説明

測定装備用ハウジングおよびこれを含む測定装備

【課題】測定装備用ハウジングおよびこれを含む測定装備を提供する。
【解決手段】測定装備用ハウジング100は、測定装置300を収容し、本体110、第1ドア120、及び第2ドア130を含む。本体110は、所定領域が開放される。第1ドア120は、本体110と結合され、本体110の開放された所定領域の少なくとも一部をカバーする。第2ドア130は、本体110と結合され、本体110の開放された所定領域の少なくとも一部をカバーし、前面にディスプレーユニット200が装着されて第1面から第2面に向かって回転が可能である。したがって、ディスプレーユニット200が装着されるための空間を減少させ、ディスプレーユニット200の観測範囲を増加させることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、測定装備用ハウジングおよびこれを含む測定装備に関わり、より詳細には、ディスプレーユニットの装着された測定装備用ハウジングおよびこれを含む測定装備に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、3次元形状測定装置のような測定装備は、測定装置を収容するハウジングを具備し、前記ハウジングには、測定状態をモニタリング(monitoring)するディスプレーユニットが装着される。
【0003】
従来の測定装備は、ディスプレーユニットがハウジングに固定されて装着されているか、あるいはハウジングから突出された突出部に装着されている。
【0004】
前記ディスプレーユニットがハウジングに固定されて装着された場合、使用者の作業位置によって前記ディスプレーユニットは回転できないため、使用者が希望する多様な位置で前記ディスプレーユニットを観測できないという問題点がある。
【0005】
前記ディスプレーユニットがハウジングから突出された突出部に装着された場合、使用者の作業位置によって前記ディスプレーユニットが回転するように構成することはできるが、前記突出部がハウジングから突出しただけ空間を占めるようになる。前記ディスプレーユニットが広い角度に回転されるようにするためには、前記突出部の突出長さを十分に長くするべきであるが、この場合、前記突出された部分が占める空間によって空間が狭くなるという問題点が発生する。さらに、このような突出部は、作業中だけでなく作業中ではない時にもいつも空間を占めるため、空間が狭くなる問題点と共に作業者の負傷を招く可能性がある。また、空間を確保するために突出部の長さを減少させる場合には、回転角が小さくなるため使用者の望む多様な位置で前記ディスプレーユニットを観測できないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、ディスプレーユニットの観測角度を広くしながらも空間を確保することが可能な測定装備用ハウジングを提供することにある。更に、本発明の目的は、前記ハウジングを含む測定装備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る測定装備用ハウジングは、測定装置を収容し、本体、第1ドア、及び第2ドアを含む。前記本体は、所定領域が開放される。前記第1ドアは、前記本体と結合され、前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーする。前記第2ドアは、前記本体と結合され、前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーし、前面にディスプレーユニットが装着され、第1面から第2面に向かって回転可能である。
【0008】
前記第2ドアは、前記本体を基準にして第1回転可能なように前記本体にヒンジ結合された第1回転結合部と、前記第1回転板を基準にして第2回転可能なように前記第1回転板にヒンジ結合された第2回転結合部と、を更に含んでもよい。
【0009】
前記第1回転板は、前記本体を基準として前記本体の前面と略平行な位置から略垂直な位置まで少なくとも約90°に回転可能であるように前記本体と結合されてもよい。
【0010】
前記ディスプレーユニットは、前記第2回転板に固定及び結合され、前記第1回転板を基準として前記第1回転板の前面から背面まで回転可能であるように前記第2回転板と結合されてもよい。
【0011】
前記第2ドアが開く時、前記第1回転板は第1回転方向に第1回転し、前記第2回転板は前記第1回転方向と異なる第2回転方向に第2回転してもよい。前記第2ドアが閉まる時、前記第1回転板は前記第2回転方向に第1回転し、前記第2回転板は前記第1回転方向に第2回転してもよい。
【0012】
例えば、前記第1ドアおよび前記第2ドアが閉まる時、前記本体の開放された前記所定領域は閉鎖してもよい。
【0013】
前記第1ドアは、略垂直方向に移動して前記開放された所定領域の少なくとも一部を開閉し、前記第2ドアは、略平行に移動して前記開放された所定領域の少なくとも一部を開閉してもよい。
【0014】
本発明の一実施の形態に係る測定装備は、測定装置、ハウジング、及びディスプレーユニットを含む。前記ハウジングは、前記測定装置を収容する。前記ハウジングは、所定領域が開放された本体と、前記本体と結合され、前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーする第1ドアと、前記本体と結合され、前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーし、前記本体を基準として第1回転可能な第1回転板および前記第1回転板を基準として第2回転可能な第2回転板を含む第2ドアを含む。前記ディスプレーユニットは、前記第2ドアの前記第2回転板の前面に装着される。
【0015】
前記第1回転板は、前記本体を基準として前記本体の前面と略平行な位置から略垂直な位置まで少なくとも約90°に回転可能であるように前記本体と結合されてもよい。前記ディスプレーユニットは、前記第2回転板に固定され、前記第1回転板を基準として前記第1回転板の前面から背面まで回転可能であるように前記第2回転板と結合されてもよい。
【0016】
一実施の形態では、前記ディスプレーユニットは、前記第2ドアに結合されて画像を表示する表示部と、外部から情報の入力を受ける入力部と、前記表示部および前記入力部を結合し、前記入力部が前記表示部に対して回転可能であるように結合する結合部と、を含んでもよい。また、前記ディスプレーユニットは、前記表示部の背面に配置され、前記表示部の高さおよび傾斜角のうち、少なくとも一つを調節する位置調節部を更に含んでもよい。
【0017】
前記第2ドアが開く時、前記第1回転板は第1回転方向に第1回転し、前記第2回転板は前記第1回転方向と異なる第2回転方向に第2回転してもよい。前記第2ドアが閉まる時、前記第1回転板は前記第2回転方向に第1回転し、前記第2回転板は前記第1回転方向に第2回転してもよい。
【0018】
本発明の他の実施の形態に係る測定装備用ハウジングは、測定装置を収容し、本体、ディスプレー装着部、及びドアを含む。前記本体は、所定領域が開放される。前記ディスプレー装着部は、前記本体と結合され、前面にディスプレーユニットが装着され、第1面から第2面に向かって回転される。前記ドアは、前記本体と結合されて前記本体の前記開放された所定領域の少なくとも一部をカバーしてもよい。
【0019】
一実施の形態では、前記ディスプレー装着部は、前記本体を基準として第1回転可能な第1回転板と、前記第1回転板を基準として第2回転可能であって前面に前記ディスプレーユニットが装着された第2回転板と、を含む。
【0020】
前記ディスプレー装着部が配置される収容空間が形成されるように前記ドアに段差部を形成してもよい。
【0021】
上述したように、前記ディスプレーユニットは、前記測定装備用の前記ハウジングの前記ドアの前面、又は、前記ディスプレー装着部の前面に装着され、前記ディスプレーユニットが装着された前記ドア又は前記ディスプレー装着部は前面から背面に回転されることにより、前記ディスプレーユニットを装着するために必要な空間を大幅に減少させることができる。
【0022】
また、前記ドア又は前記ディスプレー装着部は、前記ハウジングの前記本体を基準にして二重に回転することにより、ディスプレーユニットの回転角を拡大し、ディスプレーユニットを装着する空間も減少させることができる。
【0023】
また、前記測定装置を利用して測定、検査等を操作する作業者は、前記ディスプレーユニットを容易に観測でき、前記作業者が前記ハウジング内部に頭を入れた状態でも前記ディスプレーユニットを容易に観測できる。その結果、前記ディスプレーユニットの観測範囲を増加させることができる。
【0024】
上述の一般的な説明と、以下の詳細な説明の双方は、例示的かつ説明的であり、請求された発明の更なる詳細な説明を提供することを目的とすることを理解すべきである。
【発明の効果】
【0025】
本発明によると、ディスプレーユニットを測定装備用ハウジングのドア、または、別途のディスプレー装着部の前面に装着し、前記ドア、または、前記ディスプレー装着部の前面に装着されたディスプレーユニットが背面に向かって回転可能であるようにすることによって、前記ディスプレーユニットが装着されるための必要空間を大幅減少させることができる。
【0026】
また、前記ドア、または、前記ディスプレー装着部が前記ハウジングの本体を基準として二重で回転可能であるようにすることによって、前記ディスプレーユニットの回転角度を広くしながらも前記ディスプレーユニットが装着されるための空間を減少させることができる。
【0027】
また、測定装置を利用して、測定、検査などの作業を行う作業者が前記ディスプレーユニットを容易に観測できるだけでなく前記測定装置を利用して作業する作業者が前記ハウジングの内部へ頭を入れた状態でも前記ディスプレーユニットを容易に観測できるなど、前記ディスプレーユニットの観測範囲を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係る測定装備を示した斜視図である。
【図2】図1に示した測定装備のハウジングの第1ドアを開放した状態を示した斜視図である。
【図3】図1に示した測定装備のハウジングの第1ドアおよび第2ドアを開放した状態を示した斜視図である。
【図4】図1に示した第2ドアおよびディスプレーユニットを拡大して示した斜視図である。
【図5】図4に示した第2ドアおよびディスプレーユニットを背面から示した斜視図である。
【図6】図3に示した第2ドアおよびディスプレーユニットを拡大して示した斜視図である。
【図7】図6に示した第2ドアおよびディスプレーユニットを背面から示した斜視図である。
【図8】図4および図5に示したディスプレーユニットの観測範囲を説明するための概念図である。
【図9】図4および図5に示したディスプレーユニットの観測範囲を説明するための概念図である。
【図10】図4に示したディスプレーユニットの具体的な構成を説明するための斜視図である。
【図11】図4に示したディスプレーユニットの具体的な構成を説明するための分解斜視図である。
【図12】本発明の他の実施形態に係る測定装備の一部を示した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明は多様に変更することができ、多様な形態を有することができること、特定の実施形態を図面に例示して本文に詳細に説明する。しかし、これは、本発明を特定の開示形態に限定するのではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれる全ての変更、均等物、乃至代替物を含むことを理解すべきである。
【0030】
第1、第2、第3等の用語は、多様な構成要素を説明するために使用されるが、構成要素は用語によって限定されない。用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的としてのみ使用される。例えば、本発明の権利範囲から逸脱することなしに、第1構成要素は第2構成要素と称されてもよく、同様に第2構成要素も第1構成要素に称されてもよい。
【0031】
本出願において用いた用語は、特定の実施の形態のみを説明するためのものであって、本発明を限定するのではない。単数の表現は、文脈上、明白に相違が示されない限り、複数の表現を含む。本出願において、「含む」または「有する」等の用語は、明細書上に記載された特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたものが存在することを意図するものであって、一つまたはそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれらを組み合わせたもの等の存在または付加の可能性を予め排除しないことを理解しなければならない。
【0032】
なお、異なるものとして定義しない限り、技術的であるか科学的な用語を含めてここで用いられる全ての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同一の意味を有している。一般的に用いられる辞典に定義されているもののような用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有することと解釈すべきであり、本出願で明白に定義されない限り、異常的であるか過度に形式的な意味に解釈されない。
【0033】
空間に関連する要件として、“下方に(beneath)”、“下方に(below)”、“下側の(lower)”、“上側に(above)”、“上方の(upper)”等は、図に示される一つの要件又は特徴と他の要件又は特徴の関係を開示する説明を容易にするために、以下で使用される。空間に関連する要件は、図において表現される動作に加えて、使用中又は動作中の装置の異なる動作を含むことを理解すべきである。例えば、図において装置が回転すれば、他の要件又は特徴の“下方に(beneath)”又は“下方に(below)”として表される要素は、その他の要件又は特徴の“上側に(above)”に配置される。このように、典型的な用語“下方に(below)”は、“上側に(above)”及び“下方に(below)”の両方向を含めることができる。装置は、他に配置される(90°又は他方向に回転される)こと、及びここで用いられる空間に関連する記述は、適宜解釈される。
【0034】
ここで用いられる技術用語は、特定の実施の形態のみを記述する目的であり、本発明を制限するものではない。ここで用いられる単数形“a”、“an”及び“the”は、前後関係が明らかにされない限り、複数形も含むものとする。更に、用語“構成する(comprises)”及び/又は“構成する(comprising)”が本明細書において用いられる場合、規定された特徴、整数、ステップ、動作、要素、及び/又は構成要素の存在を示すが、一つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、構成要素、及び/又はそのグループの存在または追加を排除するものではない。
【0035】
本発明の一実施の形態は、本発明の理想化した一実施の形態の概略図(中間構造)である断面図を参照して説明する。その結果として、図面の形状からの変形例は、例えば、製造技術、及び/又は、許容範囲が予想される。その結果、本発明の一実施の形態は、ここに図示した範囲の特定の形状に限定して解釈されるものではなく、例えば、製造から生じる形状から逸脱するものも含まれる。例えば、長方形として図示された挿入部は、一般的にその端部が非挿入部に挿入されてから二元変更されるよりむしろ、挿入部の円くなった、又は湾曲した特徴、及び/又は、勾配を有している。同様に、挿入により形成される埋設領域は、埋設領域と表面との間の領域で行われる挿入の結果である。図形において図示された領域は、事実上の概要であり、それらの形状は装置の領域の実質的な形状を図示することを目的とするものではなく、本発明の範囲を制限することを目的とするものではない。
【0036】
以下に添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例に係る測定装備を示した斜視図であり、図2は、図1に示した測定装備のハウジングの第1ドアを開放した状態を示した斜視図であり、図3は、図1に示した測定装備のハウジングの第1ドアおよび第2ドアを開放した状態を示した斜視図である。
【0037】
図1〜図3を参照すると、本発明の一実施例に係る測定装備500は、ハウジング100、ディスプレーユニット200、および測定装置300を含む。
【0038】
前記ハウジング100は、前記測定装置300を収容する。前記ハウジング100は、本体110、第1ドア120、及び第2ドア130を含む。
【0039】
前記本体110は、所定領域が開放される。前記本体110は、一例で、図1〜図3に示したようにほぼ六面体の形状を有し、前記所定領域は、前記六面体形状の前面に前記測定装置300を操作する作業者のために開かれる。例えば、前記測定装置300が3次元形状測定装置である場合、測定対象物は、例えば、開放された前記所定領域を通じて設置、又は、分離さされたプリント回路基板(printed circuit board;PCB)である。
【0040】
前記第1ドア120は、前記本体110と結合される。前記第1ドア120は、開放された前記所定領域の少なくとも一部、例えば、図1に示したように前面の左側一部と前記前面と隣接した上面の一部をカバーする。前記第1ドア120は、前記本体110の上面と、例えば、ヒンジ(hinge)結合され、前記本体10の上面を垂直に開閉する。作業者は、前記第1ドア120を開いた後に前記測定装置300を操作し、作業を終了した後に前記第1ドア120を閉める。
【0041】
前記第2ドア130は、前記本体110と結合される。前記第2ドア130は、開放された前記所定領域の少なくとも一部、例えば、前面の右側一部をカバーする。前記第1ドア120と同様に、作業者は、前記第2ドア130を開いた後に前記測定装置300を操作し、作業を終了した後に前記第2ドア130を閉める。前記第2ドア130は、前記本体110を基準として二重に回転する。よって、作業者は、前記第2ドア130に装着された前記ディスプレーユニット200を容易に観測することができる。前記第2ドア130が二重で回転する具体的な構成および回転方式は後述する。
【0042】
前記ディスプレーユニット200は、前記第2ドア130の前面に装着される。例えば、前記ディスプレーユニット200は、測定状態をモニタ(monito)するように前記測定装置300と連結してもよい。
【0043】
前記測定装置300は、多様な測定装置が含まれる。例えば、前記測定装置300は、プリント回路基板(printed circuit board;PCB)を検査するための3次元形状測定装置を含む。
【0044】
以下、前記第2ドア130が二重で回転する具体的な構成、及び回転方式を図面を参照してより詳細に説明する。図4は、図1に示した第2ドアおよびディスプレーユニットを拡大して示した斜視図であり、図5は、図4に示した第2ドアおよびディスプレーユニットを背面から示した斜視図である。図4および図5は、図1に示したように前記第2ドア130が閉まっている場合の前記第2ドア130および前記ディスプレーユニット200を示す。
【0045】
図1、図4、及び図5を参照すると、前記第2ドア130は、第1回転板132および第2回転板134を含む。前記第1回転板132は、前記本体110を基準として第1回転可能であるように形成され、前記第2回転板134は、前記第1回転板132を基準として第2回転可能であるように形成される。この際、前記ディスプレーユニット200は、前記第2回転板134の前面に装着される。一例として、図1および図4に示すように、前記第2ドア130が閉まっている場合には、前記第2回転板134が外部に露出され、前記第1回転板132は外部に露出されない。 また、前記第1ドア120および前記第2ドア130が閉まっている時、前記本体110の開放された前記所定領域は閉鎖されることがある。
【0046】
例えば、前記第1回転板132は、前記本体110を基準として前記本体110の前面と平行な位置から垂直な位置まで少なくとも約90°に回転可能であるように前記本体110と結合される。前記ディスプレーユニット200は、前記第2回転板134に固定及び連結されて前記第1回転板132を基準として前記第1回転板132の前面から背面まで回転可能であるように前記第2回転板134と固定及び連結される。
【0047】
一実施の形態では、前記第2ドア130は、ヒンジ結合方式を有する第1回転結合部136および第2回転結合部138を更に含む。前記第1回転結合部136は、固定されている前記本体110を基準として前記第1回転が可能であるように前記本体とヒンジ結合され、前記第2回転結合部138は、前記第1回転板132を基準として前記第2回転が可能であるように前記第1回転板132とヒンジ結合される。
【0048】
第1回転板132が約90°回転されていて、前記第2回転板134が約180°回転されている場合の前記第2ドア130の具体的な構成を図面を参照してより詳細に説明する。
【0049】
図6は、図3に示した第2ドアおよびディスプレーユニットを拡大して示した斜視図であり、図7は、図6に示した第2ドアおよびディスプレーユニットを背面から示した斜視図である。図6および図7は、図3に示すように前記第2ドア130が開いていて前記ディスプレーユニット200が中央に向かうように回転した場合の前記第2ドア130および前記ディスプレーユニット200を示す。
【0050】
図3、図6、および図7を参照すると、前記第1回転板132は、前記本体110を基準として約90°回転されていて、前記第2回転板134は、前記第1回転板132を基準として約180°回転されている。
【0051】
例えば、前記第2ドア130が開くとき、前記第1回転板132は第1回転方向に第1回転し、前記第2回転板134は前記第1回転方向と異なる第2回転方向に前記第2回転される。前記第2ドア130が閉まる時、前記第1回転板132は前記第2回転方向に前記第1回転し、前記第2回転板134は前記第1回転方向に第2回転する。図6および図7では、前記第1回転板132の前記第1回転方向は時計反対方向であり、前記第2回転板134の前記第2回転は時計方向である。
【0052】
よって、作業者は、前記第2ドア130を開いた後、前記測定装置300を操作しながら、前記ディスプレーユニット200を観測することができる。
【0053】
図8および図9は、図4および図5に示したディスプレーユニットの観測範囲を説明するための概念図である。図8および図9は、前記測定装備500を上部から見る時、前記測定装置500の一部の平面図に対応する。
【0054】
図8を参照すると、前記第2ドア130が開く時、前記第1回転板132が前記第1回転する。前記第1回転板132は、例えば、前記第1および第2回転板132、134の形状と前記第1回転板132と前記本体110(図1〜図3参照)の結合方式によって決定される。例えば、前記第1回転板132は、0°〜180°まで回転することが可能である。図5では、前記第1回転板132は、前記第1回転板132と前記本体110の結合方式によって0°から90°まで回転することができる。
【0055】
前記ディスプレーユニット200は、前記第1回転板132と前記ディスプレーユニット200の間にあるように前記第2回転板134に配置されるため、前記ディスプレーユニット200の観測者は、前記測定装備500の正面から前記測定装備500の右側までの位置で前記ディスプレーユニット200を観測することができる。しかし、作業者が前記測定装備500の内部に配置された測定装置300(図2および図3参照)を操作している場合、前記第2ドア130は前記測定装置300を操作中の作業者に対して十分に開いていなければならない。このため、実質的な前記ディスプレーユニット200の観測範囲は、前記第1回転板132が90°から180°に回転した回転角に対応する範囲になることが望ましい。この場合、作業者は、前記測定装置300を操作中に容易に前記ディスプレーユニット200を観測できない。
【0056】
図9を参照すると、前記第2回転板134は、前記第1回転板132を基準として前記第2回転することができる。前記第2回転板134は、例えば、前記第1および第2回転板132、134の形状と結合方式によって決定され、例えば、約0°から約180°に回転することが望ましい。
【0057】
図9に示したように前記ディスプレーユニット200は、前記第2回転板134の前記第2回転によって図6の観測方向と反対方向から観測が可能である。また、観測者の位置によって前記第2回転の回転角を調節する場合、前記測定装備500の前面の多くの位置で前記ディスプレーユニット200を観測することができる。このように、例えば、前記第1回転板132が約90°回転した状態での実質的な前記ディスプレーユニット200の観測範囲は、前記第1回転板132が約0°から約180°に回転した回転角に対応する範囲になることが望ましい。したがって、作業者が前記測定装置500の内部に配置された測定装置300(図2および図3参照)を操作していて前記第2ドア130が十分に開いている場合にも、作業者は前記測定装置300を操作中に容易に前記ディスプレーユニット200を観測することができ、他の観測者も前記ディスプレーユニット200を容易に観測することができる。
【0058】
図10は、図4に示したディスプレーユニットの具体的な構成を説明するための斜視図であり、図11は、図4に示したディスプレーユニットの具体的な構成を説明するための分解斜視図である。
【0059】
図4、図10、および図11を参照すると、ディスプレーユニット200は、一実施の形態において、表示部210、入力部220、及び結合部230を含む。前記表示部210は画像を表示し、例えば、液晶表示装置を含む。
【0060】
前記入力部220は、情報を外部から受信する。一実施の形態では、前記入力部220は、情報を直接受信するキーボード222と、キーボード222を支持する支持部224を含む。例えば、前記キーボード222および前記支持部224は一体化して形成してもよい。
【0061】
前記結合部230は、前記表示部210、及び前記入力部220を結合する。前記結合部230は、前記入力部220が前記表示部210に対して回転可能であるように前記表示部210と前記入力部220を結合する。したがって、前記第2ドア130が閉まっている場合、図10に示したように前記入力部220を下方に向かうように押し入れることによって前記ディスプレーユニット200が占める空間をより効率的に減少させることができる。
【0062】
前記ディスプレーユニット200は、位置調節部240および固定部250を更に含む。前記位置調節部240は、前記表示部210の背面に配置され、前記表示部210の高さおよび傾斜角のうち、少なくとも一つを調節する。一実施の形態では、前記位置調節部240は、図11に示したように、固定体242、傾斜調節体244、およびスライドガイド246を含んでもよい。
【0063】
前記固定体242は、前記固定部250と連結されて前記第2ドア130と前記ディスプレーユニット200とを結合する。前記傾斜調節体244は、前記固定体242とヒンジ結合されて前記表示部210の傾斜角を調節する。
【0064】
前記スライドガイド246は、前記傾斜調節体244と結合され、前記傾斜調節体244が上下にスライドされるようにガイドすることにより、前記表示部210の高さを調節することができる。
【0065】
前記固定部250は、前記位置調節部240に結合された前記ディスプレーユニット200を前記第2ドア130に結合させる。図12は、本発明の他の実施の形態に係る測定装備の一部を示した斜視図である。図12に示した測定装備は、第1および第2ドアが一つのドアとして形成され、ディスプレーユニットが前記ドアとは別にディスプレー取り付け部に装着されることを除くと、図1に示した測定装備と実質的に同一であるため、重複する詳細な説明は省略する。
【0066】
図12を参照すると、本発明の他の実施の形態に係る測定装備1000において、ハウジング700は、ディスプレー装着部800および測定装置300を含む。
【0067】
前記ハウジング700は、本体710及びドア720を含む。前記本体710は、図1〜図3に示した本体110と実質的に同一であるため、重複する詳細な説明は省略する。
【0068】
前記ドア720は、図12に示したように、図1〜図3に示した第1ドア120が第2ドア130方向に延長された形状を有する。よって、前記ドア720は、図1〜図3で前記第1ドア120がカバーした領域だけでなく、前記第2ドア130がカバーしていた領域をカバーする。
【0069】
前記ドア720には、ディスプレー装着部800が配置されるように収容空間(SP)が形成される。前記収容空間(SP)には、前記ディスプレー装着部800に加えて、図1〜図11に示したディスプレーユニット200が配置されるように形成してもよい。図12では、前記収容空間(SP)は点線で表示された空間である。
【0070】
前記収容空間(SP)は多様な方式で形成される。一実施の形態では、図12に示したように、前記ドア720には、前記収容空間(SP)に対応して段差部722が形成される。図12では、前記ドア720は開いているが、前記ドア720が閉まる場合、前記ドア720を閉めた後、前記ディスプレー装着部800は前記収容空間(SP)内に配置される。
【0071】
前記ディスプレー装着部800は、前記本体710と結合され、前記本体710を基準として第1回転可能な第1回転板(図示せず)および前記第1回転板を基準として第2回転可能であって前面に前記ディスプレーユニット200が装着される第2回転板820を含む。前記第1回転板および前記第2回転板820はそれぞれ図5〜図9に示した第1回転板132および第2回転板134と実質的に同一な原理と構成によって動作するため、重複する詳細な説明は省略する。
【0072】
本発明によると、ディスプレーユニット200を測定装備500用ハウジング100のドア130またはディスプレー装着部800の前面に装着され、前記ドア130または前記ディスプレー装着部800の前面に装着されたディスプレーユニット200が前面から背面に向かって回転することによって、前記ディスプレーユニット200が装着されるための必要な空間を大幅に減少させることができる。
【0073】
また、前記ドア130または前記ディスプレー装着部800が前記ハウジング(100、又は700)の本体(110、又は710)を基準として二重に回転可能であるようにすることによって、前記ディスプレーユニット200の回転角度を広くしかつ前記ディスプレーユニット200が装着されるための空間を減少させることができる。
【0074】
また、測定装置300を利用して測定、検査などの操作を行う作業者が前記ディスプレーユニット200を容易に観測できるだけでなく、前記測定装置300を利用して作業する作業者が前記ハウジング100内部に頭を入れた状態でも前記ディスプレーユニット200を容易に観測できるなど、前記ディスプレーユニット200の観測範囲を増加させることができる。
【0075】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0076】
100、700 ハウジング
110、710 本体
120 第1ドア
130 第2ドア
132 第1回転板
134、820 第2回転板
136 第1回転結合部
138 第2回転結合部
200 ディスプレーユニット
210 表示部
220 入力部
230 結合部
240 位置調節部
250 固定片
300 測定装置
500、1000 測定装備
720 ドア
800 ディスプレー装着部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定装置を収容する測定装備用ハウジングにおいて、
所定領域が開放された本体と、
前記本体と結合され、前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーする第1ドアと、
前記本体と結合され、前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーし、第1面から第2面に回転するディスプレーユニットが装着された第2ドアと、を含むことを特徴とする測定装備用ハウジング。
【請求項2】
前記第2ドアは、
前記本体を基準として第1回転可能な第1回転板と、
前記第1回転板を基準として第2回転可能であって前面に前記ディスプレーユニットが装着された第2回転板と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の測定装備用ハウジング。
【請求項3】
前記第2ドアは、
前記本体を基準として前記第1回転可能であるように前記本体とヒンジ結合される第1回転結合部と、
前記第1回転板を基準として前記第2回転可能であるように前記第1回転板とヒンジ結合される第2回転結合部と、を更に含むことを特徴とする請求項2に記載の測定装備用ハウジング。
【請求項4】
前記第1回転板は、前記本体を基準として前記本体の前面に略平行な位置から略垂直な位置まで少なくとも約90°に回転可能であるように前記本体と結合されたことを特徴とする請求項2に記載の測定装備用ハウジング。
【請求項5】
前記ディスプレーユニットは、前記第2回転板に固定及び結合され、前記第1回転板を基準として前記第1回転板の前面から背面まで回転可能であるように前記第2回転板と結合されたことを特徴とする請求項2に記載の測定装備用ハウジング。
【請求項6】
前記第2ドアが開く時、前記第1回転板は第1回転方向に第1回転し、前記第2回転板は前記第1回転方向と異なる第2回転方向に第2回転し、
前記第2ドアが閉まる時、前記第1回転板は前記第2回転方向に第1回転し、前記第2回転板は前記第1回転方向に第2回転することを特徴とする請求項2に記載の測定装備用ハウジング。
【請求項7】
前記第1ドアおよび前記第2ドアが閉まる時、前記本体の開放された前記所定領域は閉鎖されることを特徴とする請求項1に記載の測定装置用ハウジング。
【請求項8】
前記第1ドアは、略垂直方向に移動して前記開放された所定領域の少なくとも一部を開閉し、
前記第2ドアは、略水平方向に移動して前記開放された所定領域の少なくとも一部を開閉することを特徴とする請求項1に記載の測定装備用ハウジング。
【請求項9】
測定装置と、
前記測定装置を収容し、
所定領域の開放された本体と、
前記本体と結合され、前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーする第1ドアと、
前記本体と結合され、前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーし、前記本体を基準として第1回転可能な第1回転板および前記第1回転板を基準として第2回転可能な第2回転板を含む第2ドアと、を含むハウジングと、
前記第2ドアの前記第2回転板の前面に装着されたディスプレーユニットと、を含むことを特徴とする測定装備。
【請求項10】
前記第1ドアは、略垂直方向に移動して前記開放された所定領域の少なくとも一部を開閉し、
前記第2ドアは、略平行に移動して前記開放された所定領域の少なくとも一部を開閉することを特徴とする請求項9に記載の測定装備。
【請求項11】
前記第1回転板は、前記本体を基準として前記本体の前面と略平行な位置から略垂直な位置まで少なくとも約90°に回転可能であるように前記本体と結合され、
前記ディスプレーユニットは、前記第2回転板に固定及び結合され、前記第1回転板を基準として前記第1回転板の前面から背面まで回転可能であるように前記第2回転板と結合されたことを特徴とする請求項9に記載の測定装備。
【請求項12】
前記ディスプレーユニットは、
画像を表示する表示部と、
外部から情報の入力を受ける入力部と、
前記表示部および前記入力部を互いに結合し、前記入力部が前記表示部に対して回転可能であるように結合する結合部と、を含むことを特徴とする請求項9に記載の測定装備。
【請求項13】
前記ディスプレーユニットは、
前記表示部の背面に配置され、前記表示部の高さおよび傾斜角のうち、少なくとも一つを調節する位置調節部を更に含むことを特徴とする請求項12に記載の測定装備。
【請求項14】
前記第2ドアが開く時、前記第1回転板は第1回転方向に前記第1回転し、前記第2回転板は前記第1回転方向と異なる第2回転方向に第2回転し、
前記第2ドアが閉まる時、前記第1回転板は前記第2回転方向に第1回転し、前記第2回転板は前記第1回転方向に第2回転することを特徴とする請求項9に記載の測定装備。
【請求項15】
測定装置を収容する測定装備用ハウジングにおいて、
所定領域が開放された本体と、
前記本体と結合され、第1面から第2面に回転するディスプレーユニットが装着されたディスプレー装着部と、
前記本体と結合されて前記本体の開放された前記所定領域の少なくとも一部をカバーするドアと、を含むことを特徴とする測定装備用ハウジング。
【請求項16】
前記ディスプレー装着部は、
前記本体を基準として第1回転可能な第1回転板と、
前記第1回転板を基準として第2回転可能であって前面に前記ディスプレーユニットが装着された第2回転板と、を含むことを特徴とする請求項15に記載の測定装備用ハウジング。
【請求項17】
前記ドアには段差部が形成され、前記ディスプレー装着部が配置されるように収容空間が形成されたことを特徴とする請求項16に記載の測定装備用ハウジング。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−261947(P2010−261947A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−104479(P2010−104479)
【出願日】平成22年4月28日(2010.4.28)
【出願人】(506414749)コー・ヤング・テクノロジー・インコーポレーテッド (37)
【Fターム(参考)】