説明

清掃用保持具および清掃具

【課題】清掃作業の作業性を向上させること。
【解決手段】利用者が把持可能な把持部(4a)と、一端側に配置された支持部(6)と、を有する把持部材(4)と、一端に前記支持部(6)に支持される被支持部(11)を有し、他端側から被清掃部を清掃する清掃部材(3)が着脱可能な少なくとも3つ以上の保持部(9)であって、他端側が互いに接近する閉窄位置と、他端部側が互いに離間する開放位置との間で移動可能に前記被支持部(11)において支持される前記保持部(9)と、を有することを特徴とする清掃用保持具(2)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、居住空間における隙間に対応した清掃用保持具および清掃具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、居住空間において、清掃をするために、洗濯可能または使い捨ての清掃部を柄に対して着脱可能とする清掃具に関して、以下の特許文献1〜4記載の技術が従来公知である。
【0003】
特許文献1としての特開平11−47059号公報には、ハンドル部(1)の先端に、左右二股に分岐した脚部(2,3)が形成され、前記各脚部(2,3)の先端部に、回転中心(4,5)を中心として、左右一対の回動ベース板(6,7)が回転可能に支持されており、各回転ベース板(6,7)に清掃用の袋状のシート部材(11,12)を着脱可能な清掃具が記載されている。
特許文献1記載の技術では、ユーザが清掃したい範囲の大小に応じて、前記回動ベース板(6,7)を任意の回動位置に移動することで、清掃範囲に容易に対応させている。
【0004】
特許文献2としての特開平10−309251号公報には、シート部材(8)の面を清掃箇所の面に容易に合わせるために、清掃用のシート部材(8)が着脱されるベース体(3)に対して、ハンドル(2)が回転可能に支持された構成が記載されている。
特許文献3としての特開平09−308601号公報には、紙や不織布、織布等からなる拭布(5)を巻き付けた弾性ヘッド(3)を清掃対象部位に対し、押し付け易い向きに調整するために、弾性ヘッド(3)を取付けた取付軸部(2)の端部に握柄(1)が回動自在に連結された構成が記載されている。
特許文献4としての特開平09−299304号公報には、清掃対象部位に押し付ける紙や織布、不織布からなる拭布(1)の使用面を変えるために、前記拭布(1)が巻着されたヘッド(2)の端部に対して、柄(3)が回動自在に連結された構成が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−47059号公報(「0009」〜「0013」、図1〜図4)
【特許文献2】特開平10−309251号公報(「0009」〜「0016」、図1、図2、図4)
【特許文献3】特開平09−308601号公報(「0006」、「0008」、「0009」、図1)
【特許文献4】特開平09−299304号公報(「0008」、「0009」、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、清掃作業の作業性を向上させることを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の清掃用保持具は、
利用者が把持可能な把持部と、一端側に配置された支持部と、を有する把持部材と、
一端に前記支持部に支持される被支持部を有し、他端側から被清掃部を清掃する清掃部材が着脱可能な少なくとも3つ以上の保持部であって、他端側が互いに接近する閉窄位置と、他端部側が互いに離間する開放位置との間で移動可能に前記被支持部に支持される前記保持部と、
を有することを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の清掃用保持具において、
前記各保持部の一端部の外面に接触して前記各保持部を前記閉窄位置に移動させる接触位置と、前記各保持部から離間して前記各保持部を前記開放位置に移動させる離間位置との間で移動可能な開閉部材、
を備えたことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の清掃用保持具において、
前記把持部に対して前記支持部を回転可能に支持する回転支持部、
を備えたことを特徴とする。
【0010】
前記技術的課題を解決するために、請求項4に記載の清掃具は、
利用者が把持可能な把持部と、一端側に配置された支持部と、を有する把持部材と、
一端に前記支持部に支持される被支持部を有する少なくとも3つ以上の保持部であって、他端側が互いに接近する閉窄位置と、他端部側が互いに離間する開放位置との間で移動可能に前記被支持部において支持される前記保持部と、
前記保持部の他端側から着脱可能に装着されて、被清掃部を清掃する清掃部材と、
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1,4に記載の発明によれば、閉窄位置と開放位置との間で移動する支持部に支持された3つ以上の保持部を有しない構成と比べ、清掃作業の作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、接触位置と離間位置との間で移動する開閉部材を有しない構成と比べ、保持部を閉窄位置と開放位置との間で容易に移動させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、把持部に対して支持部を回転可能に支持する回転支持部を有しない構成と比べ、清掃部材の位置を容易に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は本発明の実施例1の清掃具を斜め前方より見た説明図であり、図1Aは清掃具の全体説明図、図1Bは清掃部材の説明図、図1Cは図1Bの清掃部材を矢印IC方向から見た説明図である。
【図2】図2は本発明の実施例1の清掃用保持具の説明図であり、図2Aは清掃用保持具の分解説明図、図2Bは支持部の要部断面説明図である。
【図3】図3は図2BのIII−III線断面図であり、図3Aは開閉部材が離間位置に移動した状態の断面図、図3Bは開閉部材が接触位置に移動した状態の断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
【実施例1】
【0014】
図1は本発明の実施例1の清掃具を斜め前方より見た説明図であり、図1Aは清掃具の全体説明図、図1Bは清掃部材の説明図、図1Cは図1Bの清掃部材を矢印IC方向から見た説明図である。
図2は本発明の実施例1の清掃用保持具の説明図であり、図2Aは清掃用保持具の分解説明図、図2Bは支持部の要部断面説明図である。
図3は図2BのIII−III線断面図であり、図3Aは開閉部材が離間位置に移動した状態の断面図、図3Bは開閉部材が接触位置に移動した状態の断面図である。
図1、図2において、本発明の実施例1の清掃具1は、清掃用保持具2と、前記清掃用保持具2に取り付けられる清掃部材3とを有する。前記清掃用保持具2は、前後方向に延びる把持部材の一例としてハンドル4を有する。
図1〜図3において、前記ハンドル4には、利用者が把持可能な把持部の一例としてのグリップ4aが形成されている。前記グリップ4aの前端には、回転支持部の一例として、前端面から後方に円柱状に凹んだ支持凹部4bが形成されている。前記支持凹部4bの内端には、前記支持凹部4bよりも大径の円柱状の抜け止め部4cが形成されている。
【0015】
前記ハンドル4の前方には、支持部の一例として、前後方向に延びるジョイント6が配置されている。前記ジョイント6の後端には、前記支持凹部4bに対応して、後方に突出する円柱状の軸部6aが形成されている。前記軸部6aの外端には、前端部の外径が抜け止め部4cに対応する径に形成され且つ後方にいくに連れて径が細くなる円錐台状の抜け止め阻止部6bが形成されている。
したがって、前記ハンドル4と、前記ジョイント6とを連結する場合、抜け止め阻止部6bを支持凹部4bに前方から押し込むことで、前記抜け止め阻止部6bが弾性変形しながら挿入され、抜け止め阻止部6bが前記抜け止め部4cに嵌まると、抜け止め阻止部6bが弾性復元して抜け止めされる。この状態では、前記軸部6aが前記支持凹部4bの周面に支持されており、ジョイント6がハンドル4に対し回転可能な状態で連結される。
【0016】
前記ジョイント6の外周面の前端部には、外周面から外側に向けて凸状に突出した上下一対の案内部6cが形成されている。また、前記ジョイント6の内部には、支持部収容空間の一例として、前端から後部まで延びるホルダ収容空間6dが形成されている。前記ホルダ収容空間6dの後部には、固定部の一例として、円板状のホルダ支持部7が形成されており、前記ホルダ支持部7の円板の中心部には、固定口の一例として、前後方向に貫通するホルダ支持口7aが形成されている。
前記ホルダ支持部7の前側には、固定部の一例として、前記ホルダ収容空間6dの内側に突起するホルダ固定ピン8が3本形成されている。前記ホルダ固定ピン8は、前記ジョイント6の内周面の周方向に沿って120°間隔で配置されている。
なお、実施例1では、ハンドル4およびジョイント6は、弾性変形可能な樹脂材料の一例としてのABS:アクリロニトル・ブタジエン・スチレン樹脂により構成されている。
【0017】
前記ジョイント6のホルダ収容空間6dには、保持部の一例として、ホルダ9が収容されている。前記ホルダ9の後端部には、前記ホルダ支持孔7aに対応して、後方に突出する円筒状の被支持部11が形成されている。
前記被支持部11の前端には、保持腕部の一例として、前記被支持部11の前端から前方に向けて延び且つ前記被支持部11の径の中心から外方に放射状に広がるホルダ腕部12が3本形成されている。実施例1のホルダ腕部12は、前記各ホルダ固定ピン8に対応して、前記ジョイント6の周方向に沿って120°間隔で配置されている。前記ホルダ腕部12の後部の基端部12aには、前記各ホルダ固定ピン8が貫通する被固定部の一例としての孔状の被固定孔12bが形成されている。
【0018】
なお、実施例1では、ホルダ9は、弾性変形可能な樹脂材料の一例としてのPP:ポリプロピレン樹脂により構成されている。したがって、前記ホルダ腕部12は、板バネとしての機能を有し、前記ホルダ腕部12の前端部が互いに接近する方向に窄んで閉じる図3Bに示す閉窄位置と、前記ホルダ腕部12の前端部が前記被支持部11の径の中心から外方に放射状に広がる図3Aに示す開放位置との間で開閉可能に構成されている。そして、外力が作用していない状態では、前記ホルダ腕部12は、開放位置に保持されるように構成されている。
【0019】
前記各ホルダ腕部12には、補強部材の一例として、内側面にサイドリブ13が形成されている。前記サイドリブ13は、前記各ホルダ腕部12の前端部から後端部に沿って内側に向けて凸状に突出した形状に形成されており、前記ホルダ腕部12の前記ジョイント6の周方向両側に配置されている。
前記各ホルダ腕部12の先端部の内側面には、引っ掛け部14が形成されている。前記引っ掛け部14は、前記各ホルダ腕部12の前端部に前後方向中央部が凸状に突出した爪状に形成され、一対の前記各サイドリブ13の間に配置されている。
また、前記各ホルダ腕部12に取り付けられる前記清掃部材3は、袋状に構成されており、内部には前記ホルダ腕部12が挿入される清掃部材開口の一例としてのシート開口16が形成されている。
【0020】
したがって、実施例1のホルダ腕部12に清掃部材3を装着する場合、前記ホルダ腕部12の前端から後方に向けて前記シート開口16から前記清掃部材3を被せることで、前記清掃部材3の後端部が前記引っ掛け部14に引っ掛かり、前記清掃部材3が前記ホルダ腕部12に装着される。また、ホルダ腕部12から前記清掃部材3を取り外す場合、前記清掃部材3の後端部を前記引っ掛け部14から取り外し、前記ホルダ腕部12に対して、前記清掃部材3を前方に向けて抜き出すことで、前記清掃部材3が前記ホルダ腕部12から取り外される。
【0021】
前記ジョイント6の外周面には、開閉部材の一例として、円筒状のスライダー17が支持されている。前記スライダー17の内側面には、被案内部の一例として、前記案内部6cに対応する位置に被ガイド溝17aが形成されている。前記被ガイド溝17aは、前記スライダー17の内側面の前端部から後端部に沿って内側に向けて延びる凹型溝状に形状に形成されて、前記案内部6cが前記被ガイド溝17aに嵌まった状態で、前後方向に移動可能に支持されている。
【0022】
また、前記被ガイド溝17aの前端には、前記案内部6cに接触可能な前ストッパー面17bが形成されており、被ガイド溝17aの後端部には、移動制限部の一例として、スライダー17の内周面から内側に向けて凸状に突出する上下一対の後ストッパー17cが形成されている。
したがって、実施例1のスライダー17は、図3Aに示すように案内部6cが被ガイド溝17aに係合して、スライダー17の内側面が前記各ホルダ腕部12の外側面から離間して、各ホルダ腕部12を開放位置に移動させる離間位置と、図3Bに示すように案内部6cが被ガイド溝17aに係合して、内側面が各ホルダ腕部12の外側面に接触して、各ホルダ腕部12を閉窄位置に移動させる接触位置との間で移動する。
【0023】
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の清掃具1では、利用者がグリップ4aを持ち、3本のホルダ腕部12に装着された清掃部材3の外側面を、利用者が清掃したい家具の面や床、壁、および、天井等の被清掃部に接触させて清掃を行う。
そして、実施例1の清掃具1では、清掃部材3は3本のホルダ腕部12にそれぞれ装着されており、スライダー17が接触位置と離間位置との間で移動されると、各ホルダ腕部12が開閉される。したがって、ホルダ腕部12に支持された清掃部材3どうしの間隔が広くなったり、狭くなったりして、清掃部材3の清掃可能範囲が調節される。
【0024】
よって、例えば、隣接して配置された家具どうしの隙間や家具と壁の隙間を清掃する場合、隙間の幅に応じてホルダ腕部12を開閉させて、隙間に清掃部材3を挿入して移動させる一回の動作で、隙間の両側の面を清掃できる。
また、筒状の隙間を有する被清掃物の内面の清掃を行う場合でも、筒の大きさに対応させて、ホルダ腕部12を開閉し、筒の開口から清掃部材3を挿入して抜き出す一回の動作で筒の内側面を清掃できる。
【0025】
ここで、特許文献1のような従来の構成では、シート部材(11,12)は回転軸を中心として開閉可能なベース板(6,7)に装着されており、シート部材(11,12)の清掃可能範囲は平面的に調節される。したがって、曲面的な形状の面や離れた平面を有するような立体的な形状の被清掃部に対して清掃を行う場合、被清掃部に対して、平面的に接触する前記シート部材(11,12)を、ずらしながら何度も清掃する必要があった。
一方、実施例1の清掃具1では、清掃部材3を被清掃部に接触させて移動させる一回の動作で、平面的な形状の被清掃部だけではなく、立体的な形状の被清掃部を一度に清掃できる。したがって、特許文献1のような従来の構成と比べ清掃の手間が減り、清掃時間が低減される。
【0026】
また、実施例1の清掃具1では、ハンドル4に対してジョイント6がジョイント6の周方向に回転可能に連結されている。したがって、ハンドル4に対して、ジョイント6を回転させると、清掃部材3が回転して、清掃部材3の位置が調整される。
よって、被清掃部の形状や場所等の位置、利用者の姿勢等に応じて、利用者が清掃部材3の位置を調整でき、清掃作業の作業性を向上できる。
【0027】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H08)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、3本のホルダ腕部12を例示したが、これに限定されず、4本以上のホルダ腕部12の構成も可能である。
(H02)前記実施例において、被支持部11の前端から前方に向けて延び且つ被支持部11の径の中心から外方に放射状に広がるホルダ腕部12の構成を例示したが、これに限定されず、例えば、放射状に広がるホルダ腕部12の途中に、1つまたは複数の連結部を設けて、連結部で角度を変更、調整可能とする構成も可能である。
【0028】
(H03)前記実施例において、グリップ4aの前端に支持凹部4bと抜け止め部4cとを形成し、ジョイント6の後端に軸部6aと抜け止め阻止部6bとを形成する構成を例示したが、これに限定されず、グリップ4aの前端に軸部と抜け止め阻止部とを形成し、ジョイント6の後端に支持凹部と抜け止め部とを形成し、ハンドル4と、ジョイント6とを連結する構成も可能である。また、グリップ4aの前端に支持凹部4bと抜け止め部4cを一体形成し、ジョイント6の後端に軸部6aと抜け止め阻止部6bとが一体形成された構成に限定されず、支持凹部4b、抜け止め部4cをグリップ4aと別体の構成としてグリップ4aの前端に支持したり、軸部6a、抜け止め阻止部6bをジョイント6と別体の構成としてジョイント6の後端に支持することも可能である。さらに、ハンドル4と、ジョイント6とを回転可能に連結する構成が望ましいが、支持凹部4b、抜け止め部4c、軸部6aおよび抜け止め阻止部6bを省略し、ハンドル4と、ジョイント6とを一体化した構成も可能である。
【0029】
(H04)前記実施例において、ホルダ腕部12に袋状の清掃部材3をとりつける構成を例示したが、これに限定されず、平面状等任意の形状の清掃部材をゴム等でホルダ腕部12に取り付ける構成も可能であり、また、清掃部材には、被清掃部に対して清掃が可能な紙や不織布等の任意の材料の使用が可能である。
他にも各ホルダ腕部12に清掃部材3を1つずつ取り付ける構成ではなく、円錐状の1枚のシートにホルダ腕部12を挿入する部分を設けた構成とすることも可能である。この時、円錐状のシートをアコーディオン型とすることで、ホルダ腕部12の開閉に対応可能である。
【0030】
(H05)前記実施例において、補強部材の一例としてのサイドリブ13と、引っ掛け部14とを有する構成が望ましいが、サイドリブ13または引っ掛け部14のどちらか一方、あるいは、サイドリブ13および引っ掛け部14の両方を省略した構成も可能である。この場合、ホルダ腕部12の全体が板ばね状となり、被清掃部の形状に合わせて弾性変形させることが可能となる。
(H06)前記実施例において、ホルダ腕部12を板ばねで開閉する構成としたが、これに限定されず、例えば、ホルダ腕部12の付け根を中心としてホルダ腕部12を回転可能に支持し、ホルダ腕部12が放射状に広がる方向に付勢するばねを組み込んで、ホルダ腕部12を開閉する構成等の任意の構成を採用可能である。
【0031】
(H07)前記実施例において、被ガイド溝17aに沿って、スライダー17を前後方向に移動させ、ホルダ腕部12を開閉させる構成を例示したが、これに限定されず、例えば、ジョイント6の外側面にオス螺子部を形成し、スライダー17の内側面にメス螺子部を形成して、ジョイント6に対して、スライダー17を回転させることで、スライダー17を前後方向に移動させ、ホルダ腕部12を開閉させる構成も可能である。また、スライダー17を有する構成が望ましいが、スライダー17を省略することも可能である。
(H08)前記実施例において、例示した具体的な材料等は、設計や仕様等に応じて、適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0032】
1…清掃具、
2…清掃用保持具
3…清掃部材、
4…把持部材、
4a…把持部、
4b…回転支持部、
6…支持部、
9…保持部、
11…被支持部、
17…開閉部材。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が把持可能な把持部と、一端側に配置された支持部と、を有する把持部材と、
一端に前記支持部に支持される被支持部を有し、他端側から被清掃部を清掃する清掃部材が着脱可能な少なくとも3つ以上の保持部であって、他端側が互いに接近する閉窄位置と、他端部側が互いに離間する開放位置との間で移動可能に前記被支持部に支持される前記保持部と、
を有することを特徴とする清掃用保持具。
【請求項2】
前記各保持部の一端部の外面に接触して前記各保持部を前記閉窄位置に移動させる接触位置と、前記各保持部から離間して前記各保持部を前記開放位置に移動させる離間位置との間で移動可能な開閉部材、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の清掃用保持具。
【請求項3】
前記把持部に対して前記支持部を回転可能に支持する回転支持部、
を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の清掃用保持具。
【請求項4】
利用者が把持可能な把持部と、一端側に配置された支持部と、を有する把持部材と、
一端に前記支持部に支持される被支持部を有する少なくとも3つ以上の保持部であって、他端側が互いに接近する閉窄位置と、他端部側が互いに離間する開放位置との間で移動可能に前記被支持部において支持される前記保持部と、
前記保持部の他端側から着脱可能に装着されて、被清掃部を清掃する清掃部材と、
を有することを特徴とする清掃具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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