説明

混合菌体及び中性化消臭・防虫剤

【課題】家畜舎の糞に撒布するだけで消臭し、又、東日本大震災の田畑・瓦礫の山・市街地の悪臭・塩害による住宅地・田畑にも中性化をすることの出来、経年効果が期待できる、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を提供する。
【解決手段】乳酸菌L1(受領番号:FERM AP−22138)、乳酸菌L2(受領番号:FERM AP−22139)、桿菌B1(受領番号:FERM AP−22136)、桿菌B2(受領番号:FERM AP−22137)及び酵母Y1(受領番号:FERM AP−22140)を混合してなる混合菌体を含有する水溶液を、豚4のエサ箱3へ供給するとともに、豚舎1内に散布又は噴霧する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤の経年効果を持たせる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
東日本大震災では、この問題は、ニュースでも取り上げられている。有機物を含んだ土壌から発生して、一般の消臭剤では不可能に近い、特に化学物質の消臭剤では一次凌ぎで長期間の効果はない。更に多くのバイオを使った消臭・昆虫防御剤があるが、経年効果は無く、その時だけの効果で一時凌ぎである。
【0003】
更に、地震冠水被災地等の、悪臭と、蝿の発生は、環境の悪化に繋がり、重大の問題である、
混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は、バイオを使った消臭・昆虫防御剤すると同時に、海水を被り、アルカリ性の強い地震冠水被害地の環境を、アルカリ性から中性にして、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は長期間その地で繁殖し続けて、来年も、継ぐ年も、経年効果が有る事であります。この経年効果は本発明の、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤しか無い最大の効果です。
【0004】
混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を東日本大震災の悪臭と、蝿の発生に撒布すると、臭いは短期間に消えて、蝿や蚊の幼虫は死滅して除々に少なくなります。更に、東日本大震災知の問題は、被災地の地盤沈下による、下水マンホールからの塩水の混ざった人糞汚泥が路面に溢れ出て、この悪臭と、海産物加工工場が被災して、魚の腐った悪臭が当たり一面に立ち込めています。例えば、他社のバイオ消臭・防虫剤を使ったとしても塩水の混ざったアルカリ性の水の中では生きられません。この様な環境では、アルカリ性の水を中性化する混合菌体及び中性化消臭・防虫剤以外には長期間効果のあるものは無いのです。
【0005】
乳牛を飼育している牛舎で試験しました。牛の糞尿溜まりに、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を撒布しますと、5分程度で臭いは消えます。糞尿掻き集め装置で混合して、ダンプに載せロータリー発酵装置で攪拌しても臭いは殆どありません、牛舎の周りも混合菌体及び中性化消臭・防虫剤10倍希釈液を撒布して、蝿の幼虫は死滅します。近くの水槽に混合菌体及び中性化消臭・防虫剤10倍希釈液を撒布すると蚊の幼虫であるボーフラが死滅します。この様に15日も経過すると昔と違った環境になりました。出来上がった牛糞堆肥を使うと、消臭・防虫効果が有りました。この様に、設備費は全く掛からず、長期間消臭剤を使わないで牛舎の環境は素晴らしい状態を維持できます。
【0006】
発明者は、このような環境問題を解決すべく鋭意研究をすすめ、試行錯誤及び実地試験の結果、本発明を完成するに至ったものである。
【0007】
中性化のメカニズムに関しては、正確に判明していないが、菌が持つバニエバジルス(PAENIBACILLUS)又は、ツベルバジルス(TUBERBACILLUS)の胞子嚢・又は、酵母カンディダ・トロピカリリス(CANDIDA TROPICALLUS)のミトコンデリアにアルカリ性物質、又は、酸性物質を又は、臭気を吸着無害化するためと思われる。
【0008】
アルカリ性物質、又は、酸性物質吸着の度合いは、スターターの下記の2種類の乳酸菌によって決められる。
1)ラクトバジルス・パラカセイJCM8130 100%(LACTBACILLUS,PARACASEIJCM8130 100%)
2)ラクトバジルス・パラカセイJCM8130 100%(LACTBACILLUS,PARACASEIJCM8130 99%)
尚、カンジダトロピカリス(CANDIDA TROPICALLUS)は、虫に対する忌諱物質の発散で防虫効果がある事が推測できる。
【0009】
なお、消臭剤としては、例えば特許文献1のように、2酸化塩素・次亜塩素酸・吉草酸による方法がある
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2001−145693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、家畜舎の糞に撒布するだけで消臭し、又、東日本大震災の田畑・瓦礫の山・市街地の悪臭・塩害による住宅地・田畑にも中性化をすることの出来、経年効果が期待できる、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を提供します。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の目的を達成する本発明の混合菌体は、乳酸菌L1(受領番号:FERM AP−22138)、乳酸菌L2(受領番号:FERM AP−22139)、桿菌B1(受領番号:FERM AP−22136)、桿菌B2(受領番号:FERM AP−22137)及び酵母Y1(受領番号:FERM AP−22140)を混合してなることを特徴とするものである。
【0013】
上記の目的を達成する本発明の中性化消臭・防虫剤は、上記の混合菌体を含有する水溶液からなることを特徴とするものである。
【0014】
更に、家畜の飲み水・餌に消化・消臭生物資材を混入し、肥料効果を高め、糞尿の臭気を押さえ、又、混合菌体及び中性化消臭剤を畜舎の糞に掛けるだけで消臭します。15日間の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤の撒布で畜舎内の環境が変わります。臭いが少なくなり、蝿や、蚊が激減します。
【0015】
更に、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は、東日本大震災の冠水被災地等の、悪臭と、蝿の発生に経年効果が期待できます。
【発明の効果】
【0016】
本発明の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は人間が服用しています。
【0017】
消化が良く、消化器官ないで小腸や大腸で投与後、4時間で増殖開始します。消化管内滞留は約12日間でその後排出され、その間に副作用を起こす事は無く、活動します。
消化管内滞留期間にビタミンB12.B2、B6、K3、ピオチン、葉酸(水溶性ビタミン)、バクテリオシン、アミラーゼ、プロテアーゼリパーゼ、ラクラーゼ等の消化酵素を合成し、消化を助けます。腸内のコレステロールをコレスタノールに変換し吸収阻止し、血中のコレステロール値を低下させます。
【0018】
それにも増して糞尿は臭気が少ないことです。
【0019】
家畜舎内の腐敗菌を撲滅し、発酵菌で充満されると、病原菌を撲滅します。更に、蚊・蝿を寄せ付けません、虫は腐っている所を好み、発酵菌が充満している所を嫌います。更に、糞尿の酸性を中和して、この中和の効果で出来た堆肥も経年消臭効果が得られます。
【0020】
更に、豚舎・鶏舎は臭いが強く、この様な場合には次のようにりようします。
【0021】
夏と冬は違います、冬季は間歇でオン時間を短くして、夏季はオン時間をを長めにして畜舎内に、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤をスプレーします。出た臭いを消すのでなく、臭いの根源を消すと効果が上がります。特に糞尿の排出時は臭気が出ますので連続でスプレーする事が大切です。
【0022】
最大の効果は糞尿をロータリーコンポストで好気性発酵で出来た堆肥を糞に直接撒いて消臭剤として使う事が出来ます。更に、排気には、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤をスプレーした排気フアンで排気をします。混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は臭いを吸着して栄養として増殖します。
【0023】
当初は混合菌体及び中性化消臭・防虫剤が必要ですが、最後は出来た堆肥を糞の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤として使えます。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の中性化消臭・防虫剤を利用した豚舎の構造例を示す一部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明の混合菌体は、本発明の混合菌体に、栄養分(果糖、並びに澱粉と蛋白質)を含む水溶液とを加えて、タンク内で約35℃で加熱しつつ曝気処理(エアレーション)を長時間おこなうことにより得られるものである。曝気処理中においては、糖度が常に所定値となるように、糖分計を監視しながら栄養分を適宜加えるようにする。
【0026】
更に、混合菌体は培養過程で乳酸を生成して酸性になり、必要に応じて水酸化カルシューム等で中和する必要がある。
【0027】
このような処理を長期間行うことで、嫌気性である菌を好気性にすることができる。
【0028】
本発明の混合菌体は、2種類の乳酸菌、2種類の桿菌及び1種類の酵母からなり、それぞれ以下に示す受領番号で、独立行政法人産業技術総合研究所の特許生物寄託センターに、2011年6月27日付で受領されている。
・乳酸菌(Lactobacillus paracasei):FERM AP−22138(以下、乳酸菌L1という。)
・乳酸菌(Lactobacillus paracasei):FERM AP−22139(以下、乳酸菌L2という。)
・桿菌(Paenibacillus cineris):FERM AP−22136(以下、桿菌B1という。)
・桿菌(Tuberibacillus sp.):FERM AP−22137(以下、桿菌B2という。)
・酵母(Candida tropicalis(Castell.) Berkhout):FERM AP−22140(以下、酵母Y1という。)
【0029】
上記のようにして生成した混合菌体は、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤である。
混合菌体及び中性化消臭・防虫剤と、発明者が同日に出願した混合菌体及び水質改良用資材に係る発明とは同一菌であるので出来た発酵堆肥は有機混合菌体及び土壌・水改良用資材となり、砂漠の緑化・塩害地の栽培に使う事が出来る。
【0030】
この有機混合菌体及び水質改良用資材は、更に、砂漠等の有機質の少ない土壌では、有機資材に混合させることが望ましい。土壌中で菌郡が有機資材を養分として増殖するため、土壌改良の効果を促進することができると共に、菌郡が有機資材中の腐敗成分を分解し発酵菌に置き換え臭気を抑えることができる。
【0031】
菌郡が土壌を中性化又は弱酸性化するメカニズムは不明であるが、乳酸菌L1及び乳酸菌L2内の1種類がスターターになり、残り乳酸菌の1種類と有芽胞桿菌B1、B2の2種類と酵母Y1の1種類を使って土壌の中性化をするものと思われる。
【0032】
その様はチーズのスタ-ター菌が酸性のチーズ乳精を菌郡を使って統率管理し中性化する。そしてチーズ乳精を中性に保もたれ、スターター菌の設計通り、菌郡を使ってそれぞれ固有な風味のあるチーズを作る様と似ている。
【0033】
これらの菌郡の液体培養は、タンク内で約35℃で加熱しつつ曝気処理(エアレーション)して液体培養をする必要がある。乳酸は、代謝により乳酸を生成する細菌類の総称で発酵に寄与する。これにより、培養中の腐敗菌の生成を阻害する。即ち、発酵を進め、腐敗を抑制して好気性培養をする。培養の菌の総数が2万個/cc以上に達することを培養条件とする。
【0034】
本発明の中性化消臭・防虫剤を用いた消臭方法を以下に説明する。
【0035】
図1は、代表的な家畜の飼育施設である豚舎1を示す。この豚舎1は、飼育員の通路2の境に沿ってエサ箱3が設けられており、そのエサを食べた豚4の排泄物5は、スノコ状となっている床面6から受け箱7へ落下し、定期的に回収されて堆肥として利用されるようになっている。また、豚舎1内の換気のために、排気ブロアー8が介設されたU字形の排気管9が設けられている。このような豚舎1では、主に豚4や排泄物5から発生する臭気が、排気管9などを通じて外部に流出して近隣住民に迷惑をかけることが多い。
【0036】
そこで、本発明の中性化消臭・防虫剤を貯留した第1タンク10を設置し、配管11aを通じてエサ箱3へ水溶液を供給して豚4に摂取させることで、排泄物5からの臭気を抑えることができる。また、第1タンク10内の水溶液を、別の配管11bを通じて豚舎1内の上方に配置された噴霧器12から噴霧することにより、豚4、排泄物5や施設から発生する臭気を直接的に抑えることができる。
【0037】
更に、本発明の中性化消臭・防虫剤を貯留した第2タンク13を設置し、配管11cを通じて排気管9内に設置された噴射器14から排気15中に上流側から噴射することにより、排気15に含まれる臭気成分を消臭することができる。このとき、U字形の排気管9の底部に設置された集水器16で水溶液を回収して配管11dを通じて第2タンク13に戻すことで、水溶液の再利用を図ることができる。
【実施例】
【0038】
以下に、本発明の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を飲料水で釈して家畜に飲ませると、胃腸の機能が良くなり、食べた飼料は消化が良く、飼料効率は高まる、これにより糞尿の臭気は少なくなる。前にも記載したが、
[家畜に混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を飲ませる]
消化が良く、消化器官ないで小腸や大腸で投与後、4時間で増殖開始します。消化管内滞留は約12日間でその後排出され、その間に副作用を起こす事は無く、活動します。
消化管内滞留期間にビタミンB12.B2、B6、K3、ピオチン、葉酸(水溶性ビタミン)、バクテリオシン、アミラーゼ、プロテアーゼリパーゼ、ラクラーゼ等の消化酵素を合成し、消化を助けます。腸内のコレステロールをコレスタノールに変換し吸収阻止し、血中のコレステロール値を低下させます。
【0039】
[乳酸発酵飼料にする]
更に、飼料中に混合菌体及び中性化消臭・防虫剤で発酵した飼料にすると更に良い。乳酸発酵残渣の飼料組成を表1に示す。
【0040】
【表1】

【0041】
[消臭効果]
因みに、豚糞のアンモニア・メルカプタン・硫化メチルの吸着実験を行った。最初処理前の元臭を測定し、その後、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を撒布し、処理後、測定した結果は次の通です。
【0042】
【表2】

【0043】
本発明の混合菌体は、本発明の混合菌体に、栄養分(果糖、並びに澱粉と蛋白質)を含む水溶液とを加えて、タンク内で約35℃で加熱しつつ曝気処理(エアレーション)を長時間おこなうことにより得られるものである。曝気処理中においては、糖度が常に所定値となるように、糖分計を監視しながら栄養分を適宜加えるようにする。
更に、混合菌体は培養過程で乳酸を生成して酸性になり、必要に応じて水酸化カルシューム等で中和する必要がある。
【0044】
このような処理を長期間行うことで、嫌気性である菌を好気性にすることができる。
【0045】
上記のようにして生成した混合菌体は、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤である。
【0046】
上記の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を土壌に直に散布又は噴霧することにより、土壌の中性化・脱臭・病虫害防除等の土壌改良をおこなう事が出来る。この為には、土壌中・又は用水中に充分の有機質が充分にある事が大切であります。
【0047】
チーズの製造プロセスにあるように乳酸菌2種類が付随した菌郡を使って、チーズの風味・味・外見を決定されると言う。この時、出来た、酸性の乳分の塊を中性にする必要があります。この指示を出すのが、スターターと言う乳酸菌の指示により行うとされています。この指示によって、管理下にある菌郡を使って好みの酸度を持つ、PHに調整します。そして、チーズを作る為の条件を整えます。チーズを作る為の条件とは、病や、虫に対する防御効果であります。
【0048】
この様に、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は土壌を中性化し、病気・害虫に対する防御効果があるのです。
【0049】
この様に混合菌体及び中性化消臭・防虫剤の酸菌2種類が付随した菌郡を使って、土壌の水分を中性化をして、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤で出来た堆肥は、植物生育の為の生育環境を作る。混合菌体及び水質改良用資材としての効果をもたらす事が出来る。
【0050】
本発明の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は、上述したように、酸性又はアルカリ性の土壌を有する耕作地の改良に好適に用いられるが、例えば砂漠化した地帯での植林・緑化作業などにも適用することが可能である。尚、砂漠のアルカリ性地下水・又は海水も中性化して灌漑用水として使えることである。
【0051】
[酸性土壌の改良試験]
酸性土壌を20g採取して50ccの蒸留水を加えて撹拌した後に1時間放置した(比較例1)。また、比較例1に、本発明の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を用いた家畜堆肥を1gを加えてから25℃の恒温器内で8時間放置した(実施例1)。
それぞれのpHを測定した結果を表3に示す。
【0052】
【表3】

【0053】
この結果から、本発明の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を用いた家畜堆肥により、酸性土壌が弱酸性に改良されたことが分かる。
【0054】
[アルカリ性土壌の改良試験]
アルカリ性土壌を20g採取して50ccの蒸留水を加えて撹拌した後に1時間放置した(比較例2)。また、比較例2に、本発明の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を用いた家畜堆肥1gを加えてから25℃の恒温器内で6時間及び15時間放置した(実施例2、3)。
それぞれのpHを測定した結果を表4に示す。
【0055】
【表4】

【0056】
この結果から、本発明の混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を用いた家畜堆肥により、アルカリ性土壌が中性又は弱酸性に改良されたことが分かる。
【0057】
[豚糞の土壌・水改良資材の消臭効果]
混合菌体及び中性化消臭・防虫剤の消臭効果に就いては、豚糞の悪臭に対しての実験をした。
【0058】
豚糞のアンモニア・メルカプタン・硫化メチルの吸着実験を行った。最初処理前の元臭を測定し、その後、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を用いた家畜堆肥を撒布し、処理後、測定した結果は次の通です。
【0059】
【表5】

【0060】
[田圃の海水を潅水した水に対する混合菌体及び水質改良用資材の効果]
東日本大震災の海水の潅水した田畑に、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を用いた家畜堆肥を撒布して稲を植えた、土壌は中性で、塩害の被害は全く見られない。然し。上の水は相変わらずpH8.0以上あた、この冠水量に対して5%程度、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を撒布したところ、この田圃の水もpH6.8になった。
【0061】
この為、アルカリ性の原水(海水)に混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を加えるえることにより中性になることが判明した。
【0062】
[臭いカメムシの駆除]
山間部では温暖化の影響で、カメムシが大量発生して、建築物に侵入して、臭いカメムシに閉口する、屋敷の庭に、10倍に希釈した混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を撒布したところ、徐々に数が少なくなり、2ヵ月後には殆ど見えなくなった。
【0063】
又、この地区ではトウモロコシがカメムシの被害があい、殺虫剤は欠かせません、この様なところにも、希釈、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を撒布で解決できました。
【0064】
この様に、混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は、無農薬の有機農業の運営に効果を齎します。
【0065】
[混合菌体及び水質改良用資材は紋白蝶は飛ばなくなります]
混合菌体及び水質改良用資材が完全に居付いた、畑の上には紋白蝶は飛ばなくなります。この為青虫の発生はなくなります。然し、充分の混合菌体及び水質改良用資材の世界にならないと駄目です。一番の害虫です。こんな時は何度も、何度も、混合菌体及び水質改良用資材を撒布することによって解決できます。
【0066】
[混合菌体及び中性化消臭・防虫剤は家畜舎の消臭と蝿の発生を防御できる]
更に、家畜舎の消臭にも使えます。家畜舎には蝿が多く居ますが、糞の消臭に使うと、徐々に蝿の発生が少なくなります。蝿の殺生。駆除には直接効果はありませんが、幼虫には効果があるようです。牛舎の牛糞の消臭に使って見ましたが、毎日使用して15日から20頃になると蝿の発生が少なくなりました。
【0067】
[混合菌体及び中性化消臭・防虫剤はペットの小便の臭いも長期間消せます]
庭に繋いである犬の小便が腐り、辺り一面悪臭を発します。混合菌体及び中性化消臭・防虫剤を撒布した所2−3時間で悪臭が消えました、そしてその後長期間今までのような悪臭は感じられません、この場所では犬の小便が、10倍に希釈した混合菌体及び中性化消臭・防虫剤の菌の栄養となり、長期間効果が持続出来ます。
【符号の説明】
【0068】
1 豚舎
2 通路
3 エサ箱
4 豚
5 排泄物
6 床面
7 受け箱
8 排気ブロアー
9 排気管
10 第1タンク
11a、11b、11c、11d 配管
12 噴霧器
13 第2タンク
14 噴射器
15 排気
16 集水器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
乳酸菌L1(受領番号:FERM AP−22138)、乳酸菌L2(受領番号:FERM AP−22139)、桿菌B1(受領番号:FERM AP−22136)、桿菌B2(受領番号:FERM AP−22137)及び酵母Y1(受領番号:FERM AP−22140)を混合してなる混合菌体。
【請求項2】
請求項1に記載の混合菌体を含有する水溶液からなる、中性化消臭・防虫剤。
【請求項3】
前記請求項1に記載の混合菌体及び請求項2に記載の中性化消臭・防虫剤の希釈水を家畜に与える事により飼料効果を高め、更に糞尿の減臭化を図る方法。
【請求項4】
前記請求項1に記載の混合菌体及び請求項2に記載の中性化消臭・防虫剤で家畜をサイレージ発酵させ乳酸飼料として与え、飼料効果を高める方法。
【請求項5】
前記請求項1に記載の混合菌体及び請求項2に記載の中性化消臭・防虫剤を糞尿に直接撒布し、脱臭をする方法。
【請求項6】
前記請求項2に記載の中性化消臭・防虫剤、請求項3に記載の方法又は請求項4に記載の方法で処理された畜舎内の排気に、前記水溶液を散布し、消臭する消臭排気装置。
【請求項7】
前記請求項2に記載の中性化消臭・防虫剤、請求項3に記載の方法、請求項4に記載の方法又は請求項5に記載の方法で出来た処理糞尿を、ロータリー発酵装置で好気性発酵し、有機物を含む有機農業用土壌中性化生物資材の製造法。
【請求項8】
前記請求項1に記載の混合菌体又は請求項2に記載の中性化消臭・防虫剤をペットの糞尿・便所等スポット的に散布し臭いを消す消臭剤。
【請求項9】
前記請求項1に記載の混合菌体又は請求項2に記載の中性化消臭・防虫剤をスポンジ・木材・ゼオライト・軽石・炭に含侵させた
水路・池・溜め池・水槽の中に固定し、空気を噴霧する、消臭浄化装置。
【請求項10】
前記請求項1に記載の混合菌体又は請求項2に記載の中性化消臭・防虫剤を工場・倉庫の部屋の排気にスプレー消臭する消臭浄化装置。

【図1】
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【公開番号】特開2013−17450(P2013−17450A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155241(P2011−155241)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(000129482)株式会社クラウド (8)
【Fターム(参考)】