説明

測定装置用マーカのアイコン的表示

【解決手段】
本発明は、測定装置用の事象前又は事象後のアイコン(図像)的マーカ、及び事象前又は事象後のアイコン的マーカと共に被分析物濃度を記録するための方法に関する。測定装置は、事象前又は事象後のアイコン的マーカを表示するのに適合したディスプレイ上の少なくとも1つのセグメントを含む。測定装置上のボタンを介して、ユーザは測定装置と対話できる。ボタンによってユーザは、事象前、事象後のアイコン的マーカ、及び事象アイコン的マーカでないもののスクロールが可能で、1つのアイコン的マーカ、又はアイコン的マーカでないものを選択することができる。測定装置内部に配置されたメモリ装置は、対応する事象前、事象後のアイコン的マーカと共に、あるいはアイコンマーカなしに被分析物濃度をストアする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に流体サンプル中の少なくとも1つの被分析物濃度を測定するのに適合した装置内で使用するためのマーカのアイコン(図像)的表示に関する。さらに詳細に言うと、本発明は、例えば血糖のような流体中の少なくとも1つの被分析物の濃度を測定するために使用するのに適合した測定装置用の事象前及び事象後のマーカのアイコン的表示に関する。
【背景技術】
【0002】
体液中の被分析物の定量測定は、特定の生理学的異常の診断、及び管理において非常に重要である。例えば、乳酸塩、コレステロール、及びビリルビンは、ある特定の人にとってはモニターされるべきものである。食事療法の際、ブドウ糖の摂取を制限するために、特に体液中のブドウ糖の測定は、体液中のブドウ糖レベルを頻繁にチェックしなければならない糖尿病の特定の人にとっては重要である。ここで開示している以下の部分は、ブドウ糖測定装置内で使用される事象前、及び事象後のマーカのアイコン的表示に関するものであるが、別の被分析物を測定するための測定装置においても実装されてよいことが理解されるであろう。
【0003】
血糖検査システムの1つのタイプでは、血液サンプルを検査するのに検査センサが使用される。必要があれば、インシュリン又は投与する別の薬剤を決定するために、このような検査の結果を使用できる。糖尿病の特定の人は、血糖測定装置を介して事象前及び事象後の双方で血糖レベルを頻繁に検査する。このような事象として、食事、運動、病気、ストレス、症状、尿中ケトンの推移、又は血糖レベルを変化させる他の事象を含んでもよい。例えば、特定の人は、食事で摂取する安全な糖の総量値を決める際に援助となるように、食事前に血糖レベルを検査するだろう。また特定の人は、食事でその人が消費した糖が多すぎるのか又は不足しているのかを判定するために、食後自らの血糖を検査するだろう。検査の結果、ブドウ糖のレベルが低すぎるか又は高すぎることを示す場合、糖尿病錠剤、又はインシュリン薬を口から摂取するか、又はインシュリンポンプを使用するだろう。同様に、糖尿病の特定の人は、血糖が安全なレベルにあることを確認するために、運動の前後に血糖レベルを検査するだろう。
【0004】
既存のブドウ糖測定装置の中には、特定の人が、過去の血糖測定値及び、例えば日時を含む測定値読み取りに関連するその他の情報をストアできるようにしたものもある。将来の参照のためにこれらの測定値をストアすることが特定の人にとって、しばしば重要となる。医師は、患者の診断および健康をモニターする際の援助となるようにこのストアされた情報をレビューするだろう。
【0005】
今日、食前及び食後のブドウ糖測定値の間の差異を望むような特定のユーザに対して、食事のマーカを含むブドウ糖測定装置で難しさを提示しているものがある。例えば、アイコン的食事のマーカを使用している測定装置の中には、食前の測定値及び食後の測定値との違いの出ない食事を示すたった1つのアイコン的マーカのみを含んでいるものがある。ブドウ糖測定装置の別のタイプのものは、テキスト文字を介して食前及び食後のマーカを表示するものがあり、その具体的な言語を読むことができない子供又は特定の人にとっては、読み取り及び理解することを困難にしている。
【0006】
従って、既存のブドウ糖測定装置におけるこのような欠点が克服されるように望まれている。
【特許文献1】米国出願特許 U.S.2001/0042683
【特許文献2】欧州出願特許 EP1152239
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のいくつかの実施形態に従って、検査センサ上に配置された流体サンプルから被分析物濃度を測定及びストアするのに適合した測定装置を開示する。測定装置は、ディスプレイ、事象前のアイコン的マーカ及び事象後のアイコン的マーカを表示させるのに適合したディスプレイ上の少なくとも1つのセグメント、少なくとも1つのボタン及びメモリ装置を含む。ディスプレイは、測定装置のユーザに対して情報を表示するのに適合している。ボタンは、ユーザに測定装置との対話を可能にする。メモリ装置は、被分析物濃度測定値をストアするのに適合している。ユーザは、ボタンを押下することによって、対応している事象前又は事象後のアイコン的マーカと共に被分析物濃度を記録してもよい。
【0008】
被分析物濃度を記録する方法もまた開示する。方法は、検査片上に流体を置くこと、検査片を測定装置と接触させること、ディスプレイ上に流体の被分析物濃度を表示すること、事象前のアイコン的表示又は事象後のアイコン的表示を選択すること、及び測定装置内に被分析物濃度および事象のアイコン的マーカをストアすることからなる。
【0009】
本発明の上記サマリは、本発明の各実施形態、又はすべての特徴を表現することを意図するものではない。本発明への追加的特徴及び利点が後述する詳細な説明及び図から明白である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、流体サンプル中の被分析物濃度を測定するのに適合した装置において使用される事象前及び事象後のマーカのアイコン的表示に関する。装置は、流体中の少なくとも1つの被分析物の濃度を測定するために使用される電気化学的な検査センサを含む。測定装置を使用して測定され得る被分析物は、ブドウ糖、脂質値(例えば、コレステロール、トリグリセリド、LDL、及びHDL)、マイクロアルブミン、ヘモグロビンA1C、フルクトース、乳酸塩、又はビリルビンを含む。しかし、本発明は、これらの特定の被分析物を測定するための装置に限定するものではなく、別の被分析物濃度が測定されてもよい。被分析物は、例えば全血液サンプル、血清サンプル、血漿サンプル、又はISF(間質性流体)及び尿のような他の体液の中に存在してもよい。
【0011】
一実施形態に従うと、装置内で使用される検査センサは、前面又はセンサの検査終端部からセンサ内部に配置されたバイオセンサ部又は試薬物質まで延長している毛管通路と共に一般に提供されている。センサの検査終端部が、流体(例えば、人の指を突いた後指の上で溜った血液)の中に浸されたとき、血液の一部が毛管作用によって毛管通路内に流れ込む。その後、検査される流体内の被分析物(例えばブドウ糖)レベルの電気的信号を指示する値が供給され、続いて電気的組立部品部に送信されるように、流体がセンサ内で試薬物質と化学的反応を起こす。
【0012】
ブドウ糖濃度を測定するために使用される試薬物質は、ブドウ糖酸化酵素を含む。ブドウ糖デヒドロゲナーゼのような別の試薬物質がブドウ糖濃度を測定するために使用され得ることが予想される。さらに例えば、ピロロキノリンキノンブドウ糖デヒドロゲナーゼ及びフェリシアン化カリウムのような別の試薬物質もブドウ糖を測定する際の援助のために使用され得ることが予想される。選択された試薬が被分析物濃度を測定するための検査を実行するのに必要な流体の総量、及び時間の長さのような項目に影響するかもしれない。ブドウ糖以外の被分析物が検査される場合は、異なる試薬物質が使用されるであろう。
【0013】
図1a、1b中に検査センサの限定しない一サンプルを示す。図1a、1bは、毛管通路(72)、蓋(74)、及び複数の電極(76)(78)及び(80)を含む検査センサ(70)を表す。複数の電極は、カウンタ電極(76)、検知電極(78)、及び作用(測定)電極(80)を含む。図1bに示すように、検査センサ(70)は、試薬を含む流体受容エリア(82)を含む。試薬および検査センサ上の電極を伴う流体受容エリアの作用は、この分野における技術を有する人に知られており、従ってさらに詳細には記述しない。この作用を含む電気化学的な検査センサの例は、例えば公開された米国特許出願であるU.S.2001/0042683及び欧州特許出願であるEP1152239で見ることができる。他の電気化学的検査センサが採用されることも予想される。
【0014】
検査センサは、電気化学的検査センサに限定されない。例えば、本発明において光学的検査センサが使用されてもよい。
図2a〜dを参照すると、一実施例に従って食事マーカのアイコン的表示が、ブドウ糖測定装置(100)上に表示されている。図2a中に示すように、測定装置(100)は、ディスプレイ(102)、検査センサ分配ポート(104)、及び複数のボタン(106)を含む。図2aは、ディスプレイセグメントのすべてと共に、測定装置(100)を示す。ディスプレイ(102)は、特定のブドウ糖測定値が、事象前又は事象後に採られたものかをユーザが記録することができるようなアイコン的マーカ(108)を含む。この実施形態において、皿のアイコン的マーカ(108)は、ブドウ糖測定値が食事象前又は食事象後に採られたものかを記録するために使用される。食前のアイコン的マーカ(108a)は、皿の各横にナイフ及びフォークを共にした皿であり、それは食事の前に用意される皿、ナイフ、及びフォークの典型的作法である。食後のアイコン的マーカ(108b)は、皿の上に斜めに並べて置かれるナイフ及びフォークを共にした皿であり、食事が終了したことを示すために使用される典型的位置である。
【0015】
ユーザが検査センサ上に流体(すなわち自分の血液)を配置した後、ブドウ糖レベルが、測定装置(100)によって測定され、その測定装置は、ディスプレイ(102)上にブドウ糖測定値を表示する。ユーザはその後、測定値が食前又は食後に採られたものであるかに基づいてその測定値を記録するために、ボタン(106a〜b)を押下できる。
【0016】
前述のボタン(106a)及び(106b)以外の手段によってユーザが測定値を記録できることも予想される。しかし、そのような別の手段に含まれるものとして、タッチスクリーン、単一のボタン、ダイヤル、トグルスイッチ、測定装置内のプリセット食事時間、及び自動記録に限定しない。
【0017】
図2b中に示すように一実施形態に従うと、最初ブドウ糖測定値が得られた後は、食事マーカは全く表示されない。ユーザが最初にボタン(106a)を押下すると、食前のアイコン的マーカ(108a)が図2c中に示すようにディスプレイ(102)上に現われる。ユーザが再度ボタン(106a)を押下すると、食前のマーカ(108a)が消え、食後のマーカ(108b)が図2d中に示すようにディスプレイ(102)上に現われる。ボタン(106a)が3度目に押下されると、食後マーカ(108b)が、ディスプレイ(102)上のマーカ(108a)(108b)が表示されないように消え、図2b中に示すように、最初に測定値が採られた後に見られたような見え方で表示が現われる。ボタン(106a)の押下は、再びそのサイクルを繰り返す。適切なマーカが表示されるとき、ユーザは、例えば、別のボタン(106b)を押下するか、又は測定装置をタイムアウトさせることによってマーカを選択してもよい。ユーザは、どんなマーカも表示されない間にボタン(106b)を押下するか、又は測定装置をタイムアウトさせることによって、アイコン的マーカ(108a)(108b)のいずれも含まない記録をする選択をしてもよい。その後、選択されたアイコン的マーカと共に測定装置のメモリ装置内にブドウ糖測定値がストアされる。ブドウ糖測定値をレビュー及び比較するためユーザは、その後しばらくたって呼び出してもよい。
【0018】
別のアイコン的マーカは、食前及び食後の測定値を表現するために、限定しないが、図3a〜3l中に示すようなアイコン的マーカを含み使用してもよい。食前及び食後のアイコン的マーカのペアは、(図3aに示す)バナナ及びバナナの皮(110)、(図3bに示す)パンのスライス及びパンの耳(112)、(図3cに示す)キャンディバー及び包装紙(114)、(図3dに示す)魚及び魚の骨(116)、(図3eに示す)満杯のコップ及び空のコップ(118)、(図3fに示す)ピザ/パイ/クッキーの全体及びピザ/パイ/クッキーの一片(120)、(図3gに示す)アイスキャンディ及びアイスキャンディスティック(122)、(図3hに示す)満杯のスプーン及び空のスプーン(124)、(図3iに示す)七面鳥の足及び骨(126)、(図3jに示す)一片のスイカ及びスイカの外皮(128)、(図3kに示す)並んだフォーク及びナイフ、及び交差したフォークとナイフ(130)、(図3lに示す)リンゴ及びリンゴの芯(132)を含んでいてもよい。
【0019】
図4の実施形態において、測定装置(300)は、データポート(309)を含んでいてもよく、このデータポートは、ケーブル又はコード(311)を介して、例えばパーソナルコンピュータ(310)に接続される。データポート(309)は、ストアされたブドウ糖測定値及び対応する情報がコンピュータ(310)へ送信可能なように測定装置(300)がパーソナルコンピュータ(310)と通信できるようにする。
【0020】
今、図5a〜cの実施形態を参照し、測定装置のディスプレイが、食前及び食後のアイコン的マーカをオーバレイ(overlaid)されて表示するように設計されてもよい。図5aの測定装置(200)は、魚の食前アイコン的マーカ(216a)を含む。図5bは、対応する魚の骨の食後のアイコン的マーカ(216b)を示す。図5cは、食前及び食後のアイコン的マーカの双方が一度に表示される場合の測定装置ディスプレイ(202)を示す。食前の魚のアイコン的マーカ(216a)及び食後の魚のアイコン的マーカ(216b)が、重なって表示されるアイコン的マーカ(216c)を生成するように重なって表示される。アイコン的マーカを重ねることは、測定装置のディスプレイ上で食前及び食後のアイコン的マーカによる占有がより少ないスペースですみ、潜在的にさらに優れた又はさらにスペースを必要とする表示で他の特徴を可能にできることが利点である。
【0021】
図6a中に示す代替実施形態において、測定装置(600)は、ユーザに対して測定装置から選べるように、食前及び食後の異なるアイコン的マーカのいくつかを具備して提供される。ユーザは、例えば図3a〜3l中に示すアイコン的マーカのいくつかのペアから選択してもよい。測定値を記録するために、有効なアイコン的マーカまでスクロールするようにユーザは、測定装置上のボタン(606a)を押下してもよい。1つを選択するためユーザは、別のボタン(606b)を押下してもよい。ユーザは、例えば、食前又は食後の測定値を示すためにパンのアイコン的マーカ(212)、又は七面鳥のアイコン的マーカ(226)を選択することができる。この実施形態は、異なるアイコン的マーカの選択に適応するために使用する場合、さらに複雑なディスプレイを必要とするために、好まれないかもしれない。代替として、ユーザが選択するアイコン的マーカのペアが、図6bの実施形態中に示すように重なって表示されてもよい。
【0022】
代替実施形態A
検査センサ上に配置された流体サンプルから被分析物の濃度を測定、及びストアすることに適合した測定装置であって、
前記測定装置のユーザに情報を表示するのに適合したディスプレイと、
事象前のアイコン的マーカ、及び事象後のアイコン的マーカを表示するのに適合した前記ディスプレイ上の少なくとも1つのセグメントと、
前記ユーザに前記測定装置との対話を可能にする少なくとも1つのボタンと、
前記被分析物の濃度測定値をストアするのに適合したメモリ装置を含み、
前記ユーザが前記少なくとも1つのボタンを押下することによって、前記被分析物の濃度測定値を対応する前記事象前又は事象後のアイコン的マーカと共に記録できる測定装置。
【0023】
代替実施形態B
さらに検査センサ分配ポートを含むことを特徴とする代替実施形態A記載の測定装置。
代替実施形態C
さらにパーソナルコンピュータへ情報を転送することに適合したデータポートを含むことを特徴とする代替実施形態A記載の測定装置。
【0024】
代替実施形態D
前記アイコン的マーカが食前及び食後の測定値読み取りを記録することを特徴とする代替実施形態A記載の測定装置。
【0025】
代替実施形態E
前記アイコン的マーカが運動前及び運動後の測定値読み取りを記録することを特徴とする代替実施形態A記載の測定装置。
【0026】
代替実施形態F
前記被分析物がブドウ糖であり、かつ前記流体サンプルが全血液であることを特徴とする代替実施形態A記載の測定装置。
【0027】
代替実施形態G
前記ディスプレイが、前記事象前及び事象後のアイコン的マーカのそれぞれ1つを表示するのに適合した前記2つのセグメントを含むことを特徴とする代替実施形態A記載の測定装置。
【0028】
代替実施形態H
前記事象前及び事象後のアイコン的マーカをオーバレイできるように、前記ディスプレイが、前記事象前及び事象後のアイコン的マーカを表示するのに適合した1つのセグメントを含むことを特徴とする代替実施形態A記載の測定装置。
【0029】
代替実施形態I
前記ディスプレイが、前記事象前及び事象後のアイコン的マーカの複数の異なるペアを表示することに適合した代替実施形態A記載の測定装置。
【0030】
代替実施形態J
前記事象前および事象後のアイコン的マーカのペアが、ユーザによる選択に適合した代替実施形態A記載の測定装置。
【0031】
代替実施形態K
被分析物の濃度を記録するための方法であって、
検査片上への流体の配置と、
前記検査片と、前記流体の前記被分析物の濃度を測定するのに適合した測定装置との接触と、
ディスプレイ上への前記流体の前記被分析物の濃度表示と、
事象前のアイコン的マーカ又は事象後のアイコン的マーカの選択と、
前記被分析物の濃度及び事象のアイコン的マーカの前記測定装置内へのストアとの動作からなる方法。
【0032】
代替実施形態L
前記事象前のアイコン的マーカ又は事象後のアイコン的マーカの選択が、第1のボタンを押下する度に、事象前のアイコン的マーカ、事象後のアイコン的マーカ、及びそのどちらでもない事象のアイコン的マーカのそれぞれ1つが表示され、その中から事象前のアイコン的マーカ又は事象後のアイコン的マーカを択一するのに適合した前記第1のボタンの押下と、前記適切な事象のアイコン的マーカを選択するための第2のボタンの押下とを含むことを特徴とする代替実施形態K記載の方法。
【0033】
本発明は、さまざまな修正及び代替の形式を受け入れる余地がある一方で、特定の実施形態や方法が図面の中で例によって示され、詳細に記述されている。しかし、ここで本発明が開示した特定の形式又は方法に限定するものでないことは理解されよう。それとは反対に、本発明は、添付の特許請求項目によって定義されるように、本発明の趣旨および範囲内に収まる修正物、同等物、代替物すべてをカバーするものとする。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1a】一実施形態に従った蓋を含む検査センサである。
【図2b】蓋のない図1aの前記検査センサである。
【図2a】皿、フォーク及びナイフの形の食前及び食後のアイコン的マーカを含むすべてのディスプレイセグメントが同時に表示されている一実施形態に従った測定装置の正面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査センサ上に配置された流体サンプルから被分析物の濃度を測定、及びストアすることに適合した測定装置であって、
前記測定装置のユーザに情報を表示するのに適合したディスプレイと、
事象前のアイコン的マーカ、及び事象後のアイコン的マーカを表示するのに適合した前記ディスプレイ上の少なくとも1つのセグメントと、
前記ユーザに前記測定装置との対話を可能にする少なくとも1つのボタンと、
前記被分析物の濃度測定値をストアするのに適合したメモリ装置を含み、
前記ユーザが前記少なくとも1つのボタンを押下することによって、前記被分析物の濃度測定値を対応する前記事象前又は事象後のアイコン的マーカと共に記録できる測定装置。
【請求項2】
さらに検査センサ分配ポートを含むことを特徴とする第1項記載の測定装置。
【請求項3】
さらにパーソナルコンピュータへ情報を転送することに適合したデータポートを含むことを特徴とする第1項記載の測定装置。
【請求項4】
前記アイコン的マーカが食前及び食後の測定値読み取りを記録することを特徴とする第1項記載の測定装置。
【請求項5】
前記アイコン的マーカが運動前及び運動後の測定値読み取りを記録することを特徴とする第1項記載の測定装置。
【請求項6】
前記被分析物がブドウ糖であり、かつ前記流体サンプルが全血液であることを特徴とする第1項記載の測定装置。
【請求項7】
前記ディスプレイが、前記事象前及び事象後のアイコン的マーカのそれぞれ1つを表示するのに適合した前記2つのセグメントを含むことを特徴とする第1項記載の測定装置。
【請求項8】
前記事象前及び事象後のアイコン的マーカをオーバレイできるように、前記ディスプレイが、前記事象前及び事象後のアイコン的マーカを表示するのに適合した1つのセグメントを含むことを特徴とする第1項記載の測定装置。
【請求項9】
前記ディスプレイが、前記事象前及び事象後のアイコン的マーカの複数の異なるペアを表示することに適合した第1項記載の測定装置。
【請求項10】
前記事象前および事象後のアイコン的マーカのペアが、ユーザによる選択に適合した第1項記載の測定装置。
【請求項11】
被分析物の濃度を記録するための方法であって、
検査片上への流体の配置と、
前記検査片と、前記流体の前記被分析物の濃度を測定するのに適合した測定装置との接触と、
ディスプレイ上への前記流体の前記被分析物の濃度表示と、
事象前のアイコン的マーカ又は事象後のアイコン的マーカの選択と、
前記被分析物の濃度及び事象のアイコン的マーカの前記測定装置内へのストアとの動作からなる方法。
【請求項12】
前記事象前のアイコン的マーカ又は事象後のアイコン的マーカの選択が、第1のボタンを押下する度に、事象前のアイコン的マーカ、事象後のアイコン的マーカ、及びそのどちらでもない事象のアイコン的マーカのそれぞれ1つが表示され、その中から事象前のアイコン的マーカ又は事象後のアイコン的マーカを択一するのに適合した前記第1のボタンの押下と、前記適切な事象のアイコン的マーカを選択するための第2のボタンの押下とを含むことを特徴とする第11項記載の方法。


【図2b】食事マーカの表示がない図2aの測定装置の正面図である。
【図2c】食事象前の皿、フォーク、およびナイフのアイコン的マーカが表示されている図2aの測定装置の正面図である。
【図2d】食事象後の皿、フォーク、およびナイフのアイコン的マーカが表示されている図2aの測定装置の正面図である。
【図3a】バナナの食前のアイコン的マーカ、及びバナナの皮の食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3b】パンのスライスの食前アイコン的マーカ、及びパンの耳の食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3c】キャンディバーの食前のアイコン的マーカ、及びキャンディバーの包装紙の食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3d】魚の食前のアイコン的マーカ、及び魚の骨の食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3e】満杯のコップの食前のアイコン的マーカ、及び空のコップの食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3f】ピザ/パイ/クッキー全体の食前のアイコン的マーカ、及びピザ/パイ/クッキー一片の食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3g】アイスキャンディの食前のアイコン的マーカ、及びアイスキャンディのスティックの食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3h】満杯のスプーンの食前のアイコン的マーカ、及び空のスプーンの食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3i】七面鳥の足の食前のアイコン的マーカ、及び骨の食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3j】一切れのスイカの食前のアイコン的マーカ、及びスイカの外皮の食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3k】フォーク及びナイフが並んだ食前のアイコン的マーカ、及び交差したフォーク及びナイフの食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図3l】リンゴの食前のアイコン的マーカ、及びリンゴの芯の食後のアイコン的マーカを示したものである。
【図4】データポートを含む図2aの測定装置を示している。
【図5a】魚の食前のアイコン的マーカが表示されているもう1つの一実施形態に従った測定装置の正面図である。
【図5b】魚の骨の食後のアイコン的マーカが表示されている図5aの測定装置の正面図である。
【図5c】オーバレイされた食前の魚、及び食後の魚の骨のアイコン的マーカを含むすべての表示セグメントが同時に表示されている図5a及び5bの測定装置である。
【図6a】食前、及び食後のアイコン的マーカの2つのペアを含むすべての表示セグメントが同時に表示されている別の実施形態に従った測定装置の正面図である。
【図6b】オーバレイされた食前、及び食後のアイコン的マーカの2つのペアを含むすべての表示セグメントが同時に表示されている別の実施形態に従った測定装置の正面図である。
【図1a】
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【図1b】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図2d】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図3f】
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【図3g】
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【図3h】
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【図3i】
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【図3j】
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【図3k】
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【図3l】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6a】
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【図6b】
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【公表番号】特表2008−531994(P2008−531994A)
【公表日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−556389(P2007−556389)
【出願日】平成18年2月21日(2006.2.21)
【国際出願番号】PCT/US2006/006036
【国際公開番号】WO2006/091564
【国際公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(503106111)バイエル・ヘルスケア・エルエルシー (154)
【Fターム(参考)】