説明

液晶表示装置

【課題】液晶表示装置において、表示画面の周縁の非表示領域(額縁)をなくし、全面に画像表示を可能とする。
【解決手段】バックライトユニット22は液晶パネル24へ向けて平行光線を出射する。液晶パネル24は後面に照射される平行光線を透過して画素単位の単位平行光線として出射し、前面に原画像を形成する。画像拡大パネル26は液晶パネル24に後面から入射される原画像を拡大して前面に表示画像を形成する平板状の光学素子である。画像拡大パネル26は画素毎の単位平行光線をそれぞれ屈折により斜行させて平板面内での位置をずらし、単位平行光線を出射させる画素射影区画を原画像を構成する画素ピッチより大きな間隔で拡大画像表示領域にて当該画素に対応する画素射影区画から出射させる。視野角拡大パネル28は、画像拡大パネル26から入射される単位平行光線それぞれについて角度分布を広げて前面から出射し、表示画像の視野角を拡大する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は液晶表示装置に関し、特に表示装置にて表示画面の周縁の非表示領域(額縁)の縮小又は解消に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶表示装置に用いられる液晶パネル(液晶セル)は画素が配列される有効表示領域の外側に非表示領域を有する。液晶パネルのガラス基板は、有効表示領域に薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)、ゲート信号線、ソース信号線等を配列されると共に、これらに信号を印加し駆動するゲートドライバやソースドライバなどを有効表示領域の外に配置される。これらドライバ等の配置のため、液晶パネルの周縁部には非表示領域が必要とされている。なお、この液晶パネルの非表示領域は液晶表示装置においてはフロントベゼル(額縁)で覆われ、従来、非表示領域を細くして狭額縁化を図る努力がなされている。
【0003】
また、液晶パネルの前面に凸レンズを配置して有効表示領域の画像をそれより大きく表示する構造とした液晶表示装置も提案されている(特許文献1〜3)。
【0004】
一方、液晶表示装置の大画面化が進んでいるが、デジタルサイネージ(電子看板)、展示などの用途ではさらに大きな画面表示が求められる場合がある。このような場合、複数の液晶表示装置の画面をタイル状に並べて1つの画面表示を可能とするマルチディスプレイが用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−15094号公報
【特許文献2】特開平6−289380号公報
【特許文献3】特開平7−23318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
液晶パネルの周縁部に配置されるドライバ等の基板上の面積縮小には限界があり、液晶パネルの非表示領域をなくすことは難しい。
【0007】
また、液晶パネルの前面に凸レンズを配置すると、視点によって画像の見え方に違いが生じたり、見える画像が液晶パネルに表示されたものから歪んだりする。図9は液晶パネル2の前面に凸レンズ4を配置した液晶表示装置6の模式的な垂直断面図である。液晶パネル2の中心に位置する画素Aは正対する視点Pからは正しい位置A(又はA)に見えるが、横にずれた視点P,Pでは、画素Aから出射した光線が凸レンズ4の表面で屈折して届くため画素Aの像は実際に画素Aが存在する方向とはずれた視線上に見え、例えば凸レンズ表面の点A,Aに画素Aが表示されているように見える。図10は図9の液晶表示装置を並べたマルチディスプレイの模式的な垂直断面図である。有限距離に位置する視点Pからはマルチディスプレイを構成する複数の液晶表示装置は互いに異なる方向に見える。具体的には、図10における液晶表示装置6L,6Rの液晶パネル2L,2Rそれぞれの中心に位置する画素A、Aは視点Pからは例えば凸レンズ表面の点A,Aに表示されているように見える。液晶表示装置6L,6Rそれぞれの正対する視点から見える中心画素の位置(図9の点Aに相当)に対する点A,Aのずれ方は、マルチディスプレイを構成する液晶表示装置ごとに相違し、また視点Pの位置によって変化する。このように前面に凸レンズを配して画像拡大を図る液晶表示装置は、単体での画像又はマルチディスプレイでの画像が原画像を忠実に表現したものとならないという問題がある。
【0008】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、正確な画像表示がなされ、かつ前面に占める有向表示領域の比率が拡大した液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る液晶表示装置は、平行光線を出射する面光源と、画像形成領域に配列された複数の画素を有し、後面に照射される前記平行光線を前記各画素が透過して画素単位の単位平行光線として出射し前記画像形成領域の前面に原画像を形成する透過型の液晶パネルと、前記液晶パネルに後面を向けて配置され、前記原画像を拡大して前面に表示画像を形成する平板状の光学素子であって、前記画素毎の前記単位平行光線をそれぞれ屈折により斜行させて平板面内での位置をずらし、前記表示画像を形成する画像表示領域にて当該画素に対応する画素射影区画から出射させる光学パネルと、前記光学パネルに後面を向けて配置され、前記光学パネルから前記単位平行光線を入射され、当該単位平行光線それぞれについて角度分布を広げて前面から出射し、前記表示画像の視野角を拡大する視野角拡大手段と、を有する。
【0010】
他の本発明に係る液晶表示装置においては、前記光学パネルはその後面側に位置する後面層と前面側に位置する前面層と当該後面層及び前面層に挟まれた中間層とからなる積層構造を有し、前記後面層及び前記前面層は前記中間層より高い屈折率を有し、前記画素毎に、前記後面層と前記中間層との境界面のうち当該画素に対向する部分である第1屈折面と、前記中間層と前記前面層との境界面のうち当該画素に対応する前記画素射影区画に対向する部分である第2屈折面とが設けられ、前記各画素の前記第1屈折面の向きと当該第1及び第2屈折面の前記光学パネルの法線方向の間隔とは、前記第1屈折面にて屈折され前記中間層内を斜行する前記単位平行光線が前記第2屈折面に入射するように設定され、前記第2屈折面の向きは前記中間層内を斜行してきた前記単位平行光線を前記法線方向に屈折させるように設定される。
【0011】
別の本発明に係る液晶表示装置においては、前記光学パネルはその後面側に位置する後面層と前面側に位置する前面層とからなる積層構造を有し、前記後面層は前記前面層より高い屈折率を有し、前記画素毎に、前記後面層と前記前面層との境界面のうち当該画素に対向する部分である屈折面が設けられ、前記各画素の前記屈折面の向きと当該屈折面から前記前面層の表面までの距離とは、前記屈折面にて屈折され前記前面層内を斜行する前記単位平行光線が前記前面層の表面にて前記画素射影区画に入射するように設定され、前記視野角拡大手段は前記前面層の表面に積層され、前記光学パネルの前記画素射影区画それぞれからの前記単位平行光線の出射方向の相違を補償して、前記画素射影区画それぞれについて前記角度分布を共通にする。
【0012】
さらに別の本発明に係る液晶表示装置においては、前記光学パネルと前記液晶パネル及び前記視野角拡大手段それぞれとの間に空気層を有し、前記光学パネルは前記空気層より高い屈折率を有し、前記画素毎に、後面と前記空気層との境界面のうち当該画素に対向する部分である第1屈折面と、前面と前記空気層との境界面のうち当該画素に対応する前記画素射影区画に対向する部分である第2屈折面とが設けられ、前記各画素の前記第1屈折面の向きと当該第1及び第2屈折面の前記光学パネルの法線方向の間隔とは、前記第1屈折面にて屈折され前記光学パネル内を斜行する前記単位平行光線が前記第2屈折面に入射するように設定され、前記第2屈折面の向きは前記光学パネル内を斜行してきた前記単位平行光線を前記法線方向に屈折させて前記空気層へ出射させるように設定される。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、画像の歪みや視点に依存した画像のずれを抑制して正確な画像表示を可能としつつ、前面に占める有向表示領域の比率を拡大させ額縁レスや狹額縁化が図られた液晶表示装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態の液晶表示装置の模式的な垂直断面図である。
【図2】第1実施形態における画像拡大パネル及び視野角拡大パネルの水平方向中央部の垂直断面の模式図である。
【図3】第1実施形態における画像拡大パネル及び視野角拡大パネルの水平方向端部の垂直断面の模式図である。
【図4】本発明の実施形態の液晶表示装置における表示画像の見え方を説明する模式図である。
【図5】本発明の実施形態の液晶表示装置を並べたマルチディスプレイにおける表示画像の見え方を説明する模式図である。
【図6】第2実施形態における画像拡大パネル及び視野角拡大パネルの垂直断面の一部の模式図である。
【図7】第3実施形態における画像拡大パネル及び視野角拡大パネルの垂直断面の一部の模式図である。
【図8】第3実施形態における画像拡大パネルの垂直断面の一部の模式図である。
【図9】液晶パネルの前面に凸レンズを配置した従来技術に係る液晶表示装置の模式的な垂直断面図である。
【図10】図9に示す液晶表示装置を並べたマルチディスプレイの模式的な垂直断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0016】
[第1実施形態]
図1は実施形態の液晶表示装置20の模式的な垂直断面図である。ここで、液晶表示装置20の表示画面の横方向(水平方向)をXYZ直交座標系におけるX軸、表示画面の縦方向(垂直方向)をY軸とし、表示画面の法線方向をZ軸とする。液晶表示装置20は、バックライトユニット22、液晶パネル24、画像拡大パネル26及び視野角拡大パネル28を備える。
【0017】
バックライトユニット22は、液晶パネル24の背面を一様な強度で照らす面光源である。特に本実施形態においては、バックライトユニット22は前面からその法線方向(Z軸方向)に平行光線を出射する。例えば、バックライトユニット22はエッジライト方式の構造を有し、図1に示すように、液晶パネル24に沿って配置された導光板30、導光板30の側面に配置された発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)32、及び導光板30の前面に積層された光学シート群34を含んで構成される。なお、バックライトユニット22を構成する例えば、導光板30の裏面に積層される反射シートや後面に白色印刷又は凹形状で形成される反射構造は図示を省略している。
【0018】
LED32は導光板30に白色光を入射させる。導光板30はその表面での反射により、LED32からの入射光を板面方向に伝搬させ、前面から一様な強度で光を取り出す。光学シート群34は、導光板30の表面から出射される光を拡散して発光面内での光強度の均一性を向上させる拡散シートに加え、拡散シートから前面の様々な方向へ出射される光を集光させてその角度分布を発光面に垂直な方向に集中させるプリズムシートなどを含み、バックライトユニット22の出射光36を平行光線にするように構成されている。
【0019】
液晶パネル24はその後面をバックライトユニット22の前面に対向させて配置される。液晶パネル24は画素が配列された有効表示領域40(画像形成領域)とその周縁部の非表示領域42とを有する。各画素は基本的に複数のサブ画素からなる。すなわち、1つの画素領域は複数のサブ画素領域に区画され、サブ画素領域には互いに異なる色のカラーフィルタ、例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)のカラーフィルタが形成される。各サブ画素はゲート信号線及びソース信号線に印加される電圧に応じて液晶の配向を制御され、バックライトユニット22から照射される光に対する透過率を変化させる。これにより液晶パネル24の有効表示領域40は各画素を透過する光の色・輝度が制御され、有効表示領域40の前面には液晶表示装置20に表示される原画像が形成される。
【0020】
カラーフィルタは液晶パネル24の裏面側から透過してきた平行光線を基本的に平行光線のまま、つまり散乱、屈折させずに透過するように構成される。これにより、液晶パネル24の各画素領域(又はそれを構成するサブ画素領域群)は、当該画素が表現する色・輝度に応じた平行光線を出射し、ここではこれを単位平行光線44と称する。
【0021】
なお、非表示領域には、ゲートドライバやソースドライバが配置される。
【0022】
バックライトユニット22及び液晶パネル24は例えば金属製のフレーム50に収納され、フレーム50の前面側にはフロントベゼル52が設けられる。フロントベゼル52は液晶パネル24の周縁部である非表示領域42を覆う。フロントベゼル52は有効表示領域40には配置されず、有効表示領域40を透過した平行光線は前方へ出射される。
【0023】
画像拡大パネル26(光学パネル)はその後面を液晶パネル24の前面に向け、液晶表示装置20の表示画面側から見てフロントベゼル52より手前に配置される。画像拡大パネル26は液晶パネル24が形成する原画像を後面に入射され、当該原画像を拡大した画像を前面に形成する平板状の光学素子であり、画像拡大パネル26が表面に形成した画像が基本的に液晶表示装置20の表示画像となる。
【0024】
画像拡大パネル26は原画像の画素毎の単位平行光線をそれぞれ屈折により斜行させて画像拡大パネル26面(XY平面)内での位置をずらし(斜行光線54)、表示画像を形成する画像表示領域における画素に相当する画素射影区画のうち原画像の画素に対応するものから出射させる。
【0025】
画像拡大パネル26は原画像を拡大した表示画像を前面に形成するので、X方向、Y方向のサイズを液晶パネル24の有効表示領域40より大きく形成され、具体的にはフロントベゼル52の前にも広がる。図1では、画像拡大パネル26の水平方向(XY方向)のサイズをフレーム50に合わせているが、画像拡大パネル26のサイズが液晶表示装置20のX,Y方向のサイズとなるようにもすることができ、これにより液晶表示装置20の表示画面は額縁レスとなる。
【0026】
視野角拡大パネル28(視野角拡大手段)はその後面を画像拡大パネル26に向けて配置され、画像拡大パネル26の各画素射影区画から出射した単位平行光線56を入射される。そして、視野角拡大パネル28は当該単位平行光線それぞれについて角度分布58を広げて前面から出射し、表示画像の視野角を拡大する。すなわち、視野角拡大パネル28は、パネル面の法線方向を向いた単位平行光線それぞれについてそれを構成する光線束の向きを当該法線方向を中心としてX方向、Y方向それぞれに分散させる。例えば、視野角拡大パネル28は拡散ビーズやマイクロレンズアレイなどを用いて構成することができる。
【0027】
図2、図3は画像拡大パネル26及び視野角拡大パネル28の部分断面図であり、図2は液晶表示装置20の水平方向(X方向)における中央部の垂直断面を拡大した図であり、図3はX方向における端部を拡大した図である。なお、図3において右側が端部であり、左側が中央寄りである。本実施形態の画像拡大パネル26は後面層60、中間層62及び前面層64の3層を順に積層した積層構造を含んでいる。後面層60、前面層64は中間層62より高い屈折率を有し、後面層60、中間層62及び前面層64それぞれの屈折率をn,n,nと表すと、各層はn>n,n>nとなる材質で形成される。ここでは説明の簡素化のため、後面層60と前面層64とは同じ材質で形成されているとする。各層は加工の容易さから透明樹脂が好適に使用される。例えば、後面層60、前面層64はポリカーボネート(PC:polycarbonate,屈折率n=1.58)、ポリメチルメタクリレート(PMMA:polymethyl-methacrylate,n=1.49)、ポリスチレン(PS:polystyrene,n=1.59)などで形成される。フッ素系ポリマーには屈折率nが1.35前後のものが存在し、これを中間層62に用いることができる。その一つとしてサイトップ(旭硝子株式会社の登録商標,n=1.34)がある。
【0028】
後面層60と中間層62との境界面66、及び中間層62と前面層64との境界面68は、画像拡大パネル26の後面の位置(x,y)(当該位置を以下、Pと表す)に入射した単位平行光線をXY平面内での位置がずれた前面の目標位置(x,y)(当該位置を以下、Pと表す)からZ軸方向に出射させるように、当該単位平行光線を屈折させる。そのために、境界面66,68には単位平行光線それぞれに対応して要素境界面が設定され、各単位平行光線に対応する境界面66の要素境界面(第1屈折面)と境界面68の要素境界面(第2屈折面)とはそれぞれXY平面内の位置がP,Pであって、それらの面の向き(傾斜)及びZ方向の間隔が目標位置からZ軸方向へ当該単位平行光線を出射させるように設定される。なお、上述の単位平行光線の入射位置P、出射位置Pは、単位平行光線の断面の中心の位置とする。
【0029】
画像拡大パネル26に入射する単位平行光線は、液晶パネル24にて透過する画素領域の形状・大きさの断面を有する。また、本実施形態では画像拡大パネル26から出射する単位平行光線も基本的に当該画素領域と同じ形状・大きさの断面を有する。本実施形態では液晶パネル24の有効表示領域40の中心と液晶表示装置20の表示画面の中心とは一致させ、画像拡大パネル26における画素の位置ずらしは上下左右対称に行う。以下、説明を簡単にするために液晶パネル24の有効表示領域40がX方向に2N画素、Y方向に2N画素からなる行列配置とし、有効表示領域40や液晶表示装置20の表示画面の共通の中心をXY平面の原点に設定して、上下左右4分割した領域のうちX≧0かつY≧0なる領域、つまりXY平面の第1象限における要素境界面の位置依存性を説明する。
【0030】
第1象限に水平方向にN個、垂直方向にN個の行列配置された画素のうち任意のものは、X方向のインデックスkとY方向のインデックスkとの組み合わせ〈k,k〉で指定され、また当該画素に対応する単位平行光線、要素境界面も当該インデックス〈k,k〉で指定することができる。ここでk,kはそれぞれN,N以下の自然数とし、XY平面の原点に最も近い画素のインデックスを〈1,1〉とし、k,kはX軸、Y軸の正方向にそれぞれ増加すると定義する。
【0031】
液晶パネル24における画素配列の間隔(画素ピッチ)を水平方向(X方向)についてp、垂直方向(Y方向)についてpとすると、〈k,k〉の画素領域はp(k−1)<x<pかつp(k−1)<y<pを満たす点(x,y)からなる矩形領域であり、当該画素の第1屈折面のXY平面内の位置も当該領域となり、その中心座標Pは(p(k−1/2),p(k−1/2))となる。なお、ここではブラックマトリクス領域などの画素間の間隙は無視して単純化している。
【0032】
画像拡大パネル26の前面における画素射影領域のX方向、Y方向の間隔(ピッチ)をそれぞれq,qとする。ここで、画像拡大パネル26は後面に入射する原画像を拡大して前面から出射するので、q>p,q>pである。〈k,k〉の画素に対応する画素射影区画の中心座標Pは(q(k−1/2),q(k−1/2))となる。本実施形態では、〈k,k〉の画素に対応する第2屈折面72はXY平面内にて点Pを中心とするq(k−1)<x<qかつq(k−1)<y<qなる矩形領域に設定する。
【0033】
第1屈折面70及び第2屈折面72での単位平行光線の屈折はスネルの法則を用いて計算することができる。第1屈折面70では入射する単位平行光線の方向ベクトルeはZ軸方向に固定されるので、スネルの法則から第1屈折面70の法線ベクトルSに応じて第1屈折面70での屈折光、つまり中間層62を斜行する単位平行光線の方向ベクトルeが求められる。ベクトルeのX,Y,Z座標成分をそれぞれξ,ξ,ξと表し、また第1屈折面70にてPに位置する点Cと第2屈折面72にてPに位置する点CとのX,Y,Z座標の差をそれぞれΔx,Δy,Δzと表すと、まず、上述のP及びPの座標から、
Δx=(q−p)・(k−1/2) ・・・(1)
Δy=(q−p)・(k−1/2) ・・・(2)
が得られる。また、中間層62を斜行する単位平行光線にてCを始点としCを終点とする光線のベクトルとその方向ベクトルeとの比例係数をαとすると、
Δx=αξ ・・・(3)
Δy=αξ ・・・(4)
Δz=αξ ・・・(5)
となる。また方向ベクトルeを単位ベクトルで定義すると次式が成り立つ。
ξ+ξ+ξ=1 ・・・(6)
(1)〜(6)式からαをパラメータとしてΔz及びベクトルeが定まることが理解される。つまり、αの値に応じて、第1屈折面70の向きと、第1屈折面70及び第2屈折面72のZ方向の距離とが設定される。例えば、任意の画素〈k,k〉に対してΔzを一定に設定し、第1屈折面70の向きだけを変えて各画素に対応する目標位置Pに単位平行光線を導くことが可能である。逆に、任意の画素〈k,k〉に対して第1屈折面70の向きは一定に設定し、第1屈折面70と第2屈折面72とのZ方向の距離だけを変えて各画素に対応する目標位置Pに単位平行光線を導くことが可能である。但し、例えば、Δzを一定に保つ設計では、PとPとの位置の相違が大きくなるにつれ第1屈折面70の傾斜が大きくなり後面層60から入射する単位平行光線が第1屈折面70にて全反射を起こす場合が生じ得る。また、第1屈折面70の傾斜を一定に保つ設計では、PとPとの位置の相違が大きくなるにつれΔzが大きくなり画像拡大パネル26が厚くなり得る。よって、具体的に設計する際にはこれらの点にも配慮する必要がある。例えば、図2、図3に示すように端に向かうにつれて、第1屈折面70の傾斜及びΔzの両方を増加させる設計とすることができる。
【0034】
第2屈折面72のX,Y方向の位置は目標出射位置Pにより定まり、Z方向の位置は第1屈折面70に対する距離Δzにより定まる。第2屈折面72の向きは中間層62内を斜行してきた単位平行光線をZ軸方向に屈折させるように設定される。本実施形態では後面層60と前面層64とは屈折率が同じであるので、第2屈折面72の向きは第1屈折面70と同じ、つまり平行に設定される。
【0035】
以上、画像拡大パネル26を上下左右の4つに分けたうちの1つの領域について説明したが、残りの3つの領域についても上下左右の対称性により同様の構成とすることができる。
【0036】
例えば、画像拡大パネル26は、拡散シートやプリズムシート等の光学シートの製造方法を応用して作製することができる。例えば、後面層60とする樹脂層の表面に各画素領域に対する第1屈折面70が配列された表面形状を形成し、その上に中間層62となる樹脂層を塗布し硬化させる。そして、当該中間層62の表面に第2屈折面72が配列された表面形状を形成した後、前面層64となる樹脂層を塗布・硬化する。第1屈折面70が配列された表面形状や第2屈折面72が配列された表面形状は、転写ロールに形成した当該形状を樹脂表面に転写して形成することができる。
【0037】
図2、図3に示す光線80は単位平行光線を模式的に表しており、光線80は液晶パネル24から画像拡大パネル26の後面層60へZ軸方向に入射し、対応する第1屈折面70にて屈折されてXY平面内の目標位置まで中間層62内を斜行し、その位置に設けられている第2屈折面72で屈折されて前面層64からZ軸方向に射出される。そして、画像拡大パネル26から射出された単位平行光線(光線80)はそれぞれ視野角拡大パネル28にて同じ角度分布82を付与される。
【0038】
図4、図5は液晶表示装置20における表示画像の見え方を説明する模式図である。図4は液晶表示装置20と図9に示した従来の液晶表示装置6との相違を示しており、図5は液晶表示装置20を並べたマルチディスプレイと、図10に示した従来のマルチディスプレイとの相違を示している。すなわち、図4に示すように、液晶表示装置20では液晶パネル24の中心に位置する画素Aは正対する視点Pからも、また横にずれた視点P,Pからも視野角拡大パネル28表面上にて画素Aに対応する画素射影区画A10に見える。また図5に示すように、マルチディスプレイを構成する液晶表示装置20L,20Rそれぞれの中心画素A、Aは例えば、視点Pからそれぞれ視野角拡大パネル28の中心の点A11,A12に表示されているように見える。図4、図5では図9、図10との対比のため中心の画素を示したが、液晶表示装置20の任意の画素は視点を変えても視野角拡大パネル28の同じ位置に見える。視野角拡大パネル28上では、液晶パネル24における画素配列をX方向及びY方向に伸張させた配列で画素射影区画が設定され、液晶パネル24の原画像を拡大した画像が表示される。上述のように各画素射影区画に表示される画素は視点を変えても見える位置がずれないので、液晶表示装置20は画像の歪みや視点に依存した画像のずれを抑制して正確な画像表示を可能としつつ、前面に占める有向表示領域の比率を拡大させ、例えば、額縁レスの構成とすることができる。
【0039】
[第2実施形態]
第2の実施形態に係る液晶表示装置の概略の構成は図1に示した上記実施形態の液晶表示装置20と基本的に同じである。以下の説明では、第1の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して説明の簡素化を図る。
【0040】
本実施形態の液晶表示装置20は画像拡大パネル26及び視野角拡大パネル28の構成が第1実施形態と相違する。図6は本実施形態の画像拡大パネル26及び視野角拡大パネル28の部分断面図であり、左側が中央寄りである。本実施形態の画像拡大パネル26は後面層100及び前面層102の2層を順に積層した積層構造を含んでいる。後面層100は前面層102より高い屈折率を有し、例えば、後面層100は第1実施形態の後面層60や前面層64と同じ材質、また、前面層102は第1実施形態の中間層62と同じ材質で作ることができる。後面層100と前面層102との境界面104には単位平行光線毎に光を屈折させる屈折面106が形成される。この屈折面106を配列した境界面104は第1実施形態で述べた転写ロールを用いる方法などで形成される。視野角拡大パネル28は画像拡大パネル26の前面に密接配置される。
【0041】
境界面104は、画像拡大パネル26の後面の位置Pに入射した単位平行光線をXY平面内での位置がずれた前面の目標位置Pに到達させるように、液晶パネル24の各画素領域に対向するXY領域に要素境界面として屈折面106を形成され、屈折面106で当該単位平行光線を屈折させる。ここで、各画素領域に対応する屈折面106の向きと当該屈折面106(例えばその中心)から前面層102の表面(画像拡大パネル26と視野角拡大パネル28との境界面108)までのZ方向の距離Δzとは、屈折面106にて屈折され前面層102内を斜行する単位平行光線が境界面108の目標位置である画素射影区画に入射するように設定される。
【0042】
この屈折面106の向き・位置の設定は、第1実施形態の第1屈折面70の設定と基本的に同様である。よって、αをパラメータとしてΔz及び前面層102内を斜行する光の方向ベクトルeが定まる。例えば、単位平行光線の入射位置PのXY平面内での有効表示領域40の中心(XY平面の原点)からの距離に比例してΔzを大きく設定することにより、方向ベクトルeと画像拡大パネル26の法線ベクトルとのなす角、つまり画像拡大パネル26と視野角拡大パネル28との境界面108への単位平行光線の入射角を各単位平行光線について同じにすることができる。この設定では、各単位平行光線が境界面108を照らす面積(画素射影区画の面積)の均等化を図ることができる。
【0043】
単位平行光線が前面層102から出射する方向は、第1実施形態と異なり、基本的に画素(画素射影区画)毎に相違する。視野角拡大パネル28は画像拡大パネル26の画素射影区画それぞれからの単位平行光線の出射方向の相違を補償して、画素射影区画それぞれについて角度分布82を共通にするように構成される。例えば、視野角拡大パネル28はマイクロレンズアレイを用いて構成することができ、マイクロレンズアレイを構成するレンズ群の特性を画素射影区画毎に設定して、単位平行光線の出射方向の相違を補償する。
【0044】
出射位置Pは第1実施形態と同様、液晶パネル24の画素に対応した入射位置Pの配列をX方向及びY方向に伸張させた配列で設定される。本実施形態の液晶表示装置20は第1実施形態の液晶表示装置20と同様、画像の歪みや視点に依存した画像のずれを抑制して正確な画像表示を可能としつつ、前面に占める有向表示領域の比率を拡大させ、例えば、額縁レスの構成とすることができる。
【0045】
[第3実施形態]
第3の実施形態に係る液晶表示装置の概略の構成は図1に示した上記実施形態の液晶表示装置20と基本的に同じである。以下の説明では、第1の実施形態と同様の構成要素には同一の符号を付して説明の簡素化を図る。
【0046】
本実施形態の液晶表示装置20は画像拡大パネル26の構成が第1実施形態と相違する。図7は本実施形態の画像拡大パネル26及び視野角拡大パネル28の部分断面図であり、左側が中央寄りである。画像拡大パネル26と液晶パネル24との間には空気層120が設けられ、画像拡大パネル26と視野角拡大パネル28との間にも空気層122が設けられる。画像拡大パネル26は空気層より高い屈折率の材質で形成される。
【0047】
画像拡大パネル26と空気層120との境界面124、及び画像拡大パネル26と空気層122との境界面126は、画像拡大パネル26の後面の位置Pに入射した単位平行光線をXY平面内での位置がずれた前面の目標位置PからZ軸方向に出射させるように、当該単位平行光線を屈折させる。そのために、境界面124,126には単位平行光線それぞれに対応して要素境界面が設定され、各単位平行光線に対応する境界面124の要素境界面(第1屈折面)と境界面126の要素境界面(第2屈折面)とはそれぞれXY平面内の位置がP,Pであって、それらの面の向き(傾斜)及びZ方向の間隔が目標位置からZ軸方向へ当該単位平行光線を出射させるように設定される。この点で、本実施形態の画像拡大パネル26及び空気層120,122の積層構造は、第1実施形態の画像拡大パネル26と共通している。各画素の第1屈折面130の向きと、当該第1屈折面130とこれに対応する第2屈折面132とのZ方向の間隔Δzとは、第1屈折面130にて屈折され画像拡大パネル26内を斜行する単位平行光線が第2屈折面132に入射するように設定される。また、第2屈折面132の向きは画像拡大パネル26内を斜行してきた単位平行光線をZ軸方向に屈折させて空気層122へ出射させるように設定される。
【0048】
本実施形態の液晶表示装置20も第1実施形態の液晶表示装置20と同様、画像の歪みや視点に依存した画像のずれを抑制して正確な画像表示を可能としつつ、前面に占める有向表示領域の比率を拡大させ、例えば、額縁レスの構成とすることができる。
【0049】
上述のように、本実施形態の空気層120、画像拡大パネル26及び空気層122はそれぞれ第1実施形態の画像拡大パネル26の後面層60、中間層62及び前面層64に対応するが、本実施形態と第1実施形態とはそれらの屈折率の大小関係が逆である点に基本的な違いが存在する。この違いにより、第1屈折面での入射角と屈折角との大小関係、及び第2屈折面での入射角と屈折角との大小関係がそれぞれ本実施形態と第1実施形態とは逆になる。これは、図7において、第1屈折面130及び第2屈折面132の傾斜の向き(右下がり)が図3に示す第1実施形態の第1屈折面70及び第2屈折面72の傾斜の向き(右上がり)と逆となっていることに現れている。本実施形態の第1屈折面130及び第2屈折面132の向きと屈折光との関係では、或る画素の第1屈折面130で屈折した光の経路上に、当該光に対応する第2屈折面132以外の境界面が存在しやすくなるので、境界面124,126の設計に際しては当該光が第2屈折面132まで画像拡大パネル26内を直進できるように配慮する。
【0050】
この点を図8を用いて説明する。図8は画像拡大パネル26の境界面124及び液晶パネル24の垂直断面の一部の模式図である。複数の第1屈折面130が配列される境界面124は第1屈折面130の境界で不連続になる。例えば、図8に示すように画像拡大パネル26の中心から端に向かう断面にて境界面124は鋸歯状となる。画素140Lに対応する第1屈折面130Lに当該画素から入射した光線は隣接する画素140Rに対応する第1屈折面130R寄りに屈折し画像拡大パネル26内を斜行する光線となる。ここで、画素140Lの画素140R寄りの端部からの出射光142の第1屈折面130Lでの屈折光144が第2屈折面(図示せず)まで直進するように境界面を構成する。具体的には境界面124に関しては例えば、図8に点線146で示す形状とすると光線144は再び空気層120に出射して隣接画素140Rの第1屈折面130Rに入射したり、第1屈折面130L,130Rをつなぐ段差面148にて全反射したりする可能性がある。境界面124はこれを回避する形状とする。例えば、隣接画素140Rに対応する第1屈折面130Rの輪郭線のうち境界面124にて凹部となる側(画素140L側)のXY平面内での位置を画素140Rの境界に合わせ、光線142の第1屈折面130Lへの入射位置と第1屈折面130Rの凹部との水平距離をできるだけ大きく、具体的には画素140L,140R間のブラックマトリクス150領域の幅に設定するといった配慮や、第1屈折面130Lとこれに対応する第2屈折面との距離Δzを増加させて第1屈折面130Lの傾斜を小さく設定し、光線144の方向ベクトルeの隣接画素の第1屈折面130R側への傾きを小さくするといった配慮をする。
【符号の説明】
【0051】
20 液晶表示装置、22 バックライトユニット、24 液晶パネル、26 画像拡大パネル、28 視野角拡大パネル、30 導光板、32 LED、34 光学シート群、40 有効表示領域、42 非表示領域、50 フレーム、52 フロントベゼル、60 後面層、62 中間層、64 前面層、66,68,104,108,124,126 境界面、70,130 第1屈折面、72,132 第2屈折面、100 後面層、102 前面層、120,122 空気層、140 画素、148 段差面、150 ブラックマトリクス領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平行光線を出射する面光源と、
画像形成領域に配列された複数の画素を有し、後面に照射される前記平行光線を前記各画素が透過して画素単位の単位平行光線として出射し前記画像形成領域の前面に原画像を形成する透過型の液晶パネルと、
前記液晶パネルに後面を向けて配置され、前記原画像を拡大して前面に表示画像を形成する平板状の光学素子であって、前記画素毎の前記単位平行光線をそれぞれ屈折により斜行させて平板面内での位置をずらし、前記表示画像を形成する画像表示領域にて当該画素に対応する画素射影区画から出射させる光学パネルと、
前記光学パネルに後面を向けて配置され、前記光学パネルから前記単位平行光線を入射され、当該単位平行光線それぞれについて角度分布を広げて前面から出射し、前記表示画像の視野角を拡大する視野角拡大手段と、
を有することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の液晶表示装置において、
前記光学パネルはその後面側に位置する後面層と前面側に位置する前面層と当該後面層及び前面層に挟まれた中間層とからなる積層構造を有し、
前記後面層及び前記前面層は前記中間層より高い屈折率を有し、
前記画素毎に、前記後面層と前記中間層との境界面のうち当該画素に対向する部分である第1屈折面と、前記中間層と前記前面層との境界面のうち当該画素に対応する前記画素射影区画に対向する部分である第2屈折面とが設けられ、
前記各画素の前記第1屈折面の向きと当該第1及び第2屈折面の前記光学パネルの法線方向の間隔とは、前記第1屈折面にて屈折され前記中間層内を斜行する前記単位平行光線が前記第2屈折面に入射するように設定され、前記第2屈折面の向きは前記中間層内を斜行してきた前記単位平行光線を前記法線方向に屈折させるように設定されること、
を特徴とする液晶表示装置。
【請求項3】
請求項1に記載の液晶表示装置において、
前記光学パネルはその後面側に位置する後面層と前面側に位置する前面層とからなる積層構造を有し、
前記後面層は前記前面層より高い屈折率を有し、
前記画素毎に、前記後面層と前記前面層との境界面のうち当該画素に対向する部分である屈折面が設けられ、
前記各画素の前記屈折面の向きと当該屈折面から前記前面層の表面までの距離とは、前記屈折面にて屈折され前記前面層内を斜行する前記単位平行光線が前記前面層の表面にて前記画素射影区画に入射するように設定され、
前記視野角拡大手段は前記前面層の表面に積層され、前記光学パネルの前記画素射影区画それぞれからの前記単位平行光線の出射方向の相違を補償して、前記画素射影区画それぞれについて前記角度分布を共通にすること、
を特徴とする液晶表示装置。
【請求項4】
請求項1に記載の液晶表示装置において、
前記光学パネルと前記液晶パネル及び前記視野角拡大手段それぞれとの間に空気層を有し、
前記光学パネルは前記空気層より高い屈折率を有し、前記画素毎に、後面と前記空気層との境界面のうち当該画素に対向する部分である第1屈折面と、前面と前記空気層との境界面のうち当該画素に対応する前記画素射影区画に対向する部分である第2屈折面とが設けられ、
前記各画素の前記第1屈折面の向きと当該第1及び第2屈折面の前記光学パネルの法線方向の間隔とは、前記第1屈折面にて屈折され前記光学パネル内を斜行する前記単位平行光線が前記第2屈折面に入射するように設定され、前記第2屈折面の向きは前記光学パネル内を斜行してきた前記単位平行光線を前記法線方向に屈折させて前記空気層へ出射させるように設定されること、
を特徴とする液晶表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−44899(P2013−44899A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182119(P2011−182119)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(506087819)パナソニック液晶ディスプレイ株式会社 (443)
【Fターム(参考)】