説明

測定装置

【課題】表示内容の変更態様が複数ある測定装置において、ユーザが直感的で分かりやすい操作で、表示内容を変更できる測定装置を提供する。
【解決手段】測定対象物を測定する測定部10から得た測定結果をタッチパネル式ディスプレイ40に表示する表示制御部33を具備し、当該表示制御部33が、前記ディスプレイ40に対するタッチスライド操作に応じて前記測定結果の表示内容を変更するものであり、前記タッチスライド操作が第1方向に沿ったものである場合と当該第1方向とは異なる第2方向に沿ったものである場合とで、前記測定結果の表示内容の変更態様が異なるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水や食品のような流体のpH、酸化還元電位、イオン濃度、導電率等を測定する測定装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の測定装置として、ディスプレイに測定結果を時系列グラフとして表示するものがある(特許文献1)。この時系列グラフの座標系は、時間を示す時間軸と、測定結果を示す測定軸とからなる。この測定軸の数値範囲は、pHの最大値と最小値とを含むように自動設定される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−325077号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに対し、本願発明者は、前述したように測定軸の数値範囲が自動設定される測定装置では、時系列グラフの一部を拡大したいといったユーザのニーズに応えることができないという課題を見いだした。本願発明者は、この課題に基づいて、測定結果の表示内容が変更できる新たな測定装置を開発しつつある。
【0005】
ところで、測定結果の表示内容が変更される場合の具体例としては、測定軸の数値範囲が拡大又は縮小されることや、拡大又は縮小されることなく測定軸の数値範囲が移動されることなどが考えられる。
【0006】
しかしながら、このように測定結果の表示内容の変更態様が多様であると、表示内容を変更する操作が複雑になる傾向がある。従って、ユーザがどのように操作すれば表示内容を変更できるのか把握しきれなくなり、操作が分かりにくいものになってしまうという恐れがある。
【0007】
そこで、本発明は、上記の問題を解決すべく図ったものであり、表示内容の変更態様が複数ある測定装置において、ユーザが直感的で分かりやすい操作で、表示内容を変更できる測定装置を提供することをその主たる所期課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明に係る測定装置は、測定対象物を測定する測定部から得た測定結果をタッチパネル式ディスプレイに表示する表示制御部を具備し、当該表示制御部が、前記ディスプレイに対するタッチスライド操作に応じて前記測定結果の表示内容を変更するものであり、前記タッチスライド操作が第1方向に沿ったものである場合と当該第1方向とは異なる第2方向に沿ったものである場合とで、前記測定結果の表示内容の変更態様が異なることを特徴とするものである。
【0009】
このようなものであれば、ユーザがディスプレイにタッチスライド操作するだけで、表示制御部が、そのタッチスライド操作に応じて、測定結果の表示内容を変更するので、ユーザは、直感的で分かりやすい操作で測定結果の表示内容を変更できる。
【0010】
しかも、前記タッチスライド操作が第1方向に沿ったものである場合と当該第1方向とは異なる第2方向に沿ったものである場合とで、測定結果の表示内容の変更態様が異なるので、ユーザはタッチスライド操作する方向を変化させることにより、測定結果の表示内容を複数通りに変更することができる。従って、表示内容の変更態様が複数ある場合であっても、ユーザは直感的で分かりやすい操作で測定結果の表示内容を変更できる。
【0011】
時系列グラフの表示内容に対する変更操作をより分かりやすくするには、前記表示制御部が、一方の軸が時間を示す時間軸で他方の軸が測定結果を示す測定軸である座標系に、前記測定結果を時系列グラフとして表示するグラフ表示画面を表示している場合において、前記第1方向が前記時間軸に沿った方向で、前記第2方向が前記測定軸に沿った方向であり、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記時間軸の数値範囲を変更し、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記測定軸の数値範囲を変更するものが望ましい。このようなものであれば、ユーザがある座標軸に沿ってタッチスライド操作すると、表示制御部がその座標軸の数値範囲を変更するので、ユーザがどの方向にタッチスライド操作すればよいのかを直感的に理解しやすくできる。
【0012】
より具体的には、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記時間軸の数値範囲の上限値と下限値との差を保ったまま当該数値範囲を移動し、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記測定軸の数値範囲を拡大又は縮小するものが挙げられる。このようなものであれば、ユーザがタッチスライド操作するだけで、変更前に表示していた時間範囲よりも過去または未来の時間範囲における時系列グラフを表示したり、時系列グラフを拡大又は縮小表示したりすることができる。
【0013】
また、グラフ表示画面以外の表示画面の表示内容を変更するようにしてもよい。具体的には、表示制御部が、所要箇所に値を付した一連の目盛り及び前記測定結果に対応する目盛り上の位置を指し示す指示手段を表示するアナログ表示画面を表示するものであって、前記第1方向が前記目盛りの配列方向に沿った方向で前記第2方向が当該配列方向に略直交する方向であり、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記目盛りが示す数値範囲の上限値と下限値との差を保ったまま当該数値範囲を移動し、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記目盛りが示す数値範囲を拡大又は縮小するものが挙げられる。このようなものであれば、ユーザがタッチスライド操作するだけで、目盛りの数値範囲を移動したり、目盛りの数値範囲を拡大又は縮小したりすることができる。
【0014】
さらに、前記表示制御部は、一方の軸が時間を示す時間軸で他方の軸が測定結果を示す測定軸である座標系に前記測定結果を時系列グラフとして表示するグラフ表示画面を含む複数の表示画面を切替可能に表示するものであってもよい。この場合に、表示内容の変更操作をより分かりやすくするには、前記表示制御部が前記グラフ表示画面を表示している場合において、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が表示画面を切り替え、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記時間軸又は前記測定軸の数値範囲を変更するものが望ましい。このようなものであれば、ユーザがタッチスライド操作するだけで、表示画面を切り替えたり、時間軸又は測定軸の数値範囲を拡大又は縮小したりすることができる。
【0015】
同様に、前記表示制御部は、所要箇所に値を付した一連の目盛り及び前記測定結果に対応する目盛り上の位置を指し示す指示手段を表示するアナログ表示画面を含む複数の表示画面を切替可能に表示するものであってもよい。この場合に、表示内容の変更操作をより分かりやすくするには、前記表示制御部が前記アナログ表示画面を表示している場合において、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が表示画面を切り替え、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記目盛りの数値範囲を変更するものが望ましい。このようなものであれば、ユーザがタッチスライド操作するだけで、表示画面を切り替えたり、目盛りによって示される値範囲を拡大又は縮小したりすることができる。
【発明の効果】
【0016】
従って、本発明によれば、表示内容の変更態様が複数ある測定装置において、ユーザが直感的で分かりやすい操作で、表示内容を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態における測定装置の模式的全体図。
【図2】同実施形態の測定装置の機能ブロック図。
【図3】同実施形態のグラフ表示画面の一例を示す画面構成図。
【図4】同実施形態のアナログ表示画面の一例を示す画面構成図。
【図5】同実施形態の数値表示画面の一例を示す画面構成図。
【図6】同実施形態のグラフ表示画面が数値表示画面に切り替えられる過程を示す画面構成図。
【図7】同実施形態のグラフ表示画面がアナログ表示画面に切り替えられる過程を示す画面構成図。
【図8】同実施形態のアナログ表示画面が数値表示画面に切り替えられる過程を示す画面構成図。
【図9】同実施形態のグラフ表示画面において、時間軸の数値範囲が変更される過程を示す画面構成図。
【図10】同実施形態のグラフ表示画面において、測定軸の数値範囲が変更される過程を示す画面構成図。
【図11】同実施形態のアナログ表示画面において、目盛りによって示される数値範囲が移動される過程を示す画面構成図。
【図12】同実施形態のアナログ表示画面において、目盛りによって示される数値範囲が拡大及び縮小される過程を示す画面構成図。
【図13】他の実施形態の数値表示画面において、変数表示領域がタッチ操作されている状態を示す画面構成図。
【図14】他の実施形態のグラフ表示画面において、時間軸の数値範囲が変更される過程を示す画面構成図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、本発明の実施形態に係る測定装置100について、図面を参照して説明する。
【0019】
測定装置100は、水溶液や食品のような測定対象物のpH、酸化還元電位、イオン濃度、導電率、濁度、溶存酸素のような含有成分の濃度等を測定する水質測定装置である。
【0020】
具体的にこのものは、図1に示すように、測定対象物を測定する測定部たるプローブ10と、そのプローブ10にケーブル20で電気的に接続された本体30を具備する。なお、プローブ10及び本体30は無線通信で接続されるものであってもよい。以下、各部について詳述する。
【0021】
プローブ10は、測定対象物を測定するものである。このプローブ10は本体30に対して着脱可能に構成されており、測定目的に応じて取り替えることができるものである。プローブ10としては、pH測定プローブ、酸化還元電位測定プローブ、イオン濃度測定プローブ、導電率測定プローブ、溶存酸素測定プローブ、濁度測定プローブ等を挙げることができる。以下、この実施形態ではpH測定プローブを例に取って説明する。
【0022】
pH測定プローブ10は、ガラス電極と比較電極とを一体に構成したものである。pH測定プローブ10の先端部には、ガラス電極及び比較電極の検出部が配置されている。この検出部が測定対象物に接触し、pH測定プローブ10がガラス電極と比較電極との電位差を検出して、その電位差を示す検出信号を出力するようにしてある。
【0023】
本体30は、概略平板状をなすものであり、ディスプレイ40と測定装置100全体の制御を担う制御機構とを一体に構成したタブレット型コンピュータである。
【0024】
ディスプレイ40はタッチパネル式ディスプレイであり、表示手段及び入力手段を兼ねたものである。このディスプレイ40上の画像を表示する表示領域は、タッチ操作による位置入力を受け付ける領域を兼ねたものである。また、タッチパネル式ディスプレイ40の位置検出方式は、同時に1点のみ位置入力できるシングルタッチ方式のものであり、ここでは静電容量方式である。静電容量方式のディスプレイ40に対しては、ユーザは指先等を接触させることに加え、近接させることによっても位置入力することができる。従って、この実施形態においてタッチ操作とはユーザが指先又はタッチペンのような位置入力部材をディスプレイ40に接触又は近接させる操作をいい、マウスでいうクリック操作に相当するものである。タッチ操作の際、ユーザは、指先等を接触又は近接させた後、すぐに指先を離間させてもよいし、所定時間接触又は近接させた状態を保っていてもよい。また、タッチスライド操作とは、ユーザが、タッチ操作の後、さらに指先等をディスプレイ40に接触又は近接させた状態で移動させる操作をいい、マウスでいうドラッグ操作に相当するものである。
【0025】
制御機構は、物理的にはCPU、メモリ及びA/Dコンバータ等を具備するものである。制御機構はそのメモリに所定のプログラムを格納し、当該プログラムに従ってCPUやその周辺機器を協働動作させることによって、図2に示すように、測定データ算出部31、測定データ格納部32、表示制御部33等としての機能を発揮する。
【0026】
測定データ算出部31は、プローブ10からの検出信号を受け付け、検出信号の値と前記メモリに格納された検量線とに基づいて、測定対象物のpH測定値を示す測定データを算出するものである。
【0027】
測定データ格納部32は、前記メモリの所定領域に設定されたものであり、測定データ算出部31で次々に算出される測定データを逐次格納するものである。
【0028】
表示制御部33は、前記測定データ格納部32から測定データを取得して、測定データが示す測定結果を前記ディスプレイ40に表示するものである。表示制御部33は、複数の表示画面W1、W2、W3を切替可能に表示するものであり、ここではグラフ表示画面W1(図3)と、アナログ表示画面W2(図4)と、数値表示画面W3(図5)とを切替可能に表示する。
【0029】
各表示画面W1、W2、W3について説明する。図3に示すように、グラフ表示画面W1は、横軸が時間を示す時間軸であり、縦軸がpH測定結果を示す測定軸である座標系に、前記測定結果を時系列グラフとして表示するものである。通常では、時間軸に付される値及び測定軸に付される値は、測定結果に応じて適切なものに自動設定されるように構成してある。ここでは、時間軸の数値範囲が、予め定められた所定幅となり最新の測定時刻を含むように設定されるとともに、測定軸の数値範囲が、測定結果が示すpHの最大値と最小値を含むように設定される。なお、測定軸の中間値は小数点以下2桁の数値となるように設定される。例えば、pHの最大値と最小値との平均値が小数点以下3桁の数値である6.207と算出された場合、それに最も近い小数点2桁の数値である6.20が中間値として設定される。
【0030】
図4に示すように、アナログ表示画面W2は、所要箇所に値を付した一連の目盛り及び最新のpH測定結果に対応する目盛り上の位置を指し示す指示手段を表示するものである。ここでは前記目盛りは放射状に等間隔に並べてあり、指針がその目盛り上を回転するように構成してある。通常では、目盛りに付された値は、測定結果に応じて適切なものに自動設定されるように構成してある。ここでは、目盛りに、上限値と、下限値と、上限値及び下限値の平均値である中間値とが付されている。そして、pH測定値に応じて前記中間値が決定されるとともに、各値の間隔が所定値(ここでは0.03)となるように上限値及び下限値が設定される。例えば、pH測定値が6.193である場合には、それに最も近い小数点以下2桁の数値である6.19が中間値として設定される。さらに、6.16及び6.19が下限値及び上限値として設定される。
【0031】
図5に示すように、数値表示画面W3は、最新のpH測定結果を数値として表示するものであり、ここでは小数点以下3桁の数値として表示する。
【0032】
しかして、この実施形態では、ユーザがディスプレイ40にタッチスライド操作すると、そのタッチスライド操作に応じて前記測定結果の表示内容を変更するようにしてある。具体的には、表示制御部33が、タッチスライドに連動して、各表示画面W1、W2、W3を切り替えるようにしてある。
【0033】
まず、図6〜図8を参照して、表示制御部33が各表示画面W1、W2、W3を切り替える場合について説明する。図6Aは、切替前の表示画面がグラフ表示画面W1である例を示す。
【0034】
ここで、グラフ表示画面W1を始めとする各表示画面W1、W2、W3には複数の領域が設定されている。具体的には、各表示画面W1、W2、W3の中央部に形成され測定結果を表示する第1表示領域A1(以下、測定結果表示領域ともいう)と、各表示画面W1、W2、W3の周辺部に形成され前記第1表示領域とは異なる第2表示領域A2(以下、周辺領域ともいう)とが設定されている。ここでは、測定結果表示領域A1がタッチスライド操作された場合と周辺領域A2がタッチスライド操作された場合とで、表示内容の変更態様が異なるようにしてある。そして、周辺領域A2がタッチスライド操作された場合に、表示制御部33が各表示画面W1、W2、W3を切り替えるようにしてある。なお、ユーザが周辺領域A2をタッチスライド操作するとは、タッチスライド操作の際に最初にタッチ操作した領域が周辺領域A2であることをいう。また、測定結果表示領域A1がタッチスライド操作された場合については後述する。
【0035】
ユーザが、グラフ表示画面W1の周辺領域A2を、右方向にタッチスライド操作すると、表示制御部33はグラフ表示画面W1を数値表示画面W3に切り替える。より詳しくは、ユーザがタッチスライド操作すると、表示制御部33はタッチスライド操作を示す操作信号をディスプレイ40から受け付ける。表示制御部33は前記タッチスライド操作に連動して、ディスプレイ40がタッチスライド操作される前に、表示されていた表示画面(ここではグラフ表示画面W1)をディスプレイ40の表示領域外に移動させるとともに、それに合わせて隣接する別の表示画面(ここでは数値表示画面W3)を表示領域内に移動させる。これにより、各表示画面W1、W3が連続的に切り替えられる。
【0036】
図6Bに示すように、切替前の表示画面W1の端部と切替先の表示画面W3の端部とは連続して繋がっている。従って、表示制御部33が切替前の表示画面W1をスクロールした距離(領域)と、切替先の表示画面W3をスクロールした距離(領域)とは等しくなる。また、タッチスライド操作のスライド距離と、各表示画面W1、W3が移動する距離とは等しくなるように設定してある。なお、スライド距離とは、ユーザが指先等をディスプレイ40に接触又は近接させた位置から、接触又は近接させた状態を保ったまま移動させた後、指先等をディスプレイ40から離間させた位置までの距離をいう。
【0037】
タッチスライド操作が完了したとき、タッチスライド操作のスライド距離が所定値以上であれば、表示制御部33は切替先の表示画面(ここでは数値表示画面W3)を表示する。スライド距離が所定値未満であれば、表示制御部33は切替前の表示画面(ここではグラフ表示画面W1)を表示する。具体的には、タッチスライド操作が完了したとき、切替先の表示画面W3が半分以上表示されていれば、切替先の画面W3が表示され、そうでなければ切替前の表示画面W1が表示されるように設定してある。
【0038】
図6Bに示すように、ディスプレイ40の表示領域における、切替先の表示画面(数値表示画面W3)の領域と、切替前との表示画面(グラフ表示画面W1)の領域とを比較すると、切替前の表示画面W1の領域の方が大きくなっている。この状態で、ユーザがタッチスライド操作を終了すると、表示制御部33は、各表示画面W1、W3を、タッチスライド操作された方向とは逆方向に移動してグラフ表示画面W1に戻す。つまり、表示制御部33は、グラフ表示画面W1の両端部と、ディスプレイ40の表示領域の両端部とが一致するまで、グラフ表示画面W1を移動する。これに対し、数値表示画面W3の領域の方が大きい場合には、表示制御部33はグラフ表示画面W1を数値表示画面W3に切り替える。
【0039】
なお、ユーザが周辺領域A2にタッチ操作した時点で、表示制御部33はタッチスライド操作可能な方向を示すガイド50を表示する。ここでは、表示制御部33が左右それぞれの方向を示す矢印を表示する(図6A)。続いて、図6Bに示すように、ユーザが右方向にタッチスライド操作し始めると、表示制御部33は右方向を示すガイド50のみを表示するとともに、他のガイド50を消去して、受け付けた入力操作をユーザに知らせる。
【0040】
同様に、ユーザがグラフ表示画面W1の周辺領域A2を、左方向にタッチスライド操作すると、表示制御部33はグラフ表示画面W1をアナログ表示画面W2に切り替える(図7A→図7B)。
【0041】
なお、切替前の表示画面がアナログ表示画面W2や数値表示画面W3であってもよい。例えば、図8に示すように、ユーザがアナログ表示画面W2の周辺領域A2を左方向にタッチスライド操作すると、表示制御部33はアナログ表示画面W2を数値表示画面W3に切り替える。また、グラフ表示画面W1及びアナログ表示画面W2においては、周辺領域A2がタッチスライド操作された場合に、表示画面W1、W2が切り替えられる。これに対し、数値表示画面W3においては、周辺領域A2に加えて測定結果表示領域A1がタッチスライド操作された場合であっても、表示画面W3が切り替えられるようにしてある。
【0042】
また、本実施形態の表示制御部33は、タッチスライド操作に応じて、座標軸の数値範囲や目盛りによって示される数値範囲を変更する。
【0043】
図9及び図10を参照して、表示制御部33がグラフ表示画面W1の座標軸の数値範囲を変更する場合について説明する。ここでは、タッチスライド操作が第1方向(ここでは時間軸)に沿ったものである場合と、第1方向とは異なる第2方向(ここでは測定軸)に沿ったものである場合とで、表示内容の変更態様が異なるようにしてある。まず、ユーザが時間軸に沿ってタッチスライド操作する場合について説明する。図9Aは、タッチスライド操作がされる前にグラフ表示画面W1の時間軸の数値範囲が12秒から102秒の範囲である例を示す。
【0044】
ユーザが、グラフ表示画面W1の測定結果表示領域A1を、時間軸に沿って左方向にタッチスライド操作すると、表示制御部33は、時間軸の数値範囲を移動する。より詳しくは、ユーザがタッチスライド操作し始めると、表示制御部33がタッチスライド操作を示す操作信号をディスプレイ40から受け付ける。すると、時間軸の数値範囲に対する自動設定が解除されて手動設定に切り替わる。
【0045】
表示制御部33は、前記タッチスライド操作に連動して、時間軸の数値範囲の上限値と下限値との差を保ったまま、上限値及び下限値を同じ値だけ減少させて、時間軸の数値範囲を移動する。図9Bは、時系列グラフの時間軸の数値範囲が0秒から90秒までに移動した例を示す。また、表示制御部33は、前記タッチスライド操作に連動して、移動された数値範囲に対応する時系列グラフを、ディスプレイ40の表示領域内に移動させる。その結果、時系列グラフの表示範囲が連続的に移動して、変更後の時間軸の数値範囲における過去の時系列グラフが表示される。
【0046】
ユーザがタッチスライド操作し終わった後、タッチ操作するまでは、時間軸の数値範囲は手動設定された後の状態を保っている。ユーザがタッチ操作した後、指先を接触又は近接させた位置から実質的に移動させることなく、指先を離間させると、時間軸の数値範囲は自動設定状態に戻り、最新の時系列グラフを表示する。なお、タッチ操作の際、ユーザは、指先等を接触又は近接させた後、すぐに指先を離間させてもよいし、所定時間接触又は近接させた状態を保っていてもよい。一方、ユーザが、タッチ操作した後、指先を接触又は近接させた状態で移動させると、表示制御部は時間軸の数値範囲をさらに変更する。
【0047】
ユーザが現在表示している時間軸の数値範囲よりも後の数値範囲に対応する時系列グラフを表示させたい場合には、ユーザが時間軸に沿って右方向にタッチスライド操作する。図9Cは、時間軸の数値範囲が30秒から120秒までの範囲に移動した例を示す。なお、変更後の数値範囲に対応する測定結果が測定されていない場合には、表示制御部33は時系列グラフの代わりに空白(ブランク)を表示する。
【0048】
図10を参照して、ユーザが測定軸に沿ってタッチスライド操作して、表示制御部33がグラフ表示画面W1の測定軸の数値範囲を拡大又は縮小する場合について説明する。図10Aは、タッチスライド操作がされる前に、グラフ表示画面W1の測定軸の数値範囲は6.18から6.22までの範囲である例を示す。
【0049】
図10Bに示すように、ユーザが、グラフ表示画面W1の測定結果表示領域A1を、時間軸に沿って上方向にタッチスライド操作すると、表示制御部33は測定軸の数値範囲を縮小する。より詳しくは、表示制御部33は、測定軸の数値範囲の上限値と下限値との平均値である中間値(ここでは6.20)を維持したまま、中間値と下限値との差、及び中間値と上限値との差を同じ値だけ減少させる。図11Bは、変更後の測定軸の数値範囲が、6.19から6.21までの範囲となる例を示す。表示制御部33は、変更後の測定軸の数値範囲に対応する時系列グラフを表示する。なお、ここでは、変更前における測定軸の中間値が、変更後における測定軸の中間値として設定されるようにしてある。
【0050】
同様に、ユーザが時間軸に沿って下方向にタッチスライド操作すると、表示制御部33は、測定軸の数値範囲を拡大する。図11Cは、変更後の測定軸の数値範囲は、6.16から6.24までの範囲となる例を示す。
【0051】
なお、ユーザがディスプレイ40にタッチ操作した時点で、図9A等に示すように、表示制御部33が、タッチスライド操作可能な方向を示すガイド50を表示する。ここでは、表示制御部33が上下左右それぞれの方向を示す矢印を表示する。続いて、ユーザが時間軸に沿って左方向にタッチスライド操作し始めると、図9B等に示すように、表示制御部33は左方向を示すガイド50のみを表示するとともに、他のガイド50を消去して、受け付けた入力操作をユーザに知らせる。
【0052】
図11、図12を参照して、表示制御部33がアナログ表示画面W2の目盛りによって示される数値範囲を変更する場合について説明する。まず、図11を参照して、表示制御部33が目盛りの数値範囲を移動する場合について説明する。図11Aは、タッチスライド操作がされる前に、アナログ表示画面W2の目盛りによって示される数値範囲が6.16から6.22までの範囲である例を示す。
【0053】
ユーザが、アナログ表示画面W2の測定結果表示領域A1を、目盛りの配列方向に沿った方向かつ、上限値から下限値に向かう方向(ここでは左方向)にタッチスライド操作する。すると、表示制御部33は目盛りによって示される数値範囲の上限値と下限値とを同じ値だけ減少させる。これにより、上限値と下限値との差を保ったまま、数値範囲が移動する。図11Bは、目盛りの数値範囲が6.14から6.20までの範囲に変更される例を示す。
【0054】
また、ユーザが目盛りの数値範囲を逆方向に移動させたい場合には、ユーザが目盛りの配列方向に沿った方向かつ、下限値から上限値に向かう方向(ここでは右方向)にタッチスライド操作すればよい。図11Cは、目盛りの数値範囲が6.18から6.24までの範囲となる例を示す。
【0055】
図12を参照して、表示制御部33が目盛りの数値範囲を縮小又は拡大する場合について説明する。図12Aは、タッチスライド操作がされる前に、アナログ表示画面W2の目盛りによって示される数値範囲が6.16から6.22までの範囲である例を示す。
【0056】
ユーザが、アナログ表示画面W2の測定結果表示領域A1を、目盛りの配列方向に略直交する方向の1つである上方向にタッチスライド操作すると、表示制御部33は、測定軸の数値範囲を縮小する(図12B)。より詳しくは、表示制御部33は目盛りによって示される数値範囲の中間値(6.19)を維持したまま、中間値と下限値との差、及び中間値と上限値との差を同じ値だけ減少させる。その結果、図12Bは、変更後の目盛りの数値範囲が、6.18から6.20までの範囲となる例を示す。
【0057】
同様に、ユーザが下方向にタッチスライド操作すると、表示制御部33は、目盛りの数値範囲を拡大する。図12Cは、変更後の目盛りの数値範囲が6.09から6.29までの範囲となる例を示す。
【0058】
なお、アナログ表示画面W2においてもガイド50が表示されるが、グラフ表示画面W1の場合と同様であるので、同じ符号を付して説明を省略する。
【0059】
本実施形態の測定装置100によれば、表示制御部33が、ディスプレイ40に対するタッチスライド操作に応じて測定結果の表示内容を変更するので、ユーザはタッチスライド操作するだけで、表示画面を切り替えることができる。従って、ユーザはメニュー画面に表示された複数の項目から適当なものを選び出すといった煩雑な操作をする必要がなく、直感的で分かりやすい操作で測定結果の表示内容を変更できる。
【0060】
しかも、前記タッチスライド操作が第1方向に沿ったものである場合と当該第1方向とは異なる第2方向に沿ったものである場合とで、測定結果の表示内容の変更態様が異なるので、ユーザはタッチスライド操作する方向を変化させることにより、測定結果の表示内容を複数通りに変更することができる。従って、表示内容の変更態様が複数ある測定装置において、ユーザは直感的で分かりやすい操作で測定結果の表示内容を変更できる。
【0061】
なお、本発明は前記実施形態に限られるものではない。例えば、表示画面はこれらに限られるものではなく、各表示画面に加えて測定装置に関する各種設定を行うメニュー画面や操作説明を表示する説明画面を切替可能に表示するようにしてもよい。
【0062】
また、タッチスライド操作可能な方向は、上下方向や左右方向としたが、その他の方向としてもよい。例えば、斜め方向に設定してもよい。
【0063】
さらに、ディスプレイがタッチスライド操作されると、表示制御部が時間軸の数値範囲を拡大又は縮小するようにしてもよいし、測定軸の数値範囲の上限値と下限値との差を保ったまま移動するようにしてもよい。
【0064】
タッチスライド操作のスライド距離と、表示画面が移動する距離とは等しくなるようにしたが、例えば比例するようにしてもよい。また、タッチスライド操作のスライド距離と表示画面が移動する距離との関係を示す関係式を予め算出しておき、その関係式に従って移動距離が算出されるようにしてもよい。具体的には、タッチスライド操作のスライド距離が増えるにつれ、移動距離が指数関数的に増加するようにしたものを挙げることができる。タッチスライド操作のスライド距離と、数値範囲の変更量との関係についても同様である。
【0065】
加えて言えば、本実施形態では、グラフ表示画面及びアナログ表示画面において、測定結果表示領域と周辺領域とを区別するようにしたが、区別しないようにしてもよい。具体的には、いずれの領域がタッチスライド操作された場合であっても、タッチスライド操作が左右方向に沿ったものであれば、表示制御部が表示画面を切り替えるようにする。さらに、タッチスライド操作が上下方向に沿ったものであれば、表示制御部が座標軸の数値範囲や目盛りによって示される数値範囲を変更するようにしたものであってもよい。
【0066】
さらに、図13に示すように、数値表示画面が表示されている場合において、ユーザがタッチスライド操作によって測定時間を選択すると、選択された測定時間に対応する測定結果を表示制御部が表示するようにしてもよい。具体的には、数値表示画面に、測定時間のような変数が表示される変数表示領域A3が形成されている。ユーザがその変数表示領域A3を上下方向にタッチスライド操作して、測定時間を変更するようにすればよい。同様に、グラフ表示画面やアナログ表示画面においても、変数に対応する測定結果を表示制御部が表示するようにしてもよい。
【0067】
表示領域に着目すると、本実施形態では、グラフ表示画面において、座標軸に囲まれた領域と、座標軸に付された値が表示される領域とを合わせた領域が測定結果表示領域として設定されているが、座標軸に囲まれた領域のみが測定結果表示領域として設定されてもよい。アナログ表示画面についても同様である。
【0068】
ガイドに着目すると、本実施形態では、ユーザが測定結果表示領域をタッチ操作すると、測定結果表示領域のガイドのみを表示するようにした。ガイドの表示様態としてはこれに限られるものではない。例えば、ユーザが測定結果表示領域をタッチ操作すると、表示制御部が、測定結果表示領域のガイド及び周辺領域のガイドを表示する。さらに、表示制御部が、測定結果表示領域のガイドを濃く表示し、周辺領域のガイドを薄く表示するなどして、表示領域ごとにガイドの表示様態を異ならせるようにしてもよい。これにより、ユーザがタッチスライド操作により変更できる表示内容を一挙に把握することができる。
【0069】
また、ユーザがタッチスライド操作し始めると、表示制御部が受け付けた操作方向に対応するガイドのみを表示し、その他のガイドを消去するようにした。しかしながら、ユーザがタッチスライド操作している場合であっても、表示制御部が、タッチスライド操作可能な方向を示すガイド全てを表示し続けるようにしてもよい。
【0070】
さらに、数値範囲が変更されるなどして、数値範囲の上限値又は下限値が設定可能な範囲の境界値に達した場合、表示制御部が対応するガイドを消去するようにしてもよい。設定可能な数値範囲とは、例えばpHであれば0から14までの数値範囲である。時間であれば、0秒から最終測定時刻(又は最終測定時刻から所定時間経過後の時刻)までの数値範囲である。
【0071】
具体的に説明する。図14は、ユーザが時間軸に沿ってタッチスライド操作した場合の例を示す。ユーザは時間軸に沿って左方向にタッチスライド操作して、過去の時系列グラフを表示させる(図14A→図14B)。時間軸の数値範囲の下限値が0秒に達すると、それ以上過去の測定データは存在しない(図14C)。従って、表示制御部は左方向を示すガイドを消去して、時間軸の数値範囲をこれ以上左方向にタッチスライド操作することができないことを、ユーザに知らせる。時間軸の数値範囲を拡縮したり、測定軸の数値範囲や目盛りの数値範囲を変更したりする場合についても、同様である。このようなものであれば、ユーザは、タッチスライド操作を入力しても、表示内容を変更することができない方向を直感的に理解することができる。
【0072】
さらに、表示制御部はガイドとして矢印を表示するようにしたが、変更できる表示内容を表す文章を表示したり、切替先表示画面のサムネイルのような縮小画像を表示したりするようにしてもよい。
【0073】
本実施形態では、測定軸の数値範囲を拡大又は縮小する場合に、変更前における測定軸の中間値が、変更後における測定軸の中間値として設定されるようにした。しかしながら、これに限られるものではない。例えば、ユーザがタッチスライド操作の際に、始めにタッチ操作した位置が示す測定値が、変更後の測定軸の中間値として設定されるようにしてもよい。具体的には、ユーザが6.207を示す位置を始めにタッチ操作して、測定軸に沿ってタッチスライド操作すると、6.207が変更後の測定軸の中間値として設定される。
【0074】
また、ユーザがタッチスライド操作の際に、始めにタッチ操作した位置が示す時刻における測定値が、変更後の測定軸の中間値として設定されるようにしてもよい。具体的には、ユーザが60秒を示す位置を始めにタッチ操作して、測定軸に沿ってタッチスライド操作すると、60秒時点での測定値が変更後の測定軸の中間値として設定される。時間軸の数値範囲や目盛りの数値範囲を変更する場合についても、同様である。このようなものであれば、時系列グラフの拡大表示又は縮小表示の際に、ユーザは直感的で分かりやすい操作で、中間値を指定することができる。
【0075】
例えば、pH測定結果が小数点以下3桁の数値で算出される場合に、目盛りの数値範囲の中間値が小数点以下2桁の数値に調整されるようにして、pH測定値と比較して有効数字の桁数を減じた数値として設定されるようにしてもよい。アナログ表示画面が表示されている場合を例に取って説明する。目盛りの数値範囲が移動されて、目盛りの数値範囲の下限値と上限値の平均値が6.172となると、それに最も近い小数点2桁の数値である6.17が中間値として設定される。グラフ表示画面の測定軸又は時間軸の数値範囲を変更する場合についても、同様である。
【0076】
さらに、表示制御部がグラフ表示画面を表示している場合において、ユーザが時間軸又は測定軸に沿ってタッチスライド操作すると、表示制御部が、タッチスライド操作された座標軸の数値範囲に対する自動設定だけを解除して、他方の座標軸の数値範囲に対する自動設定を維持するようにした。しかしながら、これに限られるものではなく、ユーザが時間軸又は測定軸に沿ってタッチスライド操作すると、時間軸及び測定軸の数値範囲の両方に対する自動設定を解除するようにしてもよい。
【0077】
また、ユーザが時間軸に沿って左方向ではなく、右方向にタッチスライド操作した場合に、表示制御部が過去の時系列グラフを表示するなど、実施形態とは左右方向や上下方向を入れ替えてユーザがタッチスライド操作するようにしてもよい。さらに、ディスプレイは同時に1点のみ位置入力できるシングルタッチ方式のものとしたが、同時に複数点の位置入力できるマルチタッチ方式のものであってもよい。その他、本発明は上記の各実施形態に限られず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前述した種々の構成の一部又は全部を適宜組み合わせて構成してもよい。
【符号の説明】
【0078】
100・・・測定装置
10・・・プローブ(測定部)
33・・・表示制御部
40・・・ディスプレイ
50・・・・ガイド
W1・・・グラフ表示画面
W2・・・アナログ表示画面
W3・・・数値表示画面
A1・・・測定結果表示領域
A2・・・周辺領域
A3・・・変数表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象物を測定する測定部から得た測定結果をタッチパネル式ディスプレイに表示する表示制御部を具備し、
前記表示制御部が、前記ディスプレイに対するタッチスライド操作に応じて前記測定結果の表示内容を変更するものであり、前記タッチスライド操作が第1方向に沿ったものである場合と当該第1方向とは異なる第2方向に沿ったものである場合とで、前記測定結果の表示内容の変更態様が異なることを特徴とする測定装置。
【請求項2】
前記表示制御部が、一方の軸が時間を示す時間軸で他方の軸が測定結果を示す測定軸である座標系に、前記測定結果を時系列グラフとして表示するグラフ表示画面を表示している場合において、
前記第1方向が前記時間軸に沿った方向で、前記第2方向が前記測定軸に沿った方向であり、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記時間軸の数値範囲を変更し、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記測定軸の数値範囲を変更する請求項1記載の測定装置。
【請求項3】
前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記時間軸の数値範囲の上限値と下限値との差を保ったまま当該数値範囲を移動し、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記測定軸の数値範囲を拡大又は縮小する請求項2記載の測定装置。
【請求項4】
前記表示制御部が、所要箇所に値を付した一連の目盛り及び前記測定結果に対応する目盛り上の位置を指し示す指示手段を表示するアナログ表示画面を表示している場合において、
前記第1方向が前記目盛りの配列方向に沿った方向で前記第2方向が当該配列方向に略直交する方向であり、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記目盛りが示す数値範囲の上限値と下限値との差を保ったまま当該数値範囲を移動し、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記目盛りが示す数値範囲を拡大又は縮小する請求項1乃至3いずれかに記載の測定装置。
【請求項5】
前記表示制御部が、一方の軸が時間を示す時間軸で他方の軸が測定結果を示す測定軸である座標系に前記測定結果を時系列グラフとして表示するグラフ表示画面を含む複数の表示画面を切替可能に表示するものであって、
前記表示制御部が前記グラフ表示画面を表示している場合において、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が表示画面を切り替え、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記時間軸又は前記測定軸の数値範囲を変更する請求項1記載の測定装置。
【請求項6】
前記表示制御部が、所要箇所に値を付した一連の目盛り及び前記測定結果に対応する目盛り上の位置を指し示す指示手段を表示するアナログ表示画面を含む複数の表示画面を切替可能に表示するものであって、
前記表示制御部が前記アナログ表示画面を表示している場合において、前記ディスプレイが前記第1方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が表示画面を切り替え、前記ディスプレイが前記第2方向に沿ってタッチスライド操作されると、前記表示制御部が前記目盛りの数値範囲を変更する請求項1記載の測定装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−184973(P2012−184973A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−47027(P2011−47027)
【出願日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【出願人】(000155023)株式会社堀場製作所 (638)
【Fターム(参考)】