説明

湿式集塵機

【課題】比較的少ない水の使用により空気中に飛散した小麦粉などの塵埃を効果的に除去する。塵埃捕捉用フィルタ9aの洗浄が効果的に行われるものとするほか、ケーシング1内での塵埃の腐敗を阻止する。
【解決手段】塵埃捕集用フィルタ9aに塵埃捕集用の霧状の水w2を噴射するノズル8を設けた湿式集塵機において、塵埃捕集用フィルタ9aを洗浄するためタンク16内に予め溜めた洗浄水wを重力作用により比較的大きな流量で流下させて塵埃捕集用フィルタ9aへ供給するものとした洗浄水供給手段15とを備えたものとする。塵埃捕集用フィルタ9aと水滴飛散防止用フィルタ9bとが同一材料で一体状に結合されていて筒状体となる構成とする。空気浄化処理中に、ケーシング1の水溜まり部j1に流下した水wを外方へ連続的に流出させるための排水管6を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塵埃捕集フィルタと水などを使用して空気中の塵埃を除去し空気を浄化するようにした湿式集塵機に関する。
【背景技術】
【0002】
湿式集塵機として、従来より、例えば特許文献1に開示されているものがある。この湿式集塵機は、内方を密閉状の空気通路となされたケーシングと、このケーシング内の最下部に形成された水溜まり部と、前記ケーシング内の特定高さ位置に配置され下方に向けて霧状の水を噴射するノズルと、このノズルの下側に水平状に配置された平板状の塵埃捕集用フィルタと、塵埃や水滴などが上方(大気側)へ飛散するのを防止するため前記ノズルの上側に水平状に配置された平板状の水滴飛散防止用フィルタと、大気を前記ケーシング内の前記水溜まり部の水面へ向けて流入させ続いて上方へ流動させる空気供給手段とを備えたものとなされている。
【0003】
この湿式集塵機の作動中に、ノズルから連続的に噴射される霧状の水が塵埃捕集用フィルタのほぼ全面に供給され、このように供給された水が該フィルタの多孔質接触材表面を流下するときに空気中の塵埃を効果的に捕捉して、該フィルタの塵埃除去作用を増大させるのである。
【0004】
【特許文献1】特開平11−90163号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
食品工場などでは小麦粉などの粉末材料が使用されることがあるが、この粉末材料を鍋などに投入するときにその一部が大気中に飛散する。この飛散した小麦粉などを上記した従来の湿式集塵機で除去する場合には次のような問題が生じる。
【0006】
ノズルから噴射された水は塵埃捕集用フィルタの多孔質接触材表面を流下するさいに塵埃を洗い流してその目詰まりを防止するものの、その流量が小さいときには塵埃捕集用フィルタの目詰まりが徐々に進行し、やがては塵埃捕集用フィルタの通気度の低下が過大となる。これを防止するには、ノズルから噴射される水の流量を前記多孔質接触材の十分な洗浄作用が得られる程度に増大させる必要があるが、このように増大させたときは全体の使用水量が従来の場合に較べて大幅に増えてしまうほか、ノズルからの水噴射に要する動力消費も大きくなって不経済である。
【0007】
また上記した従来の湿式集塵機では、水溜まり部の水の滞留時間が長くなって、その水の中に含まれる小麦粉などが腐敗し、食品衛生に悪い影響を及ぼすほか悪臭を発するなどの恐れがある。
【0008】
本発明は、上記のような問題点に鑑みて創案されたものであって、即ち、比較的少ない量の水の使用で空気中に飛散した小麦粉などの塵埃を効果的に除去できるものとなすほか、小麦粉などの腐敗を防止できるものとした湿式集塵機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、本発明に係る第1の湿式集塵機は、請求項1に記載したように、内方を密閉状の空気通路となされたケーシングを備え、該ケーシング内に塵埃捕集用フィルタと、該塵埃捕集用フィルタに霧状の水を噴射するノズルとを設けた湿式集塵機において、前記塵埃捕集用フィルタが縦向きの筒状体となされていることを特徴とするものである。
【0010】
また本発明に係る第2の湿式集塵機は、請求項2に記載したように、内方を密閉状の空気通路となされたケーシングを備え、該ケーシング内に塵埃捕集用フィルタと、この塵埃捕集用フィルタの下流に位置された水滴などの水滴飛散防止用フィルタと、前記塵埃捕集用フィルタに霧状の水を噴射するノズルとを設けた湿式集塵機において、前記塵埃捕集用フィルタと前記水滴飛散防止用フィルタとが同一材料で一体状に結合され且つ縦向きの筒状体となされていることを特徴とするものである。
【0011】
上記した第1又は第2の湿式集塵機は、次のように具体化するのがよい。
即ち、請求項3に記載したように、前記塵埃捕集用フィルタに霧状の水を噴射するための複数のノズルを前記塵埃捕集用フィルタに対し略同心の環状に配置した構成とする。
また請求項4に記載したように、前記塵埃捕集用フィルタ及びそれより上流側にある前記ケーシング内に備えてある部品が取外し可能である構成とする。
【0012】
次に本発明に係る第3の湿式集塵機は、請求項5に記載したように、内方を密閉状の空気通路となされたケーシングを備え、該ケーシング内の特定高位置に、霧状の水を噴射される塵埃捕集用フィルタが設けられている湿式集塵機において、前記塵埃捕集用フィルタを洗浄するための洗浄水供給手段を設け、該洗浄水供給手段は洗浄水を溜めるためのタンクと、該タンク内の洗浄水を任意時に前記塵埃捕集用フィルタに向け一度に大きな流量で重力作用により流下させることを可能とした開閉機構付水路とを備えていることを特徴とするものである。
【0013】
次に本発明に係る第4の湿式集塵機は、請求項6に記載したように、内方を密閉状の空気通路となされ該空気通路の途中に塵埃捕集用フィルタの設けられたケーシングを備え、該ケーシングの内方最下部に水溜まり部を形成された湿式集塵機において、前記水溜まり部に流下した水を外方へ流出させるための排水管を形成すると共に該排水管の長さ途中箇所を上下変位可能となしてあり、前記長さ途中箇所が上方へ変位されたときには前記排水管は前記水溜まり部の特定高さまで水が滞留した状態を維持して排水し、一方、前記長さ途中箇所が下方へ変位されたときには前記排水管は前記水溜まり部に水が滞留しない状態で排水することを特徴とするものである。
【0014】
この発明は次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項7に記載したように、前記塵埃捕集用フィルタを洗浄するために、タンク内に予め溜めた洗浄水を重力作用により比較的大きな流量で流下させて前記塵埃捕集用フィルタへ供給するものとした洗浄水供給手段を形成し、該洗浄水供給手段の開閉機構付水路の開閉作動と前記排水管の長さ途中箇所の上下変位とが連動される構成とする。
【0015】
さらに、上記した第3又は第4の湿式集塵機は、次のように具体化するのがよいのであって、即ち、請求項8に記載したように、タンク内の洗浄水を加温するためのヒータを設けた構成とする。
【発明の効果】
【0016】
上記した本発明によれば、次のような効果が得られる。
即ち、請求項1に記載のものによれば、筒状体を高くすることで塵埃捕集用フィルタの濾過面積を任意に確保できるため、任意な大きさの集塵能力を有する湿式集塵機について全体の平面視大きさを比較的小さくすることができるのであり、また塵埃捕集用フィルタは目詰まりを解消するために時々、洗浄水で洗浄されるが、塵埃捕集用フィルタが縦向きの筒状体であるため、タンク内に溜めた水を比較的大きな流量で流下させつつ該フィルタを洗浄するさいに該フィルタの外周囲全体に洗浄水を迅速に巡らすことができてその濾過面の目詰まりを効果的に解消させることが可能となるのであり、また塵埃捕集用フィルタが筒状体であるためこれらの位置保持構造が分解組立の行い易いものとなるほかその分解状態でケーシング内面や位置保持構造の各部品が洗浄し易いものとなるのである。
【0017】
請求項2に記載のものによれば、塵埃捕集用フィルタと水滴飛散防止用フィルタとを一体で取り扱うことができてその脱着が容易となるほかケーシング内におけるこれらフィルタの位置保持構造が簡易となるのであり、また塵埃捕集用フィルタ及び水滴飛散防止用フィルタをケーシング内に組み付けるさいに上下の向きを考慮しなくて済むものとなる。
【0018】
請求項3に記載のものによれば、ノズルから塵埃捕集用フィルタへ向けて噴霧された水が該フィルタの濾過面にむら無く供給されてその塵埃捕集性能を向上させることができるのであり、またノズルの先端以外を空気流中に配置しないようになすことができてノズルが空気流中に存在することに起因したノズルの汚れや空気流動抵抗の増大などを防止することができる。
【0019】
請求項4に記載のものによれば、ケーシング内部の掃除が容易に行えるものとなる。
【0020】
請求項5に記載のものによれば、洗浄水供給手段を形成したためノズルから噴霧される水によって塵埃捕集用フィルタを洗浄する必要がなくなり、ノズルからは塵埃の捕集に必要な最低限の流量での噴霧を行えばよいため、ノズルから噴射される水の量を小さく抑えることができるのであり、また洗浄水供給手段は一度に大きな流量でタンク内の洗浄水を流下させて塵埃捕集用フィルタへ供給し得ることから、比較的低圧の洗浄水でも塵埃捕集用フィルタの濾過面の広い範囲を迅速且つ効果的に洗浄することが可能となるのであり、また洗浄水供給手段は一時的にのみ多量の水を供給するだけであることから、ノズル及び洗浄水供給手段の双方で使用される全体的な水量はノズルからの噴霧のみで同等の作用を得る場合に較べて大幅に抑制されるのであって、具体的にはノズルのみからの噴霧による場合に17リットル/min/m程度を必要とするのに対し、9リットル/min/m程度で済むようになるのである。また洗浄水供給手段からは一時的に多量の洗浄水が塵埃捕集用フィルタへ向けて供給されるため、洗浄水がケーシング内の広い範囲を従来よりも効果的に洗浄するものとなる。
さらには簡易な構造により、比較的多くの洗浄水を比較的大きな流量で任意時に塵埃捕集用フィルタに供給することができて、該フィルタの濾過面の目詰まりを効果的に解消させることができる。
【0021】
請求項6に記載のものによれば、水溜まり部の特定高さまで水を溜める状態と、水溜まり部に水を溜めない状態との切換が排水管の長さ途中箇所の上下変位で簡便に行えるのであり、また水溜まり部に溜まった水が排水管を通じた空気流動を阻止する水封作用を奏するものとなって排水管からケーシング内の負圧空間へ大気が流入するのを阻止するものとなり、また排水管の内方にこれによる排水状態を変化させるための弁機構を設ける必要がないため排水管の排水性能を良好に維持させることができるのであり、また水溜まり部に水が溜まった状態と、水溜まり部に水が溜まらない状態の何れの状態であってもケーシング内に水が供給される限り排水管からは水とこれに混入した塵埃が絶えず排出されるため塵埃が水溜まり部に長期にわたって滞留して腐敗するような事態は発生しないものとなるのであり、さらには水溜まり部に水が溜まった状態と、水溜まり部に水が溜まらない状態とを切り換えることにより水溜まり部の水の流速を大きく変化させることができて水溜まり部の内面の洗浄を効果的に行うことができるのであり、これも塵埃の腐敗などを阻止する上で寄与するものとなる。
【0022】
請求項7に記載のものによれば、洗浄水供給手段が存在することによる既述の効果が得られる上に次のような効果が得られるのであって、即ち、塵埃捕集用フィルタの洗浄にさいして開閉機構付水路の開閉作動か或いは排水管の長さ途中箇所の上下変位の何れか一方を行わせることで済むものとなって操作が容易となるのであり、また塵埃捕集用フィルタを洗浄するとき洗浄水が排水管を通じて円滑に排水されるため水溜まり部に過大な量となって溜まるような事態の発生しないものとなるのであり、また開閉機構付水路の開閉と排水管の長さ途中箇所の上下変位とを同一の駆動手段により行わせることが可能となって駆動手段の構造が簡易となる。
【0023】
請求項8に記載のものによれば洗浄水を温水となして効果的な洗浄が行えるのであり、また洗浄水供給手段による洗浄は時々行えばよいことから、洗浄水の加温に数時間をかけても差し支えないものとなり、したがってヒータは例えば100ボルト電源で作動するような比較的小さい加温能力の安価なもので済むものとなる。なお、ノズルからの噴霧により塵埃捕集用フィルタを洗浄する場合にはノズル用の水供給管内を流れている水をヒータで特定温度に迅速に加温することが必要となって、比較的大きな容量のヒータを設けなければならず、不経済となるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を図面により説明する。
図1は本発明に係る湿式集塵機の全体を示し一部が開放された状態の斜視図、図2は前記湿式集塵機の全体を示しケーシング内の各部材が外方へ取り出された状態を示す斜視図、図3は前記湿式集塵機の断面図、図4は前記ケーシングを部分的に切断した状態を示す斜視図、図5は前記ケーシング内の筒型フィルタ周辺を示す断面図、図6は前記湿式集塵機の一部を切除して洗浄水供給手段などを示す斜視図、図7は前記湿式集塵機の一部を切除して洗浄水供給手段や排水状況変更手段などを示す後面図、図8は前記洗浄水供給手段を前とは異なる方向から見た斜視図、図9は前記湿式集塵機の一部を切除して排水状況変更手段などを示した側面図、図10は前記湿式集塵機の使用例を示す説明図、図11は前記湿式集塵機の作動を示す断面視説明図、図12は前記湿式集塵機を切除して洗浄水供給手段の作動を示す説明図、図13は前記湿式集塵機の排水管の変形例を示す斜視図、図14は前記湿式集塵機の筒型フィルタ周辺構造の変形例を示す断面図、図15は前記湿式集塵機のフィルタ受け周辺構造の変形例を示す断面図である。
【0025】
図1〜図3において、1は本体部をなす箱形のケーシングであって、高さが床面から凡そ800mm〜3000mm程度、左右巾及び前後巾が凡そ400mm〜2000mm程度となされ、内方が密閉状の空気通路となされており、具体的には、四周囲及び上下面を平板で囲まれ、前面1a下部に前方へ張り出した傾斜面部a1を備え、該傾斜面部a1に内外を連通させる空気吸引筒2を斜め下後方へ向かうように固着され、上面1bに空気を流出させるための透孔a2を形成されるほか、下面1cを前下がり状となされ、この下面1cの最下部から内外を連通させた排水口部材3が後方へ延出されたものとなされている。
【0026】
このさい、右側面1dには比較的大きな開閉可能部a3が形成されており、この開閉可能部a3は四角形の開口b1と、この開口b1を覆った状態でネジ止めされる蓋板b2からなっている。図4にも示すように四周囲の内面で傾斜面部a1の上端高さ近傍位置に断面半円形状の突条部c1が水平状に形成されており、また少なくとも前面1a及び後面1eの内面で突条部c1から凡そ200mm〜400mm程度高い位置に係止用帯板c2が水平状に固着されており、ケーシング1全体は脚部4で支持されている。
【0027】
ケーシング1の上面1bには透孔a2を通じてケーシング1内の空気などを外方へ流出させるための排気ファン5が固定されており、また排水口部材2からは撓曲可能な排水管6が延出されている。
【0028】
7はフィルタ受けで、開口b1からケーシング1内に挿入され突条部c1に支持されるものである。このフィルタ受け7は突条部c1を介し外周縁部7aがケーシング1の四周囲の内面に気密状に接合した状態となるもので、中央位置に比較的細巾の下側テーパ面部7bと、比較的広巾の上側テーパ面部7cを同心状且つ連続状に形成されると共に上側テーパ面部7cに、霧状の水w2を該テーパ面部7b中心O1の上方へ向け傾斜状に噴射するものとした複数(図示例では6個)のノズル8が周方向の等間隔配列に固定されたものとなされている。
【0029】
9は全体形状が直状の筒状体となされた筒型フィルタで、フィルタ受け7の上側テーパ面部7cの上面に同心状に載置される。この筒型フィルタ9は、図5に示すように下部が塵埃捕集用フィルタ9aとして機能し、上部が水滴飛散防止フィルタ9bとして機能するものであり、微細繊維を結合させて多孔質状となしたもの或いは素材そのものが多孔質状であるものの何れであってもよいのであり、さらには金網、パンチングメタル、エキスパンドメタルなどの金属製積層体などでもよい。図示例の筒型フィルタ9は全体が一体状の直円筒形となされ、上下端部を半径外方へ張り出させた態様の環状当接部d1、d2となされ、全体が均質で若干の弾性を有するものとなされている。このさい、直円筒形に代えて、断面が多角形である多角柱形状となすことも差し支えない。
【0030】
10は筒型フィルタ9内に圧密状に挿入されるフィルタリテーナで、複数の縦向きの棒状部材11を筒状の等間隔に配列し、これら棒状部材11の上下端のそれぞれに円環部材12a、12bを固着すると共に、これら棒状部材11の長さ中央位置の内方側に水平状の円板部材13を固着したものとなされている。
【0031】
14はフィルタ押さえで、開口b1からケーシング1内に挿入されて係止用帯板c2に支持された状態となされ必要に応じネジ止めされるものである。このフィルタ押さえ14は係止用帯板c2を介して外周縁部14aがケーシング1の四周囲の内面に密状に接合した状態となるもので、中央位置に円形孔e1を形成されると共に細巾円筒部14bを円形孔e1の外周縁に添って下方への張り出し状に形成されたものとなされている。このさい、細巾円筒部14bは図5などに示すようにフィルタ押さえ14が筒型フィルタ9を押さえた状態の下で、フィルタリテーナ10の上部内方に嵌挿された状態となり、筒型フィルタ9の上部を位置決めする上で寄与するものである。
【0032】
15は塵埃捕集用フィルタ9aを洗浄するため洗浄水wを塵埃捕集用フィルタ9aへ供給するための洗浄水供給手段である。この洗浄水供給手段15は、洗浄水wを溜めるためのタンク16と、タンク16内に予め溜めた洗浄水wを重力作用により比較的大きな流量で塵埃捕集用フィルタ9aへ向け任意時に流下させることを可能とした開閉機構付水路17とを備えている。
【0033】
タンク16はケーシング1の後面1e上部に固定されており、図6に示すように、10リットル〜20リットル程度の洗浄水(水道水など)wが収容される大きさとなされると共にこれに収容された洗浄水wを予め設定操作された一定温度に加温するための電気ヒータ18を設けたものとなされており、また開閉機構付水路17はタンク16の底部に形成された円孔g1と、筒型フィルタ9の一部である塵埃捕集用フィルタ9aの外周囲を取り巻く密閉状空間19の周壁をなすケーシング1後面1eに形成された円孔g2とを管部材20で連通させると共に、円孔g1の存在箇所に水路開閉機構21を形成したものとなされている。なお、タンク16の設置場所はケーシング1の上面1b上であってもよい。
【0034】
水路開閉機構21は任意なもので差し支えないが、この実施例では図7及び図8にも示すように、水wに浮かない重量となされ且つ上下動により円孔g1を開閉させるものとなされた球体状のタンク栓22と、このタンク栓22の上下動を案内し通水孔h1の形成された周壁部23aを有する案内筒部材23と、タンク栓22を上下変位させる駆動手段24とを備えたものとなされている。このさい、駆動手段24はケーシング1に固定されたシリンダ装置25の出力部材25aからワイヤ26を上方へ延出させ、次にこのワイヤ26をタンク16などに固定された案内管27を通じて案内筒部材23の真上に導いた後、さらに下方へ導いてこれの先端をタンク栓22に繋着させ、出力部材25aが下方へ変位されたときタンク栓22が上昇されて円孔g1が開放され、逆に出力部材25aが上方へ変位されたときタンク栓22が下降されて円孔g1が液密状に閉鎖される構成となされる。シリンダ装置25の駆動源は空気圧、水圧、電気の何れでも良く、又シリンダ装置の代わりに手動のレバーなどを用いても良い。なお、他の水路開閉機構21として、例えばボールバルブ、バタフライバルブ又はゲートバルブなどの弁体を使用した機構となすことも差し支えない。
【0035】
ケーシング1の内方最下部は水溜まり部j1として機能するものとなされており、この水溜まり部j1における水溜まり状況を変更するために排水状況変更手段28が形成されている。この水溜まり状況変更手段は、図7及び図9にも示すように、出力部材25aから垂下させたワイヤ29の先端を排水管6の長さ途中箇所6aに掛け止め、出力部材25aが上方へ変位されたとき、排水管6の長さ途中箇所6aが上昇されて、排水管6によるU字形トラップkが形成され、ケーシング1内の上方から水溜まり部j1に流下した水wが特定液面w1高さを超えたときにこの超えた分の水wが排水管6を通じて外方へ円滑に流出する状態となり、逆に出力部材25aが下方へ変位されたとき、排水管6の長さ途中箇所6aが図9に仮想線で示すように下降されて、水溜まり部j1に流下した水wが水溜まり部j1に溜まることなく排水管6を通じて全て円滑に流出する状態となる構成となされている。
【0036】
上記構成において、ノズル8には水道管又はポンプから図示しない通水管を通じて0.1〜0.3MPa程度の圧力の水wが任意時に供給される、またタンク16には水道水wなどが任意時に供給され、また電気ヒータ18には100ボルトの電力が供給される。
【0037】
次に上記した湿式集塵機を食品製造工場などの塵埃発生源に使用する場合の使用例及び各部の作用について説明する。
食品製造工場などには、図10に示すように鍋などの塵埃発生源mが存在しているが、この場合には塵埃発生源mの外周囲をフードnで囲い、このフードnの空気吸引口箇所n1と本発明に係る湿式集塵機A1の空気吸引筒2をダクトsで気密状に連通させた状態とする。このさい必要に応じて、湿式集塵機A1の吸引ファン5の周囲を付加ケーシング30で気密状に覆い、この付加ケーシング30の上面に形成された空気出口30aに機能性フィルタ(HEPAフィルタ、活性炭フィルタ又は光触媒フィルタなど)31を装着する。
【0038】
この状態の下で、図示しない操作盤のスイッチを操作して、吸引ファン5を作動させ、ノズル8から霧状の水w2を連続的に噴射させるほか、水道からタンク16内に洗浄水wが供給され得る状態とする。これにより、フード2内の空気は吸引ファン5の吸引力でダクトs及び空気吸引筒2を通じて図3中の矢印v1で示すようにケーシング1内の下部に流入し、その後、塵埃捕集用フィルタ9aを矢印v2で示すように通過してこのフィルタ9aを取り巻く密閉状空間19内に流入し、次に水滴飛散防止用フィルタ9bを透過して矢印v3で示すように上方へ流動し、さらに吸引ファン5を経て図10に示す最終の機能性フィルタ31を透過して大気へ排出される。一方では、各ノズル8から霧状の水w2が噴射され、この水w2が筒型フィルタ9上を流下して水溜まり部j1に達し、ここで特定液面w1高さまで溜まり、特定液面w1高さを超えた分が図9に実線で示す状態の排水管6を経て外方へ排水される。またタンク16には水wが自動的に特定高さまで供給されると共に電気ヒータ18で適当に加温される。
【0039】
このような状況の下で、作業者はフードnの開閉蓋n2を開放して小麦粉などの粉体を塵埃発生源mである鍋などに投入する作業を必要に応じて繰り返す。鍋mなどに投入される粉体はその一部が空気中に飛散するのであり、このように飛散した粉体などからなる塵埃及び鍋から発生する湯気などとは一緒に吸引ファン5の吸引力によりフードnの開放された開口箇所n3からフードn内に流入する大気と一緒にダクトs及び空気吸引筒2を通じてケーシング1の内方に吸引される。
【0040】
こうして吸引された空気などは先ず液溜まり部j1内の溜まり水wの液面w1に向かい、このさい比較的大きな質量の塵埃は液面w1に衝突して捕捉され空気中から除去されるのであり、次に上方へ向かい続いて横方へ向きを変えて塵埃捕集用フィルタ9aを透過するのであり、このさい各ノズル8から噴射される霧状の水w2が空気中の塵埃に接触することにより比較的少ない量の塵埃を捕捉すると共に、塵埃捕集用フィルタ9aの多孔質接触材やノズル8から噴射されて該多孔質接触材上を流下する水wが、水wの塵埃捕捉作用や多孔質接触材の濾過作用により、空気中の塵埃を除去する。
【0041】
塵埃捕集用フィルタ9aを透過した空気などは、密閉状空間19内を上方へ向かった後、水滴飛散防止用フィルタ9bを透過するのであり、このさい水滴飛散防止用フィルタ9bの多孔質接触材がその濾過作用により空気中の微細な水滴などを捕捉するのであり、こうして捕捉された水滴は徐々に蓄積されて水滴飛散防止用フィルタ9bの多孔質接触材表面上を流下し塵埃捕集用フィルタ9a上を経てさらに下方へ流下する。水滴飛散防止用フィルタ9bを透過した空気は塵埃や水分を除去されて浄化された状態となっており、この空気が吸引ファン5及び最終の機能性フィルタ31を経て大気に流出される。このさい、機能性フィルタ31は残存した極微量の塵埃や臭気成分を除去するものであり、要求される空気の清浄度に応じ必要により設けられる。
【0042】
上記のような湿式集塵機A1の運転状態の下で空気中から除去された小麦粉などの粉体などからなる塵埃は水wと一緒に水溜まり部j1へ流下し、特定液面w1高さを超えた水wと一緒に排水管6を通じて絶えず外方へ流出されるのであり、したがって塵埃がケーシング1内に長期間に亘って滞ることは防止され、小麦粉などの塵埃がケーシング1内で腐敗することはない。
【0043】
また塵埃捕集用フィルタ9aによる塵埃除去作動が連続して長く行われると、塵埃捕集用フィルタ9aの目詰まりが進行してその通気度が低下するようになるので、数時間のその連続使用の後には、図示しない操作盤のスイッチ操作により、吸引ファン5の空気吸引作動やノズル8からの水噴射作動を停止させた後、シリンダ装置25を短縮作動させて出力部材25aを下方変位させる。この下方変位はワイヤ26を介しタンク栓22を上昇させて円孔g1を開放させると共に、これに連動してワイヤ29を介し排水管6の長さ途中箇所6aを下降させる。
【0044】
タンク栓22による円孔g1開放作動は図11に矢印v4で示すようにタンク16内の洗浄水wを重力作用により比較的大きな流量で数秒のうちにケーシング1内の密閉状空間19内に流下させる。このように流下された洗浄水wは密閉状空間19内で図12に矢印v5で示すように塵埃捕集用フィルタ9aへ向かうように流動し、この後、該フィルタ9aが縦向きの筒状体であることから該フィルタ9aの全外周囲に矢印v6で示すように素早く回りこみ該フィルタ9aのほぼ全高に及ぶように密閉状空間19内に満たされる。このように満たされた洗浄水wは塵埃捕集用フィルタ9aのほぼ全外周面からその中心側へ透過するように流動するのであり、これにより塵埃捕集用フィルタ9aに付着してその目詰まりを進行させている塵埃は洗浄水wにより空気流動方向の逆向きへ押されて塵埃捕集用フィルタ9aの多孔質接触材から効果的に分離され、塵埃捕集用フィルタ9aは短時間のうちにその通気度を回復される。
【0045】
一方、排水管6の長さ途中箇所6aの下降変位は水溜まり部j1に水溜まりができないようにケーシング1内の水wが外方へ流出する状態となすのであり、したがってタンク16内の洗浄水wが流下されて比較的大きな流量で水溜まり部j1内に流下してきても、この洗浄水wはその液面高さが過大となることなく円滑に外方へ排水される。このときの水溜まり部j1内の排水の流速は大幅に大きくなるため塵埃が水溜まり部j1に沈殿し堆積しようとしていても、この塵埃を強制的に確実に洗い流す上で寄与する。
【0046】
なお、ノズル8から噴霧される水w2、及び又は、タンク16内の洗浄水wに機能液を混入させる手段を形成すると、洗浄力増進作用などの種々の付加的作用が得られるのであり、このさいの機能液としては例えば洗剤液、消毒液、殺菌液、防腐剤、防濁剤、消臭剤、防臭剤、芳香剤などがある。
【0047】
また筒型フィルタ9の目詰まりが過度に進行するなどしてこれを他所で再生処理したり或いは新替するときや、ケーシング1の内部の保守管理を行うときなどには、先ず蓋板b2を取り外し、次にフィルタ押さえ14を帯板部材c2上面から分離させて開口b1から外方へ引き出し、次にフィルタリテーナ10の装着された状態の筒型フィルタ9を引き出し、最後にノズル8の固定された状態のフィルタ受け7を引き出すようにする。一方、これら各部を復旧させるときは上記手順の逆を行う。このさい、フィルタ押さえ14と筒型フィルタ9はネジ結合されておらず、また筒型フィルタ9とフィルタ受け7もネジ結合されておらず、またフィルタ受け7とケーシング1もネジ結合されていないため、各部材7、9、14は極めて簡便に脱着されるのである。
【0048】
上記した各部材7、9、14を取り外した後のケーシング1内は殆ど空状態となりまた、ネジ穴などの洗浄困難な部分が存在しないため掃除などの行い易い状態となるのであり、また各部材7、9、10、14も簡易な形態となっているためこれらの個別の洗浄も容易に行えるのである。
【0049】
上記実施例は次のように変形できる。
即ち、排水管6を剛性管となし、図13に示すようにその長さ途中箇所6aをU字形部となして該U字形部6aをこれの両端側に位置した排水管6、6部分に相対回転自在の水密状且つ連通状に接続し、U字形部6aがこれの両側の排水管6、6の中心線回りへ凡そ90度程度回動自在となし、出力部材25aが上方へ変位したときU字形部6aがワイヤ29を介して図13Aに示すように上方へ移動し、逆に出力部材25aが下方へ変位したときU字形部6aがワイヤ29を介して図13Bに示すように下方へ移動する構成とする。
【0050】
また筒型フィルタ9の周辺構造を図14に示すような構造となすことも差し支えない。 図14において上記実施例に相当する部材には同一符号が付してある。筒型フィルタ9Aは上記実施例の筒型フィルタ9よりも細長いものとなされており、また円板13及びノズル8は複数段(3段)に設けられると共に、筒型フィルタ9Aの外周面の外側には密閉状空間19を形成するための板部材32が設けられている。密閉状空間19内には各段の円板13及びノズル8に対応させて中間仕切り板33が固設されており、複数(3個)の分割密閉状空間19a、19b、19cが形成されている。そして図示省略してあるが、先の例に準じて各分割密閉状空間19a、19b、19cの外方となる板部材32箇所のそれぞれに円孔g1を設け、タンク16内の洗浄水wが各分割密閉空間内に同時に或いは個別に流下するようになされる。このようにすれば、塵埃捕集用フィルタ9a及び水滴飛散防止用フィルタ9bによる浄化処理が同一気流に対し直列に複数回(3回)繰り返されるため、空気浄化が一層促進される。また各分割密閉状空間19a、19b、19cごとに上記洗浄水供給手段15を形成することにより、各段ごとの筒型フィルタ9A部分である塵埃捕集用フィルタ9a及び水滴飛散防止用フィルタ9bが個別に洗浄されるものとなる。
【0051】
さらには、フィルタ受け7周辺構造を図15に示すようなものとなす。即ち、下側テーパ面部7bの外側と、上側テーパ面部7cの下側とを密閉状に包囲して環状密閉空間h3を形成する包囲環状板34を付加し、各ノズル8の水流入孔が環状密閉空間h3内に開放された状態となし、一方では包囲環状板34の周方向特定位置にその半径外方向へ向け延出された水供給用短管35を設けたものとなす。このフィルタ受け7も先の実施例の場合と同様にケーシング1に対し簡便に脱着されるものとなす。
【0052】
このさい、水供給用短管35と正対したケーシング1個所には透孔h2が設けられており、該透孔h2を通じて水供給用短管35の先端開口にジョイント具を固定し、このジョイント具により、水道管又はポンプから水を圧送される通水管を水供給用短管35に連通状に接続させる。
【0053】
これにより各ノズル8に水wを供給するための水供給路構造が形成されたのであり、この水供給路構造は、水供給用短管35からジョイント具を外すだけでフィルタ受け7がケーシング1から自由に分離されるほか、ケーシング1内における空気流通を妨げないものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明に係る湿式集塵機の全体を示し一部が開放された状態の斜視図である。
【図2】前記湿式集塵機の全体を示しケーシング内の各部材が外方へ取り出された状態を示す斜視図である。
【図3】前記湿式集塵機の断面図である。
【図4】前記ケーシングを部分的に切断した状態を示す斜視図である。
【図5】前記ケーシング内の筒型フィルタ周辺を示す断面図である。
【図6】前記湿式集塵機の一部を切除して洗浄水供給手段などを示す斜視図である。
【図7】前記湿式集塵機の一部を切除して洗浄水供給手段や排水状況変更手段などを示す後面図である。
【図8】前記洗浄水供給手段を前とは異なる方向から見た斜視図である。
【図9】前記湿式集塵機の一部を切除して排水状況変更手段などを示した側面図である。
【図10】前記湿式集塵機の使用例を示す説明図である。
【図11】前記湿式集塵機の作動を示す断面視説明図である。
【図12】前記湿式集塵機を切除して洗浄水供給手段の作動を示す説明図である。
【図13】前記湿式集塵機の排水管を示す斜視図である。
【図14】前記湿式集塵機の筒型フィルタ周辺構造の変形例を示す断面図である。
【図15】前記湿式集塵機のフィルタ受け周辺構造の変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
【0055】
A1 湿式集塵機
1 ケーシング
6 排水管
6a 長さ途中箇所
8 ノズル
9a 塵埃捕集用フィルタ
9b 水滴飛散防止用フィルタ
15 洗浄水供給手段
16 タンク
17 開閉機構付水路
18 ヒータ
j1 水溜まり部
w 洗浄水(水)
w2 霧状の水

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内方を密閉状の空気通路となされたケーシングを備え、該ケーシング内に塵埃捕集用フィルタと、該塵埃捕集用フィルタに霧状の水を噴射するノズルとを設けた湿式集塵機において、前記塵埃捕集用フィルタが縦向きの筒状体となされていることを特徴とする湿式集塵機。
【請求項2】
内方を密閉状の空気通路となされたケーシングを備え、該ケーシング内に塵埃捕集用フィルタと、この塵埃捕集用フィルタの下流に位置された水滴などの水滴飛散防止用フィルタと、前記塵埃捕集用フィルタに霧状の水を噴射するノズルとを設けた湿式集塵機において、前記塵埃捕集用フィルタと前記水滴飛散防止用フィルタとが同一材料で一体状に結合され且つ縦向きの筒状体となされていることを特徴とする湿式集塵機。
【請求項3】
前記塵埃捕集用フィルタに霧状の水を噴射するための複数のノズルを前記塵埃捕集用フィルタに対し略同心の環状に配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の湿式集塵機。
【請求項4】
前記塵埃捕集用フィルタ及びそれより上流側にある前記ケーシング内に備えてある部品が取外し可能であることを特徴とする請求項1、2又は3記載の湿式集塵機。
【請求項5】
内方を密閉状の空気通路となされたケーシングを備え、該ケーシング内の特定高位置に、霧状の水を噴射される塵埃捕集用フィルタが設けられている湿式集塵機において、前記塵埃捕集用フィルタを洗浄するための洗浄水供給手段を設け、該洗浄水供給手段は洗浄水を溜めるためのタンクと、該タンク内の洗浄水を任意時に前記塵埃捕集用フィルタに向け比較的大きな流量で重力作用により流下させることを可能とした開閉機構付水路とを備えていることを特徴とする湿式集塵機。
【請求項6】
内方を密閉状の空気通路となされ該空気通路の途中に塵埃捕集用フィルタの設けられたケーシングを備え、該ケーシングの内方最下部に水溜まり部を形成された湿式集塵機において、前記水溜まり部に流下した水を外方へ流出させるための排水管を形成すると共に該排水管の長さ途中箇所を上下変位可能となしてあり、前記長さ途中箇所が上方へ変位されたときには前記排水管は前記水溜まり部の特定高さまで水が滞留した状態を維持して排水し、一方、前記長さ途中箇所が下方へ変位されたときには前記排水管は前記水溜まり部に水が滞留しない状態で排水することを特徴とする湿式集塵機。
【請求項7】
前記塵埃捕集用フィルタを洗浄するために、タンク内に予め溜めた洗浄水を重力作用により比較的大きな流量で流下させて前記塵埃捕集用フィルタへ供給するものとした洗浄水供給手段を形成し、該洗浄水供給手段の開閉機構付水路の開閉作動と前記排水管の長さ途中箇所の上下変位とが連動されることを特徴とする請求項6記載の湿式集塵機。
【請求項8】
タンク内の洗浄水を加温するためのヒータを設けたことを特徴とする請求項5又は7記載の湿式集塵機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−119583(P2008−119583A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−305114(P2006−305114)
【出願日】平成18年11月10日(2006.11.10)
【出願人】(591059445)ホーコス株式会社 (39)
【Fターム(参考)】