演出用装飾具
【課題】本発明は、少ない発光液でも流動性に富んだ飽きのこない幻想的な演出効果を得ることができる演出用装飾具の提供を目的とする。
【解決手段】
透光性を有する発光液貯溜容器11を、上方に形成された注ぎ口15Aから注ぎ込んだ発光液Lを貯溜する貯溜部12と、上記注ぎ口15Aの周縁部に形成され、該注ぎ口15Aの外側に流出した発光液Lを受ける発光液受け部13とで構成し、上記注ぎ口15Aの上方に装飾体31を備え、上記注ぎ口15A近傍に上記装飾体31を保持する装飾体保持具21を備え、上記装飾体保持具21の下部に、上記注ぎ口15A近傍に取り付ける取付け脚部23を形成し、上記取付け脚部23を、上記注ぎ口15Aと上記装飾体31との間に発光液Lの上記注ぎ口15Aへの流入を許容する間隙14Aが構成される高さで形成した。
【解決手段】
透光性を有する発光液貯溜容器11を、上方に形成された注ぎ口15Aから注ぎ込んだ発光液Lを貯溜する貯溜部12と、上記注ぎ口15Aの周縁部に形成され、該注ぎ口15Aの外側に流出した発光液Lを受ける発光液受け部13とで構成し、上記注ぎ口15Aの上方に装飾体31を備え、上記注ぎ口15A近傍に上記装飾体31を保持する装飾体保持具21を備え、上記装飾体保持具21の下部に、上記注ぎ口15A近傍に取り付ける取付け脚部23を形成し、上記取付け脚部23を、上記注ぎ口15Aと上記装飾体31との間に発光液Lの上記注ぎ口15Aへの流入を許容する間隙14Aが構成される高さで形成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、結婚式、ショー、パーティー、セレモニーその他のイベントなどにおいて用いられる演出用スタンドに関し、例えば、発光液などの演出用流動体を用いて幻想的な雰囲気を演出するための演出用装飾具に関する。
【背景技術】
【0002】
演出を行うに際して、例えば、発光液などの流動性のある演出用流動体を用いる様々な演出用装飾具が提案されている。
【0003】
演出用流動体の中でも発光液を用いた演出用装飾具としては、例えば、下記特許文献1に「演出器材」が開示されている。
【0004】
上記「演出器材」は、透明な凹状のガラス筐体に透明シリコンを流し込み、ガラス筐体の例えば、内壁面に沿って凝固させ、その内側に構成される凹状空間に適宜、複数のビー玉などを充填させた器材である。
【0005】
特許文献1には、上述したガラス筐体に発光液を流し込むことで、ビー玉やシリコンのレンズ効果により発光液の光量を増幅させることができ、従来の発光液の使用量よりも少ない量で演出効果を発揮できることが謳われている。
【0006】
しかし、上記「演出器材」は、発光液をガラス筐体に流し込む際に、ガラス筐体にビー玉などが充填された凹状空間に発光液が浸されるまで十分なレンズ効果が期待できないため、充分な演出がされるまで時間がかかり、また、演出のインパクトに欠けるという難点を有する。
【0007】
さらに、上記「演出器材」は、一旦、発光液がガラス筐体に流し込まれた後は、ビー玉等のレンズ効果により優れた光量で発光する効果は期待できるものの、ガラス筐体内で貯溜された状態で発光するだけであるため、流動性に乏しく、躍動感に富んだ演出が期待できないという難点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−5224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明は、少ない演出用流動体でも流動性に富んだ飽きのこない幻想的な演出効果を得ることができる演出用装飾具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、透光性を有する流動体貯溜容器を、上方に形成された注ぎ口から注ぎ込んだ演出用流動体を貯溜する貯溜部と、上記注ぎ口の周縁部に形成され、該注ぎ口の外側に流出した演出用流動体を受ける流動体受け部とで構成し、上記注ぎ口の上方に装飾体を備え、上記注ぎ口近傍に上記装飾体を保持する装飾体保持具を備え、上記装飾体保持具の下部に、上記注ぎ口近傍に取り付ける取付け脚部を形成し、上記取付け脚部を、上記注ぎ口と上記装飾体との間に演出用流動体の上記注ぎ口への流入を許容する間隙が構成される高さで形成した演出用装飾具であることを特徴とする。
【0011】
上記演出用流動体は、化学発光液、自然発光液、蓄光液、蛍光液などの発光する発光液とする、または、発光装置を発光(作動)させる発光誘発流動体とすることができる。
【0012】
上記発光装置は、電極が外部に露出してセンサになっており水などの液体に浸かると通電して発光するLED(発光素子)などの通電検知型照明装置、熱センサにより熱を検知して発光するLEDなどの熱検知型照明装置、衝撃センサにより衝撃を検知して発光するLEDなどの衝撃検知型照明装置など、物理的、電気的な変化情報を検知して光を発する装置で構成することができる。
なお、上記通電検知型照明装置、上記熱検知型照明装置、上記衝撃検知型照明装置は、LEDに限らず、電球、蛍光灯、ハロゲンランプなどを内臓したものであってもよい。
【0013】
上記発光誘発流動体は、上記通電検知型照明装置を発光させる水などの導電性を有する液体、上記熱検知型照明装置を発光させる熱湯(検知される温度以上の湯)、上記衝撃検知型照明装置に衝撃を付与して発光させる流動体(例えば、水や多数の小さなガラス球や多量の砂といった粒状物の集合)など、上記発光装置を発光させる適宜の流動体とすることができる。
【0014】
上記流動体貯溜容器は、表面全体を透光性部材で形成したもの、或いは、不透光性部材で形成した表面全体に対して、内部の光が所定の模様に外部へ透光することを許容するよう透光部を表面に部分的に形成したものも含む。
【0015】
上記装飾体は材質、その材質、形状は特に限定せず、例えば、クリスタルガラス、樹脂材料により形成したものも含む。
【0016】
上記構成により、演出用流動体は、上述したように装飾体を発光させ、その後で装飾体を伝って注ぎ口の側へ流下し、貯溜部に徐々に貯溜されるに応じて、貯溜部からも光を発することができる。
【0017】
ここで、上記取付け脚部を、上記注ぎ口と上記装飾体との間に演出用流動体の上記注ぎ口への流入を許容する間隙が構成される高さで形成したため、装飾体によって注ぎ口を閉塞することがなく、流動体受け部で受けた演出用流動体は、注ぎ口を通じてスムーズに貯溜部に流れ込むことができる。
【0018】
従って、流動性に富んだ幻想的で飽きのこない優れた演出効果を得ることができる。
【0019】
この発明の態様として、上記取付け脚部を、上記装飾体を上記高さに保つ高さ保持部と、該高さ保持部の下方位置で、上記貯溜部の上記注ぎ口に挿入されて上記注ぎ口近傍部分に取り付けられる取付け部とで形成することができる。
【0020】
取付け脚部は、取付け部が上記貯溜部の上記注ぎ口に挿入されて上記注ぎ口近傍部分に取り付けられるため、該取付け部自体が上記貯溜部外側から視認され難くなる。よって、取付け脚部は、すっきりとした良好な見栄えで注ぎ口近傍部分に取り付けることができる。
【0021】
取付け脚部は、取付け部を上記注ぎ口近傍部分に取り付けた後も、上記高さ保持部により、上記注ぎ口と上記装飾体との間に演出用流動体の上記注ぎ口への流入を許容する間隙が構成される高さにしっかりと保つことができる。
【0022】
またこの発明の態様として、上記貯溜部の上記注ぎ口近傍部分の内周面、及び、上記高さ保持部のうち、少なくとも一方を、下方へ向けて縮径する縮径形状で形成し、上記貯溜部の上記注ぎ口近傍部分の内周面と上記取付け部とを嵌合することができる。
【0023】
上記構成により、取付け脚部は、取付け部を、上記貯溜部の上記注ぎ口に挿入したとき、上記注ぎ口近傍部分の内周面に対して嵌合させて取り付けることができる。
【0024】
このように、取付け部と注ぎ口近傍部分の内周面との嵌合により取り付けることにより、これら取付け部や注ぎ口近傍部分を複雑な形状で形成したり別途の取り付け用の部材を備えることなく、取付け部を注ぎ口近傍部分の内周面に対してシンプルな構成でしっかりと取り付けることができる。
【0025】
またこの発明の態様として、上記装飾体保持具を、直線状、湾曲状、又は、屈曲状のうち少なくとも1つの形状の線状体により構成するとともに、上記線状体の加工による骨組構造で構成することができる。
【0026】
上記構成により、上記装飾体保持具は、上記形状の線状体の加工による骨組構造で構成しているため、骨組構造には、演出用流動体の通過を許容する隙間が構成される。
【0027】
よって、演出用流動体は、装飾体に注がれた後、装飾体を伝って流下するが、その際、演出用流動体は、装飾体を保持する装飾体保持具によって流下することを阻害されることなく、骨組み構造で構成した装飾体保持具の隙間を通じて注ぎ口の側へスムーズに流下することができ、流動的で躍動感のある演出効果を得ることができる。
【0028】
またこの発明の態様として、上記装飾体保持具に、上記装飾体を載置する装飾体載置部を備え、上記装飾体載置部を、上記注ぎ口よりも大きく形成することができる。
【0029】
上記構成により、装飾体は、装飾体載置部に載置するだけで容易にセットすることができる。
【0030】
また、上記装飾体載置部を、上記注ぎ口よりも大きく形成しているため、装飾体保持具を上記注ぎ口近傍部分に取り付けたとき、装飾体載置部によって注ぎ口を隠蔽することができ、優れた見栄えで構成することができる。
【0031】
またこの発明の態様として、上方に開口部が形成された内部空間を有する中空の外装具を備え、上記外装具を、透光性を有しない不透光性部材で形成し、上記外装具は、上記貯溜部を上記内部空間に収容した状態で上記流動体受け部を上記開口部の縁部に装着し、上記外装具の側壁面に、上記貯溜部に貯溜された演出用流動体の光を所定形状に透光する透光部を1以上形成することができる。
【0032】
上記構成により、流動体受け部を外装具に装着したとき、貯溜部は、外装具の側壁面に覆われた状態となり、演出用流動体の流入により上記貯溜部から発光する光を透光部を通じて所定形状に透光させることができ、上記貯溜部全体が発光させた様子を視認させる演出と比較してより幻想的な演出効果を得ることができる。
【0033】
さらに、流動体貯溜容器は、上記外装具に対して容易に取り外すことができ、流動体貯溜容器のみを容易に洗浄などすることができるため、演出の準備、後始末を容易に行うことができる。
【0034】
またこの発明の態様として、上記装飾体を、複数の小片状部材を集合させて形成するとともに、上記複数の小片状部材を該装飾体の上方先端が下方基部より外側に広がる上方広がり形状に重ねて形成することができる。
【0035】
上記構成により、複数の小片状部材の間には、上方へ向けて開口した隙間が存在することなるため、装飾体へ上方から注ぎ込んだ演出用流動体を、複数の隙間に貯溜することで装飾体に残留し易くなる。これにより、装飾体を、より鮮明に発光させることができ、演出効果を高めることができる。
【0036】
またこの発明の態様として、上記小片状部材を、吸水性素材により形成することができる。
【0037】
上記構成により、上記装飾体の吸水性を高めることができるため、注ぎ込んだ演出用流動体を積極的に吸水することができる。よって、装飾体を、より鮮明に発光させることができ、演出効果を高めることができる。
【0038】
またこの発明は、上述した演出用装飾具を用いた演出方法であって、上記演出用流動体を発光液で形成し、該発光液を、互いの混合により発光する発光原液と発光反応液とで形成し、発光原液と発光反応液とのうち一方の液体を上記装飾体に含有させ、他方の液体を上記装飾体にかけて上記装飾体を発光させることを特徴とする。
【0039】
発光原液と発光反応液とのうち一方の液体を上記装飾体に含有させることにより、該装飾体の重量が増すため、装飾体保持具に備えたときの安定感を高めることができる。よって、例えば、装飾体に向けて発光液を注いだときに、その勢いにより装飾体が不測に位置ずれしたり、転倒することなく安定して備えることができる。
【0040】
なお、以下の説明において、特に示す場合を除き、単に発光液と記載した場合、後述する発光原液、或いは、発光反応液、または、これらを混合した液体のいずれかを示すものとする。
【発明の効果】
【0041】
本発明により、少ない演出用流動体でも流動性に富んだ飽きのこない幻想的な演出効果を得ることができる演出用装飾具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態の演出用装飾具の正面図。
【図2】一部断面で示した本実施形態の演出用装飾具の構成説明図。
【図3】本実施形態の演出用装飾具の要部の構成説明図。
【図4】本実施形態の装飾体保持具を上方から視た一部を示す外観図。
【図5】本実施形態の装飾体保持具の外観図。
【図6】本実施形態の演出用装飾具の作用説明図。
【図7】本実施形態の演出用装飾具の実施例を一部断面で示した説明図。
【発明を実施するための形態】
【0043】
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
本実施形態における演出用装飾具10は、図1〜図4に示すように、発光液貯溜容器11と装飾体保持具21と装飾体31と外装具41で構成している。
【0044】
発光液貯溜容器11は、全体をガラス、又は、アクリルなどで透光性を有する無色透明に形成し、貯溜部12と発光液受け部13とで一体に形成している(図2参照)。
【0045】
貯溜部12は、後述する発光液Lの貯溜空間12Aを内部に有し、下方へ向けて先細りの有底円筒状に形成している。貯溜部12の上端部には、上方から注ぎ込まれた発光液Lが貯溜空間12Aへ流入することを許容する注ぎ口15Aを形成している。注ぎ口15Aを通じて貯溜部12の貯溜空間12Aと外側とは互いに連通している。
【0046】
貯溜部12は、上部に有する縮径円筒部12aと、該縮径円筒部12aの下側に有し、細長い円錐状小径部12bと、縮径円筒部12aと円錐状小径部12bとの間に有する中間縮径円筒部12cとで一体に形成している。
【0047】
また、縮径円筒部12a、円錐状小径部12b、中間縮径円筒部12cは、いずれも下方へ向けて序々に縮径したテーパ形状で形成している。
【0048】
ここで、中間縮径円筒部12cの内周面は、急勾配のテーパ形状で形成し、貯溜部12の中途部分から下部にかけて絞った縮径形状としている。これにより、円錐状小径部12bの容積を小さくすることができ、演出に必要な発光液Lの液量を少なくしている。
【0049】
さらに、縮径円筒部12aの内周面は、図3(c)に示すように、円錐状小径部12bの内周面よりも緩やかなテーパ内周面12a1で形成している。
なお、図3(c)は、図3(b)中のB−B線矢視図を示し、図3(b)は、図3(a)中のA−A線矢視図を示す。
【0050】
発光液受け部13は、貯溜部12の上部において上記注ぎ口15Aの周縁部に鍔状に形成され、該注ぎ口15Aの外側に流出した発光液Lを受けることを許容する底浅の有底円筒状に形成している。
【0051】
発光液受け部13は、装飾体保持具21、装飾体31、及び、外装具41のいずれの外径よりも大きな外径で形成している。
【0052】
発光液受け部13の上端周縁部分は、審美性向上のため部分的に外側へ向けて反り返らせた反り返り部分13aを周方向において等分配して形成している。
【0053】
装飾体保持具21は、図5に示すように、複数の線状体26を熱溶着により一体に組み合わせた装飾体載置部22と取付け脚部23とを備えた骨組構造で構成している。線状体26は、樹脂材料の成形により複数の直線状線状体26Lと複数の環状線状体26Cとで形成している。なお、複数の直線状線状体26Lと複数の環状線状体26Cとの表面には、メッキを施して表面全体を銀色に装飾している。
【0054】
装飾体載置部22は、装飾体31を載置可能な平面視円形状に形成し、外側環状部26Coと、該外側環状部26Coに対して内側に配置された内側環状部26Ciとを、互いに同心円状になるよう連結棒27により連結することで一体に形成している。
なお、外側環状部26Co、内側環状部26Ciは、いずれも環状線状体26Cで形成し、連結棒27は、複数本の直線状線状体26Lで形成している。
【0055】
外側環状部26Coは、装飾体31の外径と略同じ径で形成するとともに、内側環状部26Ciは、装飾体31の外径よりも小径で形成し、装飾体31を装飾体載置部22に安定、且つ、確実に載置できるよう形成している。
【0056】
取付け脚部23は、該装飾体載置部22に対して下方に有し、嵌合取付け環状部24と高さ保持片25とで形成している。
なお、嵌合取付け環状部24は、環状線状体26Cで形成し、高さ保持片25は、合計4本の直線状線状体26Lで形成している。
【0057】
詳しくは、嵌合取付け環状部24は、平面視円形の注ぎ口15Aの内径よりも一回り小さな径を有する環状線状体26Cで形成し、高さ保持片25の下端部に溶着している。すなわち、嵌合取付け環状部24は、貯溜部12に挿入したとき、図3(b),(c)に示すように、縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に対して係止され、嵌合される径を有して形成している。
すなわち、テーパ内周面12a1の上端(注ぎ口15A)は、嵌合取付け環状部24よりも大きく、且つ、テーパ内周面12a1の下端は、嵌合取付け環状部24よりも小さくなっている。
【0058】
なお、図3(b)は、図3(a)のA−A線矢視図を示す。
【0059】
装飾体保持具21は、図3(a)に示すように、嵌合取付け環状部24を縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に嵌合したとき、装飾体載置部22が水平な状態になるよう取り付けることができる。
【0060】
高さ保持片25は、4本の直線状線状体26Lのそれぞれを、内側環状部26Ciの周方向を等分配する各部分に、下方へ向けて突出するよう溶着している(図5参照)。装飾体保持具21を注ぎ口15Aの近傍部分、すなわち、縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けたとき、高さ保持片25は、少なくとも上記注ぎ口15Aと上記装飾体載置部22との間に発光液Lの上記注ぎ口15Aへの流入を許容する間隙14Aが構成されるよう長尺に形成している(図3(a)参照)。
【0061】
詳しくは、高さ保持片25は、縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に嵌合取付け環状部24が嵌合(係止)される位置から注ぎ口15Aまでの高さ(13H)よりも高く形成している。これにより、縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けたとき、高さ保持片25は、注ぎ口15Aに対して上方へ突出することになる。すなわち、高さ保持片25の上側の位置し、貯溜部12に挿入されない非挿入部分25aと、該高さ保持片25の下側に位置し、貯溜部12に挿入される挿入部分25bとを有することになる(図3(a)参照)。非挿入部分25aは、発光液Lの上記注ぎ口15Aへの流入を許容する上記間隙14Aに相当する長さ(高さ)を有して形成している。
【0062】
装飾体31は、図4に示すように、複数枚の小片状の模擬花びら32を牡丹の花に模して束ねた造花として形成している。詳しくは、装飾体31は、その上方が下方基部より外側に広がる上方広がり形状に重なるように、複数枚の模擬花びら32を下方基部で束ねて形成されている。上記構成により、複数枚の模擬花びら32を束ねた間には、発光液Lを貯溜するよう上方へ向けて開口した複数の隙間33Aを有している(図3(a)参照)。
【0063】
さらに、模擬花びら32は、吸水性を有するシート片で形成している。
なお、シート片は、吸水性を有していればよく、例えば、綿、化学繊維、紙などの素材で形成することができる。
【0064】
外装具41は、側壁面42と、該側壁面42の下方で全体を設置可能に鍔状に形成した設置部43とで全体を透光性を有しないセラミックスにより形成している(図1、及び、図2参照)。
【0065】
側壁面42は、上方に開口部44Aが形成された内部空間42Aを有する中空の縦長をした有底逆円錐状に形成している。
【0066】
側壁面42の内部空間42Aは、上記貯溜部12の収容を許容する大きさで構成している。側壁面42の開口縁部44は、発光液貯溜容器11の貯溜部12の外径より大きく、且つ、発光液受け部13の外径よりも小さな平面視円形状に形成している。
【0067】
これにより、上記外装具41は、上記貯溜部12を上記内部空間42Aに収容し、上記発光液受け部13の下面を開口縁部44に載置した状態で発光液貯溜容器11に対して装着される。
【0068】
側壁面42の下部には、周方向に収縮した形状の2つの節部45を有している。さらにまた、外装具41の側壁面42には、その周方向、上下方向に亘って複数の透光部46を配設している。
【0069】
上記透光部46は、それぞれ側壁面42の外側と内側とで光の透過を許容するよう側壁面42を厚み方向に貫通させた貫通孔で形成している。上記透光部46は、それぞれを異なる大きさで形成し、いずれも例えば、正面視花形状で形成している。上記透光部46の正面視花形状とは、中心部分に対して周方向において5等分配する方向へ花びらが放射状に広がる花の模様で形成している。
【0070】
次に、上述した構成の演出用装飾具10を用いて演出を行なう実施例について図6(a),(b)、図7を用いて説明する。
図6(a),(b)は、いずれも演出用装飾具10の上部を一部断面で示した図であり、図6(a)は、発光液L(L2)を注ぎ込む直前の様子を示す作用説明図であり、図6(b)は、発光液L(L2)を注ぎ込んでいる最中の様子を示す作用説明図である。
【0071】
なお、本実施例では、発光液Lとして互いの混合により発光する発光蛍光液L1と発光反応液L2とを用いている。
【0072】
まず、図6(a)に示すように、演出を行なう前に予め、装飾体31は、発光蛍光液L1と発光反応液L2とのうち例えば、発光蛍光液L1を含有させておき、その状態で装飾体載置部22に載置している。さらに、貯溜空間12Aにも予め、貯溜部12の最大貯溜量の半分ぐらいの容量、すなわち、円錐状小径部12bの容量分だけ発光蛍光液L1を貯溜しておく(図示せず)。
【0073】
続いて、図6(b)に示すように、発光反応液L2を装飾体31の上方から注ぐ。装飾体31に注がれた発光反応液L2は、装飾体31に含有させておいた発光蛍光液L1と反応する。発光蛍光液L1と発光反応液L2とは、装飾体31において混合し、化学反応(発光反応)するため、装飾体31全体が発光する。
【0074】
発光反応液L2を装飾体31に注ぎ続けると、装飾体31に含有しきれなかった発光反応液L2が装飾体31から流下する。
その際、発光反応液L2は、骨組み構造をした装飾体載置部22の隙間21A(図5参照)を通じて流下し、注ぎ口15Aを通じて直接的に貯溜部12に注ぎ込まれる。或いは、発光液受け部13に流下する(図2(b)参照)。
【0075】
ここで、装飾体31と注ぎ口15Aとの間には、高さ保持片25を介在させて間隙14Aが確保されているため(図3(a)参照)、発光液受け部13に流下した発光液L1,L2は、装飾体31によって阻害されることなく注ぎ口15Aを通じて貯溜部12に注ぎ込まれる。
【0076】
貯溜部12に注ぎ込まれた発光反応液L2は、貯溜部12に予め貯溜しておいた発光蛍光液L1と反応し、貯溜部12に発光反応液L2が貯溜するに従って、貯溜部12は、下側から上方へ徐々に発光する。
【0077】
そして、貯溜部12に貯溜した発光液Lの光は、上記外装具41の側壁面42に形成した透光部46を通じて透光するため、上記外装具41における、透光部46の形成部分が該透光部46の形状に相当する花びら形状に発光しているように演出することができる。
【0078】
よって、貯溜部12がその下側から上方へ徐々に発光するに従って、外装具41の側壁面42に形成した透光部46が下側から上方へ向けて段階的に発光する。すなわち、発光反応液L2を注ぐと直ぐに装飾体31が発光し、次いで外装具41の下方の透光部46から発光し、順に発光した光を鑑賞することができる。
【0079】
以上により、演出用装飾具10は、幻想的で流動性、躍動感に富んだ演出効果を得ることができる。
【0080】
最終的に、図7に示すように、演出用装飾具10は、装飾体31が発光するとともに、上記外装具41の側壁面42に形成した全ての透光部46が発光した状態となるため、上述した演出後も、テーブルなどに設置するなどして装飾用のスタンドとして用いることができる。
【0081】
上述した演出用装飾具10は、その他にも以下のような効果を奏することができる。
発光液貯溜容器11に対して上方から注ぎ込んだ発光反応液L1は、上記注ぎ口15Aを通じて直接、貯溜部12に流れ込む前に、注ぎ口15Aの上方に備えた装飾体31に注がれることになるため、予め発光蛍光液L1を含浸させておいた装飾体31は、発光反応液L1を浴びて発光することができる。
【0082】
そして、装飾体31を伝って注ぎ口15Aの側へ流下した発光反応液L2は、注ぎ口15Aを通じて貯溜部12に注ぎ込まれ、貯溜部12で発光する。
【0083】
このように、発光反応液L1を、発光液貯溜容器11の上方から注ぎ込むという1つの動作により、貯溜部12に貯溜した発光液L1,L2が発光する従来の演出に加えて、装飾体31が発光するという演出をも実現することができ、発光液Lの流動性を活かした躍動感のある演出効果を得ることができる。
【0084】
また、上記取付け脚部23を、上記装飾体31を上記高さに保つ高さ保持片25と、該高さ保持片25の下方位置で、上記貯溜部12の上記注ぎ口15Aに挿入されて貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けられる嵌合取付け環状部24とで形成している。さらに、上記貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1は、下方へ向けて縮径する縮径形状で形成している。
【0085】
上記構成により、取付け脚部23は、上記貯溜部12の上記注ぎ口15Aに挿入したとき、貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に嵌合取付け環状部24を嵌合させて取り付けることができる。
【0086】
よって、これら取付け脚部23や注ぎ口15Aの近傍部分を複雑な形状で形成したり別途の取り付け用の部材を備えることなく、シンプルな構成でしっかりと取り付けることができる。
【0087】
また、高さ保持片25が縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に沿って取り付けられるため(図3(c)参照)、高さ保持片25が万が一にもがたついても、テーパ内周面12a1によってガイドすることができ、装飾体保持具21を縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に置くだけで安定して取り付けることができる。
【0088】
さらに、取付け脚部23は、貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けたとき、上記高さ保持片25のうち、挿入部分25bは、上記注ぎ口15Aに挿入されるが、非挿入部分25aは、上記注ぎ口15Aに挿入されずに、上記注ぎ口15Aと上記装飾体31との間に発光液Lの上記注ぎ口15Aへの流入を許容する間隙14Aが構成される高さにしっかりと保つことができる。
【0089】
従って、装飾体31によって注ぎ口15Aが閉塞されることなく、発光液受け部13において一時的に貯溜した発光液L(発光反応液L2)が、注ぎ口15Aを通じてスムーズに貯溜部12に流れ込むことを許容でき、より一層、流動性に富んだ幻想的で飽きのこない演出を実現することができる。
【0090】
さらにまた、取付け脚部23は、上記貯溜部12の上記注ぎ口15Aに挿入されて貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けられるため、該取付け脚部23自体が上記貯溜部12外側から視認され難くなり、取付け脚部23を、注ぎ口15A近傍部分にすっきりとした良好な見栄えで取り付けることができる。
【0091】
さらに、装飾体保持具21は、持ち上げるだけで貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1から容易に取り外すことができるため、演出終了後に発光液貯溜容器11の洗浄を容易に行うことができる。
【0092】
また、上記装飾体保持具21は、上述したように、直線状線状体26Lと環状線状体26Cとで形成し、これら直線状線状体26Lと環状線状体26Cとの溶着による骨組構造で構成しているため、装飾体保持具21自体には、発光液Lの通過を許容する多くの隙間21A(空間)が構成される(図5参照)。
【0093】
よって、装飾体31に注がれた発光液Lは、装飾体31を載置する装飾体載置部22によって流下することを阻害されることなく、骨組み構造で構成した装飾体保持具21の隙間21Aを通じて注ぎ口15Aの側へスムーズに流下することができ、流動的で躍動感のある演出効果を得ることができる。
さらに、発光液L1,L2の付着を少なくして美観を確保することができる。
【0094】
装飾体31は、装飾体載置部22に載置するだけで容易にセットすることができる。さらにまた、上記装飾体載置部22は、上記注ぎ口15Aの外径よりも大きな外径で形成しているため、装飾体保持具21を上記注ぎ口15A近傍部分に取り付けたとき、装飾体載置部22によって注ぎ口15Aを隠蔽することができ、優れた見栄えを保つことができる。
【0095】
また、演出用装飾具10は、外装具41を備え、該外装具41は、不透光性部材であるセラミックスでした側壁面42に、複数の透光部46を形成している。
【0096】
上記構成により、発光液受け部13を外装具41に装着したとき、貯溜部12は、外装具41の側壁面42に覆われた状態となり、上記貯溜部12で発光する発光液L1,L2の光を透光部46を通じて該透光部46の形状に応じて透光させることができ、上記貯溜部12全体を発光させた様子を視認させる演出と比較してより幻想的な演出効果を得ることができる。
【0097】
さらに、発光液貯溜容器11は、上記外装具41に対して容易に取り外すことができるため、例えば、演出後に発光液L1,L2が貯溜した発光液貯溜容器11のみを取り外して容易に洗浄などすることができるため、演出の後始末を容易に行うことができる。
【0098】
また、上記装飾体31は、該装飾体31の上方先端が下方基部より外側に広がる上方広がり形状になるよう複数の模擬花びら32を重ねて形成するとともに、模擬花びら32は、吸水性素材からなるシート片により形成している。
【0099】
上記構成により、複数の模擬花びら32の間には、上方へ向けて開口した隙間33Aが存在することなるため、装飾体31へ上方から注ぎ込んだ発光反応液L2は、複数の隙間33Aに貯溜した発光蛍光液L1と混合し易くなる。これにより、装飾体31を、より鮮明に発光させることができ、演出効果を高めることができる。
【0100】
さらにまた、装飾体31は、演出前に予め、発光蛍光液L1を含有させて重量を増した状態としているため、装飾体載置部22に載置したときの安定感を高めることができる。よって、例えば、装飾体31に向けて発光反応液L2を注いだときに、その勢いにより装飾体31が不測に装飾体載置部22から位置ずれしたり、転倒することなく安定した状態を保つことができる。
【0101】
また、本発明の演出用装飾具は、上述した演出用装飾具10の構成に限らず、その他にも様々な構成で構成することができる。
例えば、高さ保持片25は、上述したように上下方向に配した4本の直線状線状体26Lを装飾体載置部22の下方において周方向に配置した構成であるが(図5参照)、この構成に限らず、例えば、該4本の直線状線状体26Lのそれぞれを下方へ進むに連れ互いに近接するよう傾けて縮径するよう構成してもよい(図示せず)。
【0102】
上記構成により、装飾体保持具21は、注ぎ口15Aに挿入したとき、高さ保持片25が注ぎ口15Aの口縁部に当接して嵌合することで取り付けることができる。
【0103】
さらにまた、装飾体保持具21の装飾体載置部22は、網状に形成してもよい。
【0104】
また、上述した演出用装飾具10を用いた演出方法は、発光液Lとして、互いの混合により発光する発光蛍光液L1と発光反応液L2とを用い、発光蛍光液L1を予め装飾体31に含有させておくとともに、貯溜部12に貯溜させておき、発光反応液L2を上記装飾体31にかけて上記装飾体31、及び、貯溜部12を発光させる演出方法であるが、この演出方法に限らない。
【0105】
例えば、発光蛍光液L1と発光反応液L2との二液のうち、発光蛍光液L1ではなく発光反応液L2を装飾体31に予め含浸させておくとともに、貯溜部12に貯溜させておき、発光反応液L2ではなく発光蛍光液L1を演出用装飾具10の上方から注ぎ込む演出を行なってもよい。
【0106】
或いは、演出前に予め、発光蛍光液L1と発光反応液L2とを混合し、発光させている状態で演出用装飾具10の上方から注ぎ込む演出を行なってもよい。
【0107】
また、他の実施形態として、演出用装飾具は、図示しないが、発光装置と該発光装置の発光を誘発する発光誘発流動体を用いる構成としてもよい。
【0108】
発光装置は、内部にLED(発光素子)を内蔵し、外部に電極を露出し、電極が通電したらスイッチONになり発光する仕組みで構成している。
【0109】
この場合、装飾体31の内部、或いは、隙間33Aに発光装置を備えるとともに、貯留部12内にも同じ発光誘発流動体で発光する発光装置を備えるとよい。
【0110】
これにより、発光装置のスイッチをONにさせる発光誘発流動体として例えば水を用いた場合、該水を装飾体31にかけると、まず装飾体31に備えた発光装置から外部に露出した電極が通電して発光し、次いで貯留部12内に浸入した水によって貯留部12内の発光装置が同様に通電して発光する。
【0111】
この構成の場合でも、上述した発光液L1を用いる場合と同様の演出を行うことができる。
【0112】
なお、発光装置は、適宜、発光液受け部13に備えてもよく、また、貯留部12内に備えた場合は、複数の発光装置を積み上げたものや、貯留部12全体が均等に発光するよう、長さ方向において所定間隔ごとに配設したものであってもよい。
【0113】
装飾体は、上述した装飾体31の形態に限らず、ガラスや樹脂を用いて球体、多面体形状、或いは、花形状など所定の立体形状に形成した中に上記発光装置を電極が露出するよう内蔵した構成のものであってもよい。
【0114】
上述した実施形態と、この発明の構成との対応において、
発光液貯溜容器11は、流動体貯溜容器に対応し、以下同様に、
発光液受け部13は、流動体受け部に対応し、
発光液L又は水は、演出用流動体に対応し、
高さ保持片25は、高さ保持部に対応し、
嵌合取付け環状部24は、取付け部に対応し、
縮径円筒部12aの内周面は、注ぎ口近傍部分の内周面に対応し、
直線状線状体26L、及び、環状線状体26Cは、直線状、湾曲状、又は、屈曲状のうち少なくとも1つの形状の線状体に対応し、
セラミックスは、不透光性部材に対応し、
模擬花びら32は、小片状部材に対応し、
シート片は、吸水性素材に対応し、
発光蛍光液L1は、発光原液に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【符号の説明】
【0115】
10…演出用装飾具
11…発光液貯溜容器
12…貯溜部
15A…注ぎ口
12a1…テーパ面
13…発光液受け部
21…装飾体保持具
22…装飾体載置部
23…取付け脚部
24…嵌合取付け環状部
25…高さ保持片
26…線状体
26L…直線状線状体
26C…環状線状体
31…装飾体
32…模擬花びら
41…外装具
42…側壁面
44A…開口部
42A…内部空間
44…開口縁部
46…透光部
L…発光液
L1…発光原液
L2…発光反応液
【技術分野】
【0001】
この発明は、結婚式、ショー、パーティー、セレモニーその他のイベントなどにおいて用いられる演出用スタンドに関し、例えば、発光液などの演出用流動体を用いて幻想的な雰囲気を演出するための演出用装飾具に関する。
【背景技術】
【0002】
演出を行うに際して、例えば、発光液などの流動性のある演出用流動体を用いる様々な演出用装飾具が提案されている。
【0003】
演出用流動体の中でも発光液を用いた演出用装飾具としては、例えば、下記特許文献1に「演出器材」が開示されている。
【0004】
上記「演出器材」は、透明な凹状のガラス筐体に透明シリコンを流し込み、ガラス筐体の例えば、内壁面に沿って凝固させ、その内側に構成される凹状空間に適宜、複数のビー玉などを充填させた器材である。
【0005】
特許文献1には、上述したガラス筐体に発光液を流し込むことで、ビー玉やシリコンのレンズ効果により発光液の光量を増幅させることができ、従来の発光液の使用量よりも少ない量で演出効果を発揮できることが謳われている。
【0006】
しかし、上記「演出器材」は、発光液をガラス筐体に流し込む際に、ガラス筐体にビー玉などが充填された凹状空間に発光液が浸されるまで十分なレンズ効果が期待できないため、充分な演出がされるまで時間がかかり、また、演出のインパクトに欠けるという難点を有する。
【0007】
さらに、上記「演出器材」は、一旦、発光液がガラス筐体に流し込まれた後は、ビー玉等のレンズ効果により優れた光量で発光する効果は期待できるものの、ガラス筐体内で貯溜された状態で発光するだけであるため、流動性に乏しく、躍動感に富んだ演出が期待できないという難点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2005−5224号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
そこで本発明は、少ない演出用流動体でも流動性に富んだ飽きのこない幻想的な演出効果を得ることができる演出用装飾具の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、透光性を有する流動体貯溜容器を、上方に形成された注ぎ口から注ぎ込んだ演出用流動体を貯溜する貯溜部と、上記注ぎ口の周縁部に形成され、該注ぎ口の外側に流出した演出用流動体を受ける流動体受け部とで構成し、上記注ぎ口の上方に装飾体を備え、上記注ぎ口近傍に上記装飾体を保持する装飾体保持具を備え、上記装飾体保持具の下部に、上記注ぎ口近傍に取り付ける取付け脚部を形成し、上記取付け脚部を、上記注ぎ口と上記装飾体との間に演出用流動体の上記注ぎ口への流入を許容する間隙が構成される高さで形成した演出用装飾具であることを特徴とする。
【0011】
上記演出用流動体は、化学発光液、自然発光液、蓄光液、蛍光液などの発光する発光液とする、または、発光装置を発光(作動)させる発光誘発流動体とすることができる。
【0012】
上記発光装置は、電極が外部に露出してセンサになっており水などの液体に浸かると通電して発光するLED(発光素子)などの通電検知型照明装置、熱センサにより熱を検知して発光するLEDなどの熱検知型照明装置、衝撃センサにより衝撃を検知して発光するLEDなどの衝撃検知型照明装置など、物理的、電気的な変化情報を検知して光を発する装置で構成することができる。
なお、上記通電検知型照明装置、上記熱検知型照明装置、上記衝撃検知型照明装置は、LEDに限らず、電球、蛍光灯、ハロゲンランプなどを内臓したものであってもよい。
【0013】
上記発光誘発流動体は、上記通電検知型照明装置を発光させる水などの導電性を有する液体、上記熱検知型照明装置を発光させる熱湯(検知される温度以上の湯)、上記衝撃検知型照明装置に衝撃を付与して発光させる流動体(例えば、水や多数の小さなガラス球や多量の砂といった粒状物の集合)など、上記発光装置を発光させる適宜の流動体とすることができる。
【0014】
上記流動体貯溜容器は、表面全体を透光性部材で形成したもの、或いは、不透光性部材で形成した表面全体に対して、内部の光が所定の模様に外部へ透光することを許容するよう透光部を表面に部分的に形成したものも含む。
【0015】
上記装飾体は材質、その材質、形状は特に限定せず、例えば、クリスタルガラス、樹脂材料により形成したものも含む。
【0016】
上記構成により、演出用流動体は、上述したように装飾体を発光させ、その後で装飾体を伝って注ぎ口の側へ流下し、貯溜部に徐々に貯溜されるに応じて、貯溜部からも光を発することができる。
【0017】
ここで、上記取付け脚部を、上記注ぎ口と上記装飾体との間に演出用流動体の上記注ぎ口への流入を許容する間隙が構成される高さで形成したため、装飾体によって注ぎ口を閉塞することがなく、流動体受け部で受けた演出用流動体は、注ぎ口を通じてスムーズに貯溜部に流れ込むことができる。
【0018】
従って、流動性に富んだ幻想的で飽きのこない優れた演出効果を得ることができる。
【0019】
この発明の態様として、上記取付け脚部を、上記装飾体を上記高さに保つ高さ保持部と、該高さ保持部の下方位置で、上記貯溜部の上記注ぎ口に挿入されて上記注ぎ口近傍部分に取り付けられる取付け部とで形成することができる。
【0020】
取付け脚部は、取付け部が上記貯溜部の上記注ぎ口に挿入されて上記注ぎ口近傍部分に取り付けられるため、該取付け部自体が上記貯溜部外側から視認され難くなる。よって、取付け脚部は、すっきりとした良好な見栄えで注ぎ口近傍部分に取り付けることができる。
【0021】
取付け脚部は、取付け部を上記注ぎ口近傍部分に取り付けた後も、上記高さ保持部により、上記注ぎ口と上記装飾体との間に演出用流動体の上記注ぎ口への流入を許容する間隙が構成される高さにしっかりと保つことができる。
【0022】
またこの発明の態様として、上記貯溜部の上記注ぎ口近傍部分の内周面、及び、上記高さ保持部のうち、少なくとも一方を、下方へ向けて縮径する縮径形状で形成し、上記貯溜部の上記注ぎ口近傍部分の内周面と上記取付け部とを嵌合することができる。
【0023】
上記構成により、取付け脚部は、取付け部を、上記貯溜部の上記注ぎ口に挿入したとき、上記注ぎ口近傍部分の内周面に対して嵌合させて取り付けることができる。
【0024】
このように、取付け部と注ぎ口近傍部分の内周面との嵌合により取り付けることにより、これら取付け部や注ぎ口近傍部分を複雑な形状で形成したり別途の取り付け用の部材を備えることなく、取付け部を注ぎ口近傍部分の内周面に対してシンプルな構成でしっかりと取り付けることができる。
【0025】
またこの発明の態様として、上記装飾体保持具を、直線状、湾曲状、又は、屈曲状のうち少なくとも1つの形状の線状体により構成するとともに、上記線状体の加工による骨組構造で構成することができる。
【0026】
上記構成により、上記装飾体保持具は、上記形状の線状体の加工による骨組構造で構成しているため、骨組構造には、演出用流動体の通過を許容する隙間が構成される。
【0027】
よって、演出用流動体は、装飾体に注がれた後、装飾体を伝って流下するが、その際、演出用流動体は、装飾体を保持する装飾体保持具によって流下することを阻害されることなく、骨組み構造で構成した装飾体保持具の隙間を通じて注ぎ口の側へスムーズに流下することができ、流動的で躍動感のある演出効果を得ることができる。
【0028】
またこの発明の態様として、上記装飾体保持具に、上記装飾体を載置する装飾体載置部を備え、上記装飾体載置部を、上記注ぎ口よりも大きく形成することができる。
【0029】
上記構成により、装飾体は、装飾体載置部に載置するだけで容易にセットすることができる。
【0030】
また、上記装飾体載置部を、上記注ぎ口よりも大きく形成しているため、装飾体保持具を上記注ぎ口近傍部分に取り付けたとき、装飾体載置部によって注ぎ口を隠蔽することができ、優れた見栄えで構成することができる。
【0031】
またこの発明の態様として、上方に開口部が形成された内部空間を有する中空の外装具を備え、上記外装具を、透光性を有しない不透光性部材で形成し、上記外装具は、上記貯溜部を上記内部空間に収容した状態で上記流動体受け部を上記開口部の縁部に装着し、上記外装具の側壁面に、上記貯溜部に貯溜された演出用流動体の光を所定形状に透光する透光部を1以上形成することができる。
【0032】
上記構成により、流動体受け部を外装具に装着したとき、貯溜部は、外装具の側壁面に覆われた状態となり、演出用流動体の流入により上記貯溜部から発光する光を透光部を通じて所定形状に透光させることができ、上記貯溜部全体が発光させた様子を視認させる演出と比較してより幻想的な演出効果を得ることができる。
【0033】
さらに、流動体貯溜容器は、上記外装具に対して容易に取り外すことができ、流動体貯溜容器のみを容易に洗浄などすることができるため、演出の準備、後始末を容易に行うことができる。
【0034】
またこの発明の態様として、上記装飾体を、複数の小片状部材を集合させて形成するとともに、上記複数の小片状部材を該装飾体の上方先端が下方基部より外側に広がる上方広がり形状に重ねて形成することができる。
【0035】
上記構成により、複数の小片状部材の間には、上方へ向けて開口した隙間が存在することなるため、装飾体へ上方から注ぎ込んだ演出用流動体を、複数の隙間に貯溜することで装飾体に残留し易くなる。これにより、装飾体を、より鮮明に発光させることができ、演出効果を高めることができる。
【0036】
またこの発明の態様として、上記小片状部材を、吸水性素材により形成することができる。
【0037】
上記構成により、上記装飾体の吸水性を高めることができるため、注ぎ込んだ演出用流動体を積極的に吸水することができる。よって、装飾体を、より鮮明に発光させることができ、演出効果を高めることができる。
【0038】
またこの発明は、上述した演出用装飾具を用いた演出方法であって、上記演出用流動体を発光液で形成し、該発光液を、互いの混合により発光する発光原液と発光反応液とで形成し、発光原液と発光反応液とのうち一方の液体を上記装飾体に含有させ、他方の液体を上記装飾体にかけて上記装飾体を発光させることを特徴とする。
【0039】
発光原液と発光反応液とのうち一方の液体を上記装飾体に含有させることにより、該装飾体の重量が増すため、装飾体保持具に備えたときの安定感を高めることができる。よって、例えば、装飾体に向けて発光液を注いだときに、その勢いにより装飾体が不測に位置ずれしたり、転倒することなく安定して備えることができる。
【0040】
なお、以下の説明において、特に示す場合を除き、単に発光液と記載した場合、後述する発光原液、或いは、発光反応液、または、これらを混合した液体のいずれかを示すものとする。
【発明の効果】
【0041】
本発明により、少ない演出用流動体でも流動性に富んだ飽きのこない幻想的な演出効果を得ることができる演出用装飾具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本実施形態の演出用装飾具の正面図。
【図2】一部断面で示した本実施形態の演出用装飾具の構成説明図。
【図3】本実施形態の演出用装飾具の要部の構成説明図。
【図4】本実施形態の装飾体保持具を上方から視た一部を示す外観図。
【図5】本実施形態の装飾体保持具の外観図。
【図6】本実施形態の演出用装飾具の作用説明図。
【図7】本実施形態の演出用装飾具の実施例を一部断面で示した説明図。
【発明を実施するための形態】
【0043】
この発明の一実施形態を、以下図面を用いて説明する。
本実施形態における演出用装飾具10は、図1〜図4に示すように、発光液貯溜容器11と装飾体保持具21と装飾体31と外装具41で構成している。
【0044】
発光液貯溜容器11は、全体をガラス、又は、アクリルなどで透光性を有する無色透明に形成し、貯溜部12と発光液受け部13とで一体に形成している(図2参照)。
【0045】
貯溜部12は、後述する発光液Lの貯溜空間12Aを内部に有し、下方へ向けて先細りの有底円筒状に形成している。貯溜部12の上端部には、上方から注ぎ込まれた発光液Lが貯溜空間12Aへ流入することを許容する注ぎ口15Aを形成している。注ぎ口15Aを通じて貯溜部12の貯溜空間12Aと外側とは互いに連通している。
【0046】
貯溜部12は、上部に有する縮径円筒部12aと、該縮径円筒部12aの下側に有し、細長い円錐状小径部12bと、縮径円筒部12aと円錐状小径部12bとの間に有する中間縮径円筒部12cとで一体に形成している。
【0047】
また、縮径円筒部12a、円錐状小径部12b、中間縮径円筒部12cは、いずれも下方へ向けて序々に縮径したテーパ形状で形成している。
【0048】
ここで、中間縮径円筒部12cの内周面は、急勾配のテーパ形状で形成し、貯溜部12の中途部分から下部にかけて絞った縮径形状としている。これにより、円錐状小径部12bの容積を小さくすることができ、演出に必要な発光液Lの液量を少なくしている。
【0049】
さらに、縮径円筒部12aの内周面は、図3(c)に示すように、円錐状小径部12bの内周面よりも緩やかなテーパ内周面12a1で形成している。
なお、図3(c)は、図3(b)中のB−B線矢視図を示し、図3(b)は、図3(a)中のA−A線矢視図を示す。
【0050】
発光液受け部13は、貯溜部12の上部において上記注ぎ口15Aの周縁部に鍔状に形成され、該注ぎ口15Aの外側に流出した発光液Lを受けることを許容する底浅の有底円筒状に形成している。
【0051】
発光液受け部13は、装飾体保持具21、装飾体31、及び、外装具41のいずれの外径よりも大きな外径で形成している。
【0052】
発光液受け部13の上端周縁部分は、審美性向上のため部分的に外側へ向けて反り返らせた反り返り部分13aを周方向において等分配して形成している。
【0053】
装飾体保持具21は、図5に示すように、複数の線状体26を熱溶着により一体に組み合わせた装飾体載置部22と取付け脚部23とを備えた骨組構造で構成している。線状体26は、樹脂材料の成形により複数の直線状線状体26Lと複数の環状線状体26Cとで形成している。なお、複数の直線状線状体26Lと複数の環状線状体26Cとの表面には、メッキを施して表面全体を銀色に装飾している。
【0054】
装飾体載置部22は、装飾体31を載置可能な平面視円形状に形成し、外側環状部26Coと、該外側環状部26Coに対して内側に配置された内側環状部26Ciとを、互いに同心円状になるよう連結棒27により連結することで一体に形成している。
なお、外側環状部26Co、内側環状部26Ciは、いずれも環状線状体26Cで形成し、連結棒27は、複数本の直線状線状体26Lで形成している。
【0055】
外側環状部26Coは、装飾体31の外径と略同じ径で形成するとともに、内側環状部26Ciは、装飾体31の外径よりも小径で形成し、装飾体31を装飾体載置部22に安定、且つ、確実に載置できるよう形成している。
【0056】
取付け脚部23は、該装飾体載置部22に対して下方に有し、嵌合取付け環状部24と高さ保持片25とで形成している。
なお、嵌合取付け環状部24は、環状線状体26Cで形成し、高さ保持片25は、合計4本の直線状線状体26Lで形成している。
【0057】
詳しくは、嵌合取付け環状部24は、平面視円形の注ぎ口15Aの内径よりも一回り小さな径を有する環状線状体26Cで形成し、高さ保持片25の下端部に溶着している。すなわち、嵌合取付け環状部24は、貯溜部12に挿入したとき、図3(b),(c)に示すように、縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に対して係止され、嵌合される径を有して形成している。
すなわち、テーパ内周面12a1の上端(注ぎ口15A)は、嵌合取付け環状部24よりも大きく、且つ、テーパ内周面12a1の下端は、嵌合取付け環状部24よりも小さくなっている。
【0058】
なお、図3(b)は、図3(a)のA−A線矢視図を示す。
【0059】
装飾体保持具21は、図3(a)に示すように、嵌合取付け環状部24を縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に嵌合したとき、装飾体載置部22が水平な状態になるよう取り付けることができる。
【0060】
高さ保持片25は、4本の直線状線状体26Lのそれぞれを、内側環状部26Ciの周方向を等分配する各部分に、下方へ向けて突出するよう溶着している(図5参照)。装飾体保持具21を注ぎ口15Aの近傍部分、すなわち、縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けたとき、高さ保持片25は、少なくとも上記注ぎ口15Aと上記装飾体載置部22との間に発光液Lの上記注ぎ口15Aへの流入を許容する間隙14Aが構成されるよう長尺に形成している(図3(a)参照)。
【0061】
詳しくは、高さ保持片25は、縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に嵌合取付け環状部24が嵌合(係止)される位置から注ぎ口15Aまでの高さ(13H)よりも高く形成している。これにより、縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けたとき、高さ保持片25は、注ぎ口15Aに対して上方へ突出することになる。すなわち、高さ保持片25の上側の位置し、貯溜部12に挿入されない非挿入部分25aと、該高さ保持片25の下側に位置し、貯溜部12に挿入される挿入部分25bとを有することになる(図3(a)参照)。非挿入部分25aは、発光液Lの上記注ぎ口15Aへの流入を許容する上記間隙14Aに相当する長さ(高さ)を有して形成している。
【0062】
装飾体31は、図4に示すように、複数枚の小片状の模擬花びら32を牡丹の花に模して束ねた造花として形成している。詳しくは、装飾体31は、その上方が下方基部より外側に広がる上方広がり形状に重なるように、複数枚の模擬花びら32を下方基部で束ねて形成されている。上記構成により、複数枚の模擬花びら32を束ねた間には、発光液Lを貯溜するよう上方へ向けて開口した複数の隙間33Aを有している(図3(a)参照)。
【0063】
さらに、模擬花びら32は、吸水性を有するシート片で形成している。
なお、シート片は、吸水性を有していればよく、例えば、綿、化学繊維、紙などの素材で形成することができる。
【0064】
外装具41は、側壁面42と、該側壁面42の下方で全体を設置可能に鍔状に形成した設置部43とで全体を透光性を有しないセラミックスにより形成している(図1、及び、図2参照)。
【0065】
側壁面42は、上方に開口部44Aが形成された内部空間42Aを有する中空の縦長をした有底逆円錐状に形成している。
【0066】
側壁面42の内部空間42Aは、上記貯溜部12の収容を許容する大きさで構成している。側壁面42の開口縁部44は、発光液貯溜容器11の貯溜部12の外径より大きく、且つ、発光液受け部13の外径よりも小さな平面視円形状に形成している。
【0067】
これにより、上記外装具41は、上記貯溜部12を上記内部空間42Aに収容し、上記発光液受け部13の下面を開口縁部44に載置した状態で発光液貯溜容器11に対して装着される。
【0068】
側壁面42の下部には、周方向に収縮した形状の2つの節部45を有している。さらにまた、外装具41の側壁面42には、その周方向、上下方向に亘って複数の透光部46を配設している。
【0069】
上記透光部46は、それぞれ側壁面42の外側と内側とで光の透過を許容するよう側壁面42を厚み方向に貫通させた貫通孔で形成している。上記透光部46は、それぞれを異なる大きさで形成し、いずれも例えば、正面視花形状で形成している。上記透光部46の正面視花形状とは、中心部分に対して周方向において5等分配する方向へ花びらが放射状に広がる花の模様で形成している。
【0070】
次に、上述した構成の演出用装飾具10を用いて演出を行なう実施例について図6(a),(b)、図7を用いて説明する。
図6(a),(b)は、いずれも演出用装飾具10の上部を一部断面で示した図であり、図6(a)は、発光液L(L2)を注ぎ込む直前の様子を示す作用説明図であり、図6(b)は、発光液L(L2)を注ぎ込んでいる最中の様子を示す作用説明図である。
【0071】
なお、本実施例では、発光液Lとして互いの混合により発光する発光蛍光液L1と発光反応液L2とを用いている。
【0072】
まず、図6(a)に示すように、演出を行なう前に予め、装飾体31は、発光蛍光液L1と発光反応液L2とのうち例えば、発光蛍光液L1を含有させておき、その状態で装飾体載置部22に載置している。さらに、貯溜空間12Aにも予め、貯溜部12の最大貯溜量の半分ぐらいの容量、すなわち、円錐状小径部12bの容量分だけ発光蛍光液L1を貯溜しておく(図示せず)。
【0073】
続いて、図6(b)に示すように、発光反応液L2を装飾体31の上方から注ぐ。装飾体31に注がれた発光反応液L2は、装飾体31に含有させておいた発光蛍光液L1と反応する。発光蛍光液L1と発光反応液L2とは、装飾体31において混合し、化学反応(発光反応)するため、装飾体31全体が発光する。
【0074】
発光反応液L2を装飾体31に注ぎ続けると、装飾体31に含有しきれなかった発光反応液L2が装飾体31から流下する。
その際、発光反応液L2は、骨組み構造をした装飾体載置部22の隙間21A(図5参照)を通じて流下し、注ぎ口15Aを通じて直接的に貯溜部12に注ぎ込まれる。或いは、発光液受け部13に流下する(図2(b)参照)。
【0075】
ここで、装飾体31と注ぎ口15Aとの間には、高さ保持片25を介在させて間隙14Aが確保されているため(図3(a)参照)、発光液受け部13に流下した発光液L1,L2は、装飾体31によって阻害されることなく注ぎ口15Aを通じて貯溜部12に注ぎ込まれる。
【0076】
貯溜部12に注ぎ込まれた発光反応液L2は、貯溜部12に予め貯溜しておいた発光蛍光液L1と反応し、貯溜部12に発光反応液L2が貯溜するに従って、貯溜部12は、下側から上方へ徐々に発光する。
【0077】
そして、貯溜部12に貯溜した発光液Lの光は、上記外装具41の側壁面42に形成した透光部46を通じて透光するため、上記外装具41における、透光部46の形成部分が該透光部46の形状に相当する花びら形状に発光しているように演出することができる。
【0078】
よって、貯溜部12がその下側から上方へ徐々に発光するに従って、外装具41の側壁面42に形成した透光部46が下側から上方へ向けて段階的に発光する。すなわち、発光反応液L2を注ぐと直ぐに装飾体31が発光し、次いで外装具41の下方の透光部46から発光し、順に発光した光を鑑賞することができる。
【0079】
以上により、演出用装飾具10は、幻想的で流動性、躍動感に富んだ演出効果を得ることができる。
【0080】
最終的に、図7に示すように、演出用装飾具10は、装飾体31が発光するとともに、上記外装具41の側壁面42に形成した全ての透光部46が発光した状態となるため、上述した演出後も、テーブルなどに設置するなどして装飾用のスタンドとして用いることができる。
【0081】
上述した演出用装飾具10は、その他にも以下のような効果を奏することができる。
発光液貯溜容器11に対して上方から注ぎ込んだ発光反応液L1は、上記注ぎ口15Aを通じて直接、貯溜部12に流れ込む前に、注ぎ口15Aの上方に備えた装飾体31に注がれることになるため、予め発光蛍光液L1を含浸させておいた装飾体31は、発光反応液L1を浴びて発光することができる。
【0082】
そして、装飾体31を伝って注ぎ口15Aの側へ流下した発光反応液L2は、注ぎ口15Aを通じて貯溜部12に注ぎ込まれ、貯溜部12で発光する。
【0083】
このように、発光反応液L1を、発光液貯溜容器11の上方から注ぎ込むという1つの動作により、貯溜部12に貯溜した発光液L1,L2が発光する従来の演出に加えて、装飾体31が発光するという演出をも実現することができ、発光液Lの流動性を活かした躍動感のある演出効果を得ることができる。
【0084】
また、上記取付け脚部23を、上記装飾体31を上記高さに保つ高さ保持片25と、該高さ保持片25の下方位置で、上記貯溜部12の上記注ぎ口15Aに挿入されて貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けられる嵌合取付け環状部24とで形成している。さらに、上記貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1は、下方へ向けて縮径する縮径形状で形成している。
【0085】
上記構成により、取付け脚部23は、上記貯溜部12の上記注ぎ口15Aに挿入したとき、貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に嵌合取付け環状部24を嵌合させて取り付けることができる。
【0086】
よって、これら取付け脚部23や注ぎ口15Aの近傍部分を複雑な形状で形成したり別途の取り付け用の部材を備えることなく、シンプルな構成でしっかりと取り付けることができる。
【0087】
また、高さ保持片25が縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に沿って取り付けられるため(図3(c)参照)、高さ保持片25が万が一にもがたついても、テーパ内周面12a1によってガイドすることができ、装飾体保持具21を縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に置くだけで安定して取り付けることができる。
【0088】
さらに、取付け脚部23は、貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けたとき、上記高さ保持片25のうち、挿入部分25bは、上記注ぎ口15Aに挿入されるが、非挿入部分25aは、上記注ぎ口15Aに挿入されずに、上記注ぎ口15Aと上記装飾体31との間に発光液Lの上記注ぎ口15Aへの流入を許容する間隙14Aが構成される高さにしっかりと保つことができる。
【0089】
従って、装飾体31によって注ぎ口15Aが閉塞されることなく、発光液受け部13において一時的に貯溜した発光液L(発光反応液L2)が、注ぎ口15Aを通じてスムーズに貯溜部12に流れ込むことを許容でき、より一層、流動性に富んだ幻想的で飽きのこない演出を実現することができる。
【0090】
さらにまた、取付け脚部23は、上記貯溜部12の上記注ぎ口15Aに挿入されて貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1に取り付けられるため、該取付け脚部23自体が上記貯溜部12外側から視認され難くなり、取付け脚部23を、注ぎ口15A近傍部分にすっきりとした良好な見栄えで取り付けることができる。
【0091】
さらに、装飾体保持具21は、持ち上げるだけで貯溜部12の縮径円筒部12aのテーパ内周面12a1から容易に取り外すことができるため、演出終了後に発光液貯溜容器11の洗浄を容易に行うことができる。
【0092】
また、上記装飾体保持具21は、上述したように、直線状線状体26Lと環状線状体26Cとで形成し、これら直線状線状体26Lと環状線状体26Cとの溶着による骨組構造で構成しているため、装飾体保持具21自体には、発光液Lの通過を許容する多くの隙間21A(空間)が構成される(図5参照)。
【0093】
よって、装飾体31に注がれた発光液Lは、装飾体31を載置する装飾体載置部22によって流下することを阻害されることなく、骨組み構造で構成した装飾体保持具21の隙間21Aを通じて注ぎ口15Aの側へスムーズに流下することができ、流動的で躍動感のある演出効果を得ることができる。
さらに、発光液L1,L2の付着を少なくして美観を確保することができる。
【0094】
装飾体31は、装飾体載置部22に載置するだけで容易にセットすることができる。さらにまた、上記装飾体載置部22は、上記注ぎ口15Aの外径よりも大きな外径で形成しているため、装飾体保持具21を上記注ぎ口15A近傍部分に取り付けたとき、装飾体載置部22によって注ぎ口15Aを隠蔽することができ、優れた見栄えを保つことができる。
【0095】
また、演出用装飾具10は、外装具41を備え、該外装具41は、不透光性部材であるセラミックスでした側壁面42に、複数の透光部46を形成している。
【0096】
上記構成により、発光液受け部13を外装具41に装着したとき、貯溜部12は、外装具41の側壁面42に覆われた状態となり、上記貯溜部12で発光する発光液L1,L2の光を透光部46を通じて該透光部46の形状に応じて透光させることができ、上記貯溜部12全体を発光させた様子を視認させる演出と比較してより幻想的な演出効果を得ることができる。
【0097】
さらに、発光液貯溜容器11は、上記外装具41に対して容易に取り外すことができるため、例えば、演出後に発光液L1,L2が貯溜した発光液貯溜容器11のみを取り外して容易に洗浄などすることができるため、演出の後始末を容易に行うことができる。
【0098】
また、上記装飾体31は、該装飾体31の上方先端が下方基部より外側に広がる上方広がり形状になるよう複数の模擬花びら32を重ねて形成するとともに、模擬花びら32は、吸水性素材からなるシート片により形成している。
【0099】
上記構成により、複数の模擬花びら32の間には、上方へ向けて開口した隙間33Aが存在することなるため、装飾体31へ上方から注ぎ込んだ発光反応液L2は、複数の隙間33Aに貯溜した発光蛍光液L1と混合し易くなる。これにより、装飾体31を、より鮮明に発光させることができ、演出効果を高めることができる。
【0100】
さらにまた、装飾体31は、演出前に予め、発光蛍光液L1を含有させて重量を増した状態としているため、装飾体載置部22に載置したときの安定感を高めることができる。よって、例えば、装飾体31に向けて発光反応液L2を注いだときに、その勢いにより装飾体31が不測に装飾体載置部22から位置ずれしたり、転倒することなく安定した状態を保つことができる。
【0101】
また、本発明の演出用装飾具は、上述した演出用装飾具10の構成に限らず、その他にも様々な構成で構成することができる。
例えば、高さ保持片25は、上述したように上下方向に配した4本の直線状線状体26Lを装飾体載置部22の下方において周方向に配置した構成であるが(図5参照)、この構成に限らず、例えば、該4本の直線状線状体26Lのそれぞれを下方へ進むに連れ互いに近接するよう傾けて縮径するよう構成してもよい(図示せず)。
【0102】
上記構成により、装飾体保持具21は、注ぎ口15Aに挿入したとき、高さ保持片25が注ぎ口15Aの口縁部に当接して嵌合することで取り付けることができる。
【0103】
さらにまた、装飾体保持具21の装飾体載置部22は、網状に形成してもよい。
【0104】
また、上述した演出用装飾具10を用いた演出方法は、発光液Lとして、互いの混合により発光する発光蛍光液L1と発光反応液L2とを用い、発光蛍光液L1を予め装飾体31に含有させておくとともに、貯溜部12に貯溜させておき、発光反応液L2を上記装飾体31にかけて上記装飾体31、及び、貯溜部12を発光させる演出方法であるが、この演出方法に限らない。
【0105】
例えば、発光蛍光液L1と発光反応液L2との二液のうち、発光蛍光液L1ではなく発光反応液L2を装飾体31に予め含浸させておくとともに、貯溜部12に貯溜させておき、発光反応液L2ではなく発光蛍光液L1を演出用装飾具10の上方から注ぎ込む演出を行なってもよい。
【0106】
或いは、演出前に予め、発光蛍光液L1と発光反応液L2とを混合し、発光させている状態で演出用装飾具10の上方から注ぎ込む演出を行なってもよい。
【0107】
また、他の実施形態として、演出用装飾具は、図示しないが、発光装置と該発光装置の発光を誘発する発光誘発流動体を用いる構成としてもよい。
【0108】
発光装置は、内部にLED(発光素子)を内蔵し、外部に電極を露出し、電極が通電したらスイッチONになり発光する仕組みで構成している。
【0109】
この場合、装飾体31の内部、或いは、隙間33Aに発光装置を備えるとともに、貯留部12内にも同じ発光誘発流動体で発光する発光装置を備えるとよい。
【0110】
これにより、発光装置のスイッチをONにさせる発光誘発流動体として例えば水を用いた場合、該水を装飾体31にかけると、まず装飾体31に備えた発光装置から外部に露出した電極が通電して発光し、次いで貯留部12内に浸入した水によって貯留部12内の発光装置が同様に通電して発光する。
【0111】
この構成の場合でも、上述した発光液L1を用いる場合と同様の演出を行うことができる。
【0112】
なお、発光装置は、適宜、発光液受け部13に備えてもよく、また、貯留部12内に備えた場合は、複数の発光装置を積み上げたものや、貯留部12全体が均等に発光するよう、長さ方向において所定間隔ごとに配設したものであってもよい。
【0113】
装飾体は、上述した装飾体31の形態に限らず、ガラスや樹脂を用いて球体、多面体形状、或いは、花形状など所定の立体形状に形成した中に上記発光装置を電極が露出するよう内蔵した構成のものであってもよい。
【0114】
上述した実施形態と、この発明の構成との対応において、
発光液貯溜容器11は、流動体貯溜容器に対応し、以下同様に、
発光液受け部13は、流動体受け部に対応し、
発光液L又は水は、演出用流動体に対応し、
高さ保持片25は、高さ保持部に対応し、
嵌合取付け環状部24は、取付け部に対応し、
縮径円筒部12aの内周面は、注ぎ口近傍部分の内周面に対応し、
直線状線状体26L、及び、環状線状体26Cは、直線状、湾曲状、又は、屈曲状のうち少なくとも1つの形状の線状体に対応し、
セラミックスは、不透光性部材に対応し、
模擬花びら32は、小片状部材に対応し、
シート片は、吸水性素材に対応し、
発光蛍光液L1は、発光原液に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【符号の説明】
【0115】
10…演出用装飾具
11…発光液貯溜容器
12…貯溜部
15A…注ぎ口
12a1…テーパ面
13…発光液受け部
21…装飾体保持具
22…装飾体載置部
23…取付け脚部
24…嵌合取付け環状部
25…高さ保持片
26…線状体
26L…直線状線状体
26C…環状線状体
31…装飾体
32…模擬花びら
41…外装具
42…側壁面
44A…開口部
42A…内部空間
44…開口縁部
46…透光部
L…発光液
L1…発光原液
L2…発光反応液
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透光性を有する流動体貯溜容器を、上方に形成された注ぎ口から注ぎ込んだ演出用流動体を貯溜する貯溜部と、上記注ぎ口の周縁部に形成され、該注ぎ口の外側に流出した演出用流動体を受ける流動体受け部とで構成し、
上記注ぎ口の上方に装飾体を備え、
上記注ぎ口近傍に上記装飾体を保持する装飾体保持具を備え、
上記装飾体保持具の下部に、上記注ぎ口近傍に取り付ける取付け脚部を形成し、
上記取付け脚部を、上記注ぎ口と上記装飾体との間に演出用流動体の上記注ぎ口への流入を許容する間隙が構成される高さで形成した
演出用装飾具。
【請求項2】
上記取付け脚部を、上記装飾体を上記高さに保つ高さ保持部と、該高さ保持部の下方位置で、上記貯溜部の上記注ぎ口に挿入されて上記注ぎ口近傍部分に取り付けられる取付け部とで形成した
請求項1に記載の演出用装飾具。
【請求項3】
上記貯溜部の上記注ぎ口近傍部分の内周面、及び、上記高さ保持部のうち、少なくとも一方を、下方へ向けて縮径する縮径形状で形成し、上記貯溜部の上記注ぎ口近傍部分の内周面と上記取付け部とを嵌合する
請求項2に記載の演出用装飾具。
【請求項4】
上記装飾体保持具を、直線状、湾曲状、又は、屈曲状のうち少なくとも1つの形状の線状体により構成するとともに、上記線状体の加工による骨組構造で構成した
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具。
【請求項5】
上記装飾体保持具に、上記装飾体を載置する装飾体載置部を備え、
上記装飾体載置部を、上記注ぎ口よりも大きく形成した
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具。
【請求項6】
上方に開口部が形成された内部空間を有する中空の外装具を備え、
上記外装具を、透光性を有しない不透光性部材で形成し、
上記外装具は、上記貯溜部を上記内部空間に収容した状態で上記流動体受け部を上記開口部の縁部に装着し、
上記外装具の側壁面に、上記貯溜部に貯溜された演出用流動体の光を所定形状に透光する透光部を1以上形成した
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具。
【請求項7】
上記装飾体を、複数の小片状部材を集合させて形成するとともに、上記複数の小片状部材を該装飾体の上方先端が下方基部より外側に広がる上方広がり形状に重ねて形成した
請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具。
【請求項8】
上記小片状部材を、吸水性素材により形成した
請求項7に記載の演出用装飾具。
【請求項9】
請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具を用いた演出方法であって、
上記演出用流動体を発光液で形成し、
該発光液を、互いの混合により発光する発光原液と発光反応液とで形成し、
発光原液と発光反応液とのうち一方の液体を上記装飾体に含有させ、
他方の液体を上記装飾体にかけて上記装飾体を発光させる
演出用装飾具を用いた演出方法。
【請求項1】
透光性を有する流動体貯溜容器を、上方に形成された注ぎ口から注ぎ込んだ演出用流動体を貯溜する貯溜部と、上記注ぎ口の周縁部に形成され、該注ぎ口の外側に流出した演出用流動体を受ける流動体受け部とで構成し、
上記注ぎ口の上方に装飾体を備え、
上記注ぎ口近傍に上記装飾体を保持する装飾体保持具を備え、
上記装飾体保持具の下部に、上記注ぎ口近傍に取り付ける取付け脚部を形成し、
上記取付け脚部を、上記注ぎ口と上記装飾体との間に演出用流動体の上記注ぎ口への流入を許容する間隙が構成される高さで形成した
演出用装飾具。
【請求項2】
上記取付け脚部を、上記装飾体を上記高さに保つ高さ保持部と、該高さ保持部の下方位置で、上記貯溜部の上記注ぎ口に挿入されて上記注ぎ口近傍部分に取り付けられる取付け部とで形成した
請求項1に記載の演出用装飾具。
【請求項3】
上記貯溜部の上記注ぎ口近傍部分の内周面、及び、上記高さ保持部のうち、少なくとも一方を、下方へ向けて縮径する縮径形状で形成し、上記貯溜部の上記注ぎ口近傍部分の内周面と上記取付け部とを嵌合する
請求項2に記載の演出用装飾具。
【請求項4】
上記装飾体保持具を、直線状、湾曲状、又は、屈曲状のうち少なくとも1つの形状の線状体により構成するとともに、上記線状体の加工による骨組構造で構成した
請求項1から請求項3のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具。
【請求項5】
上記装飾体保持具に、上記装飾体を載置する装飾体載置部を備え、
上記装飾体載置部を、上記注ぎ口よりも大きく形成した
請求項1から請求項4のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具。
【請求項6】
上方に開口部が形成された内部空間を有する中空の外装具を備え、
上記外装具を、透光性を有しない不透光性部材で形成し、
上記外装具は、上記貯溜部を上記内部空間に収容した状態で上記流動体受け部を上記開口部の縁部に装着し、
上記外装具の側壁面に、上記貯溜部に貯溜された演出用流動体の光を所定形状に透光する透光部を1以上形成した
請求項1から請求項5のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具。
【請求項7】
上記装飾体を、複数の小片状部材を集合させて形成するとともに、上記複数の小片状部材を該装飾体の上方先端が下方基部より外側に広がる上方広がり形状に重ねて形成した
請求項1から請求項6のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具。
【請求項8】
上記小片状部材を、吸水性素材により形成した
請求項7に記載の演出用装飾具。
【請求項9】
請求項1から請求項8のうちいずれか1項に記載の演出用装飾具を用いた演出方法であって、
上記演出用流動体を発光液で形成し、
該発光液を、互いの混合により発光する発光原液と発光反応液とで形成し、
発光原液と発光反応液とのうち一方の液体を上記装飾体に含有させ、
他方の液体を上記装飾体にかけて上記装飾体を発光させる
演出用装飾具を用いた演出方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2011−142005(P2011−142005A)
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−1943(P2010−1943)
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(501173184)株式会社明来エンタープライズ (8)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【出願人】(501173184)株式会社明来エンタープライズ (8)
【Fターム(参考)】
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