火災報知設備の中継器
【課題】小型化が可能でかつ、支線(監視線)のノイズの影響のない火災報知設備の中継器を得る。
【解決手段】回路基板に搭載された監視回路と、電源回路5と、信号回路7と、制御部8とを有し、信号線9と電源線10を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線12を介して端末機器13の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器1であって、前記回路基板は第1、第2コネクタ15、17によって接続された2枚の第1、第2回路基板19a、19bからなり、前記監視回路を前記2枚の第1、第2回路基板19a、19bのそれぞれに設けると共に、監視線12が接続される第1、第2監視端子21a、21bと、信号線9が接続される第1、第2信号端子23a、23bと、電源線10が接続される第1、第2電源端子25a、25bとを2枚の第1、第2回路基板19a、19bのそれぞれ設けた。
【解決手段】回路基板に搭載された監視回路と、電源回路5と、信号回路7と、制御部8とを有し、信号線9と電源線10を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線12を介して端末機器13の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器1であって、前記回路基板は第1、第2コネクタ15、17によって接続された2枚の第1、第2回路基板19a、19bからなり、前記監視回路を前記2枚の第1、第2回路基板19a、19bのそれぞれに設けると共に、監視線12が接続される第1、第2監視端子21a、21bと、信号線9が接続される第1、第2信号端子23a、23bと、電源線10が接続される第1、第2電源端子25a、25bとを2枚の第1、第2回路基板19a、19bのそれぞれ設けた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災報知設備の中継器に関する。
【背景技術】
【0002】
火災報知設備の中継器は、火災受信機と光電式感知器等の端末機器との間にあって、信号の変換や電源の供給等を行う機器である。
このような中継器の一例として例えば特許文献1に記載された防災設備の中継器がある。
【0003】
特許文献1に記載された中継器においては、回路基板を、共通回路基板と固有回路基板の2つの回路基板に分割して、端末機器との通信は固有回路基板に搭載している。
固有回路基板には幹線引き込み端子及び支線接続端子が設けられている。支線接続端子には、火災感知器等における当該中継器が担当する支線が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平4−15796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、一つの中継器が担当する端末機器は7個であり固有回路基板に支線回路が搭載されている。
しかしながら、一つの中継器において担当する端末機器が多数になった場合には、特許文献1のように固有回路基板側に全ての支線回路を搭載するとなると基板が大型化する。
そこで、小型化するために固有回路基板側にも支線回路を搭載することが考えられる。
しかしながら、支線回路を2枚の回路基板に分割した場合には、固有回路基板の電源線及び信号線と、支線(監視線)との交差が生ずる危険性がある。
支線(監視線)は建物中に蜘蛛の巣のように張り巡らされており、様々な影響(ノイズ)を受けているため、支線(監視線)が電源線および信号線と交差すると、これらに影響を及ぼすことになる。電源線および信号線は渡り配線によって他の中継器と接続されるため、一つの中継器において受けた影響は全ての中継器に及ぶことなる。
【0006】
このように支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合の一つの課題として支線(監視線)のノイズの影響をいかに無くするかという点が挙げられる。
【0007】
また、支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合、これらの基板同士はコネクタによって接続されることになる。しかしながら、コネクタの接続不良が生じた場合において、端末機器の異常であるのかコネクタの接続不良であるのかを明確にする必要がある。仮に、コネクタの接続不良と端末機器の異常とが区別されないとすると、その原因調査に長時間を要してしまうことになるからである。
【0008】
このように、支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合の一つの課題としてコネクタの接続不良と端末機器の異常信号とを明確に分けるようにすることが挙げられる。
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、小型化が可能でかつ、支線(監視線)のノイズの影響のない中継器を得ることを目的としている。
また、コネクタの接続不良と端末機器異常とを区別できる中継器を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明に係る火災報知設備の中継器は、回路基板に搭載された監視回路と、電源回路と、信号回路と、制御部とを有し、信号線と電源線を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線を介して端末機器の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器であって、前記回路基板はコネクタによって接続された2枚の回路基板からなり、前記監視回路を前記2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、前記監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを前記2枚の回路基板にそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
【0011】
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記電源回路と前記制御部とを別々の基板に搭載すると共に、前記コネクタにおける接続不良が生じたときに、前記電源端子から前記電源回路への接続、前記電源回路から前記制御部への接続、前記信号端子から前記制御部への接続の少なくともいずれか一つの接続が切れるように前記コネクタに配線を振り分けたことを特徴とするものである。
【0012】
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記2枚の回路基板は2個のコネクタで接続されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明においては、監視回路を2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを2枚の回路基板にそれぞれ設けたことにより、各回路基板を小型化できると共に信号線および電源線と監視線とが交差することなく信号線および電源線が渡り配線でき、ノイズの影響を受けにくい火災報知設備の中継器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態1における火災受信機を含むシステムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の接続状態の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の接続状態の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板のケースへの収納状態の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1における中継器の渡り配線の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1における回路基板の配線関係の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1における回路基板の配線関係の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2における中継器の回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態2における回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図11】本発明の実施の形態2における回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施の形態1]
本発明の一実施の形態における火災報知設備の中継器1は、回路基板に搭載された監視回路(第1監視回路3a、第2監視回路3b)と、電源回路5と、信号回路7と、制御部8とを有し、信号線9、電源線10を介して火災受信機11と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線12を介して端末機器13の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器1である。
そして、回路基板は第1コネクタ15及び第2コネクタ17によって接続された第1回路基板19aと第2回路基板19bの2枚の回路基板からなり、監視回路(第1監視回路3a、第2監視回路3b)を2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、監視線12が接続される監視端子(第1監視端子21a、第2監視端子21b)と、信号線9が接続される信号端子(第1信号端子23a、第2信号端子23b)と、電源線10が接続される電源端子(第1電源端子25a、第2電源端子25b)とを2枚の回路基板にそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
以下、それぞれの構成機器を詳細に説明する。
【0016】
<システム全体>
まず、システムの全体像について、図1に基づいて説明する。
火災受信機11は、信号線9、電源線10を介して、複数の中継器1を接続し、信号の送受及び電源の供給を行っている。
各中継器1は、監視線12を介してそれぞれが監視対象としている端末機器13を接続し、端末機器13と信号の送受を行っている。
中継器1に接続される監視対象となる端末機器13としては、例えば光電式感知器29、定温式感知器31、差動式感知器33、P型発信機37、防排煙設備39、防排煙設備(復帰付)41、移報設備43等がある。
【0017】
<中継器>
中継器1は、図2〜図4に示すように、第1回路基板19aと第2回路基板19bの2枚の回路基板を有し、これら第1回路基板19aと第2回路基板19bが2個の第1コネクタ15及び第2コネクタ17によって接続されている。第1回路基板19aと第2回路基板19bは、図3に示すように、互いに対向するように立設して、図4に示すように、ケース45内に収納されている。
【0018】
本実施の形態の中継器1の回路構成を図5に基づいて説明する。
第1回路基板19aには、第1電源端子25a、第1信号端子23a、第1監視端子21aが設けられている。また、第1回路基板19aには、信号線9から入力される信号の電圧変換処理を行う信号回路7と、端末機器13からの情報を監視回路を介して収集して火災受信機11との間で信号回路7を介して信号の送受信を行う制御部8と、火災受信機11から供給された電圧を変換して制御部8等に供給する電源回路5と、監視対象となっている16回線のうちの1〜8回線に接続されている端末機器13に電圧を供給すると共に電圧変換処理を行って制御部8に信号を入力する第1監視回路3aが搭載されている。
【0019】
第2回路基板19bには、第2電源端子25b、第2信号端子23b、第2監視端子21bが設けられている。また、第2回路基板19bには監視対象となっている16回線のうちの9〜16回線に接続されている端末機器13に電圧を供給すると共に電圧変換処理を行って制御部8に信号を入力する第2監視回路3bが搭載されている。第2監視回路3bと制御部8とは、9〜12回線が第1コネクタ15を介して、13〜16回線が第2コネクタ17を介して接続されている。
【0020】
第1電源端子25aと第2電源端子25bは第2コネクタ17を介して接続され、第1信号端子23aと第2信号端子23bは第1コネクタ15を介して接続されている。
そして、火災受信機11からの電源線10と信号線9が、Aで示される経路で例えば第1回路基板19a側の第1電源端子25a、第1信号端子23aに接続された場合には、第2回路基板19b側の第2電源端子25b、第2信号端子23bから隣接して配置される他の中継器1の、例えば第1回路基板19a側の第1電源端子25a、第1信号端子23aに接続され、全ての中継器1と火災受信機11が渡り配線47によって接続されるようになっている(図6参照)。また、監視線12が例えば配線用ダクト等により束ねられてBで示される経路で端末機器13に接続される(図6参照)。したがって、図6に示すように、信号線9および電源線10と監視線12が交差することなく渡り配線47ができ、信号線9および電源線10が監視線12のノイズの影響を受けにくい構造になっている。
【0021】
このように、本実施の形態においては、回路基板をコネクタによって接続された第1回路基板19aと第2回路基板19bの2枚の回路基板によって構成し、かつ監視回路を第1回路基板19aと第2回路基板19bのそれぞれに設けると共に、監視線12が接続される監視端子と、信号線9が接続される信号端子と、電源線10が接続される電源端子とを第1回路基板19aと第2回路基板19bのそれぞれに設けたことにより、各回路基板を小型化できると共に信号線9と監視線12が交差することなく渡り配線47ができ、ノイズの影響を受けにくい中継器1を実現できる。
【0022】
[実施の形態2]
本実施の形態の詳細を説明する前に、実施の形態1に残されていた課題を図7、図8に基づいて説明する。図7、図8において、第1コネクタ15又は第2コネクタ17における接続不良が生じた箇所に×印が付してある。
以下においては、図7、図8で示す×印の箇所に接続不良が生じた場合の動作について説明する。
【0023】
図7に示す例は、火災受信機11からの電源線10と信号線9が第1電源端子25aと第1信号端子23aに接続される例である。
図7(a)に示すように、第1コネクタ15に接続不良が生ずると、9〜12回線の制御部8への接続が切断されるので、制御部8には9〜12回線によって監視されている端末機器13に異常があったのと同等の信号が入力される。そのため、火災受信機11には制御部8から端末機器13の異常(9〜12回線)として報知される。
図7(b)に示すように、第2コネクタ17に接続不良が生ずると、13〜16回線の制御部8への接続が切断されるので、制御部8には13〜16回線によって監視されている端末機器13に異常があったのと同等の信号が入力される。そのため、火災受信機11には制御部8から端末機器13の異常(13〜16回線)として報知される。
【0024】
図8に示す例は、火災受信機11からの電源線10と信号線9が、第2電源端子25bと第2信号端子23bに接続される例である。
図8(a)に示すように、第1コネクタ15に接続不良が生ずると、信号線9の信号回路7への接続が切断されるため、火災受信機11からみると中継器1が信号を送信しない無応答状態となり、火災受信機11には中継器1の不具合と認識される。
図8(b)に示すように、第2コネクタ17に接続不良が生ずると、電源線10の電源回路5への接続が切断されるため、中継器1が動作しなくなり、火災受信機11からみると中継器1が無応答状態となり、火災受信機11には中継器1の不具合と認識される。
【0025】
上記のように、図7(a)(b)の場合には、中継器1でのコネクタの接続不良という中継器1の不具合でありながら、火災受信機11には端末機器13の異常と認識されてしまう。そのため、異常個所の特定としてまずは端末機器13の点検から始めなければならず、時間と手間がかかるという問題がある。
【0026】
そこで、本実施の形態の中継器51においては、上記のような実施の形態1に残されていた課題を解決するため、中継器51における第1コネクタ15又は第2コネクタ17の接続不良が生じた場合には、中継器51における不具合であると火災受信機11に認識できるように中継器51における配線を行ったものである。
【0027】
本実施の形態における火災報知設備の中継器51における回路の配線関係が図9に示されている。図9において、実施の形態1を示した図5と同一部分には同一の符号が付してある。
本実施の形態の中継器51においては、図9に示すように、電源回路5と制御部8とを別々の基板に搭載すると共に、第1コネクタ15又は第2コネクタ17における接続不良が生じたときに、第1電源端子25a又は第2電源端子25bから電源回路5への接続、電源回路5から制御部8への接続、第1信号端子23a又は第2信号端子23bから制御部8への接続の少なくともいずれか一つの接続が切れるように第1コネクタ15又は第2コネクタ17に配線を振り分けたことを特徴とするものである。
【0028】
中継器51の回路の配線を図9に基づいて具体的に説明する。
信号回路7と制御部8が第1回路基板19aに搭載され、電源回路5が第2回路基板19bに搭載されている。
そして、第1電源端子25aと第2電源端子25bは第1コネクタ15を介して接続され、第1信号端子23aと第2信号端子23bも第1コネクタ15を介して接続されている。
第1監視回路3aと制御部8とは、コネクタを介することなく直接接続されている。
第2監視回路3bと制御部8とは、9〜12回線が第1コネクタ15を介して、13〜16回線が第2コネクタ17を介して接続されている。
また、制御部8と電源回路5とは第2コネクタ17を介して接続されている。
以下においては、図10、図11で示す×印の箇所に接続不良が生じた場合の動作について説明する。
【0029】
図10に示す例は、火災受信機11からの電源線10と信号線9が第1電源端子25aと第1信号端子23aに接続される例である。
図10(a)に示すように、第1コネクタ15に接続不良が生ずると、電源線10の電源回路5への接続が切断されるため、中継器51が動作しなくなり、火災受信機11からみると中継器51が信号を送信しない無応答状態となり、火災受信機11には中継器51の不具合と認識される。
図10(b)に示すように、第2コネクタ17に接続不良が生ずると、電源回路5と制御部8との接続が切断され、制御部8に電源が供給されなくなって制御部8が動作しなくなるため、火災受信機11からみると中継器51が無応答状態となり、火災受信機11には中継器51の不具合と認識される。
【0030】
図11に示す例は、火災受信機11からの電源線10と信号線9が、第2電源端子25bと第2信号端子23bに接続される例である。
図11(a)に示すように、第1コネクタ15に接続不良が生ずると、信号線9の信号回路7への接続が切断され制御部8が信号を送受信できないため、火災受信機11からみると中継器51が無応答状態となり、火災受信機11には中継器51の不具合と認識される。
図11(b)に示すように、第2コネクタ17に接続不良が生ずると、電源回路5と制御部8との接続が切断され、制御部8に電源が供給されなくなって制御部8が動作しなくなるため、火災受信機11からみると中継器51が無応答状態となり、火災受信機11には中継器51の不具合と認識される。
【0031】
以上のように、本実施の形態においては、火災受信機11からの電源線10と信号線9が、第1回路基板19a側又は第2回路基板19b側のいずれに接続される場合であっても、第1コネクタ15または第2コネクタ17に接続不良が生じた場合には、火災受信機11側に対して無応答となって中継器51における不具合であると認識される。
したがって、中継器51内部の点検を行えば第1コネクタ15、第2コネクタ17の接続不良である場合にはすぐに不具合の箇所を発見できるという効果が得られる。
【0032】
なお、上記の実施の形態においては、第1回路基板19aと第2回路基板19bを2つのコネクタで接続した例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、第1回路基板19aと第2回路基板19bを1つのコネクタで接続する場合、あるいは第1回路基板19aと第2回路基板19bを3つ以上のコネクタで接続する場合も含まれる。
【符号の説明】
【0033】
1 中継器(実施の形態1) 3a 第1監視回路 3b 第2監視回路
5 電源回路 7 信号回路 8 制御部
9 信号線 10 電源線 11 火災受信機
12 監視線 13 端末機器 15 第1コネクタ
17 第2コネクタ 19a 第1回路基板 19b 第2回路基板
21a 第1監視回路 21b 第2監視回路 23a 第1信号端子
23b 第2信号端子 25a 第1電源端子 25b 第2電源端子
29 光電式感知器 31 定温感知器 33 差動感知器
37 P型発信機 39 防排煙設備 41 防排煙設備(復帰付)
43 移報設備 45 ケース 47 渡り配線
51 中継器(実施の形態2)
【技術分野】
【0001】
本発明は、火災報知設備の中継器に関する。
【背景技術】
【0002】
火災報知設備の中継器は、火災受信機と光電式感知器等の端末機器との間にあって、信号の変換や電源の供給等を行う機器である。
このような中継器の一例として例えば特許文献1に記載された防災設備の中継器がある。
【0003】
特許文献1に記載された中継器においては、回路基板を、共通回路基板と固有回路基板の2つの回路基板に分割して、端末機器との通信は固有回路基板に搭載している。
固有回路基板には幹線引き込み端子及び支線接続端子が設けられている。支線接続端子には、火災感知器等における当該中継器が担当する支線が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平4−15796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1においては、一つの中継器が担当する端末機器は7個であり固有回路基板に支線回路が搭載されている。
しかしながら、一つの中継器において担当する端末機器が多数になった場合には、特許文献1のように固有回路基板側に全ての支線回路を搭載するとなると基板が大型化する。
そこで、小型化するために固有回路基板側にも支線回路を搭載することが考えられる。
しかしながら、支線回路を2枚の回路基板に分割した場合には、固有回路基板の電源線及び信号線と、支線(監視線)との交差が生ずる危険性がある。
支線(監視線)は建物中に蜘蛛の巣のように張り巡らされており、様々な影響(ノイズ)を受けているため、支線(監視線)が電源線および信号線と交差すると、これらに影響を及ぼすことになる。電源線および信号線は渡り配線によって他の中継器と接続されるため、一つの中継器において受けた影響は全ての中継器に及ぶことなる。
【0006】
このように支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合の一つの課題として支線(監視線)のノイズの影響をいかに無くするかという点が挙げられる。
【0007】
また、支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合、これらの基板同士はコネクタによって接続されることになる。しかしながら、コネクタの接続不良が生じた場合において、端末機器の異常であるのかコネクタの接続不良であるのかを明確にする必要がある。仮に、コネクタの接続不良と端末機器の異常とが区別されないとすると、その原因調査に長時間を要してしまうことになるからである。
【0008】
このように、支線(監視線)回路を2枚の回路基板に分けて搭載した場合の一つの課題としてコネクタの接続不良と端末機器の異常信号とを明確に分けるようにすることが挙げられる。
【0009】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、小型化が可能でかつ、支線(監視線)のノイズの影響のない中継器を得ることを目的としている。
また、コネクタの接続不良と端末機器異常とを区別できる中継器を得ることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明に係る火災報知設備の中継器は、回路基板に搭載された監視回路と、電源回路と、信号回路と、制御部とを有し、信号線と電源線を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線を介して端末機器の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器であって、前記回路基板はコネクタによって接続された2枚の回路基板からなり、前記監視回路を前記2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、前記監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを前記2枚の回路基板にそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
【0011】
(2)また、上記(1)に記載のものにおいて、前記電源回路と前記制御部とを別々の基板に搭載すると共に、前記コネクタにおける接続不良が生じたときに、前記電源端子から前記電源回路への接続、前記電源回路から前記制御部への接続、前記信号端子から前記制御部への接続の少なくともいずれか一つの接続が切れるように前記コネクタに配線を振り分けたことを特徴とするものである。
【0012】
(3)また、上記(1)又は(2)に記載のものにおいて、前記2枚の回路基板は2個のコネクタで接続されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明においては、監視回路を2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを2枚の回路基板にそれぞれ設けたことにより、各回路基板を小型化できると共に信号線および電源線と監視線とが交差することなく信号線および電源線が渡り配線でき、ノイズの影響を受けにくい火災報知設備の中継器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態1における火災受信機を含むシステムの全体構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の接続状態の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の接続状態の説明図である。
【図4】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板のケースへの収納状態の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態1における中継器の回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図6】本発明の実施の形態1における中継器の渡り配線の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態1における回路基板の配線関係の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態1における回路基板の配線関係の説明図である。
【図9】本発明の実施の形態2における中継器の回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図10】本発明の実施の形態2における回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【図11】本発明の実施の形態2における回路基板の配線関係を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[実施の形態1]
本発明の一実施の形態における火災報知設備の中継器1は、回路基板に搭載された監視回路(第1監視回路3a、第2監視回路3b)と、電源回路5と、信号回路7と、制御部8とを有し、信号線9、電源線10を介して火災受信機11と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線12を介して端末機器13の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器1である。
そして、回路基板は第1コネクタ15及び第2コネクタ17によって接続された第1回路基板19aと第2回路基板19bの2枚の回路基板からなり、監視回路(第1監視回路3a、第2監視回路3b)を2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、監視線12が接続される監視端子(第1監視端子21a、第2監視端子21b)と、信号線9が接続される信号端子(第1信号端子23a、第2信号端子23b)と、電源線10が接続される電源端子(第1電源端子25a、第2電源端子25b)とを2枚の回路基板にそれぞれ設けたことを特徴とするものである。
以下、それぞれの構成機器を詳細に説明する。
【0016】
<システム全体>
まず、システムの全体像について、図1に基づいて説明する。
火災受信機11は、信号線9、電源線10を介して、複数の中継器1を接続し、信号の送受及び電源の供給を行っている。
各中継器1は、監視線12を介してそれぞれが監視対象としている端末機器13を接続し、端末機器13と信号の送受を行っている。
中継器1に接続される監視対象となる端末機器13としては、例えば光電式感知器29、定温式感知器31、差動式感知器33、P型発信機37、防排煙設備39、防排煙設備(復帰付)41、移報設備43等がある。
【0017】
<中継器>
中継器1は、図2〜図4に示すように、第1回路基板19aと第2回路基板19bの2枚の回路基板を有し、これら第1回路基板19aと第2回路基板19bが2個の第1コネクタ15及び第2コネクタ17によって接続されている。第1回路基板19aと第2回路基板19bは、図3に示すように、互いに対向するように立設して、図4に示すように、ケース45内に収納されている。
【0018】
本実施の形態の中継器1の回路構成を図5に基づいて説明する。
第1回路基板19aには、第1電源端子25a、第1信号端子23a、第1監視端子21aが設けられている。また、第1回路基板19aには、信号線9から入力される信号の電圧変換処理を行う信号回路7と、端末機器13からの情報を監視回路を介して収集して火災受信機11との間で信号回路7を介して信号の送受信を行う制御部8と、火災受信機11から供給された電圧を変換して制御部8等に供給する電源回路5と、監視対象となっている16回線のうちの1〜8回線に接続されている端末機器13に電圧を供給すると共に電圧変換処理を行って制御部8に信号を入力する第1監視回路3aが搭載されている。
【0019】
第2回路基板19bには、第2電源端子25b、第2信号端子23b、第2監視端子21bが設けられている。また、第2回路基板19bには監視対象となっている16回線のうちの9〜16回線に接続されている端末機器13に電圧を供給すると共に電圧変換処理を行って制御部8に信号を入力する第2監視回路3bが搭載されている。第2監視回路3bと制御部8とは、9〜12回線が第1コネクタ15を介して、13〜16回線が第2コネクタ17を介して接続されている。
【0020】
第1電源端子25aと第2電源端子25bは第2コネクタ17を介して接続され、第1信号端子23aと第2信号端子23bは第1コネクタ15を介して接続されている。
そして、火災受信機11からの電源線10と信号線9が、Aで示される経路で例えば第1回路基板19a側の第1電源端子25a、第1信号端子23aに接続された場合には、第2回路基板19b側の第2電源端子25b、第2信号端子23bから隣接して配置される他の中継器1の、例えば第1回路基板19a側の第1電源端子25a、第1信号端子23aに接続され、全ての中継器1と火災受信機11が渡り配線47によって接続されるようになっている(図6参照)。また、監視線12が例えば配線用ダクト等により束ねられてBで示される経路で端末機器13に接続される(図6参照)。したがって、図6に示すように、信号線9および電源線10と監視線12が交差することなく渡り配線47ができ、信号線9および電源線10が監視線12のノイズの影響を受けにくい構造になっている。
【0021】
このように、本実施の形態においては、回路基板をコネクタによって接続された第1回路基板19aと第2回路基板19bの2枚の回路基板によって構成し、かつ監視回路を第1回路基板19aと第2回路基板19bのそれぞれに設けると共に、監視線12が接続される監視端子と、信号線9が接続される信号端子と、電源線10が接続される電源端子とを第1回路基板19aと第2回路基板19bのそれぞれに設けたことにより、各回路基板を小型化できると共に信号線9と監視線12が交差することなく渡り配線47ができ、ノイズの影響を受けにくい中継器1を実現できる。
【0022】
[実施の形態2]
本実施の形態の詳細を説明する前に、実施の形態1に残されていた課題を図7、図8に基づいて説明する。図7、図8において、第1コネクタ15又は第2コネクタ17における接続不良が生じた箇所に×印が付してある。
以下においては、図7、図8で示す×印の箇所に接続不良が生じた場合の動作について説明する。
【0023】
図7に示す例は、火災受信機11からの電源線10と信号線9が第1電源端子25aと第1信号端子23aに接続される例である。
図7(a)に示すように、第1コネクタ15に接続不良が生ずると、9〜12回線の制御部8への接続が切断されるので、制御部8には9〜12回線によって監視されている端末機器13に異常があったのと同等の信号が入力される。そのため、火災受信機11には制御部8から端末機器13の異常(9〜12回線)として報知される。
図7(b)に示すように、第2コネクタ17に接続不良が生ずると、13〜16回線の制御部8への接続が切断されるので、制御部8には13〜16回線によって監視されている端末機器13に異常があったのと同等の信号が入力される。そのため、火災受信機11には制御部8から端末機器13の異常(13〜16回線)として報知される。
【0024】
図8に示す例は、火災受信機11からの電源線10と信号線9が、第2電源端子25bと第2信号端子23bに接続される例である。
図8(a)に示すように、第1コネクタ15に接続不良が生ずると、信号線9の信号回路7への接続が切断されるため、火災受信機11からみると中継器1が信号を送信しない無応答状態となり、火災受信機11には中継器1の不具合と認識される。
図8(b)に示すように、第2コネクタ17に接続不良が生ずると、電源線10の電源回路5への接続が切断されるため、中継器1が動作しなくなり、火災受信機11からみると中継器1が無応答状態となり、火災受信機11には中継器1の不具合と認識される。
【0025】
上記のように、図7(a)(b)の場合には、中継器1でのコネクタの接続不良という中継器1の不具合でありながら、火災受信機11には端末機器13の異常と認識されてしまう。そのため、異常個所の特定としてまずは端末機器13の点検から始めなければならず、時間と手間がかかるという問題がある。
【0026】
そこで、本実施の形態の中継器51においては、上記のような実施の形態1に残されていた課題を解決するため、中継器51における第1コネクタ15又は第2コネクタ17の接続不良が生じた場合には、中継器51における不具合であると火災受信機11に認識できるように中継器51における配線を行ったものである。
【0027】
本実施の形態における火災報知設備の中継器51における回路の配線関係が図9に示されている。図9において、実施の形態1を示した図5と同一部分には同一の符号が付してある。
本実施の形態の中継器51においては、図9に示すように、電源回路5と制御部8とを別々の基板に搭載すると共に、第1コネクタ15又は第2コネクタ17における接続不良が生じたときに、第1電源端子25a又は第2電源端子25bから電源回路5への接続、電源回路5から制御部8への接続、第1信号端子23a又は第2信号端子23bから制御部8への接続の少なくともいずれか一つの接続が切れるように第1コネクタ15又は第2コネクタ17に配線を振り分けたことを特徴とするものである。
【0028】
中継器51の回路の配線を図9に基づいて具体的に説明する。
信号回路7と制御部8が第1回路基板19aに搭載され、電源回路5が第2回路基板19bに搭載されている。
そして、第1電源端子25aと第2電源端子25bは第1コネクタ15を介して接続され、第1信号端子23aと第2信号端子23bも第1コネクタ15を介して接続されている。
第1監視回路3aと制御部8とは、コネクタを介することなく直接接続されている。
第2監視回路3bと制御部8とは、9〜12回線が第1コネクタ15を介して、13〜16回線が第2コネクタ17を介して接続されている。
また、制御部8と電源回路5とは第2コネクタ17を介して接続されている。
以下においては、図10、図11で示す×印の箇所に接続不良が生じた場合の動作について説明する。
【0029】
図10に示す例は、火災受信機11からの電源線10と信号線9が第1電源端子25aと第1信号端子23aに接続される例である。
図10(a)に示すように、第1コネクタ15に接続不良が生ずると、電源線10の電源回路5への接続が切断されるため、中継器51が動作しなくなり、火災受信機11からみると中継器51が信号を送信しない無応答状態となり、火災受信機11には中継器51の不具合と認識される。
図10(b)に示すように、第2コネクタ17に接続不良が生ずると、電源回路5と制御部8との接続が切断され、制御部8に電源が供給されなくなって制御部8が動作しなくなるため、火災受信機11からみると中継器51が無応答状態となり、火災受信機11には中継器51の不具合と認識される。
【0030】
図11に示す例は、火災受信機11からの電源線10と信号線9が、第2電源端子25bと第2信号端子23bに接続される例である。
図11(a)に示すように、第1コネクタ15に接続不良が生ずると、信号線9の信号回路7への接続が切断され制御部8が信号を送受信できないため、火災受信機11からみると中継器51が無応答状態となり、火災受信機11には中継器51の不具合と認識される。
図11(b)に示すように、第2コネクタ17に接続不良が生ずると、電源回路5と制御部8との接続が切断され、制御部8に電源が供給されなくなって制御部8が動作しなくなるため、火災受信機11からみると中継器51が無応答状態となり、火災受信機11には中継器51の不具合と認識される。
【0031】
以上のように、本実施の形態においては、火災受信機11からの電源線10と信号線9が、第1回路基板19a側又は第2回路基板19b側のいずれに接続される場合であっても、第1コネクタ15または第2コネクタ17に接続不良が生じた場合には、火災受信機11側に対して無応答となって中継器51における不具合であると認識される。
したがって、中継器51内部の点検を行えば第1コネクタ15、第2コネクタ17の接続不良である場合にはすぐに不具合の箇所を発見できるという効果が得られる。
【0032】
なお、上記の実施の形態においては、第1回路基板19aと第2回路基板19bを2つのコネクタで接続した例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、第1回路基板19aと第2回路基板19bを1つのコネクタで接続する場合、あるいは第1回路基板19aと第2回路基板19bを3つ以上のコネクタで接続する場合も含まれる。
【符号の説明】
【0033】
1 中継器(実施の形態1) 3a 第1監視回路 3b 第2監視回路
5 電源回路 7 信号回路 8 制御部
9 信号線 10 電源線 11 火災受信機
12 監視線 13 端末機器 15 第1コネクタ
17 第2コネクタ 19a 第1回路基板 19b 第2回路基板
21a 第1監視回路 21b 第2監視回路 23a 第1信号端子
23b 第2信号端子 25a 第1電源端子 25b 第2電源端子
29 光電式感知器 31 定温感知器 33 差動感知器
37 P型発信機 39 防排煙設備 41 防排煙設備(復帰付)
43 移報設備 45 ケース 47 渡り配線
51 中継器(実施の形態2)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板に搭載された監視回路と、電源回路と、信号回路と、制御部とを有し、信号線と電源線を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線を介して端末機器の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器であって、
前記回路基板はコネクタによって接続された2枚の回路基板からなり、前記監視回路を前記2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、前記監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを前記2枚の回路基板にそれぞれ設けたことを特徴とする火災報知設備の中継器。
【請求項2】
前記電源回路と前記制御部とを別々の基板に搭載すると共に、前記コネクタにおける接続不良が生じたときに、前記電源端子から前記電源回路への接続、前記電源回路から前記制御部への接続、前記信号端子から前記制御部への接続の少なくともいずれか一つの接続が切れるように前記コネクタに配線を振り分けたことを特徴とする請求項1記載の火災報知設備の中継器。
【請求項3】
前記2枚の回路基板は2個のコネクタで接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の火災報知設備の中継器。
【請求項1】
回路基板に搭載された監視回路と、電源回路と、信号回路と、制御部とを有し、信号線と電源線を介して火災受信機と信号の送受及び電源の供給を行い、監視線を介して端末機器の信号の送受及び電源の供給を行う火災報知設備の中継器であって、
前記回路基板はコネクタによって接続された2枚の回路基板からなり、前記監視回路を前記2枚の回路基板のそれぞれに設けると共に、前記監視線が接続される監視端子と、信号線が接続される信号端子と、電源線が接続される電源端子とを前記2枚の回路基板にそれぞれ設けたことを特徴とする火災報知設備の中継器。
【請求項2】
前記電源回路と前記制御部とを別々の基板に搭載すると共に、前記コネクタにおける接続不良が生じたときに、前記電源端子から前記電源回路への接続、前記電源回路から前記制御部への接続、前記信号端子から前記制御部への接続の少なくともいずれか一つの接続が切れるように前記コネクタに配線を振り分けたことを特徴とする請求項1記載の火災報知設備の中継器。
【請求項3】
前記2枚の回路基板は2個のコネクタで接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の火災報知設備の中継器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−212298(P2012−212298A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77336(P2011−77336)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000233826)能美防災株式会社 (918)
【Fターム(参考)】
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