説明

液体燃料燃焼装置

【課題】 運転中にカートリッジタンクを取り出して自動消火しても次の運転までの時間を短くできる液体燃料燃焼装置を提供する。
【解決手段】
液体燃料燃焼装置1からカートリッジタンクが取り出されている時は、バーナ部保温スイッチ7がオン状態でも通常の通常保温温度制御を行わずに、バーナ部の温度が灯油がかかっても発火しない温度である安全保温温度になるように安全保温温度制御を行うので、万が一バーナ部に灯油がかかっても灯油が発火しないので安全であり、更にバーナ部は安全保温温度になるように保温温度制御されているので、全く保温されていない状態に比べて運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を短くすることが出来、安全で更に使い勝手を向上させることができるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、暖房器に用いられる液体燃料燃焼装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のものにおいては、内蔵されたヒータにより所定温度まで加熱されたバーナ部に液体燃料を供給し、そのバーナ部の熱により気化させた燃料ガスに燃焼空気を混合させて生成した混合気を燃焼させるもので、液体燃料をガス化させるため、運転開始時はバーナ部をヒータにより液体燃料が気化し点火させるのに十分な点火温度に加熱し、その後液体燃料を供給し気化させる必要があった。
このため、特に使用する室温が低い場合などでは、バーナ部を点火温度まで加熱するのに数分掛かり、なかなか暖房を開始しないなど使い勝手が悪いため、燃焼停止後室温等がある温度を下回った後、バーナ部を所定温度に保温するものがあった。
(例えば、特許文献1参照。)
【0003】
また運転中に給油のためにカートリッジタンクをいきなり液体燃料燃焼装置から取り出すような操作をした場合、カートリッジタンクの口金が完全にしまっていなかったりすると、カートリッジタンクを取り出した時に口金が外れ、カートリッジタンク内の油が外装箱上面に流出し、その流出した油の一部が、背面のファンモータによって、内部のバーナ部へ送り込まれ、バーナ部の炎に引火したり、バーナ部の余熱によって引火して燃え上がって火災になる恐れがあるため、カートリッジタンクを取り出すと同時に運転、燃焼を停止し、同時にファンモータに逆電圧を印加して瞬時に停止し、油が流出してもファンモータによってバーナに送り出されることがなく、引火や発火する恐れがないものがあった。
(例えば、特許文献2参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平05−340535号公報
【特許文献2】特開昭63−315859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところでこの従来のものでは、運転中に給油のためにカートリッジタンクをいきなり液体燃料燃焼装置から取り出すような操作をした場合、カートリッジタンクを取り出すと同時に消火動作を行い、同時にファンモータに逆電圧を印加して瞬時に運転を停止するため、給油を完了してカートリッジタンクを液体燃料燃焼装置に差し込んで運転スイッチを操作して運転を開始しようとしても、バーナ部の温度が低下していてすぐには運転を開始せず、バーナ部内のヒータに通電することによりバーナ部の温度が所定の温度に上昇するまで運転されなかった。
【0006】
そこで特許文献1のように、カートリッジタンクを液体燃料燃焼装置から取り出さない状態で運転停止した時、バーナ部内のヒータに通電してバーナ部の温度を高温に保持し、再度運転開始する際に運転スイッチを操作してから素早く運転を開始するものがあるが、運転中に給油のためにカートリッジタンクをいきなり液体燃料燃焼装置から取り出すような操作をして運転停止した時に上記のようなバーナ部の温度を高温に保持する制御を行うと、例えばこの高温な状態で給油の完了したカートリッジタンクを液体燃料燃焼装置に戻そうとした時に口金が外れ、カートリッジタンク内の油が外装箱上面に流出し、その流出した油の一部が、背面のファンモータによって、内部のバーナ部へ送り込まれ、高温に保持されているバーナ部の熱によって引火して燃え上がって火災になる恐れがあるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では、バーナ部と、該バーナ部を加熱するヒータと、バーナ部の温度を検出するバーナ部温度検出手段と、バーナ部に液体燃料を供給する電磁ポンプと、バーナ部に燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、バーナ部で燃焼した燃焼ガスに空気を供給して温風として液体燃料燃焼装置から吹き出させる対流ファンと、液体燃料を貯蔵し装置本体に着脱自在に設けられたカートリッジタンクと、装置本体内のカートリッジタンクの有無を検出するカートリッジタンク検出手段と、運転スイッチと、運転停止状態から運転スイッチを操作して運転させる時、運転スイッチを操作してから運転開始するまでの時間を短くするために、運転停止状態の時にバーナ部を点火動作可能な所定温度に保温する制御を行うバーナ部保温スイッチと、燃焼制御を行う制御部とを備え、運転中にカートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無しを検知した時、運転を自動停止する液体燃料燃焼装置に於いて、前記制御部は、運転停止状態でバーナ部保温スイッチがオン状態の時に、カートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの有りを検知している時、バーナ部の温度が通常保温温度となるようにヒータを制御する通常保温温度制御を行い、運転停止状態でバーナ部保温スイッチがオン状態の時に、カートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無しを検知している時、バーナ部の温度が安全保温温度となるようにヒータを制御する安全保温温度制御を行うものである。
【0008】
また、請求項2では、前記制御部は、安全保温温度制御を行っている時にカートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無い状態から有る状態を検知した時、カートリッジタンクの有る状態を検知してから所定時間経過したら安全保温温度制御を終了して通常保温温度制御を行うものである。
【0009】
また、請求項3では、前記制御部は、通常保温温度を液体燃料の発火温度に近い温度に設定し、安全保温温度をバーナ部に液体燃料がかかっても発火しない温度に設定したものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明の請求項1によれば、運転停止状態でバーナ部保温スイッチがオン状態の時に、カートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの有りを検知している時、バーナ部の温度が通常保温温度となるようにヒータを制御する通常保温温度制御を行い、運転停止状態でバーナ部保温スイッチがオン状態の時に、カートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無しを検知している時、バーナ部の温度が安全保温温度となるようにヒータを制御する安全保温温度制御を行うので、万が一バーナ部に灯油がかかっても灯油が発火しないので安全であり、更にバーナ部は安全保温温度になるように保温温度制御されているので、全く保温されていない状態に比べてカートリッジタンクが液体燃料燃焼装置の所定の位置に挿入されてから運転スイッチをオン操作してから点火するまでの時間を短くすることが出来、安全で更に使い勝手を向上させることができるものである。
【0011】
また、請求項2によれば、安全保温温度制御を行っている時にカートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無い状態から有る状態を検知した時、カートリッジタンクの有る状態を検知してから所定時間経過したら安全保温温度制御を終了して通常保温温度制御を行うので、カートリッジタンクの有る状態、つまり正常な安全な状態になったことによりバーナ部の保温温度を安全保温温度からより高温の通常保温温度にして、運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を短くして、安全で更に使い勝手を向上させることができるものである。
【0012】
また、請求項3によれば、通常保温温度を液体燃料の発火温度に近い温度に設定し、安全保温温度をバーナ部に液体燃料がかかっても発火しない温度に設定したので、カートリッジタンクの有る正常な状態の時は保温されるバーナ部の温度が高いので、運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を短くすることが出来、カートリッジタンクの無い異常な時は保温されるバーナ部の温度が正常な状態の時よりも低く、バーナ部に液体燃料がかかっても発火しないことで安全を確保しつつ、運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を全くバーナ部の保温をしない状態よりも短くすることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】この発明の一実施形態を示す液体燃料燃焼装置の構成図
【図2】同バーナ部の保温制御のフローチャート図
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、この発明を適用した液体燃料燃焼装置の一実施形態を図面に基づいて説明する。
1は液体燃料燃焼装置で、2はその液体燃料燃焼装置1の操作部(図示せず)に設けられた運転スイッチ、3は操作部に設けられ部屋の暖房温度の目標値を設定する室温設定手段、4は暖房される部屋の温度を検出してその情報を出力する室温検出手段、5は液体燃料燃焼装置1内のバーナ部(図示せず)の温度を検出するバーナ部温度検出手段、6は液体燃料燃焼装置1内のカートリッジタンクの有無を検出するカートリッジタンク検出手段、7は操作部に設けられ、運転停止状態から運転スイッチ2を操作して運転させる時、運転スイッチ2を操作してから運転開始するまでの時間を短くするために、運転停止状態の時にバーナ部を点火動作可能な所定温度に保温する制御を行うバーナ部保温スイッチ、8はバーナ部内に組み込まれ通電されることによりバーナ部を加熱するヒータ、9はバーナ部内に生成された混合気に点火する点火手段、10はバーナ部内に燃焼用空気を供給する燃焼ファン、11はバーナ部で燃焼した燃焼ガスに空気を供給して温風として液体燃料燃焼装置1から吹き出させる対流ファン、12はバーナ部内に液体燃料を供給する電磁ポンプ、13は液体燃料燃焼装置1の運転を制御する制御部でタイマー14を備えているものである。
【0015】
次に動作について説明する。
まず液体燃料燃焼装置が運転停止状態で運転スイッチ2を操作すると、制御部13がこれを検知してバーナ部温度検出手段5によりバーナ部の温度を検出し、バーナ部の温度が点火動作可能な所定温度以下の時ヒータ8に通電を行い、バーナ部を加熱する。
【0016】
そしてバーナ部の温度が点火動作可能な所定温度に達すると、制御部13は電磁ポンプ12を動作してバーナ部内に液体燃料を供給すると共に、燃焼ファン10を動作してバーナ部内に燃焼用空気を供給してバーナ部にて混合気を生成し、その混合気を点火手段9にて点火することにより燃焼を開始し、更に対流ファン11を動作して燃焼ガスに空気を供給して温風として液体燃料燃焼装置1から吹き出させて暖房運転を開始するもので、運転開始後制御部13は室温設定手段3からの設定温度情報と室温検出手段4からの室温情報により燃料供給量等を制御し室温を設定室温に制御するものである。
【0017】
次に液体燃料燃焼装置が運転状態で運転スイッチ2を操作すると、制御部13がこれを検知して電磁ポンプ12を停止してバーナ部内への液体燃料の供給を停止した後に燃焼ファン10を停止することで消火され、更に対流ファン11を停止して運転が終了するものである。
【0018】
この時、操作部に設けられているバーナ部保温スイッチ7がオン状態であると、制御部13は運転停止状態の時にバーナ部を点火動作可能な所定温度に保温する制御を行うものである。
【0019】
次に運転中にカートリッジタンクをいきなり液体燃料燃焼装置から取り出した時の動作について図2のフローチャート図により説明する。
まず電源プラグをコンセントに差し込んで電源が投入され(S1)、次に運転スイッチ2がONされると(S2)、制御部13はバーナ部温度検出手段5によりバーナ部の温度を検出し、バーナ部の温度が点火動作可能な所定温度以下の時ヒータ8に通電を行いバーナ部を加熱し、バーナ部の温度が点火動作可能な所定温度に達すると、制御部13は電磁ポンプ12を動作してバーナ部内に液体燃料を供給すると共に、燃焼ファン10を動作してバーナ部内に燃焼用空気を供給してバーナ部にて混合気を生成し、その混合気を点火手段9にて点火動作を行う。(S3)
【0020】
そして制御部13は、対流ファン11を動作して燃焼ガスに空気を供給して温風として液体燃料燃焼装置1から吹き出し、室温設定手段3からの設定温度情報と室温検出手段4からの室温情報により燃料供給量等を制御し室温を設定室温に制御する暖房運転を開始する。(S4)
【0021】
そして制御部13は、暖房運転中にカートリッジタンク検出手段6からの検出信号により運転中にカートリッジタンクが取り出されたかを判断し(S5)、運転中にカートリッジタンクが取り出されたと判断した時、異常事態が発生したと判断して電磁ポンプ12を停止してバーナ部内への液体燃料の供給を停止した後に燃焼ファン10を停止し、更に対流ファン11を停止して自動消火する。(S6)
【0022】
そして次に制御部13は、操作部に設けられているバーナ部保温スイッチ7がオン状態であるかどうかを検知し(S7)、バーナ部保温スイッチ7がオフ状態であると、制御部13は取り出されたカートリッジタンクが液体燃料燃焼装置1の所定の位置に挿入されたかを検知し(S8)、挿入されていれば運転可能と判断して(S1)に戻り、挿入されていなければ異常事態が継続していると判断して(S7)に戻るものである。
【0023】
又、(S7)でバーナ部保温スイッチ7がオン状態であると、制御部13はバーナ部の温度を検知し、バーナ部の温度が灯油がかかっても発火しない温度である安全保温温度より高い時は(S7)に戻り、安全保温温度以下になった時(S9)、安全保温温度制御を開始する。(S10)
尚、本実施例では安全保温温度を180℃としている。
【0024】
そして制御部13は安全保温温度制御を行いつつ、カートリッジタンクが液体燃料燃焼装置1の所定の位置に挿入されたかを検知し(S11)、挿入されていなければ(S10)に戻り、挿入されていれば運転可能と判断して運転スイッチ2がオンされたかを検知する。(S12)
【0025】
(S12)で、運転スイッチ2がオンされれば(S3)に戻って点火動作を行い、運転スイッチ2がオンされなければ制御部13はカートリッジタンクが液体燃料燃焼装置1の所定の位置に挿入されてからの時間を制御部13内のタイマー14により計時し、カートリッジタンクが液体燃料燃焼装置1の所定の位置に挿入されてから所定時間経過したら(S13)、制御部13は運転スイッチ2がオン操作されたら運転を開始できる通常の状態になったと判断して、安全保温温度制御を終了し(S14)、液体燃料燃焼装置1が正常状態でバーナ部保温スイッチ7がオン状態の時のバーナ部の保温温度である通常保温温度制御を開始して(S15)、(S1)に戻るものである。安全保温温度制御通常保温温度制御
尚、本実施例では通常保温温度を灯油の発火点に近い250℃としている。
【0026】
又、(S5)で運転中にカートリッジタンクが取り出されない時は、制御部13は次に運転スイッチ2がオフされたかを検知し(S16)、運転スイッチ2がオフされなければ(S5)に戻り、運転スイッチ2がオフされれば消火動作を行い(S17)、その後カートリッジタンクが取り出されたかを判断し(S18)、カートリッジタンクが取り出されたと判断した時は(S7)に進み、カートリッジタンクが取り出されていないと判断した時は、制御部13はタイマー14により計時し、消火してから所定時間経過したら完全に消火したと判断して、次にバーナ部保温スイッチ7がオン状態であるかどうかを検知し(S20)、バーナ部保温スイッチ7がオン状態であれば(S15)に進んで通常保温温度制御を開始し、バーナ部保温スイッチ7がオフ状態であれば)、(S1)に戻るものである。
通常保温温度制御を開始して(S15)、(S1)に戻るものである。
【0027】
以上のように本実施例では液体燃料燃焼装置1からカートリッジタンクが取り出されていない時、バーナ部保温スイッチ7がオン状態であれば通常の通常保温温度制御を行うので、運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を短くすることが出来、又、液体燃料燃焼装置1からカートリッジタンクが取り出されている時は、バーナ部保温スイッチ7がオン状態でも通常の通常保温温度制御を行わずに、バーナ部の温度が灯油がかかっても発火しない温度である安全保温温度になるように安全保温温度制御を行うので、万が一バーナ部に灯油がかかっても灯油が発火しないので安全であり、更にバーナ部は安全保温温度になるように保温温度制御されているので、全く保温されていない状態に比べてカートリッジタンクが液体燃料燃焼装置1の所定の位置に挿入されてから運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を短くすることが出来、安全で更に使い勝手を向上させることができるものである。
【0028】
また、安全保温温度制御を行っている時にカートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無い状態から有る状態を検知した時、カートリッジタンクの有る状態を検知してから所定時間経過したら安全保温温度制御を終了して通常保温温度制御を行うので、カートリッジタンクの有る状態、つまり正常な安全な状態になったことによりバーナ部の保温温度を安全保温温度からより高温の通常保温温度にして、運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を短くして、安全で更に使い勝手を向上させることができるものである。
【0029】
また、通常保温温度を液体燃料の発火温度に近い温度に設定し、安全保温温度をバーナ部に液体燃料がかかっても発火しない温度に設定したので、カートリッジタンクの有る正常な状態の時は保温されるバーナ部の温度が高いので、運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を短くすることが出来、カートリッジタンクの無い異常な時は保温されるバーナ部の温度が正常な状態の時よりも低く、バーナ部に液体燃料がかかっても発火しないことで安全を確保しつつ、運転スイッチ2をオン操作してから点火するまでの時間を全くバーナ部の保温をしない状態よりも短くすることが出来るものである。
【符号の説明】
【0030】
1 液体燃料燃焼装置
2 運転スイッチ
5 バーナ部温度検出手段
6 カートリッジタンク検出手段
7 バーナ部保温スイッチ
8 ヒータ
10 燃焼ファン
11 対流ファン
12 電磁ポンプ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーナ部と、該バーナ部を加熱するヒータと、バーナ部の温度を検出するバーナ部温度検出手段と、バーナ部に液体燃料を供給する電磁ポンプと、バーナ部に燃焼用空気を供給する燃焼ファンと、バーナ部で燃焼した燃焼ガスに空気を供給して温風として液体燃料燃焼装置から吹き出させる対流ファンと、液体燃料を貯蔵し装置本体に着脱自在に設けられたカートリッジタンクと、装置本体内のカートリッジタンクの有無を検出するカートリッジタンク検出手段と、運転スイッチと、運転停止状態から運転スイッチを操作して運転させる時、運転スイッチを操作してから運転開始するまでの時間を短くするために、運転停止状態の時にバーナ部を点火動作可能な所定温度に保温する制御を行うバーナ部保温スイッチと、燃焼制御を行う制御部とを備え、運転中にカートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無しを検知した時、運転を自動停止する液体燃料燃焼装置に於いて、前記制御部は、運転停止状態でバーナ部保温スイッチがオン状態の時に、カートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの有りを検知している時、バーナ部の温度が通常保温温度となるようにヒータを制御する通常保温温度制御を行い、運転停止状態でバーナ部保温スイッチがオン状態の時に、カートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無しを検知している時、バーナ部の温度が安全保温温度となるようにヒータを制御する安全保温温度制御を行うことを特徴とする液体燃料燃焼装置。
【請求項2】
前記制御部は、安全保温温度制御を行っている時にカートリッジタンク検出手段が装置本体内のカートリッジタンクの無い状態から有る状態を検知した時、カートリッジタンクの有る状態を検知してから所定時間経過したら安全保温温度制御を終了して通常保温温度制御を行うことを特徴とする請求項1記載の液体燃料燃焼装置。
【請求項3】
前記制御部は、通常保温温度を液体燃料の発火温度に近い温度に設定し、安全保温温度をバーナ部に液体燃料がかかっても発火しない温度に設定したことを特徴とする請求項1及び請求項2記載の液体燃料燃焼装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2013−96664(P2013−96664A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−241351(P2011−241351)
【出願日】平成23年11月2日(2011.11.2)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)
【Fターム(参考)】