場合には円柱形状の挿嵌部8が形成されるものである。
そして、成形した金型から抜き出した後に該連結部B”を中心に互いに90°をなすように放射状に配置された平面形状の成形体Bは、複数の突起物3’を一体に形成する一面を表面とし、その他面は他の成形体片8’の他面と相互に確実に密着するようにして連結部B”を中心に折曲することで、先端に円柱形状の挿嵌部8を形成するとともに、断面十字形状である角柱形状の塗布体本体部2とする。
その上で、該塗布体本体部2先端に形成される挿嵌部8を固持軸先端の固持孔内に挿嵌して固持することができるものとなる。
【0026】
以上のように、本願発明の実施例2である液体化粧料塗布体1’を製造するにあたっては、該液体化粧料塗布体1’を構成する成形体Bを4つの成形体片B’を連結部B”を中心に互いに90°をなすように放射状であって、且つ平面形状とするものであるので、射出成形に使用する金型を複雑に型割りする必要がなくなるものである。その結果、金型の製造の他に、金型の取り扱い及び維持に必要となる費用を安価にすることができる。
【0027】
その上、金型から成形体Bを取り出すにあたっても、成形体B自体が平面形状であるので、ブラシ4’を形成することとなる複数の突起物3’を変形させ、また破損させることなく容易に取り出せるものである。その結果、多様なブラシ4’を有する液体化粧料塗布体1’を製造することができるものである。
【0028】
さらに、4つの成形体片B’を互いに90°となるように放射状に配置し、且つ平面形状に成形された成形体Bを連結部B”を中心に各々の成形体片B’を折曲して断面十字形状である角柱形状の塗布体本体部2’にするとともに、該塗布体本体部2’先端に形成され、固持軸の固持孔内に挿嵌する挿嵌部8によって塗布体本体部2’を断面十字形状である角柱形状に保持させることができる。その結果、液体化粧料塗布体1’を簡易且つ正確に製造することができるものである。そして、特に、該液体化粧料塗布体1’を構成する塗布体本体部2’はほぼ中実体となって剛性が高くなるので塗布体本体部2’自体が変形しにくくなる。そのため、マスカラ等の液体化粧料を的確に塗布することができるようになるものである。
【実施例3】
【0029】
図6において示すのは、本願発明の実施例3である液体化粧料塗布体1”である。該液体化粧料塗布体1”は、一端には鍔状の係止端9’を形成し、他端には巻き付け部9aから段部9bを介して径小化された挿嵌部9”を形成してなる巻き付け軸9と、該巻き付け部9aの外周面に巻き付けられて円筒状となる塗布体本体部2”と、該塗布体本体部2”の表面において複数の突起物3”を配置してなるブラシ4”とから構成されるものである。
なお、該液体化粧料塗布体2”は、該液体化粧料塗布体2”を構成する挿嵌部9”を、実施例1乃至2と同様に、マスカラ等の液体化粧料を貯留する容器本体(図示せず。)とともに液体化粧料容器(図示せず。)をなすキャップ(図示せず。)内に根元部を保持する固持軸7先端の固持孔7”内に挿嵌して固持するものである。
【0030】
本願発明の実施例3である液体化粧料塗布体は、図5(イ)〜(ハ)で示すようにして製造するものである。
まず、一面に複数の突起物3”を一体に形成してなる平行四辺形状であって平面形状の成形体Cを金型によって成形する。
そして、成形した金型から抜き出した後に該平行四辺形状の成形体Cは、複数の突起物3”を一体に形成する一面を表面とし、該平行四辺形状の成形体Cの上辺C’を鍔状の係止端9’内に周設した凹溝9c内に差し込むとともに、巻き付け軸9の巻き付け部9aの外周面に対して巻き付けることで、巻き付け軸9の外周面において一体となる円筒形状の塗布体本体部2”とする。
その上で、該円筒形状の塗布体本体部2”を外周面において一体となる巻き付け軸9の他端に形成する巻き付け部9aよりも段部9bを介して径小化された挿嵌部9”を、その段部9bを固持軸7先端の固持孔7”先端近傍の受け部7”aに合致させながら挿嵌することによって成形体Cの下辺C”を該受け部7”aを挟持しつつ、塗布体本体部2”を固持することができるものとなる。
なお、成形体Cを巻き付け軸9の巻き付け部9aに巻き付けるにあたっては、単に巻き付け軸9の巻き付け部に9aに巻き付けた上で、凹溝9cと固持孔7”の受け部7”aとの間で固持させてなるものの他、接着剤による接着や熱による溶着させることで成形体Cを円筒形状に巻き付けるものであってもよい。
【0031】
以上のように、本願発明の実施例3である液体化粧料塗布体1”を製造するにあたっては、該液体化粧料塗布体1”を構成する平行四辺形状の成形体Cが平面形状とするものであるので、射出成形に使用する金型を複雑に型割りする必要がなくなるものである。その結果、金型の製造の他に、金型の取り扱い及び維持に必要となる費用を安価にすることができる。
【0032】
その上、金型から前記成形体Cを取り出すにあたっても、成形体C自体が平面形状であるので、ブラシ4”を形成することとなる複数の突起物3”を変形させ、また破損させることなく容易に取り出せるものである。その結果、多様なブラシ4”を有する液体化粧料塗布体1”を製造することができるものである。
【0033】
さらに、略平行四辺形状の成形体Cを巻き付け軸9に対して巻き付けることで巻き付け軸9の外周面に円筒形状の塗布体本体部2”とするとともに、該塗布体本体部2”をなす巻き付け軸9の他端に形成される径小化され、固持軸7の固持孔7”内に挿嵌する挿嵌部9”によって塗布体本体部2”を巻き付け軸9”の外周面において円筒形状として一体に保持することができる。その結果、液体化粧料塗布体1”を簡易且つ正確に製造することができるものである。そして、特に、成形体Cはきわめて薄くしかも他面を平滑に成形できるので、部品としての運搬、保存が容易となり、製造作業の効率を向上させることができるものである。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本願発明の液体化粧料塗布体の製造方法は、多様な液体化粧料塗布体を、安価に、しかも簡易且つ正確に製造できるので、多様なブラシを有する塗布体の製造に適用することができる。
【符号の説明】
【0035】
1、1’、1” 液体化粧料塗布体
2、2’、2” 塗布体本体部
3、3’、3” 突起物
4、4’、4” ブラシ
5 係止凸縁
5’ 係止凸縁分割体
6 クリップ
6a 本体部
6b 挿嵌部
6c 係止凹縁
7 固持軸
7’ 根元部
7” 固持孔
7”a 受け部
8 挿嵌部
8’ 挿嵌部片
9 巻き付け軸
9’ 係止端
9” 挿嵌部
9a 巻き付け部
9b 段部
9c 凹溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗布体本体部と、その表面において形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体について、
一面に複数の突起物を成形してなる平面形状の成形体を成形し、
該成形体を変形させて立体形状とし、
立体形状である塗布体本体部と、該塗布体本体の表面において複数の突起物よりなるブラシとを形成してなる
ことを特徴とする液体化粧料塗布体の製造方法。
【請求項2】
塗布体本体部と、その表面において形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体について、
一面に複数の突起物を成形してなる方形状であって平面形状の成形体を成形し、
該成形体を巻回させて円筒形状とし、
円筒形状の塗布体本体部と、該塗布体本体部の表面において複数の突起物よりなるブラシとを形成してなる
ことを特徴とする請求項1記載の液体化粧料塗布体の製造方法。
【請求項3】
塗布体本体部と、その表面において形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体について、
一面に複数の突起物を成形してなる平面形状であって、その断面形状を塗布体本体部断面を径方向に分割したものとする複数の成形体片を、連結部を中心に各々の成形体片を放射状に配置してなる平面形状の成形体を成形し、
該成形体の各成形片を連結部に対して各々同方向へ折曲させて柱形状とし、
柱形状の塗布部本体部と、該塗布部本体部の表面において複数の突起物よりなるブラシとを形成してなる
ことを特徴とする請求項1記載の液体化粧料塗布体の製造方法。
【請求項4】
塗布体本体部と、その表面において形成されるブラシとから構成される液体化粧料塗布体について、
一面に複数の突起物を成形してなる方形状であって平面形状の成形体を成形し、 該成形体を柱形状の軸体に巻き付け、
柱形状の軸体の外周面に一体となる円筒形状の塗布部本体部と、該塗布部本体部の表面において複数の突起物よりなるブラシとを形成してなる
ことを特徴とする請求項1記載の液体化粧料塗布体の製造方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−9775(P2013−9775A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−143641(P2011−143641)
【出願日】平成23年6月29日(2011.6.29)
【出願人】(000223986)フィグラ株式会社 (68)
【Fターム(参考)】