説明

液体封入容器

【課題】 1つの容器で複数の液体を封入できると共に、各液体を選択的に注ぎ出すことができるようにする。
【解決手段】 容器本体1の内部を区分壁11により2つの液体封入空間12a及び12bに分離して異なる液体Q1及びQ2を充填する。栓体2により、液体封入空間12a及び12bの液体Q1及びQ2を選択的に注ぎ出す。図6のように、栓体2を回動軸31を中心に矢印A1方向に揺動させると、開口23aと連通口16aとが連通し、凸部22aと連通口16bとが嵌合し、凸部22bと凹部17bとが嵌合する。このとき、容器本体1の液体封入空間12aの液体Q1は、連通口16aから、開口23aを介して、栓体2内に入り、栓体2の排出口24a及び24bを介して吐出され、液体封入空間12aの液体Q1のみが選択される。図7のように、栓体2を回動軸31を中心に矢印A2方向に揺動させると、同様に液体封入空間12aの液体Q2のみが選択される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料品等を封入した液体封入容器に関するもので、特に、1つの容器で複数の液体を封入できると共に、各液体を選択的に注ぎ出すことができるものに係わる。
【背景技術】
【0002】
ジュース、お茶、ミネラルウォーター、炭酸飲料等、各種の飲料品がペットボトルに封入されて販売されている。特許文献1に示されるように、従来のペットボトルは、その内部が1つの液体封入空間であるため、1つのボトルに入れる液体の種類は、1種類に限られる。このため、複数の種類の飲料品を飲みたい場合には、消費者は、その分だけ、ペットボトルを購入しなければならなくなる。したがって、複数の種類の飲料品を少しずつ飲んでみたいような場合にも、複数のペットボトルの飲料を購入しなければならず、購入した飲料品が無駄になってしまう。
【0003】
そこで、特許文献1に開示される従来技術では、ペットボトルの内部に区分壁を設け、この区分壁により、容器本体の内部を複数の液体封入空間に分離し、各液体封入空間に、異なる液体を充填できるようにしたものが提案されている。このように、容器本体の内部を複数の液体封入空間に分離すれば、1つのペットボトルで、複数種類の飲料品を楽しむことができる。
【0004】
特許文献1のペットボトルでは、図12に示すように、容器101を仕切壁105で区画して充填室101−1、101−2を設け、それぞれの充填室101−1、101−2に充填された異種液体を口部102より選択導出できる容器において、口部102に支軸108をもって枢支される栓体104を設け、栓体104をその導出路103が連通孔106−1、106−2に連通する角度範囲に回動自在とし、栓体104の底面が一方の連通孔106−1又は106−2と導出路103が連通している時に、他方の連通孔106−2又は106−1を封鎖するようにしたものが記載されている。
【特許文献1】実開昭59−186252号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に示されているものでは、栓体104が回動自在ではあるが位置が確定しない構造である。このため、栓体104が一方の連通孔106−1と他方の連通孔106−2とのどちらを封鎖している状態にあるかが不確実であり、位置設定後、不意に口部102に触れることによって栓体104が回動し、栓体104と導通路106−1、106−2との位置がずれ、意図しない異種液体が導出されることになる。また、栓体104が導通路106−1、106−2を塞ぐ際に、栓体104の底面と導通路106−1、106−2との間に隙間が生じる可能性があり、選択していない液体が漏れてくる可能性がある。
【0006】
上述の課題を鑑み、本発明は、1つの容器で複数の液体を封入できると共に、各液体を確実に切り替えて、選択的に注ぎ出すことができると共に、選択していない液体が漏れ出ることを阻止できるようにした液体封入容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、本発明の液体封入容器は、区分壁により第1及び第2の液体封入空間に分離されボトル状の容器本体と、容器本体の注出口の回動軸受部に回動軸が取り付けられ、第1及び第2の液体封入空間に封入された液体を選択的に注ぎ出す栓体とを備え、注出口の底面には曲面の溝部が設けられ、溝部の底面には、第1及び第2の液体封入空間と連通する第1及び第2の連通口と、第1及び第2の連通口からそれぞれ第1の連通口と第2の連通口との間の距離に対応した距離だけ離れた位置に設けられた第1及び第2の凹部とが配設され、栓体の底面は溝部の底面と対応する曲面になっており、栓体の底面には、第1及び第2の連通口と対応した位置に設けられた第1及び第2の凸部と、第1及び第2の凹部と対応した位置に設けられた第1及び第2の開口とが配設され、栓体を中立位置とすると、第1及び第2の連通口が第1及び第2の凸部により塞がれて、第1及び第2の液体封入空間に充填された双方の液体が吐出されない状態となり、栓体を回動軸を中心に第1の方向に揺動させると、第1の開口と第1の連通口とが連通し、第2の開口が第1の凸部により塞がれて、第1の液体封入空間に充填された液体のみ吐出させる状態となり、栓体を回動軸を中心に第2の方向に揺動させると、第2開口と第2の連通口とが連通し、第1の開口が第2の凸部により塞がれて、第2の液体封入空間に充填された液体のみ吐出させる状態となることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、栓体から注出する液体の量を調整する流量調整部を設けたことを特徴とする。
【0009】
好ましくは、流量調整部は、栓体の排出口上に摺動自在に設けられたカバー部材からなることを特徴とする。
【0010】
好ましくは、栓体を、溝部の溝幅に対応する厚さの空洞の部材から構成したことを特徴とする。
【0011】
好ましくは、栓体を、板材と、溝部の溝幅に対応する幅の底面部材とから構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、区分壁により第1及び第2の液体封入空間に分離されボトル状の容器本体と、容器本体の注出口の回動軸受部に回動軸が取り付けられ、第1及び第2の液体封入空間に封入された液体を選択的に注ぎ出す栓体とを備え、注出口の底面には曲面の溝部が設けられ、溝部の底面には、第1及び第2の液体封入空間と連通する第1及び第2の連通口と、第1及び第2の連通口からそれぞれ第1の連通口と第2の連通口との間の距離に対応した距離だけ離れた位置に設けられた第1及び第2の凹部とが配設され、栓体の底面は溝部の底面と対応する曲面になっており、栓体の底面には、第1及び第2の連通口と対応した位置に設けられた第1及び第2の凸部と、第1及び第2の凹部と対応した位置に設けられた第1及び第2の開口とが配設され、栓体を中立位置とすると、第1及び第2の連通口が第1及び第2の凸部により塞がれて、第1及び第2の液体封入空間に充填された双方の液体が吐出されない状態となり、栓体を回動軸を中心に第1の方向に揺動させると、第1の開口と第1の連通口とが連通し、第2の開口が第1の凸部により塞がれて、第1の液体封入空間に充填された液体のみ吐出させる状態となり、栓体を回動軸を中心に第2の方向に揺動させると、第2開口と第2の連通口とが連通し、第1の開口が第2の凸部により塞がれて、第2の液体封入空間に充填された液体のみ吐出させる状態となるので、1つの容器で複数の液体を封入できると共に、各液体を選択的に注ぎ出すことができる。また、本発明によれば、連通口と凸部とが嵌合して塞がれるため、選択していない液体の連通口が確実に塞がれる。また、本発明によれば、突起レバーを操作したときのクリック感がユーザに伝わり、栓体の切り替え操作が確実になる。
【0013】
また、本発明によれば、栓体から注出する液体の量を調整する流量調整部を設けているので、吐出させる液体の流量調整をすることができる。
【0014】
また、本発明によれば、流量調整部は、栓体の排出口上に摺動自在に設けられたカバー部材からなるようにしているので、スムーズに流量調整が行える。
【0015】
また、本発明によれば、栓体を、溝部の溝幅に対応する厚さの空洞の部材から構成しているので、選択した液体を注出口から外部に吐出できる。
【0016】
また、本発明によれば、栓体を、板材と、溝部の溝幅に対応する幅の底面部材とから構成しているので、選択した液体を注出口から外部に吐出できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態の液体容器の構成を示すものである。
【0018】
図1において、1は容器本体、2は栓体、3は蓋体である。容器本体1は、例えば、ポリエチレンテレフタラートを材料として成形されたボトル状の容器(ペットボトル)である。容器本体1の内部には、容器本体1を垂直方向に2つに分割する区分壁11が設けられる。容器本体1の内部は、この区分壁11により、第1及び第2の液体封入空間12a及び12bに分離されている。図2に示すように、各液体封入空間12a及び12bには、異なる液体Q1及びQ2をそれぞれを充填することができる。
【0019】
容器本体1の上部には、注出口14が設けられている。図3に示すように、注出口14の周囲は螺刻されている。また、注出口14の内部には、底面が曲面の溝部15が形成されている。溝部15は、例えば、図8(B)に示すように、栓体2を挟むような底のない直方体の壁体で構成されている。溝部15の底面側には、図5に示すように、第1及び第2の連通口16a及び16bが形成されている。連通口16aは、液体封入空間12aと連通している。連通口16bは、液体封入空間12bと連通している。連通口16aと連通口16bとの間は、距離L1だけ離れている。
【0020】
また、溝部15に沿って、連通口16a及び16bのそれぞれの外側に、第1及び第2の凹部17a及び17bが形成されている。連通口16aと凹部17aとの間の距離L2は、連通口16aと連通口16bとの間の距離L1と等しい。また、連通口16bと凹部17bとの間の距離L3は、連通口16aと連通口16bとの間の距離L1と等しい。
【0021】
図1において、栓体2は、容器本体1の各液体封入空間12a及び12bに封入された液体を選択的に注ぎ出すもので、容器本体1の注出口14の溝部15内に取り付けられる。図4に示すように、栓体2は、扇形であり、その内部は空洞となっている。栓体2の厚さは、注出口14の溝部15の溝幅に対応している。栓体2の底面は、溝部15の底面に対応して曲面となっている。
【0022】
栓体2の底面には、第1及び第2の凸部22a及び22bが形成されている。この凸部22a及び22bは、溝部15の連通口16a及び16b(図3参照)と対応した位置にあり、凸部22aと凸部22bとの間の距離L11は、溝部15の連通口16aと連通口16bとの間の距離L1と対応している。
【0023】
また、栓体2の側面に沿って、凸部22a及び22bのそれぞれの外側に、第1及び第2の開口23a及び23bが形成されている。この開口23a及び23bは、溝部15の凹部17a及び17bと対応した位置にあり、開口23a及び23bは、栓体2内に連通している。凸部22aと開口23aとの間の距離L12は、凸部22aと凸部22bとの間の距離L11と等しい。また、凸部22bと開口23bとの間の距離L13は、凸部22aと凸部22bとの間の距離L11と等しい。
【0024】
さらに、栓体2の上面には、排出口24a及び24bが形成されている。排出口24a及び24bは、栓体2内に連通している。栓体2の上面には、突起レバー25が設けられている。
【0025】
栓体2の側面には、図8(A)に示すように、回動軸31が設けられる。この回動軸31は、図8(B)に示すように、栓体2を挟むような底のない直方体の壁体に設けられた孔で構成される回動軸受部32に回動自在に嵌合される。この実施形態では、栓体2に回動軸31が設けられているため、栓体2の取り付けがより確実になる。
【0026】
図1において、蓋体3は、容器本体1の注出口14を閉塞するための蓋である。蓋体3の内側は、螺刻されている。
【0027】
図1に示すように、容器本体1の注出口14の溝部15内に、栓体2が取り付けられる。さらに、容器本体1の注出口14には、蓋体3と螺合して取り付けられる。
【0028】
このように、本発明の実施形態では、容器本体1の内部は、区分壁11により、2つの液体封入空間12a及び12bに分離されており、各液体封入空間12a及び12bには、異なる液体Q1及びQ2を充填することができる。そして、容器本体1の注出口14に取り付けられた栓体2により、液体封入空間12a及び12bに封入された液体Q1及びQ2を選択的に注ぎ出すことができる。このことについて、以下に説明する。
【0029】
図5〜図7は、本発明の第1実施形態における栓体2の液体切り替え動作を示すものである。栓体2は、注出口14に揺動自在に取り付けられる。栓体2の突起レバー25を操作して、栓体2を回動軸31を中心に揺動させることで、容器本体1の液体封入空間12a及び12bの液体を、選択的に注ぎ出すことができる。
【0030】
図5に示すように、栓体2を中立位置としたときには、栓体2の凸部22a及び22bは、連通口16a及び16bと嵌合し、連通口16a及び16bは、凸部22a及び22bに塞がれる。このため、容器本体1の液体封入空間12a及び3bの液体Q1及びQ2は、双方とも、栓体2により塞き止められ、外部に吐出されない。
【0031】
図6に示すように、突起レバー25により栓体2を回動軸31を中心に矢印A1方向に揺動させると、開口23aと連通口16aとが連通し、凸部22aと連通口16bとが嵌合し、凸部22bと凹部17bとが嵌合する。このため、容器本体1の液体封入空間12aの液体Q1は、連通口16aから、開口23aを介して、栓体2内に入り、栓体2の排出口24a及び24bを介して、吐出される。これに対して、連通口16bは凸部22aにより塞がれる。このため、液体封入空間12bの液体Q2は吐出されない。よって、栓体2を矢印A1方向に揺動させると、液体封入空間12aの液体Q1のみを選択して注ぎ出すことができる。
【0032】
図7に示すように、突起レバー25により栓体2を回動軸31を中心に矢印A2方向に揺動させると、開口23bと連通口16bとが連通し、凸部22bと連通口16aとが嵌合し、凸部22aと凹部17aとが嵌合する。このため、容器本体1の液体封入空間12bの液体Q2は、連通口16bから、開口23bを介して、栓体2内に入り、栓体2の排出口24a及び24bを介して、吐出される。これに対して、連通口16aは凸部22bにより塞がれる。このため、液体封入空間12aの液体Q1は吐出されない。よって、栓体2を矢印A2方向に揺動させると、液体封入空間12bの液体Q2のみを選択して注ぎ出すことができる。
【0033】
このように、本発明の実施形態では、栓体2の突起レバー25を操作して、栓体2を揺動させることで、容器本体1の液体封入空間12a及び3bの液体を、選択的に注ぎ出すことができる。
【0034】
また、本発明の第1実施形態では、栓体2を中立位置としたときには、図5に示したように、栓体2の凸部22a及び22bと注出口14の連通口16a及び16bと嵌合しており、栓体2を矢印A1方向に揺動させたときには、図6に示したように、凸部22aと連通口16bとが嵌合し、凸部22bと凹部17bとが嵌合しており、栓体2を矢印A2方向に揺動させたときには、図7に示したように、凸部22bと連通口16aとが嵌合し、凸部22aと凹部17aとが嵌合している。このように、栓体2をどの位置に動かしたときにも、栓体2の凸部22a及び22bは、連通口16a及び16bや凹部17a及び17bの何れかに嵌合する。このため、選択された位置で栓体2が確実に固定されると共に、突起レバー25を操作したときのクリック感がユーザに伝わり、栓体2の切り替え操作が確実になる。
【0035】
また、本発明の第1実施形態では、突起レバー25を操作することで、栓体2を揺動させて、栓体2の切り替え操作を行っている。このため、図5〜図7に示したように、栓体2の角度から、栓体2の切り替え状態を一見して確認できる。
【0036】
また、本発明の第1実施形態では、突起レバー25を揺動させて、切り替え操作を行う構成であるから、図5〜図7に示したように、栓体2がどの位置にあっても、注出口14からはみ出す部分がない。このように、栓体2がどの位置にあっても、注出口14からはみ出す部分がないため、栓体2がどの位置にあっても、通常のペットボトルと同様に、蓋体3で蓋をすることができる。
【0037】
第2実施形態.
図9は、本発明の第2実施形態を示すものである。この実施形態では、栓体2に、流量調整部51を設けるようにしたものである。流量調整部51は、カバー部材52a及び52bと、カバー部材52aとカバー部材52bとをコ字状に連結する連結部材53とからなる。このような流量調整部51を設けることで、注出口14から排出する液体の流量を調整することができる。
【0038】
つまり、この実施形態では、栓体2の両側面に、栓体2内に連通する排出口54a及び54bが設けられる。そして、栓体2の上面から、流量調整部51が摺動自在に配設され、カバー部材52a及び52bにより、排出口54a及び54bが覆われる。
【0039】
この実施形態では、連結部材53を上下に操作することで、カバー部材52a及び52bが摺動する。図10(A)に示すように、流量調整部51を下げたときには、排出口54a及び54bはカバー部材52a及び52bにより覆われるため、液体は吐出されない。図10(B)に示すように、流量調整部51を上げると、これに応じて、排出口54a及び54bが露呈し、排出する液体の流量が多くなる。他の構成については、前述の第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
【0040】
第3実施形態.
図11は、本発明の第3実施形態を示すものである。前述の第1実施形態では、栓体2を、注出口14の溝部15の幅に対応する厚さの空洞の扇形の部材から形成している。これに対して、この実施形態では、図11に示すように、栓体2を、板材61と、溝部15の溝幅に対応する幅の底面部材62とから構成している。他の構成については、前述の第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
【0041】
以上説明したように、本発明の実施形態では、容器本体1の内部は、区分壁11により、2つの液体封入空間12a及び12bに分離されており、各液体封入空間12a及び12bには、異なる液体を充填することができる。そして、栓体2の突起レバー25を操作して、栓体2を揺動させることで、容器本体1の液体封入空間12a及び3bの液体を、選択的に注ぎ出すことができる。
【0042】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、飲料品を封入したペットボトルの他、調味料、化粧品、医薬品等、各種の液体を封入した液体封入容器として用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の第1実施形態の液体封入容器の構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態の液体封入容器における液体封入空間の説明に用いる断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態の液体封入容器における注出口の説明に用いる断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態の液体封入容器における栓体の説明に用いる断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態の液体封入容器の動作説明に用いる断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態の液体封入容器の動作説明に用いる断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態の液体封入容器の動作説明に用いる断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態の液体封入容器における栓体の説明に用いる斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態の液体封入容器における栓体の説明に用いる分解斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態の液体封入容器における栓体の動作説明に用いる斜視図である。
【図11】本発明の第3実施形態の液体封入容器における栓体の説明に用いる斜視図である。
【図12】従来の液体封入容器の説明に用いる断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 容器本体
2 栓体
3 蓋体
11 区分壁
12a,12b 液体封入空間
14 注出口
15 溝部
16a,16b 連通口
17a,17b 凹部
22a,22b 凸部
23a,23b 開口
24a,24b 排出口
25 突起レバー
31 回動軸
32 回動軸受部
51 流量調整部
52a,52b カバー部材
53 連結部材
54a,54b 排出口
61 板材
62 底面部材


【特許請求の範囲】
【請求項1】
区分壁により第1及び第2の液体封入空間に分離されボトル状の容器本体と、
前記容器本体の注出口の回動軸受部に回動軸が取り付けられ、前記第1及び第2の液体封入空間に封入された液体を選択的に注ぎ出す栓体とを備え、
前記注出口の底面には溝部が設けられ、前記溝部の底面には、前記第1及び第2の液体封入空間と連通する第1及び第2の連通口と、前記第1及び第2の連通口からそれぞれ前記第1の連通口と前記第2の連通口との間の距離に対応した距離だけ離れた位置に設けられた第1及び第2の凹部とが配設され、
前記栓体の底面は前記溝部の底面と対応する曲面になっており、前記栓体の底面には、前記第1及び第2の連通口と対応した位置に設けられた第1及び第2の凸部と、前記第1及び第2の凹部と対応した位置に設けられた第1及び第2の開口とが配設され、
前記栓体を中立位置とすると、前記第1及び第2の連通口が前記第1及び第2の凸部により塞がれて、前記第1及び第2の液体封入空間に充填された双方の液体が吐出されない状態となり、
前記栓体を回動軸を中心に第1の方向に揺動させると、前記第1の開口と前記第1の連通口とが連通し、前記第2の開口が前記第1の凸部により塞がれて、前記第1の液体封入空間に充填された液体のみ吐出させる状態となり、
前記栓体を回動軸を中心に第2の方向に揺動させると、前記第2開口と前記第2の連通口とが連通し、前記第1の開口が前記第2の凸部により塞がれて、前記第2の液体封入空間に充填された液体のみ吐出させる状態となる
ことを特徴とする液体封入容器。
【請求項2】
前記栓体から注出する液体の量を調整する流量調整部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の液体封入容器。
【請求項3】
前記流量調整部は、前記栓体の排出口上に摺動自在に設けられたカバー部材からなることを特徴とする請求項2に記載の液体封入容器。
【請求項4】
前記栓体を、前記溝部の溝幅に対応する厚さの空洞の部材から構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の液体封入容器。
【請求項5】
前記栓体を、板材と、前記溝部の溝幅に対応する幅の底面部材とから構成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の液体封入容器。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−184708(P2009−184708A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−27200(P2008−27200)
【出願日】平成20年2月7日(2008.2.7)
【特許番号】特許第4143115号(P4143115)
【特許公報発行日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(506385368)
【Fターム(参考)】