説明

清掃体、回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機及び空気調和機

【課題】ロータへの組み込みが容易で、しかも塵埃除去性能に優れた清掃体を提供する。
【解決手段】略筒状に形成された基部2と、前記基部2の外方に突出するように形成され被掃除面の塵埃を除去するブラシ状の清掃部材3から構成され、前記清掃部材3の周辺部に形成された空間部4又は/及び前記清掃部材3に囲まれて形成された空間部4を有するもので、機器(図示せず)に回転自在に設けられるロータ(図示せず)などに清掃体1の略筒状の基部2を被せるだけで、被掃除面から塵埃を除去する回転清掃体(図示せず)を簡単に組み立てることができる。また、空間部4により、ブラシ状の清掃部材3で被掃除面の凹部から効率よく掻き出された塵埃の逃げ場が確保されると共に、清掃部材3のしなり性が向上するので、塵埃掻き上げ性能、塵埃除去性能が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被掃除面の清掃や洗浄に用いられる清掃体と、その清掃体を用いた回転清掃体と、その回転清掃体を用いた掃除機用吸込具、電気掃除機及び空気調和機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のこの種の清掃体は、短冊形状の基部と、多数の繊維から構成されると共に前記基部に固着されたブラシ状の清掃部材で構成され、掃除機用床ノズルなどに回転自在に取着されるロータの外周長手方向に設けられた複数の取付溝のそれぞれに、一方から挿入するようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
又、短冊上の起毛布からなり、それをロータに円筒状に巻きつけたり、同じく短冊状の起毛布からなり、それを、ロータに螺旋状に巻きつけて使用するようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
しかしながら、上記特許文献1、2に開示された従来の清掃体の構成では、清掃体の基部を、一本ずつ、ロータに複数設けた取付溝に一本ずつ挿入したり、短冊状の起毛布を筒状に、或いは螺旋状に、ロータに巻き付けなければならず、清掃体を使用する回転清掃体の組み立てに多くの工数を要し、コストアップの要因となっていた。
【0005】
そこで、収縮性に優れた糸で筒編みして形成された基部に、パイル糸を全面に編みこんで清掃体を形成し、それを、回転清掃体に用いるときは、その清掃体を金属管などからなるロータに被せ、清掃体に冷水や熱湯をかけて、それを収縮させて固定するようにして、清掃体のロータへの取付けを容易にしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
又、筒状部と、その筒状部の外周に配される1条以上のブレード部を、ゴムやプラスチック等の材料で押出成形で一体に形成し、それを、回転清掃体に用いるときは、その筒状部をロータに外嵌させるだけで、回転清掃体の組み立てが完了するようにしたものも提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【0007】
更には、清掃体を、可撓性を有するゴムやプラスチック等の材料からなると共に円柱部の外方に複数のブレード部を配置して構成し、その清掃体の円柱部の中央に、軸体をインサート成形して、回転清掃体を形成するようにしたものもある(例えば、特許文献5参照)。
【特許文献1】特開2004−261539号公報
【特許文献2】特開平7−303587号公報
【特許文献3】特許第2649097号公報
【特許文献4】特許第3524662号公報
【特許文献5】特許第3764527号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上記特許文献3に記載された従来の清掃体の構成では、清掃体のロータへの取付けは確かに容易になるが、基部の表面全体に、パイル糸が編みこんであるため、例えば、その清掃体を組み込んだ回転清掃体を回転させながら、床面などの被掃除面を清掃しようとすると、編みこまれたパイル糸が連続的に被掃除面に接触して、被掃除面をパイル糸で撫でるような作用が働くため、細かい凹部に入り込んだ細塵の除去が効果的に行われず、また、基部の表面全体に編みこまれたパイル糸により、被掃除面から離脱した塵埃の逃げ場がないため、塵埃除去性能が非常に悪かった。
【0009】
また、上記特許文献4や5に開示された従来の清掃体も、ロータへの取付は容易であるが、ゴムやプラスチック等の材料で、筒状部と一体に形成されたブレード部或いは、円柱部に一体に形成されたブレード部は、文字通りブレード状に形成されているので、これを回転清掃体に用いて、床面などの被掃除面を清掃しようとすると、被掃除面をブレード部で撫でるような作用が働き、やはり細かい凹部に入り込んだ細塵の除去が効果的に行われないといった課題があった。
【0010】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、ロータへの組み込みが容易で、しかも塵埃除去性能に優れた清掃体、回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機及び空気調和機を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記従来の課題を解決するために、本発明の清掃体は、略筒状に形成された基部と、前記基部の外方に突出するように形成され被掃除面の塵埃を除去するブラシ状の清掃部材から構成され、前記清掃部材の周辺部に形成された空間部又は/及び前記清掃部材に囲まれて形成された空間部を有するもので、機器に回転自在に設けられるロータなどに清掃体の略筒状の基部を被せるだけで、被掃除面から塵埃を除去する回転清掃体を簡単に組み立てることができる。また、清掃部材がブラシ状なので、被掃除面の凹部に入り込んだ塵埃も確実に掻き出される。さらに、清掃部材の周辺部に形成された空間部や清掃部材で囲まれた空間部により、清掃部材で被掃除面から掻き出された塵埃の逃げ場が確保されると共に、清掃部材のしなり性が向上するので、塵埃掻き上げ性能、塵埃除去性能が向上する。
【発明の効果】
【0012】
本発明の清掃体は、ロータへの組み込みが容易で、しかも塵埃除去性能に優れたものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
第1の発明は、略筒状に形成された基部と、前記基部の外方に突出するように形成され被掃除面の塵埃を除去するブラシ状の清掃部材から構成され、前記清掃部材の周辺部に形成された空間部又は/及び前記清掃部材に囲まれて形成された空間部を有するもので、機器に回転自在に設けられるロータなどに清掃体の略筒状の基部を被せるだけで、被掃除面から塵埃を除去する回転清掃体を簡単に組み立てることができる。また、清掃部材がブラシ状なので、被掃除面の凹部に入り込んだ塵埃も確実に掻き出される。さらに、清掃部材の周辺部に形成された空間部や清掃部材で囲まれた空間部により、清掃部材で被掃除面から掻き出された塵埃の逃げ場が確保されると共に、清掃部材のしなり性が向上するので、塵埃掻き上げ性能、塵埃除去性能が向上する。
【0014】
第2の発明は、略筒状に形成された基部と、被掃除面の塵埃を除去するブラシ状の清掃部材から形成され、前記清掃部材が前記基部の外方に突出するように且つ帯状に配されたもので、機器に回転自在に設けられるロータなどに清掃体の略筒状の基部を被せるだけで、被掃除面から塵埃を除去する回転清掃体を簡単に組み立てることができる。また、清掃部材がブラシ状なので、被掃除面の凹部に入り込んだ塵埃も確実に掻き出される。さらに、清掃部材が前記基部の外方に突出するように且つ帯状に配されているので、清掃部材の周辺に空間部が形成され、清掃部材で被掃除面から掻き出された塵埃の逃げ場が確保されると共に、清掃部材のしなり性が向上するので、塵埃掻き上げ性能、塵埃除去性能が向上する。
【0015】
第3の発明は、特に、第1又は第2の発明の基部の長手方向に、少なくとも1条の清掃部材を、略直線状に配したもので、清掃部材の基部への取付或いは形成が容易になるので、清掃体を安価に形成することが出来る。
【0016】
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか一つの発明の基部の長手方向に、少なくとも1条の清掃部材を、螺旋状に配したもので、螺旋状にすることで、清掃部材で掻き上げた塵埃や、汚れを清掃体の一端側に寄せることができるので、前記清掃体を搭載した機器内での塵埃や汚れの処理を容易にすることが出来る。又、清掃部材を2条対称に設け一端から他端にかけて180度以上、或いは、4条設け、それぞれ90度以上の角度で捩るようにすれば、清掃部材が被掃除面に連続的に接触するので、振動が少なく、掃除の際の騒音が低くなり、快適に清掃を行うことができる。
【0017】
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか一つの発明の基部に、外方への突出代の異なる清掃部材を複数配したもので、突出代の大きい清掃部材で、被掃除面の凹部に入り込んだ塵埃を掻き出し、突出代の小さい清掃部材で、被掃除面の表面を磨くことができるので、塵埃の除去性能の向上と共に、被掃除面の磨き性能を向上させることができる。
【0018】
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか一つの発明の基部に、硬さ又は撓み性が異なる清掃部材を交互に複数配したもので、硬い清掃部材又は撓み性の少ない清掃部材で、被掃除面の凹部に入り込んだ塵埃を掻き出し、柔らかい清掃部材或いは撓み性の良い清掃部材で、被掃除面の表面を磨くことができるので、塵埃の除去性能の向上と共に、被掃除面の磨き性能を向上させることができる。
【0019】
第7の発明は、特に、第1、2、4〜6のいずれか一つの発明の清掃部材を、その略中央部が両端部より反回転方向側に先行するように略V字状に配したもので、掃除機用吸込具に使用される回転清掃体に本発明の清掃体を用いると、被掃除面から掻き出した塵埃を、電気掃除機による吸引力が強く作用する回転清掃体の中央部に寄せることができ、塵埃の除去性能を向上させることができる。
【0020】
第8の発明は、特に、第1〜7のいずれか一つの発明の清掃部材の隣に、ブレード状の第2の清掃部材を配したもので、ブラシ状の清掃部材で被掃除面から掻き出された塵埃が、ブレード状の第2の清掃部材で送り出されるので、例えば、この清掃体を、掃除機用吸込具に搭載される回転清掃体に用いた場合は、被掃除面から除去された塵埃を、掃除機用吸込具に接続された電気掃除機で確実に吸引することができる。
【0021】
第9の発明は、特に、第1〜8のいずれか一つの発明の清掃部材として、波毛を用いたもので、清掃部材の弾性力が高められるので、清掃体の被掃除面への追従性が向上し、塵埃の除去性能がより向上する。
【0022】
第10の発明は、特に、第1〜9のいずれか一つの発明の基部の素材は、所定の温度で、熱収縮するもので、機器に回転自在に取着されるロータに清掃体を取り付ける際、ロータに清掃体の基部を被せた後、それを、熱湯に浸漬、或いは熱湯を掛けたり、或いは、熱風を吹き付けるだけで、基部を、ロータに確実に固定することができるもので、接着剤などを使用する必要が無いので、製造、組み立て時の環境の良化が図れる。
【0023】
第11の発明は、特に、第1〜10のいずれか一つの発明の清掃体において、基材表面に清掃部材を形成した平板状部材を筒状にし、その側面同士を密着、又は重ね合わせて、接着、溶着、縫合等で接合して基部を形成するもので、基部を筒状に加工するのが容易になるので、清掃体を安価に構成することができる。
【0024】
第12の発明は、特に、第1〜10のいずれか一つの発明の清掃体において、基材表面に清掃部材を形成した一定巾を有する帯状部材を、一定の内径寸法を保ちながら螺旋状に巻回し、隣り合う前記帯状部材の側面同士を密着、又は重ね合わせて接着、溶着、縫合等で接合して略筒状の基部を形成するもので、基部を筒状に加工するのが容易になるので、清掃体を安価に構成することができる。
【0025】
第13の発明は、機器に回転自在に取着される略棒状のロータに、請求項1〜12のいずれか1項に記載の清掃体を被せて構成したもので、塵埃除去性能及び組み立て性に優れた回転清掃体を安価に提供することができる。
【0026】
第14の発明は、特に、第13の発明のロータの外周面に、清掃体の基部を密接させながら外挿するもので、ロータに対して回り止めにもなり、接着剤などの補助材料を使用すること無く、ロータに清掃体を外挿するだけで組み立てを完了させることが出来る。
【0027】
第15の発明は、特に、第13又は第14の発明のロータは中空状の金属パイプより構成したもので、軽量化が図れると共に、基部と清掃部材を熱溶着する際、ロータの内側より加熱あるいは冷却することが出来るので、材料の溶解、固化がすばやく行われる。また金属材のため接着剤の固化の際、熱伝導が樹脂等より早く、さらに温度管理も確実に出来、作業効率が向上する。
【0028】
第16の発明は、特に、第13〜15のいずれか一つの発明のロータの表面を、凹凸形状としたもので、ロータへの清掃体の基部の固定や位置決めが容易になるので、回転清掃体の組み立てが容易になると共に、回転清掃体の信頼性の向上が図れる。
【0029】
第17の発明は、特に、第13〜16のいずれか一つの発明のロータの断面を多角形状としたもので、ロータの剛性が向上すると共に、ロータへの清掃体の基部の固定や位置決めが容易になるので、組み立てが容易になると共に、回転清掃体の信頼性の向上が図れる。
【0030】
第18の発明は、請求項13〜17のいずれか1項に記載の回転清掃体を回転自在に備えたもので、塵埃除去性能に優れた掃除機用吸込具を提供できる。
【0031】
第19の発明は、請求項18に記載の掃除機用吸込具を備えたもので、塵埃除去性能に優れた電気掃除機を提供できる。
【0032】
第20の発明は、室内熱交換器と、前記室内熱交換器の上流側に配され、前記室内熱交換器を通過する空気に含まれる塵埃を捕捉するエアーフィルタと、請求項13〜17のいずれか1項に記載の回転清掃体とを備え、前記回転清掃体で、前記エアーフィルタに付着した塵埃を除去するもので、エアーフィルタのメンテナンスが容易で、しかも空調性能に優れた空気調和機を提供できる。
【0033】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施例によって本発明が限定されるものではない。
(実施例1)
【0034】
図1(a)は、本発明の第1の実施例における清掃体の斜視図、図2は、同清掃体をロータに外挿する様子を示す図である。
【0035】
図1において、本実施例における清掃体1は、略筒状に形成された基部2と、前記基部2の外方に突出するように形成され被掃除面の塵埃を除去するブラシ状の清掃部材3から構成され、前記清掃部材3の周辺部には空間部4が形成されている。本実施例では、基部2は、伸縮性に優れた繊維で筒編みして形成されている。清掃部材3は、外径が0.1mm程度の密集した繊維や、外径が0.5mm以上の樹脂などから形成された多数の細棒などでブラシ状に構成されると共に、基部2に、植え込んだり、熱溶着や接着剤などで固定するようにしている。又、起毛布や不織布を短冊状に切ったものを束ねて、清掃部材3を形成しても良い。
【0036】
又、基部2の形成に当たり、伸縮性に優れた繊維を用いる代わりに、一般の繊維を用いて、伸縮性に富むような編み方で筒編みしても良い。更には、筒編みの代りに、伸縮性に富んだ材料を用いて、網目状に、かつ筒状に成形して基部2を形成しても良い。
【0037】
又、基部2を、起毛布で筒状に形成したり、図1(b)に示すように、筒状の網体2cに起毛布2dを縫い付けたり、接着して形成しても良い。
【0038】
本実施例における清掃体1は、以上のように構成されているので、掃除機用吸込具や、空気調和機のエアーフイルター清掃装置などに回転自在に取り付けられ、被掃除面から塵埃を除去する回転清掃体(図示せず)のロータ5などに取り付けるときは、図2に示すように、そのロータ5に、清掃体1の略筒状の基部2を被せるだけで、回転清掃体を簡単に組み立てることができるので、回転清掃体を安価に形成することが出来る。
【0039】
さらに、清掃部材3の周辺部に形成された空間部4により、清掃部材3で被掃除面から掻き出された塵埃の逃げ場が確保されると共に、清掃部材3のしなり性が向上するので、塵埃掻き上げ性能、塵埃除去性能が向上する。
【0040】
なお、空間部4は、特に、図示しないが、清掃部材3で囲むようにして形成しても、同様の効果が得られることは言うまでも無い。
【0041】
なお、ロータ5と基部2の固定は、接着剤、熱溶着、超音波溶着といった一般的な固定方法で可能である。
【0042】
さらに、基部2を、所定の温度で、熱収縮する素材で形成するようにすれば、ロータ5に清掃体1の基部2を被せた後、それを、熱湯に浸漬、或いは熱湯を掛けたり、或いは、熱風を吹き付けるだけで、基部2が収縮し、ロータ5に確実に固定することができ、接着剤などを使用する必要が無いので、製造、組み立て時の環境の良化が図れる。
【0043】
又、基部2を、図3(a)に示すように、不織布などの基材2aに清掃部材3を植毛するなどして形成した平板状部材2bを筒状にし、図3(b)に示すように、平板状部材2bの両端面を接着剤や、熱溶着で接合させたり、或いは、図3(c)に示すように、平板状部材2bの両端面を付き合せて縫製或いは複数の止め具2eで綴じたり、或いは、図3(d)に示すように、平板状部材2bの両端面を重ね合わせて、接着、熱溶着、縫合等で形成するようにすれば、基部2を筒状に加工するのが容易になり、清掃体1を安価に構成することができる。
【0044】
又、ロータ5に基部2を外挿する際に、ロータ5の外周面に清掃体1の基部2の内壁が密接するように、基部2の内径寸法を設定しておけば、ロータ5に基部2を外挿した後は、ロータ5に対して回り止めになり、接着剤などの補助材料を使用する必要も無く、ロータ3に基部2を外挿するだけで、回転清掃体の組み立てを完了させることが出来る。
【0045】
なお、上記実施例では、基部2の外周の4箇所に、均一に清掃部材3を配置したが、本発明は、それに限定するものでは無く、1箇所だけに、或いは2、3箇所だけに、或いは5箇所以上に配置しても良い。
(実施例2)
【0046】
図4は、本発明の第2の実施例における清掃体の部分斜視図である。なお、上記第1の実施例における清掃体と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0047】
本実施例における清掃体7は、図4に示すように、略筒状に形成された基部2に、ブラシ状の清掃部材3を前記基部2の外方に突出するように、帯状に且つ直線状に配したものである。
【0048】
本実施例における清掃体7は、以上のように、清掃部材3が基部2の外方に突出するように且つ帯状に配されているので、清掃部材3の周辺に空間部4が形成され、清掃部材3で被掃除面から掻き出された塵埃の逃げ場が確保されると共に、清掃部材3のしなり性が向上するので、塵埃掻き上げ性能、塵埃除去性能が向上する。
【0049】
又、清掃部材3を直線状に配することにより、清掃部材3の基部2への取付或いは形成が容易になるので、清掃体7を安価に形成することが出来る。
【0050】
又、図5に示すように、基部2の長手方向に、清掃部材3を螺旋状に配すれば、清掃部材で掻き上げた塵埃や、汚れを清掃体の一端側に寄せることができるので、前記清掃体を搭載した機器内での塵埃や汚れの処理を容易にすることが出来る。又、清掃部材を2条対称に設け一端から他端にかけて180度以上、或いは、4条設け、それぞれ90度以上の角度で捩るようにすれば、清掃部材3が被掃除面(図示せず)に連続的に接触するので、振動が少なく、掃除の際の騒音が低くなり、快適に清掃を行うことができる。
【0051】
なお、本実施例では、基部2に清掃体3を4条設けた例を図示したが、本発明は、この条数に限定されるものではなく、1条だけであっても、或いは、5条以上であっても良い。
(実施例3)
【0052】
図6は、本発明の第3の実施例における清掃体の側面図である。なお、上記実施例における清掃体と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0053】
本実施例における清掃体10は、図6に示すように、基部2の周方向に、外方への突出代の異なる清掃部材3a、3bを交互に複数配したもので、これにより突出代の大きい清掃部材3aで、被掃除面の凹部に入り込んだ塵埃を掻き出し、突出代の小さい清掃部材3bで、被掃除面の表面を磨くことができるので、塵埃の除去性能の向上と共に、被掃除面の磨き性能を向上させることができる。
【0054】
なお、上記実施例では、基部2の周方向に、外方への突出代の異なる清掃部材3a、3bを交互に複数配したが、基部2の長手方向に沿って、外方への突出代の異なる清掃部材3a、3bを交互に複数配してもよい。あるいは、突出代の異なる複数の清掃部材3a、3bをランダムに配してもよい。
(実施例4)
【0055】
図7は、本発明の第4の実施例における清掃体の側面図である。なお、上記実施例における清掃体と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0056】
本実施例における清掃体12は、図7に示すように、基部2の周方向に、硬さ又は撓み性が異なる清掃部材3c、3dを交互に複数配したもので、これにより、硬い又は撓み性の少ない清掃部材3cで、被掃除面の凹部に入り込んだ塵埃を掻き出し、柔らかい或いは撓み性の良い清掃部材3dで、被掃除面の表面を磨くことができるので、塵埃の除去性能の向上と共に、被掃除面の磨き性能を向上させることができる。
【0057】
なお、上記実施例では、基部2の周方向に、硬さ又は撓み性が異なる清掃部材3a、3bを交互に複数配したが、基部2の長手方向に沿って、硬さ又は撓み性が異なる清掃部材3a、3bを交互に複数配してもよい。あるいは、硬さ又は撓み性が異なる複数の清掃部材3a、3bをランダムに配してもよい。
(実施例5)
【0058】
図8は、本発明の第5の実施例における清掃体の平面図である。なお、上記実施例における清掃体と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0059】
本実施例における清掃体14は、図8に示すように、基部2に、清掃部材3を、その略中央部が両端部より、半回転方向側に先行するように略V字状に配したもので、この清掃体14を、掃除機用吸込具に使用される回転清掃体に採用すれば、清掃部材3で被掃除面から掻き出した塵埃を、電気掃除機による吸引力が最も強く作用する回転清掃体の中央部に寄せることができるので、塵埃の除去性能を向上させることができる。
【0060】
なお、空気調和機において、横長のエアーフイルターの形状に対応した長い回転清掃体を使用する場合、前記回転清掃体の両端部から吸引することになるが、その回転清掃体用の清掃体の清掃部材の略中央部を、両端部より回転方向側に先行するように略V字状に配すれば、ごみは、吸引力が及びにくい中央部から両端部へ移送されるので、両端部でのごみの吸引が効果的に行われることになる。
(実施例6)
【0061】
図9は、本発明の第6の実施例における清掃体の側面図である。なお、上記実施例における清掃体と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0062】
本実施例における清掃体16は、図9に示すように、清掃部材3の隣に、ブレード状の第2の清掃部材17を配したものである。本実施例における第2の清掃部材17は、ゴムや樹脂で押し出し成形で形成されたものであるが、同じような材料からなるシート材を打ち抜いて形成しても良い。なお、基材2への第2の清掃部材17の固着方法としては、接着、熱溶着、超音波溶着或いは、金型を用いて基部2に一体的に成形しても良い。
【0063】
本実施例における清掃体16は、以上のように構成されているので、ブラシ状の清掃部材3で被掃除面から掻き出された塵埃が、ブレード状の第2の清掃部材17で送り出されるので、例えば、この清掃体16を、掃除機用吸込具に搭載される回転清掃体に用いた場合は、被掃除面から除去された塵埃を、掃除機用吸込具に接続された電気掃除機で確実に吸引することができる。
【0064】
また、清掃部材3の隣にブレード状の第2の清掃部材17を配することにより、糸くず、髪の毛などが清掃体16に絡みついた場合に、それらによる巻き締まりを防止できる効果もある。
【0065】
上記第1〜6の実施例では、清掃部材3として、外方にまっすぐ伸びたブラシ状部材(多数の繊維、細棒など)を用いたが、図10に示すように、波毛を用いても良い。波毛とは、波形形状を有する毛材であって、クリンプ毛、捲縮毛、ウェーブ毛と呼ばれることもある。
【0066】
以上のように、、波毛を用いることにより、清掃部材3の弾性力が高められ、清掃体16(1、7、10、12、14)の被掃除面への追従性が向上し、塵埃の除去性能がより向上するものである。
(実施例7)
【0067】
図11は、本発明の第7の実施例における清掃体の製造時の様子を示す斜視図である。なお、上記実施例における清掃体と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0068】
本実施例における清掃体18は、図11に示すように、基材表面に清掃部材3を形成した一定巾を有する帯状部材19を、一定の内径寸法を保ちながら螺旋状に巻回し、隣り合う帯状部材19の側面同士を密着、又は重ね合わせて接着、溶着、縫合等で接合して、略筒状の基部2と共に清掃体18を完成させるものである。なお、一定の内径寸法を保つ方法としては、同図に示すように、基部2の内径寸法に略等しい外径寸法を有する丸棒などの治具20を用いるとよい。
【0069】
上記方法によれば、基部2を筒状に加工するのが容易になるので、清掃体18を安価に構成することができる。
(実施例8)
【0070】
図12(a)は、本発明の第8の実施例における回転清掃体の断面図、(b)は、同回転清掃体の端板Aの斜視図、(c)は、同回転清掃体のロータの端部の斜視図である。
【0071】
図12において、本実施例における回転清掃体25は、アルミニュームなどの金属製で中空状のパイプや、筒状で樹脂材料で形成されたロータ26と、前記ロータ26に外挿される清掃体27と、ロータ26の一端に嵌合固着されると共に、掃除機用吸込具(図示せず)などの機器に回転自在に取着される端板A28と、ロータ26の他端に嵌合固着され、機器に回転自在に取着される端板B29とで構成されている。端板B29の外周には、図に示すように、機器に内蔵された電動機などの駆動手段(図示せず)で駆動されるタイミングベルト(図示せず)を張架するためのギア29aが形成されている。
【0072】
又、ロータ26の外周面の長手方向には、図12(c)に示すように、複数の凸部26aと凹部26bが形成されている。なお、本実施例における清掃体27は、上記第1乃至7の実施例で述べた清掃体1、7、10、12、14、16、18のいずれかを使用している。又、ロータ26への清掃体27の固着方法については、上記第1の実施例に述べた方法と同じなので、ここでは、説明を省略する。
【0073】
本実施例において、特に、ロータ26を中空状の金属パイプで形成すれば、軽量化が図れると共に、清掃体27の基部2と清掃部材3を熱溶着する際、ロータ26の内側より加熱あるいは冷却することが出来るので、材料の溶解、固化がすばやく行われ、組み立て工数の削減が図れる。また、ロータ26が金属材のため接着剤の固化の際、熱伝導が樹脂等より早く、さらに温度管理も確実に出来、作業効率が向上する。
【0074】
又、ロータ26を、中空状の樹脂パイプで形成すれば、一層の軽量化が図れることは、いうまでも無い。
【0075】
又、本実施例では、ロータ26の表面に複数の凸部26a、凹部26bを形成しているので、清掃体27をロータ26に外挿したときに、ロータ26の凸部26aが清掃体27の基部2に食い込むので、清掃体27の基部2のロータ26への固定や位置決めが容易になり、回転清掃体25の組み立てが容易になると共に、回転清掃体25の信頼性の向上が図れる。
【0076】
又、図12(d)に示すように、ロータ26の表面に複数の凸部26a、凹部26bを長手方向に形成する代わりに、ロータ26の表面にローレット加工を施して、微細な凹凸26cを形成するようにしても良い。この構成によれば、上記同様に、凹凸26cの凸が、清掃体27の基部2に食い込んで位置決めすると共に、基部2の固定に接着剤を用いた場合は、余分な接着剤が、凹凸26cの凹部に溜まり、外部に流出することが無く、回転清掃体25の組み立て、仕上げが容易になるものである。
【0077】
また、図12(e)に示すように、ロータ26の断面を多角形状にすれば、ロータ26の剛性が向上すると共に、ロータ26への清掃体27の基部2の固定や位置決めが容易になるので、組み立てが容易になると共に、回転清掃体25の信頼性の向上が図れる。
(実施例9)
【0078】
図13は、本発明の第9の実施例における回転清掃体の両端部の断面図である。なお、上記第8の実施例における回転清掃体と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0079】
本実施例における回転清掃体32は、アルミニュームなどの金属製で中空状のパイプや、筒状で樹脂材料で形成されたロータ33と、前記ロータ33に外挿される清掃体27と、ロータ33の一方の端部に嵌合固着されると共に機器に回転自在に取着される端板A34と、ロータ33の他端に嵌合固着され、機器に回転自在に取着される端板B35とで構成され、端板B35の外周には、タイミングベルトを張架するためのギア35aが形成されている。
【0080】
ロータ33の両端部には、それぞれ端部に向かって外径が小さくなるテーパ部33aが形成されている。
【0081】
又、端板A、B34、35のそれぞれには、ロータ33の内壁に圧入気味に嵌合すると共に接着剤などでロータ33に固着される嵌合壁34aと、ロータ33に外挿された清掃体27の端部を押さえ込むための押さえ壁34bがそれぞれ、一体に且つ円環状に形成されている。又、押さえ壁34bの内壁には、外方に向かって内径が大きくなるテーパ部34cが形成されている。
【0082】
以上のように、本実施例における回転清掃体32によれば、ロータ33の端部にテーパ部33aを設けたので、ロータ33への清掃体27の外挿が容易になる。
【0083】
又、端板A、B34、35のそれぞれに設けた嵌合壁34aにより、端板A、B34、35をロータ33に精度良く、且つ確実に固定できると共に、押さえ壁34bにより、清掃体27の端部が押さえられるので、回転清掃体32の回転中に、清掃体27の端部がめくれたりすることが無い。又、押さえ壁34bに設けたテーパ部34cにより、清掃体27が外挿されたロータ33に端板A、B34、35を嵌合させるときに、押さえ壁34bの端部で、清掃体27の端部がめくれたりすることが無く、組み立てが容易になる。
(実施例10)
【0084】
図14は、本発明の第10の実施例における掃除機用吸込具の斜視図と、裏面図である。なお、上記第8、9の実施例における回転清掃体と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0085】
図14において、本実施例における掃除機用吸込具39の本体39a内には、回転清掃体25(又は32)と、電動機40と、電動機40の回転軸(図示せず)と回転清掃体25(又は32)の端板B29(又は35)のギア29a(又は35a)間に張架されるタイミングベルト41が配され、本体39aの後方中央部には、上下、左右回動自在で、電気掃除機(図示せず)に接続された延長管(図示せず)に着脱自在に接続される接続管42が設けられ、本体39aの底面39bの前後に、一対ずつ走行用の車輪43が設けられ、同底面39bの前部には、回転清掃体25(又は32)の清掃体27が臨むと共に、塵埃を吸引する吸引口44が形成されている。
【0086】
以上のように構成された本実施例における掃除機用吸込具39の動作は、以下の通りである。
【0087】
掃除機用吸込具39を、接続管42を介して、電気掃除機の延長管に接続し、同電気掃除機を運転しながら、掃除機用吸込具39を床面上で移動させると、床面上の塵埃が、回転清掃体25(又は32)の清掃体27で掻き取られ、空気と共に、吸引口44から吸引され、接続管42、延長管、ホース(図示せず)を通って、電気掃除機の集塵部(図示せず)で捕捉される。
【0088】
以上のように、本実施例における掃除機用吸込具39は、安価で、組み立て性、塵埃除去性能に優れた回転清掃体25(又は32)を搭載しているので、安価で、塵埃除去性能に優れたもので、この掃除機用吸込具39を、電気掃除機に接続すれば、同じく塵埃除去性能に優れた電気掃除機を提供することが出来る。
(実施例11)
【0089】
図15は、本発明の第11の実施例における空気調和機の要部斜視図及び部分断面図である。なお、上記実施例と同一部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0090】
図15において、本実施例における空気調和機は、室内熱交換器(図示せず)と、同室内熱交換器の上流側に配され、前記室内熱交換器を通過する空気に含まれる塵埃を捕捉すると共に、枠体47aと枠体47aに一体に張り付けられたネットフィルタ47bから構成されたエアーフィルタ47と、図示しない駆動手段Aで、エアーフィルタ47の上流側表面に沿って移動可能に設けられた塵埃除去装置48と、可撓性に優れたダクト49を介して塵埃除去装置48に接続された吸引装置50を備えている。
【0091】
塵埃除去装置48は、図示しない駆動手段Bで回転駆動される回転清掃体25(又は、32)を内蔵すると共に、エアーフィルタ47と対向する面には、回転清掃体25(又は、32)の清掃体27が臨むと共に吸引装置50と連通する開口部48aが設けられている。なお、エアーフィルタ47と回転清掃体25(又は、32)の位置関係は、図15(b)に示すように、開口部48aを通して、回転清掃体25(又は、32)の清掃体27がエアーフィルタ47の上流側表面に摺接できるようになっている。
【0092】
以上のように構成された本実施例における空気調和機の動作は、以下の通りである。
エアーフィルタ47に付着した塵埃を除去するときは、吸引装置50を運転しながら、駆動手段A及び駆動手段Bを駆動すると、塵埃除去装置48が、エアーフィルタ47の一端、図15に示す例では左端、から他端(右端)に向かって移動開始すると同時に、回転清掃体25(又は、32)が回転し、清掃体27が、エアーフィルタ47の表面に付着した塵埃を掻き取り、その掻き取られた塵埃は、開口部48aから吸引され、ダクト49を経て吸引装置50に送られ、外部に排出されるようになっている。
【0093】
以上のように、本実施例における空気調和機は、安価で、組み立て性、塵埃除去性能に優れた回転清掃体25(又は32)を搭載しているので、エアーフィルタ47のメンテナンスが容易で、しかも、エアーフィルタ47の塵埃除去性能、及び空調性能に優れた空気調和機を提供することが出来る。
【産業上の利用可能性】
【0094】
以上のように、本発明にかかる清掃体は、回転清掃体のロータへの組み込みが容易で、しかも塵埃除去性能に優れているので、各種清掃体、回転清掃体、掃除機用吸込具、電気掃除機及び空気調和機などに広く利用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】(a)本発明の第1の実施例における清掃体の斜視図、(b)同清掃体の基部の他の例を示す端部斜視図
【図2】同清掃体をロータに外挿する様子を示す図
【図3】(a)同清掃体の他の例を示す組み立て前の部分斜視図、(b)同清掃体の側面図、(c)同清掃体の他の組み立て方法を示す側面図、(d)同清掃体の他の組み立て方法を示す側面
【図4】本発明の第2の実施例における清掃体の部分斜視図
【図5】同清掃体の他の例を示す部分斜視図
【図6】本発明の第3の実施例における清掃体の側面図
【図7】本発明の第4の実施例における清掃体の側面図
【図8】本発明の第5の実施例における清掃体の平面図
【図9】本発明の第6の実施例における清掃体の側面図
【図10】同清掃体の他の例を示す側面図
【図11】本発明の第7の実施例における清掃体の製造時の様子を示す斜視図
【図12】(a)本発明の第8の実施例における回転清掃体の断面図、(b)同回転清掃体の端板Aの斜視図、(c)同回転清掃体のロータの端部の斜視図、(d)同ロータの他の例を示す部分断面図、(e)同ロータの他の例を示す側面図
【図13】本発明の第9の実施例における回転清掃体の両端部の断面図
【図14】(a)本発明の第10の実施例における掃除機用吸込具の斜視図、(b)同掃除機用吸込具の裏面図
【図15】(a)本発明の第11の実施例における空気調和機の要部斜視図、(b)同空気調和機の部分断面図
【符号の説明】
【0096】
1、7、10、12、14、16、18、27 清掃体
2 基部
3 清掃部材
4 空間部
5、26、33 ロータ
25、32 回転清掃体
39 掃除機用吸込具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
略筒状に形成された基部と、前記基部の外方に突出するように形成され被掃除面の塵埃を除去するブラシ状の清掃部材から構成され、前記清掃部材の周辺部に形成された空間部又は/及び前記清掃部材に囲まれて形成された空間部を有することを特徴とする清掃体。
【請求項2】
略筒状に形成された基部と、被掃除面の塵埃を除去するブラシ状の清掃部材から形成され、前記清掃部材が前記基部の外方に突出するように且つ帯状に配されたことを特徴とする清掃体。
【請求項3】
基部の長手方向に、少なくとも1条の清掃部材を、略直線状に配したことを特徴とする請求項1又は2に記載の清掃体。
【請求項4】
基部の長手方向に、少なくとも1条の清掃部材を、螺旋状に配したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項5】
基部に、外方への突出代の異なる清掃部材を複数配したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項6】
基部に、硬さ又は撓み性が異なる清掃部材を交互に複数配したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項7】
清掃部材を、その略中央部が両端部より反回転方向側に先行するように略V字状に配したことを特徴とする請求項1、2及び4〜6のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項8】
清掃部材の隣に、ブレード状の第2の清掃部材を配したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項9】
清掃部材として、波毛を用いたことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項10】
基部の素材は、所定の温度で、熱収縮することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項11】
基材表面に清掃部材を形成した平板状部材を筒状にし、その側面同士を密着、又は重ね合わせて、接着、溶着、縫合等で接合して基部を形成することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項12】
基材表面に清掃部材を形成した一定巾を有する帯状部材を、一定の内径寸法を保ちながら螺旋状に巻回し、隣り合う前記帯状部材の側面同士を密着、又は重ね合わせて接着、溶着、縫合等で接合して略筒状の基部を形成することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の清掃体。
【請求項13】
機器に回転自在に取着される略棒状のロータに、請求項1〜12のいずれか1項に記載の清掃体を被せて構成したことを特徴とする回転清掃体。
【請求項14】
ロータの外周面に、清掃体の基部を密接させながら外挿することを特徴とする請求項13に記載の回転清掃体。
【請求項15】
ロータは中空状の金属パイプより構成したことを特徴とする請求項13又14に記載の回転清掃体。
【請求項16】
ロータの表面を、凹凸形状としたことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の回転清掃体。
【請求項17】
ロータの断面を多角形状としたことを特徴とする請求項13〜16のいずれか1項に記載の回転清掃体。
【請求項18】
請求項13〜17のいずれか1項に記載の回転清掃体を回転自在に備えた掃除機用吸込具。
【請求項19】
請求項18に記載の掃除機用吸込具を備えた電気掃除機。
【請求項20】
室内熱交換器と、前記室内熱交換器の上流側に配され、前記室内熱交換器を通過する空気に含まれる塵埃を捕捉するエアーフィルタと、請求項13〜17のいずれか1項に記載の回転清掃体とを備え、前記回転清掃体で、前記エアーフィルタに付着した塵埃を除去することを特徴とする空気調和機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−131418(P2009−131418A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−309446(P2007−309446)
【出願日】平成19年11月29日(2007.11.29)
【出願人】(391044797)株式会社コーワ (283)
【Fターム(参考)】