説明

測定装置用データ記憶装置

【課題】RS232C規格やアナログのデータ出力端子しか持たない測定装置で取得されたデータを簡便に保存し、パソコンに取り込んでデータ処理できるようにする。
【解決手段】筐体11の内部には、RS232Cレシーバ14、記憶媒体3への書き込みを制御するCPU16、記憶媒体3を保持するとともにデータの書き込みを実行するデータ記憶部19等の機能部のみを備え、筐体の外面にはRS232C規格の出力端子2に接続されるコネクタ12、記憶媒体3が挿脱される挿脱口11a、接続先の測定装置の設定等のためのディップスイッチ20等を設ける。コネクタ12はコネクタ可動機構13により向きの変更が可能であり、測定装置の設置状況や出力端子2の位置などに応じて適宜の姿勢で測定装置1に装着することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の測定装置で取得されたデータなどを格納するために測定装置の外部に設けられるデータ記憶装置に関し、更に詳しくは、データをパーソナルコンピュータに転送する際に一時的に使用されるのに好適な測定装置用データ記憶装置に関する。
【背景技術】
【0002】
機器分析の分野では、近年、各種分析装置や計測機器(ここではこれらを総称して測定装置と呼ぶ)で取得されたデータをパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略す)に取り込んで、パソコンでデータ解析処理などを実行したりデータ管理を行ったりすることが一般的になっている。このように測定装置からパソコンにデータを転送する方法としては、大別して、両者をケーブルで相互に接続してデータを転送する第1の方法と、測定装置側でデータをリムーバブルなメディアに一旦保存し(非特許文献1など参照)、そのメディア自体をパソコンの設置場所まで搬送することでパソコンにデータを取り込む第2の方法とがある。インターネット等のネットワークを介してデータを送る方法は広い意味で第1の方法に含まれる。
【0003】
上記2つのデータ転送方法にはそれぞれ長所と短所とがある。第1の方法の最大の長所は、接続が容易であって後者の方法のようにメディアを作業者が持ち運ぶ手間が不要であることである。しかしながら、ケーブルで接続する場合には、基本的には、測定装置の出力信号形式とパソコンの入力信号形式とが一致している必要がある。従来、ガス分析計、水質分析計を始めとする各種測定装置のデータ出力はRS232C規格のシリアルデータ出力か或いはアナログ信号出力であり、パソコン自体もこのRS232C規格の入出力ポートを有していたためRS232C用のケーブルで直結することができた。ところが、最近、パソコンへのデータの入出力ポートとしてはUSB規格やIEEE 1394規格に則ったポートが用意されるようになっており、RS232C規格の入出力ポートを備えない場合が多くなってきている。一方、測定装置でもこうした新しい規格の出力ポートを備えたものが提供され始めているが、こうした測定装置の中にはかなり高価なものもあって頻繁に買い換えることが難しい場合や、性能的にも旧来のもので十分な測定が行える場合があり、旧来の測定装置と新型の測定装置とが混在している場合がある。そのため、測定装置の出力信号形式とパソコンの入力信号形式とが一致していない場合があり、旧来型の測定装置で取得したデータを最新型のパソコンに取り込みたい場合には、例えばRS232C/USB変換ケーブルなどの特殊なケーブルを利用する必要がある。
【0004】
またRS232C/USB変換ケーブルなどを利用してデータを転送するには、ドライバソフトウエアを導入した上で測定装置側とパソコン側とで通信設定を合わせる必要があるが、こうした通信ポートの設定はパソコンについての知識が十分でない人には大変に面倒な作業である。こうした作業をスムーズに進めることができるように、測定装置の製造メーカー等が通信設定のマニュアルを用意することも考えられるが、そうしたマニュアルの作成はメーカーにとって大きな負担である。また、作業手順はユーザが使用するパソコンの環境(例えばOSの種類等)にも依存するため、必ずしも全てのユーザがマニュアル通りの作業で設定を行えるとは限らず、そうしたユーザのサポートを行うのも製造メーカーにとっては非常に大きな負担である。
【0005】
さらに根本的な問題として、ケーブルで接続する場合、少なくともその測定の実行期間中、その測定にパソコンが占有されてしまうため、複数の測定装置を同時に使用する場合には、その測定装置の台数分だけパソコンを用意しなければならずコスト的な負担が大きい。また、大気分析や水質分析は研究所等の室内ではなく、屋外の現場で測定を行う場合も多く、そうした場合に測定現場まで測定装置とともにパソコンを搬送してゆくのは手間である。さらに、そうした現場では測定装置の設置は可能であってもスペースや電源の関係上、パソコンの設置が困難である場合もある。
【0006】
これに対し、上記第2の方法によるデータ転送では、測定装置毎にパソコンを用意する必要はなく、測定装置の移動に伴ってパソコンを移動させる必要もない。しかしながら、測定装置自体にそうした記憶メディアにデータを書き込む機能を備えている必要があり、上述したようにRS232C規格の出力端子しか持たない旧来の測定装置に適用することはできない。
【0007】
【非特許文献1】「発生源監視用ポータブルガス分析計 燃焼排ガス用 NOx-O2測定装置 NOA-7000」、[online]、島津製作所株式会社、[平成16年9月16日検索]、インターネット<URL : http://www.shimadzu.co.jp/products/enviro/jnoa7000.html>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は上記課題を解決するために成されたものであり、その主たる目的は、RS232C規格に準拠した旧来のシリアルデータ出力又はアナログ出力しか持たない測定装置で取得されたデータを低廉なコストで記憶させ、必要に応じて簡便にパソコンにデータを転送することができるようにした測定装置用データ記憶装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために成された第1発明は、RS232C規格に準拠したシリアルデータ出力端子を有する測定装置に接続して使用されるデータ記憶装置であって、
前記出力端子に接続されるコネクタ、及び着脱自在の小型の記憶媒体が挿脱される挿脱口が設けられた筐体を有し、該筐体の内部に、
前記挿脱口を介して挿入される記憶媒体を保持する記憶媒体保持手段と、
前記コネクタを介して測定装置から送られて来たデータ又は該データに所定の処理が加えられたデータを前記記憶媒体保持手段に保持されている記憶媒体に格納するデータ格納制御手段と、
内蔵された電源による駆動電力又は前記コネクタを介して外部から供給される駆動電力を前記データ格納制御手段及び前記記憶手段に与える電力供給手段と、
を備えることを特徴としている。
【0010】
また上記課題を解決するために成された第2発明は、測定結果をアナログ信号として出力する出力端子を有する測定装置に接続して使用されるデータ記憶装置であって、
前記出力端子に接続されるコネクタ、及び着脱自在の小型の記憶媒体が挿脱される挿脱口が設けられた筐体を有し、該筐体の内部に、
前記挿脱口を介して挿入される記憶媒体を保持する記憶媒体保持手段と、
前記コネクタを介して測定装置から送られて来たアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
該アナログ/デジタル変換手段により変換されたデータ又は該データに所定の処理が加えられたデータを前記記憶媒体保持手段に保持されている記憶媒体に格納するデータ格納制御手段と、
内蔵された電源による駆動電力を前記データ格納制御手段及び前記記憶手段に与える電力供給手段と、
を備えることを特徴としている。
【0011】
また第1及び第2発明の好ましい一実施態様として、前記筐体に対して前記コネクタの向きが調整可能であるように該コネクタを保持するコネクタ保持機構を備える構成とするとよい。
【発明の効果】
【0012】
第1及び第2発明に係る測定装置用データ記憶装置は、筐体に設けられたコネクタが測定装置の出力端子に直接挿嵌され、その挿嵌又はコネクタを固定するための取り付けネジの締結によって筐体は測定装置の出力端子に連結された状態で保持される。そして、コネクタを介して測定装置より既にデジタル化されているデータ又はアナログ信号であるデータを受け取って、後者の場合にはアナログ/デジタル変換手段によりデジタル化した後に、データ格納制御手段が、そのデータ又は該データに所定の処理が加えられたデータを記憶媒体保持手段に保持されている記憶媒体に格納する。ここで、記憶媒体としては、小型で大容量、且つ高速での書き込みが可能であるものが好ましいから、具体的には例えばコンパクトフラッシュ(米国サンディスク社の登録商標)等の小型の記憶メディアが好適である。測定装置で取得したデータをパソコンに取り込みたい場合には、記憶媒体にデータを格納した後に本データ記憶装置から記憶媒体を引き抜き、記憶媒体をパソコンの設置場所まで持って行きパソコン又はその周辺機器に装填してデータを読み込むようにするとよい。
【0013】
このように第1及び第2発明に係る測定装置用データ記憶装置は、測定装置の出力端子から出力されるデータを収集して保存するのに最低限必要な機能しか有しないため、小型・軽量で且つ安価なコストで提供することができる。したがって、例えば各測定装置毎にこうしたデータ記憶装置を取り付けるとしても、ユーザに大きなコスト的な負担を強いることがない。また、通信ポートの設定等の面倒な手間が不要になるので、パソコンについての深い知識を有さない者でも手軽に取り扱うことができる。
【0014】
また、測定装置を測定現場に設置したままデータを格納した記憶媒体のみを持ち運んでパソコンによりデータを取り込めばよいので、データ記憶装置としてのパソコン自体を測定装置とともに測定現場に搬送する必要がなく、測定を継続する場合でも記憶媒体を入れ替えさえすればよい。さらにまた、コネクタ保持機構によりコネクタの向きを調整可能とした構成によれば、測定装置の設置状況や測定装置自体の出力端子の位置などに応じて、測定の支障とならないような状態に本データ記憶装置を装着して、安定してデータの収集を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る測定装置用データ記憶装置の一実施例を図1〜図3により説明する。図1は本実施例によるデータ記憶装置10の概略構成と使用方法とを説明するための図、図2は本実施例によるデータ記憶装置10の概略的な外形図、図3は本実施例によるデータ記憶装置10を測定装置1に装着した状態を示す概略図である。
【0016】
本実施例のデータ記憶装置10は、測定装置1の背面や側面などに設けられているRS232C規格に準拠したデータ出力端子(双方向通信が可能である場合にはデータ入出力端子)2に直結して使用されるものであって、その筐体11は、数cm〜10cm程度×数cm程度×1cm〜2cm程度の小型サイズである。筐体11には、出力端子2に接続されるコネクタ12と、記憶媒体3が挿脱される挿脱口11aと、各種設定を行うためのディップスイッチ20とが配設されており、筐体11の内部には、コネクタ12で受けたデータを受信するRS232Cレシーバ14と、必要に応じて簡単なデータ処理を実行するとともに記憶媒体3へのデータの書き込みを制御するCPU16と、CPU16の動作プログラムやデータ処理プログラムが格納されたROM17と、データのバッファとして機能するRAM18と、記憶媒体3を機械的に保持するとともに電気的接続を確保するための接点を含み、CPU16の制御の下に記憶媒体3へのデータの書き込みを実行するデータ記憶部19と、コネクタ12を介して測定装置1から駆動電力を受けてCPU16等に電力を分配する電力供給部15と、を備える。記憶媒体3は例えばメモリ素子としてフラッシュメモリを利用した既存のカートリッジ型の記憶メディアであり、コンパクトフラッシュやその他のメディアを使用することができる。
【0017】
図2に示すように、コネクタ12はコネクタ可動機構13により筐体11に対して蝶番状に移動可能に取り付けられており、それによって所定の範囲でコネクタ12の向きが変更可能となっている。すなわち、コネクタ可動機構13によってコネクタ12の向きを変更することにより、測定装置1に対してこのデータ記憶装置10を、図3(a)に示すように測定装置1の立壁面に略直交する方向に延伸するように装着することもできるし、図3(b)に示すように測定装置1の立壁面に略平行な方向に延伸するように装着することもできる。測定装置1の大きさや出力端子2の位置などに応じて、適宜の形態でデータ記憶装置10を測定装置1に装着すればよい。なお、コネクタ可動機構13の構造は適宜に変形することができ、例えば蛇腹状で屈曲自在の構造とすればコネクタ12の向きの変更の自由度がより大きくなる。
【0018】
ディップスイッチ20は図1では4連のスイッチであり、この4個のスイッチを独立に使用すれば4種類の、また4個のスイッチのオン/オフを4桁の2進数として処理すれば16種類の異なる設定が可能である。もちろん、必要に応じて、2連、8連等の他の数のスイッチに変更してもよいし、外部からの設定が不要である場合にはディップスイッチ20を省略することができる。このディップスイッチ20による設定は、典型的には、接続先の測定装置の1の種別(より具体的には出力端子2から出力されるデータの形式など)や後述するようなデータ記憶装置10内部でのデータ処理の内容などとすることができる。したがって、ディップスイッチ20による設定の種類を増やしておけば、この装置10が複数のメーカーの測定装置、或いは特定のメーカーの各種の測定装置に対応可能であるようにすることができ、逆にこの装置10が特定のメーカーの特定の測定装置にのみ対応するような仕様であれば、設定が不要であるためディップスイッチ20も不要になる。なお、ディップスイッチの代わりに小型のロータリスイッチなどを用いてもよいし、CPU16のプログラムを書き換える方法も考えられる。
【0019】
本実施例のデータ記憶装置10を使用する際には、上述したようにコネクタ12を測定装置1の出力端子2に接続し、記憶媒体3を挿脱口11aを介してデータ記憶部19に装填する。また、例えば上述したように接続先の測定装置1の種別(又は製造メーカー等)をディップスイッチ20で設定する必要がある場合には所定の設定を行う。データ取得前の準備作業はこれだけであって、きわめて簡単である。
【0020】
測定装置1により所定の測定が実行され、その測定結果である測定データが出力端子2から順次出力されると、コネクタ12を介してデータ記憶装置10に送り込まれたデータはまずRS232Cレシーバ14により信号レベルの変換などが行われる。その後に、必要に応じてRAM18に一時的に保存され、CPU16による書き込み命令に従ってデータ記憶部19に送られて、記憶媒体3の所定の領域に書き込まれてゆく。一般に、記憶媒体3へのデータの書き込み速度はRS232C規格におけるデータの転送速度よりも速いので、必ずしもRAM18に一旦データを保存する必要はないが、例えば何らかの原因で記憶媒体3へのデータ書き込みに失敗した場合に同じデータの書き込みを再試行するときなどには、RAM18にデータを一時保存しておくと便利である。
【0021】
なお、上記のように各部が動作する際に必要な電力は、出力端子2、コネクタ12を介して測定装置1から本データ記憶装置10に供給され、電力供給部15は必要に応じて電圧を変換して各部へと分配する。但し、測定装置1からの電力供給が無い場合や不足する場合には、後記実施例と同様にバッテリを内蔵してもよい。
【0022】
上述のようにして記憶媒体3にデータが格納された後、作業者はデータ記憶装置10から記憶媒体3を引き抜き、パソコン4に接続されたカードリーダやパソコン4自体に設けられたカードスロットなどに記憶媒体3を装填し、パソコン4で一般的なデータの読み出し操作を行う。それによって、記憶媒体3に格納されていたデータがパソコン4に内蔵されたハードディスクに転送され、それ以降は、パソコン4上でデータ処理やデータ管理などが可能となる。測定装置1でデータをほぼ連続的に測定したい場合には、データが格納された記憶媒体に代えて未記憶状態の記憶媒体をデータ記憶装置10に挿入してデータの格納を続けることができる。すなわち、データ記憶装置10自体は測定装置1毎に装着しておき、記憶媒体3のみを持ち運びすることでデータを測定装置1からパソコン4へと転送することができる。
【0023】
上記実施例では、基本的に、測定装置1から送られたデータをそのまま、つまり加工や処理することなく記憶媒体3に書き込むことを想定していたが、ROM17に格納されている演算処理プログラムに従ってCPU16で簡単なデータ処理を行い、処理済みのデータを記憶媒体3に書き込むようにしてもよい。簡単なデータ処理の一例を挙げると、測定装置1がガス分析計である場合、測定データとしてガス濃度が得られるが、パソコン4で処理する際にはそのガス濃度の単位を例えば%、ppm、ppb等のいずれかに統一したほうが取扱い易い。そこで、こうした場合には、CPU16で単位を統一化する処理を行った上でデータを記憶媒体3に書き込むとよい。また、測定装置1から送られてきたデータを全て記憶媒体3に書き込む必要がない場合に、例えば所定の間隔でデータの間引き処理を実行してデータ数を減らして記憶媒体3に格納したり、或いは、所定個数のデータ毎に平均値を計算してその平均値データを記憶媒体3に格納したりする、といった処理も考えられる。
【0024】
次に、本発明の他の実施例によるデータ記憶装置30について図4を参照して説明する。この実施例のデータ記憶装置30は、アナログ信号を出力するデータ出力端子5を備える測定装置1に直接接続して使用するものであり、図1と図4とを比較すれば分かるように、RS232Cレシーバ14の代わりに、出力端子5に嵌挿されるコネクタ31に与えられたアナログ信号を所定のサンプリング周波数で以てデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器32を備え、また測定装置1から電源電力を受ける代わりにバッテリ33を内蔵している。それ以外の構成要素は図1に示した実施例と同じであり、同一符号を付して説明を略する。
【0025】
このデータ記憶装置30では、ディップスイッチ20の設定によってアナログ/デジタル変換器32でのサンプリング周波数を変更することができる。或いは、ディップスイッチ20の設定によって決まる接続先の測定装置1の種別等に応じて適切なサンプリング周波数が決まるようにしてもよい。いずれにしても、測定が開始されると、測定装置1の出力端子5からアナログ波形の出力信号が得られ、アナログ/デジタル変換器32はこの波形をデジタルデータに変換してCPU16に渡す。CPU16は上述したように必要に応じて簡単なデータ処理を施し、また一時的にRAM18にデータを保存しつつデータ記憶部19にデータを送り、データ記憶部19は記憶媒体3にデータを順次格納する。以上のようにして上記実施例と同様に、測定装置1で取得されたデータを記憶媒体3に記憶させ、その後に作業者の手によりパソコン4の設置場所まで運ばれてパソコン4にデータを移し替えることができる。
【0026】
なお、上記実施例は本発明の一例にすぎず、本発明の趣旨の範囲で適宜変更、追加等を行っても本発明に包含されることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施例によるデータ記憶装置の概略構成と使用方法を説明するための図。
【図2】本実施例によるデータ記憶装置の概略的な外形図。
【図3】本実施例によるデータ記憶装置を測定装置に装着した状態を示す概略図。
【図4】本発明の他の実施例によるデータ記憶装置の概略構成と使用方法を説明するための図。
【符号の説明】
【0028】
1…測定装置
2…出力端子
3…記憶媒体
4…パソコン
5…出力端子(アナログ)
10、30…データ記憶装置
11…筐体
11a…挿脱口
12、31…コネクタ
13…コネクタ可動機構
14…RS232Cレシーバ
15…電力供給部
16…CPU
17…ROM
18…RAM
19…データ記憶部
20…ディップスイッチ
32…アナログ/デジタル変換器
33…バッテリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
RS232C規格に準拠したシリアルデータ出力端子を有する測定装置に接続して使用されるデータ記憶装置であって、
前記出力端子に接続されるコネクタ、及び着脱自在の小型の記憶媒体が挿脱される挿脱口が設けられた筐体を有し、該筐体の内部に、
前記挿脱口を介して挿入される記憶媒体を保持する記憶媒体保持手段と、
前記コネクタを介して測定装置から送られて来たデータ又は該データに所定の処理が加えられたデータを前記記憶媒体保持手段に保持されている記憶媒体に格納するデータ格納制御手段と、
内蔵された電源による駆動電力又は前記コネクタを介して外部から供給される駆動電力を前記データ格納制御手段及び前記記憶手段に与える電力供給手段と、
を備えることを特徴とする測定装置用データ記憶装置。
【請求項2】
測定結果をアナログ信号として出力する出力端子を有する測定装置に接続して使用されるデータ記憶装置であって、
前記出力端子に接続されるコネクタ、及び着脱自在の小型の記憶媒体が挿脱される挿脱口が設けられた筐体を有し、該筐体の内部に、
前記挿脱口を介して挿入される記憶媒体を保持する記憶媒体保持手段と、
前記コネクタを介して測定装置から送られて来たアナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
該アナログ/デジタル変換手段により変換されたデータ又は該データに所定の処理が加えられたデータを前記記憶媒体保持手段に保持されている記憶媒体に格納するデータ格納制御手段と、
内蔵された電源による駆動電力を前記データ格納制御手段及び前記記憶手段に与える電力供給手段と、
を備えることを特徴とする測定装置用データ記憶装置。
【請求項3】
前記筐体に対して前記コネクタの向きが調整可能であるように該コネクタを保持するコネクタ保持機構を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の測定装置用データ記憶装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−84364(P2006−84364A)
【公開日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−270652(P2004−270652)
【出願日】平成16年9月17日(2004.9.17)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】