説明

灌水手段を具備する連続鉢苗移植機

【課題】移植に並行して灌水を実施することが可能であり、かつ簡素に構成することが可能な連続鉢苗移植機を提供する。
【解決手段】連続鉢苗移植機1に灌水手段を設ける。灌水手段は、タンク21、該タンク21を支持する支持フレーム22およびタンク21に貯留された水を鉢苗繰出し部8へ向けて送水するホース24により構成される。鉢苗載置部5から引き出した連続鉢苗を鉢苗繰出し部8から植付け溝へ向けて連続的に繰り出す。この連続鉢苗の移植に並行し、圃場2に植付けられた連続鉢苗に灌水する。これにより、電動ポンプ、センサ、電磁開閉弁等を含む従来技術の灌水手段と比較し、灌水手段を極めて簡素に構成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、灌水手段を具備する連続鉢苗移植機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、進行方向後側の下面を接地面とした機台上に、その進行方向前側から順次、連続鉢苗を載置する鉢苗載置部と、該鉢苗載置部から引き出された連続鉢苗を1列に整列させて案内する鉢苗案内部と、該鉢苗案内部から植付け面に連続鉢苗を繰り出す鉢苗繰出し部と、を備え、さらに、圃場に植付け溝を形成する溝切部が機台の接地面に設けられると共に該機台の進行方向前端部にハンドルを備えた連続鉢苗移植機が知られている(例えば、特許文献1参照)。上記連続鉢苗移植機では、作業者がハンドルを牽くと、溝切部が圃場の植付け面に1条の植付け溝を形成し、該植付け溝に、鉢苗載置部から引き出された連続鉢苗が鉢苗案内部により1列に整列されて鉢苗繰出し部から繰り出されるので、作物(苗)を一つずつ取り出す機構を設ける必要がない。また、個別鉢苗の植付け間隔が個別鉢苗間を連結する連結片の長さにより決まるので、植付け間隔を調節する機構を省くこともできる。
【0003】
上記連続鉢苗移植機では、全体の機構を極めて簡素に構成することができることから、それまでの移植機と比較して大幅な軽量化が可能であり、その結果、トラクタ等の原動機を利用することなく、作業者が牽引することで移植機を移動させることができる。したがって上記連続鉢苗移植機は、設備投資が安価で済むことから比較的規模が小さい農家にも導入が容易であり、加えて、操作が極めて簡単であることから婦女子や高齢者であっても容易に扱うことができる。
ところで、真夏の高温期に移植を実施する場合、乾燥により、移植した作物が生育不良となり枯死するおそれがあるため、移植完了直後に灌水を行うことがある。そして、高温期における作業は、作業者にとっても負担が大きいことから、できるだけ短時間で済ませたい。したがって、灌水を移植に並行して実施することが可能な連続鉢苗移植機が要望されていた。
【0004】
例えば、移植に並行して灌水が実施される移植機としては、特許文献2に開示されたものが知られているが、この移植機は、水タンクに貯留された水を圧送する電動ポンプ、植付筒が畝に突入したことを検出するセンサ、および該センサの検出信号に基づき作動する電磁開閉弁を含む灌水手段が必要となる。その結果、移植機が重量化し、作業者による牽引が困難となることから、灌水手段の連続鉢苗移植機への採用は難しい。また、設備投資が増大することから、小規模農家への導入も困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平08−89028号公報
【特許文献2】特開平10−56830号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、移植に並行して植付け溝に向けて繰り出された連続鉢苗に灌水を実施することが可能であり、かつ簡素に構成することが可能な連続鉢苗移植機を提供することを課題としてなされたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の連続鉢苗移植機は、進行方向後側の下面を接地面とした機台上に、その進行方向前側から順次、連続鉢苗を載置する鉢苗載置部と、該鉢苗載置部から引き出された前記連続鉢苗を1列に整列させて案内する鉢苗案内部と、該鉢苗案内部から植付け面へ前記連続鉢苗を繰り出す鉢苗繰出し部と、が設けられ、さらに、前記機台の接地面に、圃場に植付け溝を形成する溝切部が設けられる連続鉢苗移植機であって、水が貯留されるタンクと、前記機台に設けられ前記タンクを支持する支持フレームと、前記タンクに貯留された水を前記鉢苗繰出し部へ向けて送水するホースと、を含む灌水手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、移植に並行して植付け溝に向けて繰り出された連続鉢苗に灌水を実施することが可能であり、かつ簡素に構成することが可能な連続鉢苗移植機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態の連続鉢苗移植機の平面図である。
【図2】図1の連続鉢苗移植機において灌水手段を省いた図である。
【図3】本実施形態の連続鉢苗移植機の側面図である。
【図4】本実施形態の連続鉢苗移植機の灌水手段の正面図である。
【図5】本実施形態の連続鉢苗移植機の灌水手段の説明図であり、特に、タンクの開口と受水部の底面との位置関係を示す図である。
【図6】本実施形態の連続鉢苗移植機の灌水手段の説明図であり、特に、灌水量を調節する構造を示す図である。
【図7】灌水手段に使用されるタンクの他の形態を示す図であり、左側の図は蓋により閉塞された状態を示し、右側の図は蓋が開放された状態を示す。
【図8】ホース先端を灌水栓に差し込んでホースを固定した状態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の一実施形態を添付した図を参照して説明する。なお、説明の便宜上、当該連続鉢苗移植機1の進行方向(図1、図2、図3における右方向)を前方と規定し、その反対方向(図1、図2、図3における左方向)を後方と規定する。
本実施形態の連続鉢苗移植機1は、各個別鉢苗に苗を収容した連続鉢苗が鉢苗載置部5にセットされ、圃場2の連続鉢苗移植機1のハンドル16を牽いて当該連続鉢苗移植機1を前進させると、鉢苗載置部5から連続鉢苗が引き出されるとともに溝切部4により植付け面に植付け溝が形成される。さらに、鉢苗載置部5から引き出された連続鉢苗は、鉢苗案内部7により後方へ案内されつつ、鉢苗繰出し部8から上記植付け溝へ繰り出される。そして、本実施形態の連続鉢苗移植機1は、苗の移植に並行し、植付け溝へ繰り出された連続鉢苗、すなわち圃場2へ移植された連続鉢苗に、灌水手段により灌水する。
【0011】
連続鉢苗移植機1は、後側(図1、図2、図3における左側)の下面を接地面とする機台3を有する。機台3上には、進行方向前から順に、鉢苗載置部5と、該鉢苗載置部5に載置された鉢苗台から引き出された連続鉢苗を整列させ、整列させた連続鉢苗を後方へ向けて案内する鉢苗案内部7と、該鉢苗案内部7により案内された連続鉢苗を連続に繰り出す鉢苗繰出し部8と、が設けられる。鉢苗案内部7は、連続鉢苗の滑動面を提供する底板9と、該底板9上に機台3幅方向(図1における上下方向)に一対で設けられた案内板10と、を備えるフレーム6を有する。鉢苗繰出し部8は、フレーム11の底面を切欠いて形成した切欠き部12を有する。フレーム11には、切欠き部12の前端を挟むようにして機台3幅方向(図1における上下方向)両側に対向して配置されて左右対称(図1において上下対称)に形成される一対の誘導板13が設けられる。なお、一対の誘導板13間の間隔は、通過させる連続鉢苗の幅に合わせて適宜設定することができる。
【0012】
機台3の接地面には、圃場2に植付け溝を形成する上記溝切部4が設けられる。該溝切部4は、先端が鋭角に閉じると共に後端が開放された箱形に形成され、後端側が鉢苗繰出し部8の後端近傍まで延ばされている。また、溝切部4は、左右の対向する壁の間隔が切欠き部12の幅よりやや狭く形成されており、鉢苗繰出し部8から繰り出された連続鉢苗は、この溝切部4の側壁にも案内されて植付け溝へ繰り出される。さらに、機台3の後端部には、植付け溝に繰り出された連続鉢苗に周辺の土を掻き寄せる一対の土寄せ板14と、該土寄せ板14で掻き寄せられた土を鎮圧する一対の鎮圧ローラ15と、が設けられる。なお、機台3の先端には、ハンドル16を有するスタンド17が設けられ、該スタンド17の下端部には、圃場を滑走可能な車輪18が設けられる。また、スタンド17の長さ、すなわち、ハンドル16の高さは、スタンド17に設けられたピン孔19にピン20を選択的に差し込むことで調節することができる。
【0013】
灌水手段は、灌水用の水を貯留するタンク21と、機台3のフレーム11上に設けられタンク21を支持する支持フレーム22と、タンク21の底部に設けられた開口21aから流出した水を受け入れる受水部23と、該受水部23に受け入れられた水を鉢苗繰出し部8へ向けて送水するホース24と、を含む。タンク21は、容量が2Lの市販の角型ペットボトルを使用することができる。以下、タンク21は上記角型ペットボトルを指し、開口21aは当該ペットボトルの注ぎ口を指す。支持フレーム22は、一対の誘導板13の機台3幅方向(図1における上下方向)両側に所定間隔で設けられた一対のポスト22からなり、該一対のポスト間には、略有底円筒状に形成された受水部23が、フレーム11から所定高さの位置に固定される。また、ホース24の内径と略同一の直径を有する灌水栓35が受水部23の底部外側に設けられている。
【0014】
図4に示されるように、一対のポスト22の上部には、タンク21を保持するタンク保持部26が設けられる。該タンク保持部26は、タンク21の胴部を保持する保持金具26aと、タンク21の肩部(角型ペットボトルの傾斜部分)を保持する保持金具26bと、からなる。保持金具26aは、略コ字状に形成され周方向両端が内側へ折り曲げられている。また、保持金具26aは、機台3幅方向(図1における上下方向)の内寸(対向する一対のプレート間の間隔)が、相対するタンク21の被保持部の外寸よりも僅かに小さく設定される。これにより、タンク21は、肩部が保持金具26bにより支持されるとともに胴部が保持金具26aの対向する一対のプレート間で挟持されて固定される。なお、保持金具26bは、タンク21の両肩部に沿うように設けられた一対のプレートにより構成される。そして、タンク21は、保持部26により保持されることで、図5に示されるように、開口21aが受水部23の底面23aから浮いた状態、言い換えると、開口21aが受水部23の底面23aよりも高く、かつ受水部23の側壁の高さよりも低い位置に設定される。
【0015】
また、灌水手段は、受水部23の底部中央に設けられ送水口27が底面23aに開口する送水ポート28を有する。該送水ポート28には、ある程度の柔軟性を有する材料からなるホース24の一端(上流側の端部)が接続される。このホース24は、支持フレーム22の一方のポスト25(図4における左側のポスト25)に取り付けられたホースブラケット29により支持され、他端(下流側の端部)が鉢苗繰出し部8の上方へ案内される。さらに、図6に示されるように、灌水手段は、必要に応じて受水部23の送水口27から送水ポート28内へ挿入される灌水量調節部材30(灌水量調節手段)を有する。該灌水量調節部材30は、針金をL字形に折り曲げることで形成され、必要に応じて数種類の直径のものが用意される。そして、灌水手段は、選択された灌水量調節部材30を、送水口27から送水ポート28内へ挿入して送水口27の開口面積を調節することにより、受水部23から送水ポート28を介してホース24へ供給される水の量(送水量)が調節されるように構成される。
【0016】
なお、図1、図2に示される符号31は、フレーム6に取付けられた補助ハンドルである。また、符号32は、機台3後部の圃場2に対する浮き上がりを防止するチゼルであり、該チゼル32は、圃場2に対する食い込み角度を調節する機構(図示略)を有する。さらに、符号34は、図2に示される側面視で略ヘ字状に折り曲げられて鉢苗載置部5と鉢苗案内部7との間に架設される連接板であり、該連接板34の折り曲げ部34aにより、鉢体載置部5から引き出された連続鉢体に引き出し抵抗が付与されて当該連続鉢体がまとめて(連結片が延びずに)引き出されるのを防ぐことができる。
【0017】
次に、本実施形態の作用を説明する。まず、移植に先立ち、連続鉢苗を収容した鉢苗台を連続鉢苗移植機1の鉢苗載置部5にセットしておく。なお、鉢苗台には市販のものが使用され、連続鉢苗には、例えば、WO2006/070738号公報などに記載されているものが使用できるが、これらに限定されるものではない。さらに、灌水手段のホース24の任意の位置をクリップ等により閉塞させ、この状態で、図4に示されるように、水が入ったタンク21(容量が2Lの角型ペットボトル)を、灌水手段のタンク保持部26に開口21a(上記ペットボトルの注ぎ口)を下向きに取り付ける。これにより、タンク21内の水が開口21aから流出するが、図5に示されるように、受水部23内の水位がタンク21の開口21aよりも高くなることで、自然法則によりタンク21内の水の開口21aからの流出が停止する。
【0018】
移植準備完了後、連続鉢苗移植機1を圃場2の植付け開始位置に位置させる。そして、当該連続鉢苗移植機1の鉢苗載置部5上の鉢苗台から連続鉢苗の先端を引き出し、引き出した一条の連続鉢苗を鉢苗案内部7および鉢苗繰出し部8を通過させ、その先端を予め圃場2に形成しておいた植付け溝内に植付けて固定する。次に、灌水手段のホース24を閉塞させていたクリップを取り外した後、ハンドル16を引いて連続鉢苗移植機1を前進、すなわち、図1、図2、図3における右方向へ移動させる。連続鉢苗移植機1の前進に伴い、溝切部4の前端に位置するチゼル31が圃場2に食い込み、機台3後部の浮き上がりを抑制しながら、溝切部4により圃場2に植付け溝が形成される。これと同時に、連続鉢苗は、鉢苗載置部5上の鉢苗台から順次引き出され、鉢苗案内部7、鉢苗繰出し部8の一対の誘導板13間を通過し、切欠き部12から植付け溝に向けて繰り出される。
【0019】
さらに、本実施形態の連続鉢苗移植機1では、上述した一連の移植の流れに並行し、植付け溝内へ繰り出された連続鉢苗に灌水手段により灌水する。具体的には、タンク21から供給された受水部23内の水は、送水ポート28およびホース24を介して送水され、該ホース24の他端(下流側端部)から植付け溝内へ繰り出された連続鉢苗に灌水される。そして、灌水に伴い受水部23内の水位がタンク21の開口21a位置に対してある程度まで低くなった場合、タンク21内の水が開口21aから受水部23へ供給され、受水部23内の水位が再びタンク21の開口21aよりも高くなると、タンク21内の水の開口21aからの供給が停止し、当該タンク21から受水部23への水の供給が移植を通して繰り返される。
【0020】
この実施形態では以下の効果を奏する。
本実施形態によれば、連続鉢苗移植機1に灌水手段を設けたので、連続鉢苗の移植に並行し、圃場2に植付けられた連続鉢苗に灌水することができる。これにより、従来の連続鉢苗移植機(例えば、特許文献1参照)では、真夏の高温期等で灌水が必要な場合、移植作業完了後、圃場2に灌水していたことから作業時間が長く、作業者への負担が大きかったが、灌水を移植に並行して行うことで、灌水を含む移植作業を合理化することができ、その結果、作業者への負担を軽減することができる。
また、灌水手段は、タンク21、該タンク21を支持する支持フレーム22およびタンク21に貯留された水を鉢苗繰出し部8へ向けて送水するホース24により構成されるので、電動ポンプ、センサ、電磁開閉弁等を含む従来技術の灌水手段(例えば、特許文献2参照)と比較して、極めて軽量に構成することができる。これにより、灌水手段を採用することによる連続鉢苗移植機1の重量の増加が最小限に抑制されるため、トラクタ等の原動機を利用することなく、作業者が牽引することで当該連続鉢苗移植機1を移動させることができる。さらに、灌水手段は構造が極めて簡素で操作も簡単であることから、婦女子や高齢者等であっても灌水を含む移植作業を安全かつ容易に行うことができる。そして、設備投資も最小限で済むことから、小規模農家への導入も容易である。
また、使用済みのペットボトルをタンク21として使用することができるので、製造コストを低減することができるとともに環境保全に貢献することができる。
また、タンク21と送水のためのホース24との間に、タンク保持部26により保持されたタンク21の開口21aが底面23aに当接しないように(底面23aから浮くように)配置された受水部23を設けたので、タンク21の開口21aとホース24とを接続させる機構が必要なく、タンク21の選択(形状)に自由度を持たせることができる。
さらに、必要に応じて数種類の直径の灌水量調節部材30(灌水量調節手段)を用意しておいて、選択された灌水量調節部材30を、送水口27から送水ポート28内へ挿入して送水口27の開口面積を調節することで、受水部23から送水ポート28を介してホース24へ供給される水の量(送水量)が調節されるので、灌水量(ホース24における単位時間当たりの送水量)を調節するための構造を、バルブ等を使用することなく極めて簡素に構成することができる。
灌水量調節部材30は、送水口27の開口面積を調節できるような形状及び材質のものであればよい。本実施例における針金に限らず、細いプラスチック製の棒などでもよい。
【0021】
なお、実施形態は上記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
本実施形態では、タンク21とホース24との間に受水部23を設けて灌水手段を構成したが、タンク21にホース24を直接接続して灌水手段を構成することもできる。この場合、タンク21としてのペットボトルのキャップに、受水部23の送水ポート28に相当する部材を取り付け、この部材にホース24の一端(上流側端部)を接続すればよい。
本実施形態では、タンク21として容量が2Lの角型ペットボトルを使用したが、例えば、丸型ペットボトルや容量が異なるペットボトルを使用してもよい。この場合、タンク保持部26にアタッチメント等を装着することで対応することができる。さらに、図7に示されるような専用のタンク21を使用することもできる。このタンク21の上面には、開閉可能な注水用の蓋33が設けられている。そして、このタンク21に対応させた形状のタンク保持部26が一対のポスト25の上部に取り付けられる。この場合、タンク21とホース24との間に受水部23を設けるか否かは適宜選択することができる。
また、水が入ったタンク21を、灌水手段のタンク保持部26に取り付けるに際し、ホース24の先端をクリップ等により閉塞させるかわりに、図8に示されるように、灌水栓35をホース24の先端に差し込むことで当該ホース24を閉塞させてもよい。
【符号の説明】
【0022】
1 連続鉢苗移植機、2 圃場、3 機台、4 溝切部、5 鉢苗載置部、6 連続鉢苗、7 鉢苗案内部、8 鉢苗繰出し部、11 フレーム、22 支持フレーム、23 受水部、24 ホース、27 送水口、30 灌水量調節部材(灌水量調節手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
進行方向後側の下面を接地面とした機台上に、その進行方向前側から順次、連続鉢苗を載置する鉢苗載置部と、該鉢苗載置部から引き出された前記連続鉢苗を1列に整列させて案内する鉢苗案内部と、該鉢苗案内部から植付け面へ前記連続鉢苗を繰り出す鉢苗繰出し部と、が設けられ、さらに、前記機台の接地面に、圃場に植付け溝を形成する溝切部が設けられる連続鉢苗移植機であって、
水が貯留されるタンクと、前記機台に設けられ前記タンクを支持する支持フレームと、前記タンクに貯留された水を前記鉢苗繰出し部へ向けて送水するホースと、を含む灌水手段を備えることを特徴とする連続鉢苗移植機。
【請求項2】
前記支持フレームに前記タンクから流出した水を受け入れる受水部を設け、該受水部の底部に前記ホースの一端が接続されることを特徴とする請求項1に記載の連続鉢苗移植機。
【請求項3】
前記タンクの底部に設けられる開口が、前記受水部の底面よりも高く、かつ前記受水部に受け入れられた水の水面よりも低い位置に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の連続鉢苗移植機。
【請求項4】
棒形状に形成され、前記受水部の底部に開口する送水口に選択的に設けられる灌水量調節手段を備え、該灌水量調節手段は、前記送水口の開口面積を調節して前記受水部から前記ホースへの送水量を調節することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の連続鉢苗移植機。
【請求項5】
前記タンクが市販のペットボトルであり、該ペットボトルの注ぎ口が前記タンクの底部に設けられる開口であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の連続鉢苗移植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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