説明

準完全燃焼により掃除不用の蝋燭立てを作る方法

【課題】蝋燭立て燭台は常時焼残り芯や、垂れ蝋等の堆積、蝋燭立ての金具突起部への蝋のこびり着き等一々取除かねばならない。こうした清掃の手間を全くかけず、常時美しいままの燭台を作る方法を発見する。
【解決手段】蝋燭本体の外側をステンレス鋼ばね様環状金属で蝋燭の最下部から、その1cm程上まで蝋燭の外周を固からず軟かからずといった強さで取り巻いてやる。蝋燭本体の底がある位置に虫除け用のステンレス網を水平方向に取付ける。蝋燭底の下のステンレス網の上に溶融蝋として溜り、それを燃えている蝋燭芯が勢いよく吸い上げ、いよいよ溶融蝋が無くなると同時に蝋燭芯も燃え尽きる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は長期間清掃を必要としない蝋燭立てを作る方法に関するものである。
〔背景技術〕
【0002】
一般の蝋燭立ては燭台の真ん中に釘の先様の芯立てがあり、それに蝋燭を立て用いていたが、この方法は時に燃えている途中で蝋が受皿にこぼれ落ちたり、蝋燭が燃え尽きる辺りで冷たい芯立に溶けた蝋が触れて冷され芯立てにこびりつき、また受皿にも燃え切らないで余った蝋が芯立ての周りに積み重ってくる。従ってこの状態では、時には毎朝芯立ての蝋を爪で剥がしたりしないと蝋燭が使えないこともある。特に冬はこびりつきが多くなる。また堆積した蝋屑はどうしても旬日くらいには取除かねばならない。
【0003】
注意を蝋燭の燃焼という根本に目を向ければ、燃えている芯があり溶けていく蝋がある限り燃え尽さねば止まない、性質を活すような方法をとれば芯も蝋も殆ど無に近くすることができる。
〔発明の開示〕
〔発明が解決しようとする課題〕
【0004】
蝋燭立ての掃除を殆どせずに済む蝋燭立てを造る方法
〔課題を解決するための方法〕
【0005】
燭台に蝋が溜ったり、燃え残りの芯が落ちたり、燭台の蝋燭を立てるための金属の芯立に、こぶのような蝋が固まったりする全ての原因は燭台の真ん中に蝋燭を立てるための金属突起が存在するためである。蝋が燃えすぎると熱せられて溢れた蝋は下に落ちたり、金属芯立の辺りまで燃えると蝋燭芯は蝋立穴があるため、蝋芯は一方に偏し芯のある方は、早めに溶けて燃え他方はちょっと間をおいて溶け始めるが、その時は芯が燃えている方は、ひどく溶けてしまって水様状態になり、芯もろともすべり落ちて下で屑として残り、反対側の蝋は金属芯立てによって冷え固まってこびりついてしまう。旬日もたてば燭台皿に芯や蝋の燃え屑が汚なく堆積してしまう。
【0006】
これを解決するには先ず金属の芯立が原因ゆえ、これを取除き(〔図1〕7)のようにステンレス鋼ばね様の金属で蝋燭の底から上約1cm上まで蝋燭を抱くようにして保持させる。また(〔図1〕3・5)で分かるように、蝋燭支持金属手で危険のないよう蝋燭本体をしっかり支えるようにしておく。前述に戻り、ばね状金属のある辺りまで燃え進んでくると、炎の熱はばね状金属を温め始め蝋燭終焉部の半ば位燃え終わった頃には、(〔図1〕12)、(〔図3〕12〕辺りのばね状金属は辛うじて指先が触れられるくらいに熱伝導が進んでいる。従って(〔図1〕12)のステンレス金網の上には溶けて透明になった蝋が溜っており蝋燭芯はばね状環に支えられながら溜ったパラフィン液をしっかりと芯が吸い上げ、液が無くなると同時に蝋燭芯も燃えて灰になってしまう。黒い芯様のものが2mm程残ることもあるが指先で押さえてみるとやはり灰であってつぶれて飛散してしまう。−10℃前後の冷凍庫で実験したが結果は上記と全く同様であった。
〔発明の効果〕
【0007】
(〔図1〕)の要点のみ整えた試作品を一月ほど毎朝仏壇で使用しているが、蝋受皿には一滴の蝋こぼれもなく美しいままで経過している。
〔発明を実施するための最良の形態〕
【0008】
無風またはそれに近い状態で停電や避難生活の場合等に使うとそれ相応の効果がある。〔産業上の利用可能性〕
【0009】
特にありません。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】汚れを出さない燭台の必要部分の一部断面図
【図2】蝋燭支持金属手及びその隙間から見える各部の平面図
【図3】(〔図2〕)を上下逆にして底から見た平面図
【0011】
1 蝋燭本体
2 蝋燭の芯
3 蝋燭支持金属手
4 燭台皿
5 蝋燭支持手形成の基盤金属環
6 下部よりの酸素取入孔
7 ステンレス鋼ばね断面
8 燭台の中心部をくりぬいた穴で完全燃焼器具類を配設する
9 溶融蝋貯油受止め金属
10 蝋燭燭台本体部
11 ステンレス繊維毛

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(〔図1〕7)のように、蝋の終焉部に上部が朝顔型にひらいた金属ばねで蝋燭面を囲むように配設し、蝋の燃える熱をばね状環に伝えることにより、蝋が温められ目の細かいステンレス網の底に溶融し溜った蝋を全て蝋芯が吸収し尽し、蝋が無くなると同時に蝋芯も灰となり、殆ど何も残さないことを特徴とする蝋燭立てを作る方法

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−12579(P2007−12579A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−231318(P2005−231318)
【出願日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(592107853)
【Fターム(参考)】