説明

液圧駆動ポンプ付ゲート

【課題】 ポンプの駆動源として液圧モーターを使用することで、水没して使用するポンプの駆動部分の水密を行うシール装置、漏水検出器などを不要にでき、ゲート取り付け型ポンプ設備の小型化、軽量化、メンテナンス性の向上を図ることができる液圧駆動ポンプ付ゲートを提供することにある。
【解決手段】 ゲート11の上流側水路2aの水を下流側水路2bに強制排出するポンプ3が昇降式のゲート11に取り付けられたポンプ付ゲートのポンプ3において、ポンプ3の内部に液圧モータ4を配置すると共に液圧モータ4の回転駆動軸4aをポンプ3の回転羽根32aの羽根駆動軸32dに連結し、液圧モータ4に作動液体を供給する駆動部43を陸上に配置し、ポンプ内の液圧モータ4と陸上の駆動部3との間に少なくとも一部が可撓性の液体供給通路41及び液体回収通路42を配設した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ゲートの上流側水路の水を下流側水路に強制排出するポンプが昇降式のゲートに取り付けられたポンプ付ゲートに係り、特に、ポンプの駆動源として液圧モーターを使用することで、シール装置、漏水検出器などを不要にでき、ゲート取り付け型ポンプ設備の小型化、軽量化、メンテナンス性の向上を図る液圧駆動ポンプ付ゲートに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のポンプ付ゲートにおいては、ポンプの羽根装置を回転させるのに電動機を使用している。ポンプは水没状態で使用されるために、ポンプの羽根装置を回転させる電動機も一般に水没状態で使用されることになる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、電動機の水没状態での使用の場合には次のような装置や機構が必要となる。
(1)電動機出力軸から内部への浸水を防ぐ高価なシール装置が必要となる。
(2)ポンプ形状に合わせた水中仕様の電動機となり高価となる。また、重量が非常に重くポンプ設備の50%程度を占める。
(3)電動機を水没するポンプ内に配置しない場合、つまりポンプの外部に配置された電動機から歯車機構を介してポンプの羽根装置へ回転を伝えようとする場合は、当然にギャーボックス、歯車、軸受け、伝導軸、潤滑油が必要となり、又これらを保護するためのシール装置が必要となる。
(4)機器間への浸水を検出する浸水検出装置が必要となる。
(5)電動機容量が大きくなると特別な始動(例えば、リアクトル、スターデルタ、高周波等)方法が必要となる。
【0004】
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、ポンプの駆動源として液圧モーターを使用することで、水没して使用するポンプの駆動部分の水密を行うシール装置、漏水検出器などを不要にでき、ゲート取り付け型ポンプ設備の小型化、軽量化、メンテナンス性の向上を図ることができる液圧駆動ポンプ付ゲートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の目的を達成するために、請求項1の発明は、ゲートの上流側水路の水を下流側水路に強制排出するポンプが昇降式のゲートに取り付けられたポンプ付ゲートのポンプにおいて、ポンプの内部に液圧モータを配置すると共に液圧モータの回転駆動軸をポンプの回転羽根の羽根駆動軸に連結し、液圧モータに作動液体を供給する駆動部を陸上に配置し、ポンプ内の液圧モータと陸上の駆動部との間に少なくとも一部が可撓性の液体供給通路及び液体回収通路を配設した手段よりなるものである。
【発明の効果】
【0006】
以上の記載より明らかなように、この発明に係る液圧駆動ポンプ付ゲートによれば、ポンプ本体内には密閉構造の液圧モータだけの配置となるため、従来のように駆動伝達経路の水密性を維持・監視するための機器が不要でシンプルな構造にすることができる。これにより、メンテナンスの頻度を低減できる。また、ポンプの重量も大きく軽減することができる。液圧モータの作動流体にエネルギーを与える駆動部を陸上に配置できるので駆動源の電動機には汎用品が使用できメンテナンス性に優れている。水没水深や排水量に見合った羽根回転数の調整が例えば流量調整弁で簡単にでき、また始動時に羽根回転数を徐々に上げ起動時の負荷を低減することもできる。さらに、液圧モータの作動液体に例えば生分解性油などを使用すれば環境性に優れたものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面に記載の発明を実施するための最良の形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
ここで、図1は液圧駆動ポンプ付ゲートの側断面図、図2は他例の液圧駆動ポンプ付ゲートの側断面図、図3は液圧駆動ポンプ付ゲートの液圧回路の概略図である。
【0008】
図において、液圧駆動ポンプ付ゲート1は、ゲート11の上流側水路2aの水を下流側水路2bに強制排出するもので、ポンプ3がゲート11に取り付けられた構造からなり、水路2に対してその横断方向に水路2を遮断するようにして設置されている。液圧駆動ポンプ付ゲート1は扉体としてのゲート11が昇降することにより、水路2を開閉する構造になっている。
【0009】
液圧駆動ポンプ付ゲート1は、自然排水時にはゲート11を上昇させて排水、またはゲート11を全閉のままでポンプ3の内部を通水させて排水させる。強制排水時にはゲート11を閉じた状態でゲート11に取り付けられたポンプ3を利用して、ゲート11の上流側水路2aの水を下流側水路2bに強制排水する構造になっている。
【0010】
ゲート11は、四角形で板状のスキンプレート、スキンプレートの上流側水路2aの臨む側の表面に取り付けられた縦横の補強桁などから構成されている。ゲート11のスキンプレートはこれらの補強桁によって補強されて剛性が高められている。
【0011】
液圧駆動ポンプ付ゲート1が設置された水路2の左右両側面には、昇降する液圧駆動ポンプ付ゲート1の左右側端を昇降摺動案内する図示しないガイド溝が上下方向にそれぞれ形成されている。ゲート11はこのガイド溝に沿って昇降する構造になっている。ゲート11の左右側端にはガイド溝との摺動抵抗を少なくする図示しないローラーが上下にそれぞれ設けられていて、ゲート11が昇降する場合にスムーズに昇降できるようになっている。
【0012】
液圧駆動ポンプ付ゲート1は、図示しないゲート昇降機構によって昇降する構造になっている。ゲート昇降機構には、例えば、ワイヤロープとシリンダとの組合せ、ラック桁とピニオンとの組合せ、ワイヤロープと巻き取りドラムとの組合せなど、各種の機構がある。
【0013】
水路2の上流側水路2aに臨む側のゲート11の下部の表面には、上流側水路2aに向けて突出した状態でポンプ3がゲート11に取り付けられている。ポンプ3はゲート11が閉じられた状態でゲート11の上流側水路2aの水を下流側水路2bに向けて強制排水する機能を果たす。ポンプ3には例えば軸流ポンプが使用される。
【0014】
例えば軸流ポンプからなるポンプ3は、水が通過する導水管31、導水管31の内部中央に取り付けられたインペラハブ32、インペラハブ32の内部に配置された液圧モータ4などから構成されている。
【0015】
導水管31は、内部が円筒形に形成され、上流側水路2aに臨む先端側の流入口31aがラッパ状に形成され、ラッパ状の流入口31aは前方に向けて例えば垂直に開口している。
【0016】
導水管31の内部中央に取り付けられたインペラハブ32は、上流側水路2aの水を下流側水路2bに強制的に排出する機能を果たすもので、回転する複数の回転羽根32a、内部に配置された液圧モータ4、前部カバー32b、後部カバー32eなどから構成される。
【0017】
インペラハブ32は、図1に図示するように導水管31の内部の前後に複数枚配置されている前部固定リブ34及び後部固定リブ35に支持され、或いは図2に図示するように導水管31の内部の中央に複数枚配置されている固定リブ36に支持されている。導水管31には配管筒33が上下方向に垂直に取り付けられている。配管筒33の内部は空洞になっていて、この空洞内には液圧モータ4の液体供給通路41及び液体回収通路42が上下方向に配設されている。配管筒33の上部は導水管31を貫通して導水管31の上方に突出している。配管筒33の下部はインペラハブ32に接続している。配管筒33は省略されることもあり、この場合には液体供給通路41及び液体回収通路42は剥き出しの状態でインペラハブ32に取り付けられる。
【0018】
配管筒33は例えば図1に図示するように導水管31の流入口31aの前部に取り付けられたり、或いは図2に図示するように、導水管31の後部側に取り付けられたりする。配管筒33が導水管31の流入口31aの前部に取り付けられる場合にはインペラハブ32の前部側の前部カバー32bは流入口31aより少し前方に突出した状態で導水管31の内部に取り付けられる。
【0019】
インペラハブ32は前部側の前部カバー32b及び後部側の後部カバー32eがそれぞれ弾頭状の形状に形成され、その中間が円筒形状に形成されて、導水管31内を通過する水の抵抗を小さくしている。インペラハブ32の中間には複数の回転羽根32aが回転自在に取り付けられている。
【0020】
図1に図示するように配管筒33が流入口31aの前部側の前部カバー32bに取り付けられたものにあっては、複数の回転羽根32aはインペラハブ32を支持する前部固定リブ34と後部カバー32eとの間の外周側に回転自在に配置された回転円筒体32cの外周表面に等間隔で配置されている。前部カバー32bは複数の前部固定リブ34で導水管31の内部に固定され、後部カバー32eは複数の後部固定リブ35で導水管31の内部に固定され、前部カバー32b及び後部カバー32eは共に回転しない。
【0021】
これに対して、図2に図示するように配管筒33が導水管31の後部側に取り付けられたものにあっては、インペラハブ32を支持する固定リブ36の前方側の前部カバー32bと回転円筒体32cは、例えばボルトを使用し一体化される。複数の回転羽根32aは回転自在に配置された回転円筒体32cの外周表面に等間隔で配置されており、このため、前部カバー32bは回転羽根32aと共に回転する。後部カバー32eはインペラハブ32に例えばボルト止めされていて回転しない。
【0022】
回転円筒体32cはインペラハブ32の内部に水平状に配置された羽根駆動軸32dの側周面に連結板によって連動連結されていて、羽根駆動軸32dが軸回りに回転すると回転円筒体32cも回転して回転羽根32aを回転させる構造になっている。
【0023】
上記羽根駆動軸32dは、インペラハブ32の内部の中心部に、このインペラハブ32の軸芯方向に軸回りに回転自在に軸支されている。羽根駆動軸32dは液圧モータ4の回転駆動軸4aに連結されている。直径が大きな羽根駆動軸32dはその中心部分に液圧モータ4の回転駆動軸4aが挿入された状態で連結されている。
【0024】
液圧モータ4は、液体供給通路41を通じて圧送供給される液体の圧力によりその回転駆動軸4aが回転して、回転駆動軸4aに連結された羽根駆動軸32dを駆動させて回転羽根32aを回転させて、上流側水路12aの水を下流側水路2bに向けて強制排水させるものである。液体には例えば、環境性に優れた生分解性油などが使用される。
【0025】
液圧モータ4は、図1に図示すように、配管筒33が流入口31aの前部に取り付けられている場合には、インペラハブ32の前部側の内部にその回転駆動軸4aを下流側水路12bに向けて配置される。また、液圧モータ4は、図2に図示すように、配管筒33が導水管31の後部側に取り付けられている場合には、インペラハブ32の中央側の内部にその回転駆動軸4aを上流側水路12aに向けて配置される。
【0026】
液圧モータ4はその内部を流れる液体が漏れないように密閉構造になっている。このため、従来のように電動機や歯車機構が内部に配置されたものにあっては、インペラハブ32はその内部を水密構造にする必要があり、また水漏れを検出するセンサーなどを必要としたが、本願の場合には密閉構造の液圧モータ4が配置されるのでインペラハブ32の内部を水密構造にする必要がなく、又水漏れを検出するセンサーなどを不要にでき、大幅に製造コストを下げることが可能となる。
【0027】
インペラハブ32の内部に配置された液圧モータ4には、該液圧モータ4を駆動させる作動液体を送り込むための液体供給通路41及び作動後の液体を回収するための液体回収通路42の一端がそれぞれ接続されている。これらの液体供給通路41及び液体回収通路42は、少なくとも一部が可撓性部材で構成されていて、ゲート11の昇降によって液圧モータ4の位置が変動しても、その変動に十分に追従して通路41,42が破損して液漏れを起こすのが回避されている。
【0028】
液体供給通路41及び液体回収通路42はその他端が陸上の例えば管理室内に配置された駆動部43に接続されている。駆動部43は液体供給通路41を通じて液圧モータ4に作動液体を送り込む装置で、例えば動力源として電動機などが使用される。また、駆動部43には水没水深や排水量に見合った回転羽根32aの回転数の調整を行う流量調整弁43aなどの制御機器が設けられている。
【0029】
導水管31の後端となる吐出口31bの周縁側は板状のポンプ取付板5に形成された孔と同芯状にボルトによって一体的に取り付けられている。ポンプ3の導水管31はポンプ取付板5を介してゲート11の表面に取り付けられている。ポンプ取付板5は導水管31と接する内部には導水管31の吐出口31bが挿入接続される例えば円形の孔が形成されている。
【0030】
導水管31はその軸芯方向がポンプ取付板5に対して直角になっていて、導水管31に対して直角なポンプ取付板5がゲート11の表面に取り付けられることにより、導水管31はその軸芯方向が垂直なゲート11の表面に対して略水平状に取り付けられる。
【0031】
ポンプ3が取り付けられるポンプ取付板5は、上流側水路2aに臨むゲート11の表面の一部開口されたポンプの取り付け位置の開口孔12にその開口周縁を覆って一体的に取り付けられる。即ち、ゲート11に形成された正方形又は長方形の開口孔12に対して、これよりも幅及び高さが大きい正方形又は長方形のポンプ取付板5の全周縁側が開口孔12の全周縁側を水密状態で覆うようにして取り付けられる。つまり、開口孔12とポンプ取付板5との隙間から水漏れが生じないようにポンプ取付板5は取り付けられる。
【0032】
ポンプ3の導水管31の後端側には開閉扉6が取り付けられている。開閉扉6には例えばフラップゲートが使用されている。例えばフラップゲートからなる開閉扉6は、ポンプ3が表面に取り付けられたポンプ取付板5の裏面側に背中合わせに、下流側水路2bに向けて取り付けられている。例えばフラップゲートからなる開閉扉6はゲート11のスキンプレートに形成された開口孔12を通じて下流側水路2bに臨んでいる。
【0033】
開閉扉6は、ポンプ取付板5の裏面側に取り付けられた吐出管61の下流側水路2bに向けて臨んでいる先端側表面に開閉自在に取り付けられている。例えばフラップゲートからなる開閉扉6は、その上端部が下流側水路2bに臨む吐出管61の上方のポンプ取付板5の裏面側にヒンジ構造62で連結されている。
【0034】
例えばフラップゲートからなる開閉扉6は、上端のヒンジ構造62を回転中心として、ゲート11の下流側水路2bに向けて開き、ゲート11の上流側水路2aに向けて閉じる、所謂逆止弁の構造になっている。開閉扉6は、下流側水路2bの水圧が高い場合には閉じて下流側水路2bからの逆流を防ぎ、ポンプ3の駆動による強制排水時には、ポンプ3からの吐出排水の水圧によって開いてゲート11の上流側水路2aの水を下流側水路2bに排水できるようになっている。
【0035】
吐出管61及び閉じた状態の開閉扉6は、ゲート11の内部側つまりゲート11の厚み側となるポンプ取付板5とスキンプレートとの間内に収容されている。ゲート11の内部側に取り付けられた吐出管61及び閉じた状態の開閉扉6は上下に昇降するゲート11の厚み内に収まっていて、ゲート11が昇降する際に吐出管61及び開閉扉6が昇降の妨げとなることはない。
【0036】
次に、上記発明を実施するための最良の形態の構成に基づく作用について以下説明する。
ゲート11を閉じた状態で上流側水路2aの水を下流側水路2bに強制排水する場合には、ポンプ3の液圧モータ4を駆動させる。液圧モータ4の駆動は陸上の例えば管理室内に配置された駆動部43の例えば電動機を駆動させて、液体供給通路41を通じて作動液体を液圧モータ4に向けて圧送供給する。
【0037】
液体供給通路41の内部を圧送されてきた作動液体は液圧モータ4の内部に流入して、液圧モータ4の回転駆動軸4aを駆動回転させる。回転駆動軸4aに回転すると、この回転駆動軸4aには羽根駆動軸32dが連結されていて、回転駆動軸4aの回転に連動して羽根駆動軸32dも回転する。
【0038】
回転する羽根駆動軸32dには取付板を介してその外周側に回転円筒体32cが取り付けられている。回転円筒体32cには複数の回転羽根32aが取り付けられており、羽根駆動軸32dが回転するとその複数の回転羽根32aもその回転に連動して回転する。
【0039】
このようにして、陸上に配置された駆動部43からの駆動力の流体エネルギーは、液体供給通路41の内部を圧送される作動液体により、液圧モータ4に伝わり、羽根駆動軸32d、複数の回転羽根32aを回転させて、導水管31内の水を下流側水路2bに向けて排出する。液圧モータ4を作動させた後の液体は液体回収通路42を流れて駆動部43に戻り、再び、液体供給通路41を圧送して液圧モータ4に供給されて、液圧モータ4を駆動させる。
【0040】
ポンプ3の導水管31の内部に配置した複数の回転羽根32aが回転すると、導水管31の内部には上流側水路2aから下流側水路2bに向けて流れが発生する。上流側水路2aの水は導水管31の流入口31aから吸い込まれ、回転する回転羽根32aによって導水管31の吐出口31bに向けて送り出される。
【0041】
吐出口31b側には逆止弁の機能を果たす例えばフラップゲートからなる開閉扉6が取り付けられている。例えばフラップゲートからなる開閉扉6は自重及び下流側水路2bの水圧によって吐出口31b側を閉じているが、回転羽根32aの回転によって生じる流速による水圧によって開閉扉6を下流側水路2bに向けて開かせて、上流側水路2aの水をこのポンプ3を通じて下流側水路2bに強制排水させることができる。
【0042】
また、ゲート11を開いて上流側水路2aの水を下流側水路2bに自然排水させる場合、開閉扉6はポンプ取付板5とスキンプレートとの間にあってゲート11の内部側にあるため、ゲート11を昇降させる際に開閉扉6がこれの妨げとなることはない。
【0043】
なお、この発明は上記発明を実施するための最良の形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】この発明を実施するための最良の形態を示す液圧駆動ポンプ付ゲートの側断面図である。
【図2】この発明を実施するための最良の形態を示す他例の液圧駆動ポンプ付ゲートの側断面図である。
【図3】この発明を実施するための最良の形態を示す液圧駆動ポンプ付ゲートの液圧回路の概略図である。
【符号の説明】
【0045】
1 液圧駆動ポンプ付ゲート
11 ゲート
12 開口孔
2 水路
2a 上流側水路
2b 下流側水路
3 ポンプ
31 導水管
31a 流入口
31b 吐出口
32 インペラハブ
32a 回転羽根
32b 前部カバー
32c 回転円筒体
32d 羽根駆動軸
32e 後部カバー
33 配管筒
34 前部固定リブ
35 後部固定リブ
36 固定リブ
4 液圧モータ
4a 回転駆動軸
41 液体供給通路
42 液体回収通路
43 駆動部
43a 流量調整弁
5 ポンプ取付板
6 開閉扉
61 吐出管
62 ヒンジ構造

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートの上流側水路の水を下流側水路に強制排出するポンプが昇降式のゲートに取り付けられたポンプ付ゲートのポンプにおいて、ポンプの内部に液圧モータを配置すると共に液圧モータの回転駆動軸をポンプの回転羽根の羽根駆動軸に連結し、液圧モータに作動液体を供給する駆動部を陸上に配置し、ポンプ内の液圧モータと陸上の駆動部との間に少なくとも一部が可撓性の液体供給通路及び液体回収通路を配設したことを特徴とする液圧駆動ポンプ付ゲート。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate