説明

溶媒混合物およびビタミンD誘導体から成る医薬品組成物または類似体

非アルコール性3成分溶媒混合物およびその中に溶解された生物活性ビタミンD誘導体または類似体ならびに、薬理学的に許容される担体を含む、実質的に無水の、局所医薬品組成物は皮膚状態の処置に使用し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、3種溶媒混合物に溶解される生物活性ビタミンD誘導体または類似体を含む局所医薬品組成物およびその皮膚疾患および状態の処置への使用に関する。
【背景技術】
【0002】
乾癬は、過角化症に起因する紅斑状の乾燥した鱗屑斑として顕在化する慢性の炎症性の皮膚疾患である。鱗屑斑は肘、膝および頭皮に多発するが、より広範囲な病変は他の身体の他の部位、特に腰仙部に現われ得る。軽度から中程度の乾癬の最も一般的な治療は、活性成分としてコルチコステロイドを含む組成物の局所適用を含む。有効ではあるが、コルチコステロイドには皮膚萎縮、皮膚線条、ざ瘡様発疹、口囲皮膚炎、皮膚真菌および細菌の過成長、有色皮膚の色素脱落および酒さのような多くの副作用による不利益がある。
【0003】
しかしながら、長年、乾癬の有利な非ステロイド性処置は、カルシポトリオールが溶液として含まれる軟膏組成物(LEO PharmaのDaivonex(登録商標)またはドボネックス(登録商標)軟膏として販売)またはカルシポトリオールが懸濁液として含まれるクリーム組成物(LEO PharmaのDaivonex(登録商標)またはドボネックス(登録商標)クリームとして販売)として製剤されたビタミンD類似体化合物であるカルシポトリオールでの局所処置から成る。軟膏組成物の溶媒は、皮膚への活性成分の浸透性を高め、効果の増強をもたらすとの利点を有するが、また皮膚刺激物としても作用することが知られているプロピレングリコールである。それ故に、局所製剤において、プロピレングリコールの含有が頻繁に患者に接触性皮膚炎を起こす(12.5%のプロピレングリコールに対する多くの刺激応答を発表する一つの実験、M. Hannuksela et al., Contact Dermatitis 1, 1975, pp. 112-116参照)。プロピレングリコールを高濃度で使用したとき刺激反応の数が増加する(J. Catanzaro and J. Graham Smith, J. Am. Acad. Dermatol. 24, 1991, pp. 90-95によりレビュー)ことが報告されている。とりわけプロピレングリコールの存在により生じる皮膚へのカルシポトリオールの増加された浸透のために、Daivonex(登録商標)軟膏は、Daivonex(登録商標)クリームよりも乾癬病変の処置に有効であるが、また相当な割合の乾癬患者に皮膚刺激をもたらすことが判明している。
【0004】
従って、本発明は、Daivonex(登録商標)軟膏に匹敵する皮膚浸透および生物学的活性特性を有するが、溶媒としてプロピレングリコールを含まない、ビタミンD誘導体または類似体を活性成分として含む局所製剤を提供することを目的とする。
【0005】
ココナッツ油フラクションに基づく中鎖トリグリセリドのような植物油およびその誘導体が、ビタミンD誘導体を製剤するためのアルコール溶媒の代替物として局所組成物に以前に使用されているが(参照米国特許2008/0239681)、カルシポトリオールのようなビタミンD類似体を溶解するそれらの能力はむしろ低い。例えば、我々は、試験軟膏組成物で完全にカルシポトリオールを溶解するために約50%のMCTが必要であることを発見した。このレベルのMCTで、相当な相分離が観察されるという点で、この組成物は物理的に安定でない。従って、発明の目的は、軟膏基剤と混合したとき、実質的に相分離を回避するために十分に低い量のカルシポトリオールの完全溶解を提供するのに十分な非アルコール性溶媒の混合物を見出すことであった。他方、溶媒混合物は、酸性物質または不純物がある場合には不安定ことが知られているカルシポトリオールが、軟膏組成物の貯蔵寿命にわたり有意に分解しないようなものでなければならない。
【発明の概要】
【0006】
発明の要約
ヒトの皮膚、特に外層である角質層は、微生物の病原体および有毒化学物質の浸透に対する有効なバリアを提供する。皮膚のこの特性は一般に有益であるが、皮膚疾患を有する患者の皮膚上で適用された、大部分ではないにしても、相当量の活性成分が、活性を発揮する皮膚生存層に浸透し得ない点で、医薬の経皮投与を複雑にする。真皮および表皮への活性成分の十分な浸透を確実にするために、アルコールの形の溶媒がある場合には、それは、通常、活性成分を、例えばエタノールまたはジオール、例えばプロピレングリコールの存在下、溶解状態で含ませることが一般的にはに好ましい。プロピレングリコールはよく知られた浸透促進剤、すなわち、角質層に浸透することができ、媒体中の治療活性成分である低分子成分を表皮中へ「引き込む」物質である。プロピレングリコールは、それ自体が顕著な皮膚刺激を生じさせる可能性があり、媒体中の低分子で刺激物である可能性のある成分を表皮に「引き込む」ことができ、プロピレングリコールを含めて慣用の媒体の全体的刺激作用を誘発する。このため、炎症性皮膚疾患を処置しようとする組成物中に溶媒として含まれるプロピレングリコールが、炎症反応を悪化させることがある。
【0007】
本発明に至る研究において、ビタミンD類似体のような難溶性化合物を溶解するのに低分子化アルコールまたはジオールと同等に効果的であるが、非アルコール性である溶媒を見出すことが目的であった。驚くべきことに、異なる溶媒群から選択されたある種の溶媒混合物が、本発明者らにより、ビタミンD類似体の皮膚生存層への満足な浸透を確実にしながら、均質でありかつ物理的に安定であって、ビタミンD類似体が化学的に安定である局所組成物の提供を可能にすることを発見した。
【0008】
それ故に、一つの面において、本発明は
(a)溶解された形態の治療上有効量のビタミンD誘導体または類似体、
(b)ビタミンD誘導体または類似体を溶解するのに十分である量で組成物に含まれている本質的に脂肪酸エステル溶媒、脂肪アルキルエーテル共溶媒およびピロリドンまたはその誘導体からなる群から選択される親油性浸透促進剤から成る溶媒混合物、および
(c)実質的に無水の薬学的に許容される担体
を含む、均一混合物を含む、貯蔵上安定な、実質的に無水の局所組成物に関する。
【0009】
別の態様において、本発明は、皮膚疾患または状態の処置に使用するための、ここに開示する組成物に関する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の組成物からのカルシポトリオールの浸透を示しているグラフである。
【図2】図2は、ヒト角化細胞のビタミンD3によるカテリシジンをコード化する遺伝子の活性化の模式図である。カテリシジン遺伝子活性化の機構は、下の実施例6に詳細に記載するカテリシジンを活性化するために、本発明のカルシポトリオール含有組成物が適用される再構築されたヒト表皮(ヒトの皮膚に特有の表皮層を形成するように培養されたヒトの角化細胞)を利用する、生物アッセイで用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
発明の詳細な説明
定義
用語「ビタミンD誘導体」は、カルシトリオールのようなビタミンD3の生物学的に活性な代謝物またはアルファカルシドールのようなかかる代謝物質の前駆体を示すことが意図される。
【0012】
用語「ビタミンD類似体」は、側鎖修飾および/または骨格自体の修飾を有するビタミンD骨格を含む合成化合物を意味する。類似体は、ビタミンDレセプター上で天然に存在するビタミンD化合物に匹敵する生物活性を示す。
【0013】
「カルシポトリオール」は式
【化1】

のビタミンD類似体である。
【0014】
カルシポトリオールは、2つの結晶性形態、すなわち無水物および一水和物で存在することが判明している。カルシポトリオール一水和物およびその製造はWO94/15912に開示される。
【0015】
用語「貯蔵安定性」は、組成物が、少なくとも12ヶ月、特に少なくとも18ヶ月および好ましくは少なくとも2年のような、組成物が商業的価値があるとするに十分な期間、冷蔵で、好ましくは室温で組成物の貯蔵を可能にする化学的および物理的安定性特徴を有することを意味する。
【0016】
用語「化学的安定性」または「化学的に安定している」は、10%を超えない、好ましくは5%を超えないビタミンD誘導体または類似体しか、典型的に2年の製品の貯蔵寿命中に分解されないことを示すことが意図される。室温の化学的安定性の近似は40℃で組成物を加速試験にさらすことにより得られる。室温における化学安定性の近似値は、ナノクリスタルまたはそれらを含む組成物を40℃で加速安定性試験に付することによって得られる。40℃で3ヶ月後の分解が被験物質の約10%未満であるとき、通常、これは室温で2年の貯蔵寿命に対応するとされる。特に、カルシポトリオールに関して、「化学的安定性」は、カルシポトリオールが、最終医薬品において経時的に24−エピカルシポトリオールまたは他の分解産物に有意に分解しないことを意味することを意図する。
【0017】
用語「物理的安定性」または「物理的に安定している」は、本組成物が製品の貯蔵寿命にわたりその巨視的および微視的な外観を保持すること、例えば、ビタミンD誘導体または類似体が溶媒相から沈殿しないことまたは肉眼で見える溶媒相と担体相の二相分離がないことを意味する。
【0018】
用語「実質的に無水」は、親油性担体または媒体中の自由水の含量が担体または媒体の中で、約2重量%を超えない、好ましくは約1重量%を超えないことを示すことを意図する。
【0019】
用語「中鎖トリグリセリド」は、6〜12個の炭素原子の鎖長を有する脂肪酸のトリグリセリド・エステルを示すために用いる。かかる中鎖トリグリセリドの現在好ましい例は、例えば、商品名Miglyol 812の下で利用可能なカプリル酸(C8)およびカプリン酸(C10)トリグリセリドの混合物である。
【0020】
用語「可溶化能」は、溶媒混合物が、ある物質を溶解する能力(物質の完全な可溶化を行うのに必要な量として示す)を意味する。
【0021】
用語「皮膚浸透」は、種々の皮膚の層、すなわち角質層、表皮、真皮への活性成分の拡散を意味する。
【0022】
用語「皮膚透過」は、皮膚を介する体循環へのまたは下の実施例5に記載するインビトロ実験の場合には、実験で用いられるFranzセル装置のレセプター液への活性成分の流入を意味する。
【0023】
用語「生物学的活性」は、本発明の組成物中の皮膚に適用したときのビタミンD誘導体または類似体の活性を意味する。組成物の生物学的活性は、下の実施例6に詳細に記載する、培養されたヒト角化細胞に関する、再構築されたヒト表皮モデルにおいてバイオマーカーであるカテリシジンを発現する標的遺伝子の活性化を測定するインビトロアッセイで決定される。
【0024】
発明の態様
本組成物に含まれるビタミンD誘導体または類似体は、カルシポトリオール、カルシトリオール、タカルシトール、マキサカルシトール、パリカルシトールおよびアルファカルシドールから選択され得る。乾癬治療に効果的なことを示した好適なビタミンD類似体は、カルシポトリオールである。溶媒混合物への溶解前に、カルシポトリオールは無水または一水和物、好ましくは一水和物の形であり得る。
【0025】
本組成物で使用する溶媒混合物において、脂肪酸エステル溶媒成分は、好ましくはC6−24脂肪酸のようなグリセリルエステル、例えば脂肪酸のトリグリセリドから選択され、C10−18アルカン酸またはアルケン酸のイソプロピルエステル、例えばイソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルイソステアラート、イソプロピルリノレート、イソプロピルモノオレアート、ならびにオクチルドデカノールまたはプロピレン・グリコールエステル、例えばプロピレングリコールジペラルゴネートも使用してよい。中鎖トリグリセリド(本明細書で定義)が一般的に好ましいが、ビタミンD類似体を完全に溶解するためには大量を必要とするので(組成物の約50重量%)、単独で使用できない。この高用量の脂肪酸エステル溶媒の軟膏基剤への包含は、物理的な不安定性(相分離)をもたらすだけでなく、おそらく、溶媒中に脂肪酸残基の形で酸性不純物が存在するために、ビタミンD類似体がカルシポトリオールであるとき、化学不安定性をもたらすことが判明した。
【0026】
更なる溶媒混合物は、好ましくは一般式I
H(OCHC(R)H)
(式中、Rは直鎖または分枝鎖C1−20アルキルであり、各Rは個々に水素またはCHであり、xは2〜60の整数である)
の化合物である脂肪アルキルエーテル共溶媒を含む。適切な共溶媒の例は、ポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテル、ポリオキシプロピレン−11−ステアリルエーテル、ポリオキシプロピレン−14−ブチルエーテル、ポリオキシプロピレン−10−セチルエーテル、ポリオキシプロピレン−3−ミリスチルエーテル、ポリオキシプロピレン−5−セテス20である。混合物の可溶化能を増大させる以外に、驚くべきことに、この種の共溶媒の添加が組成物に含まれるカルシポトリオールの化学安定性を増加させることが判明した。
【0027】
溶媒混合物はN−アルキルピペリドン、N−アルキルピロリドン、例えばN−メチルピロリドン、N−ヒドロキシアルキルピロリドン、ジメチルアセトアミドまたはジメチルスルホキシドからなる群から選択される浸透促進剤をさらに含む。浸透促進剤は好ましくはN−メチルピロリドンまたは2−ピロリドンである。
【0028】
驚くべきことに、本溶媒混合物では、各溶媒が、各溶媒単独のときよりも、各溶媒の遙かに少量でカルシポトリオールの全量を溶解し得るように、溶媒混合物の可溶化能を増大させるように作用することが判明した。それ故に、組成物に含まれる溶媒混合物の量は、好ましくは組成物の約0.1〜15重量%、特に1〜14重量%、約2〜12重量%または約5〜10重量%の範囲、例えば約10重量%である。この量の溶液を、何らの相分離も、ビタミンD誘導体または類似体の沈殿も観察されずに組成物に均質に添加し得ることが判明した。
【0029】
本組成物において、脂肪酸エステル溶媒:脂肪アルキルエーテル共溶媒:浸透促進剤の比は、有利に約40:25:35〜約99:0.9:0.1の範囲である。脂肪酸エステル溶媒:脂肪アルキルエーテル共溶媒:浸透促進剤の好ましい比は約50:25:25〜約75:10:15である。約60:15:25の脂肪酸エステル溶媒:脂肪アルキルエーテル共溶媒:浸透促進剤の比が、可溶化能、皮膚浸透、活性成分の物理安定度と化学安定性の間の良好なバランスを提供するとわかった。
【0030】
本組成物は、好ましくは約0.5〜12%w/w、約1〜10%w/w、約2〜8%w/wまたは約4〜7%w/wまたは約5%w/wまたは約6%w/wの脂肪酸エステル溶媒を含む。
【0031】
本組成物は、好ましくは約0.1〜5%w/w、約0.2〜4%w/w、約1〜3%w/wまたは約1.2〜2%w/w、例えば約1.5%w/wの脂肪アルキルエーテル共溶媒を含む。
【0032】
本組成物は、好ましくは約0.1〜6%w/w、約0.3〜5%w/w、約0.5〜4%w/wまたは約1〜3.5%、または約2〜3%w/wまたは約2.5%w/wの浸透促進剤を含む。
【0033】
軟膏基剤は、CからC60にわたる鎖長を有する炭化水素の炭化水素または混合物でもよい。頻繁に用いられている軟膏基剤は、約C40−44がピークの種々の鎖長の炭化水素から成るペトロラタムまたは白色軟パラフィンまたはペトロラタムと流動パラフィン(C28−40がピークの種々の鎖長の炭化水素から成る)の混合物であり得る。ペトロラタムは処置された皮膚表面を閉塞させ、水の経皮的な損失を減少させ、組成物中の活性成分の治療効果を強めるが、適用後にかなり長い間持続する、脂っぽいおよび/またはべとつく感触を有する傾向があり、延展が容易ではない。従って、いくぶん短い鎖長の炭化水素から成るパラフィン類、例えば、C14−16、C18−22、C20−22、C20−26がピークの鎖長を有する炭化水素またはその混合物から成るパラフィン類を使用することが好ましいことがある。かかるパラフィン類が、適用時にそれほどべとつかずおよび/または脂っぽくなく、より容易に延展可能であるために、美容上許容可能であることが判明した。従って、それらは患者コンプライアンスを改善すると予測される。ペトロラタム・ゼリーと名付けられたこのタイプの適当なパラフィン類は、Sonnebornにより製造され、商品名Sonnecone、例えばSonnecone CM、Sonnecone DM1、Sonnecone DM2およびSonnecone HVの下に市販されている。これらのパラフィン類は、参照によって、本願明細書に組込まれるWO2008/141078にさらに開示され、特徴づけられる。それらの好ましい美容特性に加えて、担体としてこれらのパラフィンを含む組成物が従来のパラフィンを含む組成物より許容できることを驚くべきことに判明した(パラフィンの炭化水素組成はガスクロマトグラフィーで測定された)。
【0034】
本組成物に所望の粘性を与えるために、好適には蝋のような親油性増粘成分を包含させ得る。蝋は、高分子量炭化水素、例えば飽和C35−70アルカン、例えば微結晶蝋の混合物からできている鉱蝋であり得る。あるいは、蝋は、植物または動物蝋、例えばC14−32脂肪酸のエステルおよびC14−32脂肪族アルコール、例えば蜜蝋であり得る。増粘成分の量は成分の粘性にする(viscosifying)力により変わり得るが、典型的には組成物の約1〜20%の範囲内であり得る。増粘成分が微結晶蝋であるときに、それは典型的に組成物の約5〜15重量%の範囲、例えば約10%の量で存在する。
【0035】
本組成物は、乾癬斑の厚くなった表皮を柔らかくするために作用し得る皮膚軟化剤をさらに含んでよい。本組成物への添加に適している皮膚軟化剤は、シリコンの存在が皮膚へのカルシポトリオールの浸透を助けることがさらに判明したため、シリコン蝋または揮発性シリコン油であり得る。シリコンを含む組成物が、より少ない皮層刺激に結果としてなることもわかった。本組成物への添加のために適切なシリコン油は、シクロメチコンおよびジメチコンから選択されることができる。本組成物に含まれるシリコン油の量は、概して1−10%w/w(例えば約5%w/w)の範囲である。
【0036】
カルシポトリオールは、カルシポトリオールの急速分解に関与する酸性条件(水性組成物において、約7.0より下のpHまたは非水性の組成物において、酸性の活性物質)に極めて感受性であることが知られている物質である。組成物の貯蔵寿命を通して物質の適切な化学的安定性を保証するために、組成物の添加物の1種以上に含まれ得る、カルシポトリオールの化学的安定性に有害な酸性不純物を中和できる化合物を添加することが奨められる。無水組成物において、好ましい酸中和化合物はトリエタノールアミン、トロメタモール、モノエタノールアミンまたはジエタノールアミンのようなアミンのような親油性化合物であって、組成物に約0.1〜2%w/wの量で含まれる。
【0037】
本組成物は、また皮膚製剤に一般的に使用される他の成分、例えば酸化防止剤(例えばα−トコフェロール)、防腐剤、エデト酸ナトリウム、顔料、皮膚無痛化剤、皮膚治癒剤および尿素、アラントインまたはビサボロールのような皮膚コンディショニング剤も含んでよい(CTFA Cosmetic Ingredients Handbook, 2nd Ed., 1992参照)。望ましい態様において、本組成物は、抗刺激剤、例えばメントール、オイカリプトールまたはニコチンアミドを含んでよい。現時点で好適な抗刺激剤は、皮膚へのカルシポトリオールの浸透を増加させることが判明したため、メントールである(図1参照)。メントールは、組成物の約0.05〜0.1%w/w、特に組成物の約0.08%w/wの量で添加される。
【0038】
一つの態様において、本組成物は、
0.003〜0.008%w/w カルシポトリオール(一水和物として)
5〜8%w/w 中鎖トリグリセリド
1〜3%w/w N−メチルピロリドン
1〜2%w/w ポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテル
80〜90%w/w パラフィン担体
を含む。
【0039】
本発明の組成物は、治療を必要とする患者に、本発明の組成物の有効量を局所投与することにより、乾癬、脂漏性乾癬、手掌足底膿疱症、皮膚炎、魚鱗癬、酒さおよびざ瘡および関連する皮膚疾患の治療に使用し得る。該方法は、好ましくは該組成物の1日1〜2回の治療上十分な量の局所投与を含む。このために、本発明の組成物は、好ましくはビタミンD誘導体または類似体を、約0.001〜0.5mg/g、好ましくは約0.002〜0.25mg/g、特に0.005〜0.05mg/g含む。これらの皮膚疾患の維持療法(すなわち症状の再発を遅延させるために適切な疾患の可視症状の消滅の後の連続した処理)のために、本組成物を有利に用いることが意図される。
【0040】
皮膚疾患または状態のより有効な処置を提供するために、一種以上のさらなる治療的活性成分を組成物に含むことが望ましいことがある。かかるさらなる活性成分の例は、コルチコステロイド、例えばベタメタゾンおよびそのエステル、例えば吉草酸またはジプロピオン酸エステル、クロベタゾールまたはそのエステル、例えばプロピオン酸エステル、ヒドロコルチゾンまたはそのエステル、例えば酢酸エステル、非ステロイド性抗炎症薬、例えばナプロキセン、インドメタシン、ジクロフェナク、イブプロフェン、デクスイブプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ピロキシカム、テノキシカム、ロルノキシカムまたはナブメトン、ホスホジエステラーゼ4阻害剤(例えばWO2008/077404、WO2008/104175、WO2008/128538またはWO2010/069322に開示の化合物)またはp38 MAPキナーゼ阻害剤(例えばWO2005/009940またはWO2006/063585に開示の化合物)のような抗炎症剤を含むが、これらに限定されない。
【0041】
本組成物における溶媒混合物が、組成物が使用前に貯蔵される容器(例えばチューブ)に使用される、または容器の内部コーティングとして使用されるある種のプラスチックを溶解することが、驚くべきことに判明した。それ故に、本組成物の貯蔵に使用する材料は、溶解または他のタイプの分解が概して最小化されるか、または避けられるように、注意深く選択しなければならない。
【0042】
本発明は、次の実施例によって、さらに説明するが、それは如何なる意味においても特許請求される本発明の範囲を限定することを意図しない。
【実施例】
【0043】
実施例1
種々の溶媒混合物の試験
下の表1に示す組成物におけるカルシポトリオール一水和物の溶解性を試験した。
【表1】

溶解度を、過剰のカルシポトリオール一水和物を加えた3mlの媒体中を、24時間、25±2℃の温度制室で測定した。実験は二回行った。24時間後に、懸濁液をMillex(登録商標)−LCRで濾過し、濾液を洗浄したな反応管に移し、イソプロパノールで希釈した。濃度を、UV検出(264nm)を用いる逆相HPLCで標準曲線に対して決定した。
【0044】
それぞれの溶液のカルシポトリオール一水和物の溶解性を下の表2に示す。
【表2】

この実験の結果から、中鎖トリグリセリド、N−メチルピロリドンおよびポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテルを含む溶液6の可溶化能が他の溶液より有意に優れているとおもわれる。
【0045】
実施例3
種々の溶媒混合物中のカルシポトリオールの安定性
25%のNMPおよび0%または15%のポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテルを含む3種の溶媒混合物の組成を下の表3に示す。
【表3】

【0046】
溶媒混合物を、40℃で1ヵ月間および25℃および40℃で3ヵ月間貯蔵し、その後のカルシポトリオールの含量をHPLCで測定した。結果を、最初の測定のパーセンテージとして下の表4に示す。
【表4】

結果から、唯一の満足のいく安定性を示す溶媒混合物は、15%のArlamol(登録商標)EE(ポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテル)を含む溶媒混合物3であると思われる。
【0047】
実施例4
カルシポトリオールを含む軟膏組成物の製造
N−メチルピロリドン中のカルシポトリオール一水和物の溶液を、中鎖トリグリセリドおよびポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテルと混合した。
組成物Aの製造のために、Sonnecone DM1および微結晶蝋を80〜85℃で融解し、流動パラフィン中のDL−α−トコフェロール溶液を、撹拌しながら融解するまで80℃で加熱し、トリエタノールアミンを添加した。70〜75℃に冷却後、溶媒混合物含有カルシポトリオールを、撹拌しながら添加した。約40℃に冷却後、メントールを添加し、得られた軟膏を30℃以下まで撹拌しながら冷却した。軟膏を15gチューブに充填し、使用前まで貯蔵した。
【0048】
組成物Bを製造するために、白色軟パラフィンを80〜85℃で融解し、70〜75℃に冷却し、溶媒混合物を撹拌しながら添加した。得られた軟膏を、30℃以下まで撹拌しながら冷却し、15gチューブに充填し、使用前まで貯蔵した。
2−ピロリドン中のカルシポトリオール一水和物溶液を、中鎖トリグリセリドおよびポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテルと混合した。
【0049】
組成物Cを製造するために、Sonnecone DM1および微結晶蝋を80〜85℃で融解し、流動パラフィン中のDL−α−トコフェロール溶液を攪拌しながら融解するまで80℃で加熱し、トリエタノールアミンを添加した。70〜75℃まで冷却後、溶媒混合物含有カルシポトリオールを撹拌しながら添加した。約40℃まで冷却後、メントールを添加し、得られた軟膏を撹拌しながら30℃以下まで冷却した。軟膏を15gチューブに充填し、使用前まで貯蔵した。
【0050】
組成物Dを製造するために、白色軟パラフィンを80〜85℃で溶解し、70〜75℃に冷却し、溶媒混合物を撹拌しながら添加した。得られた軟膏を撹拌しながら30℃以下まで冷却し、15gチューブに充填し、使用前まで貯蔵した。
【表5】

【0051】
実施例5
浸透試験
発明の組成物からのカルシポトリオールの皮膚浸透および透過を実験するために、皮膚拡散実験を行なった。豚耳からの十分な厚さの皮膚を本実験で用いた。耳を使用前は−18℃に凍結した。実験の前日、耳を緩慢解凍のために冷蔵庫(5±3℃)に入れた。実験日に、獣医用ヘア・トリマーを用いて毛を除去した。メスを用いて皮膚から皮下脂肪を除去し、2片の皮膚を各耳から切断し、平衡の順でFranz拡散セルにマウントした。
実質的にT.J. Franz, “The finite dose technique as a valid in vitro model for the study of percutaneous absorption in man”, in Current Problems in Dermatology, 1978, J.W.H. Mall (Ed.), Karger, Basel, pp. 58-68に記載の方法で、3.14cm2の利用可能な拡散面積と8.6〜11.1mlの範囲のレセプター体積を用いる静的Franzタイプ拡散セルを使用した。各セルについて特定の容積を測定し、登録した。磁気棒を各セルのレセプター・コンパートメントに設けた。皮膚を取り付けた後に、生理食塩水(35℃)を皮膚の水和のために各レセプターチャンバーに充填した。セルを、400rpmにセットされた磁気撹拌機に上に置かれた、熱的に制御された水浴に入れた。水浴の循環水を35±1℃に維持し、皮膚表面の温度を約32℃にした。1時間後、食塩水をレセプター媒体、4%のウシ血清アルブミン含有0.04Mの等張リン酸緩衝液、pH7.4(35℃)に変えた。沈降条件を、試験期間中常に維持し、すなわち、レセプター媒体中の活性化合物の濃度は、媒体中の化合物の溶解度の10%未満であった。
各試験組成物のインビトロの皮膚透過を6複製(すなわちn=6)で試験した。各試験組成物を意図した4mg/cm用量で0時間に皮膚膜に適用した。ガラス・スパチュラを適用に用い、組成物の残量を皮膚に実際に適用された組成物の量を得るために決定した。
【0052】
皮膚浸透実験を21時間進行させた。その後、次のコンパートメントからサンプルを集めた:
角質層を、D-Squame(登録商標)テープ(直径22mm、CuDerm Corp., Dallas, Texas, USA)を用いて、10回テープを剥いで集めた。各テープ片を、試験領域に標準圧力を5秒間使用して適用し、1回の穏やかな、連続的な移動で試験領域から除いた。繰り返しの皮剥離について、剥がす方向を変えた。その後、生存可能な表皮および真皮を同様の方法で皮膚からサンプリングした。
拡散セルにあるレセプター流体のサンプル(1ml)を回収し、分析した。
サンプルのカルシポトリオール濃度をLC質量分析法で決定した。
結果は添付する図1のとおり、適用用量の%として皮膚生存層(真皮および表皮)およびレセプター液で見られるカルシポトリオールの量が示されている。この結果は、組成物へのメントールの添加がカルシポトリオールの経皮透過の重要な増加につながることを示す。
【0053】
実施例6
本組成物の生物学的活性
下の図2に示す通り、カテリシジンはヒトの角化細胞で発現される抗菌ペプチドである。カテリシジンの発現は、皮膚の感染または皮膚バリアの崩壊で強く誘発される。乾癬において、カテリシジンのレベルは乾癬患者の皮膚病変で増加する。ビタミンDレセプターへの結合を介して、カテリシジンをコードする遺伝子の発現が、ビタミンD3またはカルシポトリオールのようなビタミンDの類似体により誘発され得ることが判明した(TT Wang et al, J. Immunol. 173(5), 2004, pp. 2909-2912; J Schauber et al., Immunology 118(4), 2006, pp. 509-519; Schauber and Gallo, J. Allergy Clin Immunol 122, 2008, pp. 261-266; M. Peric et al., PloS One 4(7), July 22, 2009, e6340)。この発見は、ヒト角化細胞における試験組成物からのカルシポトリオールの取り込みおよび生物学的活性が、カテリシジンをコードする遺伝子の誘発レベルの測定により決定されるアッセイの開発に利用されている。
【0054】
本アッセイにおいて、上記の実施例2に記載の通り製造した組成物Aを、10μlの量で、0.5cmポリカーボネート・フィルター(SkinEthic(登録商標) Laboratories, Nice, Franceから入手可能)上に12日間培養された正常なヒトの角化細胞から成る、再構築されたヒト表皮に局所的に3回適用した。組織は、ポリカーボネート・フィルターから表皮を分離した後2日間処理され、液体窒素により、瞬間冷凍された。RNAを細胞から抽出し、cDNAを慣用の手順によって、合成した。その後定量的リアルタイムPCR(qPCR)をApplied Biosystemsからの次のアッセイを用いて行なった:cAMP Hs0018038_m1およびGAPDH Hs99999905_m1。カテリシジンの発現レベルをGAPDHに対して標準化し、相対的な定量化をDaivonex(登録商標)軟膏との比較により行った。
結果は、Daivonex(登録商標)軟膏で得られるよりもカテリシジンの生物学的活性が4.4倍増加することを示す。
【0055】
実施例7
ミニブタにおける局所刺激性試験
実施例2の組成物Aの局所的耐用性を、4週間ミニブタに毎日皮膚適用して評価した。動物は、毎日8時間試験物質に暴露された。
実験は10匹のメスGoettingen SPFミニブタで行なわれた。各動物に6個所適用し、1つの個所当たり250mgの試験製剤の量を適用した。 臨床的症状を毎日記録し、適用部位の皮膚反応を、紅斑および浮腫に関して投与開始前に1日1回およびさらに剖検日に評価した。餌消費量を毎日記録し、体重を毎週記録した。治療期間の終わりに、一般的な剖検を全ての動物で行ない、皮膚サンプルを病理組織試験により集めた。
結果は、試験中有害な処置関連臨床徴候が観察されなかったことを示す。紅斑に関するスコアは、実施例2の組成物Aで観察されなかった。結果は、本発明の組成物がヒト患者で同様によく許容されることを示唆する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)溶解された形態の治療上有効量のビタミンD誘導体または類似体、
(b)ビタミンD誘導体または類似体を溶解するのに十分である量で組成物に包含されている本質的に脂肪酸エステル溶媒、脂肪アルキルエーテル共溶媒およびピロリドンまたはその誘導体からなる群から選択される親油性浸透促進剤から成る溶媒混合物、および
(c)実質的に無水の薬学的に許容される担体
を含む、均一混合物を含む、貯蔵安定な、実質的に無水の局所組成物。
【請求項2】
ビタミンD誘導体または類似体がカルシポトリオール、カルシトリオール、タカルシトール、マキサカルシトール、パリカルシトールおよびアルファカルシドールからなる群から選択される、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
ビタミンD類似体がカルシポトリオールまたはカルシポトリオール一水和物である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
脂肪酸エステル溶媒がグリセリルエステル、例えば脂肪酸のトリグリセリド、C10−18アルカン酸またはアルケン酸のイソプロピルエステル、例えばイソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルイソステアラート、イソプロピルリノレート、イソプロピルモノオレアート、ならびにオクチルドデカノールまたはプロピレン・グリコールエステル、例えばプロピレングリコールジペラルゴネートまたはそれらの混合物から選択される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
脂肪酸エステル溶媒が本質的に中鎖トリグリセリドから成る、請求項4に記載の組成物。
【請求項6】
脂肪アルキルエーテル共溶媒が、一般式I
H(OCHC(R)H)
(式中、Rは直鎖または分枝鎖C1−20アルキルであり、各Rは個々に水素またはCHであり、xは2〜60の整数である)
の化合物である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項7】
脂肪アルキルエーテル共溶媒がポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテル、ポリオキシプロピレン−11−ステアリルエーテル、ポリオキシプロピレン−14−ブチルエーテル、ポリオキシプロピレン−10−セチルエーテル、ポリオキシプロピレン−3−ミリスチルエーテル、ポリオキシプロピレン−5−セテス20である、請求項6に記載の組成物。
【請求項8】
浸透促進剤がN−アルキルピペリドン、N−アルキルピロリドン、例えばN−メチルピロリドン、N−ヒドロキシアルキルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドまたは2−ピロリドンである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項9】
溶媒混合物(b)が組成物の0.1〜15重量%、特に1〜14重量%、約2〜12重量%または約5〜10重量%の範囲、例えば約10重量%の量で組成物に包含される、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項10】
脂肪酸エステル溶媒:脂肪アルキルエーテル共溶媒:浸透促進剤の比が約40:25:35〜約99:0.9:0.1からの範囲である、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
脂肪酸エステル溶媒:脂肪アルキルエーテル共溶媒:浸透促進剤の比が約50:25:25〜75:10:15の範囲である、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
脂肪酸エステル溶媒:脂肪アルキルエーテル共溶媒:浸透促進剤の比が約60:15:25である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
約0.5〜12%w/w、約1〜10%w/w、約2〜8%w/w、約4〜7または約5%w/wまたは約6%w/wの脂肪酸エステル溶媒を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項14】
約0.1〜5%w/w、約0.2〜4%w/w、約1〜3%w/wまたは約1.2〜2%w/w、例えば約1.5%w/wの脂肪アルキルエーテル共溶媒を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項15】
約0.1〜6%w/w、約0.3〜5%w/w、約0.5−4%w/wまたは約2〜3%w/wまたは約2.5%w/wまたは約1〜3.5%w/wを含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項16】
さらに抗刺激剤を含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項17】
抗刺激剤がメントール、オイカリプトールまたはニコチンアミドである、請求項16に記載の組成物。
【請求項18】
組成物に存在する酸性不純物または分解産物を中和できる薬剤をさらに含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項19】
薬剤がアミン、例えばトリエタノールアミン、トロメタモール、モノエタノールアミンまたはジエタノールアミンである、請求項18に記載の組成物。
【請求項20】
からC60の鎖長を有し、C14−16、C18−22、C20−22、C20−26がピークの鎖長を有する炭化水素またはその混合物から成るパラフィン類から選択される少なくとも一種のパラフィン類を含む(ガスクロマトグラフィーで測定)、請求項1〜19のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項21】
増粘成分をさらに含む、請求項1〜20のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項22】
増粘成分が蝋である、請求項21に記載の組成物。
【請求項23】
シリコン蝋または揮発性シリコン油をさらに含む、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項24】
揮発性シリコン油がシクロメチコンまたはジメチコンである、請求項23に記載の組成物。
(請求項23)
ビタミンD誘導体または類似体を約0.001〜0.5mg/g、好ましくは約0.002〜0.25mg/g、特に0.005〜0.05mg/g含む、請求項1〜22のいずれか1項に記載の組成物。
(請求項24)
0.003〜0.008%w/w カルシポトリオール(一水和物として)
5〜8%w/w 中鎖トリグリセリド
1〜3%w/w N−メチルピロリドン
1〜2%w/w ポリオキシプロピレン−15−ステアリルエーテル
80〜90%w/w パラフィン担体
を含む、請求項1〜23のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項25】
さらに1種以上の治療上活性な成分を含む、請求項1〜24のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項26】
さらなる活性成分がコルチコステロイドのような抗炎症剤、例えば、ベタメタゾンおよびそのエステル、例えば吉草酸またはジプロピオン酸エステル、クロベタゾールまたはそのエステル、例えばプロピオン酸エステル、ヒドロコルチゾンまたはそのエステル、例えば酢酸エステル;ナプロキセン、インドメタシン、ジクロフェナク、イブプロフェン、デクスイブプロフェン、ケトプロフェン、フルルビプロフェン、ピロキシカム、テノキシカム、ロルノキシカムまたはナブメトンのような非ステロイド性抗炎症剤、ホスホジエステラーゼ4阻害剤またはp38MAPキナーゼ阻害剤から選択される、請求項25に記載の組成物。
【請求項27】
皮膚疾患または状態の処置に使用するための、請求項1〜26のいずれかに記載の組成物。
【請求項28】
皮膚疾患または状態が乾癬、脂漏性乾癬、手掌足底膿疱症、皮膚炎、魚鱗癬、酒さまたはざ瘡である、請求項27に記載の組成物。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2013−515020(P2013−515020A)
【公表日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545092(P2012−545092)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【国際出願番号】PCT/DK2010/000184
【国際公開番号】WO2011/076209
【国際公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【出願人】(508069752)レオ ファーマ アクティーゼルスカブ (22)
【Fターム(参考)】