説明

液体柔軟剤組成物

【課題】特定の柔軟基剤が高濃度で配合されているにもかかわらず、粘度安定性に優れ、長期間保存しても香りの変化の少ない液体柔軟剤組成物の提供。
【解決手段】成分(A)及び(B)を含有する液体柔軟剤組成物であって、(A)の含有量が13質量%以上、成分(B-5)アルコール系香料及び成分(C)多価アルコールの合計含有量が、(A)に対する質量比率で〔(B-5)+(C)〕/(A)=0.004を限度とする液体柔軟剤組成物。
(A) N原子に結合する基のうち1〜3個が、エステル基又はアミド基で分断されているC12-22の炭化水素基であり、残りがC1-3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基である3級アミン、その酸塩又は4級化物
(B) 成分(B-1)〜(B-4)を含有する香料組成物
(B-1)非環状エステル系香料 15〜60%
(B-2)環状エステル系香料 15〜60%
(B-3)アルデヒド系香料 10〜60%
(B-4)ケトン系香料 10〜60%

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘度安定性に優れ、長期間保存しても香りの変化の少ない液体柔軟剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
最近の液体柔軟剤組成物では、香りが非常に重要な位置を占めており、香りの持続性、拡散性、香りのよさが求められている。このため、様々な香料を柔軟剤に賦香したいという要望がある。例えば、LogPが3以上の持続性香料を用いることで残香性を向上させる技術(特許文献1及び2参照)、特定の製造方法で水中油型エマルションを製造することによって、香りの拡散性と持続性(ロングラスティング性)に優れたものとする技術(特許文献3参照)が知られている。これらの発明で使用されている香料のうち、一部の組み合わせについては柔軟剤中での粘度安定性にも優れていることが記載されている。
【0003】
一方で、液体柔軟剤組成物においては、香料を賦香することで、保存条件によっては粘度安定性が損なわれる場合があることが知られている。この問題に対応した技術として、特定比率で混合した3種の4級アンモニウム塩と、特定種の香料を3種以上組み合わせることで、凍結復元時の粘度安定性を向上する技術(特許文献4参照)、カチオン性柔軟化剤と特定種の香料を3種以上組み合わせることで、高温保存時の粘度安定性を向上する技術(特許文献5参照)が知られている。
【0004】
また、一般に、衣類の柔軟性をより向上させるため、柔軟剤中の柔軟基剤の量を高めることが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表平10-507793号公報
【特許文献2】特表平11-504994号公報
【特許文献3】特開2008-94980号公報
【特許文献4】特開2010-47851号公報
【特許文献5】特開2010-47853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
かかる実情において本発明者らは、柔軟基剤として使用される特定の化合物を使用した液体柔軟剤組成物に香料を賦香すると、組成物の粘度安定性が損なわれる場合があり、特に衣類への柔軟性付与の観点から柔軟基剤の濃度を高くした柔軟剤ほど顕著に粘度安定性が損なわれることを見出した。
【0007】
これに対し、特許文献1〜5に開示された技術はいずれも、液体柔軟剤組成物の保存による粘度安定性を改善する技術ではあるが、凍結又は高温での保存に対応したものであり、保存条件によっては必ずしも保存安定性に優れるものではなかった。
【0008】
従って本発明は、特定の柔軟基剤が高濃度で配合されているにもかかわらず、粘度安定性に優れ、長期間保存しても香りの変化の少ない液体柔軟剤組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる実情において本発明者らは、柔軟基剤として使用される特定の化合物を高濃度に配合した場合にアルコール系香料が共存すると、特に暖候期(4〜9月)における住居や保管倉庫内等で柔軟剤がしばしば曝される温度である30℃前後での保存により液体柔軟剤組成物の粘度安定性が著しく損なわれることを見出した。
【0010】
本発明は、以下の成分(A)及び成分(B)を含有する液体柔軟剤組成物であって、成分(A)の含有量が13質量%以上であり、組成物中の成分(B-5)アルコール系香料及び(C)多価アルコールの合計含有量が、成分(A)に対する質量比率で〔(B-5)+(C)〕/(A)=0.004を限度とする液体柔軟剤組成物を提供するものである。
(A) 窒素原子に結合する基のうち1〜3個が、エステル基又はアミド基で分断されている総炭素数12〜22の炭化水素基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基である3級アミン、その酸塩及びその4級化物から選ばれる1種以上の化合物
(B) 以下の成分(B-1)〜(B-4)を含有する香料組成物
(B-1):非環状エステル系香料 15〜60質量%
(B-2):環状エステル系香料 15〜60質量%
(B-3):アルデヒド系香料 10〜60質量%
(B-4):ケトン系香料 10〜60質量%
【発明の効果】
【0011】
本発明の液体柔軟剤組成物は、30℃前後で保存した場合における粘度安定性に優れ、かつ、長期間保存しても香りの変化が少なく、使い始めから使い終わりまで変わらぬ香りを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔成分(A)〕
成分(A)は、窒素原子に結合する基のうち1〜3個が、エステル基又はアミド基で分断されている総炭素数12〜23の炭化水素基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基である3級アミン、その酸塩及びその4級化物から選ばれる1種以上の化合物である。成分(A)としては、下記一般式(1)で表される化合物、その酸塩及びその4級化物が挙げられる。
【0013】
【化1】

【0014】
〔式中、R1aは炭素数12〜20の炭化水素基を示し、Xは−COO−又は−CONH−を示し、R2aはエチレン基又はトリメチレン基を示し、R3a及びR4aはそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又はR5a−Y−R6a−(R5aは炭素数12〜20の炭化水素基、Yは−COO−又は−CONH−、R6aはエチレン基又はトリメチレン基を示す)で示される基を示す。〕
【0015】
一般式(1)において、R1a、R5aとしては、炭素数16〜20のアルキル基又はアルケニル基がより好ましい。
【0016】
成分(A)が一般式(1)で表される3級アミン又はその酸塩である場合には、良好な柔軟効果の点から、Xが−COO−であり、R3aがR5a−CONH−R6a−であり、R4aが炭素数1〜3のアルキル基であるものが好ましい。また、成分(A)が一般式(1)で表される3級アミンの4級化物である場合には、同様の観点から、R3a及びR4aのいずれか一方がR5a−COO−R6a−であり、他方が炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基であるもの、並びにR3a及びR4aの双方がR5a−COO−R6a−であるものが好ましい。これらのうち、特に前者、すなわち、3級アミン又はその酸塩であって、Xが−COO−であり、R3aがR5a−CONH−R6a−であり、R4aが炭素数1〜3のアルキル基であるものが好ましい。
【0017】
また、成分(A)が一般式(1)で表される3級アミンの4級化物である場合の対イオンは、塩化物イオン、臭化物イオン等のハロゲン化物イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1〜3のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数1〜3のアルキル基が1〜3個置換していてもよい芳香族スルホン酸イオンが好適である。
【0018】
本発明の液体柔軟剤組成物中における成分(A)の含有量は、処理した繊維製品への柔軟性の付与の点から、13質量%以上であることを要するが、13〜35質量%が好ましく、更には15〜30質量%、特に18〜25質量%が好ましい。
【0019】
〔成分(B)〕
成分(B)の香料組成物は、(B-1)非環状エステル系香料、(B-2)環状エステル系香料、(B-3)アルデヒド系香料、(B-4)ケトン系香料の全てを含むものである。(B-1)非環状エステル系香料と(B-2)環状エステル系香料は、粘度安定性に効果的であり、(B-3)アルデヒド系香料、(B-4)ケトン系香料、(B-1)非環状エステル系香料は、香りの拡散性に寄与しており、(B-1)非環状エステル系香料と(B-4)ケトン系香料は、長期間保存したときの香りの劣化が少ない。これらの4成分を組みあわせることで、粘度の増加を抑え、さらに長期間保存しても香りの劣化が少なく、使い始めから使い終わりまで香りの変化を抑えることができる。
【0020】
成分(B-1)の非環状エステル香料としては、例えば、ギ酸シス-3-ヘキセニル、ギ酸リナリル、ギ酸シトロネリル、ギ酸ゲラニル、ギ酸ベンジル、ギ酸フェニルエチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソアミル、シクロペンチリデン酢酸メチル、酢酸ヘキシル、酢酸シス-3-ヘキセニル、酢酸トランス-2-ヘキセニル、酢酸イソオクチル、酢酸イソノニル、酢酸ヘプチル、酢酸オクチル、酢酸ノニル、酢酸トリメチルヘキシル、アリルアミルグリコレート、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸ターピニル、酢酸ミルセニル、酢酸ジヒドロミルセニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸メンチル、酢酸メンタニル、酢酸ノピル、酢酸ボルニル、酢酸イソボルニル、酢酸p-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸o-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、酢酸パラクレジル、酢酸ヘリオトロピル、酢酸セドリル、酢酸ベチベリル、酢酸シクロヘキシル、プロピオン酸イソアミル、プロピオン酸シス-3-ヘキセニル、プロピオン酸シトロネリル、プロピオン酸ゲラニル、プロピオン酸リナリル、プロピオン酸ターピニル、プロピオン酸ベンジル、プロピオン酸スチラリル、プロピオン酸シンナミル、2-シクロヘキシルプロピオン酸エチル、シクロヘキシルプロピオン酸アリル、プロピオン酸トリシクロデセニル、酪酸エチル、2-メチル酪酸エチル、酪酸ブチル、酪酸イソアミル、酪酸ヘキシル、酪酸リナリル、酪酸ゲラニル、酪酸シトロネリル、酪酸ベンジル、イソ酪酸エチル、イソ酪酸メチル、イソ酪酸シス-3-ヘキセニル、イソ酪酸シトロネリル、イソ酪酸ゲラニル、イソ酪酸リナリル、イソ酪酸ベンジル、イソ酪酸フェニルエチル、イソ酪酸フェノキシエチル、イソ酪酸トリシクロデセニル、イソ吉草酸エチル、吉草酸プロピル、イソ吉草酸シトロネリル、イソ吉草酸ゲラニル、イソ吉草酸ベンジル、イソ吉草酸シンナミル、イソ吉草酸フェニルエチル、カプロン酸エチル、カプロン酸アリル、エナント酸エチル、エナント酸アリル、カプリン酸エチル、オクチンカルボン酸メチル、チグリン酸シトロネリル、2-ペンチロキシグリコール酸アリル、シス-3-ヘキセニルメチルカーボネート、ピルビン酸エチル、ピルビン酸イソアミル、アセト酢酸エチル、レブリン酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、安息香酸ゲラニル、安息香酸リナリル、安息香酸ベンジル、安息香酸フェニルエチル、ジヒドロキシジメチル安息香酸メチル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、フェニル酢酸イソアミル、フェニル酢酸ゲラニル、フェニル酢酸フェニルエチル、フェニル酢酸p-クレジル、桂皮酸メチル、桂皮酸エチル、桂皮酸シス-3-ヘキセニル、桂皮酸リナリル、桂皮酸ベンジル、桂皮酸シンナミル、桂皮酸フェニルエチル、サリチル酸メチル、サリチル酸エチル、サリチル酸イソブチル、サリチル酸アミル、サリチル酸イソアミル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸シクロヘキシル、サリチル酸フェニルエチル、アニス酸メチル、アニス酸エチル、アンスラニル酸メチル、アンスラニル酸エチル、メチルアンスラニル酸メチル、ジャスモン酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、3-メチル-3-フェニルグリシド酸エチル、p-メチル-β-フェニルグリシド酸エチル、フェニルグリシド酸エチル、エチル 2-メチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート(フラクトン、IFF製)、エチル 2,4-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-アセテート(フレイストン、IFF製)、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-2-カルボン酸エチル(フルーテート、花王製)、エチル 2-エチル-6,6-ジメチル-2-シクロヘキセン-1-カルボキシレートとエチル 2-エチル-2,3,6,6-テトラメチル-2-シクロヘキセン-1-カルボキシレートの混合物(ジベスコン、ジボダン製)、メチルアトラレートが挙げられる。
【0021】
これらのうち好ましいものとして、酢酸シス-3-ヘキセニル、アリルアミルグリコレート、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸リナリル、酢酸ターピニル、酢酸ミルセニル、酢酸ジヒドロミルセニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸p-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸o-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸ベンジル、酢酸フェニルエチル、酢酸スチラリル、酢酸シンナミル、酢酸アニシル、酢酸パラクレジル、酢酸ヘリオトロピル、酢酸セドリル、酢酸ベチベリル、酢酸シクロヘキシル、安息香酸ベンジル、サリチル酸ヘキシル、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸シクロヘキシル、サリチル酸フェニルエチル、アンスラニル酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-2-カルボン酸エチル(フルーテート、花王製)が挙げられる。
特に好ましいものとしては、酢酸シトロネリル、酢酸ゲラニル、酢酸ジヒドロミルセニル、酢酸ジメチルベンジルカルビニル、酢酸p-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸o-tert-ブチルシクロヘキシル、酢酸トリシクロデセニル、酢酸スチラリル、安息香酸ベンジル、サリチル酸シス-3-ヘキセニル、サリチル酸シクロヘキシル、アンスラニル酸メチル、ジヒドロジャスモン酸メチル、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-2-カルボン酸エチル(フルーテート、花王製)が挙げられる。
【0022】
成分(B-2)の環状エステル系香料とは、環状エステル、ラクトン、環状ジエステル構造を有する香料を指し、例えばγ-ノナラクトン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、γ-ドデカラクトン、δ-ノナラクトン、δ-デカラクトン、δ-ウンデカラクトン、δ-ドデカラクトン、クマリン、ジヒドロクマリン、ジャスモラクトン、シスジャスモンラクトン、ジャスミンラクトン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデセノリド(ハバノライド、フィルメニッヒ製)、シクロヘキサデカノリド、アンブレットリド、11-オキサ-16-ヘキサデカノリド(ムスクR-1、ジボダン製)、10-オキサ-16-ヘキサデカノリド(オキサリド、高砂香料工業製)、12-オキサヘキサデカノリド、エチレンブラシレート、エチレンドデカンジオエートが挙げられる。
【0023】
これらのうち特に好ましいものとして、γ-ノナラクトン、γ-デカラクトン、γ-ウンデカラクトン、γ-ドデカラクトン、δ-ノナラクトン、δ-デカラクトン、δ-ウンデカラクトン、δ-ドデカラクトン、クマリン、シクロペンタデカノリド、シクロペンタデセノリド(ハバノライド、フィルメニッヒ製)、シクロヘキサデカノリド、アンブレットリド、11-オキサ-16-ヘキサデカノリド(ムスクR-1、ジボダン製)、10-オキサ-16-ヘキサデカノリド(オキサリド、高砂香料工業製)、12-オキサヘキサデカノリドが挙げられる。
【0024】
成分(B-3)のアルデヒド系香料としては、例えばヘキシルアルデヒド、へプチルアルデヒド、オクチルアルデヒド、ノニルアルデヒド、デシルアルデヒド、ウンデシルアルデヒド、ドデシルアルデヒド、トリデシルアルデヒド、トリメチルへキシルアルデヒド、メチルオクチルアセトアルデヒド、メチルノニルアセトアルデヒド、トランス-2-ヘキセナール、シス-4-へプテナール、2,6-ノナジエナール、シス-4-デセナール、ウンデシレンアルデヒド、トランス-2-ドデセナール、トリメチルウンデセナール、2,6,10-トリメチル-5,9-ウンデカジエナール、シトラール、シトロネラール、メトキシシトロネラール、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセニルカルボキシアルデヒドと3,5-ジメチル-3-シクロヘキセニルカルボキシアルデヒドの混合物(トリプラール、IFF製)、イソシクロシトラール、8-メトキシトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-4-カルボキシアルデヒド(センテナール、フィルメニッヒ製)、4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒドと3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒドの混合物(マイラックアルデヒド、IFF製)、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒドと3-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒドの混合物(リラール、IFF製)、1-メチル-4-(4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン カルボキシアルデヒド(ベルンアルデヒド、ジボダン社)、4-(トリシクロ[5.2.1.02,6]デシリデン-8-)-ブテナール(デュピカール、ジボダン製)、7−ホルミル-5-イソプロピル-2-メチル-ビシクロ-[2.2.2]-2-オクテン(マセアール、ジボダン製)、2-メチル-4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテナール(ボロナール、シムライズ製)、2−メチル−4−(2,6,6−トリメチル−2−シクロヘキセン−1−イル)−ブテナール(セトナール、ジボダン製)、ベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、フェニルプロピルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヒドラトロピックアルデヒド、p-メチルフェニルアセトアルデヒド、シクラメンアルデヒド、3-(p-tert-ブチルフェニル)-プロピルアルデヒド(ブーゲオナール、ジボダン製)、p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド(フロラロゾン、IFF製)、2-メチル-3-(p-メトキシフェニル)-プロピルアルデヒド(カントキサール、IFF製)、p-tert-ブチル-α-メチルヒドロシンナミックアルデヒド(リリアール、ジボダン製)、サリチルアルデヒド、ヘリオトロピン、2-メチル-3-(3,4-メチレンジオキシ-フェニル)-プロパナール(ヘリオナール、IFF製)、バニリン、エチルバニリン、メチルバニリンが挙げられる。
【0025】
これらのうち好ましいものとして、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセニルカルボキシアルデヒドと3,5-ジメチル-3-シクロヘキセニルカルボキシアルデヒドの混合物(トリプラール、IFF製)、イソシクロシトラール、8-メトキシトリシクロ[5.2.1.02,6]デカン-4-カルボキシアルデヒド(センテナール、フィルメニッヒ製)、4-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒドと3-(4-メチル-3-ペンテン-1-イル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒドの混合物(マイラックアルデヒド、IFF製)、4-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒドと3-(4-ヒドロキシ-4-メチルペンチル)-3-シクロヘキセン-1-カルボキシアルデヒドの混合物(リラール、IFF製)、アミルシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド、p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド(フロラロゾン、IFF製)、p-tert-ブチル-α-メチルヒドロシンナミックアルデヒド(リリアール、ジボダン製)、ヘリオトロピン、2-メチル-3-(3,4-メチレンジオキシ-フェニル)-プロパナール(ヘリオナール、IFF製)、バニリン、エチルバニリンが挙げられる。
特に好ましいものとして、アミルシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド、p-エチル-2,2-ジメチルヒドロシンナムアルデヒド(フロラロゾン、IFF製)、ヘリオトロピン、2-メチル-3-(3,4-メチレンジオキシ-フェニル)-プロパナール(ヘリオナール、IFF製)、バニリン、エチルバニリンが挙げられる。
【0026】
成分(B-4)のケトン系香料としては、例えばメチルアミルケトン、エチルアミルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルノニルケトン、メチルヘプテノン、4-メチレン-3,5,6,6-テトラメチル-2-ヘプタノン(コアボン、IFF製)、カンファー、カルボン、メントン、プレゴン、ピペリトン、フェンチョン、ゲラニルアセトン、セトリルメチルケトン、ヌートカトン、4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(α-イオノン)、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(β-イオノン)、4-(2-メチレン-6,6-ジメチルシクロヘキシル)-3-ブテン-2-オン(γ-イオノン)、5-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-3-オン(α-メチルイオノン)、5-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-3-オン(β-メチルイオノン)、4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン(α-イソメチルイオノン)、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン(δ-メチルイオノン)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1,6-ヘプタジエン-3-オン(アリルイオノン)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(α-ダマスコン、フィルメニッヒ社)、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(β-ダマスコン、フィルメニッヒ社)、1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(δ-ダマスコン、IFF社)、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(ダマセノン、フィルメニッヒ社)、1-(5,5-ジメチル-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(ダイナスコン、フィルメニッヒ社)、マルトール、エチルマルトール、2,5-ジメチル-4-ヒドロキシフラノン、3-ヒドロキシ-4,5-ジメチル-2(5H)-フラノン(シュガーラクトン)、p-tert-ブチルシクロヘキサノン、アミルシクロペンタノン、ヘプチルシクロペンタノン、ラズベリーケトン、シクロヘキサデセノン(アンブレトン、高砂香料工業製)、ジヒドロジャスモン、シスジャスモン、2,2,5-トリメチル-5-ペンチルシクロペンタノン(ケファリス、ジボダン製)、ジヒドロペンタメチルインダノン、7−アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン(イソEスーパー、IFF製)、アセトフェノン、p-メチルアセトフェノン、ベンジルアセトン、7-メチル-3,4-ジヒドロ-(2H)-1,5-ベンゾジオキセピン-3-オン(カローン又はウォーターメロンケトン)、アニシルアセトン、メチルナフチルケトン、4-フェニル-4-メチル-2-ペンタノンが挙げられる。
【0027】
これらのうち特に好ましいものとして、4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(α-イオノン)、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-ブテン-2-オン(β-イオノン)、4-(2-メチレン-6,6-ジメチルシクロヘキシル)-3-ブテン-2-オン(γ-イオノン)、5-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-3-オン(α-メチルイオノン)、5-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-3-オン(β-メチルイオノン)、4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン(α-イソメチルイオノン)、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン(δ-メチルイオノン)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-1,6-ヘプタジエン-3-オン(アリルイオノン)、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(α-ダマスコン、フィルメニッヒ社)、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(β-ダマスコン、フィルメニッヒ社)、1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(δ-ダマスコン、IFF社)、1-(2,6,6-トリメチル-1,3-シクロヘキサジエン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(ダマセノン、フィルメニッヒ社)、1-(5,5-ジメチル-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-1-オン(ダイナスコン、フィルメニッヒ社)、ラズベリーケトン、7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン(イソEスーパー、IFF製)が挙げられる。
【0028】
更に残香性の観点から、成分(B)中には成分γ-ウンデカラクトン、クマリン、シクロペンタデセノリド(以上、成分(B-2)に該当)、アミルシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド、エチルバニリン、バニリン、ヘリオトロピン(以上、成分(B-3)に該当)、7-アセチル-1,2,3,4,5,6,7,8-オクタヒドロ-1,1,6,7-テトラメチルナフタレン、5-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-3-オン、5-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-3-オン、4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン、ラズベリーケトン、シクロヘキサデセノン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン(以上、成分(B-4)に該当)から選ばれるいずれか1種以上の香料を含有することが好ましい。より好ましくは(B-2)、(B-3)、(B-4)の各成分中に上記の香料をいずれか1種以上含有するのが好ましい。
【0029】
成分(B)中における成分(B-1)〜(B-4)の含有量は、
(B-1)非環状エステル系香料が15〜60質量%であり、15〜55質量%、特に20〜50質量%が好ましく、
(B-2)環状エステル系香料が15〜60質量%であり、15〜55質量%、特に15〜50質量%が好ましく、
(B-3)アルデヒド系香料が10〜60質量%であり、10〜55質量%、特に10〜50質量%が好ましく、
(B-4)ケトン系香料が10〜60質量%であり、10〜55質量%、特に10〜50質量%が好ましい。
【0030】
また、粘度安定性向上の観点から(B-1)と(B-2)の合計量は成分(B)中に30〜80質量%が好ましく、特に40〜70質量%が好ましい。
香りの劣化防止の観点から(B-1)と(B-4)の合計量は成分(B)中に30〜80質量%が好ましく、特に40〜70質量%が好ましい。
香りの拡散性の観点からは(B-1)、(B-3)、(B-4)の合計量は成分(B)中に30〜90質量%が好ましく、特に40〜85質量%が好ましい。
成分(B)中における成分(B-1)〜(B-4)の合計量は40質量%〜100質量%が好ましく、特に50質量%〜90質量%が好ましい。
【0031】
また、成分(B)中には、成分(B-1)〜(B-4)のほかに、任意で他の香料成分を含有することもできる。他の香料成分としては、例えば「香料と調香の基礎知識」(中島基貴著、産業図書、1995年)に記載されているような香料を使用することができるが、α-ピネン、β-ピネン、リモネン、テルピノーレン、セドレン、p-サイメン、オシメン、ミルセン、リモネンオキシド、ローズオキシド、リナロールオキシド、アンブロキサン、セドリルメチルエーテル、1,8-シネオール、インドール等が好ましい。
【0032】
ただし、液状柔軟剤組成物中に(B-5)アルコール系香料及び後述の成分(C)多価アルコールが成分(A)と共存すると、30℃前後での保存により粘度安定性が損なわれることから、(B-5)アルコール系香料及び成分(C)多価アルコールの合計含有量が少ないことが好ましく、〔(B-5)+(C)〕/(A)が0.004以下である場合に保存による粘度上昇を抑制することができる。香り立ちを調整するためにアルコール系香料を含有させる必要がある場合は、粘度上昇を抑制する観点から、〔(B-5)+(C)〕/(A)が0.0001以上0.004以下であることが好ましく、〔(B-5)+(C)〕/(A)が0.0008以上0.002以下であることがより好ましいが、粘度上昇を抑制する観点からは成分(B-5)を含有しないことが更に好ましく、成分(B-5)と成分(C)の両方を含有しないことが最も好ましい。
【0033】
成分(B-5)のアルコール系香料としては、例えばシス-3-ヘキセノール、1-オクテン-3-オール、2,6-ジメチル-2-ヘプタノール、4-メチル-3-デセン-5-オール(ウンデカベルトール、ジボダン製)、リナロール、エチルリナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ミルセノール、ラバンジュロール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、α-ターピネオール、β-ターピネオール、γ-ターピネオール、δ-ターピネオール、l-メントール、ボルネオール、イソプレゴール、ファルネソール、ネロリドール、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-メタノール(フロラロール、IFF製)、4-イソプロピルシクロヘキサノール(フォルロジア、ジボダン製)、4-イソプロピルシクロヘキサンメタノール(マイヨール、フィルメニッヒ製)、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェニルプロピルアルコール、フェニルヘキサノール、フェノキシエチルアルコール、スチラリルアルコール、アニスアルコール、シンナミックアルコール、フェニルプロピルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ジメチルフェニルエチルカルビノール、フェニルエチルメチルエチルカルビノール、3-メチル-5-(2,2,3-トリメチルシクロペンタ-3-エン-1-イル)-ペンタン-2-オール(サンダロア、ジボダン製)、2-エチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール(バクダノール、IFF製)、2-メチル-4-(2,2,3-トリメチル-3-シクロペンテン-1-イル)-2-ブテン-1-オール(サンダルマイソールコア、花王製)、1-(2-tert-ブチルシクロヘキシルオキシ)-2-ブタノール(アンバーコア、花王製)、オイゲノール、イソオイゲノール、チモール、カルバクロール等が挙げられる。
【0034】
更に、保存による粘度上昇を抑制する観点から、成分(B)の香料組成物には炭素数10以下のアルコール系香料を含有しないことが好ましい。すなわち、前述の限度量以下の成分(B-5)アルコール系香料を使用する場合においても、炭素数10以下のアルコール系香料は含有しないことが好ましい。
【0035】
ここで成分(B-5)に含有しないことが好ましい炭素数10以下のアルコール香料としては、シス-3-ヘキセノール、1-オクテン-3-オール、2,6-ジメチル-2-ヘプタノール、4-メチル-3-デセン-5-オール(ウンデカベルトール、ジボダン製)、リナロール、エチルリナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ミルセノール、ラバンジュロール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナリール、ジヒドロミルセノール、α-ターピネオール、β-ターピネオール、γ-ターピネオール、δ-ターピネオール、l-メントール、ボルネオール、イソプレゴール、2,4−ジメチル-3-シクロヘキセン-1-メタノール(フロラロール、IFF製)、4-イソプロピルシクロヘキサノール(フォルロジア、ジボダン製)、4-イソプロピルシクロヘキサンメタノール(マイヨール、フィルメニッヒ製)、ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、フェニルプロピルアルコール、フェノキシエチルアルコール、スチラリルアルコール、アニスアルコール、シンナミックアルコール、フェニルプロピルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、オイゲノール、イソオイゲノール、チモール、カルバクロール等が挙げられる。これらの中でも、特にテルペン系アルコールであるリナロール、エチルリナロール、ゲラニオール、ネロール、シトロネロール、ミルセノール、ラバンジュロール、テトラヒドロゲラニオール、テトラヒドロリナロール、ジヒドロミルセノール、α-ターピネオール、β-ターピネオール、γ-ターピネオール、δ-ターピネオール、l-メントール、ボルネオール、イソプレゴールを含有しない事が好ましい。
【0036】
本発明の液体柔軟剤組成物中における成分(B)の含有量は、使用時の香り立ちおよび残香性の点から、0.1〜3質量%が好ましく、更には0.2〜2質量%、特に0.3〜1.5質量%が好ましい。
【0037】
また、成分(C)の多価アルコールとして、特に含有量が少ないほうが好ましいものとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。とりわけプロピレングリコール、ジプロピレングリコールの含有量が少ないことが好ましい。
【0038】
〔成分(D)〕
本発明の液体柔軟剤組成物は、処理した繊維製品への柔軟性の向上及び残香性の向上の観点より、更に以下の成分(D)を含有することが好ましい。
【0039】
成分(D) 下記一般式(2)で示される化合物に由来するモノマー単位(d1)と下記一般式(3)で示される化合物に由来するモノマー単位(d2)を含有するポリマー又はその酸塩
【0040】
【化2】

【0041】
〔式中、R1d、R2d及びR3dは、それぞれ独立に水素原子、又は炭素数1〜3の炭化水素基を示し、Zは−COO−R6d−(R6dは、ヒドロキシ基を含んでいても良い炭素数1〜4のアルキレン基)、−CON(R7d)−R8d−(R7dは水素原子、又は炭素数1〜3の炭化水素基、R8dはヒドロキシ基を含んでいても良い炭素数1〜4のアルキレン基)を示し、R4d及びR5dは、それぞれ独立にヒドロキシ基を含んでいても良い炭素数1〜3の炭化水素基、又は水素原子を示す。〕
【0042】
【化3】

【0043】
〔式中、R9d及びR10dは、それぞれ独立に水素原子、又は炭素数1〜3の炭化水素基を示し、Qはアリール基、−O−CO−R11d(R11dは水素原子、炭素数1〜22の炭化水素基、又は置換基を有していても良いアリール基)、−COO−R12d(R12dは水素原子、炭素数1〜22の炭化水素基、又は置換基を有していても良いアリール基)、又は−CON(R13d)−R14d(R13dは水素原子又は炭素数1〜3の炭化水素基、R14dは水素原子、炭素数1〜22の炭化水素基、又は置換基を有していても良いアリール基を示すか、あるいはR13dとR14dは、隣接するN(窒素原子)と一緒になってモルホリニル基を示す。)〕
【0044】
一般式(2)で示される化合物のうち、本発明の効果をより享受できる点で、R1dは水素原子、メチル基、エチル基又はプロピル基が好ましく、より好ましくは水素原子、メチル基又はエチル基である。R2d、R3d基は水素原子が好ましい。R4d、R5dは水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基又は2-ヒドロキシエチル基が好ましく、より好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基であり、特に好ましくはメチル基又はエチル基である。R6d、R8dはエチレン基、トリメチレン基が好ましい。R7dは水素原子が好ましい。
【0045】
一般式(2)中のZが−COO−R6d−である化合物としては、特に制限されるものではないが、直鎖又は分岐鎖のアルキル(炭素数1〜22)(メタ)アクリレート、置換基を有していても良いアリール(メタ)アクリレートが挙げられる。具体的には、N,N-ジメチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジメチルアミノブチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノメチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、N,N-ジエチルアミノブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。ここで(メタ)アクリレートとはアクリレート又はメタクリレートを意味する。
【0046】
また、一般式(2)中のZが−CON(R7d)−R8d−である化合物としては、N,N-ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチルアミノブチル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。ここで(メタ)アクリルアミドとはアクリルアミド又はメタクリルアミドを意味する。
【0047】
一般式(2)で示される化合物は、その酸塩を用いることができる。酸塩としては、一般式(2)で示される化合物と、例えば塩酸、硫酸などの無機酸との中和塩や、炭素数1〜8のカルボン酸、炭素数1〜8のスルホン酸等の各種有機酸との中和塩が挙げられる。
【0048】
また、モノマー単位(d2)の由来となる、一般式(3)で表される化合物としては、直鎖又は分岐鎖のアルキル(炭素数1〜22)(メタ)アクリレート、置換基を有していても良いアリール(メタ)アクリレート、直鎖又は分岐鎖のアルキル(炭素数1〜22)(メタ)アクリルアミド、置換基を有していても良いアリール(メタ)アクリルアミド、N-(メタ)アクリロイルモルホリン、(メタ)アクリルアミド、スチレン等が挙げられる。
【0049】
直鎖又は分岐鎖のアルキル(炭素数1〜22)(メタ)アクリレートの好適な例としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert-ブチル(メタ)アクリレート、n-ペンチル(メタ)アクリレート、ネオペンチル(メタ)アクリレート、シクロペンチル(メタ)アクリレート、n-ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-デシル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、イソステアリル(メタ)アクリレート、又はベヘニル(メタ)アクリレートが挙げられる。
【0050】
置換基を有していても良いアリール(メタ)アクリレートの好適な例としては、フェニル(メタ)アクリレート、トルイル(メタ)アクリレート、キシリル(メタ)アクリレート、又はベンジル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0051】
直鎖又は分岐鎖のアルキル(炭素数1〜22)(メタ)アクリルアミドの好適な例としては、N-メチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N-ジエチル(メタ)アクリルアミド、N-n-プロピル(メタ)アクリルアミド、N-イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N-tert-ブチル(メタ)アクリルアミド、又はN-イソブチル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。
【0052】
置換基を有していても良いアリール(メタ)アクリルアミドの好適な例としては、フェニル(メタ)アクリルアミド、トルイル(メタ)アクリルアミド、キシリル(メタ)アクリルアミド、又はベンジル(メタ)アクリルアミド等が挙げられる。
【0053】
成分(D)は、上記モノマー単位(d1)とモノマー単位(d2)を、(d1)/{(d1)+(d2)}=0.52〜1.0のモル比で含有することが好ましく、柔軟性能の観点から、このモル比は、0.60〜1.0がより好ましく、0.80〜0.95が更に好ましい。
【0054】
成分(D)は、モノマー単位(d1)、(d2)以外のモノマー単位として、共重合可能な不飽和結合含有モノマーに由来するモノマー単位〔以下、モノマー単位(d3)という〕を本発明の効果を損なわない範囲で含有してもよい。かかるモノマー単位(d3)の由来となる、共重合可能な不飽和結合含有モノマーとしては、例えば、ビニルアルコール;ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、ラウロキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート(エチレングリコールの重合度が1〜100)、ポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート(プロピレングリコールの重合度が1〜50)、ポリブチレングリコール(メタ)アクリレート(ブチレングリコールの重合度が1〜50)等のポリアルキレン(アルキレン基の炭素数1〜8;直鎖もしくは分岐鎖)オキシド鎖を有する(メタ)アクリル酸エステル;(メタ)アクリル酸、マレイン酸、イタコン酸、スチレンカルボン酸等のカルボキシル基を有するビニル化合物;2-アクリルアミド-2-メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸等のスルホン酸基を有するビニル化合物等を挙げることができる。これらの共重合可能な不飽和結合含有モノマーの共重合量は、本発明の効果をより享受できる点から、成分(D)を構成するモノマー全量に対し、好ましくは40モル%未満、より好ましくは30モル%未満、更に好ましくは10モル%未満とすることが好適である。従って、成分(D)中のモノマー単位(d1)及びモノマー単位(d2)の合計量は、本発明の効果をより享受できる点から、全モノマー単位中、好ましくは60モル%以上、より好ましくは70モル%以上、更に好ましくは90モル%以上であることが好適であり、上限は100モル%であってよい。
【0055】
成分(D)の重量平均分子量(Mw)は、好ましくは2,000〜1,000,000、より好ましくは3,000〜500,000、更に好ましくは5,000〜200,000の範囲であることが好適である。
【0056】
なお、成分(D)のMwは、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)測定による値を使用する。溶離液としては、水、アルコール、クロロホルム、ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフラン、アセトニトリル及びこれらの溶媒を組み合わせた液の何れかを使用し、ポリエチレンオキシド又はポリスチレン換算の分子量とする。その際、測定対象のポリマーが、モノマー単位(d1)の割合が大きく親水性であると考えられる場合は、(1質量%酢酸/エタノール):水=3:7(質量比)の混合溶媒で調製したLiBrの50mmol/L溶液を溶媒として、極性溶媒用GPCカラム「α−M(東ソー(株)製)、充填基剤:メタクリレートポリマー、粒子径13μm」を2本直列して用い、ポリエチレングリコール換算の分子量により算出する(測定法A)。一方、モノマー単位(d2)の割合が大きく、ポリマーが疎水性であると考えられる場合は、ファーミンDM20(花王(株)製)の1mmol/L−CHCl3溶液にて、有機溶媒用GPCカラム「K-804(昭和電工(株)製)、充填基剤:スチレンビニルベンゼン共重合体、排除限界分子量(ポリスチレン):4×105」を2本直列して用い、ポリスチレン換算の分子量により算出する(測定法B)。
【0057】
本発明の液体柔軟剤組成物中における成分(D)の含有量は、処理した繊維製品への柔軟性の向上及び残香性の向上の点から、0.01〜5質量%が好ましく、更には0.02〜3質量%、特に0.05〜2質量%が好ましい。
【0058】
本発明の液体柔軟剤組成物は、水を媒体とするものであり、更に、安定化剤として一般的に知られているステアリン酸等の脂肪酸、ポリオキシアルキレン型非イオン界面活性剤等の非イオン界面活性剤、ポリエーテル変性シリコーン、アルキル・ポリエーテル変性シリコーン、カルボキシル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、メタクリル変性シリコーン等のシリコーン化合物、EDTA等のキレート剤、BHT等の酸化防止剤、塩化ベンザルコニウム等の殺菌剤、1,2-ベンゾイソチアゾリン-3-オン等の防腐剤、塩化カルシウム等の電解質、紫外線吸収剤、色素等を含有することができる。
【0059】
本発明の液体柔軟剤組成物の20℃におけるpHは、2〜7、特に2〜6が好ましい。本発明の液体柔軟剤組成物は、衣料等の繊維製品用として好適であり、中でも衣料用柔軟剤組成物として好適である。
【実施例】
【0060】
試験例1〜15
以下に示す柔軟剤組成物処方Aにおいて、表1に示す各香料化合物を賦香(賦香率0.8質量%)し、下記方法に従って、保存による粘度への影響を評価した。この結果を表1に併せて示す。
【0061】
<柔軟剤組成物処方A>
(質量%)
成分(A)-1 20.00
成分(D)-1 0.30
ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル 3.30
塩化カルシウム 0.08
pH調整剤 pH2.3に調整する量
水 残部
【0062】
成分(A)-1:N-アルカノイルアミノプロピル-N-アルカノイルオキシエチル-N-メチルアミン/N-アルカノイルアミノプロピル-N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルアミン/脂肪酸の80/15/5(質量比)の混合物(アルカノイル基はステアリン酸/パルミチン酸=6/4(質量比)由来のアルカノイル基、脂肪酸は前記混合脂肪酸)の塩酸塩
成分(D)-1:ジメチルアミノエチルメタクリレートとラウリルメタクリレートの共重合体(モル比=8/2、Mw=14000)
【0063】
<粘度安定性の評価方法>
ガラス容器に入れて30℃/1ヶ月間保存した配合品5mLを10cm角のプラスチック板上にのせ、プラスチック板を45度に傾けて液が流れ落ちるまで静置する。これを10回繰り返し行った後のプラスチック板の状態の観察を行った。評価は次の基準に従って、未賦香柔軟剤で同様の操作を行った場合と比較し、5段階で評価した。評価は、専門パネラー5人により行い、5人の評価点の平均値で示した。
・評価基準
5:ほとんど変化が認められない
4:わずかな変化が認められる
3:変化が認められる
2:かなりの変化が認められる
1:著しい変化が認められる
【0064】
【表1】

【0065】
実施例1〜6,比較例1〜12
以下に示す柔軟剤組成物において、表2及び3に示す香料組成物を0.8質量%又は1.5質量%の賦香率で賦香し、試験例と同様の方法に従って粘度安定性を評価した。また、下記方法に従って、香気安定性を評価した。この結果を表4に示す。
【0066】
<柔軟剤組成物>
(質量%)
成分(A)-1(前記と同じ) 表4に示す量
成分(B)(表2又は3) 表4に示す量
成分(C)(ジプロピレングリコール) 表4に示す量
成分(D)-1(前記と同じ) 0.30
ポリオキシエチレン(20)ラウリルエーテル 3.30
塩化カルシウム 0.08
pH調整剤 pH2.3に調整する量
水 残部
【0067】
<香気安定性の評価方法>
液体柔軟剤組成物の香気の変化について、次の基準に従って、調製された直後のものと、ガラス容器に入れて40℃/1ヶ月間保存したものとを比較し、5段階で評価した。評価は、専門パネラー5人により行い、5人の評価点の平均値で示した。この結果を表4に示す。
・評価基準
5:ほとんど変化が認められない
4:わずかな変化が認められる
3:変化が認められる
2:かなりの変化が認められる
1:著しい変化が認められる
【0068】
【表2】

【0069】
【表3】

【0070】
【表4】

【0071】
成分(A)の含有量の少ない比較例11、12の柔軟剤組成物に比べ、実施例1〜6及び比較例1〜10の柔軟剤組成物は、衣類の柔軟性付与の点からは良好な結果を得ることができた。また、実施例1〜6のようにアルコール系香料及び多価アルコールの含有量が少ない、もしくは含有していない場合、比較例1〜10のように、保存試験後に粘度が増加することも無かった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の成分(A)及び成分(B)を含有する液体柔軟剤組成物であって、成分(A)の含有量が13質量%以上であり、組成物中の成分(B-5)アルコール系香料及び成分(C)多価アルコールの合計含有量が、成分(A)に対する質量比率で〔(B-5)+(C)〕/(A)=0.004を限度とする液体柔軟剤組成物。
(A) 窒素原子に結合する基のうち1〜3個が、エステル基又はアミド基で分断されている総炭素数12〜22の炭化水素基であり、残りが炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基である3級アミン、その酸塩及びその4級化物から選ばれる1種以上の化合物
(B) 以下の成分(B-1)〜(B-4)を含有する香料組成物
(B-1):非環状エステル系香料 15〜60質量%
(B-2):環状エステル系香料 15〜60質量%
(B-3):アルデヒド系香料 10〜60質量%
(B-4):ケトン系香料 10〜60質量%
【請求項2】
成分(B-5)が、炭素数10以下のアルコール系香料を含有しない請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
【請求項3】
成分(C)の多価アルコールが、ジプロピレングリコール又はプロピレングリコールである請求項1又は2に記載の液体柔軟剤組成物。
【請求項4】
成分(A)の3級アミンが、下記一般式(1)で表される化合物である請求項1〜3のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
【化1】

〔式中、R1aは炭素数12〜20の炭化水素基を示し、Xは−COO−又は−CONH−を示し、R2aはエチレン基又はトリメチレン基を示し、R3a及びR4aはそれぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基若しくはヒドロキシアルキル基又はR5a−Y−R6a−(R5aは炭素数12〜20の炭化水素基、Yは−COO−又は−CONH−、R6aはエチレン基又はトリメチレン基を示す)で示される基を示す。〕
【請求項5】
更に、以下の成分(D)を含有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
(D) 下記一般式(2)で表される化合物に由来するモノマー単位(d1)と下記一般式(3)で示される化合物に由来するモノマー単位(d2)を含有するポリマー又はその酸塩
【化2】

〔式中、R1d、R2d及びR3dは、それぞれ独立に水素原子、又は炭素数1〜3の炭化水素基を示し、Zは−COO−R6d−(R6dは、ヒドロキシ基を含んでいても良い炭素数1〜4のアルキレン基)、−CON(R7d)−R8d−(R7dは水素原子、又は炭素数1〜3の炭化水素基、R8dはヒドロキシ基を含んでいても良い炭素数1〜4のアルキレン基)を示し、R4d及びR5dは、それぞれ独立にヒドロキシ基を含んでいても良い炭素数1〜3の炭化水素基、又は水素原子を示す。〕
【化3】

〔式中、R9d及びR10dは、それぞれ独立に水素原子、又は炭素数1〜3の炭化水素基を示し、Qはアリール基、−O−CO−R11d(R11dは水素原子、炭素数1〜22の炭化水素基、又は置換基を有していても良いアリール基)、−COO−R12d(R12dは水素原子、炭素数1〜22の炭化水素基、又は置換基を有していても良いアリール基)、又は−CON(R13d)−R14d(R13dは水素原子又は炭素数1〜3の炭化水素基、R14dは水素原子、炭素数1〜22の炭化水素基、又は置換基を有していても良いアリール基を示すか、あるいはR13dとR14dは、隣接するN(窒素原子)と一緒になってモルホリニル基を示す。)〕
【請求項6】
以下に示す香料のいずれか1種以上を成分(B)の香料組成物中に含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体柔軟剤組成物。
γ-ウンデカラクトン、クマリン、シクロペンタデセノリド、アミルシンナミックアルデヒド、ヘキシルシンナミックアルデヒド、7−アセチル−1,2,3,4,5,6,7,8−オクタヒドロ−1,1,6,7−テトラメチルナフタレン、5-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-3-オン、5-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-4-ペンテン-3-オン、4-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン、4-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-3-メチル-3-ブテン-2-オン、ラズベリーケトン、シクロヘキサデセノン、エチルバニリン、バニリン、ヘリオトロピン、1-(2,6,6-トリメチル-2-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-1-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン、1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセン-1-イル)-2-ブテン-1-オン

【公開番号】特開2012−201988(P2012−201988A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−64412(P2011−64412)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】