説明

温感剤含有化粧料の設計方法

【課題】温感剤含有化粧料を適用する各部位において好ましい温感効果を得られるように温感剤含有化粧料を設計する。
【解決手段】温感剤含有化粧料を適用する身体の部位ごとの脂腺密度と角層枚数と温感剤の感度の関係に基づいて、身体の部位ごとに温感剤含有化粧料の適用時間、適用量又は温感剤濃度を定める。角層枚数が少なく脂腺密度が低い部位に対し、角層枚数が少なく脂腺密度が高い部位で温感剤含有化粧料の適用時間を短く又は温感剤含有化粧料の適用量を少なくする。また角層枚数が少なく脂腺密度が低い部位に対し、角層枚数が多く脂腺密度が低い部位で温感剤濃度を高くする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、温感剤含有化粧料の設計方法、温感剤含有化粧料の使い方の説明方法、温感剤の感度グラフ及び温感剤の感度マップに関する。
【背景技術】
【0002】
冬季の冷え、寒さなどに対して、皮膚へ塗布することにより温感を付与する温感剤含有化粧料が知られている。(特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許3688848号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、温感剤含有化粧料の塗布により感じられる温感効果は、温感剤含有化粧料の使い方によって大きく異なり、例えば、或る部位へ所定量を塗布することにより適度な温感を得られても、同じ温感剤含有化粧料を異なる部位に同量塗布すると過度の温感により痛さが感じられたり、あるいは反対に部位によっては殆ど温感を感じられなかったりするという不都合がある。
【0005】
上述のような不都合に対し、本発明は、温感剤含有化粧料を適用する個々の部位において好ましい温感を得られるように、温感剤含有化粧料の適切な適用条件を定められるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、温感剤含有化粧料の温感剤の感度が、温感剤含有化粧料を適用する個々の部位の脂腺密度と角層枚数に密接に関係していること、適度な温感を得るためには、脂腺密度が低い部位では、脂腺密度が高い部位に対して温感剤含有化粧料の適用時間を長くするか、あるいは適用量を多くするのが好ましいこと、また、角層枚数が多い部位では角層枚数が少ない部位に比して温感剤含有化粧料中の温感剤含有濃度を高めることが好ましいことを見出した。さらに、身体の各部位における角層枚数と脂腺密度の分布には、性別、年齢に関わらず概略一定の傾向があり、個々の温感剤の感度にも個人差や若干の男女差はあるものの、温感剤の感度の強弱の分布は、性別、年齢に関わらず概略一定であることを見いだした。
【0007】
即ち、本発明は、身体のモデル図形において身体の部位が、温感剤の感度に対応する色又は塗り潰しパターンで表示されている温感剤の感度マップを提供し、また、温感剤含有化粧料を適用する身体の部位ごとの脂腺密度と角層枚数の関係が、xy軸の一方を角層枚数とし、他方を脂腺密度として表示されると共に、身体の部位ごとの温感剤の感度がxy平面内に表示されている温感剤の感度グラフを提供する。
【0008】
また、本発明は、温感剤含有化粧料を適用する身体の部位ごとの脂腺密度と角層枚数と温感剤の感度の関係に基づいて、身体の部位ごとに温感剤含有化粧料の適用時間、適用量又は温感剤濃度を定める温感剤含有化粧料の設計方法を提供する。
【0009】
さらに、本発明は、上述の温感剤の感度グラフを用いて、温感剤含有化粧料を適用する身体の部位ごとに、温感剤含有化粧料の適切な適用時間、適用量又は温感剤濃度を紹介する温感剤含有化粧料の使い方の説明方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の温感剤の感度グラフを使用することにより、身体の部位ごとの脂腺密度及び角層枚数と、温感剤の感度との関係が一目で把握でき、本発明の温感剤含有化粧料の使い方の説明方法の理解が容易となる。
また、本発明の温感剤の感度マップを使用することにより、身体の各部位の温感剤の感度が一目で把握できる。
さらに、本発明の温感剤含有化粧料の設計方法によれば、温感剤含有化粧料の適用部位の脂腺密度と角層枚数とに応じて温感剤含有化粧料の適用時間、適用量又は温感剤含有化粧料中の温感剤濃度を定めるので、各部位に適度な温感を付与する温感剤含有化粧料を設計することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、脂腺密度と角層枚数との関係図内で身体の各部位を表すプロットに、温感剤の感度のスコア値に対応する色を付した温感剤の感度グラフの一例である。
【図2】図2は、身体のモデル図形内の各部位に、温感剤の感度のスコア値を示すと共に、スコア値に対応する色を付した温感剤の感度マップである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を図面を参照しつつ詳細に説明する。
本発明において温感剤含有化粧料とは、唐辛子粉末、唐辛子チンキ、唐辛子エキス、ショウキョウチンキ、ショキョウエキス、ショウガエキス、ジンジャーオイル、ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン、バニリルアルキルエーテル、カプサイシン、ホモカプサイシン、ホモカプサイシン、ホモジヒドロカプサイシン、ノナン酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルエーテル等の温感剤、好ましくはショウガオール、ジンゲロール、バニリルアルキルエーテル、さらに好ましくはバニリルブチルエーテル等の脂溶性の温感剤が、シリコーン油類、油脂類、ロウ類、炭化水素類、高級脂肪酸類、低級アルコール類、高級アルコール類、多価アルコール類、エステル類、精油類等の基材に配合され、クリーム、ジェル、ローション等の剤型に成形されたものをいう。温感剤含有化粧料の使用態様の点からは、乾いた肌に塗布するもの、濡れた肌に塗布するもの、皮膚に塗布後、すぐに洗い流すもの、所定の適用時間経過後に洗い流すもの、皮膚に塗布後そのままにしておくもの等がある。
【0013】
本発明の温感剤含有化粧料の設計方法は、このような温感剤含有化粧料を皮膚に適用するにあたり、適用部位ごとに好ましい適用条件を得られるように設計するものである。より具体的には、例えば、皮膚に適用後、所定の適用時間経過後に洗い流すタイプの温感剤含有化粧料について、皮膚に塗布してから洗い流すまでの温感剤含有化粧料の適用時間、温感剤含有化粧料の適用量(即ち、皮膚の単位面積あたりの温感剤含有化粧料の塗布量)、温感剤含有化粧料中の温感剤濃度を、塗布部位ごとに好ましく定められるようにするものである。
【0014】
本発明の温感剤含有化粧料の設計方法の実施に際しては、予め、温感剤含有化粧料について、複数の被験者から身体の部位ごとに温感剤の感度を得ておくと共に、身体の部位ごとの脂腺密度と角層枚数を得ておく。
【0015】
ここで、温感剤の感度とは、所定の方法で温感剤含有化粧料を使用した場合に、温かさがどの程度に感じられるかという感受特性であり、複数の被験者にアンケートをして得られるスコアで評価される。個々の温感剤の感度に個人差や若干の男女差はあるものの、温感剤の感度の強弱の分布は、性別、年齢に関わらず概略一定である。例えば、実施例で後述するように温感剤の感度を次の基準で0〜4のスコアに評価し、身体のモデル図形の各部位に温感剤の感度のスコア値を示し、さらに身体のモデル図形中の各部位をスコア値に応じてグレースケールで色分けすると、図2に示す温感剤の感度マップを作成することができる。
【0016】
温感剤の感度スコアの評価基準
0:感じない
1:やや温かく感じる
2:温かく感じる
3:熱く感じる
4:痛く感じる
【0017】
本発明の温感剤の感度マップは、このように、身体のモデル図形において身体の部位が、温感剤の感度に対応する色又は塗り潰しパターンで表示されたものである。ここで、色は有彩色でもよく、無彩色でもよい。また、温感剤の感度に対応する色又は塗り潰しの変化は、段階的に変化するものであってもよく、グラデーションのように連続的に変化するものであってもよい。
【0018】
一方、身体の部位ごとの角層枚数および脂腺密度としては、例えば、次の文献(1)、(2)等に記載されている数値を利用することができる。
(1) Zhen Ya-Xian, Takaki Suetake, Hachiro Tagami, Number of cell layers of the strarum corneum in normal skin-relationship to the anatomical location on the body, age, sex and physical parameters, Arch Dermatol Res, 291, 555-559, (1999)
(2) 伊藤新右衛門, 長田淳一郎:邦人の皮膚腺に就て.米子医誌1:131 (1949)
【0019】
本発明の温感剤の感度グラフは、上述の温感剤の感度と角層枚数と脂腺密度との関係につき、xy軸の一方を角層枚数とし、他方を脂腺密度として表示すると共に、身体の部位ごとの温感剤の感度を温感剤の感度のスコア値、それ対応する色等で表示したものである。例えば、図1に示すように、x軸に角層枚数をとり、y軸に脂腺密度をとり、xy平面に、複数の被験者から得た各部位の角層枚数と脂腺密度を表示し、さらに、そのxy平面中の身体の各部位に温感剤の感度のスコア値を色の濃淡で表示することができる。
【0020】
このような温感剤の感度グラフは、本発明者の次の知見により作成されたものである。即ち、バニリルアルキルエーテル等の温感剤の感度は角層枚数と負の相関があり、角層枚数が少ないほど温感剤の感度が高く、また、温感剤の感度は、脂腺密度(即ち、単位面積あたりの脂腺数)と正の相関があり、脂腺密度が高いほど温感剤の感度が高く、さらに、図1に示すように、x軸に角層枚数をとり、y軸に脂腺密度をとって表示すると、角層枚数が少ないほど急激に脂腺密度が増加し、この関係に符合するように角層枚数が少ないほど温感剤の感度が高いという関係を得たのである。これに対して、温感剤の感度と汗腺密度(即ち、単位面積あたりの汗腺の数)とは相関がない。なお、体毛1本ごとに皮脂腺が存在するから、温感剤の感度が脂腺密度と正の相関があるということは、温感剤の感度が毛密度と正の相関があることを意味する。
【0021】
温感剤の感度グラフには、温感剤含有化粧料の適用時間軸、適用量軸及び温感剤濃度軸の少なくとも一つを角層枚数の軸又は脂腺密度の軸に重ねて表示してもよい。ここで、温感剤含有化粧料の適用時間軸、適用量軸及び温感剤濃度軸は、それぞれ、温感剤含有化粧料の適用時間、適用量及び温感剤含有化粧料中の温感剤濃度の具体的な数値を表すものであってもよいが、相対的な大小を表すものであってもよい。例えば、図1に示したように、角層枚数の軸に、温感剤含有化粧料中の温感剤濃度の相対的な大小を表す温感剤濃度軸を重ね、脂腺密度の軸に、温感剤含有化粧料の適用時間と適用量の相対的な大小を表す適用時間軸と適用量軸を重ねる。これにより、角層枚数が少なく脂腺密度が低い脚などの部位に対し、角層枚数が脚と同じ程度に少なく脂腺密度が高い肩などの部位では、温感剤含有化粧料の適用時間を短く又は温感剤含有化粧料の適用量を少なくすることにより心地よい温感を得られること、これに反して肩などの部位で適用時間を長くしたり適用量を増加させたりすると、熱くあるいは痛く感じられやすいことがわかる。一方、角層枚数が少なく脂腺密度が低い脚などの部位に対し、脂腺密度が脚と同じ程度に低く角層枚数が多い四肢末端などの部位では、温感剤濃度を高くすることにより効率よく心地よい温感を達成できることがわかる。
【0022】
このように温感剤含有化粧料の設計においては、温感剤は角層を通過して温感受容体に作用するので、四肢末端と脚における温感剤の感度の相違のように角層枚数に起因する温感剤の感度調整には、温感剤の適用濃度を調整することが適している。一方、温感剤は脂腺に直接的に進入し温感受容体に作用するので、肩と脚における温感剤の感度の相違のように脂腺密度に起因する温感剤の感度調整には、僅かな増減で温感が大きく変化する温感剤適用時間又は適用量を調整することが適している。
【0023】
さらに、図1の温感剤の感度グラフに基づく温感剤含有化粧料のより具体的な設計方法や使い方の説明方法として、例えば、シャワーで体を洗う際に、所定の温感剤含有濃度の温感剤含有化粧料を使用する場合に、四肢末端には体を洗い始める前にまず温感剤含有化粧料を塗布し、一方、肩には、体を一通り洗い終わった後、シャワー室から出る直前に温感剤含有化粧料を塗布し、それらを洗い流してシャワーを終えるなどの使い方に適するように温感剤含有化粧料を設計し、そのような使い方を紹介する。
【0024】
また、温感剤の感度グラフには温感剤の感度マップを併記してもよく、その場合には、温感剤の感度グラフのxy平面内に表示する身体の部位ごとの温感剤の感度を、温感剤の感度マップと同様の色又は塗り潰しパターンで表示することが好ましい。これにより、身体の部位ごとの温感剤の感度と角層枚数と脂腺密度の関係を視覚的に容易に認識することができる。
【0025】
以上のように、身体の各部位での温感剤の感度と角層枚数と脂腺密度との関係を示し、それらの関係と、温感剤含有化粧料中の温感剤濃度や、温感剤含有化粧料の適用量や適用時間を関連づけた図1のような温感剤の感度グラフによれば、身体の部位ごとに温感剤含有化粧料の好ましい適用条件が容易にわかる。したがって、温感剤含有化粧料の開発者に対し、温感剤の感度グラフは温感剤含有化粧料の設計指針を提供するものとなる。また、消費者に対し、温感剤の感度グラフは温感剤の適用方法を紹介する説明資料などとして有用となり、これを用いる本発明の温感剤含有化粧料の使い方の説明方法は、消費者に温感剤含有化粧料の適切な使い方をわかりやすく理解させるものとなる。
【実施例】
【0026】
(1)温感剤の感度スコアの取得
20〜40歳代の男性8名、20〜30歳代の女性6名を被験者とした。各被験者は、入浴後、タオルドライする前の濡れた体の所定の部位に、バニルブチルエーテルを0.03%含有し、グリセリンを基材とするボディ乳液を約2.8mLずつ塗布したときの温感剤の感度スコアを次の基準にしたがって評価した。これを集計することにより表1の温感剤の感度スコアを得た。
【0027】
温感剤の感度スコア
0:感じない
1:やや温かく感じる
2:温かく感じる
3:熱く感じる
4:痛く感じる
【0028】
【表1】

【0029】
(2)温感剤の感度マップの作成
身体のモデル図形内の各部位に、表1の温感剤の感度スコア値を示すと共に、スコア値に対応する色をグレーのグラデーションで付した。
【0030】
(3)温感剤の感度グラフの作成
表1の温感剤の感度スコアに、前述の文献(1)、(2)に記載の角層枚数及び脂腺密度の数値を対応させることにより次の表2を得た。表2の関係を、x軸を角層枚数とし、y軸を脂腺密度として表示し、さらに各部位の温感剤の感度スコア値をxy平面内に記載し、xy平面内の各部位のプロットを図2の温感剤の感度マップの各部位の色に合わせて表示することにより、図1の温感剤の感度グラフを作成した。
【0031】
【表2】

【0032】
(4)温感剤の感度マップの有用性の検証
新たに20〜30歳代の女性5名を被験者とした。各被験者は入浴時のぬれた体の所定の部位に、バニルブチルエーテルを0.01質量%、ないしは0.03質量%含有するマッサージジェルを以下の適用部位と適用量で塗布し、さらに2〜3分経過した後に洗い流したとき、ないしは、すぐに洗い流したときの温感の強さを次の基準に従って評価した。
【0033】
適用部位と適用量
首(後面)〜肩:500円玉大2〜4個分
脚 :片足あたり500円玉大4〜6個分
(500円玉大1個=約2.2g)
【0034】
温感の強さの評価基準
0:温感を感じない
1:弱すぎる
2:やや弱い
3:ちょうどよい
4:やや強い
5:強すぎる
【0035】
温感の強さを集計することにより表3の温感剤の感度スコアを得た。
【0036】
【表3】

【0037】
スコアが3(ちょうどよい)に近いほど、心地良い温感が得られたと考えられる。表3によれば、角層枚数が少なく脂腺数の多い首(後面)〜肩にかけては、温感剤の濃度を0.01質量%に低くするのでは温感スコアは1.3と非常に低くなってしまい心地良い温感が得られなかったに対し、温感剤の濃度0.03質量%の温感剤含有化粧料を塗って2-3分おくと温感スコアが4.2となってしまい刺激が強く、心地良い温感が得られず、温感剤の適用時間をさっと洗い流す程度に短くすると温感スコアは3.2と心地良い温感が得られた。以上により、角層枚数が少なく脂腺密度の多い首(後面)〜肩にかけては、適用時間を調整する方法が、僅かな増減で温感が大きく変化する温感剤濃度を調整する方法より感度調整に適しているといえ、図1の温感剤の感度グラフに適合した結果を得られたことがわかる。
【0038】
一方、脂腺密度が首(後面)〜肩よりも少なく、角層枚数が首(後面)〜肩と同程度の脚については、温感剤の濃度0.01質量%の温感剤含有化粧料を塗って2-3分おく程度では温感スコアが1.0と非常に低くなってしまい心地良い温感が得られないが、温感剤の適用濃度を0.03質量%へ高め、温感剤の適用時間を塗って2-3分とすると温感スコアは3.4と心地良い温感が得られた。また、温感剤の適用濃度が0.03質量%の場合に、温感剤の適用時間がさっと洗い流す程度に短いと温感スコアが0.8と非常に低くなってしまい心地良い温感が得られなかったが、温感剤の適用時間を塗って2-3分おく程度に高めると温感スコアは3.4と心地良い温感が得られた。以上により、脂腺密度が首(後面)〜肩よりも少なく角層枚数が首(後面)〜肩と同程度の脚については、適用時間を調整する方法であっても温感剤濃度を調整する方法であっても温感度調整可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
温感剤含有化粧料を適用する身体の部位ごとの脂腺密度と角層枚数の関係が、xy軸の一方を角層枚数とし、他方を脂腺密度として表示されると共に、身体の部位ごとの温感剤の感度がxy平面内に表示されている温感剤の感度グラフ。
【請求項2】
温感剤含有化粧料の適用時間軸、適用量軸及び温感剤濃度軸の少なくとも一つが角層枚数の軸又は脂腺密度の軸に重ねて表示されている請求項1記載の温感剤の感度グラフ。
【請求項3】
身体のモデル図形において身体の部位が、温感剤の感度に対応する色又は塗り潰しパターンで表示されている温感剤の感度マップが併記され、xy平面内に表示された身体の部位ごとの温感剤の感度が、前記温感剤の感度マップにおける身体の部位ごとの色又は塗り潰しパターンで表示されている請求項2記載の温感剤の感度グラフ。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の温感剤の感度グラフを用いて、温感剤含有化粧料を適用する身体の部位ごとに、温感剤含有化粧料の適切な適用時間、適用量又は温感剤濃度を紹介する温感剤含有化粧料の使い方の説明方法。
【請求項5】
身体のモデル図形において身体の部位が、温感剤の感度に対応する色又は塗り潰しパターンで表示されている温感剤の感度マップ。
【請求項6】
温感剤含有化粧料を適用する身体の部位ごとの脂腺密度と角層枚数と温感剤の感度の関係に基づいて、身体の部位ごとに温感剤含有化粧料の適用時間、適用量又は温感剤濃度を定める温感剤含有化粧料の設計方法。
【請求項7】
角層枚数が少なく脂腺密度が低い部位に対し、角層枚数が少なく脂腺密度が高い部位で温感剤含有化粧料の適用時間を短く又は温感剤含有化粧料の適用量を少なくする請求項6記載の方法。
【請求項8】
角層枚数が少なく脂腺密度が低い部位に対し、角層枚数が多く脂腺密度が低い部位で温感剤濃度を高くする請求項6記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate