説明

液剤

【課題】 酸性領域下において、構造変換を起こすことなくルチンを溶解させ、長期間にわたりルチンを澄明に溶解した液剤を提供すること。
【解決手段】以下の成分(A)ないし(C)、
(A)ルチン
(B)非イオン界面活性剤
(C)ポビドン
を含有することを特徴とする液剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はルチンを含有する液剤に関し、更に詳細には、長期間にわたり、ルチンを澄明に溶解した液剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ルチンは、ミカン科のヘンルーダ(Ruta graveolens)から発見された柑橘フラボノイドの一種で、クエルセチンの3位の酸素にβ−ルチノース(6−O−α−L−ラムノシル−D−β−グルコース)が結合した配糖体である。また、ルチンは、柑橘類のみならず、マメ科のエンジュやタデ科のソバにも存在することが確認されている。
【0003】
ルチンは、コレステロールに対する抗酸化作用や、損傷した毛細血管の修復作用を有することが報告されており、動脈硬化の予防に効果があると言われている。ところが、ルチンは、一般の液剤等で好ましいとされる酸性の領域(pH2〜5)では難溶であるため、液剤の製剤化に当たっては、溶解性を向上させ、更には配合後の経時的な安定性を確保することが要望されていた。
【0004】
ルチンを可溶化させる方法としては、既に報告されているフラボノイドを強アルカリ溶液で溶解し、それを増粘多糖類溶液に添加する方法(特許文献1)や、水性媒体中にフラボノイドと大豆サポニン及び/又はマロニルイソフラボン配糖体を共存させることによりフラボノイドを可溶化する方法(特許文献2)またはアセトン等の有機溶媒を用いて、予めルチンとポビドンの複合体を形成して可溶化する方法(特許文献3)の利用が想定される。
【0005】
しかしながら、これら方法は、構造変換により溶解性を高める方法であったり、中性〜アルカリ性の液性のみに適用可能な方法であるため、ルチン本来の構造を維持ながら、酸性条件下で可溶化する方法としては適していなかった。加えて、アセトン等の溶媒を用いる場合には、提供される液剤が飲用される際において、溶媒の残留が懸念されるという問題もあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平10−101705号公報
【特許文献2】再公表2005−003112号公報
【特許文献3】再公表2001−051081号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、酸性領域下において、構造変換を起こすことなくルチンを溶解させる技術の開発が求められており、本発明はこのような技術を利用した、長期間にわたりルチンを澄明に溶解した液剤の提供をその課題するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、ルチンの溶解性の向上について鋭意検討を行った結果、ルチン配合液剤に、非イオン界面活性剤及びポビドンを配合することで所期の目的を達成することを見出し、本発明を完成した。
【0009】
即ち、本発明は、以下の成分(A)ないし(C)、
(A)ルチン
(B)非イオン界面活性剤
(C)ポビドン
を含有することを特徴とする液剤である。
【0010】
また本発明は、成分(B)の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油およびポリエチレングリコール脂肪酸エステルよりなる群から選択される1種又は2種以上である上記の液剤である。
【0011】
更に本発明は、pHが2〜5である前記の液剤である。
【0012】
更にまた本発明は、内用液剤である前記の液剤である。
【発明の効果】
【0013】
本発明にかかるルチンを配合した液剤は、長期間における広範囲の温度変化等の苛酷条件下での保存においても、外観上で沈殿や濁りが認められず、澄明な状態を安定に維持することができる。さらに、一般的な内用液剤の液性とされる酸性領域下においても、澄明な状態を安定に維持することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の液剤は、その成分として、ルチン(成分(A))、ポビドン(成分(B))および非イオン界面活性剤(成分(B))を含有するものである。
【0015】
本発明における成分(A)のルチンとは、フラボノイドの一種で、マメ科のエンジュのつばみ又は花に多く含んでおり、外観は淡黄色〜淡黄緑色の結晶性の粉末で、においはないか又はわずかに特異なにおいを有すると言われている。また、医薬部外品原料規格2006に収載されており、用途として、医薬品、化粧品、食品添加物等に幅広く使用されている。
【0016】
本発明におけるルチンの配合量は、液剤として配合が必要とされる量であって、長期間該ルチンを澄明に可溶化可能な範囲であれば、その程度は問わないが、例えば、液剤が、内服ドリンク剤の場合では、通例0.0001〜1.0w/v%、好ましくは0.0005〜0.5w/v%、より好ましくは、0.001〜0.1w/v%である。
【0017】
本発明において使用するルチンは、予め有機溶媒に溶解するなどして、他成分との複合体を形成していないものであることが好ましい。予め有機溶媒に溶解させて、他成分と複合体を形成していると、先述のように、残留溶媒の問題が懸念されることに加え、ルチンの化学的な状態が変化することによって、服用時に、ルチン本来の薬学的効果が発現しないおそれがあるため好ましくない。特に本液剤が、医薬品として用いられる場合には可能な限り避けなければならない。
【0018】
一方、本発明において成分(B)として使用されるポビドンは、N−ビニル−2−ピロリドンの直鎖重合体で、白色ないし僅かに黄色の結晶である。このポビドンとしては、例えばプラスドンK−25(K値:25)、プラスドンK−29/32(K値:29〜32)、プラスドンK−90(K値:90)、プラスドンK−90D(K値:90)、プラスドンK−90M(K値:90)(アイエスピー・ジャパン製)、コリドン25(K値:25)、コリドン30(K値:30)、コリドン90F(K値:90)(ビーエーエスエフ・ジャパン製)等が挙げられる。これらの中でも、特にK値が25〜32であれば速やかな溶解性が得られるため、使用上において好ましい。ここで、K値とは、フィケンチャーのK値を意味する。また、ポビドンの分子量としては、通例40,000〜400,000、好ましくは100,000〜380,000、より好ましくは200,000〜360,000である。ポビドンの分子量が上記範囲を下回ると、使用量が増え、pHが低下するために好ましくなく、また、上記範囲を上回ると液の粘性が高くなりすぎるため好ましくない。
【0019】
本発明の液剤において、ポビドンは上記の化合物より1種または2種以上を任意の組み合わせで用いることができ、その配合量は、通例0.001〜10.0w/v%、好ましくは0.01〜5.0w/v%、より好ましくは0.1〜2.0w/v%である。上記範囲を下回ると、ルチンの溶解が著しく低下する場合があるために好ましくなく、また、上記範囲を上回ると、服用時における苦みが増すことがあるために好ましくない。
【0020】
更に、本発明において成分(C)として使用される非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルなどが挙げられる。
【0021】
このうち、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリオキシエチレンソルビタンラウレート(ポリソルベート20)、ポリオキシエチレンソルビタンパルミテート(ポリソルベート40)、ポリオキシエチレンソルビタンステアレート(ポリソルベート60)、ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート(ポリソルベート65)、ポリオキシエチレンソルビタンオレエート(ポリソルベート80)などが、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油50、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60などがそれぞれ例示される。
【0022】
また、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコールとしては、ポリオキシエチレン(160)ポリオキシプロピレン(30)グリコール(プルロニックF68)、ポリオキシエチレン(42)ポリオキシプロピレン(67)グリコール(プルロニックP123)、ポリオキシエチレン(54)ポリオキシプロピレン(39)グリコール(プルロニックP85)、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール(プルロニックF127)、ポリオキシエチレン(20)ポリオキシプロピレン(20)グリコール(プルロニックL−44)などが、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコールなどがそれぞれ例示される。
【0023】
これらの中でも、特にポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール脂肪酸エステルが好ましく、更にその中でもポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ステアリン酸ポリオキシル40がより好ましい。
【0024】
本発明の液剤において、非イオン界面活性剤は上記の化合物より1種または2種以上を任意の組み合わせで用いることができ、その配合量は、通例0.001〜10.0w/v%、好ましくは0.01〜5.0w/v%、より好ましくは0.1〜2.0w/v%である。上記範囲を下回ると、ルチンの溶解性が著しく低下することがあるために好ましくなく、また、上記範囲を上回ると、服用時における苦みが増す場合があるので好ましくない。
【0025】
本発明の液剤は、液状であれば任意の剤型、任意の目的の製剤とすることができるが、中でも内服液剤(一般的に内服ドリンク剤と呼ばれることがある。)として好適に製することができる。
【0026】
本発明の液剤の製造に当たっては、上記各成分の他に本発明の効果を損なわない範囲で、他の薬物や、他の任意成分を本発明の効果を妨げない範囲で適宜配合することができる。
【0027】
上記の他の薬物としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。具体的にはビタミンB群、ビタミンC類などの水溶性ビタミン、ビタミンA類、ビタミンD類、ビタミンE類などの脂溶性ビタミン等を例示できる。これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができ、各薬物に適した有効量を、本発明の効果を妨げない範囲で配合することができる。
【0028】
また、他の任意成分としては、甘味剤、安定化剤、pH調整剤・緩衝剤、防腐剤、溶解補助剤、酸化防止剤、溶剤、可溶化剤、懸濁剤、着香剤・香料、着色剤等の添加剤や、水等が挙げられる。
【0029】
このうち、添加剤としての甘味剤には特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。具体的にはエリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マルトース、マンニトール等の糖アルコール、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、サッカリン、サッカリンナトリウム、スクラロース、ステビア抽出物、ソーマチン、グリシン、グリチルリチン酸二カリウム等のグリチルリチン酸類等の甘味剤を例示でき、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0030】
また、添加剤としての安定化剤には、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。具体的にはカルボキシビニルポリマー、カルメロースカルシウム、カルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルアルコール、マクロゴール、メチルセルロース等の安定化剤を例示でき、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0031】
更に、pH調整剤や緩衝剤としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。具体的には塩酸、希塩酸、クエン酸、クエン酸カルシウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸カルシウム、酢酸、酢酸ナトリウム、酒石酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、乳酸、乳酸カルシウム、ホウ酸、リンゴ酸、リン酸等のpH調整剤を例示でき、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0032】
更にまた、防腐剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、具体的には安息香酸、安息香酸ナトリウム、エタノール、エデト酸ナトリウム、乾燥亜硫酸ナトリウム、クエン酸、クエン酸ナトリウム、サリチル酸、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸フェニル、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビトール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、プロピレングリコール、ホウ酸、l−メントール、ユーカリ油等が例示され、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0033】
添加剤のうち、溶解補助剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、具体的には、エタノール、グリセリン、プロピレングリコール、グリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム等が例示され、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0034】
添加剤のうち、酸化防止剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、具体的にはアスコルビン酸、アスコルビン酸ステアリン酸エステル、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸、トコフェロール酢酸エステル、ジブチルヒドロキシトルエン、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル等が例示され、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0035】
添加剤のうち、溶剤としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、具体的にはエタノール、グリセリン、濃グリセリン、プロピレングリコール、マクロゴール等が例示され、これらは1種単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
【0036】
本発明の液剤の製造は、常法に従って行うことができ、その方法は特に制限されないが、特にルチン以外の成分、中でもポビドンと非イオン界面活性剤を予め精製水に加え、加温・撹拌して溶解した後、ルチンを加え、必要に応じて濾過、滅菌処理をすることによって得ることが好ましい。
【実施例】
【0037】
以下に本発明を実施例および比較例をあげて詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。
【0038】
実 施 例 1
精製水300mLを80℃に加熱し、ルチン0.1g、ポビドン(K値:30)1.25g及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 2.5gを加えた後に攪拌溶解し、更に精製白糖60gを加えて攪拌溶解する。この液を放冷した後、クエン酸0.5g及び安息香酸ナトリウム0.25gを加えて攪拌溶解した後、精製水を加えて全量を500mLとし、ルチン配合の内用液剤を得た。この液のpHは3.38であった。
【0039】
実 施 例 2
精製水300mLを80℃に加熱し、ルチン0.1g、ポビドン(K値:30)1.25g及びポリソルベート80 2.5gを加えた後に攪拌溶解し、更に精製白糖60gを加えて攪拌溶解する。この液を放冷した後、クエン酸0.5g及び安息香酸ナトリウム0.25gを加えて攪拌溶解した後、精製水を加えて全量を500mLとし、ルチン配合の内用液剤を得た。この液のpHは3.40であった。
【0040】
実 施 例 3
精製水300mLを80℃に加熱し、ルチン0.1g、ポビドン(K値:30)1.25g及びモノステアリンポリエチレングリコール25 2.5gを加えた後に攪拌溶解し、更に精製白糖60gを加えて攪拌溶解する。この液を放冷した後、クエン酸0.5g及び安息香酸ナトリウム0.25gを加えて攪拌溶解した後、精製水を加えて全量を500mLとし、ルチン配合の内用液剤を得た。この液のpHは3.41であった。
【0041】
実 施 例 4
精製水300mLを80℃に加熱し、ルチン0.1g、ポビドン(K値:25)1.25g及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60 2.5gを加えた後に攪拌溶解し、更に精製白糖60gを加えて攪拌溶解する。この液を放冷した後、クエン酸0.5g及び安息香酸ナトリウム0.25gを加えて攪拌溶解した後、精製水を加えて全量を500mLとし、ルチン配合の内用液剤を得た。この液のpHは3.41であった。
【0042】
比 較 例 1
比較例1として、ポビドンを使用しない他は、実施例1と同様に製造してルチン配合の内用液剤を得た。この液のpHは3.38であった。
【0043】
比 較 例 2
比較例2もポリエチレン硬化ヒマシ油60を使用しない他は、実施例2と同様に製造してルチン配合の内用液剤を得た。この液のpHは3.38であった。
【0044】
比 較 例 3
比較例3もポビドン及びポリエチレン硬化ヒマシ油60を使用しない他は、実施例3と同様に製造してルチン配合の内用液剤を得た。この液のpHは3.37であった。
【0045】
試 験 例
実施例1〜4及び比較例1〜3で得られたルチン配合の内用液剤について、調製直後並びに5℃及び25℃の温度で2週間保存後の時点での、外観(沈殿や濁りの生成)観察を行った。その結果を表1に示す。
【0046】
【表1】

【0047】
実施例1〜4で製造したルチン配合の内用液剤は、調製直後においても、また、5℃及び25℃で2週間保存後においても、沈殿や濁りの発生が認められなかった。これに対し、比較例1〜3で製造したルチン配合の内用液剤は、調製直後の時点で溶解しないか、もしくは経時的に沈殿や濁りの発生が認められた。
【0048】
以上より、ルチンを配合した液剤において、非イオン界面活性剤及びポビドンを配合することにより、ルチンを長期間にわたり、澄明に溶解できることが理解される。
【産業上の利用可能性】
【0049】
非イオン界面活性剤及びポビドンを添加した、本発明のルチンを配合した液剤は、ルチンを長期間にわたり、澄明に溶解することができるものである。従って本発明は、例えば、内服ドリンク剤等の分野において有用なものである。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の成分(A)ないし(C)、
(A)ルチン
(B)非イオン界面活性剤
(C)ポビドン
を含有することを特徴とする液剤。
【請求項2】
成分(B)の非イオン界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油およびポリエチレングリコール脂肪酸エステルよりなる群から選択される1種又は2種以上である請求項1に記載の液剤。
【請求項3】
pHが2〜5である、請求項1又は2に記載の液剤。
【請求項4】
内用液剤である、請求項1ないし3の何れかに記載の液剤。



【公開番号】特開2012−36110(P2012−36110A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−175905(P2010−175905)
【出願日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【出願人】(390031093)テイカ製薬株式会社 (38)
【Fターム(参考)】