説明

液保管検査キット

【課題】液体の使用順序を間違えることがなく保管中に液体の混ざることがない、生産性が高く低コストな細菌等の検査キットを提供。
【解決手段】下端中央に棒状突起2aを備えたプランジャー2と、シール4を内包する第1区画室5aを上部に設け下部にはサンプリング部材7を備えて空間内に取り付けられるカップ5と、上部に内筒6eと外筒6dを形成し内部に中空の第3区画室6aを設け前記外筒6dを前記ボディ3の空間3b内に螺入して連結するチューブ6とからなる液保管検査キット1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、細菌等を検査するための検査キットに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
従来、細菌等を検査するための検査キットは、2種類の液体を検査キットの一極に配置し、各液体をシールで分離する方法がとられていた。
【0003】
しかしながら、従来の検査キットではシールによって分離して保管されている各液体は順次に前記シールを折りながら分離を解除して使用されており、各液体の分離の解除方法が同じ操作であるため使用する液体の順番を間違えることがあった。
【0004】
また、上記のように各液体が検査キットの一極に配置されていることも、使用する液体の順番の間違いを起こす原因となっていた。
【0005】
また、一極で保管されている各液体は分離するためのシールを挟んで隣設しているためシールの精度が高いことが要求され、シールの精度が低い場合には保管中に液体が混ざる可能性があった。
【0006】
更に、従来の検査キットでは組立の後加工として超音波溶着を必要とするためコストがかかり、生産性を高めることが難しかった。
【特許文献1】特開平11−42080号公報
【特許文献2】特開2008−128761号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、使用する液体の順番を間違えることなく、各液体の分離がしっかりしているため保管中に液体が混ざる可能性が極めて低く、後加工に超音波溶着を必要としないためコストが下がり生産性が高くなる液保管検査キットを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記の課題を解決するために、下端中央に棒状突起2aを備え上部に拡張部2bを形成したプランジャー2と、中央に薄膜3dを備えた仕切壁3cにより内部を前記プランジャー2を挿入するための第2区画室3aと空間3bに分離した中空のボディ3と、下面に複数のリブ4aを起立して設けたシール4を内包する第1区画室5aを上部に設け下部にはサンプリング部材7を取り付ける中央突起5c及び外周に嵌入リブ5bを形成して前記空間3b内に取り付けられるカップ5と、上部に内筒6eと外筒6dを形成し内部に中空の第3区画室6aを設け前記外筒6dを前記ボディ3の空間3b内に螺入して連結するチューブ6とからなることを特徴とする液保管検査キット1と、
下端中央に棒状突起8aを備え外周面にガイドボール8bを備えた第2プランジャー8と、下部にサンプリング部材7を取り付けるための突起9aを備え底面に孔9gを穿設し内部に第4区画室9cを設けて前記第2プランジャー8を螺入するボディ9と、上部内壁面と下方の内壁面に係止凸条10c、10eを形成し内部に第5区画室10a及び第6区画室10bを設け前記ボディ9を上端に連結するチューブ10と、上端中央に棒状突起11aを備え下部に拡張部11bを形成し前記チューブ10の第6区画室10b内に挿入して連結される第1プランジャー11と、外周に凸条12bを形成し中央に薄膜12aを設け前記ボディ9内及び第6区画室10b内に嵌入されるシール12とからなることを特徴とする液保管検査キット1aの構成とした。
【発明の効果】
【0009】
本発明の液保管検査キットは、各液体の分離解除方法が異なるため、液体の分離解除をする際にどちらの液体の分離をしているかを容易に把握することができるため、液体の使用順を間違える可能性が極めて低い。
【0010】
また、上記の構成にも拘わらず誤操作をした場合であっても、液体同士が検査キット内で混ざるだけであり、各液体が検査キット外に出ることがなく、安全に処理することができる。
【0011】
また、各液体が一極に並んで保管されている状態では、各液体は薄膜で分けられているので混ざる心配がなく、実施例2においては各液体を両極に配置したため液体同士が勝手に混ざる可能性は極めて低い。
【0012】
更に、後加工として必要とされていた超音波溶着の必要がなくなったため、コストが下がり生産性を上げることが可能となった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
各液体の使用順番の誤操作がなく、液体同士が勝手に混ざる可能性が低く、液体同士が混ざった場合でも内部で混合されるに留まり外部に飛び出る心配がなく、生産コストが低い検査キットという目的を、薄膜を備えたシールで分離保管する方法又は各液体を両極に配置する方法とし、更に各液体の分離解除方法を螺合方式と押入方式に分けることによって実現した。
【実施例1】
【0014】
先ず、図1から図4を使用して本発明である液保管検査キット1の詳細を説明することとする。図1は本発明である液保管検査キットの断面図、図2は液保管検査キットの分解断面図、図3は液保管検査キットのシールを示した図、図4は液保管検査キットのボディを示した図である。
【0015】
図1及び図2に示すように、本発明である液保管検査キット1は、下端中央に棒状突起2aを備え上部に拡張部2bを形成したプランジャー2と、中央に薄膜3dを備えた仕切壁3cにより内部を前記プランジャー2を挿入するための第2区画室3aと空間3bに分離した中空のボディ3と、下面に複数のリブ4aを起立して設けたシール4を内包する第1区画室5aを上部に設け下部にはサンプリング部材7を取り付ける中央突起5c及び外周に嵌入リブ5bを形成して前記空間3b内に取り付けられるカップ5と、上部に内筒6eと外筒6dを形成し内部に中空の第3区画室6aを設け前記外筒6dを前記ボディ3の空間3b内に螺入して連結するチューブ6とからなる。
【0016】
前記プランジャー2は内部が中空2cの筒状をしており、外面下端に棒状突起2aを形成している。この棒状突起2aはプランジャー2の下面中央に下方に向かって垂直に起立して形成されている。
【0017】
プランジャー2の上部には拡張部2bが形成されており、プランジャー2において拡張部2bの外径が最も大きい。また、プランジャー2の外周面において、中央よりやや下、即ち前記拡張部2bと棒状突起2aの中間付近には凸条2dが形成されている。この凸条2dを形成することによりプランジャー2をボディ3の第2区画室3aに陥入した際にプランジャー2とボディ3の気密性が高くなる。
【0018】
前記ボディ3は、中央に薄膜3dを形成した仕切壁3cにより内部が第2区画室3aと空間3bに分離されており、空間3bの下部内壁面にはネジ山3eが形成されている。
【0019】
前記仕切壁3cに形成された薄膜3dは仕切壁3cの中心に位置していると同時に第2区画室3aに陥入されるプランジャー2の棒状突起2aの延長線上にも位置している。また、薄膜3dの範囲は小さく、前記棒状突起2aの先端より一回り大きい程度である。
【0020】
図2及び図3に示すように、前記シール4は下面に複数のリブ4aを起立して備えており、外周面に凸条4bが形成されている。この凸条4bを形成することによりシール4をカップ5の第1区画室5a下部に設けた嵌入部5eに嵌め込んだ際にシール4とカップ5がしっかりと固定される。
【0021】
図3の下図に示すように、シール4を底面より見た場合、下面に設けられているリブ4aは略扇状をしており円を描くように等間隔に設けられている。尚、本発明ではシール4に形成したリブ4aを3つとしたが、特に限定したものではない。
【0022】
図2及び図4に示すように前記カップ5は上部に第1区画室5aを設けており、この第1区画室5aの下部には前記シール4を嵌め込むための嵌入部5eが連設されている。前記第1区画室5aの径は嵌入部5eよりも若干大きい。
【0023】
一方、前記カップ5の下部には嵌入リブ5bが形成されており、この嵌入リブ5bの内側中央には内部が中空5gの中央突起5cが起立して形成されている。図4に示すように、前記中央突起5cは嵌入部5eと嵌入リブ5bの間のカップ5内壁面に接続部5hを介して接続されている。
【0024】
図4の下図に示すように、前記接続部5hには、略扇状の孔5dが等間隔に複数穿設されているため、中央突起5cとカップ5の内壁面は3点で連結された状態となっている。この孔5dの形状は前記シールのリブ4aとほぼ同型同大であり、リブよりも大きければ同大でなくても構わない。
【0025】
また、前記孔5dの数はリブ4aの数と同数である。即ち、各リブ4aは対応する孔5dを貫通し、リブ4aの先端が嵌入リブ5bと中央突起5cの間に突出した状態で嵌入部5eに嵌め込まれている。
【0026】
図4に示すように、第1区画室5aの外周面と嵌入リブ5bの外周面にはそれぞれ凸条5fが形成されている。第1区画室5aの外周面に設けた凸条5fにより、カップ5とボディ3が高い気密性のもとでしっかりと接続され、同じく嵌入リブ5bの外周面に設けた凸条5fによりカップ5とチューブ6が高い気密性のもとでしっかりと接続される。
【0027】
図1及び図2に示すように、前記チューブ6は上部に内筒6eと外筒6dを形成し内部に第3区画室6aを設けている。内筒6eと外筒6dの間には嵌入溝6dを形成しており、この嵌入溝6dはカップ5の嵌入リブ5bを挿入するための溝である。
【0028】
外筒6dの下部には拡張部6bが形成されており、チューブ6をボディ3に螺入した際に前記拡張部6bがボディ3の下端に接触する位置までチューブ6を螺入することができる。
【0029】
前記外筒6dの外壁面にはガイドボール6cが形成されており、このガイドボール6cがボディ3の内壁に形成されているネジ山3eの溝をガイドすることでチューブ6をボディ3にスムーズに螺入することができる。
【0030】
次に図5から図7を使用して、本発明である液保管検査キット1の使用手順を説明することとする。図5は本発明である液保管検査キットの各状態を示した断面図、図6及び図7は液保管検査キットの一部拡大断面図である。
【0031】
図5に示すように、本発明である液保管検査キット1には2つの液が別々に保管されている(Aの状態)。第1区画室5aには第1液体13、第2区画室3aには第2液体13aが保管されている。
【0032】
まずAの状態でボディ3からチューブ6を外して嵌入部5cに取り付けられているサンプリング部材7を使用して採取部7aに菌等を付着させる。
【0033】
次に外したチューブ6を再度ボディ3と螺合し、Aの状態よりもチューブ6をボディ3に螺入していく。図5及び図6に示すように、チューブ6の螺入を進めるとチューブ6の内筒6eがシール4のリブ4aを押し、孔5dの蓋をしていたシール4が外れてBの状態となる。
【0034】
Bの状態では、第1区画室5aと第3区画室6aの間の仕切をしていたシール4が外れているため第1区画室5a内の第1液体13が第3区画室6aに移動できる状態となっているので、第1液体13に採取部7aを浸し、採取部7aに付着した菌を繁殖させる。
【0035】
次に第1液体13内で繁殖した菌等を除菌(死滅)させるために第2液体13aを混合する。図5及び図7に示すように、Bの状態からプランジャー2を押し、プランジャー2の棒状突起2aで仕切壁3cの薄膜3dを破る。
【0036】
上記のように薄膜3dを破ることで第2区画室3aと第1区画室5aの仕切が取れ、第2液体13aが第1区画室5aを通り、第3区画室6aまで移動できる状態となる(Cの状態)。
【0037】
Cの状態で第2液体13aを第3区画室6aまで移動させ(Dの状態)、第1液体13と混ぜて混合液体14とし、第1液体13の状態で繁殖した菌等を死滅させることができる。
【0038】
以上のように、第1液体13を使用する場合には螺入する方法で仕切を外し、第2液体13aを使用する段階では押入する方法で仕切を外すため、従来のような作業順番の間違いを防止することができる。
【実施例2】
【0039】
次に、図8及び図9を使用して液保管検査キットの第2実施例を詳細に説明することとする。図8は本発明である液保管検査キットの第2実施例の断面図、図9は液保管検査キットの第2実施例の分解断面図である。
【0040】
図8及び図9に示すように、本発明である液保管検査キット1aは、下端中央に棒状突起8aを備え外周面にガイドボール8bを備えた第2プランジャー8と、下部にサンプリング部材7を取り付けるための突起9aを備え底面に孔9gを穿設し内部に第4区画室9cを設けて前記第2プランジャー8を螺入するボディ9と、上部内壁面と下方の内壁面に係止凸条10c、10eを形成し内部に第5区画室10a及び第6区画室10bを設け前記ボディ9を上端に連結するチューブ10と、上端中央に棒状突起11aを備え下部に拡張部11bを形成し前記チューブ10の第6区画室10b内に挿入して連結される第1プランジャー11と、外周に凸条12bを形成し中央に薄膜12aを設け前記ボディ9内及び第6区画室10b内に嵌入されるシール12とからなる。
【0041】
前記第2プランジャー8は内部が中空8cの筒状をしており、外面下端に棒状突起8aを形成している。この棒状突起8aは第2プランジャー8の下面中央に下方に向かって垂直に起立して形成されている。
【0042】
第2プランジャー8の中央付近外周面にはボールガイド8bが形成されており、第2プランジャー8を前記ボディ9内に螺入する際に、ボールガイド8bがボディ9内のネジ山9bをガイドし、第2プランジャー8をボディ9にスムーズに螺入することができる。
【0043】
前記ボディ9は中空の筒状をしており内部に第4区画室9cを設けている。第4区画室9cの下部は嵌入部9dを形成しており、この嵌入部9dの底面中央には孔9gが穿設されている。一方第4区画室9cの上部は内壁面にネジ山9bが形成されている。
【0044】
前記嵌入部9dは第4区画室9cよりも径が小さく、それに伴って外周面の径も小さくなっているが、嵌入部9dの底面は嵌入部9dよりも外径を若干大きくした拡張部9fを設けている。
【0045】
前記ボディ9の下面には内部が中空9eの突起9aが起立して設けられており、この突起9aにはサンプリング部材7が取り付けられる。前記突起9aはボディ9の底面中央からズレた位置に形成されている。
【0046】
図8及び図9に示すように、前記チューブ10は内部が中空の筒状をしており、上部に拡張部10dを形成して径が若干大きくなっている。この拡張部10dの上部内壁面には係止凸条10eが形成されている。
【0047】
また、チューブ10の拡張部10dより下方は第5区画室10aと第6区画室10bを設けており、チューブ10の内壁面において第5区画室10aと第6区画室10bの間の位置には係止凸条10cが形成されている。
【0048】
前記第1プランジャー11は、内部が中空11cの筒状をしており、上部中央に棒状突起11aを備え、下部には拡張部11bが形成されている。第1プランジャー11において拡張部11bの外径が最も大きい。また、第1プランジャー11の外周面において、中央よりやや上、即ち前記拡張部11bと棒状突起11aの中間付近には凸条11dが形成されている。この凸条11dを形成することにより第1プランジャー11をチューブ10の第6区画室10bに陥入した際に第1プランジャー11とチューブ10の気密性が高くなる。
【0049】
前記シール12は外周面に凸条12bを形成し、中央には薄膜12aを備えている。前記シール12のうち、一つはボディ9の嵌入部9d内に嵌め込んで固定されるが、このときシール12の薄膜12aと孔9gは延長線上に隣設している。
【0050】
他方のシール12はチューブ10の第6区画室10b上部の係止凸条10cの位置に嵌め込んで固定されており、シール12より第5区画室10aと第6区画室10bが仕切られた状態となっている。
【0051】
次に図10から図12を使用して本発明である液保管検査キット1aの使用手順を説明することとする。図10は本発明である液保管検査キットの第2実施例の各状態を示した断面図、図11及び図12は液保管検査キットの第2実施例の一部拡大図である。
【0052】
図10に示すように、本発明である液保管検査キット1aには2つの液が別々に保管されている(Eの状態)。第5区画室10aには第1液体13、第4区画室9cには第2液体13aが保管されている。
【0053】
まずEの状態でチューブ10からボディ9を外して突起9aに取り付けられているサンプリング部材7を使用して採取部7aに菌等を付着させ、チューブ10とボディ9を再度連結し、Eの状態に戻す。
【0054】
次に図10及び図11に示すように、第1プランジャー11を第6区画室10b内に押し込み棒状突起11aでシール12の薄膜12aを破る(Fの状態)。第6区画室10bに保管されていた第1液体13は破られたシール12を通って第5区画室10aに移動し、第1液体13に菌等の付着した採取部7aが浸され菌が繁殖できる状態となる。
【0055】
次に第1液体13内で繁殖した菌等を除菌(死滅)させるために第2液体13aを混合する。図10及び図12に示すように、Fの状態から第2プランジャー8をボディ9の第4区画室9c内に螺入し、棒状突起8aでシール12の薄膜12aを破る(Gの状態)。
【0056】
第4区画室9cに保管されていた第2液体13aは破られたシール12を通って第5区画室10a内に移動し、第1液体13と混ざり、第1液体13内で繁殖していた菌等を死滅させることができる(Hの状態)。
【0057】
以上のように、第1液体13を使用する場合には押す方法で薄膜を破り、第2液体13aを使用する段階では螺入する方法で薄膜を破るため、従来のような作業順番の間違いを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明である液保管検査キットの第1実施例の断面図である。
【図2】本発明である液保管検査キットの第1実施例の分解断面図である。
【図3】本発明である液保管検査キットの第1実施例のシールを示した図である。
【図4】本発明である液保管検査キットの第1実施例のボディを示した図である。
【図5】本発明である液保管検査キットの第1実施例の各状態を示した断面図である。
【図6】本発明である液保管検査キットの第1実施例の一部拡大断面図である。
【図7】本発明である液保管検査キットの第1実施例の一部拡大断面図である。
【図8】本発明である液保管検査キットの第2実施例の断面図である。
【図9】本発明である液保管検査キットの第2実施例の分解断面図である。
【図10】本発明である液保管検査キットの第2実施例の各状態を示した断面図である。
【図11】本発明である液保管検査キットの第2実施例の一部拡大図である。
【図12】本発明である液保管検査キットの第2実施例の一部拡大図である。
【符号の説明】
【0059】
1 液保管検査キット
2 プランジャー
2a 棒状突起
2b 拡張部
2c 中空
2d 凸条
3 ボディ
3a 第2区画室
3b 空間
3c 仕切壁
3d 薄膜
3e ネジ山
4 シール
4a リブ
4b 凸条
5 カップ
5a 第1区画室
5b 嵌入リブ
5c 中央突起
5d 孔
5e 嵌入部
5f 凸条
5g 中空
5h 接続部
6 チューブ
6a 第3区画室
6b 拡張部
6c ガイドボール
6d 嵌入溝
6e 内筒
6f 外筒
7 サンプリング部材
7a 採取部
8 第2プランジャー
8a 棒状突起
8b ガイドボール
8c 中空
9 ボディ
9a 突起
9b ネジ山
9c 第4区画室
9d 嵌入部
9e 中空
9f 拡張部
9g 孔
10 チューブ
10a 第5区画室
10b 第6区画室
10c 係止凸条
10d 拡張部
10e 係止凸条
11 第1プランジャー
11a 棒状突起
11b 拡張部
11c 中空
11d 凸条
12 シール
12a 薄膜
12b 凸条
13 第1液体
13a 第2液体
14 混合液体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端に棒状突起を形成したプランジャーと、前記プランジャーを挿入するための第2区画室と空間を設けた中空のボディと、上部にシールを内包する第1区画室を設け下部にはサンプリング部材を備えて前記空間内に取り付けられるカップと、上部に内筒と外筒を形成し内部に中空の第3区画室を設け前記外筒を前記ボディの空間内に螺入して連結するチューブとからなることを特徴とする液保管検査キット。
【請求項2】
ボディを、薄膜を備えた仕切壁により内部を第2区画室と空間に分離した中空のボディとしたことを特徴とする請求項1に記載の液保管検査キット。
【請求項3】
カップを、複数リブを起立して設けたシールを内包する第1区画室を上部に設け、下部には嵌入リブを形成して、前記空間内に取り付けられるカップとしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液保管検査キット。
【請求項4】
下端に棒状突起を備えた第2プランジャーと、下部にサンプリング部材を備え底面に孔を穿設して前記第2プランジャーを螺入するボディと、内部に第5区画室及び第6区画室を設け前記ボディを上端に連結するチューブと、上端に棒状突起を備え前記チューブの第6区画室内に挿入して連結される第1プランジャーと、薄膜を設け前記ボディ内及び第6区画室内に嵌入されるシールとからなることを特徴とする液保管検査キット。
【請求項5】
第2プランジャーを、下端に棒状突起を備え外周面にガイドボールを備えた第2プランジャーとしたことを特徴とする請求項4に記載の液保管検査キット。
【請求項6】
ボディを、底面に孔を穿設し内部に第4区画室を設けて前記第2プランジャーを螺入するボディとしたことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の液保管検査キット。
【請求項7】
チューブを、上部内壁面と下方の内壁面に係止凸条を形成し内部に第5区画室及び第6区画室を設け前記ボディを上端に連結するチューブとしたことを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6のいずれかに記載の液保管検査キット。
【請求項8】
第1プランジャーを、上端に棒状突起を備え下部に拡張部を形成し前記チューブの第6区画室内に圧入される第1プランジャーとしたことを特徴とする請求項4、請求項5、請求項6又は請求項7のいずれかに記載の液保管検査キット。
【請求項9】
シールを、外周に凸条を形成し中央に薄膜を設け前記ボディ内及び第6区画室内に嵌入されるシールとしたことを特徴とする請求項4、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8のいずれかに記載の液保管検査キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−91479(P2010−91479A)
【公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−263164(P2008−263164)
【出願日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【出願人】(393032125)油化電子株式会社 (36)
【出願人】(309043322)株式会社アットモル (1)
【Fターム(参考)】