説明

液処理装置、液処理方法、プログラムおよびプログラム記録媒体

【課題】液の使用量を低減することができるとともに、被処理体間での処理の程度のバラツキを抑制することができる液処理装置を提供する。
【解決手段】液処理装置10は、主配管20と、主配管に接続した液供給機構40と、主配管に設けられた主開閉弁22と、主配管から分岐した複数の分岐管25と、各分岐管と接続した複数の処理ユニット50と、を有する。液供給機構は、主配管上に設けられた混合器43と、第1液を供給する第1液供給管41bと、第2液を供給する第2液源42aと、を有し、第1液と第2液とを混合器内で混合してなる混合液を、主配管に一側から供給する。主開閉弁は、処理ユニット内で被処理体が処理されている際、主配管を液供給機構に対して他側から閉鎖する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液を用いて被処理体を処理する液処理装置および液処理方法に関する。また、本発明は、液を用いて被処理体を処理する液処理方法を実行するためのプログラム、並びに、このプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、異なる複数の液体を混合してなる混合液を用いた被処理体の処理、例えば、半導体ウエハ(以下において、単にウエハと呼ぶ)や硝子基板に対する洗浄処理が、実施されてきた。ウエハや硝子基板等の被処理体に対して液体を用いて処理を行う液処理装置には、通常、処理チャンバーを形成する処理ユニットが複数設けられ、各処理ユニット内で被処理体が順次処理されていくようになっている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−204201号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に開示された液処理装置では、異なる液を混合して供給する液供給機構が、各処理ユニットに対して別個に割り当てられている。この種の液処理装置においては、各処理ユニットでの液体の消費に合わせて、液が対応する液供給機構から当該処理ユニットへ供給されるようになっている。しかしながら、このような液処理装置においては、複数の液供給機構から供給される混合液の濃度がばらつき、異なる処理ユニットで処理された被処理体間で処理の程度がばらついてしまう。また、液処理装置の構成および液処理装置の制御が複雑化してしまう。
【0005】
また、液体、とりわけ薬液を用いて被処理体を処理する液処理においては、処理コストの低減の観点および環境維持の観点から、省液を実現することも大きな課題となっている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による液処理装置は、
主配管と、
前記主配管上に設けられた混合器と、第1液を前記混合器へ供給する第1液供給管と、第2液を前記混合器へ供給する第2液源と、を有し、前記第1液と前記第2液とを前記混合器で混合してなる混合液を、前記主配管に一側から供給する液供給機構と、
前記主配管に設けられ、前記主配管を前記液供給機構に対して他側から閉鎖し得る主開閉弁と、
前記液供給機構と前記主開閉弁との間の区間において前記主配管からそれぞれ分岐した複数の分岐管と、
各分岐管にそれぞれ対応して設けられた複数の処理ユニットであって、対応する分岐管を通じて供給される混合液を用いて被処理体を処理するように構成された、複数の処理ユニットと、を有し、
前記主開閉弁は、前記処理ユニットのいずれかにおいて被処理体が処理されている際、前記主配管を前記液供給機構に対して他側から閉鎖する。
【0007】
本発明の一態様による液処理方法は、
別個の処理ユニットへそれぞれ通じている複数の分岐管が延び出している主配管内に、第1液供給管から供給される第1液と第2液源から供給される第2液とを混合してなる混合液を、前記主配管に一側から充填する工程と、
前記主配管内の混合液が各分岐管を通じて各処理ユニットへ供給され、当該混合液を用いて各処理ユニット内で被処理体の処理が実施される工程と、を有し、
前記主配管から供給される混合液を用いて各処理ユニット内で処理が行われている間、前記主配管は主開閉弁によって他側から閉鎖されている。
【0008】
本発明の一態様によるプログラムは、液処理装置を制御する制御装置によって実行されるプログラムであって、前記制御装置によって実行されることにより、上述した本発明の一態様による液処理方法を、液処理装置に実施させる。
【0009】
本発明の一態様による記録媒体は、液処理装置を制御する制御装置によって実行されるプログラムが記録された記録媒体であって、前記プログラムが前記制御装置によって実行されることにより、上述した本発明の一態様による液処理方法を、液処理装置に実施させる。
【0010】
本発明によれば、一つの液供給機構から主配管に供給される混合液が、複数の処理ユニットでの被処理体の処理に用いられる。したがって、異なる処理ユニットで処理された被処理体間での処理のばらつきを低減することができる。また、省薬液の観点からも好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態による液処理装置の全体構成を概略的に示す図である。
【図2】図2は、図1の液処理装置を用いて実施され得る被処理体への液処理方法の一例を説明するためのフローチャートである。
【図3】図3は、液処理装置の一変形例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
【0013】
なお、以下の実施の形態においては、本発明を、半導体ウエハ(被処理体の一例)の洗浄処理、とりわけ薬液を用いた処理(薬液処理)に適用した例を示している。しかしながら、当然に、本発明は、ウエハの洗浄処理への適用に限定されるものではない。
【0014】
図1に示すように、液処理装置10は、主配管20と、主配管20に一側から接続し主配管20に混合液を供給する液供給機構40と、主配管20に設けられた主開閉弁22と、主配管20から分岐した複数の分岐管25と、を有している。複数の分岐管25のそれぞれに対応して処理ユニット50が設けられている。各分岐管25には、分岐管25を開閉する分岐管用開閉弁27が設けられている。また、液処理装置10は、液処理装置10の各構成要素の動作等を制御する制御装置12を有している。以下、各構成要素について、順に、説明していく。
【0015】
まず、液供給機構40について説明する。液供給機構40は、主配管20および分岐管25を介し、多数の処理ユニット50の各々へ、ウエハ(被処理体)Wの処理に用いられる混合液を供給する。本実施の形態において、液供給機構40は、ウエハ(被処理体)Wの薬液処理に用いられる薬液を主配管20内に供給するように構成されている。
【0016】
図1に示すように、本実施の形態において、液供給機構40は、主配管20の一側に設けられた混合器43と、第1液を供給する第1液供給管41bと、第1液とは異なる第2液を供給する第2液源42aと、を有している。第1液供給管41bは、混合器43と第1液源41aとの間を延びている。第2液源42aと混合器43との間に第2液供給管42bが設けられ、第2液供給管42bを介して第2液源42aから混合器43に第2液が供給される。混合器43は、第1液供給管41bと、第2液供給管42bと、の合流部をなす部材である。第1液源41aからの第1液および第2液源42aからの第2液は、混合器43において、合流して混ざり合い、これにより、第1液と第2液とを混合してなる混合液が得られるようになる。なお、混合器43は、第1液と第2液とを積極的に混合する機能を有する部材から構成され得る。ただし、これに限られず、混合器43は、専ら第1液および第2液の合流前の各液流に起因して第1液および第2液が混合されるようになる部材(例えば、T字状の継ぎ手であるチーズ)から構成されてもよい。
【0017】
本実施の形態においては、水、とりわけ純水が、第1液源41aから第1液として供給され、高濃度薬液が、第2液源42aから第2液として供給される。液供給機構40は、第1液供給管41bからの水と第2液源42aからの高濃度薬液とを混合して、所望の濃度に調節した薬液としての混合液を主配管20内に供給することができるようになっている。なお、第2液源42aから供給される高濃度薬液(第2液)として、ウエハWを洗浄処理するために用いられ得る種々の薬液を採用することができる。例えば、第2液源42aから、希フッ酸、アンモニア過水(SC1)、または、塩酸過水(SC2)が供給されるようにしてもよい。また、第1液源41aは、処理装置10が設置される場所に設備された水源、例えば工場の用力であってもよい。
【0018】
ところで、液供給機構40は、主配管20に接続された複数の処理ユニット50のすべてへ同時に供給し得る圧力で、混合比を調節された混合液を、主配管20内へ供給するように、構成されている。図示する例では、液供給機構40の第1液供給管41b上に定圧弁41cが介設されている。このような構成により、主配管20に接続された複数の処理ユニット50のすべてへ第1液を同時に供給し得る圧力で、第1液が、第1液源41aから第1液供給管41bを介して主配管20に、供給され得るようになっている。一方、第2液供給管42bには、流量調整弁42cおよび流量計42dが介設されている。第2液源42aからの第2液は、ウエハWを処理している処理ユニット50の数に応じた量で、混合器43を介して主配管20に供給されるようになっている。一例として、流量調整弁42cが、主配管20に接続された処理ユニット50のうちの主配管20内の液を消費してウエハWを処理している処理ユニット50の数に応じて第2液の液量を調節し、調節された量の第2液が主配管20に供給されるようにしてもよい。このような構成により、液供給機構40は、主配管20内を、所定の濃度の混合液によって、所定の圧力に維持することができる。また、処理ユニット50の稼働状況に応じて必要となる量で、所定の濃度の混合液が、液供給機構40から主配管20に供給されるようになる。
【0019】
ただしこのような例に限られず、例えば、第1液供給管41bに設けられた流量計41dでの測定結果に基づき、すなわち第1液供給管41bを介して主配管20に供給される第1液の流量に応じて、第2液供給管42bを介して主配管20に供給される第2液の流量が調節されるようにしてもよい。この場合、主配管20に接続された複数の処理ユニット50のすべてへ同時に供給され得る圧力で主配管20に供給される第1液の供給量に対して一定の割合となる供給量で、第2液が主配管20に供給されるようにすることができる。これにより、液供給機構40は、主配管20内を、所定の濃度の混合液によって、所定の圧力に維持することができる。
【0020】
次に、主配管20および主開閉弁22について説明する。主配管20は一側において、上述したように、液供給機構40に接続されている。そして、主配管20は、液供給機構40が接続された一側とは反対側にあたる他側において、廃棄ラインに通じている。主開閉弁22は、主配管20の液供給機構40に対して他側に取り付けられている。主開閉弁22は、流体圧駆動により開閉動作を駆動され得る弁、例えば空気圧で開閉動作を駆動されるエアオペバルブから、構成されている。そして、主開閉弁22の開閉動作は、制御装置12によって、制御されるようになっている。この結果、主開閉弁22は、制御装置12からの制御信号に基づいて、主配管20を廃棄ラインから閉鎖した状態と、主配管20を廃棄ラインに連通させた状態と、のいずれかの状態を選択的に維持するようになる。
【0021】
次に、分岐管25、分岐管用開閉弁27および処理ユニット50について説明する。図1に示すように、複数の分岐管25は、液供給機構40と主開閉弁22との間の区間において主配管20から延び出ている。図1に示すように、各分岐管25は、主配管20に接続している側とは反対側において、対応する処理ユニット50内へ延び入っている。各分岐管25は、主配管20に接続している側とは反対側の端部として、液を吐出する吐出開口26aを有しており、吐出開口26aは処理ユニット50内で支持部材54に支持されている。また、分岐管25には流量を調節するための調節器26bが設けられており、この調節器26bによって、吐出開口26aから吐出される液体の流量が調節され得る。
【0022】
分岐管用開閉弁27は、上述した主開閉弁22と同様に、流体圧駆動により開閉動作を駆動され得る弁、例えば空気圧で開閉動作を駆動されるエアオペバルブから、構成されている。そして、分岐管用開閉弁27の開閉動作は、制御装置12によって、制御されるようになっている。この分岐管用開閉弁27は、分岐管25上に設けられた多連開閉弁35のうちの一つとして構成されており、多連開閉弁35には、後述するリンス液用開閉弁28および廃液用開閉弁29も含まれている。
【0023】
処理ユニット50は、ウエハWを保持する保持機構52と、ウエハWを処理するための処理チャンバーを画定する隔壁(図示せず)と、を有している。保持機構52は、ウエハWの表面が略水平方向に沿うようにしてウエハWを保持する。保持機構52は、円板状の形状からなるウエハWの中心を軸として、保持したウエハWを回転させることができるように、構成されている。分岐管25は隔壁の内部に延び入り、分岐管25の吐出開口26aは処理チャンバー内に配置されている。
【0024】
支持部材54は、ウエハWに対して移動可能(例えば揺動可能)に構成されている。支持部材54が移動することにより、分岐管25の吐出開口26aは、保持機構52に保持されたウエハWの略中心に上方から対面する処理位置と、ウエハWの上方の領域から横方向にずれた待機位置と、の間を移動することができる。吐出開口26aが処理位置にある場合、吐出開口26aから吐出される液体はウエハWに供給され、ウエハWは供給された液体によって処理されるようになる。一方、吐出開口26aが待機位置にある場合、吐出開口26aから吐出される液体はウエハWに供給されることはなく、例えば、廃棄されるようになる。
【0025】
また、図1に示すように、処理ユニット50は、吐出開口26aからウエハWに向けて吐出された液を回収するカップ56をさらに有している。カップ56は、処理チャンバー内に設けられ、吐出開口26aから吐出された液が処理チャンバー内で飛散することを防止する。
【0026】
ところで、上述してきたように、本実施の形態における液供給機構40は、主配管20および分岐管25を介し、処理ユニット50内のウエハWに濃度調節された薬液を混合液として供給するようになっている。そして、本実施の形態において、液処理装置10は、ウエハWの洗浄処理に必要となるその他の液、例えばリンス液を、ウエハWに供給することができるようにも構成されている。
【0027】
具体的な構成としては、図1に示すように、上述した分岐管用開閉弁27に並べられるようにして、分岐管20上にリンス液用開閉弁28が設けられている。このリンス液用開閉弁28に、リンス液源30に通じるリンス液供給管31が接続されている。すなわち、図示する例では、液処理装置10の分岐管25の下流側の一部分が、リンス液の供給管としても機能する。
【0028】
さらに、分岐管用開閉弁27およびリンス液用開閉弁28に並べられるようにして、廃液用開閉弁29が設けられている。廃液用開閉弁29は廃液管32に通じている。例えば廃液用開閉弁29を開閉することによって、分岐管25の分岐管用開閉弁27よりも下流側内の液体を廃棄することができる。
【0029】
次に、制御装置12について説明する。制御装置12には、工程管理者等が液処理装置10を管理するためにコマンドの入力操作等を行うキーボードや、液処理装置10の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなる入出力装置が接続されている。また、制御装置12は、液処理装置10で実行される処理を実現するためのプログラム等が記録された記録媒体13にアクセス可能となっている。記録媒体13は、ROMおよびRAM等のメモリ、ハードディスク、CD−ROM、DVD−ROMおよびフレキシブルディスク等のディスク状記録媒体等、既知のプログラム記録媒体から構成され得る。
【0030】
次に、以上のような構成からなる液処理装置10を用いて実行され得る液処理方法の一例について、説明する。以下に説明する液処理方法においては、図2に示すようにして、被処理体としてのウエハWが、一つの処理ユニット50内において、洗浄処理を施される。そして、図2に示す一連の液処理方法のうちの薬液処理工程S2において、ウエハWは、上述した液処理装置10の液供給機構40から供給される混合液を用いて、処理される。以下においては、まず、図2に示すフローチャートを参照しながら、一つの処理ユニット50内においてウエハWに対して施される液処理方法の概略を説明し、その後に、薬液処理工程S2を行うことに関連した液処理装置10の動作について説明する。
【0031】
なお、以下に説明する液処理方法を実行するための各構成要素の動作は、予めプログラム記録媒体13に格納されたプログラムに従った制御装置12からの制御信号によって、制御される。
【0032】
図2に示すように、まず、洗浄処理を施されるウエハWが、液処理装置10の各処理ユニット50内へ持ち込まれ、各処理ユニット50内で保持機構52によって保持される(図2の工程S1)。
【0033】
次に、第1液供給管41bからの水(第1液)と、第2液源42aからの高濃度薬液(第2液)と、の混合液が、液供給機構40から処理ユニット50内へ供給される。そして、この混合液が、各処理ユニット50へ持ち込まれたウエハWに向けて吐出され、ウエハWへの処理が施される(工程S2)。ウエハWの洗浄処理においては、例えば、希フッ酸、アンモニア過水(SC1)、塩酸過水(SC2)等の濃度調節された薬液が、液供給機構40から混合液として供給され得る。
【0034】
混合液(薬液)を用いたウエハWの処理が終了すると、次に、水、とりわけ純水をリンス液として用いるリンス処理がウエハWに施される(工程S3)。具体的には、リンス液供給管31およびリンス液用開閉弁28を介して、リンス液が、処理ユニット50内へ供給される。そして、リンス液が、各処理ユニット50において、混合液が残っているウエハWに向けて吐出され、ウエハW上に残留する混合液がリンス液によって置換される。
【0035】
リンス処理が終了すると、保持機構52によってウエハWを高速回転させることにより、ウエハWの乾燥処理が実施される(工程S4)。以上のようにして、一つの処理ユニット50内におけるウエハWの洗浄処理が終了し、処理が終了したウエハWが処理ユニット50から搬出される(工程S5)。
【0036】
次に、薬液処理を行うことに関連した液処理装置10の動作について説明する。
【0037】
まず、混合液(薬液)を用いてウエハWを処理する薬液処理工程S2に先立って、混合液が主配管20に充填される。主配管20への混合液の充填は、上述したウエハWを各処理ユニット50内へ搬入する工程S1の前に開始される。また、主配管20への混合液(薬液)の充填は、ウエハWを各処理ユニット50内へ搬入する工程S1と並行して実施されるようにしてもよい。
【0038】
具体的な混合液の充填方法としては、まず、主開閉弁22が閉鎖され且つ複数の分岐管用開閉弁27の少なくともいずれかが開放されている状態で、液供給機構40によって、主配管20に混合液を一側から供給する。主開閉弁22によって他側から閉鎖されている主配管20に充填された混合液は、対応する分岐管用開閉弁27が開放されている分岐管25へ流れ込むようになる。この際、各処理ユニット50の支持部材54を揺動させ、分岐管25の吐出開口26aを待機位置に配置しておく。これにより、主配管20から分岐管25に流れ込んだ混合液は、待機位置に配置された吐出開口26aから吐出されるようになる。この状態で、対応する分岐管用開閉弁27を閉じ、これにより、主配管20および分岐管25の吐出開口26aまで混合液が充填された状態となる。
【0039】
なお、すべての分岐管25に混合液を充填するため、複数の分岐管用開閉弁27のすべてが、主配管20内に混合液が供給されている間の少なくとも一期間(一時期)、つまり、この工程中に少なくとも一回、開放されるようになる。この際、すべての分岐管用開閉弁27がすべて同一のタイミングで一斉に開放されているようにしてもよいし、あるいは、二以上の数の分岐管用開閉弁27がタイミングをずらして順に開放されているようにしてもよいし、あるいは、分岐管用開閉弁27が一つずつタイミングをずらして順に開放されているようにしてもよい。さらに、この工程における上述した「主開閉弁22が閉鎖され且つ複数の分岐管用開閉弁27の少なくともいずれかが開放されている状態」とは、この工程中の間にわたって、常にいずれかの分岐管用開閉弁27が開放され続けていることのみを意味するのではなく、開放されている分岐管用開閉弁27が切り替わる際にタイムラグが生じる、つまり、すべての分岐管用開閉弁27が閉鎖されている状態が含まれるようにしてもよい。
【0040】
この工程中、液供給機構40の第1液源41aから水が混合器43に供給されるとともに、液供給機構40の第2液源42aから高濃度薬液が混合器43に供給される。これにより、主配管20上に設けられた混合器43において、水と高濃度薬液との混合液としての薬液が調合され、この薬液が主配管20に一側から供給されるようになる。この際、水は所定の圧力で主配管20に供給され、一方、高濃度薬液は、対応する分岐管用開閉弁27が開放されて混合液が吐出されている処理ユニットの数に応じた量で、主配管20に供給される。したがって、液供給機構40から主配管20に供給される薬液は所定の濃度に維持される。なお、高濃度薬液(第2液)の混合器43への供給量が、上述したように、第1液供給管41bから主配管20に供給される水(第1液)の量に応じて決定される場合にも、液供給機構40から主配管20に供給される薬液の濃度を所定の濃度に保つことができる。
【0041】
以上のようにして主配管20およびすべての分岐管22に混合液が充填されると、分岐管用開閉弁27のすべておよび主開閉弁22が閉鎖する。そしてこのように主配管20が密閉された状態になると、第1液の供給が停止する。このようにして、準備工程としての、主配管20に混合液を充填する工程と、分岐管25に混合液を充填する工程と、が終了する。
【0042】
ただし、ここで説明した主配管20内および分岐管25内に混合液を充填する方法の具体例は、例示に過ぎず、種々の変更が可能である。一例として、まず、すべての分岐管用開閉弁27を閉鎖し且つ主開閉弁22を開放した状態で、液供給機構40から混合液を主配管20に供給し始め、主配管20内に混合液を充填してもよい。その後、上述した方法と同様にして、主配管20および分岐管25の両方に混合液を充填することができる。すなわち、混合液を充填する工程が、分岐管用開閉弁27をすべて閉鎖し且つ主開閉弁22を開放している状態で主配管20に混合液を一側から供給する工程と、その後、主開閉弁22を閉鎖し且つ複数の分岐管用開閉弁27のいずれかを開放している状態で主配管20に混合液を一側から供給する工程と、その後、主開閉弁22を閉鎖し且つ分岐管用開閉弁27をすべて閉鎖する工程と、を有するようにしてもよい。
【0043】
主配管20への混合液の供給を開始する際に主開閉弁22を開放しておくことにより、背圧によって混合液が主配管20内に流れ込み難くなることを防止することができる。このため、主配管20内に混合液を迅速且つ安定して行き渡らせることができる。その後、上述したようにして、主配管20に充填された混合液を分岐管25内に流れ込ませ、分岐管25内にも混合液を充填することができる。
【0044】
なお、このような方法では、高濃度薬液(第2液)の混合器43への供給量が、第1液供給管41bから主配管20に供給される水(第1液)の量に応じて決定されることが好ましい。この場合、分岐管用開閉弁27がすべて閉鎖され且つ主開閉弁22が開放されている状態で主配管20に供給され始める薬液(混合液)の濃度を所望の濃度とすることができる。
【0045】
以上のようにして混合液が主配管20内および分岐管25内に充填され、且つ、上述したように処理ユニット50内にウエハWが搬入されると、当該処理ユニット50内においてウエハWが順次処理されていく(上述した工程S2)。
【0046】
この工程S2中、処理ユニット50内に搬入されたウエハWは、保持機構52によって保持されるとともに、保持機構52によって回転させられる。また、支持部材54は、吐出開口26aがウエハWに上方から対面するようになる処理位置に位置するように、配置される。この状態において、分岐管用開閉弁27が開き、十分な圧力に保持された主配管20から分岐管25へ混合液が流れ込む。そして、混合液が、分岐管25の吐出開口26aを介してウエハWの上面(表側の面)に吐出される。混合液は回転中のウエハWの表面上に広がり、ウエハWの表面が混合液によって処理される。
【0047】
なお、ウエハWを処理ユニット50へ搬入する際(工程S1)、ウエハWは、通常、複数の処理ユニット50のそれぞれに順に搬送されていく。したがって、各処理ユニット50へウエハWが持ち込まれるタイミングは互いに異なり、このため、処理ユニット50内での混合液を用いたウエハWの処理は、通常、液処理装置10に含まれる複数の処理ユニット50間で、一斉に開始されるものではない。ウエハWを処理する準備が整った処理ユニット50に対応する分岐岐管用開閉弁27から順次開いていき、対応する各処理ユニット50での混合液を用いたウエハWの処理が順次開始されていく。
【0048】
ところで、混合液が主配管20から分岐管25を介して各処理ユニット50へ供給されると、主配管20内の圧力が低下する。そして、主配管20から供給される混合液を用いて各処理ユニット50内で処理が行われている間、上述したように、液供給機構40は、複数の処理ユニット50のすべてへ同時に供給し得る圧力で、濃度調節された混合液を主配管20内へ送り込んでいる。したがって、主配管20に充填されていた混合液が処理ユニット50での処理に使用されると、液供給機構40が濃度調節された混合液を主配管20送り込み、主配管20内における混合液の液圧が一定の圧力に維持される。これにより、単一の液供給機構40を用いて、多数の処理ユニット50に対して、ウエハWの処理に用いられる混合液を安定した流量で供給することができる。
【0049】
以上のようにして処理ユニット50内でウエハWに対して適当量の混合液が供給されると、当該処理ユニット50に対応する分岐管25が、分岐管用開閉弁27によって、閉鎖される。このようにして、各処理ユニット50での混合液を用いたウエハWの処理(薬液処理)が順次終了していく。
【0050】
なお、ウエハWに対する薬液処理(工程S2)が終了すると、上述したように当該ウエハWに対してリンス処理(工程S3)が施される。このリンス処理において、ウエハWに供給されるリンス液は、リンス液用開閉弁28を介して分岐管25に流れ込み、分岐管25の吐出開口26aから吐出される。このため、リンス処理開始時には、分岐管25の下流側の部分内に残留した混合液が水によって押し出されるようになる。このような方法によれば、薬液処理(工程S2)からリンス処理(工程S3)へと、ウエハWに対して連続的に液体を供給することにより、ウエハWの表面を乾燥させることなく、当該ウエハWへの処理内容を変更することができる。これにより、ウォータマークの発生等の不具合を回避することができる。
【0051】
なお、このようにしてリンス処理工程が終了した時点では、分岐管25のリンス液用開閉弁28(分岐管用開閉弁27)よりも下流側の部分内に、リンス液が残留するようになる。そして、次のウエハWへの処理を開始する際には、次のウエハWの搬入工程に先立って又は次のウエハWの搬入工程に並行して、廃液用開閉弁29および廃液管32を介して、分岐管25内に残留するリンス液を分岐管25から廃液しておくことが好ましい。このような処置を行っておくことにより、次のウエハWへの薬液処理工程S2中、ウエハWに対して一定の混合比の混合液を供給することができる。
【0052】
処理済みのウエハWが各処理ユニット50から搬出されると、次に処理されるべきウエハWが各処理ユニット50に持ち込まれる。次に処理されるべきウエハWに対し、同一の処理ユニット50内で直前に処理されたウエハWに対する処理と同一の処理が、施される場合には、すなわち、液供給機構40から供給される混合液の混合比(濃度)を変化させる必要が無い場合には、主配管20内および分岐管25内の混合液を、そのまま残留させておけばよい。
【0053】
一方、次に処理されるべきウエハWと、同一の処理ユニット50内で直前に処理されたウエハWと、の間で処理内容が異なり、ウエハWの処理に用いられる混合液の濃度を変更する必要がある場合には、次に処理されるべきウエハWの薬液処理が開始される前に、次に用いられる混合液を主配管20内に充填する。この場合、まず、第1液源41aからの水(とりわけ、純水)のみを液供給機構40から主配管20内に供給し、主配管20内および分岐管25内に残留する薬液を水によって置換する。具体例として、まず、主開閉弁22を開いて主配管20内を水で置換する。次に、主開閉弁22を閉じるとともに分岐管用開閉弁27を開き、分岐管25内を水で置換する。この際、待機位置に位置する分岐管25の吐出開口26aから水を吐出し、分岐管25を全長にわたって水で洗い流す。このようにして、主配管20内および分岐管25内を水で洗い流した後、上述した方法と同様にして、所望の濃度に調節された混合液を液供給機構40から主配管20に充填するとともに、所望の濃度に調節された混合液を分岐管25に充填する。以上のような準備工程が終了した後、異なる濃度の混合液を用いたウエハWの処理が実施される。
【0054】
なお、ここで説明した、主配管20内および分岐管25内を異なる混合液で置換する方法の具体例は、例示に過ぎず、種々の変更が可能である。例えば、主開閉弁22および分岐管用開閉弁27を開放および閉鎖するタイミングは、上述の例に限られない。したがって、主配管20内に残留する混合液と、分岐管25内に残留する混合液と、を並行して水で置換するようにしてもよい。また、主配管20内および分岐管25内に残留する混合液をまず水で置換し、その後、主配管20内および分岐管25内に次に用いられるべき混合液を充填することにより、主配管20内および分岐管25内を異なる混合液で置換するようにした例を示したが、これに限られない。主配管20内および分岐管25内に残留する混合液を、直接、次に用いられるべき混合液で置換するようにしてもよい。
【0055】
以上のような本実施の形態によれば、液供給機構40は、調節された混合比で第1液と第2液とを混合してなる混合液を、多数の処理ユニット50に対して同時に供給することができる圧力で、主開閉弁22により他側から閉鎖された主配管20内に一側から送り込むようになっている。したがって、多数の処理ユニット50に対して、単一の液供給機構40を用い、混合液を安定して供給することができる。また、処理ユニット50内でウエハWを処理している間、各処理ユニット50の稼働状況に応じて必要となる量の混合液のみが、液供給機構40から主配管20に供給されるようになる。したがって、混合液を大量に無駄にすることはなく混合液を節約することができ、これにより、被処理体(ウエハW)の処理コストを低減することができる。また、液供給機構40から供給される混合液が薬液である場合には、薬液処理時における薬液の廃棄量を低減させることができるので、環境上の観点からも好ましい。さらに、同時に処理が行われている異なる処理ユニット50において、主配管20から供給される同一(例えば同一の濃度)の混合液を用いて異なるウエハWを処理することができる。これにより、ウエハW間で処理の度合いを均一化させることができる。
【0056】
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、変形の一例について説明する。
【0057】
例えば、上述した実施の形態において、主配管20が一本の線状に形成されている例を示したが、これに限られない。例えば図3に示すように、主配管20が、液供給機構40から離間した他側において、複数の管路21a,21bに分かれていてもよい。図3に示す例において、各管路21a,21bに、主配管20を液供給機構40に対して他側から閉鎖し得る主開閉弁22が、設けられている。そして、液供給機構40と各主開閉弁22との間の区間において、各管路21a,21bから複数の分岐管25が延び出している。なお、図3においては、図示および理解のしやすさの便宜上、上述したリンス液用開閉弁28、リンス液供給管31、リンス液源30、廃液用開閉弁29および廃液管32が、省略されている。また、図3に示す変形例におけるその他の構成は、上述した実施の形態と同一に構成され得り、ここでは重複する説明は省略する。
【0058】
さらに、上述した実施の形態において、液供給機構40の構成の具体例を示したが、これに限られない。上述した構成とは異なる構成によって、液供給機構40が、第1液と第2液とを混合してなる混合液を、複数の処理ユニット50のすべてへ同時に供給し得る圧力で、主開閉弁22によって閉鎖された主配管20へ供給するように構成されてもよい。
【0059】
さらに、上述した実施の形態において、液供給機構40が、水を供給する第1液供給管41bと、高濃度薬液を供給する第2液源と、を有する例を示したが、これに限られない。例えば、液供給機構40が、二種類以上の薬液源を有するようにしてもよい。
【0060】
なお、以上において上述した実施の形態に対するいくつかの変形例を説明してきたが、当然に、複数の変形例を適宜組み合わせて適用することも可能である。
【0061】
さらに、冒頭にも述べたように、本発明を、ウエハの洗浄処理以外の処理にも適用することができる。
【符号の説明】
【0062】
10 液処理装置
12 制御装置
13 記録媒体
20 主配管
21a,21b 管路
22 主開閉弁
25 分岐管
26a 吐出開口
27 分岐管用開閉弁
40 液供給機構
41 第1液源
42 第2液源
43 混合器
50 処理ユニット
52 保持機構
54 支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主配管と、
前記主配管上に設けられた混合器と、第1液を前記混合器へ供給する第1液供給管と、第2液を前記混合器へ供給する第2液源と、を有し、前記第1液と前記第2液とを前記混合器で混合してなる混合液を、前記主配管に一側から供給する液供給機構と、
前記主配管に設けられ、前記主配管を前記液供給機構に対して他側から閉鎖し得る主開閉弁と、
前記液供給機構と前記主開閉弁との間の区間において前記主配管からそれぞれ分岐した複数の分岐管と、
各分岐管にそれぞれ対応して設けられた複数の処理ユニットであって、対応する分岐管を通じて供給される混合液を用いて被処理体を処理するように構成された、複数の処理ユニットと、を有し、
前記主開閉弁は、前記処理ユニットのいずれかにおいて被処理体が処理されている際、前記主配管を前記液供給機構に対して他側から閉鎖する、液処理装置。
【請求項2】
前記液供給機構は、前記第1液と前記第2液とを混合してなる前記混合液を、前記複数の処理ユニットのすべてへ同時に供給し得る圧力で、前記主開閉弁によって他側から閉鎖された前記主配管へ、前記主配管の一側から供給するように構成されている、請求項1に記載の液処理装置。
【請求項3】
前記第1液供給管は、前記複数の処理ユニットのすべてへ前記第1液を同時に供給し得る圧力で、前記主配管に前記第1液を供給するように構成され、
前記第2液源からは、被処理体を処理している処理ユニットの数に応じた量の前記第2液を、前記主配管に供給するようになっている、請求項1または2に記載の液処理装置。
【請求項4】
前記処理ユニットにおいて被処理体の処理が開始される前に、前記混合液が前記主配管および前記分岐管に充填されるようになっている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の液処理装置。
【請求項5】
別個の処理ユニットへそれぞれ通じている複数の分岐管が延び出している主配管内に、第1液供給管から供給される第1液と第2液源から供給される第2液とを混合してなる混合液を、前記主配管の一側から充填する工程と、
前記主配管内の混合液が各分岐管を通じて各処理ユニットへ供給され、当該混合液を用いて各処理ユニット内で被処理体の処理が実施される工程と、を有し、
前記主配管から供給される混合液を用いて各処理ユニット内で処理が行われている間、前記主配管は主開閉弁によって他側から閉鎖されている、液処理方法。
【請求項6】
前記主配管から供給される混合液を用いて各処理ユニット内で処理が行われている間、前記第1液と前記第2液とを混合してなる前記混合液を、前記複数の処理ユニットのすべてへ同時に供給し得る圧力で、前記主開閉弁によって他側から閉鎖された前記主配管へ、前記主配管の一側から供給する、請求項5に記載の液処理方法。
【請求項7】
前記混合液を前記主配管に充填する工程は、
前記主開閉弁が閉鎖され、且つ、前記複数の分岐管の各々に一つずつ設けられた分岐管用開閉弁の少なくともいずれかが開放されている状態で、前記主配管に混合液を一側から供給する工程と、
その後、前記主開閉弁を閉鎖し且つ前記複数の分岐管用開閉弁をすべて閉鎖した状態にする工程と、を有し、
前記主開閉弁が閉鎖され且つ前記分岐管用開閉弁の少なくともいずれかが開放されている状態で前記主配管に混合液を供給する工程において、各分岐管用開閉弁は当該工程中の少なくとも一期間開放される、請求項5または6に記載の液処理方法。
【請求項8】
前記混合液を前記主配管に充填する工程は、
前記複数の分岐管の各々に一つずつ設けられた分岐管用開閉弁がすべて閉鎖され且つ前記主開閉弁が開放されている状態で、前記主配管に混合液を一側から供給する工程と、
その後、前記主開閉弁が閉鎖され、且つ、前記複数の分岐管用開閉弁の少なくともいずれかが開放されている状態で、前記主配管に混合液を一側から供給する工程と、
その後、前記主開閉弁を閉鎖し且つ前記複数の分岐管用開閉弁をすべて閉鎖した状態にする工程と、を有し、
前記主開閉弁が閉鎖され且つ前記分岐管用開閉弁の少なくともいずれかが開放されている状態で前記主配管に混合液を供給する工程において、各分岐管用開閉弁は当該工程中の少なくとも一期間開放される、請求項5または6に記載の液処理方法。
【請求項9】
前記主配管から供給される混合液を用いて各処理ユニット内で処理が行われている間、 前記第1液供給管は、前記複数の処理ユニットのすべてへ前記第1液を同時に供給し得る圧力で、前記主配管に前記第1液を供給し、
前記第2液源からは、被処理体を処理している処理ユニットの数に応じた量の前記第2液が、前記主配管に供給される、請求項5〜8のいずれか一項に記載の液処理方法。
【請求項10】
前記主配管に混合液を充填する際に、前記分岐管にも混合液が充填される、請求項5〜9のいずれか一項に記載の液処理方法。
【請求項11】
液処理装置を制御する制御装置によって実行されるプログラムであって、
前記制御装置によって実行されることにより、請求項5〜10のいずれか一項に記載された液処理方法を、液処理装置に実施させる、プログラム。
【請求項12】
液処理装置を制御する制御装置によって実行されるプログラムが記録された記録媒体であって、
前記プログラムが前記制御装置によって実行されることにより、請求項5〜10のいずれか一項に記載された液処理方法を、液処理装置に実施させる、記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−49526(P2011−49526A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−127914(P2010−127914)
【出願日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(000219967)東京エレクトロン株式会社 (5,184)
【Fターム(参考)】