説明

漂白触媒を含む安定な粒子状組成物

【課題】漂白剤触媒を含む安定な粒子状組成物を提供する。
【解決手段】本発明は、微粒子状漂白剤触媒、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ金属土類塩及び/又はアルミニウム塩、密封性を有する水溶性バインダー及び水を含む粒子状組成物、とりわけ、顆粒、及び、このような顆粒の製造、及び更に、このような顆粒を含む洗浄組成物に関するものである。35μm未満の平均粒径(X50)を有する微粒子状漂白剤触媒を使用することにより、該触媒の活性が大幅に向上し、また、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ金属土類塩及び/又はアルミニウム塩を添加することにより、同時に前記顆粒の貯蔵安定性が阻害されることなく、漂白活性が更に向上する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、微粒子状漂白触媒、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ金属土類塩及び/又はアルミニウム塩、密封性を有する水溶性バインダー及び水を含む粒子状組成物、とりわけ顆粒、及び、このような顆粒の製造、並びに、このような顆粒を含む洗浄組成物に関するものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明の、漂白触媒の微粒子状組成物は、好ましくは、漂白剤を含む洗浄組成物及び漂白剤添加剤において使用される。前記触媒の使用は、それらが(貯蔵)時間の全てにわたり、洗浄組成物中で不活性であり、そしてそれらが洗浄リカー中で使用される場合にのみ、それらが溶解するとき、そして同時に過酸化水素の発生を触媒するとき、成功であると考えられる。これは、全漂白剤系が早期に失活するのを防止するために、前記触媒をおそらく使用前にカプセル化し、そして、漂白剤(例えば、過炭酸塩)との接触を阻止するべき、高い要求を前記顆粒に課す。前記顆粒は漂白剤系を充分に活性化するため短時間で洗浄リカーに溶解する必要があるので、疎水性製剤は前記顆粒のために使用され得ない。別の問題は、洗浄組成物は、本来、非常に吸湿性であり、そして、その結果、漂白触媒顆粒は、早期に、即ち、洗浄組成物梱包物内での貯蔵の間に、溶解を開始し得ることである。
【0003】
前記触媒は、高密度の顆粒マトリックス中に埋設することにより、最も良く保護される。前記マトリックスは、水及び洗浄組成物の他の成分の侵入を防止し、それにより、顆粒が早期に溶解し始めるのを防止するために、顆粒マトリックス中のキャピラリー全てを充満する溶融可能な又は熱可塑性の成分(焼結成分)を含まなければならない。他方、前記焼結成分は、洗浄浴中に急速に溶解するという要求に合致するために、水に易溶性でなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
今や、驚くべきことに、非常に微細な粒径を有する活性物質により、漂白触媒の活性が大幅に向上し、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ金属土類塩及び/又はアルミニウム塩を添加することにより、同時に前記顆粒の貯蔵安定性が阻害されることなく、漂白活性が更に向上することが見出された。
【0005】
本発明は、粒子状組成物であって、
(a)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、35μm未満の平均粒径(X50)を有する微粒子状漂白触媒少なくとも1種1質量%ないし40質量%、
(b)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩及び/又はアルミニウム塩少なくとも1種0質量%ないし65質量%、
(c)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、密封性を有する水溶性バインダー少なくとも1種5質量%ないし90質量%、
(d)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水0.05質量%ないし12質量%、
(e)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水溶性ポリマー及び/又は分散剤少なくとも1種0質量%ないし70質量%、
(f)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、充填材少なくとも1種0質量%ないし90質量%、
(g)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、可塑化剤少なくとも1種0質量%ないし8質量%、
(h)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、白色顔料少なくとも1種0質量%ないし5
0質量%、
(i)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水溶性又は水分散性染料/顔料少なくとも1種0質量%ないし5質量%、
(j)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、抗接着剤及び/又は潤滑剤少なくとも1種0質量%ないし5質量%、
(k)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、蛍光増白剤;汚れに対する懸濁剤;pH調整剤;発泡調整剤;噴霧−乾燥及び顆粒化特性を調整するための塩;芳香剤;防腐剤;湿潤剤;溶解促進剤;崩壊剤、例えば粉末状又は繊維状セルロース;帯電防止剤;布地柔軟剤;酵素;調色剤;非イオン性界面活性剤;及び、織布の洗浄中、洗浄条件下で前記織布から放出された洗浄液中の染料により引き起こされる染色を阻止するポリマーから選択された別の添加剤少なくとも1種0質量%ないし20質量%、
を含む粒子状組成物に関するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明の粒子状組成物を用いて、それ自体全く相容れない上記要求を満足させること、及び更に、水に溶け難い触媒を安定な顆粒状で提供し、その結果、該触媒は使用の際に充分に活性であるところの手段も見出すことが可能になった。本発明の粒子状組成物は、更に、良好な貯蔵安定性を特徴とする。
【0007】
前記微粒子状漂白触媒は好ましくは、20μm未満の平均粒径(X50)を有する。前記平均粒径はとりわけ、0.01μmないし10μmの範囲内にある。前記平均粒径は更に特別には、0.01μmないし2.5μmの範囲内にある。漂白触媒粒子の90%は、通常、7μm未満、好ましくは5μm未満の粒径を有する。
【0008】
漂白触媒[成分(a)]として、全ての公知の及び慣用の漂白触媒が適している。欧州特許第630946号明細書、米国特許第5965506明細書、米国特許第5733341明細書、国際特許出願公開第9719162号パンフレット、米国特許第6486110明細書、米国特許第6562775明細書、欧州特許第955289号明細書、国際特許出願公開第0053574号パンフレット、国際特許出願公開第0053712号パンフレット、国際特許出願公開第0105925号パンフレット及び欧州特許第02088289号明細書に開示された漂白触媒が、とりわけ適している。
【0009】
ここで、以下の式(1)ないし(4)で表わされる漂白触媒に注意が向けられる:
次式(1):
【化1】

[式中、
1 はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又はハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基又はモノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基;非置換の又は炭素原子数
1ないし4のアルキル基により若しくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基により置換された炭素原子数4ないし8のシクロアルキル基;非置換の或いは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数2ないし5のアルカノイルアミノ基、ニトロ基、スルホ基又はモノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換されたフェニル基;或いは、非置換の或いは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数2ないし5のアルカノイルアミノ基、ニトロ基、スルホ基又はモノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換されたナフチル基を表わし、
2 はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;ヒドロキシ基;非置換の或いはハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基;非置換の或いはハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし8のアルコキシ基;ハロゲン原子;少なくとも一つのアルキル基がハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換され得る−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)2 基又は−NH(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;少なくとも一つのアルキル基がハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換され得るN+ (炭素原子数1ないし4のアルキル)3 基又はNH+ (炭素原子数1ないし4のアルキル)2 基;或いは、水溶性基を表わし、
Yは式−[C(R1 2 m −{式中、mは数1ないし8を表わし、そしてR1 はそれぞれ、互いに独立して、前記において定義されたものと同じ意味を表わす。}で表わされる直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基;−CX=CX−基{式中、Xはシアノ基、直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル基或いはジ(直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル)アミノ基を表わす。};−(CH2 r −NR1 −(CH2 r −基{式中、R1 は前記において定義されたものと同じ意味を表わし、そしてrは1、2、3又は4を表わす。};或いは、次式:
【化2】

{式中、Rは水素原子、−CH2 −OH基、−CH2 NH2 基又は−SO3 M基(式中、Mは水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム又はアミンから形成されたカチオンを表わす。)を表わす。}で表わされる1,2−シクロヘキシレン基又はフェニレン基を表わし、
qはそれぞれ、互いに独立して、0、1、2又は3を表わし、そして
Aはアニオンを表わす。]で表わされる漂白触媒;
次式(2):
【化3】

[式中、
3 、R4 、R5 、R6 、R3 ’、R4 ’、R5 ’、R6 ’、R3 ”、R4 ”、R5 ”及びR6 ”はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;シアノ基;ハロゲン原子;−SO3 M基;−SO2 NH2 基;−SO2 NHR7 基;−SO2 N(R7 2 基;−OR7 基;−COOR7 基;ニトロ基;直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル基;直鎖状又は分岐鎖状の部分的に弗素化された又は完全に弗素化された炭素原子数1ないし8のアルキル基;−NHR8 基;−NR8 9 基;−N+ 8 9 12基或いは直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル−R10基を表わし、
Mは水素原子;アルカリ金属カチオン;アルカリ土類金属カチオン;アンモニウム又は有機アンモニウムカチオンを表わし、
7 は水素原子;或いは直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
10は−OR7 基;−COOR7 基;−NH2 基;−NHR8 基;−NR8 9 基又は−N+ 8 9 12基を表わし、
8 、R9 及びR12は同一又は異なり、そしてそれぞれ、直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わし;又は、R8 及びR9 は、それらを結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る5−、6−又は7−員環を表わし、
11、R11’及びR11”はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル基又はアリール基を表わし、そして
Meは遷移金属を表わす。]で表わされる漂白触媒;
次式(3):
【化4】

[式中、
13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22及びR23はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;
−COOR24基;−SO3 24基{両式中、
24はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;カチオン;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−SR25基;−SO2 25基;−OR25基{式中、
25はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基を表わす。}、
−NR2627基;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR2627基;−N+ 262728基;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 262728基;−N(R25)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR2627基;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR26272 基;−N(R25)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 262728基;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 2627282 基;−N(R25)−NR2627基;又は−N(R25)−N+ 262728基{これらの式中、
26、R27及びR28はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;或いは、非置換の又は置換されたアリール基を表わし;或いは、これらの式中、
26及びR27は、それらを結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る非置換の又は置換された5−、6−又は7−員環を表わす。}を表わし、
Meは遷移金属を表わし、そして
Aはアニオンを表わす。]で表わされる漂白触媒;
次式(4):
【化5】

[式中、
Qは=N−基又は=CR38−基を表わし、
29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37及びR38はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;
−COOR39基;−SO3 39基{両式中、
39はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;カチオン;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基或いは非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−SR40基;−SO2 40基;−OR40基{式中、
40はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−NR4142基;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR4142基;−N+ 414243基;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 414243基;−N(R40)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR4142基;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR41422 基;−N(R40)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 414243基;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 4142432 基;−N(R40)−NR4142基;又は−N(R40)−N+ 414243基{これらの式中、
40は上記において定義されたものと同じ意味を表わし、そして
41、R42及びR43はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基或いは非置換の又は置換されたアリール基を表わし;或いは、
41及びR42は、それらを結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る非置換の又は置換された5−、6−又は7−員環を表わす。}を表わし、
Meは遷移金属を表わし、そして
Aはアニオンを表わす。]で表わされる漂白触媒。
【0010】
ヒドロキシ基により置換されている式(3)及び式(4)で表わされる金属錯体における配位子は、下記スキーム(ここでは、4’位がヒドロキシ基により置換されたターピリジンの例により、説明されている。)により、ピリドン構造を有する化合物としても製造し得る。
【化6】

【0011】
ターピリジン族内の上記ヒドロキシ置換されたターピリジンの特別な位置は、これらの配位子が脱プロトン化され得、それ故、アニオン性配位子として機能し得るという事実に起因するものである。
【0012】
従って、ヒドロキシ置換されたターピリジンはまた対応するピリジン構造を有するものも含むと、一般的に理解される。
【0013】
アルキル基、アリール基、アルキレン基或いは5−、6−又は7−員環に対する適する置換基は、とりわけ、炭素原子数1ないし4のアルキル基;炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;スルホ基;スルファト基;ハロゲン原子;シアノ基;ニトロ基;カルボキシル基;アミノ基;非置換の又は、アルキル部分がヒドロキシ基により置換されたN−モノ若しくはN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基、フェニル基、フェノキシ基により若しくはナフチルオキシ基により置換されたフェニル基を包含する。
【0014】
式(1)、(2)、(3)及び(4)で表わされる化合物に対して記載されたアルキル基は、例えば、直鎖状又は分岐鎖状のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、或いは、直鎖状又は分岐鎖状のペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基又はオクチル基である。上記されたアルキル基は、非置換であるか又は、例えば、ヒドロキシ基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、スルホ基又はスルファト基、とりわけヒドロキシ基により置換され得る。好ましいものは、当該非置換のアルキル基である。とりわけ好ましいものは、メチル基及びエチル基、とりわけメチル基である。
【0015】
式(1)、(2)、(3)及び(4)で表わされる化合物に対するアリール基として、例えば、非置換であるか又は、炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、カルボキシル基、スルホ基、ヒ
ドロキシ基、アミノ基、非置換の又はアルキル部分がヒドロキシ基により置換されたN−モノ若しくはN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基、N−フェニルアミノ基、N−ナフチルアミノ基により置換された炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基(前記各基において、アミノ基は第四級化され得る。)、フェニル基、フェノキシ基により、又はナフチルオキシ基により置換されたフェニル基又はナフチル基が考慮される。好ましい置換基は炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基又はヒドロキシ基である。とりわけ好ましいものは、当該フェニル基である。
【0016】
式(1)、(2)、(3)及び(4)で表わされる化合物に対して記載された炭素原子数1ないし6のアルキレン基は、例えば、直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基、例えば、メチレン基、エチレン基、n−プロピレン基又はn−ブチレン基を包含する。好ましいものは、炭素原子数1ないし4のアルキレン基である。上記されたアルキレン基は、非置換でもよいし、又は、例えば、ヒドロキシ基により若しくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基により置換されていてもよい。
【0017】
式(1)、(2)、(3)及び(4)で表わされる化合物に対して、ハロゲン原子は、好ましくは、塩素原子、臭素原子又は弗素原子であり、とりわけ好ましいものは塩素原子である。
【0018】
式(1)、(2)、(3)及び(4)で表わされる化合物に対するカチオンとして、例えば、アルカリ金属カチオン、例えば、リチウムカチオン、カリウムカチオン、又は、とりわけ、ナトリウムカチオン;アルカリ土類金属カチオン、例えば、マグネシウムカチオン又はカルシウムカチオン、並びに、アンモニウムカチオンが考慮される。当該アルカリ金属カチオン、とりわけ、ナトリウムカチオンが好ましい。
【0019】
式(2)、(3)及び(4)で表わされる化合物におけるMeとして適する金属イオンは、例えば、酸化状態II〜Vのマンガン、酸化状態III及びIVのチタン、酸化状態I〜IVの鉄、酸化状態I〜IIIのコバルト、酸化状態I〜IIIのニッケル及び酸化状態I〜IIIの銅を包含する。勿論、とりわけ好ましいものはマンガン、とりわけ、酸化状態II〜IV、より特別には酸化状態IIのマンガンである。チタンIV、鉄II〜IV、コバルトII及びIII、ニッケルII及びIII、並びに、銅II及びIII、とりわけ、鉄II〜IVも興味がある。
【0020】
式(1)、(2)、(3)及び(4)で表わされる化合物に対するアニオンとして、例えば、R’COO- ;ClO4 - ;BF4 - ;PF6 - ;R’SO3 - ;R’SO4 - ;SO4 2-;NO3 - ;F- ;Cl- ;Br- 又はI- (これらの式中、R’は水素原子或いは、非置換又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基又はアリール基を表わす。)が考慮される。炭素原子数1ないし18のアルキル基又はアリール基としてのR’に対して、前記本文中で与えられた及び後記本文中で与えられる好ましい意味が適用される。
【0021】
とりわけ好ましくは、R’は水素原子;炭素原子数1ないし4のアルキル基;フェニル基又はスルホフェニル基、とりわけ、水素原子又は4−スルホフェニル基を表わす。従って、アニオンAの電荷は、とりわけ1- 又は2- 、より特別には1- である。
【0022】
Aは慣用の有機対イオン、例えば、シトレート、オキサレート又はタートレートであってもよい。
好ましいものは、次式(1’):
【化7】

[式中、
2 はそれぞれ、互いに独立して、ヒドロキシ基;非置換の或いはハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基;非置換の或いはハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ハロゲン原子;少なくとも一つのアルキル基がハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換され得る−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)2 基又は−NH(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;或いは、水溶性基を表わし、
Yは式−[C(R1 2 m −{式中、mは数1ないし4を表わし、そしてR1 はそれぞれ、互いに独立して、前記において定義されたものと同じ意味を表わす。}で表わされる直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基;−(CH2 r −NR1 −(CH2 r −基{式中、R1 は前記において定義されたものと同じ意味を表わし、そしてrは1又は2を表わす。};或いは、次式:
【化8】

{式中、Rは水素原子、−CH2 −OH基、−CH2 NH基又は−SO3 M基(式中、Mは水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム又はアミンから形成されたカチオンを表わす。)を表わす。}で表わされる1,2−シクロヘキシレン基又はフェニレン基を表わし、
AはF- ;Cl- ;Br- ;I- ;ペルクロレート;スルフェート;ニトレート;OH- ;BF4 - ;PF6 - 又はカルボキシレートを表わす。]で表わされる漂白触媒である。
【0023】
とりわけ好ましい式(1)又は(1’)で表わされる漂白触媒は、次式(1a):
【化9】

で表わされる漂白触媒である。
【0024】
好ましいものは、式(2)[式中、
3 、R4 、R5 、R6 、R3 ’、R4 ’、R5 ’、R6 ’、R3 ”、R4 ”、R5 ”及びR6 ”はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;シアノ基;塩素原子;−SO3 M基{式中、Mは水素原子;アルカリ金属カチオン;アルカリ土類金属カチオン;アンモニウム又は有機アンモニウムカチオンを表わす。};ニトロ基;直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし4のアルキル基;直鎖状又は分岐鎖状の部分的に弗素化された又は完全に弗素化された炭素原子数1ないし4のアルキル基;−NHR8 基;−NR8 9 基;−N+ 8 9 12基;或いは直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし4のアルキル−R10基(式中、
10は−OR7 基;−COOR7 基;−NH2 基;−NHR8 基;−NR8 9 基又は−N+ 8 9 12基を表わし、そして
8 、R9 及びR12は同一又は異なり、そしてそれぞれ、直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わす。)を表わす。]で表わされる漂白触媒である。
【0025】
好ましい式(2)で表わされる漂白触媒は、次式(2’):
【化10】

[式中、
MeはMn又はFeを表わし、そして
3 、R3 ’及びR3 ”はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし4のアルキル基;炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;ニトロ基;
−NHR6 基;−NR6 7 基又は−N+ 5 6 7 基{これらの式中、R5 、R6 及びR7 はそれぞれ、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わす。}]で表わされる1:1Me(III)錯体である。
【0026】
式(2)及び式(2’)で表わされるとりわけ好ましい漂白触媒は、次式(2a):
【化11】

で表わされる漂白触媒である。
【0027】
同様に好ましいものは、式(3)[式中、
13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22及びR23はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;
−COOR24基;−SO3 24基{両式中、
24はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;カチオン;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−SR25基;−SO2 25基;−OR25基{これらの式中、
25はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基或いは非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアリール基を表わす。}、
−NR2627基;−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR2627基;−N+ 262728基;−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 262728基;−N(R25)−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR2627基;−N[(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR26272 基;−N(R25)−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 262728基;−N[(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 2627282 基;−N(R25)−NR2627基;又は−N(R25)−N+ 262728基{これらの式中、
25は上記において定義されたものと同じ意味を表わし、そして
26、R27及びR28はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;或いは、非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基或いは非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアリール基を表わし;或いは、
26及びR27は、それらを結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る非置換の又は置換された6−員環、とりわけピペラジン環を表わす。}を表わす。]で表わされる漂白触媒である。
【0028】
非常に好ましい式(3)で表わされる漂白触媒は、次式(3’):
【化12】

[式中、
18は非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;
−COOR24基;−SO3 24基{両式中、
24はそれぞれに、水素原子;カチオン;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−SR25基;−SO2 25基;−OR25基{これらの式中、
25はそれぞれに、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基或いは非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアリール基を表わす。}、
−NR2627基;−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR2627基;−N+ 262728基;−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 262728基;−N(R25)−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR2627基;−N[(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR26272 基;−N(R25)−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 262728基;−N[(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 2627282 基;−N(R25)−NR2627基;又は−N(R25)−N+ 262728基{これらの式中、
25は上記において定義されたものと同じ意味を表わし、そして
26、R27及びR28はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;或いは、非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基或いは非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアリール基を表わし;或いは、
26及びR27は、それらを結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る非置換の又は置換された6−員環、とりわけピペラジン環を表わし、
15及びR21はそれぞれ、互いに独立して、水素原子を表わすか、又は、R18に対して与えられた意味を有し、そして
AはF- ;Cl- ;Br- ;I- ;ペルクロレート;スルフェート;ニトレート;OH- ;BF4 - ;PF6 - 又はカルボキシレートを表わす。]で表わされる1:1Me(III)錯体である。
【0029】
式(3’)で表わされるとりわけ好ましい漂白触媒は、式中、
18が炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;アルキル部分がヒドロキシ基により置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基;或いは、非置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル置換されたピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環又はアゼパン環を表わし、そして
15及びR21がそれぞれ、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;アルキル部分がヒドロキシ基により置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基;或いは、非置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル置換されたピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環又はアゼパン環を表わすものである。
【0030】
式(3)及び式(3’)で表わされる非常に特別に好ましい漂白触媒は、次式(3a)及び式(3b):
【化13】

で表わされる漂白触媒である。
【0031】
同様に好ましいのは、式(4)[式中、
Qは=N−基又は=CR38−基を表わし、
29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37及びR38はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;
−COOR39基;−SO3 39基{両式中、
39はそれぞれに、水素原子;カチオン;或いは、非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基或いは非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−SR40基;−SO2 40基;−OR40基{これらの式中、
40はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;或いは、非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基或いは非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−NR4142基;−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR4142基;−N+ 414243基;−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 414243基;−N(R40)−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR4142基;−N[(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−NR41422 基;−N(R40)−(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 414243基;−N[(炭素原子数1ないし4のアルキレン)−N+ 4142432 基;−N(R40)−NR4142基;又は−N(R40)−N+ 414243基{これらの式中、
41、R42及びR43はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基或いは非置換の又は置換されたアリール基を表わし;或いは、
41及びR42は、それらを結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る非置換の又は置換された6−員環、とりわけピペラジン環を表わす。}を表わす。]で表わされる漂白触媒である。
【0032】
非常に好ましい式(4)で表わされる漂白触媒は、次式(4’α):
【化14】

[式中、
R’33は次式:
【化15】

で表わされる基を表わし、
R’31はR’35はそれぞれ、互いに独立して、R’33に対して与えられた意味を有し、又は水素原子を表わし、そして
AはF- ;Cl- ;Br- ;I- ;ペルクロレート;スルフェート;ニトレート;OH- ;BF4 - ;PF6 - 又はカルボキシレートを表わす。]で表わされる1:1Me(III)錯体である。
【0033】
式(4)及び式(4’α)で表わされるとりわけ好ましい漂白触媒は、次式(4a):
【化16】

で表わされる漂白触媒である。
【0034】
同様に、非常に好ましい式(4)で表わされる漂白触媒は、次式:(4’β):
【化17】

[式中、
R’33は次式:
【化18】

で表わされる基を表わし、
R’31はR’35はそれぞれ、互いに独立して、R’33に対して与えられた意味を有し、又は水素原子を表わし、そして
AはF- ;Cl- ;Br- ;I- ;ペルクロレート;スルフェート;ニトレート;OH- ;BF4 - ;PF6 - 又はカルボキシレートを表わす。]で表わされる1:1Me(III)錯体である。
【0035】
式(1)ないし式(3)で表わされる上記漂白触媒は、一般的な公知方法に従って製造される。
【0036】
ビスピリジル−ピリミジン型の化合物[式(4)において、Qが=CR38−基を表わす化合物]は、公知方法により製造され得る[エフ.エイチ.ケース(F.H.Case)他、ジャーナル オブ ザ オーガニック ケミストリー(J.Org.Chem.)、1967年、第32(5)巻、第1591〜1596頁]。この目的のために、例えば、ピリジン−2−カルボン酸エステル1部及び酢酸エチル1部を水素化ナトリウムと反応させ、そして、水処理後に得られた中間体β−ケトエステルを2−アミジノピリジンと反応させて対応するピリミジン誘導体を得、これを、例えば、PCl5 /POCl3 のような塩素化剤と反応させることにより、対応する塩素化合物に転換することができる。
【0037】
所望により、置換を促進するため、過剰のレドックス活性遷移金属塩、例えば、マンガン塩、鉄塩又はルテニウム塩の存在下での、これらの化合物の反応は、アミン置換されたビスピリジル−ピリミジンを与える。
上記のうち最後の二つの金属アニオンを使用する製造方法は、例えば、ジャーナル オブ ザ ケミカル ソサエティ(J.Chem.Soc.)、ダルトン トランスアクションズ(Dalton Trans)、1990年、第1405〜1409頁[イー.シー.コンスタブル(E.C.Constable)他]及びニュー ジャーナル オブ ケミストリー(New.J.Chem.)、1992年、第16巻、第855〜867頁に記載されている。
【0038】
ビスピリジル−トリアジン型の化合物[式(4)において、Qが=N−基を表わす化合物]は、例えば、2−シアノピリジン2部を尿素又はグアニジン及び塩基と反応させることにより、公知方法[例えば、欧州特許出願公開第555180号明細書及び欧州特許出願公開第555156号明細書、又は、エフ.エイチ.ケース(F.H.Case)他、ジャーナル オブ ザ アメリカン ケミカル ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)、1959年、第81巻、第905〜906頁]と同様に製造され得る。
【0039】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、漂白触媒[成分(a)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、1質量%ないし40質量%、好ましくは2質量%ないし25質量%、そしてとりわけ4質量%ないし20質量%の量存在する。
【0040】
好ましく使用されるアルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩及び/又はアルミニウム塩[成分(b)]は、炭酸塩、炭酸水素塩、燐酸塩、ポリ燐酸塩、トリポリ燐酸塩、硫酸塩、珪酸塩、亜硫酸塩、硼酸塩、ハロゲン化物及びピロ燐酸塩である。好ましくは、アルカリ土類金属塩、例えばナトリウム塩、カルシウム塩及びマグネシウム塩、とりわけ硫酸ナトリウム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、燐酸カルシウム、硫酸マグネシウム又は塩化マグネシウムが使用される。カルシウム塩はとりわけ好ましい。
【0041】
洗浄組成物において通常用いられる塩を使用することも可能である。
【0042】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩及び/又はアルミニウム塩[成分(b)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし65質量%、好ましくは1質量%ないし55質量%、そしてとりわけ3質量%ないし50質量%の量存在する。
【0043】
バインダー[成分(c)]は水溶性でなければならず、そして密封(焼成可能)性を有しなければならず、即ち、それは、溶融可能及び/又は熱可塑性でなければならず、その結果、顆粒化手法の後、顆粒マトリクスの孔及びキャピラリーは密封される。バインダーは、30℃ないし120℃、好ましくは35℃ないし100℃、そしてとりわけ38℃ないし90℃の融点(m.p.)を有するか、又は、30℃ないし120℃、好ましくは35℃ないし100℃、そしてとりわけ38℃ないし90℃のガラス転移温度を有しなければならない。
【0044】
高分子量及び低分子量のポリマーの混合物が利点がある。
【0045】
この種の適するバインダーは、とりわけ、融点又はガラス転移温度が指定範囲内にある水溶性ポリマー又は水溶性/水分散性の非イオン性界面活性剤である。
例えば、PEG8000とPEG2000、又は、PEG8000と分子量100000を有するポリエチレンオキシドのような、低分子量成分と高分子量成分との混合物は、熱可塑性の点で非常に利点がある。
【0046】
一般的に、下記のものが好ましい:分子量2000ないし20000を有するポリエチレングリコール、分子量100000ないし1000000を有するポリエチレンオキシド;3500を越える分子量を有するエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー;ビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー;20000未満の分子量を有するポリビニルピロリドン;アクリル酸エチル及びメタクリル酸エチルとメタクリル酸(アンモニウム塩)とのコポリマー;ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート;ポリビニルアルコール;及び更にヒドロキシプロピルメチルセルロース。溶融物の形態において、このような混合物は、低粘性であり、そして加工され得る利点がある。
【0047】
適切なポリマー/界面活性剤又は界面活性剤/界面活性剤の組み合わせを適切に選択することにより、それ故、貯蔵安定性(失活に対する耐性)の増大に加えて、更に、使用(洗浄剤リカー)における本発明の微粒子状組成物の溶解性の非常な増大が可能である。
【0048】
顆粒化工程の間に溶融されるか又は水に溶解されるバインダーの例として、下記のものが記載され得る。
1.8個ないし22個の炭素原子を有する脂肪アルコール、とりわけセチルアルコール;2.好ましくは、アルキレンオキシド、とりわけ、エチレンオキシド単位の幾分かがスチレンオキシド及び/又はプロピレンオキシドのような置換されたエポキシドにより置換されていても良いエチレンオキシド2モルないし80モルと、8個ないし22個の炭素原子を有する高級不飽和又は飽和モノアルコール、脂肪酸、脂肪アミン又は脂肪アミドとからの、或いは、ベンジルアルコール、フェニルフェノール、ベンジルフェノール、又は、アルキル基が少なくとも4個の炭素原子を有するアルキルフェノールとからの付加生成物;3.アルキレンオキシド、とりわけプロピレンオキシド、縮合生成物(ブロックポリマー);
4.ジアミン、とりわけエチレンジアミンとのエチレンオキシド/プロピレンオキシド付加物;
5.8個ないし22個の炭素原子を有する脂肪酸と、少なくとも一つのヒドロキシ−低級アルキル基又は低級アルコキシ−低級アルキル基を有する第一級又は第二級アミンとの反応生成物、或いは、このようなヒドロキシアルキル基を含む反応生成物のアルキレンオキシド付加生成物;
6.好ましくは、長鎖エステル基を有するソルビタンエステル、或いは、4個ないし10個のエチレンオキシド単位を有するポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、又は、4個ないし20個のエチレンオキシド単位を有するポリオキシエチレンソルビタントリオレエートのようなエトキシル化ソルビタンエステル、
7.プロピレンオキシドと、3個ないし6個の炭素原子を有する3価ないし6価脂肪族アルコール、例えば、グリセロール又はペンタエリトリトールと付加生成物;及び
8.脂肪アルコールポリグリコールが混合されたエーテル、とりわけ、エチレンオキシド3モルないし30モル及びプロピレンオキシド3モルないし30モルと、8個ないし22個の炭素原子を有する脂肪族モノアルコールとの付加生成物。
【0049】
とりわけ適する非イオン性分散剤は、次式(5):
44−O−(アルキレン−O)n −R45 (5)
[式中、
44は炭素原子数8ないし22のアルキル基又は炭素原子数8ないし18のアルケニル基を表わし、
45は水素原子;炭素原子数1ないし4のアルキル基;少なくとも6個の炭素原子を有する脂環式基;又はベンジル基を表わし、
”アルキレン”は2個ないし4個の炭素原子を有するアルキレン基を表わし、そして
n数1ないし60を表わす。]で表わされる界面活性剤である。
【0050】
式(5)中の置換基R44及びR45は、有利には、不飽和又は、好ましくは、8個ないし22個の炭素原子を有する飽和脂肪族モノアルコールの炭化水素基である。前記炭化水素基は、直鎖状又は分岐鎖状であってよい。R44及びR45は好ましくは、それぞれ、互いに独立して、9個ないし14個の炭素原子を有するアルキル基を表わす。
【0051】
考慮する脂肪族飽和モノアルコールは、天然アルコール、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール又はステアリルアルコール、及び更に合成アルコール、例えば、2−エチルヘキサノール、1,1,3,3−テトラメチルブタノール、オクタン−2−オール、イソノニルアルコール、トリメチルヘキサノール、トリメチル
ノニルアルコール、デカノール、炭素原子数9ないし11のオキソアルコール、トリデシルアルコール、イソトリデシルアルコール及び、8個ないし22個の炭素原子を有する直鎖状第一級アルコール[アルフォール類(Alfols)]を包含する。このようなアルフォール類の幾つかの例は、アルフォール(8−10)、アルフォール(9−11)、アルフォール(10−14)、アルフォール(12−13)並びにアルフォール(16−18)である。[”アルフォール(Alfol)”は、コンデア ヴィスタ カンパニー(CONDEA Vista Company)の登録商標である。]
不飽和脂肪族モノアルコールは、例えば、ドデシルアルコール、ヘキサデシルアルコール及びオレイルアルコールである。
【0052】
アルコール基は、単一でも又は、2種若しくはそれより多くの成分の混合物、例えば、大豆脂肪酸、パームカーネル脂肪酸又は獣脂油から誘導されるアルキル基及び/又はアルケニル基の混合物の形態においても存在し得る。
【0053】
(アルキレン−O)鎖は、好ましくは、次式:
【化19】

で表わされる二価基である。
【0054】
脂環式基の例は、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、そして好ましくはシクロヘキシル基を包含する。
【0055】
非イオン性分散剤として、好ましくは、次式(6):
【化20】

[式中、
46は炭素原子数8ないし22のアルキル基を表わし、
47は水素原子又は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
1 、Y2 、Y3 及びY4 はそれぞれ、互いに独立して、水素原子、メチル基又はエチル基を表わし、
2 は数0ないし8を表わし、そして
3 は数2ないし40を表わす。]で表わされる界面活性剤が考慮される。
【0056】
別の重要な非イオン性分散剤は、次式(7):
【化21】

[式中、
48は炭素原子数9ないし14のアルキル基を表わし、
49は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
5 、Y6 、Y7 及びY8 はそれぞれ、互いに独立して、水素原子、メチル基又はエチル基を表わし、基Y5 及びY6 の一つは並びに基Y7 及びY8 の一つは常に水素原子を表わし、そして
4 及びn5 はそれぞれ、互いに独立して、整数4ないし8を表わす。]に対応する。
【0057】
式(5)ないし式(7)で表わされる非イオン性分散剤は、混合物の形態で使用され得る。例えば、界面活性剤混合物として、式(5)[式中、
44は炭素原子数8ないし22のアルキル基を表わし、
45は水素原子を表わし、そして
アルキレン−O鎖は基−(CH2 −CH2 −O)−を表わす。]で表わされる化合物類である、末端基が閉鎖されていない脂肪アルコールエトキシレート類;及び更に、式(7)で表わされる末端基が閉鎖されている脂肪アルコールエトキシレート類が考慮される。
【0058】
式(5)、式(6)及び式(7)で表わされる非イオン性分散剤の例は、炭素原子数10ないし13の脂肪アルコール、例えば、炭素原子数13のオキソアルコールと、エチレンオキシド、プロピレンオキシド及び/又はブチレンオキシド3モルないし10モルとの反応生成物、並びに、炭素原子数13の脂肪アルコール1モルと、エチレンオキシド6モル及びブチレンオキシド1モルとの反応生成物を包含し、それぞれの付加生成物において、炭素原子数1ないし4のアルキル基、好ましくはメチル基又はエチル基を用いて末端基を閉鎖することが可能である。
【0059】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、密封性を有する水溶性バインダー[成分(c)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、5質量%ないし90質量%、好ましくは7質量%ないし80質量%、そしてとりわけ7質量%ないし70質量%の量存在する。
【0060】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、水[成分(d)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0.05質量%ないし12質量%、好ましくは0.1質量%ないし8質量%、そしてとりわけ0.3質量%ないし10質量%の量存在する。
この(残存)水は、使用された成分(a)及び/又は成分(c)から、及び/又は、所望により使用され得る又は使用され得ない別の成分(b)及び成分(e)ないし成分(k)から、及び/又は、顆粒化工程又はコーティング工程から、発生する。
【0061】
本発明の粒子状組成物は、加えて、1種又はそれより多くの水溶性ポリマー及び/又は分散剤[成分(e)]を含み得る。
これらのポリマー及び/又は分散剤は、成分(c)の化合物と異なり、150℃までの範囲内で溶融可能でも熱可塑性でもない。
【0062】
好ましく使用されるアニオン性分散剤は、とりわけ、染料、顔料等のための、市販品を入手可能な水溶性のアニオン性分散剤である。
【0063】
この点において、下記の化合物がとりわけ言及され得る:芳香族スルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物;芳香族スルホン酸と非置換又は塩素化されたジフェニル又はジフェニルオキシド及び所望によりホルムアルデヒドとの縮合生成物;(モノ−/ジ−)アルキルナフタレンスルホネート;ポリマー状有機スルホン酸のナトリウム塩;ポリマー状アルキルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩;ポリマー状アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩;アルキルアリールスルホネート;アルキルポリグリコールエーテルスル
フェートのナトリウム塩;ポリアルキル化多核アリールスルホネート;アリールスルホン酸とヒドロキシアリールスルホン酸とのメチレン結合された縮合生成物;ジアルキルスルホコハク酸のナトリウム塩;アルキルジグリコールエーテルスルフェートのナトリウム塩;ポリナフタレンメタンスルホネートのナトリウム塩;リグノスルホネート又はオキシリグノスルホネート;並びに、ヘテロ環式ポリスルホン酸。
【0064】
前記分散剤は、単一で又は2種若しくはそれより多くの分散剤の混合物の形態で使用され得る。
とりわけ適するアニオン性分散剤は、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物;ポリマー状有機スルホン酸のナトリウム塩;(モノ−/ジ−)アルキルナフタレンスルホネート;ポリアルキル化多核アリールスルホネート;ポリマー状アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩;リグノスルホネート;オキシリグノスルホネート及び、ナフタレンスルホン酸とポリクロロメチルジフェニルとの縮合生成物である。
【0065】
溶融可能でも熱可塑性でもない水溶性ポリマーとしては、好ましくは、アクリル酸とスルホン化スチレンとのコポリマー;ポリエチレンスルホン酸;カルボキシメチルセルロースナトリウム;ゼラチン;ポリアクリレート及びマルトデキストリンが使用される。
【0066】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、このような水溶性ポリマー及び/又は分散剤[成分(a)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし70質量%、好ましくは0質量%ないし60質量%、そしてとりわけ0質量%ないし55質量%の量存在する。
【0067】
本発明の粒子状組成物は、加えて、1種又はそれより多くの充填材[成分(f)]を含み得る。前記充填材の目的は、漂白触媒の含有率を望ましい濃度に合わせることである。前記充填材は、溶解されていない状態で使用される。
【0068】
適する充填材は、有機材料又は無機材料であってよい。
【0069】
好ましい有機充填材[成分(f)]は下記のものである。
1)上で定義され且つ記載されたアニオン性分散剤であって、但し、顆粒化中に溶解された状態で存在しない分散剤;
2)ポリカルボキシレート及び/又は水溶性ポリシロキサン。ポリカルボキシレートのうち、好ましいのはポリヒドロキシカルボキシレート、とりわけシトレート、デキストリン、マルトデキストリン又はトウモロコシ澱粉;
3)低分子量有機酸及びその塩:低分子量有機酸として、例えば、モノ−又はポリ−カルボン酸が考慮される。とりわけ興味のあるのは、脂肪族カルボン酸、とりわけ全炭素原子数1個ないし12個を有するものである。好ましい酸は、炭素原子数1ないし12の脂肪族モノ−又はポリ−カルボン酸であり、前記モノカルボン酸はとりわけ、合計少なくとも3個の炭素原子を有するものである。前記モノカルボン酸の置換基とし、例えば、ヒドロキシ基及びアミノ基、とりわけヒドロキシ基が考慮される。とりわけ好ましいのは、炭素原子数2ないし12の脂肪族ポリカルボン酸、とりわけ炭素原子数2ないし6の脂肪族ポリカルボン酸である。非常に特別に好ましいのは、ヒドロキシル基で置換された炭素原子数2ないし6の脂肪族ポリカルボン酸である。例として、とりわけ、蓚酸、酒石酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、蟻酸、グルコン酸、p−トルエンスルホン酸、テレフタル酸、安息香酸、フタル酸、アクリル酸及びポリアクリル酸が記載され得る。これらの化合物は、遊離酸の形態で及び/又は塩、とりわけアルカリ金属塩の形態で使用され得る。
【0070】
好ましい充填材[成分(f)]はアニオン性分散剤及び/又はポリカルボキシレートで
ある。より好ましくは、アニオン性分散剤及び/又はポリヒドロキシカルボキシレートである。とりわけ好ましいのは、アニオン性分散剤、シトレート及び/又はトウモロコシ澱粉である。
【0071】
同様に好ましい充填材[成分(f)]は、顆粒化の間に又は使用条件下で溶解しない水不溶性有機材料である。このような充填材はとりわけ、飽和及び不飽和脂肪酸のカルシウム塩、おが屑、紙繊維、活性炭、天然繊維及び天然布地、セルロース材料、多孔性吸着材樹脂、架橋されたポリアクリル酸[例えば、ドイツ国、ノイスのグッドリッチ(Goodrich)社、CAS900397−8のポリカルボフィル]、或いは、重合反応、重縮合反応又は重付加反応により、或いは、このような反応の組み合わせにより形成された高分散性、固体ポリマー化合物である。
【0072】
とりわけ好ましいのは、セルロース材料、微結晶性セルロース、尿素−ホルムアルデヒド縮合生成物及びメラミン−ホルムアルデヒド縮合生成物である。
【0073】
キャリヤー材料は、例えば、重合反応、重縮合反応又は重付加反応により、或いは、このような反応の組み合わせにより形成された高分散性、固体ポリマー化合物である。このようなポリマー化合物は、例えば、英国特許出願公開第1323890号明細書又はスイス国特許出願公開第522007号明細書に記載されており、そして、重縮合生成物、とりわけ重縮合アミノプラスチック、例えば、尿素−ホルムアルデヒドポリマー化合物及びメラミン−ホルムアルデヒドポリマー化合物、及び更に、ビニルポリマー、例えば、ポリアクリロニトリルである。
【0074】
水不溶性尿素−ホルムアルデヒドポリマー化合物及びこれらのポリマーの製造は、例えば、エイ.レナー(A.Renner):マクロモレキュラーレ ヒェミー(Makromolekulare Chemie)第149巻、第1〜27頁(1971年)から公知である。
【0075】
前記尿素−ホルムアルデヒドポリマー化合物は、水溶液中でホルムアルデヒドを尿素と反応させることにより製造される。この反応は好ましくは、2段階で行われる。第1反応段階において、慣用の縮合機構に従って、尿素がホルムアルデヒドと反応し、低分子量の水溶性予備縮合物を与える。第2反応段階において、反応を促進する目的のため及び架橋のため、酸触媒が使用され得、不溶性の微粉砕された固体が形成される。
【0076】
好ましいこの種の充填材[成分(f)]は、飽和及び不飽和脂肪酸のカルシウム塩、セルロース材料及び更に、メラミン−ホルムアルデヒド縮合生成物である。
【0077】
同様に好ましい充填材[成分(f)]は、アルミニウム酸化物、マグネシウム酸化物及びシリケートである。式NaHSit 2t+1・pH2 O又はNa2 Sit 2t+1・pH2 O(両式中、tは数1.9ないし4を表わし、そしてpは数0ないし20を表わす。)で表わされる結晶性層状シリケートのナトリウム塩がとりわけ適する。アルミニウムシリケートの中で好ましいのは、ゼオライトA、B、X及びHSの名の下に市販品を入手可能なもの、及び更に、このような成分2種又はそれより多くの混合物である。
【0078】
とりわけ好ましいこの種の充填材[成分(f)]は、層状シリケート及びマグネシウム酸化物である。
【0079】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、このような充填材[成分(f)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし90質量%、好ましくは0質量%ないし80質量%、そしてとりわけ0質量%ないし70質量%の量存在する。
【0080】
本発明の粒子状組成物は、加えて、1種又はそれより多くの可塑剤[成分(g)]を含み得る。前記可塑剤は、特定のバインダー[成分(c)]のガラス転移温度を要求される温度範囲に調節するために役立つ。
【0081】
適する可塑剤は、とりわけ長鎖アルコール、ポリエチレングリコール(好ましくは、最大分子量600を有する)、グリセロール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブタンジオール、ジエチルフタレート、トリアセチン及び/又はポリエチレングリコール3350を包含する。
【0082】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、このような可塑剤[成分(g)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし8質量%、好ましくは0質量%ないし6質量%、そしてとりわけ0質量%ないし4質量%の量存在する。
【0083】
本発明の粒子状組成物は、加えて、1種又はそれより多くの白色顔料[成分(h)]を含み得る。前記白色顔料は、配合成分のどのような望ましくない本来の色をも抑制又は遮蔽するのに役立つ。
【0084】
適する白色顔料は、とりわけ、二酸化チタン、滑石、SiO2 、炭酸カルシウム及び硫酸バリウムであり、特別に好ましいのは、平均粒径(X50)1.5μm未満の二酸化チタンである。
【0085】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、このような白色顔料[成分(h)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし50質量%、好ましくは0質量%ないし40質量%、そしてとりわけ0質量%ないし25質量%の量存在する。
【0086】
本発明の粒子状組成物は、加えて、1種又はそれより多くの水溶性又は水分散性染料/顔料[成分(i)]を含み得る。このような染料/顔料は、顆粒を着色する目的のためにある。漂白剤耐性染料及び顔料のみが考慮される。
【0087】
好ましくは、青色、緑色及び黄色の水不溶性の漂白剤耐性有機顔料が使用される。
【0088】
このような顔料は、好ましくは、1種(又はそれより多く)の上記白色顔料と組み合わせて使用される。
【0089】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、このような水溶性又は水分散性染料/顔料[成分(i)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし5質量%、好ましくは0質量%ないし4質量%、そしてとりわけ0質量%ないし2質量%の量存在する。
【0090】
本発明の粒子状組成物は、加えて、1種又はそれより多くの抗接着剤及び/又は潤滑剤[成分(j)]を含み得る。このような抗接着剤及び/又は潤滑剤は、(とりわけ溶融の間の)顆粒化プラントの表面に対する顆粒状マスのどのような接着をも抑制し、そして顆粒化工程の間の摩擦を低減するのに役立つ。
【0091】
適する抗接着剤及び/又は潤滑剤は、とりわけ、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム、滑石、シリコーン及びレシチンである。
【0092】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、このような抗接着剤及び/又は潤滑剤[成分(j)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし5質量%、好
ましくは0質量%ないし4質量%、そしてとりわけ0質量%ないし2質量%の量存在する。
【0093】
本発明の粒子状組成物は、加えて、1種又はそれより多くの添加剤[成分(k)]を含み得る。
【0094】
適する添加剤は、とりわけ、蛍光増白剤;汚れに対する懸濁剤;pH調整剤;発泡調整剤;噴霧−乾燥及び顆粒化特性を調整するための塩;芳香剤;防腐剤;湿潤剤;溶解促進剤;崩壊剤、例えば粉末状又は繊維状セルロース;帯電防止剤;布地柔軟剤;酵素;調色剤;非イオン性界面活性剤;及び、織布の洗浄中、洗浄条件下で前記織布から放出された洗浄液中の染料により引き起こされる染色を阻止するポリマーである。
【0095】
適する湿潤剤は、とりわけ、アニオン性界面活性剤、例えば、スルフェート、スルホネート又はカルボキシレート界面活性剤、或いは、このような界面活性剤の混合物である。好ましいスルフェートは、アルキル基中に12個ないし22個の炭素原子を有するもの、又は、アルキル基が10個ないし20個の炭素原子を含み、そして先端基が平均2個又は3個のエトキシ単位を含むアルキルエトキシスルフェートである。好ましいスルホネートは、例えば、アルキル基中に9個ないし15個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホネート及び/又は当該アルキル基中に6個ないし16個の炭素原子を有するアルキルナフタレンスルホネートである。アニオン性界面活性剤におけるカチオンは、好ましくは、アルカリ金属カチオン、とりわけナトリウムである。
【0096】
好ましいカルボキシレートは、次式:
50−CO−N(R51)−CH2 COOM1
[式中、
50はアルキル基又はアルケニル基中に8個ないし18個の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基を表わし、
51は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、そして
1 はアルカリ金属を表わす。]で表わされるアルカリ金属サルコシネートである。
【0097】
本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒において、このような添加剤[成分(k)]は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし20質量%、好ましくは0質量%ないし15質量%、そしてとりわけ0質量%ないし10質量%の量存在する。
【0098】
本発明の粒子状組成物は、所望により、層(コーティング)を備え得る。前記層は、好ましくは、55℃を越える融点を有し、及び/又はフィルム形成性を有する少なくとも1種の水溶性ポリマーを含む。
【0099】
コーティング組成物として、とりわけ、ポリエチレングリコール(分子量6000ないし100000を有する);ナトリウムカルボキシメチルセルロース;カルボキシメチルセルロース;メチルセルロース;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;ヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース;エチルセルロース;メチルヒドロキシエチルセルロース;メチルヒドロキシプロピルセルロース;疎水性に変性されたヒドロキシプロピルメチルセルロース;ゼラチン;ポリビニルアルコール;アクリル酸エチルとアクリル酸メチル及びメタクリル酸(アンモニウム塩)とのコポリマー;脂肪酸;パラフィン;ワックス;単一の又は混合された脂肪酸のモノ−、ジ−及びトリ−グリセリド;ポリビニルアセテート及び/又はpHに応じた溶解度を有するポリマーが使用される。
【0100】
pHに応じた保護及び溶解挙動のための上記の最後に言及したpH感受性ポリマーは、洗浄剤リカーの塩基性環境においてのみ活性成分が放出されるように、本発明の粒子状組
成物にpH感受性保護層を適用するために、とりわけ用いられる。このようなポリマーは、とりわけ、ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート;ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート;カルボキシメチルエチルセルロース;ポリメタクリレート;セルロースアセテートフタレート及びアミノアルキルメタクリレートコポリマーである。
【0101】
本発明の粒子状組成物が所望によりコートされ得る前記層は、前記粒子状組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし35質量%、好ましくは0質量%ないし20質量%、そしてとりわけ0質量%ないし15質量%である。コーティング組成物それ自身、それに添加された白色顔料を有し得る。前記白色顔料は、前記粒子状組成物のどのような望ましくない本来の色をも抑制又は遮蔽するために役立つ。既に上記の白色顔料[=成分(h)]が、とりわけ、使用される。
【0102】
前記コーティング組成物における白色顔料の比率は、とりわけ、前記コーティング組成物の全質量に基づいて、0質量%ないし75質量%、好ましくは0質量%ないし70質量%、そしてとりわけ0質量%ないし65質量%である。
【0103】
白色顔料が前記コーティング組成物に添加されるとき、上で定義された1種又はそれより多くの着色顔料が更に使用され得る。前記着色顔料の比率は、とりわけ、前記コーティング組成物中の白色顔料の全質量に基づいて、0質量%ないし35質量%、好ましくは0質量%ないし25質量%、そしてより特別には0質量%ないし20質量%である。
【0104】
本発明は、好ましくは、粒子状組成物(Z)であって、
(a)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、35μm未満の平均粒径(X50)を有する式(1)、(1’)、(2)、(2’)、(3)、(3’)、(4)、(4’α)及び/又は(4’β)で表わされる微粒子状漂白触媒少なくとも1種4質量%ないし20質量%、
(b)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム及び/又は炭酸マグネシウム;炭酸水素塩;燐酸塩;ポリ燐酸塩;トリポリ燐酸塩;硫酸塩;珪酸塩;亜硫酸塩;硼酸塩;ハロゲン化物及び/又はピロ燐酸塩少なくとも1種3質量%ないし50質量%、
(c)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、密封性を有し、そして38℃ないし90℃の融点を有する水溶性バインダー少なくとも1種7質量%ないし70質量%、
(d)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水0.3質量%ないし10質量%、
(e)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、150℃までの範囲内で溶融可能でも熱可塑性でもない水溶性ポリマー及び/又は分散剤少なくとも1種0質量%ないし55質量%、
(f)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、ポリカルボキシレート;水溶性ポリシロキサン;炭素原子数2ないし12の脂肪族ポリカルボン酸;飽和及び不飽和脂肪酸のカルシウム塩;おが屑;紙繊維;活性炭;天然繊維及び天然布地;セルロース材料;多孔性吸着材樹脂;架橋されたポリアクリル酸;重合反応、重縮合反応又は重付加反応により、或いは、このような反応の組み合わせにより形成された高分散性、固体ポリマー化合物;アルミニウム酸化物;マグネシウム酸化物;及び/又は(層状)シリケートからなる群からの充填材少なくとも1種0質量%ないし70質量%、
(g)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、長鎖アルコール;ポリエチレングリコール(好ましくは、最大分子量600を有する);グリセロール;トリエチレングリコール;ポリプロピレングリコール;ブタンジオール;ジエチルフタレート;トリアセチン及び/又はポリエチレングリコール3350からなる群からの可塑化剤少なくとも1種0質量%ないし4質量%、
(h)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、二酸化チタン;滑石;SiO2 ;炭酸カル
シウム及び/又は硫酸バリウムからなる群からの白色顔料少なくとも1種0質量%ないし25質量%、
(i)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、青色、緑色及び/又は黄色の水溶性又は水分散性漂白剤耐性染料/顔料少なくとも1種0質量%ないし5質量%、
(j)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸アルミニウム;滑石;シリコーン及び/又はレシチンからなる群からの抗接着剤及び/又は潤滑剤少なくとも1種0質量%ないし2質量%、
(k)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、蛍光増白剤;汚れに対する懸濁剤;pH調整剤;発泡調整剤;噴霧−乾燥及び顆粒化特性を調整するための塩;芳香剤;防腐剤;湿潤剤;溶解促進剤;崩壊剤、例えば粉末状又は繊維状セルロース;帯電防止剤;布地柔軟剤;酵素;調色剤;非イオン性界面活性剤;及び、織布の洗浄中、洗浄条件下で前記織布から放出された洗浄液中の染料により引き起こされる染色を阻止するポリマーから選択された別の添加剤少なくとも1種0質量%ないし20質量%、
を含む粒子状組成物に関するものである。
【0105】
本発明は、より特別には、粒子状組成物(Z1 )であって、
(a)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、35μm未満の平均粒径(X50)を有する式(1)、(1’)、(2)、(2’)、(3)、(3’)、(4)、(4’α)及び/又は(4’β)で表わされる微粒子状漂白触媒少なくとも1種4質量%ないし20質量%、
(b)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム及び/又は炭酸マグネシウム;炭酸水素塩;燐酸塩;ポリ燐酸塩;トリポリ燐酸塩;硫酸塩;珪酸塩;亜硫酸塩;硼酸塩;ハロゲン化物及び/又はピロ燐酸塩少なくとも1種3質量%ないし50質量%、
(c)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、密封性を有し、そして38℃ないし90℃の融点を有する水溶性バインダー少なくとも1種7質量%ないし70質量%、
(d)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水0.3質量%ないし10質量%、
(e)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、アクリル酸とスルホン化スチレンとのコポリマー;ポリエチレンスルホン酸;カルボキシメチルセルロースナトリウム;ゼラチン;ポリアクリレート及びマルトデキストリンからなる群からの、150℃までの範囲内で溶融可能でも熱可塑性でもない水溶性ポリマー少なくとも1種、及び/又は、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物;ポリマー状有機スルホン酸のナトリウム塩;(モノ−/ジ−)アルキルナフタレンスルホネート;ポリアルキル化多核アリールスルホネート;ポリマー状アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩;リグノスルホネート;オキシリグノスルホネート及び、ナフタレンスルホン酸とポリクロロメチルジフェニルとの縮合生成物からなる群からの、150℃までの範囲内で溶融可能でも熱可塑性でもない分散剤少なくとも1種0質量%ないし55質量%、
(f)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、シトレート;トウモロコシ澱粉;蓚酸;酒石酸;酢酸;プロピオン酸;コハク酸;マレイン酸;クエン酸;蟻酸;グルコン酸;p−トルエンスルホン酸;テレフタル酸;安息香酸;フタル酸;アクリル酸;ポリアクリル酸;飽和及び不飽和脂肪酸のカルシウム塩;おが屑;紙繊維;活性炭;天然繊維及び天然布地;セルロース材料;多孔性吸着材樹脂;架橋されたポリアクリル酸;重合反応、重縮合反応又は重付加反応により、或いは、このような反応の組み合わせにより形成された高分散性、固体ポリマー化合物;アルミニウム酸化物;マグネシウム酸化物;及び/又は(層状)シリケートからなる群からの充填材少なくとも1種0質量%ないし70質量%、
(g)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、長鎖アルコール;最大分子量600を有するポリエチレングリコール;グリセロール;トリエチレングリコール;ポリプロピレングリコール;ブタンジオール;ジエチルフタレート;トリアセチン及び/又はポリエチレングリコール3350からなる群からの可塑化剤少なくとも1種0質量%ないし4質量%、(h)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、1.5μm未満の平均粒径(X50)を有す
る二酸化チタン;滑石;SiO2 ;炭酸カルシウム及び/又は硫酸バリウムからなる群からの白色顔料少なくとも1種0質量%ないし25質量%、
(i)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、青色、緑色及び/又は黄色の水溶性又は水分散性漂白剤耐性染料/顔料少なくとも1種0質量%ないし5質量%、
(j)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸アルミニウム;滑石;シリコーン及び/又はレシチンからなる群からの抗接着剤及び/又は潤滑剤少なくとも1種0質量%ないし2質量%、
(k)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、蛍光増白剤;汚れに対する懸濁剤;pH調整剤;発泡調整剤;噴霧−乾燥及び顆粒化特性を調整するための塩;芳香剤;防腐剤;湿潤剤;溶解促進剤;崩壊剤、例えば粉末状又は繊維状セルロース;帯電防止剤;布地柔軟剤;酵素;調色剤;非イオン性界面活性剤;及び、織布の洗浄中、洗浄条件下で前記織布から放出された洗浄液中の染料により引き起こされる染色を阻止するポリマーから選択された別の添加剤少なくとも1種0質量%ないし20質量%、
を含む粒子状組成物に関するものである。
【0106】
本発明は、粒子状組成物(Z2 )であって、
(a)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、20μm未満の平均粒径(X50)を有する式(1’)、(2’)、(3’)、(4’α)及び/又は(4’β)で表わされる微粒子状漂白触媒少なくとも1種4質量%ないし20質量%、
(b)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム及び/又は炭酸マグネシウム;炭酸水素塩;硫酸塩及び/又は亜硫酸塩少なくとも1種3質量%ないし50質量%、
(c)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、分子量2000ないし20000を有するポリエチレングリコール;分子量100000ないし1000000を有するポリエチレンオキシド;3500を越える分子量を有するエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー;ビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー;20000未満の分子量を有するポリビニルピロリドン;アクリル酸エチル及びメタクリル酸エチルとメタクリル酸(アンモニウム塩)とのコポリマー;ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート;ポリビニルアルコール及び/又はヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群からの、密封性を有し、そして38℃ないし90℃の融点を有する水溶性バインダー少なくとも1種7質量%ないし70質量%、
(d)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水0.3質量%ないし10質量%、
(e)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、アクリル酸とスルホン化スチレンとのコポリマー;ポリエチレンスルホン酸;カルボキシメチルセルロースナトリウム;ゼラチン;ポリアクリレート及びマルトデキストリンからなる群からの、150℃までの範囲内で溶融可能でも熱可塑性でもない水溶性ポリマー少なくとも1種、及び/又は、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物;ポリマー状有機スルホン酸のナトリウム塩;(モノ−/ジ−)アルキルナフタレンスルホネート;ポリアルキル化多核アリールスルホネート;ポリマー状アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩;リグノスルホネート;オキシリグノスルホネート及び、ナフタレンスルホン酸とポリクロロメチルジフェニルとの縮合生成物からなる群からの、150℃までの範囲内で溶融可能でも熱可塑性でもない分散剤少なくとも1種0質量%ないし55質量%、
(f)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、シトレート;トウモロコシ澱粉;天然繊維及び天然布地及び/又はセルロース材料;重合反応、重縮合反応又は重付加反応により、或いは、このような反応の組み合わせにより形成された高分散性、固体ポリマー化合物及び/又は(層状)シリケートからなる群からの充填材少なくとも1種20質量%ないし60質量%、
(g)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、長鎖アルコール;最大分子量600を有するポリエチレングリコール;グリセロール;トリエチレングリコール;ポリプロピレングリコール;ブタンジオール;ジエチルフタレート;トリアセチン及び/又はポリエチレン
グリコール3350からなる群からの可塑化剤少なくとも1種0質量%ないし4質量%、(h)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、1.5μm未満の平均粒径(X50)を有する二酸化チタン及び/又は硫酸バリウムからなる群からの白色顔料少なくとも1種0質量%ないし25質量%、
(i)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、青色、緑色及び/又は黄色の水溶性又は水分散性漂白剤耐性染料/顔料少なくとも1種0質量%ないし5質量%、
(j)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸アルミニウム;滑石;シリコーン及び/又はレシチンからなる群からの抗接着剤及び/又は潤滑剤少なくとも1種0質量%ないし2質量%、
(k)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、蛍光増白剤;汚れに対する懸濁剤;pH調整剤;発泡調整剤;噴霧−乾燥及び顆粒化特性を調整するための塩;芳香剤;防腐剤;湿潤剤;溶解促進剤;崩壊剤、例えば粉末状又は繊維状セルロース;帯電防止剤;布地柔軟剤;酵素;調色剤;非イオン性界面活性剤;及び、織布の洗浄中、洗浄条件下で前記織布から放出された洗浄液中の染料により引き起こされる染色を阻止するポリマーから選択された別の添加剤少なくとも1種0質量%ないし20質量%、
を含む粒子状組成物に関するものである。
【0107】
本発明は、粒子状組成物(Z3 )であって、
(a)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、20μm未満の平均粒径(X50)を有する式(1a)、(2a)、(3a)及び/又は(4a)で表わされる微粒子状漂白触媒少なくとも1種4質量%ないし20質量%、
(b)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム及び/又は炭酸マグネシウム;炭酸水素塩;硫酸塩及び/又は亜硫酸塩少なくとも1種3質量%ないし50質量%、
(c)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、分子量2000ないし20000を有するポリエチレングリコール;分子量100000ないし1000000を有するポリエチレンオキシド;3500を越える分子量を有するエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのコポリマー;ビニルピロリドンと酢酸ビニルとのコポリマー;20000未満の分子量を有するポリビニルピロリドン;アクリル酸エチル及びメタクリル酸エチルとメタクリル酸(アンモニウム塩)とのコポリマー;ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート;ポリビニルアルコール及び/又はヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群からの、密封性を有し、そして38℃ないし90℃の融点を有する水溶性バインダー少なくとも1種7質量%ないし70質量%、
(d)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水0.3質量%ないし10質量%、
(e)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、アクリル酸とスルホン化スチレンとのコポリマー;ポリエチレンスルホン酸;カルボキシメチルセルロースナトリウム;ゼラチン;ポリアクリレート及びマルトデキストリンからなる群からの、150℃までの範囲内で溶融可能でも熱可塑性でもない水溶性ポリマー少なくとも1種、及び/又は、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物;ポリマー状有機スルホン酸のナトリウム塩;(モノ−/ジ−)アルキルナフタレンスルホネート;ポリアルキル化多核アリールスルホネート;ポリマー状アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩;リグノスルホネート;オキシリグノスルホネート及び、ナフタレンスルホン酸とポリクロロメチルジフェニルとの縮合生成物からなる群からの、150℃までの範囲内で溶融可能でも熱可塑性でもない分散剤少なくとも1種0質量%ないし55質量%、
(f)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、シトレート;トウモロコシ澱粉;天然繊維及び天然布地及び/又はセルロース材料;重合反応、重縮合反応又は重付加反応により、或いは、このような反応の組み合わせにより形成された高分散性、固体ポリマー化合物及び/又は(層状)シリケートからなる群からの充填材少なくとも1種20質量%ないし60質量%、
(g)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、長鎖アルコール;最大分子量600を有す
るポリエチレングリコール;グリセロール;トリエチレングリコール;ポリプロピレングリコール;ブタンジオール;ジエチレンフタレート;トリアセチン及び/又はポリエチレングリコール3350からなる群からの可塑化剤少なくとも1種0質量%ないし4質量%、
(h)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、1.5μm未満の平均粒径(X50)を有する二酸化チタン及び/又は硫酸バリウムからなる群からの白色顔料少なくとも1種0質量%ないし25質量%、
(i)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、青色、緑色及び/又は黄色の水溶性又は水分散性漂白剤耐性染料/顔料少なくとも1種0質量%ないし5質量%、
(j)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム及びステアリン酸アルミニウム;滑石;シリコーン及び/又はレシチンからなる群からの抗接着剤及び/又は潤滑剤少なくとも1種0質量%ないし2質量%、
(k)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、蛍光増白剤;汚れに対する懸濁剤;pH調整剤;発泡調整剤;噴霧−乾燥及び顆粒化特性を調整するための塩;芳香剤;防腐剤;湿潤剤;溶解促進剤;崩壊剤、例えば粉末状又は繊維状セルロース;帯電防止剤;布地柔軟剤;酵素;調色剤;非イオン性界面活性剤;及び、織布の洗浄中、洗浄条件下で前記織布から放出された洗浄液中の染料により引き起こされる染色を阻止するポリマーから選択された別の添加剤少なくとも1種0質量%ないし20質量%、
を含む粒子状組成物に関するものである。
【0108】
とりわけ好ましい粒子状組成物Z、Z1 、Z2 及びZ3 において、漂白触媒の平均粒径は0.01μmないし10μmの範囲内にある。より特別には、平均粒径は0.01μmないし2.5μmの範囲内にある。前記漂白触媒の粒子の90%は一般的に、7μm未満、好ましくは5μm未満の粒径を有する。
【0109】
本発明は、層(コーティング)を備えた粒子状組成物Z、Z1 、Z2 及びZ3 にも関するものである。
好ましくは、このようなコートされた粒子状組成物は、前記コートされた粒子状組成物の全質量に基づいて、コーティング35質量%まで、とりわけ3質量%ないし35質量%、より特別には5質量%ないし30質量%、とりわけ好ましくは5質量%ないし25質量%を含む。
【0110】
従って本発明は、粒子状組成物Z、Z1 、Z2 又はZ3 65質量%ないし97質量%及び、下記コーティング組成物:ポリエチレングリコール(分子量6000ないし100000を有する);カルボキシメチルセルロースナトリウム;カルボキシメチルセルロース;メチルセルロース;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;ヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース;エチルセルロース;メチルヒドロキシエチルセルロース;メチルヒドロキシプロピルセルロース;疎水性に変性されたヒドロキシプロピルメチルセルロース;ゼラチン;ポリビニルアルコール;アクリル酸エチルとアクリル酸メチル及びメタクリル酸とのコポリマー;ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート;ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート;ポリメタクリレート;脂肪酸;パラフィン;ワックス;単一の又は混合された脂肪酸のモノ−、ジ−及びトリ−グリセリド;セルロースアセテートフタレートとアミノアルキルメタクリレートのコポリマー、の少なくとも1種からなるコーティング3質量%ないし35質量%を含むコートされた粒子状組成物(Ω)にも関するものである。
【0111】
それぞれの場合における質量%は、前記コートされた粒子状組成物の全質量に対するものである。
【0112】
白色顔料を前記コーティング組成物に添加することもできる。
【0113】
従って、本発明は、粒子状組成物Z、Z1 、Z2 又はZ3 65質量%ないし97質量%及び、下記コーティング組成物:ポリエチレングリコール(分子量6000ないし8000を有する);カルボキシメチルセルロースナトリウム;カルボキシメチルセルロース;メチルセルロース;ヒドロキシプロピルメチルセルロース;ヒドロキシエチルセルロース;ヒドロキシプロピルセルロース;エチルセルロース;メチルヒドロキシエチルセルロース;メチルヒドロキシプロピルセルロース;疎水性に変性されたヒドロキシプロピルメチルセルロース;ゼラチン;ポリビニルアルコール;アクリル酸エチルとアクリル酸メチル及びメタクリル酸とのコポリマー;ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテートスクシネート;ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート;ポリメタクリレート;脂肪酸;パラフィン;ワックス;単一の又は混合された脂肪酸のモノ−、ジ−及びトリ−グリセリド;セルロースアセテートフタレートとアミノアルキルメタクリレートのコポリマー、の少なくとも1種からなるコーティング3質量%ないし35質量%からなるコートされた粒子状組成物(Ω1 )にも関するものである。
【0114】
本発明は、本発明の粒子状組成物、とりわけ顆粒の製造にも関するものである。
前記方法において非常に興味があるのは、とりわけ、漂白触媒又は種々の漂白触媒の混合物の粉砕である。前記触媒は、合成から微細結晶状態で既に得られているけれども、それは、低いμm範囲に粉砕された後にのみ、充分に活性である。前記触媒が湿式粉砕されるか又は乾式粉砕されるかは問題でない。
【0115】
粉砕の性質(湿式/乾式)に係わらず、前記触媒は好ましくは、粒子分布に関する下記の最小の要求に合致すべきである:2.5μm未満、好ましくは0.4μmないし2.5の範囲内の平均粒径(X50)。前記粒子の90%(X90)は7μm未満、好ましくは5μm未満である。
【0116】
湿式粉砕のためには原則的に、1mm未満、好ましくは0.5mmないし0.8mmの寸法の粉砕体(ガラス、砂など)を備えた何れかの湿式粉砕ミルが適している。前記触媒は、要求される粒径が得られるまで循環又は往復プロセスにおいて望まれる通り粉砕され得る。好ましくは、前記触媒は、保護コロイド及び/又は湿潤剤と一緒に分散されそして粉砕される。適する保護コロイドは、後に顆粒化工程の間に提供される非発泡性助剤である。ポリマー、分散剤、及び所望により、非イオン性界面活性剤もまた好ましい。触媒対保護コロイドの比率は、50:1ないし1:10の範囲内にある。
【0117】
粉砕スラリーは更に、続く顆粒化工程において直接使用され得るか、又は、必要であれば、例えば、チャンバー中で或いはパドル乾燥機又は加熱可能な混練機中で、真空下で乾燥され、その後、顆粒化において使用され得る。
【0118】
乾式粉砕を用いて望ましい粉砕効果を達成するためには、例えば、大きいエネルギー入力を有するミル、例えば、ZM100ラボラトリーミル[レッチェ(Retsch)社製]又はAFG流動床対向ジェットミル[ホソカワ−アルピン(Hosokawa−Alpine)社製]を使用することが必要である。
【0119】
前記ミル内に導入される前に前記触媒が、その脆性を増加させるために、例えば、液体窒素を使用して冷却される場合は、より利点がある。例えば、アルカリ金属スルフェート及び/又はアルカリ土類金属スルフェートのような助剤を、粉砕される材料に添加し、それにより、粉砕効果を向上させることもまた有利であると判った。本発明の顆粒は、種々の顆粒化法により製造され得る。安定な、閉鎖されたマトリックスを得るために、焼成成分は、顆粒化工程の1段階において、溶融されるか又は少なくとも可塑性状態に転換されなければならない。前記目的のために適する方法は、原則的に、強力ミキサー、流動床顆
粒化ドライヤー及び流体噴霧ドライヤー中におけるコンパクト化、押出、溶融押出、溶融ペレット化、顆粒化である。
【0120】
一般的に、製造中にマトリックスが高圧に晒され、その結果、含まれたガス(空気)が脱出でき、そして、形成されたマトリックスが可能な限り高度に圧縮されていることが好ましい。熱に敏感な触媒が使用される場合、前記顆粒を熱に晒さないか又は、短時間のみ晒す方法が用いられる。好ましい手順において、固体成分(溶融可能な/熱可塑性のバインダーを含む。)が一緒に混合され、その後、
a)圧力及び/又は温度の作用を用いて、造粒機中で溶融され(溶融押出、コンパクト化、流動床顆粒化、溶融ペレット化)、
b)水が連続的に噴霧され、そして造粒機(強力ミキサー、流動床顆粒化)中で凝集され、
c)水と一緒に混合され、そしてミキサー/混練機中で凝集され、続いて圧力下で粒子に形成され(押出)、
d)全体が水中に溶解され/懸濁され、そして同時に乾燥し且つ凝集させるために造粒機内に供給され(流動床顆粒化ドライヤー、流体噴霧ドライヤー)、
望ましい顆粒が形成される。
【0121】
もう一つの方法は、b)の変形プロセスの場合、バインダーの一部が、溶融状態又は水中の溶液の状態で顆粒化を開始するために、造粒機中の乾燥混合物上に噴霧され得る。
【0122】
調製された顆粒は、必要であれば、如何なる鋭く、脆いエッジをも除去するために、回転機(スフェロナイザー)中で回転され、その後、乾燥される(水性法が使用された場合)。
【0123】
機械的応力(破砕)により顆粒が得られる方法の場合、熱安定性は、貯蔵安定性におけるかなりの改善を導くこともまた示された。安定化は、顆粒を、溶融可能なバインダーの固化点の3℃ないし8℃上の温度であるが、しかし、どのような場合においても、Ts (=前記バインダーの溶融温度)未満の温度Tに加熱することにより行われる。前記安定化は、温度制御されたチャンバー又は流動床中で同様に良好に行われ得る。
【0124】
前記顆粒のコーティングが望まれる場合、複数の方法が利用可能である。コーティング組成物が溶融可能である場合、それ故、好ましくは、メカニカル(プラウシェアー)ミキサー中で又はガス流を発生させる流動床中で、それは顆粒に適用され得る。
【0125】
水に溶解されたコーティング組成物は、好ましくは、流動床中で前記顆粒に適用され、前記顆粒の凝集を妨げるために、同時に水が即座に除去される。
【0126】
好ましくは、本発明の粒子状組成物は、ペルオキシ化合物と一緒に使用される。前記観点において記載され得る例は、下記の用途を含む:
a)洗浄工程における織布材料についての染み又は汚れの漂白、
b)織布材料の洗浄の間の移行染料の再沈着の防止、
c)例えば、成形作用の結果として形成された染み(”成形染み”)を除去するための、硬質表面、とりわけ壁タイル又は床タイルの浄化、
d)抗バクテリア作用を有する洗浄及び浄化組成物における使用、
e)織布を漂白するための予備処理剤として。
【0127】
好ましいことは、織布材料における染み又は汚れの漂白、洗浄工程において移行する染料の再沈着の防止、又は、硬質表面、とりわけ壁タイル又は床タイルの浄化である。
【0128】
本発明の粒子状組成物の漂白触媒における好ましい遷移金属は、前記の場合、マンガン及び/又は鉄である。
【0129】
本発明の粒子状組成物は、同様に、分子状酸素及び/又は空気を用いる酸化反応用の触媒として使用される。
【0130】
洗浄リカーにおける移行染料の再沈着を防止する方法は、一般的に、過酸化物を含む洗浄組成物である洗浄リカーに、洗浄リカー1リットル当たり0.1mgないし200mg、好ましくは洗浄リカー1リットル当たり0.1mgないし75mg、とりわけ洗浄リカー1リットル当たり0.1mgないし50mgの金属錯体濃度を与えるために必要とされる量の本発明の粒子状組成物を添加することにより行われる。もう一つの方法として、少なくとも1種の金属錯体化合物を既に含む洗浄組成物を添加してもよい。
【0131】
本発明は更に、移行染料の再沈着を防止し、且つ同時に、織布材料における染み又は汚れを漂白する、組み合わされた方法に関するものである。本発明の粒子状組成物は、同様に、前記目的のために使用される。
【0132】
本発明は、洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物であって、
I)(A)アニオン性界面活性剤少なくとも1種及び/又は(B)非イオン性界面活性剤少なくとも1種0質量%ないし50質量%、好ましくは0質量%ないし30質量%、
II)(C)ビルダー物質少なくとも1種0質量%ないし70質量%、好ましくは0質量%ないし50質量%、
III)(D)ペルオキシド少なくとも1種又はペルオキシド形成性物質少なくとも1種1質量%ないし99質量%、好ましくは1質量%ないし50質量%、
IV)(E)前記洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物0.5ないし20g/Lがリカーに添加されるとき、該リカー中の金属錯体濃度0.05ないし50mg/Lリカー、好ましくは0.05ないし30mg/Lリカーを与える量の、本発明の粒子状組成物Z、Z1 、Z2 、Z3 、Ω及び/又はΩ1 及び
V)100質量%までの水
を含む組成物にも関するものである。
【0133】
本発明は更に、ペルオキシドを含まない又は”ペルオキシド形成性物質”を含まない洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物であって、
I)(A)アニオン性界面活性剤少なくとも1種及び/又は(B)非イオン性界面活性剤少なくとも1種0質量%ないし50質量%、好ましくは0質量%ないし30質量%、
II)(C)ビルダー物質少なくとも1種0質量%ないし70質量%、好ましくは0質量%ないし50質量%、
III)(E)前記洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物0.5ないし20g/Lがリカーに添加されるとき、該リカー中の金属錯体濃度0.05ないし100mg/Lリカー、好ましくは0.05ないし50mg/Lリカーを与える量の、本発明の粒子状組成物Z、Z1 、Z2 、Z3 、Ω及び/又はΩ1 及び
VI)100質量%までの水
を含む組成物に関するものである。
【0134】
上記%は、それぞれの場合において、前記組成物の全質量に基づく質量%である。
【0135】
本発明の前記組成物が成分(A)及び/又は成分(B)を含む場合、その量は、前記洗浄組成物の全質量に基づいて、好ましくは1質量%ないし50質量%、とりわけ1質量%ないし30質量%である。
【0136】
アニオン性界面活性剤(A)は、例えば、スルフェート、スルホネート又はカルボキシレート界面活性剤或いはこれらの混合物であり得る。好ましいスルフェートは、アルキル基中に12個ないし22個の炭素原子を有するもの、好ましくは、アルキル基中に10個ないし20個の炭素原子を有するアルキルエトキシスルフェートとの組み合わせである。
【0137】
好ましいスルホネートは、例えば、アルキル基中に9個ないし15個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホネートである。アニオン性界面活性剤におけるカチオンは、好ましくは、アルキル金属カチオン、とりわけナトリウムである。
【0138】
好ましいカルボキシレートは、次式:
50−CO−N(R51)−CH2 COOM’1
[式中、
50はアルキル基又はアルケニル基中に8個ないし18個の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基を表わし、
51は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、そして
M’1 はアルカリ金属を表わす。]で表わされるアルカリ金属サルコシネートである。
【0139】
非イオン性界面活性剤(B)は、例えば、第一級又は第二級アルコールエトキシレート、とりわけ、アルコール基当たり平均1モルないし20モルのエチレンオキシドを用いてエトキシル化された、炭素原子数8ないし20の脂肪族アルコールである。
【0140】
好ましいものは、アルコール基当たり平均1モルないし10モルのエチレンオキシドを用いてエトキシル化された、炭素原子数10ないし15の第一級及び第二級脂肪族アルコールである。
【0141】
エトキシル化されていない非イオン性界面活性剤、例えば、アルキルポリグルコシド、グリセロールモノエーテル及びポリヒドロキシアミド(グルカミド)が同様に使用され得る。
【0142】
本発明の前記組成物が成分(C)を含む場合、その量は、前記洗浄組成物の全質量に基づいて、好ましくは1質量%ないし70質量%、そしてとりわけ1質量%ないし50質量%である。とりわけ好ましいのは、5質量%ないし50質量%の量、そしてより特別には10質量%ないし50質量%の量である。
【0143】
ビルダー物質(C)として、例えば、アルカリ金属燐酸塩、とりわけトリポリ燐酸塩、炭酸塩及び炭酸水素塩、とりわけそれらのナトリウム塩、シリケート、アルミニウムシリケート、ポリカルボキシレート、ポリカルボン酸、有機ホスホネート、アミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)及びこれらの化合物の混合物が考慮される。
【0144】
とりわけ適するシリケートは、式NaHSit 2t+1・pH2 O又はNa2 Sit 2t+1・pH2 O(両式中、tは数1.9ないし4を表わし、そしてpは数0ないし20を表わす。)で表わされる結晶性層状シリケートのナトリウム塩である。
【0145】
アルミニウムシリケートの中で好ましいのは、ゼオライトA、B、X及びHSの名の下に市販品を入手可能なもの、及び更に、このような成分2種又はそれより多くの混合物である。
【0146】
ポリカルボキシレートの中でも、好ましいものは、ポリヒドロキシカルボキシレート、とりわけシトレート及びアクリレート、及び更に、それらのマレイン酸無水物とのコポリマーである。好ましいポリカルボン酸は、ラセミ形態又はエナンチオマー状の純粋(S,
S)形態のニトリロトリ酢酸、エチレンジアミン四酢酸及びエチレンジアミンジスクシネートである。
【0147】
とりわけ適するホスホネート又はアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)は、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、ニトリロトリス(メチレンホスホン酸)、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸及びジエチレントリアミンペンタメチレンホスホン酸のアルカリ金属塩である。
【0148】
過酸化物成分D)として、例えば、織布材料を慣用の洗浄温度、例えば10℃ないし95℃で漂白する、文献において知られており且つ市販品を入手可能な、有機及び無機過酸化物が考慮される。
【0149】
有機過酸化物は、例えば、モノ−又はポリ過酸化物、とりわけ有機過酸又はそれらの塩、例えば、フタルイミドペルオキシカプロン酸、ペルオキシ安息香酸、ジペルオキシドデカン二酸、ジペルオキシノナン二酸、ジペルオキシデカン二酸、ジペルオキシフタル酸又はそれらの塩である。
【0150】
しかしながら、好ましくは、無機過酸化物、例えば、過硫酸塩、過硼酸塩、過炭酸塩及び/又は過珪酸塩が使用される。無機及び/又は有機過酸化物混合物も使用され得ることが理解される。過酸化物は種々の結晶形態で存在し且つ異なる水分含有率を有してよく、そして、それらの貯蔵安定性を改良するために、それらは他の無機化合物又は有機化合物と一緒に使用もされ得る。
【0151】
過酸化物は、各成分を、例えばスクリュー計量システム及び/又は流動床混合機を使用して混合することにより、前記組成物に添加される。
【0152】
前記組成物は、本発明の組み合わせに加えて、例えば、ビス−トリアジニルアミノ−スチルベンジスルホン酸、ビス−トリアゾリル−スチルベンジスルホン酸、ビス−スチリル−ビフェニル又はビス−ベンゾフラニルビフェニル、ビス−ベンズオキサリル誘導体、ビス−ベンズイミダゾイル誘導体又はクマリン誘導体又はピラゾリン誘導体の類からの1種又はそれより多くの蛍光増白剤を含み得る。
【0153】
前記組成物は、更に、汚れ懸濁剤、例えばカルボキシメチルセルロースナトリウム;pH調整剤、例えばアルカリ金属又はアルカリ土類金属シリケート;泡調整剤、例えば石鹸;噴霧乾燥性及び顆粒化性を調節するための塩、例えば硫酸ナトリウム;芳香料;帯電防止剤;布地柔軟剤;酵素、例えば、アミラーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ及びリパーゼ;別の漂白剤;顔料;及び/又は調色剤を含み得る。これらの成分は、用いられる漂白剤に対してとりわけ安定であるべきである。
【0154】
漂白作用を向上させるために、前記組成物は、本明細書中に記載された触媒を含むことに加えて、光触媒であって、その作用が一重項酸素の生成に基づく光触媒を更に含み得る。
【0155】
本発明の粒子状組成物に加えて、漂白剤を活性化する活性成分及び/又は慣用の漂白剤活性化剤として知られる別の遷移金属塩又は錯体、即ち、完全加水分解条件下で、1個ないし10個の炭素原子、とりわけ2個ないし4個の炭素原子を有する非置換の又は置換されたペルベンゾ−及び/又はペルオキソ−カルボン酸を与える化合物が使用され得る。上記された数の炭素原子を有するO−及び/又はN−アシル基及び/又は非置換の又は置換されたベンゾイル基を有する、最初に記載された慣用の漂白活性化剤が適している。好ましいものは、ポリアシル化アルキレンジアミン、とりわけテトラアセチルエチレンジアミ
ン(TAED)、アシル化グリコルリル、とりわけテトラアセチルグリコルリル(TAGU)、N,N−ジアセチル−N,N−ジメチル尿素(DDU)、アシル化トリアジン誘導体、とりわけ1,5−ジアセチル−2,4−ジオキソヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン(DADHT)、次式(8):
【化22】

[式中、
52はスルホネート基、カルボン酸基又はカルボキシレート基を表わし、そして、
53は直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数7ないし15のアルキル基を表わす。]で表わされる化合物である。
【0156】
特別な活性化剤は、名称SNOBS、SLOBS及びDOBAの下で知られているもの、アシル化多価アルコール、とりわけトリアセチン、エチレングリコールジアセテート及び2,5−ジアセトキシ−2,5−ジヒドロフラン、及び更に、アセチル化ソルビトール及びマンニトール及びアシル化糖誘導体、とりわけペンタアセチルグルコース(PAG)、スクロースポリアセテート(SUPA)、ペンタアセチルフルクトース、テトラアセチルキシロース及びオクタアセチルラクトース並びに、アセチル化され、所望によりN−アルキル化されたグルカミン及びグルコノラクトンである。ドイツ国特許出願公開第4443177号明細書から知られている慣用の漂白活性化剤の組み合わせも使用され得る。
【0157】
過酸化物とペルイミン酸を形成するニトリル化合物も、漂白剤活性化剤として考慮される。
【0158】
本発明の前記組成物に対する別の好ましい添加剤は、織布の洗浄中、洗浄条件下で前記織布から放出された洗浄リカー中の染料により引き起こされる汚染を防止するポリマーである。
【0159】
このようなポリマーは、好ましくは、アニオン性又はカチオン性置換基を取り込むことにより変性されていてもよいポリビニルピロリドン、ポリビニルイミダゾール、ビニルピロリドンとビニルイミダゾールとのコポリマー、ポリベタイン又はポリビニルピリジン−N−オキシド、とりわけ、5000ないし60000、より特別には10000ないし50000の範囲内の分子量を有するものである。このようなポリマーは好ましくは、前記洗浄組成物の全質量に基づいて、0.05質量%ないし5質量%、とりわけ0.02質量%ないし1.7質量%の量使用される。
【0160】
更に、前記洗浄組成物は、所望により、酵素を含み得る。酵素は、染みを除去するために添加され得る。酵素は通常、例えば、血液、ミルク、草又は果実ジュースのような、蛋白質−又は澱粉により引き起こされる染みに対する作用を改良する。好ましい酵素はセルラーゼ及びプロテアーゼ、とりわけプロテアーゼである。セルラーゼは、セルロース及びその誘導体に作用し、そしてそれらを加水分解してグルコース、セロビオース及びセロオリゴサッカライドを形成する酵素である。セルラーゼは汚れを除去し、そして更に、繊維製品の柔らかな手触りを向上させる効果を有する。
慣用の酵素の例は下記のものを包含するが、しかし、如何なる意味においても、下記のものに限定されない:
米国特許出願公告第6242405号明細書、第14欄、第21行ないし第32行に記載されたプロテアーゼ、
米国特許出願公告第6242405号明細書、第14欄、第33行ないし第46行に記
載されたリパーゼ、
米国特許出願公告第6242405号明細書、第14欄、第47行ないし第56行に記載されたアミラーゼ、及び
米国特許出願公告第6242405号明細書、第14欄、第57行ないし第64行に記載されたセルラーゼ。
【0161】
使用される場合、酵素は、前記洗浄組成物配合物の全質量に基づいて、0.01質量%ないし5質量%、とりわけ0.05質量%ないし5質量%、そしてより特別には0.1質量%ないし4質量%の合計量存在し得る。
【0162】
本発明は更に、好ましい洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物であって、
I)(A)アルキル基中に12個ないし22個の炭素原子を有するスルフェート界面活性剤であって、所望により、アルキル基中に10個ないし20個の炭素原子を有するアルキルエトキシスルフェートと組み合わせた界面活性剤、及び/又は、アルキル基中に9個ないし15個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホネート、及び/又は、次式:
50−CO−N(R51)−CH2 COOM’1
[式中、
50はアルキル基又はアルケニル基中に8個ないし18個の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基を表わし、
51は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、そして
M’1 はアルカリ金属を表わす。]で表わされるアルカリ金属サルコシネートからなる群からのアニオン性界面活性剤少なくとも1種
及び/又は
(B)エチレンオキシド3モルないし8モルと、9個ないし15個の炭素原子を有する第一級アルコール1モルとの縮合生成物の群からの非イオン性界面活性剤少なくとも1種
1質量%ないし30質量%、
II)(C)アルカリ金属燐酸塩;炭酸塩;炭酸水素塩;シリケート;アルミニウムシリケート;ポリカルボキシレート;ポリカルボン酸;有機ホスホネート及びアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)からなる群からのビルダー少なくとも1種
10質量%ないし60質量%、
III)(D)モノ−又はポリ過酸化物;フタルイミドペルオキシカプロン酸;ペルオキシ安息香酸;ジペルオキシドデカン二酸;ジペルオキシノナン二酸;ジペルオキシデカン二酸;ジペルオキシフタル酸又はそれらの塩;過硫酸塩;過硼酸塩;過炭酸塩及び過珪酸塩からなる群からのペルオキシド少なくとも1種又はペルオキシド形成性物質少なくとも1種1質量%ないし99質量%、好ましくは1質量%ないし50質量%、
IV)(E)前記洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物0.5ないし20g/Lがリカーに添加されるとき、該リカー中の金属錯体濃度0.05ないし100mg/Lリカー、好ましくは0.05ないし50mg/Lリカー、より好ましくは0.05ないし30mg/Lリカーを与える量の、本発明の粒子状組成物Z、Z1 、Z2 、Z3 、Ω及び/又はΩ1 、並びに
V)100質量%までの水
を含む組成物に関するものである。
【0163】
本発明は更に、ペルオキシドを含まない又は”ペルオキシド形成性物質”を含まない洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物であって、
I)(A)アルキル基中に12個ないし22個の炭素原子を有するスルフェート界面活性剤であって、所望により、アルキル基中に10個ないし20個の炭素原子を有するアルキルエトキシスルフェートと組み合わせた界面活性剤、及び/又は、アルキル基中に9個ないし15個の炭素原子を有するアルキルベンゼンスルホネート、及び/又は、次式:
50−CO−N(R51)−CH2 COOM’1
[式中、
50はアルキル基又はアルケニル基中に8個ないし18個の炭素原子を有するアルキル基又はアルケニル基を表わし、
51は炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、そして
M’1 はアルカリ金属を表わす。]で表わされるアルカリ金属サルコシネートからなる群からのアニオン性界面活性剤少なくとも1種
及び/又は
(B)エチレンオキシド3モルないし8モルと、9個ないし15個の炭素原子を有する第一級アルコール1モルとの縮合生成物の群からの非イオン性界面活性剤少なくとも1種
1質量%ないし30質量%、
II)(C)アルカリ金属燐酸塩;炭酸塩;炭酸水素塩;シリケート;アルミニウムシリケート;ポリカルボキシレート;ポリカルボン酸;有機ホスホネート及びアミノアルキレンポリ(アルキレンホスホネート)からなる群からのビルダー少なくとも1種
10質量%ないし50質量%、
III)(E)前記洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物0.5g/Lないし20g/Lがリカーに添加されるとき、該リカー中の金属錯体濃度0.05mg/Lリカーないし100mg/Lリカー、好ましくは0.05mg/Lリカーないし50mg/Lリカー、より好ましくは0.05mg/Lリカーないし30mg/Lリカーを与える量の、本発明の粒子状組成物Z、Z1 、Z2 、Z3 、Ω及び/又はΩ1 、並びに
IV)100質量%までの水
を含む組成物に関するものである。
【0164】
対応する洗浄、浄化、滅菌又は漂白工程は、通常、過酸化物と、0.05mg/Lリカーないし200mg/Lリカーの金属錯体濃度を与えるのに充分な量の本発明の粒子状組成物とを含む水性リカーを使用することにより行われる。前記リカーは好ましくは、リカー1リットル当り、金属錯体0.05mgないし30mgを含む。
【0165】
本発明の配合物は、本発明の顆粒の組成に応じて、それ自身で、又は、他の配合物中で、又は、他の配合物との組み合わせにおいても使用され得る。
【0166】
好ましくは、本発明の配合物は、洗浄組成物において、或いは、洗浄組成物添加物、例えば前処理組成物及び/又は後処理組成物において、汚染み除去塩において、洗浄力増強剤において、布地柔軟剤において、漂白剤において、又は、紫外線保護向上剤において、使用される。
【0167】
本発明の配合物は、洗浄組成物配合物における添加剤の形態において、とりわけ使用される。このような洗浄組成物配合物は、固体、液体、ゲル様又はペースト様形態、例えば、英国特許出願公開第2158454号明細書に記載されたように、非イオン性界面活性剤中のビルダー物質の懸濁液に基づき得、水を5質量%まで、好ましくは0質量%ないし1質量%含む液体非水性洗浄組成物の形態で存在し得る。
【0168】
本発明の前記配合物は、粉末、(スーパー)コンパクト粉末の形態でも、単層又は多層の錠剤(タブ)の形態でも、洗浄組成物バー、洗浄組成物ブロック、洗浄組成物シート、洗浄組成物ペースト、洗浄組成物ゲルの形態でも、或いは、カプセル中で又はポーチ(サック)中で使用される粉末、ペースト、ゲル又は液体の形態でも、使用され得る。
【0169】
しかしながら、好ましくは、前記洗浄組成物は、非水性配合物、粉末、錠剤又は顆粒の形態にある。
【0170】
前記洗浄組成物は、例えば、最初に、成分(D)及び成分(E)以外の上記成分全てを
含む水性懸濁液を噴霧乾燥することにより初期粉末を製造し、その後、乾燥成分(D)及び乾燥成分(E)を添加し、そして、全部一緒に混合することにより、製造され得る。成分(E)を、成分(A)、成分(B)及び成分(C)を含む水性懸濁液に添加し、その後、噴霧乾燥し、その後、乾燥した素材に成分(D)を混合することも可能である。
成分(A)及び成分(C)を含むが、しかし成分(B)を含まないか又は極微量含む水性懸濁液を用いて開始してもよい。前記懸濁液は噴霧乾燥され、その後、成分(E)が成分(B)と混合され、そして添加され、その後、成分(D)が乾燥状態で混合される。
【0171】
成分全てを乾燥状態で混合することも可能である。
【0172】
洗浄組成物配合物は、特に、水性洗浄段階の間に、洗浄リカーがpH値約6.5ないし11、好ましくは7.5ないし11を常に有するように製造される。
【0173】
洗浄作業は通常、洗濯機で行われる。
【0174】
種々のタイプの洗濯機があり、例えば、
−通常、水45ないし83リットルを使用し、そして温度10℃ないし50℃で洗浄サイクル10分ないし60分を有する、垂直回転軸を持つ上面投入洗濯機。前記タイプの洗濯機はとりわけ、米国において使用される。
−通常、水8ないし15リットルをを使用し、そして温度30℃ないし95℃で洗浄サイクル10分ないし60分を有する、水平回転軸を持つ前面投入洗濯機。このようなタイプの洗濯機はとりわけ、欧州において使用される。
−通常、容量26リットルないし52リットル及び、温度5℃ないし25℃で洗浄サイクル8分ないし15分を有する、垂直回転軸を持つ上面投入洗濯機。このようなタイプの洗濯機はとりわけ、日本において使用される。
【0175】
リカー比率は、好ましくは1:4ないし1:40、とりわけ1:4ないし1:15、より特別には1:4ないし1:10、そしてとりわけ好ましくは1:5ないし1:9である。
【0176】
加えて、本発明の粒子状組成物は、驚くべきことに、例えば、壁タイル又は床タイルへの着色した染みに対する非常に改良された漂白触媒作用を有している。
【0177】
硬質表面、とりわけ壁タイル又は床タイル用の浄化溶液におけるペルオキシ化合物を用いる反応のための触媒としての本発明の粒子状組成物の用途は、それ故、特に興味がある。
【0178】
加えて、ペルオキシ化合物と一緒になった本発明の粒子状組成物は、優れた抗バクテリア作用を示す。バクテリアを破壊するか又はバクテリアによる攻撃に対して保護するための用途も、それ故、興味がある。
【実施例】
【0179】
下記実施例は本発明を説明するために役立つが、しかし、本発明を限定するものではない。部及び%は、特記しない限り、質量に基づく。下記実施例において、次式:
【化16】

で表わされる漂白触媒が使用された。
【0180】
実施例:
触媒の粉砕
実施例1:
分散剤(ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物)500gを脱イオン水3000gに溶解し、その後、前記構造(2a)を有する触媒650gを溶液に懸濁した。その後、前記溶液を、ディノミル(Dyno mill)中で、循環粉砕操作に付した。使用したガラスビーズは、直径0.8mmを有していた。処理能力0.2L/分で、前記粉砕操作は20分後に完結した。粒径は、d50=1.45μm及びd90=4.9μmであった。
【0181】
粉砕した材料を直接或いは、真空キャビネット又はパドル乾燥機中で残留水分含有率5%未満に乾燥した後に、顆粒化操作において使用してもよい。乾燥され粉砕された材料は、触媒56.5質量%及び分散剤43.5質量%を含んでいた。
【0182】
実施例2:
前記構造(2a)を有する触媒600gを、粉末状CaSO4 600gと、タンブラーミキサー中で混合した。この混合物を、微破砕したドライアイスと一緒に、ZM100ラボラトリーミル[レッチェ(Retsch)社製]内に供給し、200μmシーブを使用して2回粉砕し、そして3回目のパスにおいて、80μmシーブを使用して粉砕した。3回目のパスの後、粒径d50=2.3μm及びd90=5.7μmを有する粉砕された材料が得られた。
前記粉砕された材料は、顆粒化手順において使用された。
【0183】
実施例3:
ポリエチレングリコール8000,1100gを脱イオン水4500gに溶解し、その後、式(2a)で表わされる触媒600gを溶液に懸濁した。その後、前記懸濁溶液を、ディノミル(Dyno mill)中で、循環粉砕操作に付した。使用したガラスビーズは、直径0.6mmを有していた。処理能力0.2L/分で、前記粉砕操作は120分後に完結した。粒径は、d50=0.75μm及びd90=3.2μmであった。
【0184】
粉砕した材料を直接或いは、真空キャビネット又はパドル乾燥機中で残留水分含有率5%未満に乾燥した後に、顆粒化操作において使用してもよい。乾燥され粉砕された材料は、触媒35.3質量%及びポリエチレングリコール8000,64.7質量%を含んでいた。
【0185】
実施例4:
式(2a)で表わされる触媒5000gを、窒素下で連続的に操作される流動床対向ジェットミル[100AFG;ホソカワ−アルピン(Hosokawa−Alpine)社製]内に連続的に供給した。処理能力2.9kg/時間及びジェット圧7barで、粉砕
は100分後に完結した。粉砕された材料は、粒径d50=1.3μm及びd90=5.5μmを有していた。
このように粉砕された触媒は、別の配合成分を添加後、顆粒化された。
【0186】
実施例5:
式(2a)で表わされる触媒350gを、粉末状TiO2 (粒径d50=0.8μm、d90=2.1μm)700gと、タンブラーミキサー中で混合した。この混合物を、微破砕したドライアイスと一緒に、ZM100ラボラトリーミル[レッチェ(Retsch)社製]内に供給し、200μmシーブを使用して2回粉砕し、そして3回目のパスにおいて、80μmシーブを使用して粉砕した。3回目のパスの後、粒径d50=2.5μm及びd90=6.5μmを有する粉砕された材料が得られた。
前記粉砕された材料は、別の配合成分を加えて顆粒化手順において使用された。
【0187】
顆粒化
実施例6:
セルロース繊維(寸法約300μm)61.8質量%、
Na2 SO4 10.0質量%、
融点37℃を有する水溶性の非イオン性界面活性剤15.2質量%、及び
実施例2からの粉砕された触媒材料[CaSO4 と一緒になった式(2a)で表わされる化合物]13質量%
を含む混合物16.7gを、磁器製乳鉢中で2分間、良く粉砕し、その後更に、ラボラトリーミキサー中で30秒間均質化した。
均質化された混合物4.0gを、液圧プレス[パーキン−エルマー(Perkin−Elmer)社製]内に投入し、真空により脱気し、その後、圧力10トンで圧縮して、45mm錠剤を形成した。この錠剤を、手で又はナイフを使用して、小さい断片に破壊した。この断片を加圧して1mm金属篩を通して、そして、得られた微粉末を、0.63mm篩を使用して除去した。
安定化の目的のために、望ましい粒径を有する前記材料を、加温キャビネット中で2時間、60℃に加温した。
【0188】
実施例6の手順に従って、下記実施例において、下記表1に記載された組成を持つ顆粒を製造した。
【表1】

【表2】

【表3】

【0189】
実施例27:
セルロース繊維(寸法約300μm)1500g、PEG2000,500g及び実施例2からの粉砕された触媒材料500gをプラウシェアーミキサー内に投入した。前記成分を前記ミキサー内で混合し、そして20分間均質化し、その間、混合される材料の温度が常に35℃未満であるように注意した。必要であれば、このミキサーを冷却した。
混合された材料を、ローラーコンパクターを使用して、大きいペレットに圧縮した。このペレットを、メッシュ寸法1mmを有する篩を使用して、破砕及び篩分け機器[フレウィット(Frewitt)]中で粉砕した。0.63mmないし1.0mmの寸法範囲における望ましい粒径を有する材料(収率約50%)を、振動篩を使用して分離した。粗い粒子及び微粉末を、前記コンパクターに再度供給した。
望ましい粒径を有する材料を、流動床[ストレア(STREA)1;スイス国、ブーベンドルフのアエロマチック(Aeromatic)社製]中で、入口空気温度50℃で30分間、安定化した。
【0190】
実施例27の手順に従って、更に、下記表2に記載された組成を持つ顆粒を製造した。
【表4】

【0191】
実施例30:
実施例28において製造された顆粒1000gを、流動床造粒機[ストレア(STREA)1;スイス国、ブーベンドルフのアエロマチック(Aeromatic)社製]内に投入した。温かい空気(72℃)を導入しながら、前記顆粒に、ポリビニルアルコール(PVA)(鹸化度83%、低粘性)の水溶液中のTiO2 の懸濁液をゆっくり噴霧した。こうして、ポリビニルアルコール及びTiO2 を含む保護フィルムが、前記顆粒の表面上に形成された。前記手順の間、顆粒化が開始されないように、PVA溶液の供給を制御する必要がある。
約90分後に、フィルム100g(乾燥質量)が、前記顆粒に適用された。仕上げられた顆粒は白色で且つ流動自在であった。
【0192】
実施例31:
粉末状CaSO4 439g及び実施例2からの粉砕された材料[構造(2a)で表わされる化合物を含む]122gを、タンブラーミキサー中で一緒に混合した。均質化された混合物を、流動床造粒機[ストレア(STREA)1;スイス国、ブーベンドルフのアエロマチック(Aeromatic)社製]内に投入した。微粉状投入物に、水中のPEG8000の30%溶液を噴霧し、そして、流動床(入口空気温度80℃、出口空気温度43℃)中で顆粒化した。90分後に、顆粒化が完結した。その後、前記顆粒を、前記流動床中で、58℃(生成物温度)で30分間、安定化した。粒子を装置から排出し、そして、望ましい粒度0.5mmないし1.2mmを有するフラクションを、篩分けにより除去した。仕上げられた顆粒は、バインダーとして、PEG8000を8.8質量%含んでいた。
【0193】
実施例31の手順に従って、更に、下記表3に記載された組成を有する顆粒を製造した。
【表5】

【0194】
実施例34:
粉末状CaSO4 295g、粉末状PEG8000,125g及び、実施例2に従って粉砕された、構造(2a)で表わされる触媒50gを、タンブラーミキサー中で一緒に混合した。均質化された混合物を、流動床造粒機[ストレア(STREA)1;スイス国、ブーベンドルフのアエロマチック(Aeromatic)社製]内に投入し、そして、前記流動床中の粉末状材料に、バインダー(PEG8000)の溶解を開始し且つ前記粉末の凝集を開始するために、脱イオン水を噴霧した(入口空気温度80℃)。40分後に、顆粒化が完結した。望ましい粒度0.5mmないし1.2mmを有するフラクションを、篩分けにより、前記造粒機の出口から除去した。仕上げられた顆粒は、バインダーとして、PEG8000を25質量%含んでいた。
【0195】
実施例35:
ガラスビーカー中の水1000mLに、下記のものを連続して溶解するか又は懸濁した:ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物270g、CaSO4 150g及び、実施例3からの粉砕された材料[触媒構造(2a)]150g。この混合物を、均質な混合物が得られるまで撹拌した。均質なスラリー900gを真空下で乾燥し、その後、粉末にした。乾燥材料を、種材として、流動床造粒機内に投入した。乾燥されていないスラリーを乾燥材料含有率30%に稀釈し、そして、バインダーとして、前記流動床中の投入物に噴霧した。70分後に、顆粒化が完結した。顆粒を排出し、そして望ましい粒度0.5mmないし1.2mmを有する材料を、篩分けにより除去した。
【0196】
実施例36:
乾燥材料含有率27.4%を有する、実施例3からの粉砕された材料3100gを、真空中で蒸発させることにより、乾燥材料含有率40%にした。この濃厚物を、強力ミキサー中で、CaSO4 600g及びトウモロコシ澱粉1550gと混合して、均質な湿った塊を形成した。この湿った塊を、穿孔板押出機(穿孔板は、直径1mmの孔を有している。)を使用して、細長い粒子に形成した。押出物を、1mm穿孔板を有する回転機中で破壊し且つ球状化し、その後、流動床中で乾燥した。望ましい粒度(0.63mmないし1.2mm)を有する材料を、振動篩いにより除去した。望ましい粒度を有するフラクションは82%であった。粗いフラクション及び微粉末フラクションは、再懸濁し、再び押し出し得た。
【0197】
実施例37:
実施例36において製造された顆粒600gを、流動床造粒機内に投入した。温かい空気(75℃)を導入しながら、前記顆粒をゆっくり加熱し、そして、精製された低粘度カルボキシメチルセルロースナトリウムの水溶液中のTiO2 及び緑色顔料(TiO2 に対して5質量%)の懸濁液を噴霧した。保護フィルムが、75分後に前記顆粒の表面上に形
成され、その後乾燥して、触媒の本来の色が完全に遮蔽されている、僅かに緑色の流動自在な顆粒を得た。
【0198】
実施例38:
構造(2a)の粉砕された触媒(実施例4に従う)800g、TiO2 1600g、CaSO4 800g、PEG8000,4720g及び固体緑色顔料80gの混合物を、プラウシェアーミキサー中で製造した。この混合物を、44mm二軸スクリュー溶融押出機内に供給した。前記押出機は、四カ所の温度ゾーンを有している。最初の二カ所のゾーンにおいて、バインダー(PEG8000)が65℃で溶融し、そして配合物塊全体が溶融状態で混練された。温度が50℃である、その後の二カ所のゾーンにおいて、予め固化された生成物が1mm開口部を通って押圧されるように、バインダーの固化が開始された。生成物は安定なストランドを形成し、これは室温で冷却浴中で急速に冷却された。最初から着色されたストランドを、メッシュ寸法1mmを有する篩を使用して、破砕及び篩分け機器[フレウィット(Frewitt)]中で粉砕した。0.63mmないし1.0mmの寸法範囲における望ましい粒径を有する材料(収率約85%)を、振動篩を使用して分離した。粗大粒子及び微粉末は、前記押出機に戻すことができた。
【0199】
実施例39:
押出機ヘッドで冷却エアを用いてストランドが予冷され、そして、回転ブレードを使用して、温かい状態で裁断されたこと以外は、配合及び手順は、実施例38に記載された配合及び手順と同じであった。温かい状態で裁断された後、隣接する流動床中で、顆粒は室温(25℃)に冷却された。
【0200】
実施例40:
配合物が、構造(2a)の触媒(実施例4に従う)800g、TiO2 1600g、CaSO4 3520g、PEG8000,2000g及び固体青色顔料80gを含んでいたこと以外は、手順は、実施例38に記載された手順と同じであった。
【0201】
実施例41:
使用した配合物は、実施例38において使用した配合物と同じものである。押出機において、生成物が、液体の溶融された状態において一個の6mm孔を通って押出機から出ていくように、四カ所のゾーンは全て、温度65℃であった。溶融された生成物は、小さい緩衝容器を通って、冷却ベルトが接続されているペレット化装置[ロトフォーム(Rotoform);サンドヴィック(Sandvik)社製]に供給された。
ロトフォームのヘッドは、最初から着色された、直径約1mmを有する半球状粒子の形態の成形物であって、冷却ベルトから非常に容易に除去され得るものを、溶融物から冷却ベルト上に生産した。
【0202】
実施例42:
使用した配合物は、実施例38において使用した配合物と同じものである;それは、65℃でガラスビーカー中で充分に溶融され、その後、小さいペレットを形成するために、加熱されたピペットを使用して、冷却シートに、手で適用された。このペレットは、実施例41におけるものと外見上同様のものであった。
【0203】
実施例42a:
CaCO3 960g、構造(2a)の触媒(実施例4からの粉砕された材料)200g及びTiO2 440gを、二重ジャケット及び塊破砕機を備えたプラウシェアーミキサー内に投入し、そして、温度60℃に60分間加熱した。その後、前記ミキサー(塊破砕機を含んでいる)を始動し、そして、予め溶融された(90℃)PEG8000,400gを、30秒間で前記ミキサーに供給した。顆粒化工程は5分間で完結し、そして、仕上げ
られた顆粒は、冷却用のフィンガースターラーを備えた流動床内に排出された。0.5mmないし1.5mmの範囲における望ましい粒径を有する材料を、篩分けにより、冷却された顆粒から除去した。
【表6】

【0204】
使用例:
実施例44:洗浄組成物における触媒配合物の漂白作用
お茶の染みを付けた綿繊維(CFT,BC−1)3.0gを、洗浄リカー300mL中で処理した。前記リカーは、濃度2g/Lのベース洗浄組成物及び濃度3g/Lの過炭酸ナトリウムを含んでいた。水の硬度は50ppmCaCO3 であった。触媒濃度は15mg/L(即ち、150mg/10%配合物L)であった。リニテスト(LINITEST)装置内の鋼製ビーカー中で、30℃で15分間、洗浄操作を行った。前記洗浄操作は、同じお茶の染みを用いて、計3回行った。漂白結果を評価するため、前記処理により生じた、染みの明度DYにおける増加(CIEに基づく明度の差)を、触媒の添加なしの値と比較して、分光光度計により決定した(下記表4を参照)。
【表7】

【0205】
前記実施例は、触媒なしの洗浄操作(DY=0)に比較して、明度における相当な増加を示している。
【0206】
実施例45:触媒顆粒を含む漂白剤の貯蔵安定性
漂白剤は、過炭酸ナトリウム85.7%、ドデシル硫酸ナトリウムアニオン性界面活性剤[メルク(Merck)社製、ラブ]4.7%及びルテンソル(Lutensol)AT50非イオン性界面活性剤(BASF社製、粉末)4.7%及び触媒顆粒4.7%を含んでいた。比較試験においては、顆粒形態でない活性触媒(本例では式2aで表わされるもの)0.5%を代わりに使用した。
【0207】
硫酸アンモニウム溶液(飽和されたもの、沈澱物有り)20mLを、密封可能な250mLガラスフラスコ内に投入した。前記漂白剤を30mLガラスフラスコ内に投入した。小さい方のガラスフラスコを、大きい方のフラスコ中に開放状態で置き、そして、大きい方のフラスコを良く密封した。
【0208】
密封されたフラスコを、40℃で7日間又は14日間貯蔵した。フラスコ中の飽和硫酸アンモニウム溶液は、該フラスコ中に相対湿度80%を生じさせた。貯蔵後、前記フラスコを開封し、そして、目視により評価した。加えて、前記漂白剤中の過酸化水素含有率を、ヨウ素還元法により確認した;下記表5を参照。
【表8】

【0209】
本発明の顆粒による、漂白剤への触媒の配合は、安定性に関して非常に大きい利点を与えた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粒子状組成物であって、
(a)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、35μm未満の平均粒径(X50)を有する微粒子状漂白触媒少なくとも1種1質量%ないし40質量%、
(b)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、アルカリ金属塩及び/又はアルカリ土類金属塩及び/又はアルミニウム塩少なくとも1種0質量%ないし65質量%、
(c)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、密封性を有する水溶性バインダー少なくとも1種5質量%ないし90質量%、
(d)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水0.05質量%ないし12質量%、
(e)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水溶性ポリマー及び/又は分散剤少なくとも1種0質量%ないし70質量%、
(f)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、充填材少なくとも1種0質量%ないし90質量%、
(g)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、可塑化剤少なくとも1種0質量%ないし8質量%、
(h)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、白色顔料少なくとも1種0質量%ないし50質量%、
(i)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、水溶性又は水分散性染料/顔料少なくとも1種0質量%ないし5質量%、
(j)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、抗接着剤及び/又は潤滑剤少なくとも1種0質量%ないし5質量%、
(k)前記粒子状組成物の全質量に基づいて、蛍光増白剤;汚れに対する懸濁剤;pH調整剤;発泡調整剤;噴霧−乾燥及び顆粒化特性を調整するための塩;芳香剤;防腐剤;湿潤剤;溶解促進剤;崩壊剤、例えば粉末状又は繊維状セルロース;帯電防止剤;布地柔軟剤;酵素;調色剤;非イオン性界面活性剤;及び、織布の洗浄中、洗浄条件下で前記織布から放出された洗浄液中の染料により引き起こされる染色を阻止するポリマーから選択された別の添加剤少なくとも1種0質量%ないし20質量%、
を含む粒子状組成物。
【請求項2】
前記微粒子状漂白触媒が0.01μmないし10μmの平均粒径(X50)を有する、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項3】
前記成分(a)として、次式(1):
【化1】

[式中、
1 はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又はハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基又はモノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基;非置換の又は炭素原子数
1ないし4のアルキル基により若しくは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基により置換された炭素原子数4ないし8のシクロアルキル基;非置換の或いは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数2ないし5のアルカノイルアミノ基、ニトロ基、スルホ基又はモノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換されたフェニル基;或いは、非置換の或いは炭素原子数1ないし4のアルキル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、炭素原子数2ないし5のアルカノイルアミノ基、ニトロ基、スルホ基又はモノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換されたナフチル基を表わし、
2 はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;ヒドロキシ基;非置換の或いはハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし12のアルキル基;非置換の或いはハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし8のアルコキシ基;ハロゲン原子;少なくとも一つのアルキル基がハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換され得る−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)2 基又は−NH(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;少なくとも一つのアルキル基がハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換され得るN+ (炭素原子数1ないし4のアルキル)3 基又はNH+ (炭素原子数1ないし4のアルキル)2 基;或いは、水溶性基を表わし、
Yは式−[C(R1 2 m −{式中、mは数1ないし8を表わし、そしてR1 はそれぞれ、互いに独立して、前記において定義されたものと同じ意味を表わす。}で表わされる直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基;−CX=CX−基{式中、Xはシアノ基、直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル基或いはジ(直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル)アミノ基を表わす。};−(CH2 r −NR1 −(CH2 r −基{式中、R1 は前記において定義されたものと同じ意味を表わし、そしてrは1、2、3又は4を表わす。};或いは、次式:
【化2】

{式中、Rは水素原子、−CH2 −OH基、−CH2 NH2 基又は−SO3 M基(式中、Mは水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム又はアミンから形成されたカチオンを表わす。)を表わす。}で表わされる1,2−シクロヘキシレン基又はフェニレン基を表わし、
qはそれぞれ、互いに独立して、0、1、2又は3を表わし、そして
Aはアニオンを表わす。]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項4】
前記成分(a)として、次式(2):
【化3】

[式中、
3 、R4 、R5 、R6 、R3 ’、R4 ’、R5 ’、R6 ’、R3 ”、R4 ”、R5 ”及びR6 ”はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;シアノ基;ハロゲン原子;−SO3 M基;−SO2 NH2 基;−SO2 NHR7 基;−SO2 N(R7 2 基;−OR7 基;−COOR7 基;ニトロ基;直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル基;直鎖状又は分岐鎖状の部分的に弗素化された又は完全に弗素化された炭素原子数1ないし8のアルキル基;−NHR8 基;−NR8 9 基;−N+ 8 9 12基或いは直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル−R10基を表わし、
Mは水素原子;アルカリ金属カチオン;アルカリ土類金属カチオン;アンモニウム又は有機アンモニウムカチオンを表わし、
7 は水素原子;或いは直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わし、
10は−OR7 基;−COOR7 基;−NH2 基;−NHR8 基;−NR8 9 基又は−N+ 8 9 12基を表わし、
8 、R9 及びR12は同一又は異なり、そしてそれぞれ、直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わし;又は、R8 及びR9 は、それらを結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る5−、6−又は7−員環を表わし、
11、R11’及びR11”はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;直鎖状又は分岐鎖状の炭素原子数1ないし8のアルキル基又はアリール基を表わし、そして
Meは遷移金属を表わす。]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項5】
前記成分(a)として、次式(3):
【化4】

[式中、
13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R21、R22及びR23はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;
−COOR24基;−SO3 24基{両式中、
24はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;カチオン;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−SR25基;−SO2 25基;−OR25基{式中、
25はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基を表わす。}、
−NR2627基;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR2627基;−N+ 262728基;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 262728基;−N(R25)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR2627基;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR26272 基;−N(R25)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 262728基;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 2627282 基;−N(R25)−NR2627基;又は−N(R25)−N+ 262728基{これらの式中、
26、R27及びR28はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;或いは、非置換の又は置換されたアリール基を表わし;或いは、これらの式中、
26及びR27は、それらに結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る非置換の又は置換された5−、6−又は7−員環を表わす。}を表わし、
Meは遷移金属を表わし、そして
Aはアニオンを表わす。]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項6】
前記成分(a)として、次式(4):
【化5】

[式中、
Qは=N−基又は=CR38−基を表わし、
29、R30、R31、R32、R33、R34、R35、R36、R37及びR38はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基;非置換の又は置換されたアリール基;シアノ基;ハロゲン原子;ニトロ基;
−COOR39基;−SO3 39基{両式中、
39はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;カチオン;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基或いは非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−SR40基;−SO2 40基;−OR40基{これらの式中、
40はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基非置換の又は置換されたアリール基を表わす。}、
−NR4142基;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR4142基;−N+ 414243基;−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 414243基;−N(R40)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR4142基;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−NR41422 基;−N(R40)−(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 414243基;−N[(炭素原子数1ないし6のアルキレン)−N+ 4142432 基;−N(R40)−NR4142基;又は−N(R40)−N+ 414243基{これらの式中、
40は上記において定義されたものと同じ意味を表わし、そして
41、R42及びR43はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;非置換の又は置換された炭素原子数1ないし18のアルキル基或いは非置換の又は置換されたアリール基を表わし;或いは、
41及びR42は、それらを結合している窒素原子と一緒になって、別のヘテロ原子を含み得る非置換の又は置換された5−、6−又は7−員環を表わす。}を表わし、
Meは遷移金属を表わし、そして
Aはアニオンを表わす。]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項7】
前記成分(a)として、次式(1’):
【化6】

[式中、
2 はそれぞれ、互いに独立して、ヒドロキシ基;非置換の或いはハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし4のアルキル基;非置換の或いはハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換された炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ハロゲン原子;少なくとも一つのアルキル基がハロゲン原子、炭素原子数1ないし4のアルコキシ基、フェニル基、カルボキシル基、炭素原子数1ないし4のアルコキシカルボニル基により、又は、モノ−若しくはジ−炭素原子数1ないし4のアルキル化されたアミノ基により置換され得る−N(炭素原子数1ないし4のアルキル)2 基又は−NH(炭素原子数1ないし4のアルキル)基;或いは、水溶性基を表わし、
Yは式−[C(R1 2 m −{式中、mは数1ないし4を表わし、そしてR1 はそれぞれ、互いに独立して、前記において定義されたものと同じ意味を表わす。}で表わされる直鎖状又は分岐鎖状のアルキレン基;−(CH2 r −NR1 −(CH2 r −基{式中、R1 は前記において定義されたものと同じ意味を表わし、そしてrは1又は2を表わす。};或いは、次式:
【化2】

{式中、Rは水素原子、−CH2 −OH基、−CH2 NH2 基又は−SO3 M基(式中、Mは水素原子、アルカリ金属イオン、アンモニウム又はアミンから形成されたカチオンを表わす。)を表わす。}で表わされる1,2−シクロヘキシレン基又はフェニレン基を表
わし、
AはF- ;Cl- ;Br- ;I- ;ペルクロレート;スルフェート;ニトレート;OH- ;BF4 - ;PF6 - 又はカルボキシレートを表わす。]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項8】
前記成分(a)として、次式(2’):
【化8】

[式中、
MeはMn又はFeを表わし、そして
3 、R3 ’及びR3 ”はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし4のアルキル基;炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;ニトロ基;
−NHR6 基;−NR6 7 基又は−N+ 5 6 7 基{これらの式中、R5 、R6 及びR7 はそれぞれ、互いに独立して、炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わす。}]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項9】
前記成分(a)として、次式(3’):
【化9】

[式中、
18は炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;アルキル部分がヒドロキシ基により置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基;或いは、非置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル置換されたピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環又はアゼパン環を表わし、そして
15及びR21はそれぞれ、互いに独立して、水素原子;炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;ヒドロキシ基;アルキル部分がヒドロキシ基により置換されたN−モノ−又はN,N−ジ−炭素原子数1ないし4のアルキルアミノ基;或いは、非置換の又は炭素原子数1ないし4のアルキル置換されたピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環、モルホリン環又はアゼパン環を表わし、そして
AはF- ;Cl- ;Br- ;I- ;ペルクロレート;スルフェート;ニトレート;OH- ;BF4 - ;PF6 - 又はカルボキシレートを表わす。]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項10】
前記成分(a)として、次式(4’α):
【化10】

[式中、
R’33は次式:
【化11】

で表わされる基を表わし、
R’31はR’35はそれぞれ、互いに独立して、R’33に対して与えられた意味を有し、又は水素原子を表わし、そして
AはF- ;Cl- ;Br- ;I- ;ペルクロレート;スルフェート;ニトレート;OH- ;BF4 - ;PF6 - 又はカルボキシレートを表わす。]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項11】
前記成分(a)として、次式(4’β):
【化12】

[式中、
R’33は次式:
【化13】

で表わされる基を表わし、
R’31はR’35はそれぞれ、互いに独立して、R’33に対して与えられた意味を有し、又は水素原子を表わし、そして
AはF- ;Cl- ;Br- ;I- ;ペルクロレート;スルフェート;ニトレート;OH- ;BF4 - ;PF6 - 又はカルボキシレートを表わす。]で表わされる漂白触媒が使用される、請求項1記載の粒子状組成物。
【請求項12】
前記成分(b)として、アルカリ金属及び/又はアルカリ土類金属及び/又はアルミニウムの炭酸塩、炭酸水素塩、燐酸塩、ポリ燐酸塩、トリポリ燐酸塩、硫酸塩、珪酸塩、亜硫酸塩、硼酸塩、ハロゲン化物及び/又はピロ燐酸塩少なくとも1種が使用される、請求項1ないし11の何れか一項記載の粒子状組成物。
【請求項13】
前記成分(c)の化合物が30℃ないし120℃の範囲内の融点及び、30℃ないし120℃の範囲内のガラス転移温度を有する、請求項1ないし12の何れか一項記載の粒子状組成物。
【請求項14】
前記成分(e)の化合物として、アクリル酸とスルホン化スチレンとのコポリマー;ポリエチレンスルホン酸;ナトリウムカルボキシメチルセルロース;ゼラチン;ポリアクリレート及びマルトデキストリンからなる群からの化合物少なくとも1種、及び/又は、ナフタレンスルホン酸とホルムアルデヒドとの縮合生成物;重合された有機スルホン酸のナトリウム塩;(モノ−/ジ−)アルキルナフタレンスルホン酸;ポリアルキル化された多核アリールスルホン酸;重合されたアルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩;リグノスルホネート;オキシリグノスルホネート及びナフタレンスルホン酸とポリクロロメチルジフェニルとの縮合生成物からなる群からの、150℃までの範囲において溶融可能でなくまた熱可塑性でない分散剤少なくとも1種が使用される、請求項1ないし13の何れか一項記載の粒子状組成物。
【請求項15】
前記成分(f)の化合物として、ポリカルボキシレート;水溶性ポリシロキサン;脂肪族炭素原子数2ないし12のポリカルボン酸;飽和及び不飽和脂肪酸のカルシウム塩;おが屑;紙繊維;活性炭;天然繊維及び天然布地;セルロース材料;多孔性吸着材樹脂;架橋されたポリアクリル酸;重合反応、ポリ縮合反応又はポリ付加反応により、或いは、このような反応の組み合わせにより形成された高分散性、固体ポリマー化合物;アルミニウム酸化物;マグネシウム酸化物;及び/又は(層状)シリケートからなる群からの化合物少なくとも1種が使用される、請求項1ないし14の何れか一項記載の粒子状組成物。
【請求項16】
前記粒子状組成物がレイヤー(コーティング)を備えている、請求項1ないし15の何れか一項記載の粒子状組成物。
【請求項17】
前記成分(a)がまず粉砕され、その後、他の成分と一緒に顆粒化される、請求項1ないし16の何れか一項記載の粒子状組成物の製造方法。
【請求項18】
洗浄工程において、織布材料における染み又は汚れを漂白するための、ペルオキシ化合物と一緒の、請求項1ないし16の何れか一項記載の粒子状組成物の使用。
【請求項19】
織布材料の洗浄中の移行染料の再沈着を阻止するための、ペルオキシ化合物と一緒の、請求項1ないし16の何れか一項記載の粒子状組成物の使用。
【請求項20】
硬質表面を浄化するための、ペルオキシ化合物と一緒の、請求項1ないし16の何れか一項記載の粒子状組成物の使用。
【請求項21】
抗バクテリア性作用を示す洗浄又は浄化組成物における、ペルオキシ化合物と一緒の、請求項1ないし16の何れか一項記載の粒子状組成物の使用。
【請求項22】
洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物であって、
I)(A)アニオン性界面活性剤少なくとも1種及び/又は(B)非イオン性界面活性剤少なくとも1種0質量%ないし50質量%、好ましくは0質量%ないし30質量%、
II)(C)ビルダー物質少なくとも1種0質量%ないし70質量%、好ましくは0質量%ないし50質量%、
III)(D)ペルオキシド少なくとも1種又はペルオキシド形成性物質少なくとも1種1質量%ないし99質量%、好ましくは1質量%ないし50質量%、
IV)(E)前記洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物0.5ないし20g/Lがリカーに添加されるとき、該リカー中の金属錯体濃度0.05ないし100mg/Lリカー、好ましくは0.05ないし50mg/Lリカー、より好ましくは0.05ないし30mg/Lリカーを与える量の、請求項1ないし16の何れか一項記載の本発明の粒子状組成物及び
V)100質量%までの水
を含む組成物。
【請求項23】
ペルオキシドを含まない又は”ペルオキシド形成性物質”を含まない洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物であって、
I)(A)アニオン性界面活性剤少なくとも1種及び/又は(B)非イオン性界面活性剤少なくとも1種0質量%ないし50質量%、好ましくは0質量%ないし30質量%、
II)(C)ビルダー物質少なくとも1種0質量%ないし70質量%、好ましくは0質量%ないし50質量%、
III)(E)前記洗浄、浄化、滅菌又は漂白組成物0.5ないし20g/Lがリカーに添加されるとき、該リカー中の金属錯体濃度0.05ないし100mg/Lリカー、好ましくは0.05ないし50mg/Lリカー、より好ましくは0.05ないし30mg/Lリカーを与える量の、請求項1ないし16の何れか一項記載の本発明の粒子状組成物及び
VI)100質量%までの水
を含む組成物。
【請求項24】
請求項1ないし16の何れか一項記載の粒子状組成物を用いて織布材料を処理することからなる、移行染料の該織布材料への再沈着を阻止すると同時に該材料上の染み又は汚れを漂白する方法。

【公表番号】特表2007−506853(P2007−506853A)
【公表日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−530184(P2006−530184)
【出願日】平成16年5月12日(2004.5.12)
【国際出願番号】PCT/EP2004/050766
【国際公開番号】WO2004/104155
【国際公開日】平成16年12月2日(2004.12.2)
【出願人】(396023948)チバ スペシャルティ ケミカルズ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Specialty Chemicals Holding Inc.
【Fターム(参考)】