説明

液体噴出容器

【課題】内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができ、しかも、容器本体に遮光性を持たせても、内容物の残量を視認することができる使い勝手のよい新規な液体噴出容器を提供する。
【解決手段】ノズルヘッドを収納して肩部112に着脱可能なオーバーキャップCとを備え、容器本体は、遮光性を有する樹脂からなり、オーバーキャップCが装着される肩部112に透明又は半透明な窓部114を設け、この窓部114を容器本体の内側を透視可能な透視可能領域に形成すると共に、下皿130の膨出部外周壁133aに、窓部114の内周面と接触する縦リブ135aを設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができ、しかも、容器本体に遮光性を持たせても、内容物の残量を視認することができる液体噴出容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の液体噴出容器には、容器本体の胴部内側に、内容物の充填空間を形成する下皿を備え、この充填空間の内容物を外界に噴出させるにあたり、当該充填空間内に発生する負圧を利用して内容物を下皿の上昇により押し上げることで、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2003−212262号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、こうした従来の液体噴出容器は、その外観形状が不変であるため、内容物の保護を目的に、容器本体に遮光性フィルムを外装したり、容器本体を着色した樹脂で成形する等すると、内容物の残量が確認できないという問題がある。
【0004】
本発明の解決すべき課題は、内容物を外気に触れることなく効率的に取り出すべく、容器本体の内側に、内容物の噴出に伴って生じる負圧により内容物を押し上げつつ上昇する下皿を設ける場合、容器本体の外観形状が不変であるため、容器本体に遮光性を持たせて不透明にすると、内容物の残量を視認することができないことにあり、
本発明の目的とするところは、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができ、しかも、容器本体に遮光性を持たせても、内容物の残量を視認することができる使い勝手のよい新規な液体噴出容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明である液体噴出容器は、内容物を充填する口部を有し当該口部が肩部を介して胴部に繋がる容器本体と、この容器本体の口部内側を通って胴部内側に垂下するシリンダを有し前記口部に装着されるポンプと、このポンプに繋がりその押下げ及び復帰の繰り返しにより当該ポンプを動作させて内容物を噴出するノズルヘッドと、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に配置され内容物の噴出に伴って生じる負圧により内容物を押し上げつつ上昇する下皿と、前記ノズルヘッドを収納して容器本体の肩部に着脱可能なオーバーキャップとを備える液体噴出容器であって、容器本体におけるオーバーキャップが装着される装着領域を除く領域を遮光性領域に構成し、この遮光性領域を除く領域を当該容器本体の内側を透視可能な透視可能領域に形成すると共に、前記下皿の外周部に、前記透視可能領域の内周部と接触するリブを設け、又は、前記透視可能領域の内周部に、前記下皿の外周部と接触するリブを設けたことを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明によれば、例えば、遮光性フィルム、マスク塗装、又は、蒸着を行った後にレーザー加工により、遮光性領域と透視可能領域とを形成することができるが、一部を透明又は半透明な合成樹脂からなり、容器本体の内側を透視可能な窓部として構成することも可能である。また、窓部を設ける場合には、容器本体の全周に亘って設けても、間隔を設けてもよい。
【0007】
本発明に係る前記リブは、下皿又は容器本体の軸線方向に延在する縦リブとすることができる。かかる縦リブは、少なくとも1つあればよく、複数である場合には、下皿の周方向、又は、容器本体の胴部周りに、間隔を空けて、又は、隣接して設けることができる。また、縦リブは、容器本体の軸線方向に連続的に、又は、間欠的に設けることができる。更に、縦リブを複数設ける場合は、それぞれを整列した状態に設けても、ランダムな状態に設けてもよい。
【0008】
本発明に係る前記リブは、下皿の周方向、又は、容器本体の胴部周りに延在する横リブとすることもできる。かかる横リブも、少なくとも1つあればよく、複数である場合には、下皿又は容器本体の軸線方向に、間隔を空けて、又は、隣接して設けることができる。また、横リブは、下皿の周方向、又は、容器本体の胴部周りに連続的に、又は、間欠的に設けることができる。更に、横リブを複数設ける場合も、それぞれを整列した状態に設けても、ランダムな状態に設けてもよい。
【0009】
加えて、本発明に係るリブは、縦リブ及び横リブを組み合わせたものとすることができる。
【0010】
更に、本発明に係るオーバーキャップの少なくとも一部は、このオーバーキャップを容器本体の装着領域に装着した状態で、前記透視可能領域を覆う遮光性領域に構成することが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、容器本体の胴部内側に、内容物の充填空間を形成する下皿を備え、この充填空間内に発生する負圧を利用して内容物を下皿の上昇により押し上げることで、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができる。
【0012】
また、本発明によれば、容器本体全体のうちの比較的小さな領域である、オーバーキャップが装着される装着領域のみを透視可能領域とし、内容物が充填される胴部を遮光性領域として構成することから、光の進入に伴う内容物の品質低下が軽減され、内容物の品質を効果的に維持することができる。
【0013】
また、本発明によれば、例えば、その一部を透視可能な窓部に構成したり、遮光性フィルム、マスク塗装や蒸着で後のレーザー加工により、遮光性領域と透視可能領域とを形成することができるが、容器本体を透明又は半透明に構成し、遮光性フィルムを巻き付ける構成とした場合には、遮光性領域と透視可能領域との形成を容易に実現することができる。
【0014】
更に、本発明によれば、下皿の外周部に、透視可能領域の内周部と接触するリブを設け、又は、透視可能領域の内周部に、下皿の外周部と接触するリブを設けたことから、下皿が透視可能領域と重なり始めてから上死点に達するまでの間、当該リブが透視可能領域の内周面又は下皿の外周部に接触することになるので、当該リブの存在する部分は、透視可能領域を通して、例えば、グラデーションのような明暗が強調された状態で目視することができる。これにより、透視可能領域からは、下皿が上昇したことをはっきり判別できるので、内容物の残量が少なくなったことを確実に認識することができる。
【0015】
従って、本発明によれば、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができ、しかも、容器本体に遮光性を持たせても、内容物の残量を視認することができる使い勝手のよい新規な液体噴出容器を提供することができる。
【0016】
なお、本発明によれば、リブと接触する透視可能領域の内周部又は下皿の外周部は、当該リブと接触する形状であれば、その形状は限定されないが、透視可能領域を通して目視されるグラデーション等をより一層強調させるにあたっては、リブと接触する透視可能領域の内周部又は下皿の外周部は、平滑面を構成することが好ましい。
【0017】
また、本発明によれば、かかるリブを、容器本体の軸線方向に延在する縦リブ、又は、容器本体の胴部周りに延在する横リブとすれば、リブの接触がほぼ線接触になるので、下皿のスムースな動作を実現することができ、更に、使い勝手を向上させることができる。
【0018】
加えて、本発明によれば、オーバーキャップの少なくとも一部を、このオーバーキャップを容器本体の装着領域に装着した状態で、前記透視可能領域を覆う遮光性領域に構成すれば、使用しない状態では、容器本体の内側を確実に遮光することができるので、内容物の品質を長期に亘って効果的に維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、図面を参照して、本発明の好適な形態を詳細に説明する。
【0020】
図1(a),(b)はそれぞれ、本発明の第一の形態である液体噴出容器100の未使用状態を一部断面で示す側面図及び、後述の透視可能領域たる窓部114を示す要部斜視図である。また、図2はそれぞれ、同形態の下皿130が上死点に到達した状態を一部断面で示す要部側面図である。更に、図3(a),(b)はそれぞれ、本発明に係る下皿の異なる形態を一部断面で示す要部斜視図である。
【0021】
図面において、符号110は、内容物を充填する筒状の口部111を有し、この口部111が肩部112を介して筒状の胴部113に一体に繋がる容器本体である。
【0022】
容器本体110は、基本的に遮光性を有する合成樹脂からなり、肩部112は、オーバーキャップCが装着される装着部分となる。更に、肩部112は、その一部に、透明又は半透明な合成樹脂からなり、容器本体110の内側を透視可能な透視可能領域としての窓部114が設けられている。また、本形態に係る窓部114の内周面は、平滑面で構成されている。
【0023】
また、容器本体110は、胴部113の口部111と容器本体110の軸線Oに沿って対向する端部に、外気導入孔hを有する底蓋部115が別体に取り付けられている。
【0024】
符号120は、口部111に装着され、押下げ及び復帰の繰り返しにより内容物の吸引、圧縮及び排出を行うポンプである。
【0025】
詳細には、ポンプ120は、カバー121を備え、このカバー121は、口部111外側で口部111に着脱可能にねじ止めされる装着筒部121aを有し、この装着筒部121aの内側には、天壁121bを介して口部111の内側を通って胴部113に垂下するシリンダ122が一体的に成形されている。
【0026】
シリンダ122は、その内側に、複数の構成要素からなるポンプ機構Pを収納し、その先端部120aには吸引口Aが形成されている。また、シリンダ122は、シールリングSを介して口部111内に取り付けられている。
【0027】
符号130は、底蓋部115に載置される下皿である。下皿130は、胴部113の内周面113fに摺動可能に保持される外周部131を有し、その内側に受圧部132が一体に形成されている。
【0028】
これにより、容器本体110と下皿130との間には、内容物を充填する空間Rが形成される。充填空間Rは、下皿130の上昇により、内容物の噴出と共にその容積も減少する。
【0029】
下皿130の受圧部132は、口部111に向かって環状に突出する膨出部133と、この膨出部133の内側に受圧部132の底部を形成する最底部134とで構成される。この最底部134は、下皿130の上昇により、シリンダ122の先端部120aに接触して下皿130の上死点を決定する。
【0030】
なお、下皿130の受圧部132からは筒状部136が一体に垂下する。これにより、下皿130は、内容物を噴出させる前の未使用状態では図1に示すように、筒状部136を介して底蓋部115から一体に立設された筒状の座壁115aに着座している。
【0031】
符号140は、ポンプ120に繋がりその押下げ及び復帰の繰り返しにより当該ポンプ120を動作させて容器本体110と下皿130との間に形成された充填空間Rの内容物を噴出するノズルヘッドである。
【0032】
本発明によれば、下皿130には、膨出部133の外周壁133aに、下皿130が上死点に達したとき、図2に示すように、窓部114の内周面に摺動可能に保持され当該窓部114を通して目視可能な複数のリブ135が設けられている。
【0033】
本形態のリブ135は、図2に示すように、容器本体110の軸線O方向に沿って外周部131に至るまで連続的に延在する細長の縦リブ135aである。縦リブ135aはそれぞれ、容器本体110の胴部113周りに、間隔を空けて設けられている。縦リブ135aは、その動作性を考慮すれば、窓部114との摩擦抵抗の低減を目的に、本形態の如く、細長であることが好ましい。
【0034】
本発明によれば、容器本体110の胴部113内側に、内容物の充填空間Rを形成する下皿130を備え、この充填空間R内に発生する負圧を利用して内容物を下皿130の上昇により押し上げることで、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができる。
【0035】
また、本発明によれば、容器本体110全体のうちの比較的小さな領域である、オーバーキャップCが装着される肩部112に窓部114を設け、この肩部112のみを透視可能領域とし、内容物が充填される胴部113を遮光性領域として構成することから、光の進入に伴う内容物の品質低下が軽減され、内容物の品質を効果的に維持することができる。
【0036】
また、本発明によれば、下皿膨出部133の外周壁133aに、透視可能領域たる窓部114の内周部と接触するリブ135を設けたことから、下皿130が窓部114と重なり始めてから上死点に達するまでの間、当該リブ135が窓部114の内周面に接触することになるので、当該リブ135の存在する部分は、窓部114を通して、例えば、グラデーションのような明暗が強調された状態で目視することができる。これにより、窓部114からは、下皿130が上昇したことをはっきり判別できるので、内容物の残量が少なくなったことを確実に認識することができる。
【0037】
従って、本発明によれば、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができ、しかも、容器本体110に遮光性を持たせても、内容物の残量を視認することができる使い勝手のよい新規な液体噴出容器を提供することができる。
【0038】
また、本形態の如く、図3(a)に示すように、かかるリブ135を、軸線O方向に延在する縦リブ135aとすれば、縦リブ135aの接触がほぼ線接触になるので、下皿130のスムースな動作を実現することができ、更に、使い勝手を向上させることができる。
【0039】
なお、縦リブ135aは、少なくとも1つあればよく、複数である場合には、下皿130の周方向に隣接して設けることもでき、また、軸線O方向に沿って外周部131に至るまで、間欠的に設けることもできる。更に、縦リブ135aを複数設ける場合は、それぞれを整列した状態に設けても、ランダムな状態に設けてもよい。
【0040】
また、リブ135は、他の形態として、図3(b)に示すように、容器本体110の胴部113周りに沿って全周に亘って連続的に延在する細長の横リブ135bとすることもできる。横リブ135bは、外周壁133aに沿って膨出部133の天壁133bから突出し、その先端が胴部113の内周面113fに向かって湾曲してなる。
【0041】
本形態の如く、かかるリブ135を、胴部113周りに延在する横リブ135bとしても、リブ135bの接触がほぼ線接触になるので、縦リブ135aとした場合と同様、下皿130のスムースな動作を実現することができ、更に、使い勝手を向上させることができる。
【0042】
なお、横リブ135bも、少なくとも1つあればよく、複数である場合には、軸線O方向に、間隔を空けて、又は、隣接して設けることができる。また、横リブ135bは、下皿130の周方向に連続的に、又は、間欠的に設けることができる。更に、横リブ135bを複数設ける場合も、それぞれを整列した状態に設けても、ランダムな状態に設けてもよい。更に、横リブ135bも、その動作性の更なる向上を考慮すれば、肩部112との摩擦抵抗の低減を目的に、本形態の如く、その先端が先細りであることが好ましい。
【0043】
図4は、本発明の第三の形態である液体噴出容器300の未使用状態を一部断面で示す側面図である。なお、以下の説明において、他の形態と同一部分は、同一符号をもって、その説明を省略する。
【0044】
本形態の容器本体110は、その内側が透視可能な透明又は半透明な合成樹脂からなり、オーバーキャップCが装着される肩部112を除く領域には、その容器本体110の周りに、遮光材150として、遮光性を有する不透明なフィルムFが巻き付けられている。これにより、口部111及び肩部112のみ、容器本体110の内側を透視可能な透視可能領域に構成される。また、本形態に係る肩部112の内周面も、平滑面で構成されている。
【0045】
本形態も、充填空間R内に発生する負圧を利用して内容物を下皿130の上昇により押し上げることで、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出させることに加え、容器本体110全体のうちの比較的小さな領域である口部111及び肩部112のみを透視可能領域とし、内容物が充填される胴部113を遮光性領域として構成することから、光の進入に伴う内容物の品質低下が軽減され、内容物の品質を効果的に維持することができる。
【0046】
また、本形態も、下皿130が肩部112と重なり始めてから上死点に達するまでの間、当該リブ135が透視可能領域たる肩部112の内周面に接触するので、当該リブ135の存在する部分は、肩部112を通して、例えば、グラデーションのような明暗が強調された状態で目視することができる。これにより、肩部112からは、下皿130が上昇したことをはっきり判別できるので、内容物の残量が少なくなったことを確実に認識することができる。
【0047】
従って、本形態によっても、内容物が外気に触れることなく、効率的に取り出すことができ、しかも、容器本体110に遮光性を持たせても、内容物の残量を視認することができる使い勝手のよい新規な液体噴出容器を提供することができる。
【0048】
また、容器本体110を透明又は半透明で構成すれば、遮光材150として遮光性フィルムFを用いる以外にも、マスク塗装や蒸着で後のレーザー加工により、遮光性領域と透視可能領域とを形成することができるが、本形態の如く、容器本体110を透明又は半透明に構成し、遮光性フィルムFを巻き付ける構成とした場合には、遮光性領域と透視可能領域との形成を容易に実現することができる。
【0049】
なお、本形態にあっても、本発明に係るリブ135として、縦リブ135a又は横リブ135bを用いることができる。
【0050】
また、本発明に従えば、透視可能領域たる窓部114や肩部112の内周部に、下皿130の外周部と接触するリブを設けてもよい。更に、この場合の下皿130の外周部も、平滑面を構成することが好ましい。
【0051】
上述したところは、本発明の好適な形態を説明するものであるが、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、上述した形態の各構成はそれぞれ、目的及び用途に応じて適宜組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】(a),(b)はそれぞれ、本発明の第一の形態である液体噴出容器の未使用状態を一部断面で示す側面図及び、後述の透視可能領域たる窓部を示す要部斜視図である。
【図2】(a),(b)はそれぞれ、同形態の下皿が上死点に到達した状態を一部断面で示す要部側面図である。
【図3】(a),(b)はそれぞれ、本発明に係る下皿の異なる形態を一部断面で示す要部斜視図である。
【図4】本発明の第三の形態である液体噴出容器の未使用状態を一部断面で示す側面図である。
【符号の説明】
【0053】
100 液体噴出容器(第一の形態)
110 容器本体
111 口部
111a 口部の内周面
112 肩部(透視可能領域)
113 胴部(遮光性領域)
113f 胴部内周面
114 窓部(透視可能領域)
115 底部
120 ポンプ
121 ポンプカバー
121a 装着筒部
121b 装着筒部
122 シリンダ
130 下皿
131 下皿外周部
132 受圧部
133 膨出部
133a 外周壁
133b 天壁
134 最底部
135 リブ
135a 縦リブ
135b 横リブ
140 ノズルヘッド
150 遮光材
200 液体噴出容器(第二の形態)
C カバーキャップ
F 遮光性フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内容物を充填する口部を有し当該口部が肩部を介して胴部に繋がる容器本体と、この容器本体の口部内側を通って胴部内側に垂下するシリンダを有し前記口部に装着されるポンプと、このポンプに繋がりその押下げ及び復帰の繰り返しにより当該ポンプを動作させて内容物を噴出するノズルヘッドと、前記容器本体の胴部内側に摺動可能に配置され内容物の噴出に伴って生じる負圧により内容物を押し上げつつ上昇する下皿と、前記ノズルヘッドを収納して容器本体の肩部に着脱可能なオーバーキャップとを備える液体噴出容器であって、
容器本体におけるオーバーキャップが装着される装着領域を除く領域を遮光性領域に構成し、この遮光性領域を除く領域を当該容器本体の内側を透視可能な透視可能領域に形成すると共に、
前記下皿の外周部に、前記透視可能領域の内周部と接触するリブを設け、又は、
前記透視可能領域の内周部に、前記下皿の外周部と接触するリブを設けたことを特徴とする液体噴出容器。
【請求項2】
請求項1において、前記リブは、容器本体の軸線方向に延在する縦リブであることを特徴とする液体噴出容器。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記リブは、容器本体の胴部周りに延在する横リブであることを特徴とする液体噴出容器。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項において、前記オーバーキャップの少なくとも一部を、このオーバーキャップを容器本体の装着領域に装着した状態で、前記透視可能領域を覆う遮光性領域に構成したことを特徴とする液体噴出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−131798(P2009−131798A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−310708(P2007−310708)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】