説明

清掃具

【課題】壁際の床面や、家具の脚部周囲の床面等の際部分の形状に清掃具本体の周縁部をフィットさせ易くして、これらの際部分の清掃を効果的に行うことのできる清掃具を提供する。
【解決手段】清掃ヘッド14と、これの下面を覆って取り付けられた弾性変形可能なベース体15とからなる清掃具本体11と、清掃ヘッド14の上面に取り付けられたハンドル部16とを備え、ベース体15の清掃面12を覆って清掃シート13が装着されて、清掃シート13により被清掃面を払拭する清掃具10であって、ベース体15には、清掃シート13が巻き付けられる辺部15aに、略V字形状に鋭角に折り返された縁部折返し部17が形成されており、縁部折返し部17の内側角部17aが清掃ヘッド14の周縁部14aの先端よりも外側に配置されていることで、縁部折返し部17の内側角部17aと清掃ヘッド14の周縁部14aの先端との間に空隙18が保持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、清掃面を覆って清掃シートが装着された清掃具本体により被清掃面の塵埃や汚れを取り除く清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
清掃面を覆って不織布等からなる清掃シートが装着された清掃具本体によって床面等の被清掃面の塵埃や汚れを取り除く清掃具は、清掃具本体に取り付けられたハンドル部を手で持って被清掃面を払拭することにより清掃シートに塵埃や汚れを付着させて、手軽に清掃を行うことができる。
【0003】
かかる清掃具によれば、清掃面となる清掃具本体の下面が平坦な面であると、払拭時に清掃シートによって覆われた清掃面の周囲にボリュームの大きなわたぼこりやゴミ等が先に付着して堆積し、清掃面の中央部分における小さなほこりや汚れの付着を阻害しやすいことから、清掃シートの全体にほこりや汚れを付着させて、効率良く被清掃面の清掃を行うことができるようにする清掃具が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−299659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の清掃具では、清掃具本体の清掃面を、凸面状に湾曲させてその中央部分を下方に突出させた状態から、ハンドル部からの押圧力によって平坦面となるように弾性変形可能に構成することによって、清掃シートの全体にほこりや汚れを付着させ易くなっているが、例えば壁際の床面や、家具の脚部周囲の床面等の際部分の形状に清掃具本体の周縁部をフィットさせ易くして、これらの際部分の清掃を効果的に行えるようにする清掃具の開発が更に望まれている。
【0006】
本発明は、例えば壁際の床面や、家具の脚部周囲の床面等の際部分の形状に清掃具本体の周縁部をフィットさせ易くして、これらの際部分の清掃を効果的に行うことのできる清掃具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、清掃ヘッドと、該清掃ヘッドの下面を覆って取り付けられたベース体とからなる清掃具本体と、前記清掃ヘッドの下面と反対側の面に取り付けられたハンドル部とを備え、前記ベース体の下面による清掃面を覆って清掃シートが装着されて、該清掃シートにより被清掃面を払拭する清掃具であって、前記ベース体には、前記清掃シートが巻き付けられる辺部に縁部折返し部が形成されており、該縁部折返し部の内側角部が前記清掃ヘッドの周縁部の先端よりも外側に配置されていることで、該縁部折返し部の内側角部と前記清掃ヘッドの周縁部の先端との間に空隙が保持されている清掃具を提供することにより、上記目的を達成したものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の清掃具によれば、例えば壁際の床面や、家具の脚部周囲の床面等の際部分の形状に清掃具本体の周縁部をフィットさせ易くして、これらの際部分の清掃を効果的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の好ましい一実施形態に係る清掃具の全体構成を説明する斜視図である。
【図2】本発明の好ましい一実施形態に係る清掃具の要部を説明する、清掃シート省略して示す図1のA−Aに沿った断面図である。
【図3】本発明の好ましい一実施形態に係る清掃具の要部を説明する、清掃シート省略して示す図1のB−Bに沿った断面図である。
【図4】本発明の好ましい他の実施形態に係る清掃具の要部を説明する、清掃シート省略して示す図1のA−Aに沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1に示す本発明の好ましい一実施形態に係る清掃具10は、清掃具本体11の清掃面12を覆って着脱交換可能に使い捨て用の清掃シート13を取り付けて、例えば床面を被清掃面として清掃作業を行う際に用いられる。本実施形態の清掃具10は、例えば壁際の床面や、家具の脚部周囲の床面等の際部分の床面の清掃を行う際に、これらの際部分の形状に清掃具本体11のベース体15による周縁部をフィットさせ易くして、これらの際部分の清掃を効果的に行えるようにする機能を備えている。
【0011】
本実施形態の清掃具10は、清掃ヘッド14と、この清掃ヘッド14の下面を覆って取り付けられた弾性変形可能なベース体15とからなる清掃具本体11と、清掃ヘッド14の下面と反対側の面、すなわち上面に取り付けられたハンドル部16とを備え、ベース体15の下面による清掃面12を覆って清掃シート13が装着されて、この清掃シート13により被清掃面を払拭する。清掃シート13が装着されていない状態の図2に示すように、ベース体15には、清掃シート13が巻き付けられる辺部15a(図1参照)に、好ましくは略V字形状に鋭角に折り返された縁部折返し部17が形成されており、この縁部折返し部17の内面の最も外側の部分、すなわち内側角部17aが清掃ヘッド14の周縁部14aの先端よりも外側に配置されていることで、この縁部折返し部17の内側角部17aと清掃ヘッド14の周縁部14aの先端との間に空隙18が保持されている。
【0012】
また、本実施形態では、ベース体14は、弾性変形可能な薄板状下面部19と、この薄板状下面部19の清掃シート13が巻き付けられる辺部を好ましくは略V字形状に鋭角に折り返して形成された折返し接合片部20とを含む形状を備えており、薄板状下面部19と折返し接合片部20との折返し部が、ベース体15の清掃シート13が巻き付けられる辺部15aに形成された縁部折返し部17となっていると共に、折返し接合片部20を清掃ヘッド14の周縁部14aの上面に接合することで、清掃ヘッド14に袋状に、すなわち清掃ヘッド14の周縁部14aをベース体15で覆うように取り付けられている。
【0013】
本実施形態では、清掃具本体11を構成する清掃ヘッド14は、図1〜図3に示すように、例えば長辺が200〜300mm程度、短辺が50〜150mm程度の大きさの矩形平面形状を有するプラスチック製の平板状部材である。矩形平面形状を有する清掃ヘッド14の両側の短辺部14bは下方に折れ曲がって係着壁21を形成している(図3参照)。矩形平面形状を有する清掃ヘッド14の両側の長辺部14cの周縁部14aは、下方に傾斜しながら湾曲する湾曲凸面部となっており、またこの湾曲凸面部となった長辺部14cの周縁部14aには、接合段差部22が形成されている(図2参照)。さらに、本実施形態では、清掃ヘッド14の下面から下方に突出して、複数の支持リブ23が設けられている。
【0014】
清掃ヘッド14の支持リブ23が突出する下面とは反対側の面である、清掃ヘッド14の上面には、これの中央部分を隆起させて、ハンドル支持ジョイント部24が一体として設けられている。このハンドル支持ジョイント部24に、ハンドル部16の下端部に設けられた回転ジョイント部25を回転可能に接合することで、当該ハンドル部16を清掃具本体11に対して上下方向のみならず左右方向にも回動させながら、清掃具10による清掃作業を行うことが可能になる(図1参照)。
【0015】
また、清掃ヘッド14の上面には、係着スリット26aが形成された柔軟な弾性材料からなる公知のシート保持部26が設けられている。清掃ヘッド14の下面側に一体として取り付けられたベース体15の下面(清掃面12)を下方から覆うようにして、清掃シート13を清掃ヘッド14に巻き付けた後に、清掃シート13の端部を、清掃ヘッド14の上面に設けられたシート保持部26の係着スリット26aに押し込んで係着することにより、清掃シート13を清掃具本体11に着脱交換可能に容易に装着することができる(図1参照)。
【0016】
本実施形態では、清掃シート13は、矩形平面形状を有する清掃ヘッド14の下面を覆って取り付けられたベース体15の、長辺部14cに沿った長辺部を当該清掃シート13が巻き付けられる辺部15aとして、清掃具本体11の清掃面12を下方から覆うようにして装着される。
【0017】
清掃ヘッド14と共に清掃具本体11を構成するベース体15は、弾性変形可能な合成樹脂材料として、例えば熱可塑性エラストマー(高温化で可塑化され、常温でゴム弾性体の性質を有する高分子材料。スチレン系、オレフィン系等の種類がある)、ウレタンやEVA(エチレン酢酸ビニル共重合物)樹脂等からなる。ベース体15は、清掃ヘッド14よりも一回り大きな矩形平面形状を備える。本実施形態では、ベース体15は耐薬品性が優れている観点からスチレン系の熱可塑性エラストマーで成形され、その全体が、例えば0.5〜3mm程度の薄い肉厚で形成されている。
【0018】
ベース体15は、矩形平面形状の薄板状下面部19と、清掃シート13が巻き付けられる辺部15aとなる薄板状下面部19の両側の長辺部を各々鋭角に折り返して形成された、両側の折返し接合片部20とを含む形状を備えており、さらに薄板状下面部19の両側の短辺部15bには、当該短辺部15bを成形加工することで立設させた、中空の略三角形の断面形状を有する短辺部クッション部27が設けられている。短辺部クッション部27の内側立設壁27aの内側には、スリット状の隙間を挟んで挟込みリブ28が、薄板状下面部19から立設して設けられている。これらの挟込みリブ28と内側立設壁27aとの間のスリット状の隙間を係着溝29として、ベース体15が清掃ヘッド14に一体として取り付けられる際に、清掃ヘッド14の短辺部14bに設けられた係着壁21が当該係着溝29に係着される。
【0019】
なお、本実施形態では、薄板状下面部19によるベース体15の下面(清掃面12)には、好ましくは山部と谷部とが交互に連続配置された波形断面形状となっている波形凹凸面部30が形成されている。この波形凹凸面部の谷部は、ベース体15の清掃シート13が巻き付けられる辺部15aにおいて開口していると共に、当該辺部15aに対して斜めに延設している部分を有している。これらによって、清掃具本体11の清掃面12を覆って装着された清掃シート13の広範囲な領域に塵埃や髪の毛やごみ等の固形物を付着させながら、被清掃面の清掃を効率良く行うことが可能になる。
【0020】
本実施形態では、清掃ヘッド14にベース体15を一体として取り付けることで、清掃具本体11が形成される。清掃ヘッド14にベース体15を取り付けるには、例えば矩形平面形状の清掃ヘッド14の長辺部14c及び短辺部14bに、矩形平面形状のベース体15の長辺部15a及び短辺部15bを沿わせた状態で、ベース体15を弾性変形させながら清掃ヘッド14に装着する。すなわち、ベース体15の短辺部15bの係着溝29に、清掃ヘッド14の短辺部14bの係着壁21を押し込むようにして係着させると共に(図3参照)、ベース体15の長辺部15aの折返し接合片部20を、清掃ヘッド14の長辺部14cの周縁部14aの接合段差部22に、これの上方から重ね合わせ、例えば接着剤を用いて接合することによって(図2参照)、清掃ヘッド14にベース体15を容易に取り付けることができる。
【0021】
ここで、清掃ヘッド14の長辺部14cの周縁部14aに形成された接合段差部22の幅b1は(接合段差部22の基部と先端との距離)、ベース体15の折返し接合片部20の幅b2(接合段差部22の基部と内側角部17aとの距離)よりも小さくなっている(図2参照)。これによって、折返し接合片部20の先端面20aを接合段差部22の段差端面22aに当接させた状態で、折返し接合片部20を清掃ヘッド14の上面に接合することにより、ベース体15の清掃シート13が巻き付けられる辺部15aに形成された略V字形状の縁部折返し部17の内側角部17aが、清掃ヘッド14の周縁部14aの先端よりも外側に配置されることになる。またこれによって、この縁部折返し部17の内側角部17aと清掃ヘッド14の周縁部14aの先端との間には、略三角形断面形状の相当の大きさの空隙18が保持されることになる。
【0022】
また、本実施形態では、清掃ヘッド14の長辺部14cの周縁部14aに形成された接合段差部22の段差は、ベース体15の折返し接合片部20の厚さと同様の、例えば0.5〜3mm程度の高さとなっている。したがって、折返し接合片部20の先端面20aを接合段差部22の段差端面22aに当接させた状態で折返し接合片部20を清掃ヘッド14の上面に接合した際に、清掃ヘッド14の接合段差部22よりも内側部分の上面14dと、ベース体15の折返し接合片部20の上面20bとが、面一又は略面一となるようにベース体15が取り付けられることになる。これによって、清掃ヘッド14とベース体15とが一体となった清掃具本体11の美観を向上させることが可能になると共に、例えば清掃シート13を取り外した状態で清掃具10を長期間室内に放置したとしても、清掃具本体11の上面にゴミや埃が堆積するのを効果的に回避することが可能になる。
【0023】
本実施形態の清掃具10では、上述のように、清掃ヘッド14とベース体15とが一体となった清掃具本体11の清掃面12を覆って使い捨て用の清掃シート13を取り付けて、例えば床面を被清掃面として清掃作業を行う。清掃具本体11を床面から浮かせた状態では、清掃具本体11のベース体15による清掃面12は、下方に向けて凸面状に湾曲した形状となっているが(図2、図3参照)、清掃時にはハンドル部からの押圧力によって平坦面となるように弾性変形することができる。また、清掃ヘッド14の下面から下方に突出して設けられた複数の支持リブ23によって、薄板状下面部19が背面側から支持された状態で、清掃シート13の全体にほこりや汚れを付着させながら効率良く清掃作業を行うことが可能になる。
【0024】
ここで、本実施形態では、清掃面12を覆って清掃具本体11に装着されて、塵埃や汚れ等を付着させる清掃シート13としては、例えばオレフィン系極細繊維不織布等の公知の各種の清掃シートを用いることができる。
【0025】
そして、上述の構成を備える本実施形態の清掃具10によれば、例えば壁際の床面や、家具の脚部周囲の床面等の際部分の形状に清掃具本体11の周縁部をフィットさせ易くして、これらの際部分の清掃を効果的に行うことが可能になる。
【0026】
すなわち、本実施形態の清掃具10によれば、ベース体15には、清掃シート13が巻き付けられる辺部15aに、好ましくは略V字形状に鋭角に折り返された縁部折返し部17が形成されており、この縁部折返し部17の内側角部17aが清掃ヘッド14の周縁部14aの先端よりも外側に配置されていることで、この縁部折返し部17の内側角部17aと清掃ヘッド14の周縁部14aの先端との間には、略三角形の断面形状の空隙18が保持されるようになっている。ベース体15の清掃シート13が巻き付けられる辺部15aの好ましくは略V字形状に鋭角に折り返された縁部折返し部17の裏側に、このような外側に向かった鋭角の頂点を有する略三角形の断面形状の空隙18が保持されていることで、例えば壁際の床面や、家具の脚部周囲の床面等の際部分を清掃する際に、縁部折返し部17の鋭角な先端部を例えば壁や家具の脚部周囲に当接させることで、当該清掃シート13が巻き付けられた辺部15aが変形し易くなるので、これら際部分の形状にフィットし易くなって、これらの際部分の床面の清掃を効果的に行うことが可能になる。
【0027】
図4は、本発明の好ましい他の実施形態に係る清掃具40の構成を説明するものである。図4に示す清掃具40は、上記実施形態の清掃具10と同様の構成を備えていることに加えて、支持リブ23が突出する清掃ヘッド14の下面とベース体15の薄板状下面部19との間に介在させた、クッション材41が装着されている。クッション材41は、例えばスポンジ(材質は例えばウレタンフォーム等)からなり、清掃ヘッド14の下面側に設けられた複数の補強リブ23と、ベース体15の薄板状下面部19との間の隙間を充填するようにして、清掃ヘッド14の下面の略全域に亘って装着される。
【0028】
図4に示す清掃具40によっても、上記実施形態の清掃具10と同様の作用効果が奏される他、清掃ヘッド14の下面とベース体15の薄板状下面部19との間にクッション材41を介在させて清掃具本体11が形成されていることで、クッション材41によって、ベース体15の下面による清掃面12を、これの背面側から面状に支持した状態で押し出すことか可能になる。また、ベース体15の下面による清掃面12を、クッション材41による柔らかな弾性付勢力を介して緩やかに湾曲する湾曲形状に下方に突出させた状態とすることが可能になる。これらによって、例えばハンドル部16から清掃具本体11へ僅かな押圧力しか加えられていない状態では、湾曲する清掃面12を被清掃面にフィットさせたソフトな感触で清掃作業を行うことが可能になると共に、塵埃や髪の毛やごみ等の固形物を清掃シート13の中心部付近まで取り込むことが可能になる。また、清掃面12を被清掃面に押し付けて清掃作業を行うためにハンドル部16から清掃具本体11へ相当の押圧力を加えた状態では、クッション材41は全体に亘ってバランスよく容易に押し潰されて、ソフトなクッション感を伴いながら、清掃シート13によって覆われたベース体15の下面による清掃面12を、広範囲に亘って被清掃面にフィットする平坦な面とすることが可能になる。
【0029】
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、ベース体は、薄板状下面部と、清掃シートが巻き付けられる辺部に形成された折返し接合片部とを含む形状を備えていて、清掃ヘッドに袋状に取り付けられるものである必要は必ずしもなく、清掃シートが巻き付けられる辺部に折り返された縁部折返し部が形成されている、その他の種々の形状のベース体であっても良い。また、清掃ヘッドの周縁部に接合段差部が形成されている必要は必ずしも無く、ベース体の折返し接合片部は、接合段差部を介することなく清掃ヘッドの上面に接合することもできる。さらに、清掃ヘッドの下面から下方に突出して、複数の支持リブが設けられている必要は必ずしも無く、清掃ヘッドやベース体は、矩形平面形状以外の、例えば長円形状や楕円形状等を備えていても良い。
【符号の説明】
【0030】
10,40 清掃具
11 清掃具本体
12 清掃面
13 清掃シート
14 清掃ヘッド
14a 清掃ヘッドの周縁部
14b 清掃ヘッドの短辺部
14c 清掃ヘッドの長辺部
15 ベース体
15a ベース体の長辺部(清掃シートが巻き付けられる辺部)
15b ベース体の短辺部
16 ハンドル部
17 縁部折返し部
18 空隙
19 薄板状下面部
20 折返し接合片部
22 接合段差部
23 支持リブ
27 短辺部クッション部
27a 立設壁
28 挟込みリブ
29 係着溝
41 クッション材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃ヘッドと、該清掃ヘッドの下面を覆って取り付けられたベース体とからなる清掃具本体と、前記清掃ヘッドの下面と反対側の面に取り付けられたハンドル部とを備え、前記ベース体の下面による清掃面を覆って清掃シートが装着されて、該清掃シートにより被清掃面を払拭する清掃具であって、
前記ベース体には、前記清掃シートが巻き付けられる辺部に縁部折返し部が形成されており、該縁部折返し部の内側角部が前記清掃ヘッドの周縁部の先端よりも外側に配置されていることで、該縁部折返し部の内側角部と前記清掃ヘッドの周縁部の先端との間に空隙が保持されている清掃具。
【請求項2】
前記ベース体は、弾性変形可能な薄板状下面部と、該薄板状下面部の前記清掃シートが巻き付けられる辺部を折り返して形成された折返し接合片部とを含む形状を備えており、前記薄板状下面部と前記折返し接合片部との折返し部が前記縁部折返し部となっていると共に、前記折返し接合片部を前記清掃ヘッドの周縁部の上面に接合することで、前記清掃ヘッドに袋状に取り付けられている請求項1記載の清掃具。
【請求項3】
前記清掃ヘッドの周縁部に接合段差部が形成されており、該接合段差部に前記ベース体の前記折返し接合片部を接合することで、前記清掃ヘッドの上面と前記折返し接合片部の上面とが面一又は略面一となるように前記ベース体が取り付けられている請求項2記載の清掃具。
【請求項4】
前記清掃ヘッドの下面から下方に突出して、複数の支持リブが設けられており、前記ベース体の下面による清掃面を被清掃面に押し付けた際に、前記支持リブによって前記ベース体の前記薄板状下面部を背面側から支持する請求項2又は3記載の清掃具。
【請求項5】
前記清掃ヘッドの下面と前記ベース体の前記薄板状下面部との間に介在して、クッション材が装着されている請求項2〜4のいずれか1項記載の清掃具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−34766(P2013−34766A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−175000(P2011−175000)
【出願日】平成23年8月10日(2011.8.10)
【出願人】(000000918)花王株式会社 (8,290)
【Fターム(参考)】