説明

滑り軸受、該滑り軸受を組み込んだ定着ユニット、該定着ユニットを組み込んだ画像形成装置及び滑り軸受を組み込んだシート材搬送ユニット

【課題】削片を好適に処理することを可能にする滑り軸受、滑り軸受を組み込んだ定着ユニット、定着ユニットを組み込んだ画像形成装置及び滑り軸受を組み込んだシート材搬送ユニットを提供することが課題である。
【解決手段】回転中心軸に対して直交する外力成分を受ける回転体のジャーナルを支持する滑り軸受であって、滑り軸受のスリーブが、ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域を備え、第2の内面領域は、ジャーナルの端面から回転体の長手方向中心位置に向けて、ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とする滑り軸受。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、滑り軸受、滑り軸受を組み込んだ定着ユニット、定着ユニットを組み込んだ画像形成装置及び滑り軸受を組み込んだシート材搬送ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的な機械設備において、回転体を支持するために滑り軸受が多く用いられている。滑り軸受の構造は、転がり軸受の構造と比べて、単純であるため、耐熱樹脂等で一体成型可能であるため、多くの種類の機械の軽量化或いは小型化に貢献する。
【0003】
紙、不織布や樹脂フィルムなどのシート材料を搬送する工場の機械設備或いはコピー機、ファクシミリ装置やプリンタなどのパーソナルユースを目的とした機械設備では、シート材料を搬送する回転ロールの支持に滑り軸受が用いられることが多い。例えば、このような機械設備として、特許文献1が開示する定着ユニットを挙げることができる。
【0004】
特許文献1が開示する定着ユニットは、トナー像を熱により定着させるための加熱ローラと、加熱ローラに圧接される加圧ローラを備える。加熱ローラと加圧ローラの間にシート材料を通過させ、トナー像をシート材料に熱定着させる。この加熱ローラの支持手段として、PPS樹脂製の滑り軸受が用いられている。この滑り軸受は、スリーブとスリーブの一端部を閉塞する閉塞部を備える。閉塞部の内面は、加熱ローラの端面と当接する。これにより、加熱ローラの軸方向への移動が規制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−37825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示される加熱ローラの端面は、滑り軸受の閉塞面内側で摺接する。この結果、加熱ローラによって閉塞部の内面の樹脂が削られ、削片が発生する。加熱ローラ両端面が、滑り軸受の閉塞部によって閉塞されているため、滑り軸受の削片は、加熱ローラ内部に堆積する。加熱ローラ内に堆積した削片の一部は、加熱ローラが回転する際に、加熱ローラ内部に配されたヒータに接触し、ヒータの加熱特性を悪化させる等の不具合を生ずる。
【0007】
上記した定着ユニット以外に滑り軸受が組み込まれた場合においても、滑り軸受からの削片は、滑り軸受が組み込まれるプロセスユニット自体の不具合或いは滑り軸受が組み込まれたプロセスユニットが実行する工程よりも下流の工程に悪影響を及ぼすことも想定できる。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、削片を好適に処理することを可能にする滑り軸受、滑り軸受を組み込んだ定着ユニット、定着ユニットを組み込んだ画像形成装置及び滑り軸受を組み込んだシート材搬送ユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成する本発明の一局面に係る滑り軸受は、一の回転中心軸周りに回転するとともに該一の回転中心軸に対して直交する外力成分を受ける回転体のジャーナルと嵌合する滑り軸受であって、前記ジャーナルを収容する前記滑り軸受のスリーブが、前記ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、前記ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域を備え、前記第2の内面領域は、前記ジャーナルの端面から前記回転中心軸の延びる方向に向けて前記ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とする(請求項1)。
【0010】
上記構成によれば、滑り軸受からの削片は、第2の内面領域を通じて、滑り軸受から外部に排出される。したがって、滑り軸受が組み込まれるプロセスユニット内部に削片が堆積することが防止される。また、削片の排出口が一定であるので、外部に排出された削片を適切に処理することが容易になる。
【0011】
上記構成において、前記第1の内面領域が、前記外力成分のベクトルと交差する位置に存することが好ましい(請求項2)。更に、この構成において、前記外力成分の前記ベクトルとの交点を中心に、中心角40°以上180°以下の範囲で前記第1の内面領域が拡がることが好ましい(請求項3)。これら構成によれば、ジャーナルとスリーブが面接触をするため、削片の発生を抑制することができる。
【0012】
上記構成において、前記回転中心軸に対する前記勾配面の傾斜角度が3°以上であることが好ましい(請求項4)。また、上記構成において、前記第2の内面領域が、重力のベクトルと交わる位置に存することが好ましい(請求項5)。これら構成によれば、滑り軸受からの削片の排出が更に促されることとなる。滑り軸受の材質は、特に限定されるものではないが、特定の実施例では、耐熱性樹脂が用いられる(請求項6)。
【0013】
上記の目的を達成する本発明の他の局面に係る定着ユニットは、該加熱源を収容する加熱ローラを備える加熱組立体と、前記加熱ローラに圧接される加圧ローラを備える加圧組立体を備え、前記加熱ローラと前記加圧ローラの間を通過する記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる。この定着ユニットにおいて、前記加熱組立体は、前記加熱ローラの端部に位置するジャーナルと嵌合するとともに該ジャーナルを回転可能に支持する滑り軸受を備え、該滑り軸受は、前記ジャーナルの端面と当接する端壁と、該端壁から延設されるとともに前記ジャーナルを取り囲むスリーブを備え、該スリーブの内面は、前記ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、前記ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域を備え、前記第2の内面領域は、前記ジャーナルの端面から前記加熱ローラの長手方向に向けて前記ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とする(請求項7)。
【0014】
上記構成によれば、滑り軸受からの削片は、第2の内面領域を通じて、滑り軸受から外部に排出される。したがって、定着ユニット内部に削片が堆積することが防止される。また、削片の排出口が一定であるので、外部に排出された削片を適切に処理することが容易になる。
【0015】
上記の目的を達成する本発明の更に他の局面に係る画像形成装置は、記録媒体にトナー像を転写する像担持体と、該像担持体により転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着ユニットを備える。この画像形成装置において、前記定着装置は、加熱源と、該加熱源を収容する加熱ローラと、該加熱ローラの端部に位置するジャーナルと嵌合するとともに該ジャーナルを回転可能に支持する滑り軸受を備える加熱組立体と、前記加熱ローラに圧接される加圧ローラを備える加圧組立体を備え、前記滑り軸受は、前記ジャーナルの端面と当接する端壁と、該端壁から延設されるとともに前記ジャーナルを取り囲むスリーブを備え、該スリーブの内面は、前記ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、前記ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域を備え、前記第2の内面領域は、前記ジャーナルの端面から前記加熱ローラの長手方向に向けて前記ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とする(請求項8)。
【0016】
上記構成によれば、滑り軸受からの削片は、第2の内面領域を通じて、滑り軸受から外部に排出される。したがって、定着ユニット内部に削片が堆積することが防止される。また、削片の排出口が一定であるので、外部に排出された削片を適切に処理することが容易になる。
【0017】
上記の目的を達成する本発明の更に他の局面に係るシート材搬送ユニットは、シートの搬送方向に対して直交する回転中心軸に沿って延びるジャーナルを備える第1ローラと、該第1ローラに圧接されるとともに該第1ローラとともに回転し、該第1ローラと協働してシートを搬送する第2ローラと、前記回転シャフトの端部に位置するジャーナルを嵌合する滑り軸受を備え、該滑り軸受は、前記ジャーナルの端面と当接する端壁と、該端壁から延設されるとともに前記ジャーナルを取り囲むスリーブを備え、該スリーブの内面は、前記ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、前記ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域を備え、前記第2の内面領域は、前記ジャーナルの端面から前記回転シャフトの長手方向に向けて前記ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とする(請求項9)。
【0018】
上記構成によれば、滑り軸受からの削片は、第2の内面領域を通じて、滑り軸受から外部に排出される。したがって、シート材搬送ユニット内部に削片が堆積することが防止される。また、削片の排出口が一定であるので、外部に排出された削片を適切に処理することが容易になる。
【発明の効果】
【0019】
上述の如く、本発明に係る滑り軸受、滑り軸受を組み込んだ定着ユニット、定着ユニットを組み込んだ画像形成装置及び滑り軸受を組み込んだシート材搬送ユニットは、滑り軸受からの削片を好適に処理することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の一実施例に係る搬送ユニットの概念を示すモデル図である。
【図2】図1に示す搬送ユニットに用いられる滑り軸受を示す図である。
【図3】図1に示す搬送ユニットの第1ローラと滑り軸受の嵌合を示す図である。
【図4】図2に示す滑り軸受の第1の内面領域と第2の内面領域を示す図である。
【図5】図1に示す搬送ユニットの原理を組み込んだ画像形成装置の内部構造を示す図である。
【図6】図5に示す画像形成装置の定着ユニットの斜視図である。
【図7】図5に示す定着ユニットの加熱ローラと滑り軸受の嵌合を示す図である。
【図8】図5に示す定着ユニットの概略構成図である。
【図9】滑り軸受からの削片の発生メカニズムを説明する図である。
【図10】第2の内面領域の作用を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施例について説明する。尚、以下の説明で用いる「上」、「下」、「左」や「右」などの方向を表す用語は、単に、説明の明瞭化を目的とするものであり、何ら本発明を限定するものではない。更に、以下の説明で用いられる「ジャーナル」との用語は、滑り軸受のスリーブに包まれる部分を意味し、回転体端部が滑り軸受のスリーブで取り囲まれる場合には、スリーブで取り囲まれる回転体部分を意味し、回転体に接続するシャフト端部に滑り軸受が嵌合する場合には、スリーブで取り囲まれるシャフト端部を意味する。更に、以下の説明で用いられる「ジャーナルとスリーブが接触する」との用語は、ジャーナルとスリーブが物理的に接触している状態のみならず、ジャーナル外周面とスリーブ内周面との間に存する油膜がその機能を発揮できる程度にジャーナル外周面とスリーブ内周面が近接している状態を含む。また、「ジャーナルとスリーブが接触しない」との用語は、ジャーナルとスリーブが物理的に接触していない状態及び/又はジャーナル外周面とスリーブ内周面との間に存する油膜がその機能を発揮できない程度にジャーナル外周面とスリーブ内周面が離間している状態を意味する。
【0022】
図1は、一実施例に係る滑り軸受が組み込まれたシート材搬送ユニットを概略的に説明するモデル図である。図1(a)は、搬送ユニットの平面図であり、図1(b)は、搬送ユニットの正面図であり、図1(c)は、搬送ユニットの側面図である。尚、図1に記載されるモデルは、搬送ユニットの構造を概略的に示すものであり、本発明は、図1に示すモデルに限定されるものではない。
【0023】
搬送ユニット500は、第1ローラ(回転体)510と、第1ローラ510の下方に配される第2ローラ520を備える。図1において、第1ローラ510と第2ローラ520の間には、鎖線にて、シート材Sが示されている。シート材Sとして、特に限定されるものではないが、紙、不織布、樹脂フィルムなどの連続帯体や葉書、写真、コピー用紙などの枚葉のシートを例示することができる。
【0024】
第1ローラ510は、シートSの搬送方向(図1中、矢印にて示される)に対して直交する回転シャフト511を備える。回転シャフト511の左端には、ギア512が取り付けられる。ギア512は、モータ513の回転シャフトに取り付けられたギア514が噛み合う。モータ513の駆動により、回転シャフト511は、長手方向軸周りに回転する。
【0025】
回転シャフト511の右端には、滑り軸受530が嵌合する。滑り軸受530は回転シャフト511の右端部分(ジャーナル)を取り囲むスリーブ531と、スリーブ531の外周面から上方に突出する固定部532を備える。固定部532は、搬送装置500が組み込まれる機械設備の筐体Wにボルトなどの適切な固定具を用いて固定される。
【0026】
第2ローラ520は、シートSの搬送方向(図1中、矢印にて示される)に対して直交する回転シャフト521を備える。回転シャフト521の両端にはそれぞれ、回転シャフト521を回転可能に支持する支持ブロック522が取り付けられる。尚、支持ブロック522が、本実施例に係る滑り軸受530から構成されてもよい。支持ブロック522の下方には、スプリング524が配される。スプリング524の上端は、支持ブロック522の下面に接続され、スプリング524の下端は、搬送装置500が組み込まれる機械設備のベースBに接続される。スプリング524は、支持ブロック522を上方に付勢し、第1ローラ510は第2ローラ520から第1ローラ510の回転中心軸に対して直交する力を受けることとなる。第2ローラ520は、第1ローラ510に圧接され、第1ローラ510の回転とともに回転することとなる。この結果、シートSが一方向に搬送される。
【0027】
図2は、滑り軸受530の構造を示す。図2(a)は、滑り軸受530を、滑り軸受530の端面側から見た図であり、図2(b)は、滑り軸受530の端面とは反対側のジャーナルの挿入口側から、滑り軸受530を見た図であり、図2(c)は、第1ローラ510の回転シャフト511が挿入された滑り軸受530を示す。
【0028】
滑り軸受530は、略円筒形状に形成されたスリーブ531を備える。スリーブ531の外周面には、環状に形成されたリブ533が突設され、リブ533の上部には、上方に突出する固定具532が形成される。スリーブ531の一端部は、環状に形成された端壁534により部分的に閉塞される。本実施例では、滑り軸受530は、耐熱性樹脂から一体成型されるが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0029】
端壁534と接続する位置におけるスリーブ531の内周壁により定義される円形空間の中心点が、図2(b)において符号C1で示される。また、回転シャフト511の挿入口となるスリーブ531の開口部により定義される円形空間の中心点が符号C2で示される。符号C2で示される点は、符号C1で示される点の下方に位置する。スリーブ531の内部空間の形状は、例えば、端壁534に近づくにつれて、スリーブ531の内部空間断面の中心点を点C2から点C1に連続的に漸近させてなるような形状であり、スリーブ531の内周面は、回転シャフト511の回転中心軸に対して略平行な第1の内面領域550と回転シャフト511の回転中心軸に対して傾斜した第2の内面領域560に分けられる。
【0030】
図3は、滑り軸受530の断面図である。図3(a)は、図2に示されるA−A線における滑り軸受530の断面図であり、図3(b)は、図2に示されるB−B線における滑り軸受530の断面図である。尚、図3に示される滑り軸受530は、第1ローラ510の回転シャフト511と嵌合している。
【0031】
滑り軸受530の端壁534は、スリーブ531の長手方向中心軸に向けて、スリーブ531の内周壁に対して突出する。これにより、回転シャフト511のジャーナル570は、端壁534の内側面に当接し、回転シャフト511のスラスト方向への移動が規制されることとなる。図3(a)に明瞭に示される如く、第1の内面領域550は、回転シャフト511の回転中心軸に対して略平行に延設し、回転シャフト511のジャーナル570の外周面と接触する領域である。図3(a)及び図3(b)に示す如く、第2の内面領域560は、ジャーナル570の端面から回転シャフト511の長手方向中心位置に近づくにつれて、ジャーナル570の外周面から離間していき、ジャーナル570の外周面と接触しない勾配面を形成する領域である。尚、図3(a)に示される回転シャフト511の回転中心軸に対する第2の内面領域560の傾斜角度θは、3°以上30°以下とされることが好ましい。傾斜角度θが3°未満であるときは、重力作用を利用した滑り軸受530からの削片を第2の内面領域560を通じての削片排出が好適になされず、傾斜角度θが30°以上である場合には、回転動作中の第1ローラ510の回転中心軸の軸振を生ずる畏れを生ずるからである。
【0032】
図4は、第1の内面領域550と第2の内面領域560を説明する図である。図4(a)は、回転シャフト511を挿入するための開口端側から滑り軸受530を見た図であり、図4(b)は、図4(a)に示されるB−B線において、滑り軸受530を分割したときのスリーブ531の内周面の展開図である。図4(a)中に示される一対の点線は、端壁534との接続位置におけるスリーブ531の内部空間の円形断面の中心点C1を基点として延び、回転シャフト511を挿入するための開口端における第1の内面領域550と第2の内面領域560の境界を示す。また、図4(b)において、第1の内面領域550は、網掛け領域として示される。図4(a)に示される矢印Fvは、第2ロール520から第1ロール510が受ける力のベクトルを表し、図4(a)に示される矢印Fgは重力のベクトルを示す。
【0033】
図4(a)に示す如く、第1の内面領域550は、第2ロール520から受ける力のベクトル(第1ロールの回転中心軸に対して直交する方向のベクトル)と交差する位置に形成される。これにより、第1の内面領域550は、スリーブ531内部で回転するジャーナル570に対する好適な摺動面として機能することとなる。第2の内面領域560は、重力のベクトルと交差する位置に形成される。これにより、滑り軸受530からの削片は、重力によって下方に移動し、第2の内面領域560に案内され、滑り軸受530外に排出される。必要に応じて、回転シャフト511が挿入される側の滑り軸受530の端面下方に削片を集積する適切な器具を配設してもよい。回転シャフト511が挿入される側の滑り軸受530の端面において、第1の内面領域550は、重力ベクトルFvの交点を中心に左右20°の中心角範囲で拡がる円弧長を備える。この円弧長は、滑り軸受530の端壁534に近づくにつれて長くなり、端壁534との接続位置において、180°の円弧長をなす。尚、第1の内面領域550の断面円弧長は、中心角40°以上180°以下の範囲とすることが好ましい。この範囲で、第1の内面領域550が拡がることにより、第1の内面領域550は、十分な面積でジャーナル570と面接触することができ、滑り軸受530からの削片の発生を抑制できるとともに、第2の内面領域560からの削片の排出を十分に促すことができる。中心角40°未満である場合には、滑り軸受530から発生する削片量が増大し、180°以上であると第2の内面領域560の削片排出機能が低下することとなる。
【0034】
図5は、図1乃至図4に関連して説明した実施例の原理を適用した画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。尚、図5において示される画像形成装置は、プリンタであるが、ファクシミリ、コピー機などの他の画像形成装置に上記実施例に係る原理を適用することも可能である。図5に示されるプリンタにおいて、図1乃至図4に関連して説明された搬送ユニット500の原理は、定着ユニットに適用されているが、シート材料を搬送するための他のプロセスユニットに適用することも可能である。尚、上記の搬送ユニット500で用いられた駆動系、付勢機構や固定手法は、定着ユニットへの適用に際して、適切に変更されている。図5においてY−Y方向を前後方向といい、特に−Y方向を前方、+Y方向を後方という。
【0035】
プリンタ10は、装置本体11を備える。装置本体11下部に、給紙装置30が配設される。給紙装置30は、積載された用紙P1(記録媒体)の束(以下、用紙束Pという)から1枚ずつ用紙P1を繰り出す。給紙装置30の上方に仕切板115が配される。仕切板115の上方に、給紙装置30から供給された用紙P1上にトナー像を転写する画像形成部20と、画像形成部20で転写された用紙P1上のトナー像を用紙P1に定着させる定着ユニット27が配設される。定着ユニット27でトナー像を定着された用紙P1は、装置本体11の上面の一部を形成する排紙トレイ117へ排紙される。
【0036】
給紙装置30は、用紙束Pを積載するとともに、装置本体11に対して挿脱可能に装着された用紙カセット31と、用紙カセット31の前方側の対応した位置に用紙束Pから1枚ずつ最上位の用紙P1を繰り出させる大径の給紙ローラ311を備える。給紙ローラ311の直上位置には、小径の搬送コロ312が設けられる。
【0037】
給紙ローラ311の駆動によって用紙カセット31から繰り出された用紙P1は、搬送コロ312を介し、給紙搬送路313、給紙搬送路313の用紙搬送方向下流端に設けられたレジストローラ対314を順次通って画像形成部20に給紙される。なお、用紙カセット31の前壁38は、給紙ローラ311から画像形成部20へ用紙P1をガイドするガイド面としての役割を担う。
【0038】
画像形成部20は、コンピュータ等から伝送された画像情報に基づき用紙P1にトナー像を転写する。画像形成部20は、感光体ドラム(像担持体)21を備える。感光体ドラム21は、左右方向(図1の紙面と直交する方向)に延びる回転中心軸を備える。感光体ドラム21の周面に沿って時計回りに、感光体ドラム21の直上位置から帯電器22、露光装置23、現像装置24、転写ローラ25およびクリーニング装置26が配設される。
【0039】
感光体ドラム21の周面には、コンピュータ等の外部の機器から伝送される画像データに応じた静電潜像及びこの静電潜像に沿ったトナー像が形成される。帯電器22は、時計回りに回転している感光体ドラム21の周面に一様な電荷を形成する。本実施例においては、ワイヤからのコロナ放電により感光体ドラム21の周面に電荷を付与するコロナ放電方式のものが採用されている。これに代えて、帯電ローラ方式の帯電器22を採用してもよい。帯電ローラ方式の帯電器22を用いる場合は、帯電ローラが感光体ドラム21の周面と当接し、従動回転しながら、感光体ドラム21の周面に電荷を与えることとなる。
【0040】
露光装置23は、コンピュータ等の外部の機器から伝送されてきた画像データに基づき、強弱の付与されたレーザー光を、回転している感光体ドラム21の周面に照射する。レーザー光が照射された部分の電荷が消去されることによって、静電潜像が感光体ドラム21の周面に形成される。
【0041】
現像装置24は、トナーを貯蔵するトナーコンテナ241から感光体ドラム21の周面にトナーを供給し、感光体ドラム21周面の静電潜像が形成された部分にトナーを付着させる。これにより、感光体ドラム21の周面にトナー像が形成される。
【0042】
転写ローラ25は、感光体ドラム21の直下位置に送り込まれた用紙P1に対して、感光体ドラム21の周面に形成されているプラスに帯電したトナー像を用紙P1に転写させる。転写ローラ25は、トナー像の電荷と逆極性であるマイナスの電荷を用紙P1に付与する。
【0043】
感光体ドラム21の直下位置に到達した用紙P1は、転写ローラ25と感光体ドラム21とによって押圧挟持され、用紙P1に対する転写処理が施される。この転写処理は、プラスに帯電した感光体ドラム21周面のトナー像を、マイナスに帯電した用紙P1の表面に向けて引き剥がす処理である。
【0044】
クリーニング装置26は、用紙P1への転写処理後の感光体ドラム21の周面に残留しているトナーを取り除いて清浄化する。クリーニング装置26によって清浄化された感光体ドラム21の周面は、次の画像形成処理のために再び帯電器22へ向かう。
【0045】
定着ユニット27は、画像形成部20において転写された用紙P1上のトナー像を用紙P1に定着させる。定着ユニット27は、加熱源、加熱組立体及び加圧組立体を備える。加熱組立体は、トナー像を熱により定着させるための加熱ローラ271と、図2乃至図4に関連して説明した滑り軸受530を備える。加熱源は、略円筒形状に形成された加熱ローラ271内に収容される。本実施例では、加熱源としてハロゲンヒータ273が用いられる。加熱組立体は、加圧ローラ272及び加圧ローラ272を加熱ローラ271に圧接させるための適切な付勢機構(例えば、図1に関連して示される機構など)を備える。加熱ローラ271は、回転中心軸周りに時計回りに回転し、加圧ローラ272は加熱ローラ272に対して従動回転し、回転中心軸周りに反時計回りに回転する。加熱ローラ271と加圧ローラ272の間にはニップ部が形成される。転写処理後の用紙P1は、ニップ部を通過する。加熱ローラ271からの熱並びに加圧ローラ272からの圧力によって、用紙P1上のトナー像が定着される。トナー像が定着された用紙P1は、排紙搬送路315を通って排紙トレイ117へ排出される。以上の説明から明らかであるが、加熱ローラ271は、図1に関連して説明した第1ローラ510に相当し、加圧ローラ272は、第2ローラ520に相当する。
【0046】
図6は、本発明の一実施例に係る定着ユニット27の要部を示す斜視図である。なお、以下の説明において、図6におけるX−X方向を左右方向、Y−Y方向を前後方向、Z−Z方向を上下方向といい、特に−X方向を左方、+X方向を右方、−Y方向を前方、+Y方向を後方、−Z方向を上方、+Z方向を下方、という。
【0047】
図2乃至図4に関連して説明した滑り軸受530は、加熱ローラ271の両端に配置される。加熱ローラ271は、例えば、アルミニウム製或いはステンレス鋼製の薄肉の円筒体からなる。ハロゲンヒータ273は、加熱ローラ271を加熱する。本実施例においては、ハロゲンヒータ273は加熱ローラ271内に内蔵されているが、ハロゲンヒータ273を加熱ローラ271の外部に配置することもできる。
【0048】
加圧ローラ272の周面は、例えば、シリコンゴム製の弾性体から形成される。加圧ローラ272は、加熱ローラ271の下方に配される。尚、図6に示す例においては、加圧ローラ272は、加熱ローラ271直下よりも用紙搬送方向下流(図6においては左方)にややずらした位置に配置される。加圧ローラ272は、対向する加熱ローラ271と協働してニップ部を形成する。加圧ローラ272は加熱ローラ271に対して押圧状態で配置され、ニップ部において、加熱ローラ271と加圧ローラ272との円周方向(図2の左右方向)の接触幅(ニップ長)が、定着処理に好適なニップ長となる。
【0049】
滑り軸受530は、加熱ローラ271を回転可能に支持する。加熱されて高温になる加熱ローラ271を支持するので、滑り軸受530は、耐熱性の樹脂、例えば、PPS樹脂やフッ素樹脂から一体成型される。滑り軸受530のスリーブ531の端部を部分的に閉塞する円環状の端壁534の開口部からハロゲンヒータ273の端部が突出する。滑り軸受530の外周面からは半径方向に円環状のリブ533が突出する。リブ533の平坦な面は、例えば、プリンタ10の筐体との接続に用いられる。これにより、滑り軸受530の移動が規制されることとなる。
【0050】
加熱ローラ271の外周面の一方の端部には、ギア279が同軸に、かつ固定的に取付けられている。適切な駆動源から、ギア279を介して、加熱ローラ271に駆動力が与えられる。なお、ギア279の一面(軸方向外側面(図6では後方側))は、図6の後方に位置する滑り軸受530の内側面(図6では前方側)に当接している。
【0051】
図7は、図6に示すB−B線における滑り軸受530の断面図であり、加熱ローラ271と滑り軸受530との嵌合を示す。尚、図7において、ハロゲンヒータ273は省略されている。図7に示す如く、滑り軸受530は、円筒形状の加熱ローラ270の端部をスリーブ531内に収容する。したがって、図5及び図6に関連して説明した実施例においては、加熱ローラ271の両端部が、ジャーナル570になる。端壁534の内径は、ジャーナル570の内径よりも小さく形成され、ジャーナル570の端面は端壁534の内側面に当接する。図6に示す如く、加熱ローラ271の両端に滑り軸受530が嵌合するので、加熱ローラ271の長手方向の移動が規制されることとなる。また、図2乃至図4に関連して説明した如く、スリーブ531の第1の内面領域550は、加熱ローラ271の回転の間、ジャーナル570の外周面と摺接する一方で、第2の内面領域560は、ジャーナル570の外周面から離間した状態を保つ。尚、第1の内面領域は、加熱ローラ271の回転中心軸と加圧ローラ272の回転中心軸を結ぶ最短直線とスリーブ531の内周面との交点を中心に拡がることが好ましい。
【0052】
図8は、定着ユニット27を加熱ローラ271の回転中心軸に沿って見た図であり、定着ユニット27の概略構成を示す。尚、図8において、加熱ローラ271の端面が点線で示されている。
【0053】
画像形成部20においてトナー像が転写され、定着ユニット27へと搬送されてきた用紙P1は、定着進入ガイド278によって、加熱ローラ271と加圧ローラ272との間のニップ部に導かれる。用紙P1は、回転している加熱ローラ271と加圧ローラ272との間のニップ部を、押圧されながら通過する。その際、加熱ローラ271の熱が、加熱ローラ271表面から用紙P1に伝えられる。その熱によって用紙P1上のトナー像が定着される。
【0054】
図9は、削片発生のメカニズムを説明する図である。図9(a)は、定着ユニット27の斜視図である。尚、図9(a)に示す定着ユニット27において、加熱ローラ271が途中部で破断され、加熱ローラ271の内部に配設されたハロゲンヒータ273が示されている。図9(b)は、図9(b)に示す定着ユニット27の加熱ローラ271周囲の縦断面図である。図9(b)において、長手方向への移動前後の加熱ローラ271の端部(ジャーナル270)が実線並びに鎖線で示されている。
【0055】
滑り軸受530のスリーブ531の内周面上の加熱ローラ271の摺動方向は、主に、スリーブ531の内周面の円周方向である。しかしながら、加熱ローラ271と加圧ローラ272の間を通過する用紙P1の斜行や用紙P1に付着したトナーに起因する摩擦力の変動により、加熱ローラ271には、加熱ローラ271の長手方向軸に平行な方向の力が加わる。滑り軸受530のリブ533は、図9(b)に示す如く、プリンタ10の筐体335により挟持されるので、加熱ローラ271がスリーブ531内周面に対して相対的に移動することとなる。この結果、加熱ローラ271は、更に、スリーブ531内周面と擦れ合うことになり、削片の発生が促進されることとなる。特に、スリーブ531の端壁534近傍では、加熱ローラ271とスリーブ内周面との接触面積が大きく、特に、削片が発生しやすくなる。
【0056】
図10は、スリーブ531に形成される第2の内面領域560の効果を説明する図である。図10(a)は、第2の内面領域560を備えない従来型の滑り軸受600を用いて、加熱ローラ271を支持する構造の断面図であり、図10(b)は、図2乃至図4に関連して詳述した滑り軸受530を用いて、加熱ローラ271を支持する構造の断面図である。
【0057】
従来型の滑り軸受600を用いた場合、加熱ローラ271の外周面とスリーブ531の内周面との間には、油膜が形成できる程度のわずかな隙間しか形成されない。したがって、滑り軸受600と加熱ローラ271との摺接により生じた削片Dは、加熱ローラ271の外周面とスリーブ531の内周面との間に形成される隙間に徐々に堆積されることとなる。堆積した削片Dは更に、加熱ローラ271を研磨する役割を担い、加熱ローラ271の回転とともに、加熱ローラ271の周面或いは端面からも削片Dを生ずることとなる。一方、第2の内面領域560を備える滑り軸受530を用いた場合、滑り軸受530と第1の内面領域530との間の摺接により、削片Dが発生することになるが、発生した削片Dは、重力作用を受けて、第2の内面領域560の勾配面に案内され、端壁534の反対側に位置する滑り軸受530の開口端に向けて移動し、その後、滑り軸受530から落下することとなる。したがって、削片Dが滑り軸受530内に堆積することがなく、更に、削片Dによる研磨効果を生じにくいため、全体として、削片Dの発生量を抑制することとが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、カラープリンタ、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機などの各種の画像形成装置並びにシート状物を搬送する他の装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0059】
10・・・・プリンタ(画像形成装置)
21・・・・感光体ドラム(像担持体)
27・・・・定着ユニット
271・・・加熱ローラ
272・・・加圧ローラ
273・・・ハロゲンヒータ(加熱源)
500・・・搬送ユニット(シート材搬送ユニット)
510・・・第1ローラ(回転体)
511・・・回転シャフト
520・・・第2ローラ
530・・・滑り軸受
534・・・端壁
531・・・スリーブ
550・・・第1の内面領域
560・・・第2の内面領域
570・・・ジャーナル
S・・・・・シート
P1・・・・用紙(記録媒体)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一の回転中心軸周りに回転するとともに該一の回転中心軸に対して直交する外力成分を受ける回転体のジャーナルと嵌合する滑り軸受であって、
前記ジャーナルを収容する前記滑り軸受のスリーブが、
前記ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、
前記ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域と、を備え、
前記第2の内面領域は、前記ジャーナルの端面から前記回転中心軸が延びる方向に向けて前記ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とする滑り軸受。
【請求項2】
前記第1の内面領域が、前記外力成分のベクトルと交差する位置に存することを特徴とする請求項1記載の滑り軸受。
【請求項3】
前記外力成分の前記ベクトルとの交点を中心に、中心角40°以上180°以下の範囲で前記第1の内面領域が拡がることを特徴とする請求項2記載の滑り軸受。
【請求項4】
前記回転中心軸に対する前記勾配面の傾斜角度が3°以上であることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の滑り軸受。
【請求項5】
前記第2の内面領域が、重力のベクトルと交わる位置に存することを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の滑り軸受。
【請求項6】
前記滑り軸受が、耐熱性樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の滑り軸受。
【請求項7】
加熱源と、該加熱源を収容する加熱ローラを備える加熱組立体と、前記加熱ローラに圧接される加圧ローラを備える加圧組立体を備え、前記加熱ローラと前記加圧ローラの間を通過する記録媒体上のトナー像を該記録媒体に定着させる定着ユニットであって、
前記加熱組立体は、前記加熱ローラの端部に位置するジャーナルと嵌合するとともに該ジャーナルを回転可能に支持する滑り軸受を備え、
該滑り軸受は、前記ジャーナルの端面と当接する端壁と、該端壁から延設されるとともに前記ジャーナルを取り囲むスリーブを備え、
該スリーブの内面は、前記ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、
前記ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域と、を備え、
前記第2の内面領域は、前記ジャーナルの端面から前記加熱ローラの長手方向に向けて前記ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とする定着ユニット。
【請求項8】
記録媒体にトナー像を転写する像担持体と、該像担持体により転写されたトナー像を前記記録媒体に定着させる定着ユニットを備える画像形成装置であって、
前記定着装置は、加熱源と、
該加熱源を収容する加熱ローラと、該加熱ローラの端部に位置するジャーナルと嵌合するとともに該ジャーナルを回転可能に支持する滑り軸受を備える加熱組立体と、
前記加熱ローラに圧接される加圧ローラを備える加圧組立体を備え、
前記滑り軸受は、前記ジャーナルの端面と当接する端壁と、該端壁から延設されるとともに前記ジャーナルを取り囲むスリーブを備え、
該スリーブの内面は、前記ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、
前記ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域と、を備え、
前記第2の内面領域は、前記ジャーナルの端面から前記加熱ローラの長手方向に向けて前記ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とする画像形成装置。
【請求項9】
シートの搬送方向に対して直交する回転中心軸に沿って延びるジャーナルを備える第1ローラと、
該第1ローラに圧接されるとともに該第1ローラとともに回転し、該第1ローラと協働してシートを搬送する第2ローラと、
前記回転シャフトの端部に位置する前記ジャーナルを嵌合する滑り軸受を備え、
該滑り軸受は、前記ジャーナルの端面と当接する端壁と、該端壁から延設されるとともに前記ジャーナルを取り囲むスリーブを備え、
該スリーブの内面は、前記ジャーナルの外周面と接触する第1の内面領域と、
前記ジャーナルの外周面と接触しない第2の内面領域と、を備え、
前記第2の内面領域は、前記ジャーナルの端面から前記回転シャフトの長手方向に向けて前記ジャーナルから離間するように傾斜する勾配面をなすことを特徴とするシート材搬送ユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−21637(P2011−21637A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−165404(P2009−165404)
【出願日】平成21年7月14日(2009.7.14)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】