説明

液体吐出容器

【課題】液吐出の際に空気取り込みの不具合を改善してスムーズかつ安定した液吐出を可能にする液体吐出容器を提供する。
【解決手段】液体吐出容器は、容器本体10の口元部10aに設けた中栓12の先端を押圧することによって弁体14を開弁して容器内の液を吐出可能にするプッシュ式の中栓12を備えた容器において、この中栓12に、弁体14と別に容器内に空気を導入可能な空気導入路16を設けたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、化粧液、洗剤、柔軟剤等の各種液体を収容して、下方に向けて吐出できるようにした液体吐出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ボトルを逆さにして内容液を吐出する容器は、一般にボトルをスクイズして液を吐出する方法と、吐出部に弁を設けて弁を押す方法等がある。なお、従来、容器先端にカランを設け、その先端を下向きにして吊りさげて使用する簡易型の手洗い器が知られている。
【0003】
スクイズ式の場合は、ボトルを押している間は空気の取り込みができず、ボトルのスクイズをやめるときに一度に空気を取り込むため、内容物に活性剤等が配合されている場合には泡立ちしてしまう。
【0004】
吐出部に弁があるタイプ(プッシュ中栓)は比較的小容量を排出することが多く、この場合でも液の吐出部と空気の取り込み口が同一のためスムーズな空気の取り込み(空気置換)ができなかった。
【0005】
従来、特開2005−132423号公報(以下「特許文献1」という)には、容器体の開口部に螺合する操作体内に計量室を形成し、中栓体に計量室に連通する内容液水上げ用の吸い上げパイプを取り付け、注出筒部に上端注出口を開閉する弁体を設けた、定量注出容器が開示されている。この容器では、ボトル(容器本体)をスクイズして吸い上げパイプを介して計量室へ液を吸い上げる。次に、ボトルを倒立して弁体を押し込んで、液を注出するようになっている。
【0006】
また、実開昭57−37847号公報(以下「特許文献2」という)には、容器開口を開閉自在な口栓を容器内に設け、開口孔を常時塞ぐように該口栓をバネで押圧して使用する容器が開示されている。この容器では、口栓の突起を被塗布部に押しつけて開口孔を開閉するが、空気導入孔がなく口栓が開口孔を開けたときのみ当該開口孔から空気が入り込むため、スムーズな空気置換ができず連続的な液排出ができないものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−132423号公報
【特許文献2】実開昭57−37847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、斯かる実情に鑑み、液吐出の際に空気取り込みの不具合を改善してスムーズかつ安定した液吐出を可能にする液体吐出容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、容器口元に設けた中栓先端を押圧することによって弁体を開弁して容器内の液を吐出可能にするプッシュ式中栓を備えた容器において、
中栓には、弁体と別に容器内に空気を導入可能な空気導入路を設けたことを特徴とする液体吐出容器である。
【0010】
本発明において、プッシュ式中栓の先端に指掛けレバーを設けたことが好適である。
【0011】
また、本発明において、前記空気導入路は、容器外部と一端が繋がり、かつ、他端が容器底部内に開放したチューブ体を有していることが好適である。
【0012】
また、本発明において、前記空気導入路は、逆止弁を設けていることが好適である。
【0013】
また、本発明において、前記空気導入路には、中栓の先端を押圧することによる中栓の開弁操作によって前記空気導入路に空気導入を可能にする開閉弁構造を設けたことが好適である。
【0014】
また、本発明において、容器本体は、透明又は半透明で内部の液面が視認可能とされ、かつ、当該液面に対比可能な目盛りを設けたものであることが好適である。
【発明の効果】
【0015】
本発明の液体吐出容器によれば、中栓に弁体と別に空気導入路を設けているので、中栓から液を排出する際に、空気導入路から空気が入り込んでスムーズな空気置換ができ、内容液をスクイズすることなく、連続的な液排出ができるものである。
【0016】
なお、本発明において、プッシュ式中栓の先端に指掛けレバーを設けたことによって、中栓の操作がしやすく、指掛けレバーによって中栓の開弁操作をしている間中、連続的に内容液の注出を行うことができる。
【0017】
また、前記空気導入路を、容器外部と一端が繋がり、かつ、他端が容器底部内に開放したチューブ体を有しているものにすれば、容器底部内にも空気をスムーズに導入できる。
【0018】
また、前記空気導入路に、逆止弁を設けることによって、通常は容器内を外気と遮断することが可能で、容器を倒立し、指掛けレバーを引いたときに開放するので内容物保護および液漏れ防止効果が期待できる。
【0019】
また、前記空気導入路には、中栓の先端を押圧することによる中栓の開弁操作によって前記空気導入路に空気導入を可能にする開閉弁構造を設けることによって、中栓操作時のみに空気導入路に空気導入するようになっているので、指掛けレバーを操作したときのみ空気を導入し、操作していないときに空気が導入されて不用意に液漏れすることがない。
【0020】
また、容器本体を、透明又は半透明で内部の液面が視認可能とし、かつ、当該液面に対比可能な目盛りを設けたものとして、液排出量を確認しながら使用することができる。
【0021】
本発明の吐出容器では、スクイズすることなく大容量の内容液を排出できるため、容器に目盛りを振っておくことによって排出量を確認しながら使用することができる等の優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施形態に係る液体吐出容器の全体縦断面図である。
【図2】(a)が実施形態に係る液体吐出容器の使用状態説明図であり、指掛けレバー操作説明図、(b)が指掛けレバーを設けていない液体吐出容器の押し当て操作の説明図である。
【図3】(a)が実施形態に係る液体吐出容器の使用状態説明図、(b)が比較例に係る液体吐出容器の使用状態説明図である。
【図4】第1の変形例に係る液体吐出容器の説明図であって、(a)が中栓の非作動時、(b)が該非作動時の弁体、(c)が中栓の作動時、(d)が中栓の作動時の各詳細説明図である。
【図5】第2の変形例に係る液体吐出容器の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態を添付図面の参照によって説明する。
【0024】
図1〜図5によって実施形態に係る液体吐出容器を説明する。
【0025】
図1〜図2に示すように液体吐出容器は、底部の閉鎖した回転体である容器本体10の口元部10aが容器本体10の軸線方向の一方側に他よりも細径に形成されている。以下の説明においては、液体吐出容器において、その軸線方向に沿って口元部10aの形成方向を前方といい、逆に底部のある方向を後方という。
【0026】
液体吐出容器は、容器本体10の口元部10aに設けた中栓12先端を押圧することによって弁体14を開弁して容器内の液を吐出可能にするプッシュ式中栓12を備えた容器に関するものである。
【0027】
この中栓12に、弁体14と別に容器内に空気を導入可能な空気導入路16を設けたものである。
【0028】
前記プッシュ式中栓12の先端に指掛けレバー18を設けられている。また、前記空気導入路16は、容器本体10外部と一端が繋がり、かつ、他端が容器本体10底部内に開放したチューブ体を有している。また、前記空気導入路16は、逆止弁20を設けている。
【0029】
詳しくは、前記容器本体10は、図1に示す非使用の静置状態で、中央部から底部にかけて全体に略断面円形又は楕円形を呈してその底部が閉鎖したものであって、前部の口元部10a(図1で上部)が中央部よりもやや細径に開口して形成される。
【0030】
前記容器本体10の口元部10aを、前方から概略椀状又は筒状の中栓12で塞ぐ構造になっている。
【0031】
〔中栓12〕
中栓12は、後方に向いて開口形成された大径筒状部12aと前方に向いて開口形成された小径筒状部12bが仕切壁12cを境に連続した形状を呈しており、この仕切壁12cは、内部では隔壁になっているが、小径筒状部12bからはみ出ている箇所で大径筒状部12aの前部を塞いで肩部を形成している。
【0032】
この大径筒状部12aが容器本体10の前端の口元部10a内に嵌着する。大径筒状部12aの外周面部の嵌着部が口元部10a先端に着脱可能に嵌着して、中栓12が口元部10aに取り付けられるようになっている。また、小径筒状部12b内に弁体14が進退動自在に嵌り込んでいる。
【0033】
〔弁体14〕
弁体14は、前部の中空の筒部14a(筒本体14a1)と後部の傘状の弁部14b(弁本体14b1)とが互いに嵌着して連結されて形成されている。前部の筒部14aではその外面部にフランジ状に指掛けレバー18が拡径して設けられており、該指掛けレバー18の後方では下方開きのスカート状に形成された拡径部分14a2がその外周面を前記小径筒状部12b内に前後に摺動可能に設けられている。この拡径部分14a2には、外周面にO(オー)リング等のシール部が設けられ、小径筒状部12b内に摺接して水密が保持されるようになっている。したがって、シール部によって中栓12と弁体14との間の液が筒部14a先端開口以外から漏れないようになっている。
【0034】
下部の弁部14bは前記筒部14aに前端が嵌着して連続する軸状の弁本体14b1がありその弁本体14b1の後端に容器本体10内側に位置して板状部14b2が展開しているものである。弁本体14b1の中空は、前端部が前記筒部14aの中空に連通し、側部が開口し、後端部が板状部14b2によって閉塞している。
【0035】
前記中栓12の仕切壁12cには挿通孔12c1と液通過孔12c2が貫通している。該仕切壁12c挿通孔12c1に前記弁本体14b1が挿通されると共に、前記弁部14bの板状部14b2が仕切壁12cに対して、離隔・接触することによって、液通過孔12c2を開き・塞ぐ構造になっている。
【0036】
仕切壁12cの前面と筒部14aの後面との間にスプリング22が介装して配置されており、該スプリング22の弾発力によって弁体14は前方に付勢されていて、非押圧状態の通常では弁部14bの板状部14b2が液通過孔12c2を塞いでいる。
【0037】
〔空気導入路16〕
中栓12の大径筒状部12aと小径筒状部12bとを繋ぐ仕切壁12cは、大径筒状部12aの前端にかけての部分が小径筒状部12bよりも広く形成されてはみ出した部分の肩部になっており、その肩部に空気導入路16の開口部16aが前方に向けて開口している。
【0038】
この開口部16aには、逆止弁20が設けられている。逆止弁20は、大径筒状部12aの肩部の開口部16aから筒状にホルダーが延びホルダー20a内にボール状の弁体20bが移動可能に収容されたものである。
【0039】
ホルダー20aは樹脂材からなり、弁体20bはステンレス等の金属製や樹脂製であって、内容液で変質しない材質のものである。
【0040】
また、開口部16aの弁体20bの当たる箇所には、気密を保持するため、面取りされたり、エラストマーが配置されたりしている。図1に示すように、容器がその口元部10aを上方に向けているときには、弁体20bが開口部16aに密着して、逆止弁20が閉じ、逆に、図3(a)に示すように、口元部10aが下方に向くときには、弁体20bが開口部16aから外れて逆止弁20が開く構成になっている。この際、ホルダー20aがあるので、弁体20bが逆止弁20から外れない構成である。
【0041】
前記空気導入路16は、上記開口部16aから、容器本体10の底部内に向けてチューブ体が延在しているものである。チューブ体は、樹脂材からなる容器本体10と同材質、又は、異なる材質であってもよい。チューブ体の成型や取り扱い上、弾性のある材質が好ましい。
【0042】
〔液体吐出容器における弁体14の作動〕
実施形態の液体吐出容器において、図2(a)に示すように、液吐出時には、使用者が指掛けレバー18に指をかけて容器本体10方向に押圧して、スプリング22の弾発力に抗して弁体14を押し込む。
【0043】
同時に、弁体14先端を下方向きにして、使用箇所に向ける。
弁体14の押し込みにより、その弁部14bの板状部14b2が液通過孔12c2を開く。すると、容器本体10の内容液が、自重によって、液通過孔12c2から、弁本体14b1側部の孔を通して弁本体14b1の中空内に入り、前方の筒部14aの中空を通して当該筒部14a先端から流れ出す。
【0044】
同時に、逆止弁20は、弁体20bが自重で下方に移動して逆止弁20が開弁し、前記空気導入路16内を通して、容器本体10内に空気が導入される。したがって、前記弁体14の筒部14aから内容液が吐出される際に容器本体10内に空気がスムーズに流れ込んで、スクイズすることなく連続的な液排出ができるものである。
【0045】
また、プッシュ式中栓12の先端に指掛けレバー18を設けたことによって、中栓12の操作がしやすく、指掛けレバー18によって中栓12の開弁操作をしている間中、連続的に内容液の注出を行うことができる。図2(a)に示す実施形態のように、使用者は適宜の位置に弁体14先端を下方に向け、指掛けレバー18操作によって内容液を吐出させることができ、使い勝手がよい。一方、図2(b)に示すように、指掛けレバー18がないものも本発明の実施範囲であるが、使用箇所に弁体14先端を下方に向けて押しつける操作が必要であり、使用箇所に向けて垂らす際に弁体14を操作するのに滑ることを気にする必要がある。図2(a)の液体吐出容器は、指掛けレバー18によって容易な操作を可能にするので、図2(b)のものよりも吐出量の微妙な調整ができたり、垂らしたりできる等使い勝手が向上するものである。
【0046】
また、前記空気導入路16を、容器本体10外部と一端が繋がり、かつ、他端が容器本体10底部内に開放したチューブ体を有しているものであるので、容器本体10底部内にも空気をスムーズに導入できる。
【0047】
ここで、空気導入路16を設けていない比較例の液吐出容器を図3(b)に示す(比較例では、実施形態と同様部分に同一符号を付している)。図3(b)示すように、比較例においては、容器本体10の口元部10aを下方に向けて指掛けレバー18を引いて弁体14を開弁した際には、容器本体10内の液が自重で筒部14a先端から流れ出そうとする。この際、液吐出による容器本体10内の液の減少によって容器本体10内の圧力が低下し、そのままでは、内容液の粘性等の要因によって、液流れが停止又は流れにくくなるので、弁体14をポンピング(スクイズ)して筒部14a先端から外気を導入して容器本体10内の圧力低下を平衡させていた。つまり、比較例のような吐出容器では、液吐出と空気導入(空気置換)とを交互に繰り返す必要からスムーズな液吐出ができにくい場合があった。
【0048】
これに対して、実施形態の液吐出容器では、図3(a)に示すように、容器本体10の口元部10aを下方に向けて指掛けレバー18を引いて弁体14を開弁した際には、容器本体10内の液が自重で筒部14a先端から流れ出そうとし内圧が低下するが、同時に、空気導入路16から外気が導入され、内圧が均衡する。したがって、液吐出が連続的にスムーズにでき、使い勝手がよい。
【0049】
また、前記空気導入路16に、逆止弁20を設けているので、静置状態時等、容器前端を下方に向けていない通常時は、容器本体10内を外気と遮断するので、容器本体10を倒立させ、指掛けレバー18を引いた使用時のみに開放するので内容物保護および液漏れ防止効果が期待できる。
【0050】
本発明は、上記実施形態の構成が好ましいが、もちろんそれに限定されず、本発明の範囲内で種々に変形実施が可能である。
【0051】
〔変形例1〕
例えば変形例1を図4に示す。図4に示すよう変形例1は、前記空気導入路16には、実施形態の逆止弁20に変えて指掛けレバー18の操作で中栓12先端の弁体14を押圧する該中栓12への開弁操作によって前記空気導入路16に空気導入を可能にする開閉弁構造24を設けたものである。
【0052】
詳しくは図4に示すように、開閉弁構造24は、中栓12内を前後動する弁体14の板状部14b2が平面方向に延びてそこに筒状の弁部24aを固定して設け、また、大径筒部12aの肩部に外部に開口する開閉孔24bを開けているものである。
【0053】
筒状の弁部24aは、中空筒であって、中空筒内部から前方向きに、当該弁部24aの中空の前後に渡る連通を確保した状態で棒状部24a1が突出形成されている。また、弁部24aの後方には、筒状固定部が突出形成され、この筒状固定部にチューブ体からなる空気導入路16が嵌入している。
【0054】
開閉孔24bは、後部から中央部より前部の内径が細径に形成され、後部から中央部にかけて、前記弁部24aが摺動自在に嵌入する。弁部24aが前端に位置したときに、開閉孔24bの細径の前部内に棒状部24a1が嵌入して、当該開閉孔24bが閉鎖する構造になっている。
【0055】
また、中栓12内で弁体14が回転せずに前後動するように、板状部14b2に開けられた規制孔14b3に、仕切壁12cから後方向きに突出延在した位置決め棒が前後動自在に嵌入している。これによって中栓12内で弁体14が回転規制されるので、開閉孔24bに弁部24aへの嵌入・離脱の作動が位置ずれすることなく確実に行うことができる。
【0056】
非作動時には、図4(a)、(b)に示すように、中栓12内で弁体14が作動していないので、開閉弁構造24も弁部24aが開閉孔24b内に嵌入して、閉鎖されている。
【0057】
作動時には、図4(c)、(d)に示すように、指掛けレバー18を操作して中栓12内で弁体14が後方向き作動して、板状部14b2が液通過孔12c2を開ける。液が筒本体14a1内に流入し、筒部14a先端から吐出される。
【0058】
同時に開閉弁構造24も弁部24aが開閉孔24b内で後方向きに移動し、開閉孔24bの細径の前部内から棒状部24a1が離脱して、当該開閉孔24bが開口する。開閉孔24bから空気導入路16を通って容器本体10内に外気が導入され、筒部14a先端から液が吐出されても、容器本体10内が負圧にならず、空気置換が連続的に行うので液のスムーズに連続吐出する。
【0059】
したがって、変形例1では、前記空気導入路16が、中栓の先端を押圧することによる中栓の開弁操作によって前記空気導入路16に空気導入を可能にする開閉弁構造24を設けることによって、中栓12操作時のみに空気導入路16に空気導入するようになっているので、指掛けレバー18を操作したときのみに確実に空気を導入し、操作していないときに空気の導入を確実に規制できるため、不用意に空気導入による液漏れを防止することができる。
【0060】
〔変形例2〕
次に、実施形態の変形例2について図5によって説明する。
【0061】
変形例2は、容器本体10を、透明又は半透明の樹脂等の材質で形成して、内部の液面が視認可能とする。それと共に、当該液面に対比可能な目盛り26を設けたものである。目盛り26は容器本体10の軸方向に沿って、内容液量に応じて振られており、容器本体に印刷や凹凸形成等によって適宜に形成されている。
【0062】
変形例2によれば、容器本体10を、透明又は半透明で内部の液面が視認可能とし、かつ、当該液面に対比可能な目盛り26を設けたものにすることによって、容器をスクイズすることなく大容量の内容液を排出する際に、ボトルに目盛り26を振っておくことによって排出量を確認しながら使用することができる。また、残量の確認が容易である。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明の液体吐出容器は、化粧料、洗剤、柔軟剤等の家庭用液体製品の他、接着剤、シール剤、ト等の工業用液体製品にも利用することができる。
【符号の説明】
【0064】
10 容器本体
10a 容器の口元部
12 中栓(プッシュ式中栓)
12a 大径筒状部
12b 小径筒状部
12c 仕切壁
12c1 仕切壁の挿通孔
12c2 仕切壁の液通過孔
14 弁体
14a 筒部
14a1 筒本体
14a2 拡径部分
14b 弁部
14b1 弁本体
14b2 板状部
14b3 規制孔
16 空気導入路
16a 開口部
18 指掛けレバー
20 逆止弁
20a ホルダー
20b 弁体
22 スプリング
24 開閉弁構造
24a 弁部
24a1 棒状部
24b 開閉孔
26 目盛り


【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器口元に設けた中栓先端を押圧することによって弁体を開弁して容器内の液を吐出可能にするプッシュ式中栓を備えた容器において、
中栓には、弁体と別に容器内を導入可能な空気導入路を設けたことを特徴とする液体吐出容器。
【請求項2】
プッシュ式中栓の先端に指掛けレバーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出容器。
【請求項3】
前記空気導入路は、容器外部と一端が繋がり、かつ、他端が容器底部内に開放したチューブ体を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出容器。
【請求項4】
前記空気導入路には、逆止弁を設けていることを特徴とする請求項1から3のうちの1項に記載の液体吐出容器。
【請求項5】
前記空気導入路には、中栓の先端を押圧することによる中栓の開弁操作によって前記空気導入路に空気導入を可能にする開閉弁構造を設けたことを特徴とする請求項1から4のうちの1項に記載の液体吐出容器。
【請求項6】
容器本体は、透明又は半透明で内部の液面が視認可能とされ、かつ、当該液面に対比可能な目盛りを設けたものであることを特徴とするを請求項1から5のうちの1項に記載の液体吐出容器。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2013−28391(P2013−28391A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−166970(P2011−166970)
【出願日】平成23年7月29日(2011.7.29)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】