説明

溶剤ガス処理装置およびその運転方法

【課題】常に正確で安定した揮発性有機化合物の処理能力の評価を行うことができる溶剤ガス処理装置、溶剤ガス処理装置の運転方法を提供する。
【解決手段】被処理気体を処理する溶剤ガス処理装置本体200と、溶剤液を加熱気化させて溶剤ガスとするとともに、溶剤ガスと希釈気体と混合させた希釈溶剤ガスを発生させる溶剤ガス発生装置100と、を備え、被処理気体と溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体への供給を選択可能とし、溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの供給による溶剤ガス処理装置本体の処理能力の評価運転と、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを可能とするともに、溶剤ガス発生装置からの希釈溶剤ガスを大気開放状態で所定量貯留する区画室301内に供給し、区画室内の貯留した希釈溶剤ガスを吸引して溶剤ガス処理装置に供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compounds)等の揮発性化合物を含む排気ガス(被処理気体)を浄化処理する溶剤ガス処理装置およびその運転方法並びに溶剤ガス処理装置の処理能力の評価に用いる溶剤ガス発生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、生活環境に近接した中小規模事業場や畜産業からの悪臭苦情が増加し、また、苦情の原因となる悪臭の発生源が多様化する傾向がある。中でも、印刷・塗装工場等から排出されるガスに含まれる揮発性有機化合物(溶剤ガス)は悪臭をもたらすだけでなく、浮遊粒子状物質(SPM)や光化学オキシダント等の原因物質でもある。このため、個々の事業所におけるVOC排出削減に向けた対策が求められている。また、平成18年に大気汚染防止法が改正され、大規模施設等における揮発性有機化合物の排出基準値等が設定された。
【0003】
悪臭の脱臭方法として、可燃性を呈する炭化水素などの一般的に揮発性有機化合物と称されるガスを浄化処理する方法は、分解方式(燃焼、触媒分解など)、除去・分離方式(吸着、冷却凝縮などで、回収方式も含む)、生物脱臭方式に大別される。
【0004】
前記浄化処理方法、その装置においては、従来から一般的に処理装置の入り口側における発生源からの被処理ガス(被処理気体)中の揮発性有機化合物成分および処理装置の出口側における処理ガス中の揮発性有機化合物成分の濃度を濃度計測器で計測し、浄化処理能力の把握および装置の全体的な制御等をおこなっていた。
【0005】
前記した処理装置の代表的な例として、下記のものがある。揮発性有機化合物の除去状態を正確に把握するため、排ガス中に含まれる揮発性化合物を除去するとともに再生可能な排ガス処理部の処理機能を監視する排ガス処理監視装置であって、前記排ガス(被処理気体)の流路に沿って前記排ガス処理部に流入する前記揮発性化合物の流入濃度と前記排ガス処理部から排出される前記揮発性化合物の排出濃度とを検出する濃度検出手段と、前記流入濃度及び前記排出濃度に基づいて、前記排ガス処理部の使用時の処理機能の低下状態又は再生時の処理機能の回復状態を検知する状態検知手段とを備えた排ガス処理監視装置、排ガス処理装置としたものである(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−302348号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記した特許文献1に記載されたものは、揮発性有機化合物成分を含む浄化処理すべき排ガス(被処理気体)の一部および浄化処理後の処理気体を分岐、切換えて、各々の気体の揮発性有機化合物成分の濃度をガスセンサにより計測するものである。
【0008】
この場合においては、塗装工場や印刷工場、化学工場等の揮発性有機化合物成分含有ガスの発生源から排出される浄化処理すべき排ガス(被処理気体)中の揮発性有機化合物成分の濃度が極めて不安定なものであり、ごく短時間にVOC成分の濃度が常に変動して一定にならず、さらに様々な揮発性有機化合物成分が混入する恐れがある。
【0009】
また、揮発性有機化合物成分含有ガスの発生源が停止状態で、揮発性有機化合物成分含有ガスの発生が無いときには、処理装置の処理能力の評価ができない。
【0010】
このため、短時間に揮発性有機化合物成分の濃度の変動(バラツキ)により常に正確で安定した溶剤ガス処理装置の処理能力の評価を行うことができない。また、被処理気体の量または被処理気体中の揮発性有機化合物成分の濃度を任意に様々な条件に変化させて、溶剤ガス処理装置の処理能力の評価を行うことができない。
【0011】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、常に正確で安定した揮発性有機化合物の処理能力の評価を行うことができる溶剤ガス処理装置、溶剤ガス処理装置の運転方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の溶剤ガス処理装置は、揮発性有機化合物を含む被処理気体を処理する溶剤ガス処理装置本体と、揮発性有機化合物の溶剤液を加熱気化させて溶剤ガスとするとともに、前記溶剤ガスと希釈気体と混合させた希釈溶剤ガスを発生させる溶剤ガス発生装置と、を備え、前記被処理気体と溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体への供給を選択可能とし、溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの供給による溶剤ガス処理装置本体の処理能力の評価運転と、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを可能とするともに、前記溶剤ガス発生装置からの希釈溶剤ガスを大気開放状態で所定量貯留する区画室内に供給し、前記区画室内の貯留した希釈溶剤ガスを吸引して溶剤ガス処理装置に供給することを特徴とするものである。
【0013】
また、本発明の溶剤ガス処理装置の運転方法は、揮発性有機化合物を含む被処理気体を処理する溶剤ガス処理装置本体と、揮発性有機化合物の溶剤液を加熱気化させて溶剤ガスとするとともに、前記溶剤ガスと希釈気体と混合させた希釈溶剤ガスを発生させる溶剤ガス発生装置と、を備え、前記被処理気体と溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体への供給を選択可能とし、溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの供給による溶剤ガス処理装置本体の処理能力の評価運転と、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを可能とするともに、前記溶剤ガス発生装置からの希釈溶剤ガスを大気開放状態で所定量貯留する区画室内に供給し、前記区画室内の貯留した希釈溶剤ガスを吸引して溶剤ガス処理装置本体に供給して溶剤ガス処理装置本体の溶剤ガスの処理能力の評価運転を行った後、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明の溶剤ガス処理装置、溶剤ガス処理装置の運転方法によれば、常に正確で安定した揮発性有機化合物の処理能力の評価を行うことができる。
【発明を実施するための形態】
【0015】
第1の発明は、揮発性有機化合物を含む被処理気体を処理する溶剤ガス処理装置本体と、揮発性有機化合物の溶剤液を加熱気化させて溶剤ガスとするとともに、前記溶剤ガスと希釈気体と混合させた希釈溶剤ガスを発生させる溶剤ガス発生装置と、を備え、前記被処理気体と溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体への供給を選択可能とし、溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの供給による溶剤ガス処理装置本体の処理能力の評価運転と、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを可能とするともに、前記溶剤ガス発生装置からの希釈溶剤ガスを大気開放状態で所定量貯留する区画室内に供給し、前記区画室内の貯留した希釈溶剤ガスを吸引して溶剤ガス処理装置に供給することを特徴とする溶剤ガス処理装置としたものである。
【0016】
これによって、短時間での溶剤ガス濃度の変動(バラツキ)が無く、さらに、希釈溶剤ガスの量または希釈溶剤ガス中の溶剤ガス濃度を任意に様々な条件に変化させて、溶剤ガス処理装置の処理能力の評価を行うことができる。したがって、常に正確で安定した揮発性有機化合物の処理能力の評価を行うことができる。さらに、溶剤ガス処理装置本体の希釈溶剤ガスの吸引の停止を含む変動による溶剤ガス発生装置への影響(例えば希釈溶剤ガス量の減少による溶剤ガスの高濃度化等)を防止して、安全性を維持することができる。
【0017】
第2の発明は、第1の発明において、溶剤ガス発生装置から希釈溶剤ガスを吐出させた区画室内の圧力を陽圧に維持することを特徴とする溶剤ガス処理装置としたものである。
【0018】
これによって、溶剤ガス発生装置から区画室内に吐出させた希釈溶剤ガスは、大気開放した部分から区画室の外に流れ、区画室内は常に希釈溶剤ガスで満たされた状態となる。したがって、溶剤ガス処理装置本体に溶剤ガス濃度の安定した希釈溶剤ガスを吸引して供給することができる。
【0019】
第3の発明は、第1または第2の発明において、溶剤ガスを含まない校正用気体の供給による溶剤ガス処理装置本体の校正運転を行うことを可能としたことを特徴とする請求項1に記載の溶剤ガス処理装置。
【0020】
これによって、溶剤ガス濃度計の計測精度の向上を図ることができる。また、溶剤ガス処理装置本体内の残留溶剤ガスを一旦追い出すことによって、溶剤ガス発生装置からの希釈溶剤ガスによる処理能力の把握をより精度良く行うことがでる。
【0021】
第4の発明は、揮発性有機化合物を含む被処理気体を処理する溶剤ガス処理装置本体と、揮発性有機化合物の溶剤液を加熱気化させて溶剤ガスとするとともに、前記溶剤ガスと希釈気体と混合させた希釈溶剤ガスを発生させる溶剤ガス発生装置と、を備え、前記被処理気体と溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体への供給を選択可能とし、溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの供給による溶剤ガス処理装置本体の処理能力の評価運転と、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを可能とするともに、前記溶剤ガス発生装置からの希釈溶剤ガスを大気開放状態で所定量貯留する区画室内に供給し、前記区画室内の貯留した希釈溶剤ガスを吸引して溶剤ガス処理装置本体に供給して溶剤ガス処理装置本体の溶剤ガスの処理能力の評価運転を行った後、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを特徴とする溶剤ガス処理装置の運転方法としたものである。
【0022】
これによって、短時間での溶剤ガス濃度の変動(バラツキ)が無く、さらに、希釈溶剤ガスの量または希釈溶剤ガス中の溶剤ガス濃度を任意に様々な条件に変化させて、溶剤ガス処理装置の処理能力の評価を行うことができる。したがって、常に正確で安定した揮発性有機化合物の処理能力の評価を行うことができる。
【0023】
第5の発明は、第4の発明において、溶剤ガスを含まない校正気体の供給ラインを備え、校正用気体の供給による溶剤ガス処理装置本体の校正運転を行うことを可能とするとともに、校正用気体を溶剤ガス処理装置本体へ供給した後、溶剤ガス発生装置から溶剤ガスを供給して溶剤ガス処理装置本体部の処理能力の評価運転を行うことを特徴とする請求項4に記載の溶剤ガス処理装置の運転方法としたものである。
【0024】
これによって、溶剤ガス発生装置から供給した溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体部での処理能力の評価運転をより精度良く行うことができる。
【0025】
以下、本発明の一実施の形態の溶剤ガス処理装置を図1〜図6を参照しながら説明する。図1は、本発明一実施の形態の溶剤ガス処理装置の基本構成図、図2は、溶剤ガス発生装置の溶剤液供給部および気化混合部の基本構成図、図3は、気化混合部のノズル孔閉塞時の構成図、図4(a)、(b)は、溶剤ガス発生装置からの溶剤ガスの供給例を示すグラフ、図5は、本発明の他実施例の溶剤ガス処理装置の基本構成図、図6は、本発明の他実施例の溶剤ガス処理装置の基本構成図である。
【0026】
先ず本発明の一実施の形態の溶剤ガス処理装置の基本的な構成を説明する。溶剤ガス発生装置100は、主に溶剤液供給部101、気化混合部120から構成されている。溶剤液供給部101は、異なる溶剤液を貯留するタンク102、タンク103、タンク104と、複数の溶剤液を所定の割合で混合して貯留するタンク105を備えている。溶剤液としては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の揮発性有機化合物が挙げられる。なお、揮発性有機化合物としてこれに限定するものではない。
【0027】
また、各々のタンク102、103、104、105に各々の供給管106、107、108、109を接続してある。さらに、各々の供給管106、107、108、109には、各々流量計110、111、112、113および、開閉弁114、115、116、117を配置している。
【0028】
各々の供給管106、107、108、109の他端は、ポンプ(溶剤液供給手段)118に接続してある。ポンプ118の吐出側には、吐出管119が接続され、この吐出管119は気化混合部120の気化管121に接続されている。また、ポンプ118の溶剤液の供給量は、溶剤液供給量制御手段118aによりポンプ118を制御して調節可能な構成としている。
【0029】
気化手段である気化混合部120は、一方端を開放した気化管121、気化管121の外周面には電気ヒータ122(加熱手段)を装着している。気化管121の温度は、気化管121の温度を検出し所定温度に制御する温度調節手段122aにより調節されるようになっている。
【0030】
気化管121の気化通路123には、吐出管119から流入した溶剤液の均一な流れおよび、浸透性を良好にするため気化促進体124を充填している。この気化促進体124は、例えば細線からなる金属繊維材で構成している。
【0031】
気化管121の下部には、溶剤液の廃液管125を接続し、ここに開閉弁126を設けている。
【0032】
気化管121の気化通路123と直交する方向に導出管127が固定され、導出管127の内部は気化通路123と導通している。また、気化管121には、ノズル孔129を形成したノズル体128が固定されている。
【0033】
導出管127のノズル体128と対向する側には、電磁ソレノイド130(駆動手段)を設け、この電磁ソレノイド130によって、軸長方向にニードル131が移動するように構成されている。ニードル131の電磁ソレノイド130と対向する側には、テーパ部132、ノズル孔129に挿入可能な直径とした先端部133が形成されている。
【0034】
また、ノズル体128側には、送風筒134を設け、ノズル体128を囲むように複数の小孔135aを形成した整流板135が位置している。送風筒134には、ブロアA136(希釈気体供給手段)の吐出側を接続し、さらに吐出筒137を接続してこの吐出筒137と開閉弁139、溶剤ガス濃度計141を配置した希釈溶剤ガス供給ライン138を接続している。
【0035】
さらに、ブロアA136による空気(希釈気体)の供給量は、ブロアA136に有するモータの回転数を制御する希釈気体供給量制御手段136aにより調節するように構成している。また、吐出筒137の部分に電気ヒータ140(加熱手段)を設け、希釈溶剤ガスの温度を検出し所定温度に制御する温度調節手段140aにより吐出筒137内を通過する溶剤ガスと空気が混合した希釈溶剤ガスの温度を調節するようになっている。なお、電気ヒータ140を設けたが、希釈溶剤ガスを加熱および冷却する手段を設けてもよい。この場合には希釈溶剤ガスの温度をより幅広く調節することができ、溶剤ガス処理装置本体200での溶剤ガスの処理能力の評価条件をより幅広く設定することができる。
【0036】
溶剤ガス処理装置本体200は、本発明において、その溶剤ガス処理方式を限定するものではないが、例として図5および図6に代表的な装置を示す。図6に示す基本構成は、触媒酸化式の溶剤ガス処理装置本体200であって、ハニカム形状の触媒体205、触媒体205に近接配置し、これを加熱する電気ヒータ206(加熱手段)を備えたものである。この方式では、酸化触媒を用いてより低温で溶剤ガスを分解処理することができる。
【0037】
また、図5に示す基本構成は、燃焼蓄熱式の溶剤ガス処理装置本体であって、バーナ251、バーナ251の燃焼により蓄熱するハニカム形状の蓄熱材252a、252b、流路切替部253、接続部材254a、254bを備えたものである。この方式は、バーナ251の燃焼熱、高温の蓄熱材252a、252bにより、溶剤ガスを分解処理することができる。
【0038】
前記希釈溶剤ガス供給ライン138の先端は、大気開放部300を構成する区画室301の区画室内部301aに開口しており、溶剤ガス発生装置100からの希釈溶剤ガスを前記区画室内部301aに吐出させて供給する。
【0039】
また、区画室301には開口302を有しており、これによって、区画室内部301aは大気開放状態となっている。したがって溶剤ガス発生装置100から希釈溶剤ガスを大気開放状態で吐出させているものである。
【0040】
溶剤ガス処理装置本体200と区画室301の開口302部分は、供給ライン400によって連通し、供給ライン400の区画室301側は、開口302を通って区画室内部301aに開口している。
【0041】
供給ライン400には、開閉弁401、ブロアB402(吸引手段)、流量計201および溶剤ガス濃度計202が設けられている。また、ブロアB402はモータの回転数を制御する吸引量制御手段402aを有している。
【0042】
また、ブロアB402と開閉弁401の間に位置した供給ライン400に、開閉弁501を設けた被処理気体供給ライン500が接続されている。
【0043】
さらに、溶剤ガス処理装置本体200の出口側には、溶剤ガス濃度計203が設けられている。
【0044】
次に、前記した溶剤ガス処理装置および溶剤ガス発生装置の基本的な運転動作について説明する。先ず、溶剤ガスを含まない所定量の校正気体を溶剤ガス処理装置本体200に供給する動作を説明する。この動作時においては、溶剤ガス処理装置本体200、流量計201、溶剤ガス濃度計202を運転状態とし、開閉弁139、501を閉、開閉弁401を開、気化混合部120の運転を停止状態として、ブロアB402を運転して溶剤ガスを含まない所定量の校正気体(空気)を溶剤ガス処理装置本体200に供給する。
【0045】
校正気体は、区画室301の区画室内部301aから溶剤ガスを含まない所定量の校正気体(空気)をブロアB402によって供給ライン400に吸引し、流量計201、溶剤ガス濃度計202を通って溶剤ガス処理装置本体200に入り、出口側の溶剤ガス濃度計203を通って排出される。
【0046】
この校正気体の供給によって、溶剤ガス濃度計202、203の零点の校正を行うもので、計測精度の向上を図ることができる。また溶剤ガス処理装置本体200内に滞留する校正気体の供給前における残留溶剤ガスを一旦追い出し出口側の溶剤ガス濃度計203の零点の校正をより確実に行うことがでるものである。また、溶剤ガス処理装置本体200内の残留溶剤ガスを一旦追い出すことによって、溶剤ガス発生装置100からの希釈溶剤ガスによる処理能力の把握をより精度良く行うことがでる。
【0047】
溶剤ガスを含まない校正気体を溶剤ガス処理装置本体200に供給する動作を所定時間行い、ブロアB402の運転停止、開閉弁401を閉として校正ステップを終了する。
【0048】
次に、前記校正ステップを終了した後の溶剤ガス発生装置100の運転動作を説明する。
【0049】
溶剤ガス発生装置100の運転時には、この動作時においては、溶剤ガス処理装置本体200、流量計201、溶剤ガス濃度計202、ブロア402Bを運転状態とし、開閉弁139、401を開、開閉弁501を閉とする。先ず、図3に示すように電磁ソレノイド130を非通電状態とし、このとき電磁ソレノイド130に有するコイルバネ(図示なし)によってニードル131はノズル孔129側に押し付けられており、先端部133がノズル孔129内に挿入され、かつテーパ部132がノズル孔129に当たって前記ノズル孔129を閉塞させている。
【0050】
この状態において、電気ヒータ(加熱手段)122に通電し、気化管121、気化促進体124を例えば120度C程度に予熱する。このとき導出管127、ノズル体128も気化管121からの伝導熱によってほぼ同温度レベルに予熱される。
【0051】
前記した予熱動作の後、ブロア136Aを駆動し、溶剤ガスを含まない大気中の空気を、送風筒134内に供給し、整流板135の複数の小孔135aからノズル体128の近傍に噴出させる。
【0052】
ブロアA136の駆動開始後、図2に示すように電磁ソレノイド130を通電状態とし、このとき電磁ソレノイド130に有するコイルバネ(図示なし)に抗してニードル131を電磁ソレノイド130側に吸引し、ノズル孔129から先端部133を抜くと同時にテーパ部132をノズル孔129から離し、これによってノズル孔129を開く。また開閉弁139を開とする。
【0053】
次に、ポンプ118を駆動し、例えば開閉弁114を開、他の開閉弁115、116、117を閉として、タンク102内の溶剤液を、供給管106に吸入し、吐出管119を介して気化管121の気化通路123に所定圧力で供給する。この溶剤液は気化管121および気化促進体124に接触して瞬時に気化し、溶剤ガスとして導出管127内に入りノズル孔129より勢い良く噴出する。
【0054】
ノズル孔129より噴出した溶剤ガスは、整流板135の複数の小孔135aから噴出させた希釈気体である空気と均一に混合し、希釈溶剤ガスとなって吐出筒137、希釈溶剤ガス供給ライン138を介して区画室301の区画室内部301aに吐出させる。
【0055】
希釈溶剤ガスは、区画室301の区画室内部301aからブロアB402によって供給ライン400に吸引し、流量計201、溶剤ガス濃度計202を通って溶剤ガス処理装置本体200に入り、溶剤ガス処理装置本体200に供給され浄化処理を行い、出口側の溶剤ガス濃度計203を通って排出される。
【0056】
このとき、溶剤ガス処理装置本体200の入口側において、流量計201による希釈溶剤ガスの流量、および溶剤ガス濃度計202よる希釈溶剤ガス中の溶剤ガスの濃度を計測する。
【0057】
さらに、溶剤ガス処理装置本体200で希釈溶剤ガス中の溶剤ガス成分が浄化処理され排出される。このとき溶剤ガス濃度計203による浄化空気中の溶剤ガスの濃度を計測する。
【0058】
溶剤ガス発生装置100から区画室301の区画室内部301aを介して溶剤ガス処理装置本体200へ供給された希釈溶剤ガスの量、溶剤ガス濃度等の条件において、溶剤ガス濃度計203により計測した溶剤ガス濃度が所定値以下に浄化処理されていることの確認と、溶剤ガス濃度計202と溶剤ガス濃度計203の各々の溶剤ガス濃度差から溶剤ガス処理装置本体200の処理能力の基本的な評価を行うものである。
【0059】
前記溶剤ガス処理装置本体200の処理能力の基本的な評価を行った後、ポンプ118の駆動を停止、電気ヒータ(加熱手段)122および電磁ソレノイド130を非通電とする。電磁ソレノイド130を非通電とすることによって、ニードル131はノズル孔129側に押し付けられ、先端部133がノズル孔129内に挿入され、かつテーパ部132がノズル孔129に当たって前記ノズル孔129を閉塞し、溶剤ガスの噴出を瞬時に停止させる。
【0060】
前記した動作の後、ブロアA136を所定時間(例えば略30秒)継続駆動し、大気中の空気を送風筒134内に供給し、希釈溶剤ガス供給ライン138に至る流路中を、溶剤ガスを含まない空気に置換する。この後、ブロアA136の駆動を停止し、開閉弁139を閉とする。
【0061】
前記溶剤ガス発生装置100からの希釈溶剤ガスを大気開放状態で所定量貯留する区画室301の区画室内部301aに供給し、前記区画室内部301aに貯留した希釈溶剤ガスを吸引して溶剤ガス処理装置に供給する。
【0062】
これによって、短時間での溶剤ガス濃度の変動(バラツキ)が無く、さらに、希釈溶剤ガスの量または希釈溶剤ガス中の溶剤ガス濃度を任意に様々な条件に変化させて、溶剤ガス処理装置の処理能力の評価を行うことができる。したがって、常に正確で安定した揮発性有機化合物の処理能力の評価を行うことができる。
【0063】
さらに、溶剤ガス処理装置本体200の希釈溶剤ガスの吸引の停止を含む変動による溶剤ガス発生装置100への影響(例えば希釈溶剤ガス量の減少による溶剤ガスの高濃度化等)を防止して、安全性を維持することができる。
【0064】
溶剤ガス発生装置100から希釈溶剤ガスを吐出させた区画室301の区画室内部301aの圧力を陽圧に維持するものである。
【0065】
これによって、溶剤ガス発生装置100から区画室内部301aに吐出させた希釈溶剤ガスは、大気開放した部分(開口)から区画室の外に流れ、区画室内部301aは常に希釈溶剤ガスで満たされた状態となる。したがって、溶剤ガス処理装置本体200に溶剤ガス濃度の安定した希釈溶剤ガスを吸引して供給することができる。
【0066】
次に、開閉弁401を閉、開閉弁501を開、ブロアB402を駆動し、溶剤ガスの発生源からの溶剤ガスを含む被処理空気(被処理気体)を、供給ライン400を介して溶剤ガス処理装置本体200に供給するように切替える。
【0067】
これにより溶剤ガスを含む被処理空気の浄化処理を開始するものである。このとき、溶剤ガス処理装置本体200の入口側において、流量計201による被処理空気の流量、および溶剤ガス濃度計202よる被処理空気中の溶剤ガスの濃度を計測する。
【0068】
さらに、溶剤ガス処理装置本体200で被処理空気中の溶剤ガス成分が浄化処理され排出される。このとき溶剤ガス濃度計203による浄化空気中の溶剤ガスの濃度を計測する。
【0069】
溶剤ガスの発生源から溶剤ガス処理装置本体200へ供給された被処理空気の量、溶剤ガス濃度等の条件において、溶剤ガス濃度計203により計測した溶剤ガス濃度が所定値以下に浄化処理されていることの確認と、溶剤ガス濃度計202と溶剤ガス濃度計203の各々の溶剤ガス濃度差から溶剤ガス処理装置本体200の処理能力の基本的な確認を行うものである。
【0070】
溶剤ガス処理装置の全体的な制御は、操作部、報知部、制御装置(図示なし)によって校正用気体の供給運転、溶剤ガス発生装置100の希釈溶剤ガスの供給運転、被処理気体の供給運転の切り替え制御、および溶剤ガス発生装置100での溶剤液の選択、希釈溶剤ガス中の濃度等の設定、さらに、溶剤ガス濃度計202と溶剤ガス濃度計203の各々の溶剤ガス濃度差から溶剤ガス処理装置本体200の処理能力(浄化度等)のデータ処理と記憶、表示、音声等による報知を行うものである。
【0071】
校正用気体の供給による溶剤ガス処理装置本体のゼロ校正運転、溶剤ガス発生装置100で発生させた希釈溶剤ガスの供給による溶剤ガス処理装置本体200の溶剤ガスの処理能力の評価運転は、溶剤ガス処理装置本体200の運転開始時、運転停止時、メンテナンス時等、適宜行うことができる。
【0072】
次に、溶剤ガス発生装置100から溶剤ガス処理装置本体200へ供給された希釈溶剤ガスの量、溶剤ガス濃度等の条件の設定方法について説明する。
【0073】
先ず、複数の溶剤液を選択して気化させ、この選択した溶剤液の溶剤ガスを含む希釈溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体200へ供給方法を説明する。前記したように基本的動作の説明においては、開閉弁114を開、他の開閉弁115、116、117を閉として、タンク102内の溶剤液を、ポンプ118により供給管106に吸入し、吐出管119を介して気化管121の気化通路123に所定圧力で供給し、タンク102内の溶剤液の溶剤ガスを発生させたが、さらに、タンク102、103、104に各々対応した開閉弁114、115、116のいずれかを開とし、他を閉とすることによって、開としたタンク内の溶剤液をいずれか一つを選択して気化させ、この選択した溶剤液の溶剤ガスを含む希釈溶剤ガスを、区画室301の区画室内部301aを介して溶剤ガス処理装置本体200へ供給することができる。
【0074】
また、タンク102、103、104に各々対応した開閉弁114、115、116のいずれか二つを開とし、他を閉とすることによって、開とした二つのタンク内の溶剤液をいずれか二つを選択して気化させ、この選択した溶剤液の溶剤ガスを含む希釈溶剤ガスを溶剤ガス処理装置本体200へ供給することができる。さらに、同様の手段により、溶剤液をいずれか三つを選択して気化させ、この選択した溶剤液の溶剤ガスを含む希釈溶剤ガスを、区画室301の区画室内部301aを介して溶剤ガス処理装置本体200へ供給することができる。
【0075】
さらに、開閉弁114、115、116を、閉を含む流量調節弁とすることで、複数の溶剤液の混合割合を任意に選択して気化させ、任意の混合割合の溶剤ガスを含む希釈溶剤ガスを、区画室301の区画室内部301aを介して溶剤ガス処理装置本体200へ供給することができる。
【0076】
また、複数の溶剤液を予め任意に所定の割合で混合して貯留するタンク105を備えているが、この混合した溶剤液を選択して気化させ、この選択した溶剤液の溶剤ガスを含む希釈溶剤ガスを、区画室301の区画室内部301aを介して溶剤ガス処理装置本体200へ供給することができる。
【0077】
また、気化させた溶剤液の溶剤ガスを含む希釈溶剤ガス中の溶剤ガスの濃度は、ブロアA136による希釈気体の供給量および/またはポンプ118による溶剤液の供給量の調節によって設定することがでる。
【0078】
ブロアA136による希釈気体の供給量を一定とした場合は、ポンプ118による溶剤液の供給量の調節によって設定することがでる。また、ポンプ118による溶剤液の供給量を一定とした場合は、ブロアA136による希釈気体の供給量の調節によって設定することがでる。さらに、ブロアA136による希釈気体の供給量およびポンプ118による溶剤液の供給量の調節によって設定することがでる。このように希釈溶剤ガスの量、希釈溶剤ガス中の溶剤ガス濃度を任意に変化させることができるものである。
【0079】
希釈溶剤ガスの量、希釈溶剤ガス中の溶剤ガス濃度は、ブロアA136による希釈気体の供給量、ポンプ118による溶剤液の供給量を変化させる速度を制御することで、任意に設定することができる。さらに、気化させる溶剤液の選択は、開閉弁114、115、116、117の開閉制御によってほぼ瞬時に切り替えることができる。
【0080】
図4に示す(a)は、希釈溶剤ガス中の溶剤ガス濃度を無段階に増加または減少方向に変化させて、また、(b)は希釈溶剤ガス中の溶剤ガス濃度を段階的に変化させて、溶剤ガス処理装置本体200へ供給する例を示す。
【0081】
また、溶剤ガスと空気を混合した希釈溶剤ガス中の溶剤ガスの濃度を爆発限界の下限値以下となるように溶剤液の気化手段への供給量または希釈気体の供給量を制御するものである。
【0082】
さらに、溶剤ガス濃度計202が溶剤ガスの爆発限界の下限値以上の濃度を検出したときは、溶剤ガスの爆発限界の下限値以下に溶剤液の気化手段への供給量を減少させるか、または溶剤液の気化手段への供給を停止するようにしてもよい。この場合には安全性をより向上させることができる。
【0083】
また、希釈気体供給量の検出手段(図示なし)を備え、前記希釈気体供給量検出手段が所定値以下の希釈気体の供給量を検出したときは、溶剤液の気化手段への供給を停止させるようにしてもよい。この場合にはブロアA136の停止時等置ける安全性をより向上させることができる。
【産業上の利用可能性】
【0084】
各種溶剤ガスの浄化処理を必要とする広範囲の装置の用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】本発明一実施例の溶剤ガス処理装置の基本構成図
【図2】溶剤ガス発生装置の溶剤液供給部および気化混合部の基本構成図
【図3】気化混合部のノズル孔閉塞時の構成図
【図4】(a)、(b)溶剤ガス発生装置からの溶剤ガス供給例を示すグラフ
【図5】溶剤ガス処理装置本体の例を示す基本構成図
【図6】溶剤ガス処理装置本体の他の例を基本構成図
【符号の説明】
【0086】
100 溶剤ガス発生装置
101 溶剤液供給部
102 タンク
103 タンク
104 タンク
105 タンク
106 供給管
107 供給管
108 供給管
109 供給管
110 流量計
111 流量計
112 流量計
113 流量計
114 開閉弁
115 開閉弁
116 開閉弁
117 開閉弁
118 ポンプ(溶剤液供給手段)
118a 溶剤液供給量制御手段
119 吐出管
120 気化混合部(気化手段)
121 気化管(気化手段)
122 電気ヒータ(加熱手段)
122a 温度調節手段
123 気化通路
124 気化促進体
125 廃液管
126 開閉弁
127 導出管
128 ノズル体
129 ノズル孔
130 電磁ソレノイド(駆動手段)
131 ニードル
132 テーパ部
133 先端部
134 送風筒
135 整流板
135a 小孔
136 ブロアA(希釈気体供給手段)
136a 希釈気体供給量制御手段
137 吐出筒
138 希釈溶剤ガス供給ライン
139 開閉弁
140 電気ヒータ(加熱手段)
140a 温度調節手段
141 溶剤ガス濃度計
200 溶剤ガス処理装置本体
201 流量計
202 溶剤ガス濃度計
203 溶剤ガス濃度計
204 触媒酸化式溶剤ガス処理装置本体
205 触媒体
206 電気ヒータ(加熱手段)
250 燃焼蓄熱式溶剤ガス処理装置本体
251 バーナ
252a 蓄熱材
252b 蓄熱材
253 流路切替部
254a 接続部材
254b 接続部材
300 大気開放部
301 区画室
301a 区画室内部
302 開口
400 供給ライン
401 開閉弁
402 ブロアB(吸引手段)
402a 吸引量制御手段
500 被処理気体供給ライン
501 開閉弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
揮発性有機化合物を含む被処理気体を処理する溶剤ガス処理装置本体と、揮発性有機化合物の溶剤液を加熱気化させて溶剤ガスとするとともに、前記溶剤ガスと希釈気体と混合させた希釈溶剤ガスを発生させる溶剤ガス発生装置と、を備え、前記被処理気体と溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体への供給を選択可能とし、溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの供給による溶剤ガス処理装置本体の処理能力の評価運転と、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを可能とするともに、前記溶剤ガス発生装置からの希釈溶剤ガスを大気開放状態で所定量貯留する区画室内に供給し、前記区画室内の貯留した希釈溶剤ガスを吸引して溶剤ガス処理装置に供給することを特徴とする溶剤ガス処理装置。
【請求項2】
溶剤ガス発生装置から希釈溶剤ガスを吐出させた区画室内の圧力を陽圧に維持することを特徴とする請求項1に記載の溶剤ガス処理装置。
【請求項3】
溶剤ガスを含まない校正用気体の供給による溶剤ガス処理装置本体の校正運転を行うことを可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載の溶剤ガス処理装置。
【請求項4】
揮発性有機化合物を含む被処理気体を処理する溶剤ガス処理装置本体と、揮発性有機化合物の溶剤液を加熱気化させて溶剤ガスとするとともに、前記溶剤ガスと希釈気体と混合させた希釈溶剤ガスを発生させる溶剤ガス発生装置と、を備え、前記被処理気体と溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの溶剤ガス処理装置本体への供給を選択可能とし、溶剤ガス発生装置で発生させた希釈溶剤ガスの供給による溶剤ガス処理装置本体の処理能力の評価運転と、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを可能とするともに、前記溶剤ガス発生装置からの希釈溶剤ガスを大気開放状態で所定量貯留する区画室内に供給し、前記区画室内の貯留した希釈溶剤ガスを吸引して溶剤ガス処理装置本体に供給して溶剤ガス処理装置本体の溶剤ガスの処理能力の評価運転を行った後、被処理気体の供給による前記被処理気体の処理運転を行うことを特徴とする溶剤ガス処理装置の運転方法。
【請求項5】
溶剤ガスを含まない校正気体の供給ラインを備え、校正用気体の供給による溶剤ガス処理装置本体の校正運転を行うことを可能とするとともに、校正用気体を溶剤ガス処理装置本体へ供給した後、溶剤ガス発生装置から溶剤ガスを供給して溶剤ガス処理装置本体部の処理能力の評価運転を行うことを特徴とする請求項4に記載の溶剤ガス処理装置の運転方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−247020(P2010−247020A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−96865(P2009−96865)
【出願日】平成21年4月13日(2009.4.13)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】