説明

液体搬送管をドッキング胴体に連結し、ドッキング胴体から切り離すドッキングシステム

【課題】本発明は、ドッキング胴体に液体搬送管を連結するためのドッキングシステム、ドッキング胴体のドッキング接合部に液体搬送管を連結するための管端部に関し、その他、ドッキング胴体のドッキング接合部から液体搬送管の管端部を切り離す場合に、液体が流れ続けるのを防止する方法に関する。
【解決手段】ドッキングシステム(1)は、流れの方向に円錐状に先細り第1形状部(3)を有する管端部(2)と、流れの方向に円錐状に先細り第2形状(6)を有するドッキング胴体(4)上にあるドッキング接合部(5)と、を備える。第1の円錐状先細り形状部(3)および第2の円錐状先細り形状部(6)は、封止リング(7)によって規定された空間の1つの連結領域において互に離間し、同軸上に互いに対向するように、互いに適合する。第1の円錐状先細り形状部(3)は、少なくとも一つの清浄要素(8)を有するその円周上に備えられ、清浄要素(8)は、第1の円錐状先細り形状部(3)から第2の円錐状先細り形状部(6)に向かって延びて、間の空間に集積した液体に閉じ込められる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の参照]本出願は、2005年9月26日に出願のドイツ国特許出願第10 2005 045 845.9号明細書および2005年9月26日に出願の米国仮特許出願第60/720,638号明細書の出願日の利益を主張するものであり、その開示を参照することによって本明細書に援用されるものとする。
【0002】
本発明は、概略的にはツールエンジニアリングの技術分野に関する。
より詳細には、本発明は、液体搬送管をドッキング胴体に連結し、ドッキング胴体から切り離すドッキングシステムに関する。
また、本発明はドッキング胴体のドッキング接合部に液体搬送管を連結するための、特別に設計された管端部に関する。
最後に、本発明は、液体搬送管の管端部が、ドッキング胴体のドッキング接合部から切り離された場合に、液体が流れ続けるのを防止する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
液体搬送管用のドッキングシステムは通常、連結されたドッキング接合部から管端部が切り離された場合に自動的に閉じる、例えば、ボールまたは薄膜を含む自己閉鎖式端部バルブなどを有する。
【0004】
しかし、そのようなドッキングシステムは、繊維複合材部品製造の分野に対しては、この種の自己閉鎖式端部バルブが、繊維複合材部品の製造で使用する樹脂のために粘着する傾向にあることから、条件付きでのみ適応する。
つまり、繊維複合材部品の製造方法では、繊維材料、不織物、または織物からなる個々のシートを成形型に重ねるようにし、個々の繊維層が導入されたところで、樹脂が成形型に加えられて、個々の繊維層を結合し、相互連結する。
これに関連して、樹脂が容器から導管を介して成形型に供給され、圧力をかけられて成形型に射出される。
【0005】
液体が本発明との関係においてかかわりをもつ限りは、複合材部品製造の分野で個々の繊維層を結合するのに使用される反応性液体もその中に包含される。
反応性液体には、特に、温度の作用下で硬化する合成樹脂が含まれる。
特に、これらは、例えば、炭化水素樹脂、尿素樹脂、アルキド樹脂、エポキシド樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ケトン樹脂、クマロン−インデン樹脂、イソシアネート樹脂、ポリアミド樹脂、およびテルペン−フェノール樹脂などの合成樹脂である。
さらに、本発明において、個々の繊維層が導入されて、互いに結合される前述の成形型、および液体を保存する容器をドッキング胴体と呼ぶ。
【0006】
使用する液体の粘着作用のために、繊維複合材部品製造の分野で使用される前述の自己閉鎖式端部バルブが粘着する傾向にある上記の難点に起因して、液体搬送管がドッキング胴体から切り離されたときに、通常では、ある残流量の液体が流れ続けてドッキング胴体のドッキング接合部が汚染され、すなわち汚れ、1つのドッキング作業から別のドッキング作業に向けて漏れ問題が大きくなるという、公知のドッキングシステムに付随する別の問題が存在する。
さらに、必然的に存在する公差ために、多数のドッキング作業を通じて、埃がドッキング接合部の領域のドッキングシステムの封止面に沿って不可避的に集積し、これは、最終的に、ドッキングシステムにある封止手段の障害につながる恐れがある。
【0007】
ここに説明した問題のために、公知の方法は、これまで、ドッキングシステムをうまく部分自動化することができず、こういう理由で、今まで、ドッキング胴体と液体搬送管の間の連結は通常、ホースクランプを使用して、ドッキング胴体のホースコネクタにチューブを手動でクランプすることによって行われている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記の問題から着手して、ドッキング接合部の領域で漏れが発生する問題を少なくとも部分的に軽減することを可能にする、少なくとも1つの具現化手法を提供することである。
【0009】
この目的は、液体搬送管をドッキング胴体に連結するドッキングシステムと、液体搬送管をドッキング胴体のドッキング接合部に連結する管端部と、ドッキング胴体のドッキング接合部から液体搬送管の管端部を切り離す場合に、液体が流れ続けるのを防止する方法とによって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0010】
液体搬送管をドッキング胴体に連結する、本発明によるドッキングシステムは、流れの方向に円錐状に先細りとなった第1の形状を有する管端部と、流れの方向に円錐状に先細りとなった第2の形状を有する、ドッキング胴体にあるドッキング接合部とを有する。
ここで、円錐状に先細りとされた2つの形状部は、ドッキングした状態で、これら形状部が1つの連結領域において、ある空間だけ互いに離間し、かつ互いに対向して同軸上に取り付けられるように互いに適合し、その空間は、2つの円錐状先細り形状部の間で同軸上に置かれた、例えば、Oリングシールなどの封止リングによって前もって規定することができる。
これに関連して、封止リングの目的は、互いに対向する、2つの円錐状先細り形状部を離間させる空間を通って、液体が漏れ出るのを防止することである。
2つの円錐状先細り形状部の間の空間に滞留する恐れのある液体を取り除くことを可能にするために、第1の円錐状先細り形状部は、その周縁部に少なくとも1つの清浄要素を装備し、この清浄要素は、間の空間に集積する可能性のある液体を捕捉するために、第1の円錐状先細り形状部から第2の円錐状先細り形状部に向かって延びる。
これに関連して、清浄要素は、例えば、2つの円錐状先細り形状部の間の空間に延びることができる。
液体は温度作用のもとに凝固するので、管端部がドッキング胴体から切り離されると、その結果、連結領域で硬化した液体は、清浄要素がこの硬化した液体に閉じ込められているために、管端部によって連行されて、ドッキング接合部から除去されるということで、硬化した液をこのように連結領域から除去することができる。
【0011】
例えば、空間に滞留している液体を加熱し、ひいては硬化させるために、例えば、連結領域にヒータフィラメントを設けることによって、温度作用を発生させることができる。
あるいは、一方で、冷却チューブを連結領域に同様に置いて、連結領域を一時的に冷却することもでき、それによって、液体を一時的に凍結させ、ひいては、同様に硬化させることができる。
連結領域を冷却するこの第2の代替案は、こうして達成した液体の硬化が単に一時的にしか継続しないという点で有益となり得る。
あるいは、一方で、外部で生成した、低温または高温とした温度流を連結領域に作用させることも同様に可能である。
【0012】
本発明の原点は、実際は、繊維複合材部品の製造である。
しかし、当然のことながら、本発明は、液体搬送管をドッキング胴体に連結する必要があり、説明した粘着および蓄積現象がドッキング部の領域で起こり得る他の分野にも適する。
したがって、本発明はまた、射出成形部品製造や食品加工業などの他の分野、すなわち、硬化可能な液体が圧力をかけられて導管から成形型に導入される他の分野に適用することもできる。
【0013】
管端部がドッキング胴体内にスライドされるか、または管端部がドッキング接合部を介してドッキング胴体を受け入れるかに応じて、それぞれ、第1の円錐状先細り形状部では外側が円錐形で、かつ第2の円錐状先細り形状部では内側が円錐形になるか、第1の円錐状先細り形状部では内側が円錐形で、かつ第2の円錐状先細り形状部では外側が円錐形になる。
【0014】
したがって、第1の円錐状先細り形状部が、第2の円錐状先細り形状部に嵌入できる場合、第1の形状部では外側が円錐形になり、第2の形状部では内側が円錐形になる。
この場合に、清浄要素は、第1の円錐状先細り形状部の外周を一周し、これから第2の円錐状先細り形状部に向かって延びる。
一方、第2の円錐状先細り形状部が、第1の円錐状先細り形状部に嵌入できる場合、第2の円錐状先細り形状部では外側が円錐形になり、第1の円錐状先細り形状部では内側が円錐形になる。
この場合に、清浄要素は、第1の円錐状先細り形状部の内周を一周し、間の空間に半径方向に延びる。
【0015】
2つの円錐状先細り形状部の間の空間に集積した、硬化した液体に、清浄要素が所望の態様で確実に閉じ込められるように、清浄要素は、流れの方向で封止リングの下流に配置される。
流れの方向は、ここでは、液体搬送管の全体的な流れ方向と解釈され、その方向が基本的に全体的な流れ方向とは反対である、2つの円錐状先細り形状部の間の空間内の流れではない。
清浄要素をこのように配置することによって、清浄要素は、間の空間に滞留している液体に所望の態様で閉じ込められるので、切り離し作業中に、清浄要素は間の空間で硬化した液体を同伴して、これをドッキング接合部の領域の連結領域から取り除く。
【0016】
上記したドッキングシステムの特定の実施形態は、間の空間に集積した液体がその硬化した状態にあるという仮定に基づいており、それにより、硬化した液体に閉じ込められた清浄要素を使用して硬化した液体を除去することが可能になる。
あるいは、清浄要素は、スクレーパとして設計することもでき、その場合に、第1の円錐状先細り形状部は、管端部をドッキング胴体から切り離したことに応じて、清浄要素が第2の円錐状先細り形状部に沿ってこすれ、その過程で、間の空間に滞留する液体を第2の円錐状先細り形状部からこすり落とすように変形する弾性材料で作ることができる。
【0017】
管端部が、ドッキング胴体のドッキング接合部から切り離されたときに、液体が流れ続けるのを効果的に防止するために、高温流の作用を受けるように連結領域を設計することができる。
したがって、例えば、連結領域を一時的に加熱して、連結領域に含まれる液体を特定の瞬間に硬化させ、それによって、切り離し作業の後に液体が流れ続けるのを防止するために、ヒータフィラメントを連結領域に設けることができる。
【0018】
あるいは、一方で、例えば、連結領域を一時的に冷却して、液体が一時的に凍結される、ひいては、同様に硬化されるのを可能にするために、冷却チューブを連結領域に同様に置くことができ、そのため、液体が流れ続けることのない切り離し作業が基本的に可能になる。
連結領域が冷却されるこの第2の代替案は、このように行われた液体の硬化が単に一時的にしか持続しないという点で有益となり得る。
【0019】
あるいは、一方で、外部で生成した、低温または高温とした温度流を連結領域に作用させることも同様に可能である。
【0020】
加熱されると、液体は恒久的に硬化して、次のドッキング作業で管端部が利用できなくなるので、液体搬送管に連結可能な独立した管部品として管端部を設計することができ、熱を連結領域に作用させた後の切り離し作業の後、管端部を交換することを可能にする。
【0021】
流れの方向に円錐状に先細りとされた第2の形状部を有する、ドッキング胴体のドッキング接合部に液体流搬送管を連結する本発明による管端部は、流れの方向に円錐状に先細りとされ、ドッキングした状態で、第2の形状部と対向して同軸上に置かれ、封止リングによって規定された空間だけ離間するように、第2の円錐状先細り形状部に合わせた第1の形状部を有する。
この場合に、第1の円錐状先細り形状部には、第1の円錐状先細り形状部から、第2の円錐状先細り形状部の方向に延びる少なくとも1つの清浄要素が、その周囲に設けられる。
これに関連して、清浄要素は間の空間に延びて、そこに集積することができる液体を捕捉する。
【0022】
すでに前述したように、第2の円錐状先細り形状部に嵌入されるように、第1の円錐状先細り形状部を設計することができる。
この場合に、清浄要素は、第1の円錐状先細り形状部の外周を一周して環状の突起を形成する。
あるいは、第2の円錐状先細り形状部を受け入れるように、第1の円錐状先細り形状部を設計することができる。
この場合に、清浄要素は、第1の円錐状先細り形状部の内周部を一周して、環状の突起を形成し、半径方向に間の空間に延びる。
清浄要素が、間の空間に集積できる液体に所望の態様で確実に閉じ込められるように、清浄要素は、流れの方向で封止リングの下流に配置され、その流れの方向に関しては、前述した説明が当てはまる。
【0023】
清浄要素が、第2の円錐状先細り形状部に滞留した液体をこすり落とすスクレープ機能を果たすことができるように、第1の円錐状先細り形状部は、管端部をドッキング胴体から切り離したことに応じて、清浄要素が第2の円錐状先細り形状部に沿ってこすれ、そこに滞留する液体をこすり落とすように変形する弾性材料で作ることができる。
【0024】
ホースクランプを使用し、切り離し作業中に手動でチューブを締め付けて、液体が流れ続けることができないようにする、前述した公知のドッキング方法とは異なり、液体搬送管の管端部をドッキング胴体のドッキング接合部から切り離すときに、液体が流れ続けるのを防止するために、本発明による方法は、高温または低温とした温度流を、ドッキング接合部と管端部との間の連結領域に加えて、ドッキング接合部内および管端部内の液体が少なくとも一時的に固化するようにする。
これは、切り離し作業中に、液体が流れ続けるのを防止し、それによって、さらに、ドッキング接合部が汚染される、すなわち汚れるのを防止する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下に、添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明するが、図面は単に本発明の例示的実施形態を表す。
これらの例示的実施態様は、単に本発明のより良好な理解に適するだけであり、特に、請求項の保護範囲を制限することと解釈されるべきでない。
【0026】
すべての図において、同一または対応する部材は、同一または対応する参照符号によって示される。
【0027】
管端部2がドッキング接合部5に嵌入される、本発明によるドッキングシステム1の第1の特定の実施形態を、図1の断面図および図3のアイソメトリ(isometry)を参照して最初に説明する。
これに関連して、図3から分かるように、ドッキング接合部5は、ドッキング胴体4の一部である。
ドッキング胴体4の用途は、複数の繊維層を空洞9に収容し、圧力をかけられて管端部2からドッキング胴体に射出される液体を使用して、繊維層を結合して相互連結することにある。
【0028】
図1から推察できるように、ドッキング胴体4にあるドッキング接合部5は、流れの方向に円錐状に先細りとされた形状を有する。
相応して、管端部2もまた、流れの方向に円錐状に先細りとされた形状を有していて、ドッキング接合部5の円錐形状部6は、管端部2の円錐形状部3を受け入れることができる。
管端部2の円錐状先細り形状部3は、ドッキング接合部5を封止するのに使用される封止リング7によって取り巻かれているので、形状部4への射出プロセス時に、液体は外部に浸出できない。
封止作用を可能な限り最適にするために、管端部2の円錐形状部3は、ドッキング接合部5の円錐形状部6よりも大きい角度で、流れの方向に先細りとされており、その結果、管端部2がその円錐形状部3でドッキング接合部5にスライドされたときに、封止手段7が一方で円錐形状部6と接触し、他方で円錐形状部3と接触し、管端部2がさらに中に押し込まれると、封止手段7は、円錐形状部3に沿って回転し、圧縮され、封止手段7の封止作用を改善するのを可能にする。
【0029】
図1に示すように、管端部2の円錐形状部3およびドッキング接合部5の円錐形状部6は、ドッキングした状態で、それらが互いに対向して同軸上に置かれ、封止リングによって規定された空間だけ離れるように互いに適合している。
液体は、圧力をかけられてドッキング胴体に射出され、これは、ドッキング接合部5にある液体を後押しすることになるので、液体は間の空間内を封止手段7まで逆流し、そこに集積することができる。
このように集積したこの液体を容易に除去できるようにするために、管端部2の円錐形状部3は、外周面のその端部に清浄要素8を装備しており、この清浄要素は、円錐形状部3の端部で管端部2を一周して、環状の突起を形成している。
これに関連して、清浄要素8は、円錐形状部3から円錐形状部6に向かって延びて、間の空間に集積した液体に閉じ込められる。
【0030】
この時点で、高温流または低温流を、ドッキング接合部5と管端部2の間の連結領域に加えたならば、この場合に、これは、間の空間に滞留している逆流液体を少なくとも一時的に硬化させることになる。
次いで、管端部2をドッキング接合部5から引き抜くと、この場合に、これは、ドッキング接合部5の円錐形状部6が汚染されないように、硬化した液体に閉じ込められた清浄要素8が、連結領域からこの液体を引き出すことになる。
したがって、もう一度管端部2をドッキング接合部5に連結することができるようにするのに、ドッキング接合部をさらに洗浄する必要が全くないか、手動による最小限のさらなる清浄しか必要とされない。
【0031】
図2を参照して、ドッキングシステムの別の特定の実施形態を説明する。
この場合に、第1の円錐状先細り形状部は、第2の円錐状先細り形状部を受け入れる。
図2から推察できるように、ドッキング接合部5は、流れの方向に円錐状に先細りとされた形状を有する。
相応して、管端部2もまた、流れの方向に円錐状に先細りとされた形状を有していて、管端部2の円錐形状部3は、ドッキング胴体4のドッキング接合部5を受け入れることができる。
ドッキング接合部5を封止するのに使用される封止リング7は、管端部の円錐状先細り形状部3に取り付けられて、確実に、液体が外に浸出することができないようにする。
封止作用を可能な限り最適にするために、管端部2の円錐形状部3は、ドッキング接合部5の円錐形状部6よりも大きい角度で、流れの方向に先細りとされており、その結果、管端部2がその円錐形状部3でドッキング接合部5にスライドされたときに、封止手段7が一方で円錐形状部6と接触し、他方で円錐形状部3と接触し、管端部2がさらに中に押し込まれると、封止手段7は、円錐形状部6に沿って回転し、封止手段7の封止作用を改善するのを可能にする。
【0032】
図2が示すように、管端部2の円錐形状部3およびドッキング接合部5の円錐形状部6は、ドッキングした状態で、それらが封止リング7によって規定された空間だけ離間し、同軸上で互いに対向するように、互いに適合している。
液体は、圧力をかけられてドッキング胴体から押し出され、これは、ドッキング接合部5の領域にある液体を後押しすることになるので、液体は、間の空間内を封止手段7まで逆流し、そこに集積することができる。
このように集積したこの液体を容易に除去できるようにするために、管端部2の円錐形状部3には、その内周面に清浄要素8が設けられており、この清浄要素は、管端部2を一周して、環状の突起を形成している。
これに関連して、清浄要素8は、間の空間に集積した液体に閉じ込められるように、円錐形状部3から円錐形状部6に向かって延びている。
【0033】
この時点で、高温流または低温流を、ドッキング接合部5と管端部2の間の連結領域に加えたならば、この場合に、これは、間の空間に滞留している逆流液体を少なくとも一時的に硬化させることになる。
次いで、管端部2をドッキング接合部5から引き抜くと、この場合に、これは、ドッキング接合部5の円錐形状部6が汚染されないように、硬化した液体に閉じ込められた清浄要素8が、連結領域からこの液体を引き出すことになる。
したがって、もう一度管端部2をドッキング接合部5に連結することができるようにするのに、ドッキング接合部5をさらに洗浄する必要が全くないか、手動による最小限のさらなる清浄しか必要とされない。
【0034】
最後に、図3から推察できるように、管端部2を、液体搬送管10に連結可能な独立した管部品として設計することができる。
管端部2のこの種の独立した構成は、この構成が、連結および切り離し作業の後で簡単に廃棄することができる、交換可能で使い捨ての部品として、管端部2を設計することを可能にするという点で有益になり得る。
これにより、管端部2をドッキング接合部5から切り離すときに連行された、管端部2の円錐形状部に付着した液体残留物を丹念に除去する必要がなくなる。
もっと正確に言えば、管端部2は簡単に交換できて、液体搬送管10が新しい管端部2とともに、再度ドッキング胴体4に連結されるのを可能にする。
【0035】
「含む」とは、他の要素やステップを除外するものではなく、「1つ」とは、「複数」を除外するのもではないことを付け加えておく。
また、上記の例示的な実施形態の1つに関連させて説明した特徴またはステップは、上記に説明した他の例示的な実施形態の他の特徴またはステップと組み合わせて使用することもできることに留意すべきである。
特許請求の範囲で使用した参照数字を、限定するものとみなすべきではない。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】ドッキングシステムの第1の実施例の横断面図である。
【図2】ドッキングシステムの別の実施例の横断面図である。
【図3】別に設計された管端部を有する本発明によるドッキングシステムの別の実施例のさらにもう一つの断面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 ドッキングシステム
2 管端部
3 円錐形状部
4 ドッキング胴体
5 ドッキング接合部
6 ドッキング接合部の円錐形状部
7 封止リング
8 清浄要素
9 空洞
10 液体搬送管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドッキング胴体(4)に液体流搬送管を連結するためのドッキングシステム(1)であって、
流れの方向に円錐状に先細りとされる第1の円錐状先細り形状部(3)を有する管端部(2)と、
流れの方向に円錐状に先細りとされる第2の円錐状先細り形状部(6)を有する、ドッキング胴体(4)にあるドッキング接合部(5)と、
前記第1の円錐状先細り形状部(3)および前記第2の円錐状先細り形状部(6)は、
連結状態において、封止リング(7)によって規定される空間の1つの連結領域において、相互に離隔され、かつ、同軸上で互いに対向するように互いに適合し、
前記第1の円錐状先細り形状部(3)は、前記第1の円錐状先細り形状部(3)から前記第2の円錐状先細り形状部(6)に向かって延び、前記空間に集積する液体を捕捉する、円周上に少なくとも1つの清浄要素(8)を有する、ことを特徴とするドッキングシステム。
【請求項2】
前記第1の円錐状先細り形状部(3)は、前記第2の円錐状先細り形状部(6)に嵌入可能である、ことを特徴とする請求項1に記載のドッキングシステム。
【請求項3】
清浄要素(8)は、前記第1の円錐状先細り形状部(3)の外周を一周して環状の突起を形成し、半径方向に間の空間に延びる、ことを特徴とする請求項2に記載のドッキングシステム。
【請求項4】
前記第2の円錐状先細り形状部(6)は、前記第1の円錐状先細り形状部(3)に嵌入可能である、ことを特徴とする請求項1に記載のドッキングシステム。
【請求項5】
清浄要素(8)は、前記第1の円錐状先細り形状部(3)の内周を一周して環状の突起を形成し、半径方向に間の空間に延びる、ことを特徴とする請求項4に記載のドッキングシステム。
【請求項6】
清浄要素(8)は、流れの前記方向で封止リング(7)の下流に配置される、ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1つに記載のドッキングシステム。
【請求項7】
第1の円錐状先細り形状部(3)は、管端部(2)をドッキング胴体(4)から切り離したことに応じて、清浄要素(8)が第2の円錐状先細り形状部(6)に沿ってこすれるように変形する、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載のドッキングシステム。
【請求項8】
高温流の作用を受けるように前記連結領域が設計される、ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1つに記載のドッキングシステム。
【請求項9】
液体搬送管に連結可能な独立した管部品として管端部(2)が設計される、ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1つに記載のドッキングシステム。
【請求項10】
ドッキング胴体(4)のドッキング接合部(5)に液体搬送管を連結するために、流れ方向に円錐状に先細りになっている第2の円錐状先細り形状部(6)を有する管端部であって、
前記第2の円錐状先細り形状部(6)に適合するように、流れ方向に円錐状に先細りになっている第1の円錐状先細り形状部(3)を備え、
連結状態において、同軸上に対向して置かれ、封止リング(7)によって規定される空間だけ離間され、
前記第1の円錐状先細り形状部(3)は、前記第1の円錐状先細り形状部(3)から前記第1の円錐状先細り形状部(3)に向かって延び、前記空間に集積する液体を捕捉する、円周上に少なくとも1つの清浄要素(8)を備えた、ことを特徴とする管端部。
【請求項11】
前記第1の円錐状先細り形状部(3)は、前記第2の円錐状先細り形状部(6)に嵌入されるように設計される、ことを特徴とする請求項10に記載の管端部。
【請求項12】
前記清浄要素(8)は、前記第1の円錐状先細り形状部(3)の外周を一周して環状の突起を形成し、半径方向に間の空間に延びる、ことを特徴とする請求項11に記載の管端部。
【請求項13】
前記第1の円錐状先細り形状部(3)は、前記第2の円錐状先細り形状部(6)を受け入れるように設計される、ことを特徴とする請求項10に記載の管端部。
【請求項14】
前記清浄要素(8)は、前記第1の円錐状先細り形状部(3)の内周部を一周して、環状の突起を形成し、半径方向に間の空間に延びる、ことを特徴とする請求項13に記載の管端部。
【請求項15】
前記清浄要素(8)は、流れの方向で前記封止リング(7)の下流に配置される、ことを特徴とする請求項10乃至14のいずれか1つに記載の管端部。
【請求項16】
前記第1の円錐状先細り形状部(3)は、前記管端部(2)を前記ドッキング胴体(4)から切り離したことに応じて、前記清浄要素(8)が前記第2の円錐状先細り形状部(6)に沿ってこすれるように変形する、ことを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1つに記載の管端部。
【請求項17】
前記管端部(2)は、液体搬送管に連結可能な独立した管部品として設計される、ことを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1つに記載の管端部。
【請求項18】
ドッキング胴体(4)のドッキング接合部(5)から、請求項10〜17のいずれか1つに記載の液体搬送管の管端部(2)を切り離す場合に、液体が流れ続けるのを防止する方法であって、
前記ドッキング接合部(5)と前記管端部(2)との間の結合領域に温度流を加えるステップと、
前記ドッキング接合部(5)内および管端部(2)内の液体を少なくとも一時的に固化するステップと、を有することを特徴とする方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−510339(P2009−510339A)
【公表日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−531611(P2008−531611)
【出願日】平成18年9月20日(2006.9.20)
【国際出願番号】PCT/EP2006/009157
【国際公開番号】WO2007/039115
【国際公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(504467484)エアバス・ドイチュラント・ゲーエムベーハー (268)
【出願人】(505117412)ドイッチエス・ツェントルム・フュール・ルフト−ウント・ラウムファールト・アインゲトラーゲネル・フェライン (9)
【Fターム(参考)】