説明

湿潤−乾燥式クリーニングシステム

湿潤製品と共に乾燥製品を用いて表面を拭取ることを含む、表面をクリーニングする方法が説明される。その方法は、湿潤製品及び乾燥製品を用いて表面をクリーニングすることの指示を提供することにより、容易にすることが可能であり、該指示は、湿潤拭取り製品及び/又は乾燥拭取り製品と共に、適宜に提供することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はクリーニングシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
汚れを表面からクリーニングするためには、多くの異なる方法がある。真空法が、土粒、紙、及び他の固形体などの粒子状物質及びより大きな物体を除去するために有効である。しかしながら、表面に吸収される異物については、多くの場合、物理的な力をかけて該表面をクリーニングすることが有利である。紙タオル及びティッシュを含む乾燥拭取り製品が、この方法で表面をクリーニングするために有効である。この物理的な力は、たとえ少量であっても、液体を塗布することによりさらに促進される。このアプローチは、例えば、水の噴霧、洗浄液の塗布、又は液体を含むシート若しくはスポンジとの接触と、必要に応じてその後に、吸収性のある乾燥拭取り材を用いた表面の拭取りを含む。
【0003】
湿潤拭取り材は、多くの用途を有する特殊タイプのクリーニングシート製品である。湿潤拭取り材はおむつを交換するときに小さな子供や幼児に用いてもよく、家庭でのクリーニング作業に用いてもよく、手洗いに用いてもよく、化粧落としを含む洗顔に用いてもよく、トイレットペーパーとして用いてもよく、介護者が身体障害者又は失禁する大人を清潔にするためのものとして用いてもよく、又は、多少の湿気又は水分を含む拭取り材又はタオルがあると都合がよい他の多くの用途において及び用途のために用いてもよい。
【0004】
湿潤拭取り材は、濡れているか若しくは湿っている、又は、使用中若しくは使用前に湿潤状態になる、天然繊維、合成繊維、合成材料及びそれらの組み合わせを含むあらゆる拭取り材、タオル、ティッシュ又はシート状の製品とすることができる。湿潤拭取り材は、水と接触したときに分散性を示すものでもよく、又は分散性のないものでもよい。湿潤拭取り材の例は、2000年5月4日に出願された米国特許出願連続番号第09/564,449号、第09/564,213号、第09/565,125号、第09/564,837号、第09/564,939号、第09/564,531号、第09/564,268号、第09/564,424号、第09/564,780号、第09/564,212号、第09/565,623号、1998年11月31日に出願された米国特許出願連続番号第09/223,999号、及び2001年7月6日に出願された米国特許出願連続番号第09/900,698号に開示されており、これらの開示は引用によりここに組み入れられる。
【0005】
表面をクリーニングするための幅広い選択肢に直面したとき、ユーザーは、選択肢のうちのどの選択又は特定の組み合わせが、妥当性のない労力及び費用を必要とすることなく最大のクリーニング性を提供することになるか、判断することが難しい可能性がある。それゆえ、表面を効果的にクリーニングするために提供されるクリーニングシステムに対する必要性が存在する。理想的には、このシステムは、できるだけ少ないステップを含み、湿っているか乾燥しているかにかかわらず、容易に使用可能な製品を利用することになる。クリーニングシステムのプロセスを実施するために、ユーザーに対して指示を与えることも望ましい。
【発明の開示】
【0006】
本発明の一実施形態においては、動物の体表面を、新たな製品で少なくとも3度拭取るようにユーザーに指示することを含み、少なくとも1つの新たな製品が乾燥状態であり、少なくとも1つの新たな製品が湿潤状態である、動物の体表面から汚れをクリーニングするための方法が提供される。
【0007】
これらの実施形態は、その指示が、表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取るようにユーザーに指示すること、表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取るようにユーザーに指示すること、表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取るようにユーザーに指示すること、表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取るようにユーザーに指示すること、表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取るようにユーザーに指示すること、表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取るようにユーザーに指示すること、を含む方法をさらに含むことができる。
【0008】
これらの実施形態は、湿潤製品が湿潤拭取り材である方法、乾燥製品がティッシュである方法、表面が人間の皮膚からなる方法、及び、乾燥状態の新たな製品が乾燥製品の識別名に関連し、湿潤状態の新たな製品が湿潤製品の識別名に関連し、該乾燥製品の識別名及び該湿潤製品の識別名が少なくとも1つの同一である語を含む方法を、またさらに含むことができる。
【0009】
本発明の別の実施形態においては、第1の新たな製品を含むパッケージと、動物の体表面を、該第1の新たな製品及び第2の新たな製品の組合せを用いて、少なくとも3度拭取ることについての指示とを含み、該第1の新たな製品又は該第2の新たな製品の1つが湿潤状態である、動物の体表面のクリーニングを容易にするためのシステムが提供されている。
【0010】
これらの実施形態は、第1の新たな製品が湿潤製品であり、該湿潤製品があらかじめ湿らされた湿潤拭取り材であり、該第1の新たな製品が乾燥製品であり、該乾燥製品がティッシュであり、指示がパッケージに同封されており、該指示が該パッケージに印刷されており、表面が人間の皮膚からなり、該パッケージが第2の新たな製品をさらに含み、ディスペンサをさらに含むシステムを更に含むことができる。
【0011】
これらの実施形態は、第1の新たな製品が第1の製品の識別名に関連し、第2の新たな製品が第2の製品の識別名に関連し、該第1の製品の識別名及び該第2の製品の識別名が少なくとも1つの同一の語を含むシステムをまたさらに含むことができる。
【0012】
本発明の別の実施形態においては、第1の多数の部分を含む乾燥製品と、第2の多数の部分を含む湿潤製品と、動物の体表面を、該乾燥製品の新たな部分及び該湿潤製品の新たな部分の組合せを用いて、少なくとも3度拭取ることについての指示とを含む、動物の体表面のクリーニングを容易にするためのパッケージが提供される。
【0013】
これらの実施形態は、指示が、表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、第1の部分の数が第2の部分の数の2倍であるパッケージ、指示が、表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、第1の部分の数が第2の部分の数の2倍であるパッケージ、指示が、表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、第1の部分の数が第2の部分の数の2倍であるパッケージ、指示が、表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、第2の部分の数が第1の部分の数の2倍であるパッケージ、指示が、表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、第2の部分の数が第1の部分の数の2倍であるパッケージ、指示が、表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、第2の部分の数が第1の部分の数の2倍であるパッケージ、をさらに含むことができる。
【0014】
本発明の別の実施形態においては、乾燥製品及び湿潤製品からなる集合から選択された第1の新たな製品をパッケージに同封し、該パッケージを販売に供することを含み、該パッケージが、該表面を、一方が湿潤状態である該第1の新たな製品と第2の新たな製品との組合せを用いて、少なくとも3度拭取ることについての指示を含む、動物の体表面のクリーニングを容易にするための方法を提供する。
【0015】
これらの実施形態は、第2の新たな製品をパッケージに同封することをさらに含む方法、ディスペンサを該パッケージに同封することをさらに含む方法、表面が皮膚からなる方法、第1の新たな製品が第1の製品の識別名に関連し、第2の新たな製品が第2の製品の識別名に関連し、該第1の製品の識別名及び該第2の製品の識別名が少なくとも1つの同一である語を含む方法をさらに含むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
乾燥製品を用いる拭取りと湿潤製品を用いる拭取りとの組合せを含むクリーニングシステムが提供される。この湿潤−乾燥式クリーニングシステムは、意外なことに、人間の皮膚を含む様々な表面からの汚れの迅速なクリーニングを提供する。このシステムの方法により表面をクリーニングすることで、乾燥製品単体でのクリーニングと比べて、より効果的に清浄な表面を生じさせる。ユーザーは、表面をクリーニングするときに、その方法を実施するように指示される。
【0017】
湿潤−乾燥式クリーニングシステムは、広い範囲の表面に用いることができる。クリーニングされる表面は、家具、カウンタートップ、壁、床、バスルーム及び台所の作りつけの備品、ハウジング及びディスプレイを含む電子機器、自動車、列車、飛行機、船舶及び宇宙船の内装及び外装、窓、工業設備、及び電子基板などの無生物の表面を含む。これらの表面は、例えば、木材、繊維、プラスチック、金属、布、セラミクス、ガラス、塗料、又は鉱物を含んでもよい。クリーニングされる表面は、皮膚、髪、指の爪、及び足指の爪などの動物の体表面、並びに、野菜、果物、穀物、及び肉の表面を含む生物学的表面も含む。湿潤−乾燥式クリーニングシステムは、汚れを皮膚からクリーニングする際に特に効果的である。「汚れ」は、表面から取り除くことができる、広い範囲の望ましくない物質を含む。汚れは、血液、糞、胎便、尿、胆汁、耳垢、初乳、胃液、腸の分泌物、鼻の分泌物、月経分泌物、粘液、唾液、皮脂、精液、恥垢、痰、汗、涙、及び/又は胎脂を含むがこれに限定されない、広い範囲の生物学的分泌物を含む。汚れは、未消化又は不消化の食物、セルロースなどの野菜繊維、水、粘液、タンパク質、細菌、菌類、無機塩類、細胞片、塗布された化粧品及び他の異物も含むことができる。
【0018】
用いられる湿潤製品は、水分を含み、表面を拭取るのに用いることができるあらゆるタイプの物質でよい。湿潤製品の例には、湿った布、スポンジ、及び濡れた拭取り材を含む。これらの製品は、湿った状態でユーザーに提供されてもよく、又は、それらの製品は、例えば、液体を加えることにより、若しくは圧力をかけて該製品に含まれる水分を放出することにより、ユーザーによって湿らされてもよい。湿潤製品は、水以外の作用物質を含んでもよい。存在してもよい他の作用物質は、抗菌物質、皮膚の健康を保つ作用物質、又は洗剤若しくは界面活性剤などの洗浄成分を含む。上述の米国特許出願に加えて、湿性製品は、米国特許第6,213,344号、第6,121,165号、第6,028,018号、第5,964,351号、第5,935,880号、第5,667,635号、第5,656,361号、第5,629,081号、及び第5,540,332号で説明されている。
【0019】
湿潤製品は、材料の繊維性ウェブに湿潤性溶液を加えることによって作ることができる。湿潤性溶液の例は、上述の米国特許出願連続番号第09/900,698号、第09/564,449号、第09/564,213号、第09/565,125号、第09/564,837号、第09/564,939号、第09/564,531号、第09/564,268号、第09/564,424号、第09/564,780号、第09/564,212号、第09/565,623号、及び第09/223,999号に与えられている。これに関連して、繊維製品は、湿潤性溶液が、約25%とウェブが受け入れることができる最大付加量(すなわち、飽和状態)との間の付加量で該ウェブに加えられるとき、「湿潤」とみなされる。液体の付加量を求めるためには、まず、特定の寸法を有する乾燥ウェブ部分の重量を求める。乾燥ウェブは、湿潤及び巻取り装置に供給することができる下地材に相当する。次に、乾燥ウェブ部分の、1=100%、2.5=250%などの倍数(例えば、1倍,1.5倍、2.5倍、3.3倍など)と等しい重量単位の液体量、又は、該乾燥ウェブ部分の重量を基準とした百分率付加量として測定される該液体の増加量が、該ウェブを湿らせるために加えられ、そうすると「湿潤」ウェブと呼ばれる。好ましくは、湿潤性溶液の付加量は、約25%と700%との間であり、より好ましくは、50%と400%との間であり、さらにより好ましくは、100%と350%の間であり、さらにより好ましくは、150%と300%の間であり、さらにより好ましくは、200%と250%との間である。
【0020】
用いられる乾燥製品は、表面を拭取るのに用いることが可能で、且つ、湿った製品ではない、いかなるタイプの物質であってもよい。例えば、乾燥製品は、25%より少ない液体付加量を有してもよい。他の例においては、乾燥製品は、15%より少ないか、又は5%より少ない液体付加量を有してもよい。乾燥拭取り製品の例には、不織布、ティッシュ(トイレットティッシュ及び化粧紙を含む)、及びペーパータオルなどのシート、布、綿のパッド及び綿棒、並びにセーム革を含む。
【0021】
湿潤製品及び乾燥製品は、例えば、別々のシートのスタックとして、ミシン目の入ったシートを折り畳んだスタックとして、又は拭取り材のロールとしてなど、様々な形態で別個に提供することができる。湿潤及び乾燥製品は、単一の拭取りステップが該製品の1つの部分を使用するように、各々が複数の部分を含んでもよい。その部分は、スタックからの個々のシート又はミシン目で区切られたシートなどの単一のシートでもよく、又は1枚より多いシートでもよい。
【0022】
好ましくは、湿潤−乾燥式クリーニングシステムは、製品の新たな部分を用いる拭取りを各々が伴う、少なくとも3つの拭取りステップを含む。製品は、その表面が汚れを含んでいない場合に、「新しい」とみなされる。例えば、濡れた布又はスポンジは、汚れを表面から拭き取った後、濯ぐか又は洗うことによってその汚れが製品から除去される場合、新しいとみなすことができる。同様に、セーム革は、液体を表面から吸収した後に乾燥させられる場合、新しいとみなすことができる。トイレットティッシュタオル、ナプキン、及び湿潤拭取り材などの使い捨て拭取り製品又はその部分は、汚れを表面から除去するのに用いられていない場合、新しいとみなす。
【0023】
湿潤−乾燥式クリーニングシステムは、様々な順序で、表面を乾燥製品を用いて拭き取ること、及び該表面を湿潤製品を用いて拭き取ることを含む湿潤−乾燥式クリーニングシステムは、したがって、
乾燥式拭取り、続いて乾燥式拭取り、続いて湿潤式拭取り(ddw)、
乾燥式拭取り、続いて湿潤式拭取り、続いて乾燥式拭取り(dwd)、
湿潤式拭取り、続いて乾燥式拭取り、続いて乾燥式拭取り(wdd)、
湿潤式拭取り、続いて湿潤式拭取り、続いて乾燥式拭取り(wwd)、
乾燥式拭取り、続いて湿潤式拭取り、続いて湿潤式拭取り(dww)、
湿潤式拭取り、続いて乾燥式拭取り、さらに続いて湿潤式拭取り(wdw)、
のプロセスを含む。
【0024】
クリーニングプロセスの進行は、表面から除去された吸収粒子量を測定することにより検査することができる。これらの測定のための有用な方法は、表面に付着させ、次に、対象となるクリーニングプロセスにより除去させることができる蛍光ビーズの検出である。蛍光ビーズのサンプルが表面から除去されると、そのビーズは、例えば流動細胞メータにより、クリーニングプロセス後の表面に留まる粒子量の定量化を行うことで、検出して計数することができる。
【0025】
湿潤−乾燥式クリーニングシステムは、あらゆる湿潤製品及びあらゆる乾燥製品を採用して、様々な表面をクリーニングするのに用いることができる。湿潤−乾燥式クリーニングプロセスは、該湿潤−乾燥式クリーニングプロセスの少なくとも1つを実施するための適切な指示と共に、湿潤及び/又は乾燥製品を伴ってユーザーに提供することで、容易にすることができる。システムは、クリーニングプロセスを実施するための指示を含み、且つ、湿潤製品又は乾燥製品を含むことが望ましい。システムは、製品のためのディスペンサを含んでもよい。システムは、湿潤製品と乾燥製品との両方を共に含んでもよく、該製品(又は両製品)及び指示は、何らかの形状のパッケージで共に提供してもよい。ある場合には、ディスペンサは、製品及び指示のパッケージとして機能することがある。
【0026】
例えば、湿潤性及び乾燥製品は、あらかじめ湿らされた湿潤拭取り材の容器及び乾燥製品のロール又はスタックとしてパッケージに入れ、プロセスの指示をそのパッケージに同封して、提供することができる。湿潤及び乾燥製品は、湿潤拭取り材及び乾燥ティッシュ又はタオルを含む単一のディスペンサの形でパッケージに入れ、指示をそのパッケージに表示して、提供してもよい。湿潤製品及び乾燥製品が同梱される場合、各々の水分レベルを有用なレベルに維持するように、該湿潤製品及び乾燥製品が互いに接触することを防止することが望ましい。
【0027】
指示は、例えば、1枚の紙に、小冊子若しくはパンフレットの状態で、又は本の状態で、印刷することができる。指示は、例えば、磁気ビデオテープ若しくはオーディオテープ、CD−ROM、又はコンピュータ読み取り可能な記録媒体上の記録として、聞き取れるか又は目に見えるものとしてもよい。指示は、パッケージ、ディスペンサに印刷するか、又は、湿潤及び/又は乾燥製品のパッケージに表示するか若しくは同封してもよい。例えば、システムは、湿潤製品及び/又は乾燥製品を同封するパッケージの内部に同封するか、又はそのパッケージ上に印刷される指示を含んでもよい。指示は、ダイレクトメール、放送メッセージ、又は小売りのディスプレイなどにより、製品又はパッケージとは無関係に提供してもよい。
【0028】
指示は、湿潤−乾燥式クリーニングプロセスのステップをユーザーに伝達することができる。例えば、指示は、表面を乾燥製品の新たな部分を用いて拭き、続いて該表面を湿潤製品の新たな部分を用いて拭き、続いて該表面を乾燥製品の新たな部分を用いて拭くように、ユーザーに指示することができる。指示は、湿潤−乾燥式クリーニングプロセス以上に、表面の付加的な拭取りを行う指示を含んでもよい。指示は、また、クリーニングされる表面を準備すること、製品をそのパッケージ又はディスペンサから取り出すこと、及び、使用後の製品を処分することなどの作業についての指示又は提案を含んでもよい。指示は、動物の体表面などの特定の表面のクリーニングに言及してもよい。
【0029】
湿潤製品及び乾燥製品は、製品の各々の極めて多くの部分と同梱することができる。単一のパッケージで提供される各々の部分の数は、クリーニングプロセスで用いられるであろう製品の各々の相対量に対応することができる。例えば、「ddw」、「dwd」、又は「wdd」のクリーニングプロセスを容易にするように設計されるパッケージは、湿潤製品の2倍の乾燥製品の部分を含むことができる。このようにすれば、ユーザーが一方のタイプの製品を使い果たしたときでも、最終的に他方のタイプの製品が過剰になることはない。
【0030】
例えば、システムは、多数の湿潤製品の部分と、その2倍の量の乾燥製品の部分と、該乾燥製品の2つの新たな部分及び湿潤製品の1つの新たな部分を用いてクリーニングプロセスを実施することについての指示と、を含むことができる。このようなクリーニングプロセスは、乾燥式拭取り、続いて乾燥式拭取り、続いて湿潤式拭取り(ddw)か、乾燥式拭取り、続いて湿潤式拭取り、続いて乾燥式拭取り(dwd)か、又は、湿潤式拭取り、続いて乾燥式拭取り、続いて乾燥式拭取り(wdd)を含むことができる。指示は、必要に応じてプロセスを反復することについての指示又は提案を含んでもよい。別の例において、システムは、多数の乾燥製品の部分と、その2倍の量の湿潤製品の部分と、該湿潤製品の2つの新たな部分及び該乾燥製品の1つの新たな部分を用いてクリーニングプロセスを実施することについての指示と、を含むことができる。このようなクリーニングプロセスは、湿潤式拭取り、続いて湿潤式拭取り、続いて乾燥式拭取り(wwd)か、乾燥式拭取り、続いて湿潤式拭取り、続いて湿潤式拭取り(dww)か、又は、湿潤式拭取り、続いて乾燥式拭取り、続いて湿潤式拭取り(wdw)を含むことができる。
【0031】
湿潤及び乾燥製品は、各々の製品の部分の一定数を含む、使い捨てのパケットで提供することができる。例えば、使い捨てのクリーニングパケットは、湿潤製品の1つの部分及び乾燥製品の2つの部分を含むことが可能で、表面をクリーニングするための製品の使用についての指示を随意的に含んでもよい。使い捨てパケット用の湿潤製品、乾燥製品、及びパッケージは、すべて、該パケットが、病院、救急車、又は診療所などの無菌の医療環境において表面をクリーニングするために用いることができるように、無菌とすることができる。
【0032】
湿潤製品及び乾燥製品の各々は、それに関連する名称、商標名、又は他の識別名を、例えば、該製品、該製品のパッケージ、又はいくつかの該製品を含むパッケージに掲載することにより、有することもできる。湿潤製品及び乾燥製品に関連するこれらの識別名は、互いに同一でも、類似していても、又は実質的に類似していてもよい。このようにして、識別名及び/又は乾燥若しくは湿潤製品の信用、忠実性、又は需要者による評価を用い、或いは有効利用して、他の製品に役立てることができる。したがって、同一又は実質的に類似の識別名の使用は、例示の目的であり、かつ、限定的な意味をもたないものとして挙げると、乾燥製品については「XXXX」、湿潤製品については「モイストXXXX」、「ウェットXXXX」、「XXXXウェット」、「xxxx」、「Xxxx」、「Xx」、「XXXXの」又は「Xxxxモイスト」などが、考えられるであろう。同様に、湿潤製品について「YYYY」を使用し、乾燥製品については「ドライYYYY」、「YYYYドライ」、「yyyy」、「Yyyy」、「Yy」、「YYYYの」又は「Yyyyドライ」とすることができるであろう。識別名の大文字使用への変更及び/又はフォントの変更は、本開示の目的のためには、同一の識別名であるとみなされる。このような識別名又は商標名は、例示の目的であり、かつ、限定的な意味をもたないものとして挙げると、Charmin(登録商標)という語、White Cloud(登録商標)という語、Angel Soft(登録商標)という語、Northern(登録商標)という語、Soft’N Gentle(登録商標)という語、Marcal(登録商標)という語、Coronet(登録商標)という語、MoistMates(登録商標)という語、又はSoft Weve(登録商標)という語とすることができるか、又はこれらを含むことができる。
【0033】
したがって、湿潤製品及び乾燥製品は、互いに類似の関連する識別名を有するものであってもよい。クリーニングプロセスを実施するためのいかなる指示も、同様に識別名が付された湿潤又は乾燥製品を用いてクリーニングプロセスを実施するための提言を含み、これによってユーザーの負担を低減できるようにすることができる。湿潤製品は、乾燥製品に関連する識別名と同一の少なくとも1つの語を含む湿潤製品に関連する識別名を有してもよい。同様に、乾燥製品は、湿潤製品に関連する識別名と同一の少なくとも1つの語を含む乾燥製品に関連する識別名を有してもよい。
【実施例】
【0034】
汚れを皮膚様材料から抽出するためのプロトコル
試験される水和Vitro−Corneum(商標)(コネチカット州ミルフォードのIMS社)のサンプルを、はさみを用いて、約5cm×5cm(±1.5cm)の寸法の5つの均一な断片に切断した。蛍光ビーズ(水1ml当たり1.7×108個のビーズ)を含む水溶液20μlを分取し、材料片の各々の中央にピペットで移した。ビーズは、イソチオシアン酸フルオレセイン(FITC)(インディアナ州フィッシャーのBANGS LABORATORIES社)で標識付けされた10μmのカルボン酸塩修飾粒子とした。Vitro−Corneum(商標)を、50mlの円錐管内に置き、ビーズが試験材料に接着する時間を与えるために、2時間の間、室温(22℃±2℃)で培養した。培養に続いて、0.25%(w/v)のドデシル硫酸ナトリウム(以下、SDSとする。ミズーリ州セントルイスのSIGMA−ALDRICH社、カタログ#86,401−1)20mlを管の各々に加えた。管を、VIRSONIC MICROTIP超音波処理装置(モデル#475、ニューヨーク州ガーディナーのVIRSONIC社)を用いて、セッティング#3、出力10%、3分間の条件で超音波処理した。汚染を防止するために、超音波処理装置のチップは、サンプル間に、アルコールで拭取った。超音波処理の直後に、1つの2mlサンプルを50ml管の各々から取り出し、流動細胞学的分析のために5ml管に置いた。
【0035】
汚れの粒子の大きさは、大きく変化する可能性がある。例えば、汚れのおおよその大きさは、球状タンパク質の場合は4ナノメータ(nm)、ウイルスの場合は10〜100nm、大多数の細菌の場合は1〜10マイクロメータ(μm)、大多数の真核動物の細胞の場合は10〜30μm、花粉及び無機/有機集合体の場合は10〜80μmかそれより大きいと考えられる。汚れの大多数は(細菌又は真核生物の)細胞又はそれらの細胞の成分なので、該汚れの表面特性は、正味の負電荷により特性付けることができる。正味の負電荷は、様々な細胞構造に含まれるシアル酸残基、リン脂質、ムコ多糖の硫酸塩、セルロース、リポ多糖体、及びテイコ酸を大多数が含む糖タンパク質及びムコタンパク質の存在に関連するが、これに限定されるものではない。
【0036】
これらの例で用いられる10μmの粒子は、このように、皮膚表面に関連する大多数の汚れの大きさの範囲の概ね中間の大きさを有する。これらの例で用いられるカルボン酸塩修飾ビーズは、大多数の生物学的汚れの負電荷によく似た表面特性を有すると考えられる。Vitro−Corneum(商標)製品は、人間の皮膚に類似する表面を提供するのに用いられる。
【0037】
実施例1−クリーニング後の皮膚様材料からの抽出
Vitro−Corneum(商標)を、はさみを用いて、5cm×5cm(±1.5cm)の正方形に切断した。FITCで標識付けした10μmのカルボン酸塩修飾ビーズのうち10μlを、Vitro−Corneum(商標)の断片の各々にピペットで移した。Vitro−Corneum(商標)の断片を、一晩、水和用チャンバ(コネチカット州ミルフォードのIMS社)内に置いた。翌日、拭取りに用いられる材料のサンプルを、おおよそ13cm×5cmの断片(±1.5cm)に切断した。試験製品が試験前に完全に乾燥するのを防止するように準備を行った後、Cottonelle(登録商標)Fresh(商標)Rollwipes(ウィスコンシン州ニーナのキンバリー・クラーク社)のサンプルを、シールされたプラスチックの袋の中に置いた。さらに、Vitro−Corneum(商標)の断片の各々を、試験の直前に水和用チャンバから取り出した。Vitro−Corneum(商標)の残余の断片は、チャンバに残して水和したままとした。
【0038】
試験材料の各々が、Vitro−Corneum(商標)と一定の接触時間及び圧力を有することを確実にするために、Monitor/Slip&Friction(商標)モデル#32−06(ニューヨーク州アミティヴィルのTESTING MACHINES社)拭取り器械又は同等の器械を用いることができる。その器械は、試験流体及び基体を収容するための可動水平台からなる。試験材料を保持する能力のあるプローブを、水平台の上に吊るす。プローブは、手動制御でサンプル台に降ろされる。サンプル台を、次に、可変速DCモータ及びスライド・ワイヤ組立体によって動かして、拭取り動作を行わせる。接触時間は、約2.0秒(±0.5秒)に設定し、圧力は、平方インチ当たり1ポンド(PSI)に設定した。試験材料を拭取り器械に装架し、一方、Vitro−Corneum(商標)の断片を、テープを用いて拭取りプラットフォームに固定した。Vitro−Corneum(商標)を、試験される材料を用いて、所望の回数拭取った。拭取りを繰り返す間、拭取りの各々は、試験材料の新たな断片で行った。Cottonelle(登録商標)Toilet Paper(ウィスコンシン州ニーナのキンバリー・クラーク社)は、材料の繊維面を用いて、且つ、横方向に拭いて試験を行った。Cottonelle(登録商標)Fresh(商標)Rollwipesは、縦方向に拭いた。Vitro−Corneum(商標)の断片は、50ml円錐管内に置いた。0.25%SDS10mlを、管の各々に加えた。ビーズは、Virsonic(商標)マイクロチップ・プローブ超音波処理装置を、セッティング#3、出力10%の条件で3分間用いて、サンプルの各々から抽出した。汚染を防止するために、超音波処理装置のチップは、サンプル間に、アルコールで拭取った。3つの2mlサンプルを50ml円錐管の各々から回収し、流動細胞学的分析のために5ml管内に置き、このようにして、個々のサンプルの各々は、3度分析を行った。
【0039】
結果の精度を保証するために、対照実験を行った。陽性対照は、Vitro−Corneum(商標)に塗布された当初濃度(1ml当たり1.7×108ビーズ)でのビーズ懸濁液10μlで構成した。陽性対照は、いかなる試験材料ででも拭取らず、全ビーズが超音波処理によってVitro−Corneum(商標)基材から完全に除去されることを確実するために、抽出して分析した。陰性対照は、ビーズなしの非拭取りVitro−Corneum(商標)の断片で構成され、流動細胞学的分析のベースラインを与えるために抽出され分析された。陽性拭取り対照は、また、ビーズ懸濁液10μlを用いて準備し、KIMWIPES(登録商標)EX−L Wipers(ウィスコンシン州ニーナのキンバリー・クラーク社)の一部を用いて拭取り装置で一度だけ拭取られたVitro−Corneum(商標)で構成するものを採用した。拭取り対照は、拭取り装置が適切に動作し、日常の一貫性を証明する対照を提供することを保証した。
【0040】
実施例2−蛍光ビーズの流動細胞学的分析
流動細胞学的分析は、15mW、488nmの空冷アルゴン・イオン・レーザを装備したFACSCALIBUR流動細胞メータ(カリフォルニア州サン・ホセのBECTON DICKINSON BIOSCIENCES社)で行った。サンプルは、1分当たり12μl(±2μl)に対応する低流速で供給した。前方散乱、側方散乱、及び1つの蛍光信号を計測した。FITCの蛍光発光を集光するために、530nm(515〜545nm)の帯域通過フィルタを用いた。前方散乱は、ダイオード検波器を用いて集光した。側方散乱は、光電子増倍管を用いて集光した。CELLQUESTバージョン3.1ソフトウェア(BECTON DICKINSON社)を用いて、得られたデータを分析し、所望のビーズ粒子数を計数した。
【0041】
実施例3−クリーニングプロセスの比較結果
3つの拭取りステップを利用するクリーニングプロセスを、湿潤式及び乾燥式拭取りの全組合せについて行った。KIMWIPES(登録商標)EX−L−Wipersの一部を用いた1度の拭取りを利用するクリーニングプロセスを、対照として行った。プロセスの各々は、14〜15回反復し、その結果を平均して、除去された蛍光ビーズの百分率を得た。
以下のパラメータ、すなわち、
1)塗布されたビーズに対する除去されたビーズの比、
2)対照プロセスにより除去されたビーズに対する、湿潤−乾燥式プロセスにより除去されたビーズの比、
3)対照プロセス後に留まっているビーズに対する、湿潤−乾燥式プロセス後に留まっているビーズの比、
を、3ステップのクリーニング手続が完了した後、蛍光画像解析によって計算し、表Aに記載した。

表A

*d=乾燥製品を用いた拭取り、w=湿潤製品を用いた拭取り
【0042】
同一のデータを、図1のグラフを作成するのに用いた。図1のクリーニング比は、より低いクリーニング比はより良好なクリーニングに対応するように、1−(除去されたビーズ/塗布されたビーズ)として定義される。図1には、統計的有意性のある集団を示すブロックも描かれている。単一のボックスの下に位置する2つのプロセスについてのクリーニング比は、相互に統計的に区別できない。
【0043】
驚くべき予期せぬ結果として、最高のクリーニング比を有する2つの湿潤−乾燥式クリーニングプロセスは、各々1つの湿潤式拭取りのみを含むプロセス、すなわち、dwd及びwddであった。表1及び図1から分かるように、全てが湿潤式のクリーニングプロセス(www)は、検査された全プロセスの中で最も低いクリーニング比を提供する。したがって、大多数の湿潤式拭取りを含むプロセスは、最も完全なクリーニングをもたらすものと期待できる。最も低いクリーニング比を有する湿潤―乾燥式クリーニングプロセスは、dwd及びwddプロセスであった。湿潤―乾燥式クリーニングプロセスの全て(すなわち、「ddd」及び「www」プロセスを除いて)は、全てが乾燥式のプロセスと比べて、著しく成績が良かった。
【0044】
湿潤―乾燥式クリーニングプロセスについて、湿潤式拭取りに続いて乾燥式拭取りを含むプロセス(wwd、wdw、wdd、及びdwd)によって、最も高い割合のビーズが除去されたように思われる。対照プロセスとの比較として考察すると、湿潤式拭取りに続いて乾燥式拭取りを含むプロセスに加えて、ddwプロセスもまた、比較的多数のビーズを除去した。
【0045】
一般に、データは、3ステップの順序全体の中の湿潤式拭取りと乾燥式拭取りとの組合せが、乾燥式拭取り単独での使用と比べて、より完全なクリーニングを提供することを反映している。「ddd」プロセスを「ddw」プロセスと比較すると、除去されたビーズの百分率は、湿潤式拭取りステップを含めることで、少なくとも48%増加した。「ddd」プロセスを「dww」プロセスと比較すると、対照と比較した除去されたビーズの比は、湿潤式拭取りステップを含めることで、少なくとも43%増加した。「ddd」プロセスを「ddw」プロセスと比較すると、対照と比較した残余のビーズの比は、湿潤式拭取りステップを含めることで、少なくとも56%減少した。
【0046】
いかなる作動理論にも限定されることを望むものではないが、乾燥拭取り材は、汚れに対して物質移動を与えることにより、すなわち、汚れに対して十分な運動量を伝達して汚れを表面から除去することにより、汚れを除去すると考えられる。乾燥拭取り材は、表面の液体に含まれる汚れだけでなく、該液体を吸収することもできる。湿潤拭取り材は、表面と汚れとの間の摩擦及び引力による相互作用を弱めつつ、該表面及び汚れの可溶化を促進する。乾燥式拭取りのクリーニング作用と湿潤式拭取りのクリーニング作用との組合せは、両タイプのクリーニング、すなわち、汚れの物質移動及び汚れの可溶化を利用することができる。湿潤式拭取りに続いて乾燥式拭取りを含むプロセスについて、湿潤式拭取りステップは、汚れの除去がその後の乾燥式拭取りステップにより効果的に提供されることで、除去することができる汚れの量を増加させると考えられる。湿潤−乾燥式クリーニングプロセス全体の中で、この「湿潤式の次に乾燥式」という順序は、したがって、クリーニング効率を有利に増加させる。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】全てが湿潤式、全てが乾燥式、及び湿潤−乾燥式の各クリーニングプロセスについて測定されたクリーニング比のグラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
動物の体表面を、新たな製品で少なくとも3度拭取るようにユーザーに指示することを含み、
少なくとも1つの新たな製品が乾燥状態であり、少なくとも1つの新たな製品が湿潤状態である、
ことを特徴とする、動物の体表面から汚れをクリーニングするための方法。
【請求項2】
前記指示が、前記表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取るようにユーザーに指示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記指示が、前記表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取るようにユーザーに指示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記指示が、前記表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取るようにユーザーに指示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記指示が、前記表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取るようにユーザーに指示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記指示が、前記表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取るようにユーザーに指示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記指示が、前記表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取るようにユーザーに指示することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記湿潤製品が、湿潤拭取り材であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記乾燥製品が、ティッシュであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記表面が、人間の皮膚からなることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記乾燥状態の新たな製品が乾燥製品の識別名に関連し、前記湿潤状態の新たな製品が湿潤製品の識別名に関連し、該乾燥製品の識別名及び該湿潤製品の識別名が少なくとも1つの同一である語を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
第1の新たな製品を含むパッケージと、
動物の体表面を、前記第1の新たな製品及び第2の新たな製品の組合せを用いて、少なくとも3度拭取ることについての指示と、
を含み、
前記第1の新たな製品又は前記第2の新たな製品の1つが湿潤状態である、
ことを特徴とする、動物の体表面のクリーニングを容易にするためのシステム。
【請求項13】
前記第1の新たな製品が、湿潤製品であることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記湿潤製品が、あらかじめ湿らされた湿潤拭取り材であることを特徴とする、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1の新たな製品が、乾燥製品であることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記乾燥製品が、ティッシュであることを特徴とする、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
ディスペンサをさらに備えることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
前記指示が、前記パッケージに同封されていることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記指示が、前記パッケージに印刷されていることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
前記表面が、人間の皮膚からなることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
前記パッケージが、前記第2の新たな製品をさらに備えることを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項22】
前記第1の新たな製品が第1の製品の識別名に関連し、前記第2の新たな製品が第2の製品の識別名に関連し、該第1の製品の識別名及び該第2の製品の識別名が少なくとも1つの同一である語を含むことを特徴とする、請求項12に記載のシステム。
【請求項23】
第1の多数の部分を含む乾燥製品と、
第2の多数の部分を含む湿潤製品と、
動物の体表面を、前記乾燥製品の新たな部分及び前記湿潤製品の新たな部分の組合せを用いて、少なくとも3度拭取ることについての指示と、
を含むことを特徴とする、動物の体表面のクリーニングを容易にするためのパッケージ。
【請求項24】
前記指示が、前記表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、前記第1の部分の数が前記第2の部分の数の2倍であることを特徴とする、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記指示が、前記表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、前記第1の部分の数が前記第2の部分の数の2倍であることを特徴とする、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項26】
前記指示が、前記表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、前記第1の部分の数が前記第2の部分の数の2倍であることを特徴とする、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項27】
前記指示が、前記表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、前記第2の部分の数が前記第1の部分の数の2倍であることを特徴とする、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項28】
前記指示が、前記表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、前記第2の部分の数が前記第1の部分の数の2倍であることを特徴とする、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項29】
前記指示が、前記表面を湿潤製品で拭取り、続いて該表面を乾燥製品で拭取り、続いて該表面を湿潤製品で拭取ることについてのユーザーに対する指示を含み、前記第2の部分の数が前記第1の部分の数の2倍であることを特徴とする、請求項23に記載のパッケージ。
【請求項30】
乾燥製品及び湿潤製品からなる集合から選択された第1の新たな製品をパッケージに同封し、
前記パッケージを販売に供する、
ことを含み、
前記パッケージが、表面を、一方が湿潤状態である前記第1の新たな製品と第2の新たな製品との組合せを用いて、少なくとも3度拭取ることについての指示を含む、
ことを特徴とする、動物の体表面のクリーニングを容易にするための方法。
【請求項31】
前記第2の新たな製品を、前記パッケージに同封することをさらに含む、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
ディスペンサを、前記パッケージに同封することをさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記表面が、皮膚からなることを特徴とする、請求項30に記載の方法。
【請求項34】
前記第1の新たな製品が第1の製品の識別名に関連し、前記第2の新たな製品が第2の製品の識別名に関連し、該第1の製品の識別名及び該第2の製品の識別名が少なくとも1つの同一である語を含むことを特徴とする、請求項30に記載の方法。

【図1】
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【公表番号】特表2006−501135(P2006−501135A)
【公表日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−559226(P2003−559226)
【出願日】平成14年12月19日(2002.12.19)
【国際出願番号】PCT/US2002/041120
【国際公開番号】WO2003/059049
【国際公開日】平成15年7月24日(2003.7.24)
【出願人】(597085132)キンバリー クラーク ワールドワイド インコーポレイテッド (17)
【Fターム(参考)】