説明

滑走玩具

【課題】簡単に滑走体を空中で回転させることができ、落下してきた滑走体をタイミングを計って捕捉することにより、高度なゲーム性が得られる滑走玩具を提供すること。
【解決手段】縦長の水平部25の長手方向両端に連続して、それぞれ上面が凹となるよう湾曲して立ち上がった湾曲部26を設け、湾曲部26の上方に直線状に起立した起立部33を連設して成る滑走プレート1と、滑走プレート1の上面を走行する滑走体2と、滑走プレート1の下方をその長さ方向に沿って水平に摺動するキャリア4とを備え、キャリア4に滑走体2を磁気によって着脱自在に吸着してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スケートボード、スノーボード、カースタント等を模して遊ぶことができる滑走玩具に関する。
【背景技術】
【0002】
U字形、又は半円形の滑走プレート或いは雪面の上を、スケートボードやスノーボードに乗って滑走するスポーツがある。
このようなスポーツを模した玩具として、遊技者が指で操って机や床面を走行させ、空中で方向転換させたり、蛇行走行させるスケートボード玩具がある(特許文献1)。
このスケートボード玩具は、ボードの前端部或いは後端部に反応磁石を設け、指輪に反応磁石と反発する操作用磁石を設け、磁石の反発力でボードを操作し、使用しない時はキーホルダーとして利用できる。
しかし、上記従来の玩具は、ボードを滑走させるための滑走プレートが無く、空中に跳ね上げる等の複雑な運動をさせることは難しかった。
【0003】
また、両端部が湾曲して立ち上がるハーフパイプ模型と、指で表面を押すことにより、ハーフパイプ模型上を滑走する模型のスケートボードとから成るスケートボード玩具が知られている(特許文献2参照)。
しかし、この玩具は、指でスケートボードを操作してハーフパイプ模型の表面を滑らせ、空中にジャンプさせて落下させ、スケートボードの動きが安定した後、指で逆方向へ滑らせるだけなので、ゲームとして単純で面白みに欠ける。
【0004】
【特許文献1】特開2000−279652号公報
【特許文献2】米国特許第6350174号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、簡単に滑走体を空中で回転させることができ、落下してきた滑走体をタイミングを計って捕捉することにより、高度なゲーム性が得られる滑走玩具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の滑走玩具は、縦長の水平部の長手方向両端に連続して、それぞれ上面が凹となるよう湾曲して立ち上がった湾曲部を設け、該湾曲部の上方に直線状に起立した起立部を連設してなる滑走プレートと、該滑走プレートの上面を走行する滑走体と、前記滑走プレートの下方をその長さ方向に沿って水平に摺動するキャリアとを備え、該キャリアに前記滑走体を磁気によって着脱自在に吸着してある。
縦長の水平台の長手方向両端部にそれぞれ壁を立設して成る架台の上面に前記滑走プレートを設置し、前記水平台の上面に前記滑走プレートの水平部を載置すると共に、前記壁の内面上端部に前記滑走プレートの両端部を固定しても良い。
【0007】
架台を設置する基面が水平でなくても、起立部が垂直よりも僅かに内側へ傾斜させて、滑走体を確実に空中へジャンプさせることができるように、前記壁の角度を調節可能とするのが望ましい。
前記キャリアを滑走プレートの長手方向に沿って手動で摺動させることがある。
この場合、前記キャリアを前記滑走プレートの幅方向に沿って摺動可能としても良い。
前記キャリアを滑走プレートの長手方向に沿って電動で摺動させることがある。
前記滑走体は、スケートボード状又はスノーボード状のボードと、該ボードの上に着脱可能に装着された人形とで構成することもある。また、滑走体がミニカーであっても良い。或いは、前記滑走体に様々な画像を表示するディスプレイ装置を搭載することもある。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、キャリアを摺動させるだけで、キャリアに吸着した滑走体を空中へジャンプさせることができ、キャリアの速度を変えることにより、滑走体がジャンプする大きさを変化させ、滑走体が落下するタイミングを見計らってキャリアを移動させ、滑走体を受け止める面白さがあり、興趣に富んだゲームを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の滑走玩具は、滑走プレートと、滑走プレートの上面を走行する滑走体と、滑走プレートの下方をその長手方向に沿って水平に摺動するキャリアとから成る。滑走プレートは、縦長の水平部の長手方向両端に連続して、それぞれ上面が凹となるよう湾曲して立ち上がった湾曲部を設け、湾曲部の上方に直線状に起立した起立部を連設して形成される。キャリアに前記滑走体を磁気によって着脱自在に吸着し、キャリアを摺動させて滑走体を滑走プレートの長手方向に沿って走行させる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例1】
【0010】
図1〜図11は、本発明の実施例1を示す。
本発明の滑走玩具は、図1〜図3に示すように、滑走プレート1と、滑走プレート1の上面を走行する滑走体2と、滑走プレート1を支持する架台3と、滑走プレート1の下方を摺動するキャリア4とから成る。
架台3は、縦長の水平台5の長手方向両端部にそれぞれ壁6を立設して形成される。水平台5は、2本の平行な角パイプ7の両端部をそれぞれ外側枠8aとその内側に配置された内側枠8bで連結し、角パイプ7の両端下面にそれぞれ脚9を取り付けて成る。脚9の下端から中心軸に沿ってネジ穴が形成され、ネジ穴に雄ネジ10が螺合されると共に、雄ネジ10の下端に回転板11が装着されている。従って、回転板11を正逆両方向に回転させると、脚9の長さが伸縮する。
【0011】
また、2本の角パイプ7の間にはキャリア走行溝12が形成され、キャリア走行溝12の両側に断面円形のガイドバー13がそれぞれ角パイプ7と平行に配設される。
図5に示すように、ガイドバー13には、内面に軸受筒を有する筒状のスライダ14がそれぞれ摺動自在に係合され、これら二つのスライダ14の上面に板状のキャリア4が架設されている。
なお、図3に示すように、ガイドバー13の両端寄りには、スライダ14が衝突する衝撃を緩和するために、ガイドバー13の外周に巻きつけられたコイルバネ等の緩衝部材36が設置されている。
【0012】
キャリア4は、磁気の影響を受け難い合成樹脂等を素材とし、図6に示すように、その四隅部に磁石16又は電磁石が埋設されている。また、左右の角パイプ7の上面には、キャリア走行溝12を除いて、それぞれ蓋板17を重ねてあり、キャリア4の上面は蓋板17の上面より僅かに低くなっている。
図5に示すように、キャリア4の下面にはアーム27の一端が固定される。アーム27は水平台5の側方に延びて、その先端にハンドル部18が立設されている。
従って、ハンドル部18を握り、手動でハンドル部18を水平台5の長さ方向に移動させると、スライダ14がガイドバー13に沿って摺動し、キャリア4はキャリア走行溝12内を走行する。
【0013】
図1及び図4に示すように、壁6の下端部は、内側枠8bの上面に固定されたブロック15に取り付けられている。また、壁6の上端に沿って合成樹脂製の枠19が装着され、枠19の内面上端は角取りして滑らかに湾曲したリップ20となっている。
壁6の外面において両側部上端寄りには水平軸を中心として回動可能な上部回動体21が装着される。また、上部回動体21と対応する位置において、外側枠8aの上面両側部には、水平軸を中心として回動可能な下部回動体22が装着される。
【0014】
さらに、上部回動体21と下部回動体22を貫通してネジ棒23が架設される。ネジ棒23の両端部において、上部回動体21及び下部回動体22を挟んだ位置には、それぞれナット24が螺合される。
そして、ナット24を回転操作して、上部回動体21と下部回動体22との間におけるネジ棒23の長さを変えることにより、壁6の角度を垂直±数度の範囲で調節することができる。
【0015】
図1に示すように、滑走プレート1は、金属或いは合成樹脂を素材とし、架台3の幅と同じ幅を有する帯状のプレートであって、架台3の上面に設置される。
滑走プレート1は、縦長の水平部25の長手方向両端に連続して、上面が凹となるよう湾曲して立ち上がる湾曲部26を設け、湾曲部26の上方に直線状に起立した起立部33を連設して成る。
また、滑走プレート1の両端部は壁6の内面上端部に固定され、起立部33の滑走面が枠19の内面と一致している。さらに、滑走プレート1の水平部25は水平台5の上面中央部(蓋板17の上面)に載置される。
また、図2に示すように、滑走プレート1の上面において、水平部25の両側には、キャリア4の走行路を挟むように補助板32がそれぞれ設置されている。2枚の補助板32の対向縁両端部は、その間隔が先端に近づくほど拡がるよう傾斜しており、滑走体2を導入しやすくなっている。
【0016】
滑走体2は、図7及び図8に示すように、下面の前後両側部にそれぞれローラ28を装着したスケートボード状のボード29と、ボード29の上面に着脱可能に設置された人形30とで構成される。
ボード29は磁気の影響を受け難い合成樹脂等を素材とし、ボード29の上面には人形30の靴31が固定されている。
また、ボード29の底面に装着されたローラ28は、強磁性体の内でも残留磁気が残り難い軟質磁性体より成り、キャリア4の磁石16に吸着されるようになっている。
人形30は、可動可能な関節を有し、関節を適宜角度に曲げてスケートボーダーのような姿勢をとることができるようになっており、靴31を履かせることにより、ボード29の上面に取り付けられる。
【0017】
この滑走玩具で遊ぶ時は、架台3の脚9の下端に設けられた回転板11を回転させて脚9の長さを調節し、水平台5をできるだけ水平にする。また、ナット24を回転して、上部回動体21と下部回動体22との間におけるネジ棒23の長さを調節し、壁6を垂直よりも僅かに内側へ傾斜させる。
次いで、ハンドル部18の他端部を持って移動させ、図1に示すように、キャリア4を滑走プレート1の水平部25の長手方向中央付近に配置すると共に、キャリア4の上方において、滑走プレート1の上面に滑走体2を載せ、滑走体2のローラ28をキャリア4の磁石16で吸着する。滑走プレート1上に載せた滑走体2がキャリア4から多少ずれていても、キャリア4を前後へ少し移動させることにより、滑走体2はキャリア4に吸着される。
【0018】
次に、ハンドル部18を操作し、図9に示すように、キャリア4を滑走プレート1の水平部25の長手方向一端部に移動させてから、勢いをつけて他端方向へ移動させる。すると、キャリア4に吸着されている滑走体2も、キャリア4と共に移動する。
キャリア4は水平部25の他端を通過した後、ガイドバー13に案内されて水平移動を継続するが、滑走体2はキャリア4から徐々に離れ、慣性によって滑走プレート1の湾曲部26に沿って上昇する。
一方、ガイドバー13に沿って移動するスライダ14は緩衝部材36に当たって停止し、キャリア4もその位置で一瞬停止する。
【0019】
図10に示すように、湾曲部26を超えて起立部33を上昇した滑走体2は、図11に示すように、壁6の上端のリップ20を通過してから空中へジャンプし、図12に示すように、落下して滑走プレート1の水平部25へ戻ってくる。なお、落下した滑走体2は補助板32に誘導されて滑走プレート1の中心線から大きく外れない位置に戻る。
遊技者は、滑走体2が水平部25へ戻ってくる時間と位置を予測し、落下してくる滑走体2の真下へキャリア4がすべり込むよう、タイミングを見計らってハンドル部18を一端部に向けて移動させる。
【0020】
キャリア4が滑走体2のローラ28を吸着したら、ハンドル部18を操作して、キャリア4をそのまま滑走プレート1の一端部に向かって移動させ、一端部において上記と同様に滑走体2をジャンプさせ、落下する滑走体2を受け止める。以上の動作を1サイクルとしてこれを繰り返す。
なお、ハンドル部18を移動させる速度を変えることにより、滑走体2が空中へジャンプする高さを変えることができる。
また、滑走体2が落下してくるとき、ハンドル部18を操作するタイミングを間違えると、キャリア4で滑走体2を捕らえることができず、滑走体2が停止してしまうが、このことも、ゲームとしての面白さを高める要因となっている。
【実施例2】
【0021】
図13〜図16は本発明の実施例2を示す。
本実施例では、図13に示すように、両側のガイドバー13は実施例1よりも広い間隔をあけて配置され、両側のスライダ14の間に矩形枠40が架設されている。
図14及び図15に示すように、矩形枠40の内部には、ガイドバー13と直交する3本のシャフト41が架設され、シャフト41には、内面に軸受筒を有する筒状のスライダ42がそれぞれ摺動自在に係合されている。中央のシャフト41には、スライダ42を挟んだ両側にバネ43が嵌合され、スライダ42を矩形枠40の中央部に位置するよう付勢している(図13)。
また、図13及び図16に示すように、3個のスライダ42の上面にキャリア4が取り付けられている。さらに、前後のスライダ42から架台3の側方に向けてアーム27が延びており、アーム27の先端にハンドル部18が立設されている。
【0022】
従って、ハンドル部18をガイドバー13に沿って移動させると共に、シャフト41に沿って移動させることができ、ハンドル部18に固定されたキャリア4を、滑走プレート1の長手方向及び幅方向に摺動させることが可能である。
この滑走玩具の遊び方は実施例1とほぼ同じであるが、空中へジャンプした滑走体2がバランスを崩して滑走プレート1の中心線から外れた場合、ハンドル部18を操作してキャリア4を滑走プレート1の幅方向へ移動させることにより、落下した滑走体2をキャリア4で捕捉することができる。
なお、本実施例では、滑走体2が滑走プレート1の中心線から大きくずれないよう誘導する補助板32を装着しない。
その他の構成は実施例1と同様なので、同一部分に共通する符号を付して、詳細な説明を省略する。
【実施例3】
【0023】
図17〜図22は、本発明の実施例3を示す。
図17〜図19に示すように、水平台5の側方において長手方向両端部にベルト車50,51が設置され、ベルト車50,51にベルト52が巻回されている。一方のベルト車50の中心軸には歯車53が取り付けられ、この歯車53がモータ54の出力軸に連結された歯車55と噛み合っている。また、図19及び図21に示すように、ベルト52とキャリア4とがアーム27によって連結されている。
従って、モータ54を正逆両方向へ回動させると、ベルト車50も正逆に回転し、ベルト車50に巻いたベルト52が長手方向に沿って前後両側へ移動し、この結果、アーム27を介してベルト52に連結されたキャリア4がガイドバー13に沿って前後に摺動する。
【0024】
図18及び図19に示すように、ベルト52の側方の長手方向両端部寄りにそれぞれリミットスイッチ57,58が設置され、アーム27の先端に、キャリア4が長手方向両端寄りまで摺動した時、リミットスイッチ57,58へ接触可能な作動板59が取り付けられている。
図20に示すように、モータ54の操作を行うコントローラ60とモータ54とが制御装置56を介して接続され、リミットスイッチ57,58は、それぞれ制御装置56及びコントローラ60に接続されている。また、制御装置56とコントローラ60との間には、モータ電源64及び回路電源65が介在されている。
【0025】
図22に示すように、コントローラ60には、モータ54の回転速度、即ち、キャリア4の摺動速度を調節する速度調整ダイアル61と、モータ54を駆動操作する第1スイッチ62及び第2スイッチ63とが設けられている。
そして、制御装置56は、第1スイッチ62が閉操作されると、モータ54を正回転させて、キャリア4を滑走プレート1の長手方向一端側へ摺動させ、第2スイッチ63が閉操作されると、モータ54を逆回転させて、キャリア4を滑走プレート1の長手方向他端側へ摺動させる。
また、リミットスイッチ57,58に作動板59が接触すると、モータ54が停止するよう制御されている。
【0026】
本実施例の滑走玩具で遊ぶ時は、コントローラ60の速度調整ダイアル61を低速側へ回してから、第1スイッチ62と第2スイッチ63を操作してキャリア4を水平部25の長手方向中央部近傍に移動させ、キャリア4を前後に少し移動させて、滑走体2のローラ28をキャリア4の磁石16で吸着する。
次に、コントローラ60の第1スイッチ62を閉操作して、キャリア4を水平部25の長手方向一端部へいったん移動させてから、速度調整ダイアル61を高速側へ回し、その後、第2スイッチ63を入れて、キャリア4を長手方向他端に向かって移動させる。
この間、滑走体2はキャリア4に吸着されて、滑走プレート1の上面を走行する。
【0027】
第2スイッチ63の操作を続行して、キャリア4が水平部25の他端を通過すると、滑走体2はキャリア4から徐々に離れ、慣性によって湾曲部26を上昇する。
キャリア4はその後も水平移動を継続し、作動板59が一方のリミットスイッチ57に接触するとモータ54が停止して、キャリア4がその位置で停止する。
湾曲部26を超えて、起立部33を上昇した滑走体2はリップ20を通過して空中へジャンプし、水平部25に向かって落下する。
遊技者は、滑走体2が落下する位置及びタイミングを見計らって、コントローラ60の第1スイッチ62を入れ、キャリア4を長手方向一端側へ移動させて滑走体2のローラ28を吸着する。
【0028】
さらに、第1スイッチ62の操作を継続して、キャリア4が水平部25の長手方向一端を越えると、滑走体2が湾曲部26及び起立部33を上昇し、長手方向一端のリップ20を通過して空中へジャンプする。
キャリア4が水平移動して、作動板59が他方のリミットスイッチ58に接触すると、キャリア4は停止する。
遊技者は、滑走体2の落下タイミングに合わせて、第2スイッチ63を操作し、キャリア4を長手方向他端側へ移動させて滑走体2を受け止める。
上記動作を1サイクルとし、このサイクルを繰り返して遊戯する。
本実施例では、モータの回転速度を変えることによりキャリア4の摺動速度を調整し、滑走体2のジャンプの大きさを変化させることができるので、高度なゲーム性が得られる。
その他の構成は、実施例1とほぼ同じである。
【実施例4】
【0029】
図23〜図25は、本発明の実施例4を示す。
本実施例においては、滑走体2をミニカー形状としてあり、滑走体2の底面に2対のローラ28が回動可能に装着されている。滑走体2の本体部分及びローラ28は、磁気の影響を受け難い合成樹脂等を素材とする。
また、ローラ28で囲まれた内側には、各ローラ28に隣接するように磁石34又は強磁性体がそれぞれ取り付けられ、ローラ28に代わって、磁石34がキャリア4の磁石16に吸着されるようになっている。
その他の構成及び使用方法は、実施例1〜3のいずれかと同じくする。
【0030】
本発明の具体的な構造は上記実施例に限定されない。
例えば、滑走プレート1を白く彩色し、滑走体2は、そのローラ28を白く塗って目立たなくしたスノーボード状としても良い。また、ボード29に装着する人形30は、動物やアニメのキャラクター形状としたり、様々な映像を表示するディスプレイ装置を滑走体に搭載することもできる。
さらに、片側の角パイプ7の内側面にガイドバー13を取り付け、このガイドバー13の内側面に摺動自在に設けられた1個のスライダ14によりキャリア4を支持しても良い。
また、実施例3では、コントローラ60を介して手動でキャリア4を操作しているが、モータ54及びリミットスイッチ57,58をコンピュータに接続し、コンピュータによってモータ54の回転速度及び回転方向を制御することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】実施例1を示す滑走玩具の側面図。
【図2】実施例1を示す滑走玩具の平面図。
【図3】実施例1を示す滑走玩具の底面図。
【図4】実施例1を示す滑走玩具の端面図。
【図5】図2のA−A断面図。
【図6】実施例1を示す滑走玩具の一部を破断した平面図。
【図7】実施例1を示す滑走玩具の要部側面図。
【図8】実施例1に係る滑走体の底面図。
【図9】実施例1の滑走玩具の滑走体をいったん後退させた状態を示す側面図。
【図10】実施例1の滑走玩具の滑走体上昇時における側面図。
【図11】実施例1の滑走玩具の滑走体ジャンプ時における側面図。
【図12】実施例1の滑走玩具の滑走体落下時における側面図。
【図13】実施例2に係る架台及びキャリアの枠を除いて示す平面図。
【図14】図13のB−B断面図。
【図15】実施例2に係る架台及びキャリアの要部底面図。
【図16】図13のC−C断面図。
【図17】実施例3を示す滑走玩具の平面図。
【図18】実施例3を示す滑走玩具の側面図。
【図19】実施例3を示す滑走玩具の底面図。
【図20】実施例3に係る各部材の関係を示す模式図。
【図21】実施例3を示す滑走玩具の断面図。
【図22】実施例3に係るコントローラの正面図。
【図23】実施例4を示す滑走玩具の側面図。
【図24】実施例4を示す滑走玩具の要部側面図。
【図25】実施例4に係る滑走体の底面図。
【符号の説明】
【0032】
1 滑走プレート
2 滑走体
3 架台
4 キャリア
5 水平台
6 壁
7 角パイプ
8a 外側枠
8b 内側枠
9 脚
10 雄ネジ
11 回転板
12 キャリア走行溝
13 ガイドバー
14 スライダ
15 ブロック
16 磁石
17 蓋板
18 ハンドル部
19 枠
20 リップ
21 上部回動体
22 下部回動体
23 ネジ棒
24 ナット
25 水平部
26 湾曲部
27 アーム
28 ローラ
29 ボード
30 人形
31 靴
32 補助板
33 起立部
34 磁石
36 緩衝部材
40 矩形枠
41 シャフト
42 スライダ
43 バネ
50,51 ベルト車
52 ベルト
53,55 歯車
54 モータ
56 制御装置
57,58 リミットスイッチ
59 作動板
60 コントローラ
61 速度調整ダイアル
62 第1スイッチ
63 第2スイッチ
64 モータ電源
65 回路電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
縦長の水平部の長手方向両端に連続して、それぞれ上面が凹となるよう湾曲して立ち上がった湾曲部を設け、該湾曲部の上方に直線状に起立した起立部を連設してなる滑走プレートと、該滑走プレートの上面を走行する滑走体と、前記滑走プレートの下方をその長手方向に沿って水平に摺動するキャリアとを備え、該キャリアに前記滑走体を磁気によって着脱自在に吸着してあることを特徴とした滑走玩具。
【請求項2】
縦長の水平台の長手方向両端部にそれぞれ壁を立設して成る架台の上面に前記滑走プレートを設置し、前記水平台の上面に前記滑走プレートの水平部を載置すると共に、前記壁の内面上端部に前記滑走プレートの両端部を固定してある請求項1に記載の滑走玩具。
【請求項3】
前記壁の角度を調節可能とした請求項2に記載の滑走玩具。
【請求項4】
前記キャリアを前記滑走プレートの長手方向に沿って手動で摺動させる請求項1〜3のいずれかに記載の滑走玩具。
【請求項5】
前記キャリアを前記滑走プレートの幅方向に沿って摺動可能とした請求項4に記載の滑走玩具。
【請求項6】
前記キャリアを前記滑走プレートの長手方向に沿って電動で摺動させる請求項1〜3のいずれかに記載の滑走玩具。
【請求項7】
前記滑走体が、スケートボード状又はスノーボード状のボードと、該ボードの上に着脱可能に装着された人形とから成る請求項1〜6のいずれかに記載の滑走玩具。
【請求項8】
前記滑走体がミニカーである請求項1〜6のいずれかに記載の滑走玩具。
【請求項9】
前記滑走体に様々な映像を表示するディスプレイ装置を搭載してある請求項1〜6のいずれかに記載の滑走玩具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【公開番号】特開2008−229143(P2008−229143A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−74939(P2007−74939)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(501461508)
【Fターム(参考)】